JPH04101696A - 位置検知器を有しないブラシレス直流モータにおける回転子の停止位置の検出方法 - Google Patents

位置検知器を有しないブラシレス直流モータにおける回転子の停止位置の検出方法

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JPH04101696A
JPH04101696A JP2217782A JP21778290A JPH04101696A JP H04101696 A JPH04101696 A JP H04101696A JP 2217782 A JP2217782 A JP 2217782A JP 21778290 A JP21778290 A JP 21778290A JP H04101696 A JPH04101696 A JP H04101696A
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/20Arrangements for starting
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
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    • H02P6/18Circuit arrangements for detecting position without separate position detecting elements

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  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野1 本発明の位置検知器を有しないブラシレス直流モータの
回転子の停止位置の検出方法は小型な固定ディスク装置
、小型なVTRなどのように小型で薄型、低コスト、低
消費電力、高効率なモータが必要とされる装置または機
器に広く用いられる。
【従来の技術] ブラシレス直流モータにおいては各相のモータ巻線に対
して所定の転流動作のタイミングで各相のモータ巻線へ
順次に駆動電流を切換え供給するために、モータ巻線と
励磁用の磁極との相対的な位置関係を示す回転子の位置
情報を示す信号(回転子の回転位相情報を示す信号)が
必要とされる。 それで、従来からブラシレス直流モータは、それの回転
子の回転位相情報を例えばホール素子や光学的な素子な
どを含んで構成されている位置検知器によって検出し、
前記の位置検知器から出力された回転子の回転位相情報
を示す信号に基づいて発生させた所定の転流動作のタイ
ミングを有する切換制御信号を例えばトランジスタのよ
うな電子的なスイッチング素子に与えて、複数のモータ
巻線へ順次に駆動電流が供給されるようにしたり。 あるいは、回転子の回転中に各モータ巻線に発生する逆
起電圧における少なくとも2相以上のモータ巻線に発生
する逆起電圧から回転子の回転位相情報を示す信号を発
生させ、その信号に基づいて発生させた所定の転流動作
のタイミングを有する切換制御信号を例えばトランジス
タのような電子的なスイッチング素子に与えて、複数の
モータ巻線へ順次に駆動電流が供給されるようにしてい
る。 前記した後者の構成形態のブラシレス直流モータ、すな
わち、位置検知器を有しないブラシレス直流モータは、
前記した前者の構成形態のブラシレス直流モータにおい
て必要にされている位置検知器が不要なために、モータ
の構成が簡単化できるとともに1位置検知器臼体の信頼
性が低いことによって生じる問題もなく、また、位置検
知器を所定の取付は位置に正確に取付けるための組立製
作上の困難さもないなどの利点があり、特に小型なブラ
シレス直流モータを構成させる場合に有利である。 ところで、モータの起動時には停止状態の回転子が所定
の回転方向で回転を開始することができるように各相の
巻線に対する転流の制御が行なわれる必要があるが、前
記した位置検知器を有しないブラシレス直流モータには
位置検知器を備えていないから、起動時に前記の所望の
転流の態様で各相の巻線に対して駆動電流が順次に供給
されるようにするためには、停止時における回転子の磁
極と巻線の相対位置を検出し、その検出された回転子の
磁極と巻線の相対位置に基づいて所望の回転方向に回転
子が回転を開始できるように各相に対する転流の制御が
行なわれるようにしなければならない。 そして、各相の巻線の一端部が共通接続されている3相
巻線における各相の巻線の他端部に対して、両方向の電
流が選択的に供給されることにより、所定の着磁パター
ンにより複数の磁極が形成されている回転自在な回転子
が回転駆動される位置検知器を有しないブラシレス直流
モータにおける回転子の停止位置を検出するのに、従来
、回転子が停止している状態において、3相巻線に対し
て電気角で180度の通電態様により通電が行なわれる
場合の全種類の通電パターンのそれぞれ個別の通電パタ
ーンで順次に3相の巻線に電気角で180度の通電態様
で通電し、前記した各相の巻線に流れる電流を1個の電
流検出用抵抗に流して生じる電圧の測定結果に基づいて
検出するようにした回転子の停止位置の検出手段が特開
昭63−69489号公報に開示されている。 [発明が解決しようとする課題] ところが、前記した従来の回転子の停止位置の検出手段
では電流検出用抵抗に各相の巻線の電流を流して、電流
検出用抵抗に生じた電圧を測定するようにしているため
に、モータが最大トルクを発生する際に前記した電流検
出用抵抗によって大電力が消費される。例えばモータの
駆動電源が12ボルトの場合には前記の電流検出用抵抗
は通常1オ一ム程度の抵抗器が用いられ、また例えばモ
ータの駆動電源が5ボルトの場合には前記の電流検出用
抵抗は通常0.68オ一ム程度の抵抗器が用いられるが
、前記した何れの場合でもモータが最大トルクを発生す
る際に前記した電流検出用抵抗によって約10%程度の
電力が無駄に消費される。 そして、電流検出用抵抗によって前記のように電力が無
駄に消費されることは、例えば電池を電源として使用し
ている装置にとっては重大な問題となることはいうまで
もないし、また、例えば固定ディスク装置(ハードディ
スクのドライブ)などでは、モータの駆動電流として1
アンペア程度の電流を流すようにしているのが一般的で
あるが、このような場合には抵抗器の発熱が大となるか
ら1ワット程度の耐電力の大きな金属皮膜抵抗を用いる
必要があり、そのために小型な装置でチップ部品が用い
られるようなときには電流検出用抵抗をチップ化するこ
とができす、したがって前記した電流検出用抵抗が用い
られるような構成の回転子の停止位置の検出手段が採用
された場合には、形状的にも実装上においても、またコ
ストの面からみても問題になる。 また、前記のように電流検出用抵抗に生じた電圧を、ア
ナログ・デジタル変換器(以下、アナログ・デジタル変
換をAD変換のように記載することがある)によって測
定するようになされている場合において、前記したAD
変換器として一般的に用いられる8ビツトのものが5ボ
ルトの電源で使用された場合を考えると、この場合には
1ビット当り19ミリボルトになるが、被測定電圧を生
じさせる電流検出用抵抗における消費電力を小さくする
ために、その抵抗値を例えば1オ一ム程度にした場合に
は、検出可能な実質的な測定電圧範囲は数ビットになっ
てしまうからノイズの混入の点も考えると充分な分解能
は得られない。 さらに前記した従来例においては、回転子が停止してい
る状態において、3相巻線に対して電気角で180度の
通電態様により通電が行なわれる場合の全種類の通電パ
ターンのそれぞれ個別の通電パターンで順次に3相の巻
線に電気角で180度の通電態様で通電し、前記した各
相の巻線に流れる電流を1個の電流検出用抵抗に流して
生じる電圧の測定結果に基づいて検出する際には、3相
巻線に対して電気角で180度の通電態様により通電が
行なわれる場合の全種類の通電パターンについての電圧
測定を必らず行なうようにしているために、トルクの発
生効率が悪いということも問題になる。 特開昭63−69489号に開示されている位置検知器
を有しないブラシレス直流モータのように各相の巻線の
電流が流される1個の電流検出用抵抗に生じる電圧を検
出する場合に起こる前述したような諸問題は、回転子が
回転状態において通電されていない状態の相の巻線に誘
起される逆起電圧を、その相の巻線の端部から検出して
回転子の回転位相情報を含む信号として用いるようにし
ている例えば特公昭61−3193号公報に記載されて
いる位置検知器を有しないブラシレス直流モータにおけ
る回転位相の検出手段の場合の巻線の端部の電圧測定と
同様な手法、すなわち1回転子が停止状態のときの通電
されていない状態の相の巻線に誘起される電圧を、その
相の巻線の端部から検出するようにすれば解決できると
考えられるが、前記のような解決手段を採用した場合に
は新たに次のような問題点が生じる。 第13図乃至第15図は前記した新たに生じる問題点を
説明するための図である。第13図は位置検知器を有し
ないブラシレス直流モータにおける3相の巻線U、V、
Wがスター結線されている状態を示す図であり、各相の
巻線U、V、Wはそれぞれの1端部が共通接続点Pco
mにおいて共通接続されている。a、b、Qは前記した
各相の巻線U、V、Wのそれぞれの他端部を示している
。 さて、回転子が停止状態において、第13図に示されて
いる3相の巻線U、V、Wにおける2つずつの巻線の組
合わせを変えて、順次に電流を流したときに通電されて
いない相の巻線の端部に現われる電圧を測定してみると
、例えば第14図に例示されている状態の測定結果が得
られる6第14図において図の下方に示されている枠中
のc−+b、a−+c、 b−*a、Q−+aなどは、
W相の巻線Wの端子CからU相の巻線Uの端子すに電流
が流れるように通電している期間、■相の巻線■の端子
aからW相の巻線Wの端子Cに電流が流れるように通電
している期間、U相の巻線Uの端子すからV相の巻線V
の端子aに電流が流れるように通電している期間、W相
の巻I!wの端子Cがら■相の巻線■の端子aに電流が
流れるように通電している期間を、それぞれ示しており
