JPH04101479U - 窓シヤツターの自動施解錠装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】全閉した窓シヤッターのスラットカーテンを上
から引張り上げても錠止が解錠せず、高価で配線を必要
とする電動ロックを両側に設けず片外側に配し中柱の納
まりと脱着をし易くし連窓に最適とする。 【構成】窓シヤッターの幅木８左右両端からロック爪１
２ａ，１２ｂが水平突出するようそれぞれ回転自在に設
けた左右両受金１０ａ，１０ｂと、片側のガイドレール
５ｂと他片側の外枠４ａの所定位置にそれぞれ設け、上
昇通過する左右両ロック爪１２ａ，１２ｂを上昇不能に
それぞれ錠止する一方向メカロック２２および一方向電
動ロック２８と、電動ロック２８の錠止により左右両受
金１０ａ，１０ｂの回転を制止するとともに電動ロック
２８の通電解錠状態において、メカロック２２側のロッ
ク爪１２ｂが幅木８端内への没入回動に伴うメカロック
２２との錠止を解錠自在に左右両受金１０ａ，１０ｂの
伝動回転を仲介伝達するよう左右両受金１０ａ，１０ｂ
相互を介結した解錠連動バー１３とからなることを特徴
とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本案は、シヤッター、特に窓シヤッターの全閉時の施解錠に供せられる窓シヤ ッターの自動施解錠装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種従来のメカニカルロック（以下、メカロック）は、図１１に示すよう、 スラットカーテン（イ）のスラット（ロ），（ロ）相互の連結スリット機構（ハ ）を利用して、ガイドレール（ニ）後壁に切欠孔（ホ）を設け、スラットカーテ ン（イ）を下から持ち上げた時、連結スリット機構（ハ）が短縮し、トッグルリ ンク（ヘ）付属のストッパ（ト）を仮想線で示すよう切欠孔（ホ）に落し込んで 施錠する。

【０００３】 解錠する場合は、スラットカーテン（イ）を上から矢印方向に吊上げれば連結 スリット機構（ハ）が伸長し、トッグルリンク（ヘ）付属のストッパ（ト）を実 線で示すよう切欠孔（ホ）から脱出させ解錠を行う。 また、左右両側のガイドレール外枠に図３に示す電動ロックを装着して行う両 サイド式電動ロックがある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかして、従来の前記メカロックは、機構の構成上、外部から人手でスラット カーテン（イ）を引き上げると簡単に解錠してしまい、非常に無用心であり、盗 難事故の危険が大であって、防犯上問題を残す。

【０００５】 また、高価な電動ロックの場合は、連窓を考えた場合中柱への納まりが悪く、 しかも組立上、配線工数が増える。 こゝにおいて本案は、前記従来の課題を解決するのに有効、適切な窓シヤッタ ーの自動施解錠装置を提供せんとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前記課題の解決は、本案が次に列挙する新規な特徴的構成手段を採用すること により達成される。 即ち、本案の第１の特徴は、窓シヤッターの幅木左右両端からロック爪が水平 突出する左右両受金をそれぞれ回転自在に設ける一方、片側のガイドレールと他 片側の外枠の所定位置には上昇通過する前記左右両ロック爪を上昇不能に錠止す る一方向メカロックと一方向電動ロックをそれぞれ設け、他方、当該電動ロック の錠止により前記左右両受金の回転を阻止するとともに当該電動ロックの通電解 錠状態において、前記メカロック側の前記ロック爪が前記幅木端内への没入回動 に伴う前記メカロックとの錠止を解錠自在に前記左右両受金の伝動回転を仲介伝 達する解錠連動バーを前記左右両受金間に介設してなる窓シヤッターの自動施解 錠装置である。

【０００７】 本案の第２の特徴は、前記第１の特徴における左右両受金が、幅木の両端に軸 にて回転自在に枢着されるとともに、左右往復スライド自在な解錠連動バーの両 端とそれぞれ追従連動自在に係合する一方、メカロック側受金は、弾性付勢され た前記解錠連動バー端にバックアップ押圧されそのロック爪がストッパに規制さ れる水平突出位置まで常時反時計回転自在習性を付与されてなる窓シヤッターの 自動施解錠装置である。

