JPH0410172Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は生後６カ月から１年間の乳幼児用衣
料であるつなぎ服（通称カバーオール）に関する
ものである。

〔従来の技術及びその問題点〕

ベビー用つなぎ服は、上衣部と下衣部とを一体
に連成し、股下から左右の足部にわたつては連続
する縦の開閉部をそなえていて、この開閉部の存
在でおしめの取り替えを容易にしている。

ところで乳幼児が這うようになつてもおしめが
つけてあるため、ひざを床面につけ臀を上げよう
としても、後ろ身頃の臀部付近にそれほどゆとり
が設けてないために窮屈で這いにくいものであ
る。

この考案はベビー用つなぎ服の上記問題点を解
決しようとするもので、その目的とするところは
おしめをつけてあつても臀を楽に上げて這い易い
ベビー用つなぎ服とするにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の問題点を解決するために、この考案は後
ろ身頃部を前身頃に比して縦幅、及び臀部付近か
ら上部の横幅を大にし、且つ後ろ身頃部の上縁及
び臀部付近の左右両側縁部に複数条のタツクを形
成して、前記後ろ身頃部と前身頃部の各側縁を脇
線上で縫合してベビー用つなぎ服としたものであ
る。

〔実施例〕

第１図は本考案に係るベビー用つなぎ服の一例
の正面図、第２図はその背面図であり、このベビ
ー用つなぎ服は上衣部１と下衣部２が一体に連成
してある。そして股下部３から左右の足部４にわ
たり、足首部に達する連続する縦の開閉部５が形
成してある。

６は開閉部５を閉じるスナツプボタンを示す。

又７は股下部３で前身頃８と後ろ身頃９間に介
在した襠である。

１０は首縁１１から左右の袖１２の袖口に達す
る、肩線に添う開閉部、１３は開閉部１０を閉じ
るスナツプである。

以上は周知の構造である。

この考案は特に、後ろ身頃９を前身頃８に対し
て縦幅及び、臀部１４付近から上部の横幅を何れ
も約1.1倍にしてある。

そして後ろ身頃９の上縁には中央部大部分にタ
ツク１５ａ、後ろ身頃の臀部１４付近の両側縁に
タツク１５ｂがそれぞれ複数条形成してある。

また、後ろ身頃９の各側縁と前身頃８の各側縁
は各々脇線上で縫合している。

〔効果〕

この考案のベビー用つなぎ服としたことによ
り、以下に述べるような効果がある。

このベビー用つなぎ服は、上衣部と下衣部を一
体に連成し、股下から左右の足部にわたり連続す
る縦の開閉部をそなえた形状において、後ろ身頃
部を前身頃部に比して縦幅、及び臀部付近から上
部の横幅を大にし、且つ後ろ身頃の上縁及び臀部
付近の左右両端縁に複数条のタツクを形成したの
で、ベビー用つなぎ服の背中部や臀部付近に充分
なゆとりが生じ、従つておしめを付けた状態でも
臀部を上げて楽に這うことができる。しかもこの
ゆとりが複数条のタツクに吸収されるので、寝こ
ろがつても背中部や臀部付近はだぶつかない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るベビー用つなぎ服の一例
の正面図、第２図は同上の背面図である。 １……上衣部、２……下衣部、３……股下部、
４……足部、５……開閉部、８……前身頃、９…
…後ろ身頃、１４……臀部、１５ａ，１５ｂ……
タツク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上衣部と下衣部を一体に連成し、股下から左右
   の足部にわたり連続する縦の開閉部をそなえるベ
   ビー用つなぎ服において、後ろ身頃部を前身頃部
   に比して縦幅、及び臀部付近から上部の横幅を大
   にし、且つ後ろ身頃部の上縁及び臀部付近の左右
   両側縁部に複数条のタツクを形成して、前記後ろ
   身頃部と前身頃部の各側縁を脇線上で縫合したこ
   とを特徴とするベビー用つなぎ服。