、第14図の上方に示されている曲線は、巻線の端部に
現われる電圧の状態の1例として、前記した各通電期間
においてU相の巻線の端部すで測定された電圧の変化の
状態を表わしている(第14図は回転子を停止状態にし
て第13図に示されている3相の巻線U、V、Wにおけ
る2つずつの巻線の組合わせを変えて、2つの巻線に順
次に電流を流すのに、5ボルトの電源電圧を使用してい
る場合における電圧の測定結果の1例である)が、他の
相の巻線の端部a、eに現われる電圧の変化の態様も、
第14図に例示されている電圧の変化の態様と同様なも
のになることはいうまでもない。 第14図に例示されている巻線の端部における電圧の測
定結果の曲線から明らかなように各相の巻線の端部には
、巻線に対する通電の態様の切換え時に、通電されてい
た巻線中に蓄積されていた磁気エネルギLI2/2の放
出によって周知のように極端に高い電圧が生じる。 前記の原因によって生じる高電圧は、前述のように電源
電圧が5ボルトの場合に、通常は例えば10ボルト以上
の電圧値を示すものになる。 それで、従来は前記の原因によって巻線に生じる高電圧
により転流切換スイッチ用のトランジスタQ1〜Q6が
破壊されることを防ぐために、第15図中の点線図示の
ように各巻線間にダイオードdi、d2を接続し、転流
切換スイッチ用のトランジスタQ1〜Q6の保護を行な
うようにしているが、第15図示のように巻線間に保護
用のダイオードdi、d2を接続した場合には各相の巻
線の端部に現われる電圧が保護用のダイオードdi、d
2によって、それぞれ特定な電位(電源電圧または接地
電位)にクランプされるために、巻線の端部の電圧を測
定しても目的としている情報を含む電圧値を得ることが
できない。 それで、保護用のダイオードdi、d2を接続せずに、
前記のように例えば10ボルト以上の高い電圧を、5ボ
ルト系の回路で測定しようとする場合には1例えば抵抗
回路網等を使用するなどして被測定電圧を電源電圧の領
域内となるようにして測定することが必要とされる。 【課題を解決するための手段】 本発明は各相の巻線の一端部が共通接続されている3相
巻線における各相の巻線の他端部に対して、両方向の電
流が選択的に供給されることにより、所定の着磁パター
ンにより複数の磁極が形成されている回転自在な回転子
が回転駆動されるようになされている位置検知器を有し
ないブラシレス直流モータにおいて、3相巻線に対して
電気角で120度の通電態様により通電が行なわれる場
合の全種類の通電パターンのそれぞれ個別の通電パター
ンで順次に3相の巻線に電気角で120度の通電態様で
回転子が停止している状態において通電する手段と、前
記した通電時に各相の巻線に個別に流れる電流によって
各相の巻線毎の個別の磁路に通過する磁束と、回転子の
磁極によって前記した各個別の磁路に通過する磁束との
ベクトル和の磁束により各相の巻線に生じるインダクタ
ンスの変化と対応して、前記した3相巻線の内で無通電
状態の相の巻線の他端部に発生した電圧を比較コンパレ
ータによって基準電圧と比較する手段と、前記のコンパ
レータによって電圧の比較が行なわれた相の巻線に通電
された後にコンパレータの出力値が変化するまでの時間
を測定する手段と、前記した個別の通電パターン毎に個
別に測定された時間値に基づいて回転子の磁極の位置と
3相巻線との相対的な位置を検出する手段とからなる位
置検知器を有しないブラシレス直流モータにおける回転
子の停止位置の検出方法、及び各相の巻線の一端部が共
通接続されている3相巻線における各相の巻線の他端部
に対して1両方向の電流が選択的に供給されることによ
り、所定の着磁パターンにより複数の磁極が形成されて
いる回転自在な回転子が回転駆動されるようになされて
いる位置検知器を有しないブラシレス直流モータにおい
て、3相巻線に対して電気角で120度の通電態様によ
り通電が行なわれる場合の全種類の通電パターンのそれ
ぞれ個別の通電パターンで順次に3相の巻線に電気角で
120度の通電態様で回転子が停止している状態におい
て通電する手段と、前記した通電時に各相の巻線に個別
に流れる電流によって各相の巻線毎の個別の磁路に通過
する磁束と、回転子の磁極によって前記した各個別の磁
路に通過する磁束とのベクトル和の磁束により各相の巻
線に生じるインダクタンスの変化と対応して、前記した
3相巻線における共通接続されている端部に発生する電
圧を比較コンパレータによって基準電圧と比較する手段
と、通電後にコンパレータの出力値が変化するまでの時
間を測定する手段と、前記した個別の通電パターン毎に
個別に測定された時間値に基づいて回転子の磁極の位置
と3相巻線との相対的な位置を検出する手段とからなる
位置検知器を有しないブラシレス直流モータにおける回
転子の停止位置の検出方法、ならびに各相の巻線の一端
部が共通接続されている3、相巻線における各相の巻線
の他端部と電源の両端子との間に、それぞれ個別に逆方
向の接続極性でダイオードを接続し、また、前記した各
相の巻線に対して、両方向の電流を選択的に供給するこ
とにより、所定の着磁パターンにより複数の磁極が形成
されている回転自在な回転子が回転駆動されるようにな
されている位置検知器を有しないブラシレス直流モータ
において、3相巻線に対して電気角で120度の通電態
様により通電が行なわれる場合の全種類の通電パターン
のそれぞれ個別の通電パターンで順次に3相の巻線に電
気角で120度の通電態様で回転子が停止している状態
において通電する手段と、前記した通電時に各相の巻線
に個別に流れる電流によって各相の巻線毎の個別の磁路
に通遇する磁束と、回転子の磁極によって前記した各個
別の磁路に通過する磁束とのベクトル和の磁束により各
相の巻線に生じるインダクタンスの変化と対応して、前
記した3相巻線における共通接続されている端部に前記
した個別の通電パターン毎に個別に測定された電圧値に
基づいて回転子の磁極の位置と3相巻線との相対的な位
置を検出する手段とからなる位置検知量を有しないブラ
シレス直流モータにおける回転子の停止位置の検出方法
を提供する。
【作用】
各相の巻線の一端部が共通接続されている3相巻線にお
ける各相の巻線の他端部に対して、両方向の電流が選択
的に供給されることにより、所定の着磁パターンにより
複数の磁極が形成されている回転自在な回転子が回転駆
動される位置検知器を有しないブラシレス直流モータに
おける回転子が停止状態にあるときに、3相の巻線に電
圧値がVccの電源によって120度の通電を行なった
場合に、スター結線されている3相の巻線の共通接続さ
れた接続点Pcomに定常時に現われる電圧V c o
 m (中性点電圧Vcom)は、電源のプラス端子が
スター結線されている3相の巻線の内の1つの相の巻線
の外端部に接続され、他の1つの相の巻線の外端部には
電源のマイナス端子が接続され、もう1つの端子はオー
プンの状態であるから、Vcc/2となる(実際の位置
検知器を有しないブラシレス直流モータでは、3相の巻
線に直列に接続されている転流スイッチのトランジスタ
を通して電流が流されるから、回転子が停止状態にある
ときに3相の巻線に電圧値がVccの電源によって12
0度の通電を行なった場合に、スター結線されている3
相の巻線の共通接続された接続点Pc0mに定常時に現
われる中性点電圧V c o mは、前記したトランジ
スタによる僅かな電圧降下の分だけ前記した電圧値とは
異なる電圧値となる)。 それは回転子が停止している状態で直流電圧Vccの電
源から3相の巻線に120度の通電を行なった場合の定
常状態については各相の巻線のインダクタンスLの影響
が無視できるとともに、オーブン状態の端子の巻線に蓄
積されるエネルギも放電が完了して無視できるからであ
る。 ところで、位置検知器を有しないブラシレス直流モータ
における3相の巻線は、第12図及び第4図に示されて
いるように強磁性体製のコア43に巻回されているから
、3相の巻線U、V、Wにおけるそれぞれのインダクタ
ンス値は、各巻線が巻回されているコアの部分を通過す
る磁束の量によってその部分の透磁率が変化することに
よって変化する。 第4図及び第5図は回転子30に着磁されている磁極位
置と3相の巻線U、V、Wの位置との相対的な位置関係
と、3相の巻線U、V、Wに流す通電のパターンとの相
違によって、3相の巻線U。 v、Wにおけるそれぞれのインダクタンス値が変化する
ことを説明するために用いられる図である。 第4図において43は3相の各巻線U、V、Wが巻回さ
れている強磁性体製のコア43であり、第4図の(a)
及び第4図の(b)は、回転子3oに着磁によって形成
されている磁極N、S、N、Sの配WJl様と、前記し
た回転子30の磁極と3相の巻線U、V、Wが巻回され
ているコア43との対応関係とが同じ場合において、3
相の巻線U。 ■、Wに対する通電の態様が、第4図の(a)の場合に
は第4図の(c)に示されているような通電態様である
とされ、また第4図の(b)の場合には第4図の(d)
に示されているような通電態様であるとされている。 第4図の(a)及び第4図の(b)において矢印φ1゜
φ2は、3相の巻線U、V、Wが巻回されているコア4
3中を通過する磁束の方向を示すものであり、磁束φ1
は3相の巻線U、V、Wに120度の通電態様での通電
が、第4図の(c)または第4図の(d)に示されてい
るような通電態様で行なわれた場合に、3相の巻線U、
V、Wに流れる電流によって発生してコア43中を通過
する磁束を示しており、また、磁束φ2は回転子30に
着磁によって形成された磁極Nから出て、3相の巻@U
、V。 Wが巻回されているコア43中を通過して回転子30に
着磁によって形成された磁極Sに入る磁束を示している
。 なお、第4図の(a)及び第4図の(b)において回転
子30に着磁によって形成された磁極Nから出て、3相
の巻線U、V、Wが巻回されているコア43中を通過し
て回転子30に着磁によって形成された磁極Sに入る磁
束φ2を示す矢印φ2をコア43の外側に図示している
のは、磁束φ2を示す矢印φ2をコア43の内側に記載
すると図の内容が分かり難くなるからである。 さて、3相の巻線U、V、Wに対して第4図の(c)に
示すような態様で120度通電が行なわれている状態に
おいて、前記したコア43を通過する前述の磁束φ1.