【０００８】 本案の第３の特徴は、前記第１又は第２の特徴におけるメカロックが、ガイド レールの側壁内面に垂直上部を固定され、中間ラッチ部側面を直角三角の傾斜辺 と水平辺に折曲形取り、当該水平辺を同側壁に貫設した孔に出没自在に通し、垂 直自由下部を同側壁外面に添当して、常時前記中間部を前記ガイドレール内に突 出する習性を付勢したプレートスプリングロックとしてなる窓シヤッターの自動 施解錠装置である。

【０００９】

【作用】 本案は、前記のような手段を講じて、左右並行ガイドレールの片側所定位置に メカロックをかつ他片側の外枠所定位置に電動ロックを装備し、いずれも幅木左 右両端から水平突出するロック爪の下降通過を許容するが、上昇通過に対しては 錠止する一方向ロックを採用し、前記メカロックの錠止の解錠を左右両受金間に 介在した解錠連動バーを介して前記電動ロックの錠止解錠下に左右両受金を時計 方向回転して行い、電動ロックの解錠に依存せしめたので高価な電動ロックは一 つで済む。

【００１０】

【実施例】

本案の実施例を図面につき詳説する。 図１は本実施例を装備した窓シヤッターの斜面図、図２はメカロックの拡大側 面図、図３乃至図５は電動ロックの斜面図、要部拡大側面図および要部拡大構造 図、図６乃至図８は左右両受金と解錠連動バーを装着した幅木の拡大平面図、拡 大正面図および拡大側面図である。

【００１１】 図中、１は窓シヤッター本体、２はスラット３群を連接構成したスラットカー テン、４ａ，４ｂは左右並行する外枠、５ａ，５ｂは左右外枠４ａ，４ｂにそれ ぞれ取付けられスラットカーテン２両縁を上下に案内滑動させる左右並行するガ イドレール、６は下枠、７は水切り、８は座板又は下框裏側全長に亙り張設し本 実施例を装着する幅木、９ａ，９ｂは幅木８の正面左右両端側に添着した左右サ イドユニットプレート、１０ａ，１０ｂは左右サイドユニットプレート９ａ，９ ｂ外端寄りにリベット軸１１ａ，１１ｂにて回転自在に枢着し、左右ロック爪１ ２ａ，１２ｂを水平突出する左右受金、１３は左右サイドユニットプレート９ａ ，９ｂ相互に亙り左右ガイドストッパピン１４ａ，１４ｂに凹部１５ａ，１５ｂ を案内規制されて左右方向に往復摺動自在１２水平延架し、両端直立フック部１ ６ａ，１６ｂを左右受金１０ａ，１０ｂのバックアップ係合凹部１７ａ，１７ｂ に係合して左右両受金１０ａ，１０ｂ相互を介結することにより左右両受金１０ ａ，１０ｂの揺動回転を相互に伝達自在とする解錠連動バーである。

【００１２】 １８は、右受金１０ｂの回転をロック爪１２ｂが水平以上に揺動しないよう反 時計方向回転を阻止するリベットストッパピン、１９は解錠連動バー１３の右側 凹部１５ｂ寄りに突植したスプリング止ピン２０と右サイドユニットプレート９ ｂに突植したスプリング止ピン２１に両端を掛止して解錠連動バー１３に常時右 移行習性を付勢することにより右受金１０ｂをバックアップ押圧し、ロック爪１ ２ｂを水平突出するようにした戻りコイルスプリングである。

【００１３】 ２２は、右ガイドレール５ｂ後壁２３ｂ内面下部所定位置に垂直上部２４を固 定され、中間ラッチ部２５側面を直角三角の傾斜辺２５′と水平辺２５″に折曲 形取り、水平辺２５″を同側壁２３ｂに貫設した孔２６に出没自在に通し、垂直 自由下部２７を後壁２３ｂ外側面に添当し、傘の下はじき状に常時中間ラッチ部 ２５を右ガイドレール５ｂ内に突出する習性を付勢したプレートスプリングの一 方向メカロック、２８は左外枠４ａ所定位置内に装着され捩り撥条２９作用によ り常時外突習性を付勢され、図示しない内蔵されたソレノイドの通電励磁作動に ストッパローラ３０が引張り上げられて固定ガイドピン３１を中心にスライドピ ン３２を円弧ガイド孔３３に沿って時計方向に捩り撥条２９の弾性復元力に抗し て内没可能とするラッチ３４を左ガイドレール５ａの後壁２３ａに貫設した孔３ ５から左ガイドレール５ａ内に前記捩り撥条２９作用で突出習性を付勢した一方 向電動ロック、３４′は固定ガイドピン３１に案内規制される円弧スライド孔で ある。

