JPH0410165Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、紳士服、婦人服等の胸ポケツトチ
ーフを、簡単に飾れて形崩れを防ぐ機能を持たせ
た、器具とアクセサリーに関するものである。

（従来の技術） 従来は、胸ポケツトにポケツトチーフかハンカ
チで形を作り差し込んでいた。

（考案が解決しようとする課題） この方法では、ポケツトチーフ又はハンカチを
畳んで形を作るのに手間が係り、胸ポケツトに差
し込む際にも形崩れしやすく、形良く飾れても動
いている内に形崩れの心配があり、そして胸ポケ
ツト内にポケツトチーフが重なり合い脹みができ
見苦しかつた。又、畳んであるものはペチヤンコ
で安ぽく見えるのである。

本案は、これらの課題を解決するためになされ
たものである。

（課題を解決するための手段） 中板Ａの左側板１の端上部に粘着剤２を表裏に
接着し、下角は丸くした。右側板３も下角を同じ
ように丸くした。

左右折曲部４，４の内側である中板Ａの中央部
を横長溝５に切り開く。

上部付出部６は、左右側板の上端と同一線上に
折線を設け、その折線を折り接着する。下部付出
部７の下端は鋸目状８にし、左右側板下端の同一
線上に折線を設け、その折線を折つて接着すると
横長溝５の下辺が鋸目状８になる。そして、左右
側板１，３を折曲部４，４より折り中央で押圧粘
着し、両折曲部４，４近くの両端に粘着剤の小丸
９，９を接着し、その上面に粘着力の強い布地に
ロー紙を伴つた両面接着剤を貼合した大丸１０，
１０を重合させた。ポケツトチーフとなる布地又
はレースを様々な形に裁断し、折つたり重ねたり
して形を整え、その下端を芯入り布地縁１１て挟
着し、両端表面に粘着剤９，９を接着したアクセ
サリーである。

（作用） 側板１，３の中央の重合部の粘着部分を剥が
し、観音開きの状態で開いておく、そして本案器
具専用の15cm位の正方形のポケツトチーフ１３か
レースで好みの形を作つておく、又、形成された
アクセサリーも用意しておく。

（実施例） 以下実施について説明する。

(イ) 左側板１の端上部表裏に粘着剤２を接着させ
たのは、右側板３と中央で重合押圧すると表面
粘着剤２は側板３に、裏面粘着剤２はポケツト
チーフに粘着し、浮上りを防ぐためである。下
角を丸くカツトしたのは剥がしやすくした。

(ロ) 横長溝５は巾２mm位に切り開き、上部付出部
６の折線を折り接着すると、横長溝５の上辺と
合致する。そして胸の脹みに馴ませるため中央
をやゝ内側に折る。

(ハ) 下部付出部７の折線を折り接着すると、横長
溝５の下辺が鋸目状８となり、そして咬止力を
強めるために、やゝ内側に折る。

(ニ) 器具両端の粘着剤９，９は、直径13mm位の丸
形で、その上面のロー紙を剥がし、両面接着剤
で貼合した粘着力の強い布地１０，１０は、直
径18mm位の同じく丸形である。

又、形成されたアクセサリー１２の布地縁１
１の両端表面の粘着剤９，９は巾８mm、長さ13
mm位である。

本案は以上のような構造で、これを使用すると
きは、 両側板１，３の重なつた部分の粘着剤２を剥が
し観音開きの状態でおく、そして本器具専用のポ
ケツトチーフ１３かレースで好みの形を作る。そ
して上部付出部６の上に載せ、右手親指と人差指
で固定する。それから中板Ａに設けた横長溝５を
左手親指と人差指で摘み上げると同時に、ポケツ
トチーフ１３の下端をその間に通し形を整える。
そして観音開きを閉じ、粘着剤２を下に重合し押
圧する。

胸ポケツトに飾るには、両面接着剤で貼り合し
た布地１０，１０のロー紙を剥がし、クリツプ中
央部を右手親指と人差指で摘み、胸ポケツト内に
袖付の方に寄せ、クリツプが隠れるまで挿入す
る。そして、左右親指を胸ポケツトの外側にし、
左右中指は器具の背面上部両端に添えて親指と重
ね、数回押圧すると、両面接着剤で貼合した布地
１０，１０が胸ポケツト内に接着し飾れるのであ
る。

外すときは、クリツプ中央部を摘んで引けば外
れる。

形成されたアクセサリー１２も、胸ポケツト内
に接着剤で貼合した布地１０，１０が接着してあ
り、同じ手順で着脱できる。

（考案の効果） １ ポケツトチーフを差し通す横長溝の鋸目状の
部分で咬止するので、激しい動きをしても形崩
れする心配はない。

２ 側板の下角を丸くしてあるので器具の開閉及
びチーフの着脱が簡単である。

３ 胸ポケツト内に接着した両面接着剤で接着し
た布地は、長期間使用可能で、その上薄いので
異物感はない。又、両側板の折線寄りに設け粘
着剤は例えば株式会社持田商工製造の粘着剤で
あれば、表面にチリがついても水で洗えばきれ
いになるので何度でも使用することができる。

又、この粘着剤を丸形にしたのはポケツトか
ら剥れにくくするためである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の内側平面図、第２図は第１図
の上部付出部と下部付出部を折り接着した斜視
図、第３図は折畳んだ本考案の器具でロー紙を剥
がした粘着剤を接着した平面図、第４図は第３図
に接着布地を粘着した平面図、第５図は形を作つ
たポケツトチーフを鋸目状に咬止させる説明図、
第６図は第３図にポケツトチーフを装着させた平
面図、第７図は本考案のアクセサリーに粘着剤を
接着しロー紙を剥した状態の平面図、第８図は胸
ポケツトに挿入せんとする説明図、第９図は胸ポ
ケツト内接着布地を接着せんとする説明図であ
る。 １は左側板、２は粘着剤、３は右側板、４，４
は折曲部、５は横長溝、６は上部付出部、７は下
部付出部、８は鋸目状、９，９は粘着剤、１０，
１０は両面接着剤を貼合した布地、１１は布地
縁、１２は形成されたアクセサリー、１３は本器
具専用のポケツトチーフ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 飾り布を挟持して胸ポケツト内に貼付けられる
   ように接着面を裏面に設けた飾り布を止める器具
   において、下角を丸くし、端上部に粘着剤２を内
   側に接着した左側板１と下角を丸くした右側板３
   を折曲部４，４によつて設けた中板Ａの中央部に
   横長溝５を切開いて設け、中板Ａの上部に、上部
   付出部６を前記左右側板上端と同一線上に折線を
   設けて突出して設け、その折線を内側に折り、中
   板Ａの下部に前記左右側板下端と同一線上の折線
   より下部付出部７を設け、この下部付出部７の下
   端を鋸目状８に形成し、折線を内側に折つて横長
   溝５の下辺を鋸目状８とし、そして、左右側板
   １，３を折曲線４，４により内側に折り曲げた両
   端に粘着剤の小丸９，９を接着し、その上面に粘
   着力の強い布地にロー紙を伴つた接着剤を貼合し
   た大丸１０，１０を重合させたことを特徴とした
   飾り布を止める器具。