φ2は、第4図の(a)に示されているように磁束φ1
の通過方向と磁束φ2の通過方向とが逆になる。 それで、前記の状態では前記したコア43におけるU相
及びW相の巻線U、Wが巻回されている部分、すなわち
、3相の巻線U、V、Wにおける巻線Wに流れる電流I
fと巻線Uに流れる電流工Uとによって発生した磁束φ
1が通過する部分においても、前記した磁束φ1に対し
て逆方向に磁束φ2(通過回転子30に着磁によって形
成された磁極で発生した磁束φ2)が通過しているため
に磁気飽和するようなことは起こらない。 しかし、3相の巻線U、V、Wに対して第4図の(d)
に示すような態様で120度通電が行なわれている状態
において、前記したコア43を通過する前述の磁束φ1
.φ2は、第4図の(b)に示されているように磁束φ
1の通過方向と磁束φ2の通過方向とが同じであって、
この状態では前記したコア43におけるU相及びW相の
巻線U、Wが巻回されている部分、すなわち、3相の巻
1iU、V。 Wにおける巻線Uに流れる電流Iuと巻線Wに流れる電
流Iwとによって発生した磁束φ1が通過する部分は、
前記した磁束φ1と磁束φ2(通過回転子30に着磁に
よって形成された磁極で発生した磁束φ2)とが加算さ
れることにより磁気飽和またはそれに近い状態になされ
る。 ところで強磁性体におけるB−H曲線とμ−H曲線を例
示している第5図からも判かるように。 B−H曲線の傾斜によって示される強磁性体の透磁率μ
の値は磁束密度に応じて変化するから、前記した第4図
の(a)の状態と第4図の(b)の状態とにおけるコア
43の透磁率μの値は当然に異なるものになる。 それで、前記したコア43に巻回されている3相の巻線
U、V、WのインダクタンスLの値も、それらが巻回さ
れている部分のコアの透磁率μの値に対応して変化する
ことになる。 そして、コア43に巻回されている3相の巻線U、V、
WのインダクタンスLの値の変化の態様は、第4図の(
a)と第4図の(b)とについて既述したところからも
明らかなように、回転子3oに着磁されている磁極位置
と3相の巻線U、V、Wの位置との相対的な位置関係と
、3相の巻線U。 ■、Wに流す通電のパターンとの相違によって、それぞ
れ特定できることになる。 したがって、3相の巻線U、V、Wに流す通電のパター
ンが判っており、また、3相の巻線U。 v、Wにおけるインダクタンスの変化の態様が判かれば
、回転子30に着磁されている磁極位置と3相の巻線U
、V、Wの位置との相対的な位置関係が確定できること
になる。 前記のように3相の巻線U、V、Wに120度通電の態
様で通電が行なわれている状態に生じる各巻線U、V、
Wのインダクタンスの値は、例えば第4図の(、)の場
合にはU相とW相の巻線U。 Wのインダクタンス値が大で、第4図の(b)の場合に
はU相とW相の巻!!U、Wのインダクタンス値が小と
なる。 それで、ブラシレス直流モータにおける回転子30が停
止状態におかれている状態のときに、モータの3相の巻
線U、V、Wに対して120度の通電を行なった場合に
、スター結線されている3相の巻線の共通接続された接
続点pcomに過渡時に現われる電圧V c o m 
(中性点電圧Vcom)は、前記した各相の巻線U、V
、Wのインピーダンスの比と無通電状態のコイルに蓄積
された電磁エネルギLI”/2の放電曲線とに応じた電
圧値となる。 既述したところから判かるように、前記のようにして測
定される中性点電圧は、コア43に巻回されている3相
の巻線U、V、WのインダクタンスLの値の変化の態様
と無通電状態のコイルに蓄積された電磁エネルギLI”
/2の放電曲線とに対応して生じているものであるから
、3相の巻線U、V、Wに流す通電のパターンが判って
いれば、中性点電圧の測定値に基づいて回転子30に着
磁されている磁極位置と3相の巻線U、V、Wの位置と
の相対的な位置関係が確定できる。 そして、ブラシレス直流モータにおける回転子30が停
止状態にあるときに3相の巻線U、V。 Wに120度の通電を行なって、スター結線されている
3相の巻線の共通接続された接続点Pc。 mに過渡時に現われる電圧V c o m (中性点電
圧Vcom)は、3相の巻線のインピーダンスのインピ
ーダンス比と無通電状態のコイルに蓄積された電磁エネ
ルギLI”/2の放電曲線に応じた値として測定できる
ので、その測定値が各巻線の温度の変化によっても変化
せず、また、各相の巻線のインダクタンスの変動に応じ
て大きな変動幅の測定電圧値が得られるので、高分解能
の電圧測定が容易にできる。 また、無通電コイルに蓄積された電磁エネルギLI”/
2の放電曲線がインダクタンスの変動によって変化する
ことを用いて、スター結線されている3相の巻線の共通
接続された接続点Pc amに過渡時に現われる電圧V
 c o m (中性点電圧Vcom)と前記した電磁
エネルギLI2/2の放電曲線とを比較して得られた信
号の時間をタイマ手段によって測定することにより、特
別なAD変換器を使用することもなく位置の測定を行な
うことが可能となるのである。 既述の従来例のように無通電コイルに蓄積された電磁エ
ネルギLI”/2のピーク値を測定する場合には、電圧
シフト回路が必要であったが、スター結線されている3
相の巻線における各相の巻線毎にそれぞれ電源の各端子
との間にクランプダイオードを接続することにより、電
源の電圧が5ボルトの場合には、3相の巻線の端子電圧
は5v十〇、6V及び5V−0,6Vに固定され、その
ときにスター結線されている3相の巻線の共通接続され
た接続点Pcomに過渡時に現われる電圧Vc o m
 (中性点電圧Vcom)は、3相の巻線のインピーダ
ンスのインピーダンス比と、無通電状態のコイルに蓄積
された電磁エネルギLI”/2の放電曲線とに応じて電
圧のピークレベルが上下するが、その電圧の変動の範囲
は5Vの電源電圧に対して1v〜4vの間のAD変換の
測定範囲となるから、従来のように電圧シフト回路など
を用いることなく安定に電圧の測定が実施できる6また
、この場合に測定の対象とされるものは3相巻線におけ
る無通電状態のコイルに蓄積された電磁エネルギLI’
/2の放電曲線であるために、切換時の応答が早く、例
えば400マイクロ秒程度というように短い時間で測定
が完了するためにトルク効率も高い。 さらに、従来の停止位置の判定は電気角360度におい
て片側方向のピーク値の測定によって行なわれていたが
、本発明では上側のピーク値と下側のピーク値とが充分
な分解能で得られるために360度の間で2か所での位
置検出が可能で、確率的に従来の半分の測定時間(確率
的に、従来6回の通電が必要なところが3回の通電)で
停止位置の検出ができる。
【実施例】
以下、添付図面を参照しながら本発明の位置検知器を有
しないブラシシス直流モータにおける回転子の停止位置
の検出方法の具体的な内容について詳細に説明する。 第1図乃至第3図は本発明の位置検知器を有しないプラ
スレス直流モータにおける回転子の停止位置の検出方法
の説明に用いられるブロック図、第4図乃至第6図は回
転子の停止位置検出を説明するための図、第7図乃至第
10図は構成原理及び動作原理を説明するための波形側
図、第11図は位置検知器を有しないブラシレス直流モ
ータの駆動回路の一部の回路図、第12図は位置検知器
を有しないプラスレス直流モータの概略構成を示す一部
断面図である。 第1図乃至第3図において1は制御装置であり、この制
御装置としては例えばマイクロ・プロセッサ・ユニット
を含んで構成されているものが使用でき、前記したマイ
クロ・プロセッサ・ユニットとしては、例えば日本電気
株式会社製のμPD78312、三菱電気株式会社製の
M37700シリーズ、株式会社日立製作所製のH8シ
リーズ等を使用することができる。 また、第1図乃至第3図において2は記憶装置、3はタ
イマ、4は転流制御回路、5は転流スイッチ回路、6は
電流制御回路、7は積分器、8はパルス幅変調回路、3
1は位置検知器を有しないプラスレス直流モータにおけ
る3相のモータ巻線U。 V、W(以下の説明ではU相の巻線、■相の巻線。 W相の巻線、3相の巻線U、V、Wのように記載される
こともある)を全体的に示す符号であり、図中のPco
mは前記した3相の巻線U、V、Wにおける一端部を共
通接続した接続点を示している。 また、第1図における9はAD変換器及び電圧測定回路
であり、第2図における47は電圧測定回路、第3図に
おける47u、47v、47wは電圧測定回路である。 第2図及び第3図中の48゜49は等しい抵抗値を有す
る抵抗器であって、前記の2つの抵抗器48.49は電
源電圧V c cを172に分圧した基準電圧を発生し
、それを電圧測定回路47,47u、47v、47wに
供給する。 なお、前記した3相の巻線U、V、Wにおける一端部を
共通接続した接続点Pcomに現われる電圧V c o
 mは、以下の記載中において、中性点電圧V c o
 m (または中点電圧Vcom)のように述べられて
いる。 第1図乃至第3図中にブロック5によって示されている
転流制御回路5と、ブロック6で示されている電流制御
口6及びブロック7で示されている積分回路7などの具
体的な構成態様は、第11図中に一点鎖線枠で囲んで示
しである構成部分により、そtぞれの具体的な構成例が
示されている。 第11図中において、10〜15.26.28は抵抗、
16〜21は転流スイッチとして動作するトランジスタ
、22〜24,27.29はコンデンサ、25は電流制
御用の電界効果トランジスタであり、3相巻線U、V、
Wのそれぞれのものには保護用電圧クランプダイオード
d1〜d6におけるそれぞれ特定のものが接続されてい
る。 第1図乃至第3図中においては位置検知器を有しないプ
ラスレス直流モータの機構部として、3相巻線U、V、
Wだけを示しているが、位置検知器を有しないプラスレ
ス直流モータの機構部としては、コア(磁路)として強
磁性体製のコアが使用されていれば、どのような構成態
様の直流モータでも使用できるのであり、例えば、第1
2図に例示されているように積層構成コアを備えている
構成のものが使用されてもよい。 第12図において、30はモータの回転子、32は回転
軸、33.34はベアリング、35,36はスプリング
、37はコンタクトスプリング、38はモータの固定子
のベースとなる金属ベースのプリント基板、39はねじ
、4oはフレキシブルな接続線の基板、41.42は補
強用のテープ、43はコア、44はモータ巻線、45は
永久磁石、46は磁気ディスクのホルダである。 本発明方法が適用される位置検知器を有しないプラスレ
ス直流モータにおいて3相の巻線U、V。 Wはスター結線されていて、第1図に示されている実施
例においては位置検知器を有しないプラスレス直流モー
タにおけるスター結線されている3相の巻線U、V、W
の共通接続された接続点Pcomに現われる電圧V c
 o mが線jを介してAD変換器及び電圧測定回路9
に供給されるようになされている。 また、第2図に示されている実施例においては位置検知
器を有しないプラスレス直流モータにおけるスター結線
されている3相の巻線U、V、Wの共通接続された接続
点Pcomに現われる電圧V c o mが1IXJを
介して電圧測定回路47として用いられるコンパレータ
に供給されている。 また、第3図に示されている実施例においては位置検知
器を有しないプラスレス直流モータにおけるスター結線
されている3相の巻線U、V、Wにおける共通接続され
ていない方の端子に現われる電圧がそれぞれ個別の線j
 (u)、 j (v)、 j (w)を介して電圧測
定回路47u、47v、47wとして用いられるコンパ
レータに供給されている。 さて停止状態の回転子(回転子3oには所定の着磁パタ
ーンにより複数の磁極が形成されているが、第6図には
4極の磁極が着磁されている場合の例が示されている)
を予め定められた回転方向に回転させるためには、所定
のパターンで着磁されている停止状態の回転子の磁極の
位置とモータの各相の巻線との相対的な位置関係に応じ
て、各相の巻線に対して所定の転流のタイミングで駆動
電流を供給することが必要とされるが、位置検知器を有
しないプラスレス直流モータでは、停止状態から回転子
を所定の回転方向に回転を開始させるために、まず起動
に際して停止状態時における回転子の磁極の位置とモー
タの各相の巻線との相対的な位相関係を前以って検出す
るようにされる。 第6図は停止状態の回転子に所定の回転方向での回転を
開始させるために必要とされる停止状1時における回転
子の磁極の位置とモータの各相の巻線との相対的な位相
関係を検出するための本発明の回転子の停止位置の検出
方法を説明するための図であって、第6図の(a)は3
相の巻線U、V。 Wの切換え時の電圧値を測定して位置検出を行なうよう
にした第1図示の回路配置の場合を例にして説明するの
に用いられる図であり、また、第6図の(b)は3相の
巻線U、V、Wの切換え時間を測定して位置検出を行な
うようにした第2図示の回路配置の場合を例にして説明
するのに用いられる図である。なお、第3図示の回路配
置において3相の巻線U、V、Wの切換え時間を測定し
て位置検出を行なう場合についての説明に用いられる図
を第6図に示していないが、それは第6図の(b)に示
されている記載内容から容易に類推できるので図示を省
略しているのである。 さて、第6図の最上方に「各相の通電論理」として示し
ている図における左端のU、V、Wはモータの3相巻線
U、V、Wを示し、また、廖盲の層中に示されている$
1.$3・・・#6の表示は、3相の巻線U、V、Wの
切換えの態様と対応する6種類の通電パターンのそれぞ
れの通電パターンによる通電期間を区別して示すための
符号であり、さらに前記した層中における#0は所定の
通電パターン31.33・・・#6による通電動作が行
なわれる以前の初期状態において、モータの巻線に電磁
エネルギを蓄積する期間と対応する通電パターンによる
通電期間を示している。 また、前記の図中におけるH、L、Zは、スター結線さ
れている3相の巻線U、V、Wにおける共通接続されて
いない方の端子に電源から電流が流入される状態の端子
の電圧レベル(例えば、第3図の(c)におけるモータ
巻線WのC端子または第3mの(d)におけるモータ巻
線Uのb端子等における電圧レベル)をHで示し、また
、スター結線されている3相の巻線U、V、Wにおける
共通接続されていない方の端子から電源に電流が流入す
る状態の端子の電圧レベル(例えば、第3図の(c)に
おけるモータ巻線Uのb端子または第3図、の(d)に
おけるモータ巻線WのC端子等における電圧レベル)を
して示し、さらにスター結線されている3相の巻線U、
V、Wにおける共通接続されていない方の端子が電源に
接続されていない状態の端子の電圧レベル(例えば、第
3図の(C)。 (d)におけるモータ巻線Vのa端子における電圧レベ
ル)を2で示している。 第6図の(a)、(b)における左端に記載されている
U相、■相、W相、中性点電圧などの表示と対応して示
されている図は、スター結線されている3相の巻線U、
V、Wに通電したときに、3相の巻線U、V、Wの共通
接続された接続点Pc。 mに現われる電圧V c o m及び各相の巻線U、V
。 Wのそれぞれの端子に現われる電圧がどのようなものに
なるのかを示した図であり、また、第6図の(b)の下
方に記載されているコンパレータ出力の表示と対応して
記載されている図は、第2図中で電圧測定回路47とし
て用いられているコンパレータから線0に出力される信
号であり、さらに、第6図の(a)、(b)における左
端に記載されている測定時間の表示と対応して示されて
いる図は各通電パターン毎の測定時間を例示しているも
のである。 なお、第6図の(a)に示されている3つの図中にそれ
ぞれ示されている1、2.3・・・6の数字を付して示
す矢印は、第6図に記載されている各相の通電論理値表
に示されている6種類の通電のパターン#1〜#6でス
ター結線されている3相の巻線U、V、Wに通電したと
きに、3相の巻@U、V。 Wの共通接続された接続点Pcomにそれぞれ現われる
電圧V COmの測定点を示している(第6図に示され
ている各相巻線の切換え態様を示す各相巻線の通電論理
値表には、3相の通電のパターンと対応する6種類のパ
ターン#1〜#6の他に、初期状態において巻線にエネ
ルギを蓄積するための通電パターンと対応する1種類の
通電パターン#0との7種類の通電パターンが示されて
いる)。 前記した第6図の(a)、(b)に示されている図にお
いて横軸は時間、縦軸は電圧である。 回転子が停止状態にあるときに、3相の巻線U。 v、Wに電圧値がVccの電源によって120度の通電
を行なった場合に、スター結線されている3相の巻線U
、V、Wの共通接続された接続点Pcomに定常時に現
われる電圧V c o m (中性点電圧VcOm)は
、第6図における6種類の通電態様(第4図参照)のよ
うに、電源のプラス端子がスター結線されている3相の
巻MU、V、Wの内の1つの相の巻線の外端部に接続さ
れ、他の1つの相の巻線の外端部には電源のマイナス端
子が接続されたときにはVcc/2となる。 実際の位置検知器を有しないブラシレス直流モータでは
、3相の巻4IU、V、Wに直列に接続されている転流
スイッチのトランジスタを通して電流が流されるから、
回転子が停止状態にあるときに3相の巻線U、V、Wに
電圧値がVccの電源によって120度の通電を行なっ
た場合に、スター結線されている3相の巻線U、V、W
の共通接続された接続点P comに定常時に現われる
中性点電圧Vcomは、前記したトランジスタによる僅
かな電圧降下の分だけ前記した電圧値とは異なる電圧値
となるが、ここでは前記した僅かな電圧降下を無視して
説明を行なう。 ところで、位置検知器を有しないブラシレス直流モータ
における3相の巻!!U、V、Wは、第12図に示さ九
ているように強磁性体製のコア43に巻回されているか
ら、3相の巻!ffU、V、Wにおけるそれぞれのイン
ダクタンス値は、各巻線が巻回されているコアの部分を
通過する磁束の量によってその部分の透磁率が変化する
ことによって変化する。 そして、各巻線が巻回されているコア中を通過する磁束
の量は、各巻線に流される電流の大きさ及び方向に従っ
て各巻線から発生してコアに流れる磁束の量と1回転子
に着磁によって形成されている磁極間でコアを通して流
れる磁束の量とのベクトル和となるから、各巻線のイン
ダクタンス値は1回転子3oに着磁によって形成されて
いる磁極の位置と3相の巻線U、V、Wの位置との相対
的な位置関係の態様と、3相の巻線U、V、Wに対して
120度の通電が行なわれる際の6種類の通電態様の内
で、どの通電のパターンで通電が行なわれているのかと
いう通電パターンの種類との組合わせの態様によって変
化することになる。 したがって、スター結線されている3相の巻線U、V、
Wに対する120度の通電を、既述した6禰類の通電パ
ターンのそれぞれにより順次に行なって、前記の6種類
の通電パターンによる通電と対応して、中性点Pcom
においてそれぞれ個別に測定された過渡時における6個
の中性点電圧値の状態を、前回通電されたエネルギが無
通電状態となるコイルに蓄積された状態から、放電され
て生じる放電曲線を見れば、停止状態にある回転子30
に着磁により形成されている磁極の位置と3相の巻線U
、V、Wの位置との相対的な位置関係を知ることができ
る。次に、第1図示の回路配置及び第6図の(a)を参
照して3相の巻線U、V。 Wの切換え時の電圧を測定して位置検出を行なう場合に
ついて具体的に説明する。 位置検知器を有しないブラシレス直流モータでは、それ
の起動に際して停止状態にある回転子30に着磁により
形成されている磁極の位置と3相の巻線U、V、Wの位
置との相対的な位置関係を知るために、まず、制御袋a
llから伝送線eを介して転流制御回路4に制御信号を
与えて、3相の巻線U、V、Wに対する120度の通電
が既述した6種類の通電パターンのそれぞれについて、
タイマ3に設定された予め定められた短時間(以下の説
明では50マイクロ秒であるとされており、前記の時間
の設定は制御装置llから伝送線aを介してタイマ3に
対して行なわれる)ずつ順次に行なわれるように転流制
御回路4を動作させるようにする。 また、制御装置1は伝送線kを介してパルス幅変調回路
8に信号を与えて、前記した3相の巻線U、V、Wに対
する120度の通電が既述した6種類の通電パターンの
それぞれについて行なわれる期間にわたり、パルス幅変
調回路8からデユーティサイクルが100%の信号が積
分回路7に供給されるようにして、電流制御回路6が連
続通電状態となされるようにする。 前記したタイマ3は各50マイクロ秒の時間ずつ3相の
巻線U、V、Wに対して順次に行なわれる6種類の通電
パターンによる120度の通電における各50マイクロ
秒の時間について、それぞれ25マイクロ秒が経過した
時点に、伝送線すを線した制御袋W1に信号を与え、制
御装置llは伝送線nを介してA D変換器及び電圧測
定回路9に信号を与える。 AD変換器及び電圧測定回路9では、3相の巻線U、V
、Wに対して順次に行なわれる6種類の通電パターンに
よる120度の通電における各50マイクロ秒の時間に
ついて、それぞれ25マイクロ秒が経過した時点に、伝
送線Jを介して中性点Pcomから供給されている中性
点電圧V c 。 mをAD変換して、その時点の中性点電圧Vc。 mを伝送線0を介して制御装置1に与える。 そして、回転子30が停止状態のときに前記のようにし
て測定されたスター結線された3相の巻線U、V、Wの
中性点Pcomの電圧V c o mは、第6図の(a
)において矢印1〜6によりそれぞれ示しである電圧で
ある。 (表1) 制御装置1は前記の中性点電圧Vcomのデータを伝送
線Cを介して記憶装置2に供給し、記憶装W2ではそれ
を記憶する。第6図の(b)において矢印1〜6によっ
て示されている部分の中性点電圧値のデータ、すなわち
、3相の巻線U、V。 Wに対して順次に行なわれる6種類の通電パターンによ
る120度の通電における各50マイクロ秒の時間中に
おいて25マイクロ秒だけ経過した時点の3相の巻線U
、V、Wの中性点の電圧値のデータが、例えば前記の表
1によって示されるものであったとする。 ところで、第6図の(a)において矢印1,3゜5によ
って示されている部分の中性点電圧値のデータ群は、電
源側についているダイオード(第11図中に示されてい
るd1〜d3)によってクランプされる通電パターンに
ついて過渡時に得られる中性点電圧Vcomの第1のデ
ータ群であり、また第6図の(a)において矢印2,4
.6によって示されている部分の中性点電圧値のデータ
群は、接地側についているダイオード(第11図中に示
されているd4〜d6)によってクランプされる通電パ
ターンについて過渡時に得られる中性点電圧■cOmの
第2のデータ群であるが、制御袋w1では前記した記憶
装置2に記憶させた前記した第1のデータ群と第2のデ
ータ群とを伝送線dを介して順次に読出して、第1のデ
ータ群における各データについては、第1のデータ群中
で中間の中性点電圧値を示すデータとの差を求め、また
、第2のデータ群における各データについては、第2の
データ群中で中間の中性点電圧値を示すデータとの差を
求めてマイナスの符号とプラスの符号とを両者で反転す
る。 第1表における差の欄に示す値が前記のようにした求め
られた比較数値である。そして、第1のデータ群と第2
のデータ群とのそれぞれにおける比較数値の内でプラス
マイナスで最大のもの(絶対値で最大のもの)を求める
。第1表の例において、第1のデータ群と第2のデータ
群とのそれぞれにおける比較数値の内でプラスで最大の
ものは。 通電パターンが3の状態において得られ、またマイナス
で最大のものは通電パターンが1の状態において得られ
ている。 前記のように3相の巻線U、V、Wに対する120度の
通電を既述した6種類の通電パターンのそれぞれについ
て、タイマ3に設定された予め定められた短時間ずつ順
次に行なって、スター結線されている3相の巻線U、V
、Wの中性点pcomの電圧値V c o mを測定す
ることにより、停止状態にある回転子30に着磁により
形成されている磁極の位置と3相の巻線U、V、Wの位
置との相対的な位置関係を知ることができる。 第7図は回転子30の1回転の範囲における多数の位置
において前記した6種類の通電パターンのすべてについ
て中性点電位をそれぞれ測定した結果を例示した図であ
り、また第8図は回転子30の1回転の範囲における多
数の位置における前記した6種類の通電パターンの内の
1種類について測定した中性点電位の測定結果の一例図
である。 第7図と第8図に示されている波形図をみると、電気角
360度(説明している例においては機械角で180度
)の範囲に上下方向にそれぞれ6個のピークが存在する
6つの波形の集まりからなり、各波形同士の交叉点が略
々特定な電気角の位置になっていることが判かる。また
図中の波形からある任意の電気角の位置における6つの
波形のそれぞれの大きさを見れば、停止状態にある回転
子30に着磁により形成されている磁極の位置と3相の
巻線tJ、V、Wの位置との相対的な位置関係を知り得
ることが判かる。 前記の記述においては、3相の巻線U、V、Wに対して
6種類の通電パターンによる120度の通電を、各通電
パターン毎にそれぞれ50マイクロ秒の時間ずつ行なっ
て、全体で350マイクロ秒の時間を使用するとしてい
たが、前述のようにスター結線された3相の巻線U、V
、Wの中性点Pcomに過渡時に現われる電圧の変化分
の大きさは、既述した従来例のように各相の巻線の端子
で得られる電圧の変化分の大きさは従来例として既述し
た特開昭63−69489号公報で開示されているブラ
シレス直流モータで行なわれているように、電流検出抵
抗にモータ巻線に流れる電流と対応して発生する電圧に
よりスター結線された3相の巻線U、V、Wに発生する
逆起電圧を検出するようにした場合等で得られる被測定
電圧に比べて格段に大きいから、電圧の測定に使用され
るAD変換器の分解能が従来例の場合と同じであるとす
れば、高精度で電圧の測定が可能である。 また、各位置に対してピーク値は上下に2つ存在するか
ら、どちらかのピークが判定できればよい。 それで1本発明の場合には例えば第1のデータ群につい
てはまず通電パターンの1の中性点電圧Vcomデータ
を求め、また、第2のデータ群についてはまず通電パタ
ーン2の中性点電圧Vc。 mのデータを求めて1次に第1のデータ群における他の
通電パターンの3以降の中性点電圧Vc。 mデータを求めた時に、そのデータと前記した通電パタ
ーンの1の中性点電圧Vc omデータとの差が、予め
定められた大きさ以上の場合には、それ以後に行なわれ
るへき他の通電パターンによる中性点電圧V c o 
mデータを求めることをせず。 また、第2のデータ群における他の通電パターンの4以
降の中性点電圧Vc omデータを求めた時に、そのデ
ータと前記した通電パターンの2の中性点電圧V c 
o mデータとの差が、予め定められた大きさ以上の場
合には、それ以後に行なわれる入き他の通電パターンに
よる中性点電圧V c o mデータを求めることをし
ない、というやり方を採用しても停止状態にある回転子
30に着磁により形成されている磁極の位置と3相の巻
線U、V。 Wの位置との相対的な位置関係を知ることができ、この
ような方法によれば、前記した350マイク0秒の測定
所要時間よりも短い時間内に所定のデータを得ることが
できる。 このように、:3相巻線のインピーダンスの比で電源電
圧が分圧さ九た状態のものとしてスター結線された3相
の巻!!U、V、Wの中性点P COmに現われる電圧
は、電源電圧が安定でありさえすわば絶対値比較ができ
る唯一の測定方法ということができる。 それで、絶対値比較の可能な中性点電圧の測定によって
順次のデータを求め、求めたデータの内で第1のデータ
群のデータ及び第2のデータ群のデータのそれぞれに対
する基4!値に対して比較して行き、上、下の予め定め
られた値以上の差が生じたデータが得られたときに、そ
のデータに基づいて停止状態にある回転子3oに着磁に
より形成されている磁極の位置と3相の巻@U、V、W
の位置との相対的な位置関係を知ることができるのであ
り、この方法によれば確率として半分の時間で測定が終
了する。 そして、前記のような回転子の停止位置の検出法を採用
して回転子の停止位置の検出が行なわれた場合に、最も
短い測定所要時間としては1つの通電パターンと対応す
る測定時間、すなわち、前述の例と同様シ31つの通電
パターンの通電時間が5Cマイクロ秒であれば、100
マイクロ秒の時間で回転子の停止位置の検出のための電
圧測定を終了下ることもできる。 また、第6図の(a)の電圧測定魚の波形から判がるよ
うに、測定電圧が最大値及び最小値を示す波形のピーク
値は、波形のその他の部分の測定、電圧に対して時m1
軸上で傾斜している波形の部分で生じていることから0
例えば2煮の電圧のA D変換を行なって波形の傾斜を
みて前記した最大値及び最小値を測定することにより、
高い分解能での位置検出を行なうことが可能となる。 さて、コア43に巻回されている3相の巻1iAU。 v、WのインダクタンスLの値は、既述のとおり回転子
30に着磁されている磁極位置と3相の巻iU、v、w
の位置との相対的な位置関係と、:3相の巻線U、V、
Wに流す通電のパターンの相違とによって、それぞれ特
定できるような変化態様で変化する。そして、3相の巻
線U、V、Wに120度通電の態様で通電が行なわれて
いる状態に生じる各巻線U、V、Wのインダクタンスの
値の変化は、例えば第4図の(a)の場合1こはU相と
W相の巻線U、Wのインダクタンス値が大で、第4図の
(b)の場合にはU相とW相の巻線U、Wのインダクタ
ンス値が小となるというような変化態様を示すことが既
知であることと、3相の巻線U。 v、Wに流す通電のパターンは制御装W1で判断できる
ことから、ブラシレス直流モータにおける回転子30が
停止状態におかれている状態のときに、モータの3相の
巻線U、V、Wに対して120度の通電を行なった場合
の過渡時に、スター結線されている3相の巻線の共通接
続された接続点Pcomに前記した各相の巻線U、V、
Wのインピーダンスの比と無通電状態のコイルに蓄積さ
れた電磁エネルギLI2/2の放電曲線とに応じて現わ
れる中性点電圧Vcoa+の時間軸上の変化の状態を測
定すれば、回転子30に着磁されている磁極位置と3相
の巻!!U、V、Wの位置との相対的な位置関係が確定
できる、という点に着目すると、通電パターン毎に個3
りに測定された電圧の変化の状態を時間値として測定す
ることにより回転子の磁極の位置と3相巻線との相対的
な位置を検出するようにすることができる。 第2図及び第3図に例示されている本発明の実施例は、
前記のように通電パターン毎に個別に測定された電圧の
変化の状態を時間値として測定することにより回転子の
磁極の位置と3相巻線との相対的な位置を検出するよう
にした位置検知器を有しないブラシレス直流モータにお
ける回転子の停止位置の検出方法が行なわれるようにな
されているものであり、第2図に示す実施例は各相の巻
線の一端部が共通接続されている3相巻線における各相
の巻線の他端部に対して、両方向の電流が選択的に供給
されることにより、所定の着磁パターンにより複数の磁
極が形成されている回転自在な回転子が回転駆動される
ようになされている位置検知器を有しないブラシレス直
流モータにおいて、3相巻線に対して電気角で120度
の通電態様により通電が行なわれる場合の全種類の通電
パターンのそれぞれ個別の通電パターンで順次に3相の
巻線に電気角で120度の通電態様で回転子が停止して
いる状態において通電する手段と、前記した通電時に各
相の巻線に個別に流れる電流によって各相の巻線毎の個
別の磁路に通過する磁束と、回転子の磁極によって前記
した各個別の磁路に通過する磁束とのベクトル和の磁束
により各相の巻線に生じるインダクタンスの変化と対応
して。 前記した3相巻線における共通接続されている端部に発
生する電圧を比較コンパレータによって基準電圧と比較
する手段と、通電後にコンパレータの出力値が変化する
までの時間を測定する手段と、前記した個別の通電パタ
ーン毎に個別に測定された時間値に基づいて回転子の磁
極の位置と3相巻線との相対的な位置を検出する手段と
からなる位置検知器を有しないブラシレス直流モータに
おける回転子の停止位置の検出方法が行なわれるように
なされている回路配置であり、また、第3図に示す実施
例は各相の巻線の一端部が共通接続されている3相巻線
における各相の巻線の他端部に対して、両方向の電流が
選択的に供給されることにより、所定の着磁パターンに
より複数の磁極が形成されている回転自在な回転子が回
転駆動されるようになされている位置検知器を有しない
ブラシレス直流モータにおいて、3相巻線に対して電気
角で120度の通電態様により通電が行なわれる場合の
全種類の通電パターンのそれぞれ個別の通電パターンで
順次に3相の巻線に電気角で120度の通電態様で回転
子が停止している状態において通電する手段と、前記し
た通電時に各相の巻線に個別に流れる電流によって各相
の巻線毎の個別の磁路に通過する磁束と、回転子の磁極
によって前記した各個別の磁路に通過する磁束とのベク
トル和の磁束により各相の巻線に生じるインダクタンス
の変化と対応して、前記した3相巻線の内で無通電状態
の相の巻線の他端部に発生した電圧を比較コンパレータ
によって基準電圧と比較する手段と、前記のコンパレー
タによって電圧の比較が行なわれた相の巻線に通電され
た後にコンパレータの出力値が変化するまでの時間を測
定する手段と、前記した個別の通電パターン毎に個別に
測定された時間値に基づいて回転子の磁極の位置と3相
巻線との相対的な位置を検出する手段とからなる位置検
知器を有しないブラシレス直流モータにおける回転子の
停止位置の検出方法が行なわれるようになされている回
路配置である。 第2図に示されてい実施例において、位置検知器を有し
ないプラスレス直流モータにおけるスター結線されてい
る3相の巻@U、V、Wの共通接続された接続点Pco
mに現われる電圧V c o mは線jを介して電圧測
定回路47として用いられるコンパレータの非反転入力
端子に供給されており、前記の電圧測定回路47の反転
久方端子には、電源電圧の1/2の電圧V c c /
 2が基準電圧として供給されている。 回転子が停止状態にあるときに、3相の巻線U。 v、Wに電圧値がVceの電源によって120度の通電
を行なった場合に、スター結線されている3相の巻線U
、V、Wの共通接続された接続点P cowに定常時に
現われる電圧V c o m (中性点電圧Vcom)
は、第6図における6種類の通電態様(第4図参照)の
ように、電源のプラス端子がスター結線されている3相
の巻線U、V、Wの内の1つの相の巻線の外端部に接続
され、他の1つの相の巻線の外端部には電源のマイナス
端子が接続されたときにはVcc/2となる。 実際の位置検知器を有しないブラシレス直流モータでは
、3相の巻!U、V、Wに直列に接続されている転流ス
イッチのトランジスタを通して電流が流されるから、回
転子が停止状態にあるときに3相の巻線U、V、Wに電
圧値がVccの電源によって120度の通電を行なった
場合に、スター結線されている3相の巻線U、V、Wの
共通接続された接続点P cowrに定常時に現われる
中性点電圧Vcomは、第1図について既述したと同様
に前記したトランジスタによる僅かな電圧降下の分だけ
前記した電圧値とは異なる電圧値となるが、ここでは前
記した僅かな電圧降下を無視して説明を行なう。 3相の各巻線U、V、Wのインダクタンス値は。 回転子30に着磁によって形成されている磁極の位置と
3相の巻線U、V、Wの位置との相対的な位置関係の態
様と、3相の巻線U、V、Wに対して120度の通電が
行なわれる際の6種類の通電態様の内で、どの通電のパ
ターンで通電が行なわれているのかという通電パターン
の種類との組合わせの態様によって変化するために、3
相の巻線U、V、Wの共通接続された接続点P co+
sに現われる中性点電圧Vcomは、第6図の(b)の
中性点電圧の図に示されているような変化態様で変化し
、また、3相の巻線U、V、Wの共通接続されている端
子とは逆の端子に現われる電圧は第6図の(b)におけ
るU相、■相、W相として示されている図のように変化
する。 前記のように位置検知器を有しないプラスレス直流モー
タにおけるスター結線されている3相の巻線U、V、W
の共通接続された接続点Pcomに現われる電圧V c
 o mが線Jを介して非反転入力端子に供給された電
圧測定回路47では、電源電圧の1/2の電圧値の基準
電圧(第6図中では2.5ボルトとして示されている)
と比較されて、第6図の(b)におけるコンパレータ出
力として示されているような信号を出力して線0を介し
て制御装置に供給する。 第6図の(b)でコンパレータ出力として示しである信
号は、6つの異なる通電パターン#1〜#6に従って、
3相の巻線に120度通電態様により各100マイクロ
秒ずつ通電される各期間における通電の態様がそれぞれ
異なっていて、それに従って基準電圧との比較によって
得ら九る出力信号のハイレベルの状態の時間長が異って
いる。前記のように6つの異なる通電パターン#1〜#
6に従って通電された際に電圧測定回路47からの出力
の態様が異なるものになるのは、3相の各巻線U。 v、Wのインダクタンス値が1回転子30に着磁によっ
て形成されている磁極の位置と3相の巻線U、V、Wの
位置との相対的な位置関係の態様と、3相の巻線U、V
、Wに対して120度の通電が行なわれる際の6種類の
通電態様の内で、どの通電のパターンで通電が行なわれ
ているのかという通電パターンの種類との組合わせの態
様によって変化していることにより、各巻線のインダク
タンス値と抵抗とによって定まる時定数が変化して、巻
線に蓄積された電磁エネルギに基づく放電々流の時間軸
上での傾斜が変化するからである。 第6図の(b)の例において、位置検知器を有しないブ
ラシレス直流モータでは、それの起動に際して停止状態
にある回転子30に着磁により形成されている磁極の位
置と3相の巻線U、V、Wの位置との相対的な位置関係
を知るために、まず、制御装置1から伝送線eを介して
転流制御回路4に制御信号を与えて、3相の巻i!U、
V、Wに対する120度の通電が既述した6種類の通電
パターンのそれぞれについて、タイマ3に設定された予
め定められた短時間(以下の説明では100マイクロ秒
であるとされており、前記の時間の設定は制御装!!1
から伝送線aを介してタイマ3に対して行なわれる)ず
つ順次に行なわれるように転流制御回路4を動作させる
ものとされている。 また、制御装置1は伝送線kを介してパルス幅変調回路
8に信号を与えて、前記した3相の巻線U、V、Wに対
する120度の通電が既述し、た6種類の通電パターン
のそれぞれについて行なわれる期間にわたり、パルス幅
変屑回路8からデユティサイクルが100%の信号が積
分回路7に供給されるようにして、電流制御回路6が連
続通電状態となされるようにする。 電圧測定回路47では3相の巻JgU、V、Wに対して
順次に行なわれる6種類の通電パターンによる120度
の通電における各100マイクロ秒の時間について、伝
送線Jを介して中性点PCOmから供給されている中性
点電圧V c o mと、基準電圧とを比較して、前記
した出力信号を伝送線0を介して制御装置1に与える。 また、第3図に示されてい実施例においては。 位置検知器を有しないプラスレス直流モータにおけるス
ター結線されている3相の巻線TJ、V、Wにおける共
通接続されていない方の端子に現われる電圧がそれぞれ
個別の線j (uL j (v)、 j (v)を介し
て電圧測定回路47u、47v、47wとして用いられ
るコンパレータに供給されていて、各電圧測定回路47
u、47v、47wがらの出力信号が、それぞれ個別の
線o (u)、 0(v)、 o (w)を介して制御
装置llに与える。 なお、第3図示の実施例においては、位置検知器を有し
ないプラスレス直流モータにおけるスター結線されてい
る3相の巻線U、V、Wにおける共通接続されていない
方の端子に現われて個別の線j (u)、 j (v)
、 j (w)を介して電圧測定回路47u、47v、
47wに供給される電圧は、3相の巻線U、V、Wの共
通接続された接続点P cowに現われる第6図の(b
)の中性点電圧の変化態様と対応しているものとなって
いる。 このように本発明の位置検知器を有しないブラシレス直
流モータにおける回転子の停止位置の検出方法では、ス
ター結線された3相の巻線U、V。 Wの中性点Pcomに、電源電圧を3相巻線のインピー
ダンスの比で分圧したものとして現われる中性点の電圧
、すなわち、周囲温度の変化や巻線その他の部分におけ
る発熱によって巻線の抵抗値が変化した場合でも変化し
ない状態で大きな電圧値として得られる中性点電圧を測
定して、回転子の停止位置のデータを得るようにしてい
るから、既述した従来の位置検知器を有しないブラシレ
ス直流モータにおける回転子の停止位置の検出方法にお
ける諸問題点はすべて解決できるのである。 次に、停止状態にある回転子30に着磁により形成され
ている磁極の位置と3相の巻線U、V。 Wの位置との相対的な位置関係の情報が制御装置1に与
えられると、制御装置1ではそれに与えられた停止状態
にある回転子30に着磁により形成されている磁極の位
置と3相の巻線U、V、Wの位置との相対的な位置関係
の情報に基づいて、回転子30を所定の回転方向に回転
させうるような回転駆動電流が転流スイッチ回路5から
3相の巻線U、V、Wの内の選択された2相の巻線に僅
かの時間だけ供給できるようにするための制御信号を伝
送線eを介して転流制御回路4に送出する。 転流制御回路4は制御装置1!1がらそれに与えられた
前記の制御信号に基づいて発生した転流スイッチ切換信
号を伝送線fを介して転流スイッチ回路5に与える。 転流スイッチ回路5は電気角120度の通電により回転
子30を正規の回転方向に回転させうるように1.3相
の巻go、v、wの内の選択された2相の巻線に僅かの
時間だけ供給する。前記した通電の時間は、モータのト
ルク定数や回転子3゜の慣性モーメント等の諸条件によ
って決定されるが、回転した回転子3oに逆トルクが発
生しない範囲の時間値に設定されるのである。 前記のようにスター結線されている3相の巻線U、V、
Wの内の選択された2相の巻線に電気角120度で通電
が行なわれて回転子3oが回転を開始すると、通電され
ていない相の巻線には回転子30の回転に伴って逆起電
圧が発生する。 スター結線されている3相の巻線U、V、Wの内の選択
された2相の巻線に電気角120度で通電されている状
態において、3相の巻線U、V。 Wの共通接続された接続点(中性点)Pcomには電源
電圧に応じて定まる直流電圧が生じているが、前記の中
性点Pcomには前記した通電されていない相の巻線に
生じた逆起電圧の1/3の電圧値の電圧が、前記した電
源電圧に応じて定まる直流電圧に重畳した状態で現われ
る。 そして、通電されていない相の巻線に生じた逆起電圧と
対応して中性点Pco11に生じた電圧には回転子の回
転位相情報を含んでいるから、前記した中性点P co
+iに現われる電圧に基づいて前記した回転子の回転位
相情報を取出すことが可能と考えられる。 ところで、3相の巻線U、V、Wの内の選択された2相
の巻線に電気角120度で通電された状態で、前記の中
性点P cowに電源電圧に応じて生じる前記の直流電
圧は、通電が行なわれている直列接続状態の2相の巻線
の両端に電圧V c cの電源が接続されている状態に
おいてはV c c/ 2の電圧値となるのであるが、
実際のモータにおいては通電が行なわれている直列接続
状態の2相の巻線の両端と電源との間には転流スイッチ
回路5のトランジスタが直列に接続されているために、
前記した中性点P conに電源電圧に応じて生じる直
流電圧は前記したV c c / 2の電圧値とは異な
る電圧値となっており、その電圧値は電源の電圧が変動
すれば変動したものになる。 それで、回転子30が回転している状態において中性点
P co+*に現われる電圧の電圧値は、変動する電源
電圧に応じて生じる直流電圧の電圧変動を含んでいるも
のになっているから、単に中性点Pco■に現われる電
圧の電圧値を測定しただけでは回転子30の回転位相情
報を得ることができないことは当然であり、回転子30
の回転位相情報を正確に得るためには、回転子30が回
転している状態において、電源電圧に応じて中性点Pc
o■に生じる直流電圧の電圧値を正確に知ることが必要
である。 そこで、3相の巻線U、V、Wにおける2相の巻線ずつ
の組合わせを順次に変えて、例えば、まず、U相の巻線
の端部からV相の端部に電流が流れる状態にU、V相の
巻線の端部に電源を接続して中性点P cowに生じる
電圧値を測定し、次に、■相の巻線の端部からW相の端
部に電流が流れる状態に■、W相の巻線の端部に電源を
接続して中性点P cowに生じる電圧値を測定し、次
いで、W相の巻線の端部からU相の端部に電流が流れる
状態にW、U相の巻線の端部に電源を接続して中性点P
 cowに生じる電圧値を測定して得た前記した3つの
電圧の測定値、または前記の3つの電圧の詔定領を算術
平均した電圧値を用いることが考えられた。 そして、前記した中性点P cowの電圧の測定法は、
モータのトルクに影響を与えないで、逆起電圧の位相が
変化しない程度に短い時間の通電によって測定すること
が可能である。 また、前記した中性点P cowの電圧は、前記した第
1表に示されている中性点電圧の6つのデータの平均値
を求めることにより正確に求めることができる。 さて、回転子30が回転している状態において3相巻線
のそれぞれに発生する逆起電圧の波形は第9図の(a)
〜(c)中で実線図示の波形で例示されるようなもので
あり、第9図の(a)に実線で例示されている電圧の波
形は、回転子30が正しい位相で回転している状態で3
相巻線のそれぞれに発生する逆起電圧の電圧波形であり
、また、第9図の(b)に実線で例示されている電圧の
波形は、回転子30が正しい位相で回転している状態に
比べて遅れた回転位相で回転している状態で3相巻線の
それぞれに発生する逆起電圧の電圧波形であり、さらに
、第9図の(C)に例示されている電圧の波形は、回転
子30が正しい位相で回転している状態に比べて進んだ
回転位相で回転している状態で3相巻線のそれぞれに発
生する逆起電圧の電圧波形である。 また、回転子30が回転している状態において中性点P
coIlに現われる電圧の波形は、第9図の(a)〜(
c)中においてそれぞれ2点鎖線で示す波形で例示され
るようなものとなるのであり、第9図の(、)に2点鎖
線で例示されている電圧の波形は、回転子30が正しい
位相で回転している状態で中性点P cowに現われる
電圧の波形であり、また、第9図の(b)に2点鎖線で
例示されている電圧の波形は、回転子30が正しい位相
で回転している状態に比べて遅れた回転位相で回転して
いる状態で中性点P cowに現われる電圧の波形であ
り、さらに、第9図の(c)に2点鎖線で例示されてい
る電圧の波形は1回転子30が正しい位相で回転してい
る状態に比べて進んだ回転位相で回転している状態で中
性点P co+mに現われる電圧の波形である。なお、
第9図の(a)〜(c)中において点線図示の電圧波形
Eu、Ev、Ewは、3相の巻線U、V、Wに生じる逆
起電圧によってそれぞれ中性点P co+mに生じる電
圧成分であるが、実際に中性点P cowに現われる電
圧は前記のように第9図の(a)〜(c)中で2点鎖線
図示のような波形のものになる。また、回転子30が正
しい位相で回転している状態で中性点Pcomに現われ
る3相の巻線U、V、Wの逆起電圧による電圧の合成の
電圧波形は、第9図の(、)に2点鎖線で示されている
ような三角波となる。なお、第9図の(a)に太実線で
示しである波形は、3相の巻線U、V、Wの内のU相の
逆起電圧による波形を示している。 それで、中性点P cowに現われる電圧が第9図の(
a)に2点鎖線で示されているような三角波となるよう
に位相制御が行なわれるようにすれば回転子30を正し
い回転位相の状態で回転させることができることになる
。 回転子30が回転している状態において中性点P co
+mに現われる電圧に基づいて回転子に対して行なわれ
る位相の制御動作は、制御装置1の制御の下に第2図中
に示されている各構成部分の動作によって行なわれるの
であるが、次に、回転子30の位相制御を行なう4つの
方法を第10図を参照して順次に説明する。 [1コスタ−結線された3相の巻線U、V、Wの中性点
Pcomに逆起電圧が存在しない状態における中性点の
電圧値Vco+a(第10図参照)は、既述のような各
種の測定方法の何れかの方法によって測定された電圧値
が予め記憶装置2に記憶されており、またスター結線さ
れている3相の巻線U。 v、Wの内の選択された2相の巻線に電気角120度で
通電されている状態で回転子30が回転されている状態
で、AD変換器及び電圧測定回路9によって測定された
中性点Pcomの電圧の測定値は、伝送線0を介して制
御袋W11に与えられている。 制御装置llではAD変換器及び電圧測定回路9で測定
した中性点Pcomの電圧の測定値が、記憶袋M2に記
憶されている電源電圧に応じて生じる直流電圧値Vco
mに一致した時点tlに、タイマ3に計時を開始させる
。そして前記の時点t1から予め定められた時間Taが
経過した時点t2に転流制御回路4に転流制御信号を与
えて、前記の時点t2転流スイッチ回路5で転流動作が
行なわれるようにする。 次いで、制御装置1は前記した転流動作が行なわれた時
点t2以後に最初に3相巻線における中性点P cow
の電圧の測定値が再び逆起電圧の存在しない状態におけ
る中性点Pcomの電圧値Vco+mと一致したことが
検出された時点t3までの前記したし2からt3までの
時間をTbとしたときに、次の転流動作が前記の時点t
3から略々(Ta+Tb)/2=Tcの時間後の時点し
4で行なわれるような制御動作を行なう。 また、制御装置1は前記した時点t4以後に最初に3相
巻線における中性点Pco11の電圧が再び逆起電圧の
存在しない状態における中性点電圧値Vco鵬と一致し
たことが検出された図示されていない時点t5に、前記
した時間値Tcを予め定められた時間Taとして前記し
た時点t1から時点t5までの動作が行なわれるように
する制御動作を順次に繰返して行なう、それにより、回
転子30は正しい回転位相によって回転駆動されるよう
になされる。 [2]スター結線された3相の巻線U、V、Wの中性点
Pcomに逆起電圧が存在しない状態における中性点の
電圧値Vcom(第10図参照)は、既述のような各種
の測定方法の何れかの方法によって測定された電圧値が
予め記憶装置2に記憶されており、またスター結線され
ている3相の巻線U。 V、Wの内の選択された2相の巻線に電気角120度で
通電されている状態で回転子30が回転されている状態
で、AD変換器及び電圧測定回路9によって測定された
中性点Pc omの電圧の測定値は、伝送線0を介して
制御袋!!!1に与えられており、前記の電圧の測定値
は記憶袋W2に記憶されている。 制御装置i1は3相巻線U、V、Wの内のある1相の巻
線に対する通電の終了の時点における3相巻線の中性点
P cowの電圧値Aすなわち、記憶装置2に記憶され
ていた中性点P cowの電圧の記憶値Aと、次の相の
巻線に対する通電の開始の後に検出された3相巻線にお
ける中性点P cowの電圧の記憶値Bとを演算して電
圧値C=(A+B)/2を求める。 そして、3相巻線における中性点Pco園の電圧の測定
値が前記した電圧値Cに一致した時点に転流制御回路4
に転流制御信号を与えて、転流スイッチ回路5で転流動
作が行なわれるようにするという制御動作を繰返して行
なう。 [3コスタ−結線された3相の巻線U、V、Wの中性点
Pcomに逆起電圧が存在しない状態における中性点の
電圧値Vcom(第10図参照)は、既述のような各種
の測定方法の何れかの方法によって測定された電圧値が
予め記憶装置2に記憶されており、またスター結線され
ている3相の巻JiU。 ■、Wの内の選択された2相の巻線に電気角120度で
通電されている状態で回転子30が回転されている状態
で、AD変換器及び電圧測定回路9によって測定された
中性点Pcomの電圧の測定値は、伝送線。を介して制
御袋!!!1に与えられており、前記の電圧の測定値は
記憶装置2に記憶されている。 制御装置1では記憶袋f12に記憶されていた転流動作
が行なわれた時点の前後に測定された3相巻線における
中性点P cowの電圧値との電圧差Wを演算し、また
前記の転流動作が行なわれた時点に測定された3相巻線
における中性点Pco−の電圧と、前記の転流動作に引
続いて行なわれた次の転流動作の時点の直前に検出され
た3相巻線における中性点PCO11の電圧との電圧差
Xを演算し、さらに前記した次の転流動作が行なわれた
時点の前後に検出された3相巻線における中性点Pco
11の電圧差Yを演算して、前記した次の転流動作が行
なわれた直後における3相巻線における中性点P co
wの電圧に対してZ=X+(W/2)±Yで示される電
圧差が3相巻線における中性点P coIllの電圧と
して測定された時点に、前記した次の転流動作に引続く
転流動作が開始されるように転流制御回路4に転流制御
信号を与えて、転流スイッチ回路5で転流動作が行なわ
れるようにするという制御動作を繰返して行なう。 [4コスタ−結線された3相の巻線U、V、Wの中性点
Pcomに逆起電圧が存在しない状態における中性点の
電圧値Vcom(第10図参照)は、既述のような各種
の測定方法の何れかの方法によって測定された電圧値が
予め記憶袋!!2に記憶されており、またスター結線さ
れている3相の巻線U。 ■、Wの内の選択された2相の巻線に電気角120度で
通電されている状態で回転子3oが回転されている状態
で、AD変換器及び電圧測定回路9によって測定された
中性点PCOmの電圧の測定値は、伝送線0を介して制
御装置1に与えられており、前記の電圧の測定値は記憶
装置2に記憶されている。 3相巻線における中性点Pco11の電圧が逆起電圧の
存在しない状態における中性点の電圧値Vc。 lに一致したことが測定された時点から、前記した3相
巻線における中性点Pco■の電圧の測定値と、逆起電
圧の存在しない状態における中性点Pcomの電圧値と
の差の電圧vEが、モータの逆起電圧に基づいて決定さ
れる係数KEと時間TとについてWE= KE/Tの関
係を満たす時間が経過した時点に、前記した次の転流動
作に引続く転流動作が開始されるように転流制御回路4
に転流制御信号を与えて、転流スイッチ回路5で転流動
作が行なわれるようにするという制御動作を繰返して行
なう。 前記のような4つの位相制御の方法の何れの場合にも、
良好な転流動作の下に回転子3oは正しい回転位相で回
転して定常回転の状態にまで達することができる。 [発明の効果1 以上、詳細に説明したところがら明らかなように、本発
明の位置検知器を有しないブラシレス直流モータにおけ
る回転子の停止位置の検出方法は。 各相の巻線の一端部が共通接続されている3相巻線にお
ける各相の巻線の他端部に対して1両方向の電流が選択
的に供給されることにより、所定の着磁パターンにより
複数の磁極が形成されている回転自在な回転子が回転駆
動される位置検知器を有しないブラシレス直流モータに
おける回転子の停止位置を検出するのに、3相巻線に対
して電気角で120度の通電態様で通電が行なわれる場
合の全種類の通電パターンにおける少なくとも1つの通
電パターンにより回転子が停止している状態で通電し、
前記した通電時に各相の巻線に個別に流れる電流によっ
て各相の巻線毎の個別の磁路に通過する磁束と、回転子
の磁極によって前記した各個別の磁路に通過する磁束と
のベクトル和の磁束により各相の巻線に生じるインダク
タンスの変化と対応して、前記した3相巻線における共
通接続端部に各相の巻線のインピーダンスの比として生
じる電圧を測定し、前記した3相巻線における共通接続
端部で測定された電圧値に基づいて回転子の磁極の位置
と3相巻線との相対的な位置を検出するようにしている
ために、周囲温度の変化や巻線の温度の変化によっても
測定された電圧値が変化するようなことがなく、また、
3相巻線における共通接続端部に各相の巻線のインピー
ダンスの比として生じる電圧は大きな変動幅を示す電圧
であるために、1個のAD変換器によって高分解能の電
圧測定が容易にでき、さらに、前記した3相巻線におけ
る共通接続端部に各相の巻線のインピーダンスの比とし
て生じる電圧は電源電圧よりも超えることはないから、
既述した従来例における電圧測定で必要とされていた分
圧手段も不要であり、さらにまた3相の巻線をスター結
線する際に行なわれる3相の巻線の各1端部の共通接続
のだめの半田付は作業時に、それと同時に1本のリード
線を共通接続部に接続するだけでよいから部品点数も少
なく安価に構成でき、また、既述した従来の回転子の停
止位置の検出手段のように電流検出用抵抗に各相の巻線
の電流を流して、電流検出用抵抗に生じた電圧を測定す
るようにした場合に問題になった電力の無駄な消費も生
じない。 すなわち、ブラシレス直流モータにおける回転子が停止
状態にあるときに3相の巻線U、V、Wに120度の通
電を行なって、スター結線されている3相の巻線の共通
接続された接続点Pcomに過渡時に現われる電圧V 
c o m (中性点電圧Vcom)は、3相の巻線の
インピーダンスのインピーダンス比、及び無通電状態の
コイルに蓄積されたエネルギLI2/2の放電曲線に応
じた値として測定できるので、その測定値が各巻線の温
度の変化によっても変化せず、また、各相の巻線のイン
ダクタンスの変動に応じて大きな変動幅の測定電圧値が
得られるので、高分解能の電圧測定が容易にできるので
あり、また、無通電コイルに蓄積された磁気エネルギL
12/2の放電曲線がインダクタンスの変動によって変
化することを用いて、スター結線されている3相の巻線
の共通接続された接続点Pcomに過渡時に現われる電
圧Veom(中性点電圧Vcom)と前記した放電曲線
とを比較して得られた信号の時間をタイマ手段によって
測定することにより、特別なAD変換器を使用すること
もなく位置の測定が可能となり、さらに、従来のように
無通電コイルに蓄積された磁気エネルギLI2/2のピ
ーク値を測定する場合には、既述のように電圧シフト回
路が必要であったが、スター結線されている3相の巻線
における各相の巻線毎にそれぞれ電源の各端子との間に
りゝランプダイオードを接続することにより、電源の電
圧が5ボルトの場合には、3相の巻線の端子電圧は5V
+0.6V及び5V−0,6Vに固定されて、そのとき
にスター結線されている3相の巻線の共通接続された接
続点Pcomに過渡時に現われる中性点電圧Vc om
は、3相の巻線のインピーダンスのインピーダンス比と
、無通電状態のコイルに蓄積されたエネルギLI2/2
の放電曲線に応じて電圧のピークレベルが上下するが、
その電圧の変動の範囲は5vの電源電圧に対して1v〜
4vの間のAD変換の測定範囲となるから、従来のよう
に電圧シフト回路などを用いることなく安定に電圧の測
定が実施でき、この場合に測定の対象とされるものが無
通電状態のコイルに蓄積されたエネルギLI”/2の放
電曲線であるために切換時の応答が早く、例えば400
マイクロ秒程度というように短い時間で測定が完了する
ためにトルク効率も高く、さらにまた従来の停止位置の
判定は電気角360度において片側方向のピーク値の測
定によって行なわれていたが、本発明では上側のピーク
値と下側のピーク値とが充分な分解能で得られるために
360度の間で2か所での位置検出が可能で、確率的に
従来の半分の測定時間(確率的に、従来6回の通電が必
要なところが3回の通電)で停止位置の検出ができるな
ど、既述した従来問題になった諸問題点は本発明により
すべて良好に解決できる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本発明の位置検知器を有しないプラ
スレス直流モータにおける回転子の停止位置の検出方法
の説明に用いられるブロック図、第4図乃至第6図は回
転子の停止位置の検出を説明するための図、第7図乃至
第10図は構成原理及び動作原理を説明するための波形
側図、第11図は位置検知器を有しないブラシレス直流
モータの駆動回路の一部の回路図、第12図は位置検知
器を有しな・71プラスレス直流モータの概略構成を示
す一部断面図、第13図乃至第15図は固定子巻線の端
部で電圧測定を行なう場合の説明図である。 1・・・制御装置、2・・記憶装置、3・・タイマ、4
・・・転流制御回路、5・・・転流スイッチ回路、6・
・・電流制御回路、7・・・積分器、8・・・パルス幅
変瀾回路、9・・・AD変換器及び電圧測定回路、10
〜15.26.28・・・抵抗、16〜21.Ql〜Q
6・・・転流スイッチとして動作するトランジスタ、2
2〜24.27.29・・コンデンサ、25・・・電流
制御用の電界効果トランジスタ、3o・・・モータの回
転子、32・・回転軸、33.34・・ベアリング、3
5゜36・・スプリング、37・・コンタクトスプリン
グ、38・・モータの固定子のベースとなる金属のプリ
ント基板、39・・ねじ、40・・・フレキシブルな接
続線の基板、41.42・・補強用のテープ、43・・
コア、44・・・モータ巻線、45・・・永久磁石、4
6・・磁気ディスクのホルダ、47,47u、47v、
47w・電圧測定回路、U、V、W・・・位置検知器を
有しないプラスレス直流モータにおける3相のモータ巻
線、? c o m −3相の巻@U、V。 Wにおける一端部を共通接続した接続点(中性点)、v
com・・中点電圧、 特許出願人  日本ビクター株式会社 」立イビ、力H(A/1−rl)→ 120°Jt中−)主セ臣、4す’i(w +th  
ダイトドx 6ン晃8図 一゛oo、? (b) 、り50゛°“″(八)(a) (b) ′1)9(fl t 1)13(n も150

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.各相の巻線の一端部が共通接続されている3相巻線
    における各相の巻線の他端部に対して、両方向の電流が
    選択的に供給されることにより、所定の着磁パターンに
    より複数の磁極が形成されている回転自在な回転子が回
    転駆動されるようになされている位置検知器を有しない
    ブラシレス直流モータにおいて、3相巻線に対して電気
    角で120度の通電態様により通電が行なわれる場合の
    全種類の通電パターンのそれぞれ個別の通電パターンで
    順次に3相の巻線に電気角で120度の通電態様で回転
    子が停止している状態において通電する手段と、前記し
    た通電時に各相の巻線に個別に流れる電流によって各相
    の巻線毎の個別の磁路に通過する磁束と、回転子の磁極
    によって前記した各個別の磁路に通過する磁束とのベク
    トル和の磁束により各相の巻線に生じるインダクタンス
    の変化と対応して、前記した3相巻線の内で無通電状態
    の相の巻線の他端部に発生した電圧を比較コンパレータ
    によって基準電圧と比較する手段と、前記のコンパレー
    タによって電圧の比較が行なわれた相の巻線に通電され
    た後にコンパレータの出力値が変化するまでの時間を測
    定する手段と、前記した個別の通電パターン毎に個別に
    測定された時間値に基づいて回転子の磁極の位置と3相
    巻線との相対的な位置を検出する手段とからなる位置検
    知器を有しないブラシレス直流モータにおける回転子の
    停止位置の検出方法
  2. 2.各相の巻線の一端部が共通接続されている3相巻線
    における各相の巻線の他端部に対して、両方向の電流が
    選択的に供給されることにより、所定の着磁パターンに
    より複数の磁極が形成されている回転自在な回転子が回
    転駆動されるようになされている位置検知器を有しない
    ブラシレス直流モータにおいて、3相巻線に対して電気
    角で120度の通電態様により通電が行なわれる場合の
    全種類の通電パターンのそれぞれ個別の通電パターンで
    順次に3相の巻線に電気角で120度の通電態様で回転
    子が停止している状態において通電する手段と、前記し
    た通電時に各相の巻線に個別に流れる電流によって各相
    の巻線毎の個別の磁路に通過する磁束と、回転子の磁極
    によって前記した各個別の磁路に通過する磁束とのベク
    トル和の磁束により各相の巻線に生じるインダクタンス
    の変化と対応して、前記した3相巻線における共通接続
    されている端部に発生する電圧を比較コンパレータによ
    って基準電圧と比較する手段と、通電後にコンパレータ
    の出力値が変化するまでの時間を測定する手段と、前記
    した個別の通電パターン毎に個別に測定された時間値に
    基づいて回転子の磁極の位置と3相巻線との相対的な位
    置を検出する手段とからなる位置検知器を有しないブラ
    シレス直流モータにおける回転子の停止位置の検出方法
  3. 3.各相の巻線の一端部が共通接続されている3相巻線
    における各相の巻線の他端部と電源の両端子との間に、
    それぞれ個別に逆方向の接続極性でダイオードを接続し
    、また、前記した各相の巻線に対して、両方向の電流を
    選択的に供給することにより、所定の着磁パターンによ
    り複数の磁極が形成されている回転自在な回転子が回転
    駆動されるようになされている位置検知器を有しないブ
    ラシレス直流モータにおいて、3相巻線に対して電気角
    で120度の通電態様により通電が行なわれる場合の全
    種類の通電パターンのそれぞれ個別の通電パターンで順
    次に3相の巻線に電気角で120度の通電態様で回転子
    が停止している状態において通電する手段と、前記した
    通電時に各相の巻線に個別に流れる電流によって各相の
    巻線毎の個別の磁路に通過する磁束と、回転子の磁極に
    よって前記した各個別の磁路に通過する磁束とのベクト
    ル和の磁束により各相の巻線に生じるインダクタンスの
    変化と対応して、前記した3相巻線における共通接続さ
    れている端部に前記した個別の通電パターン毎に個別に
    測定された電圧値に基づいて回転子の磁極の位置と3相
    巻線との相対的な位置を検出する手段とからなる位置検
    知器を有しないブラシレス直流モータにおける回転子の
    停止位置の検出方法
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