【００１４】 本実施例の仕様は、このような具体的実施態様であるから、一方向メカロック ２２は、図２に示すよう、右ガイドレール５ｂ内をＸ方向からロック爪１２ｂが 下降通過する場合は、弾性力に抗して仮想線で示すよう中間ラッチ部２５を没し て通過を許容するが、Ｙ方向から上昇通過する場合は実線に示すよう垂直自由下 部２７が後壁２３ｂ外側面に係止してロック爪１２ｂの上昇通過を阻止し下から の一方向通過のみを錠止する。

【００１５】 一方向電動ロック２８は、図４に示すよう、左ガイドレール５ａ内をＡ方向か らロック爪１２ａが下降通過する場合は、捩り撥条２９の弾性に抗して仮想線で 示すようラッチ３４はスライドピン３２を中心に回転内没して通過を許容するが 、Ｂ方向から上昇通過する場合は、実線で示すようストッパローラ３０に回転を 阻止されロック爪１２ａの上昇通過を阻止し、下からの一方向通過のみを錠止す る。

【００１６】 また、電動ロック２８を通電解錠するには、いずれも図示しないソレノイドを 励磁し撥条付勢に抗して鉄芯に連結されたストッパローラ３０を引上げ、解放さ れたラッチ３４を捩り撥条２９の弾性に抗して固定ガイドピン３１を中心に矢印 時計方向に回転内没可能とすることにより行なわれるのでロック爪１２ａの上向 回転力でラッチ３４を回転内没して錠止を解き上昇を可能とする。ラッチ３４の 上昇通過後は捩り撥条２９の弾性復元力により図中実線原状状態に復帰戻動して 待機する。そしてソレノイドの停電解磁により撥条弾性により鉄芯が下降しこれ に伴いストッパローラ３０も下限原状位置に復帰戻動する。

【００１７】 次に、これら一方向メカロック２２と一方向電動ロック２８を踏まえて、本実 施例の動作を図９乃至図１０について説明する。 前記したようにロック爪１２ａ，１２ｂがそれぞれ左右ガイドレール５ａ，５ ｂ内を下降し同一高さにある一方向メカロック２２と一方向電動ロック２８を通 過する際は、中間ラッチ部２５とラッチ３８が退没し身を引いて路を開けてくれ るが、上昇通過の場合は路を開けてくれない。

【００１８】 即ち、ロック爪１２ａ，１２ｂが中間ラッチ部２５とラッチ３２により同時上 昇通過を阻止されゝば、左右両受金１０ａ，１０ｂに錠止されて解除連動バー１ ３両端を同時に対抗方向に押し合うので解除連動バー１３は静止を予儀なくされ 、左右両受金１０ａ，１０ｂはお互に回転不能に制止される。

【００１９】 しかしながら、一方向電動ロック２８を通電解除してロック爪１２ａによりラ ッチ３２を内没可能とすれば、スラットカーテン２ともども幅木８を手動又は電 動で持ち上げた場合、中間ラッチ部２５によるロック爪１２ｂへの上昇阻止力が 働き、戻りコイルスプリング１９の弾撥力に抗して右受金１０ｂを仮想線に示す よう時計方向に回転し、同時に解錠連動バー１３が仮想線に示すよう矢印左方向 に逃げ移動するので、左受金１０ａも仮想線に示すよう時計方向に回転し、これ と一体のロック爪１２ａをも上向回転して捩り撥条２９に抗してラッチ３４を時 計方向に回転内没せしめ、このように一方向メカロック２２および一方向電動ロ ック２８の錠止が解かれスラットカーテン２ともども幅木８も上昇を可能とする 。 その後は、戻りコイルスプリング１９の弾性復元力により実線の原状状態に復 帰戻動する。

【００２０】

【考案の効果】

かくして、本案は、片側に電動ロック、他片側にメカロックを装備することに よりスラットカーテンを引上げても解錠せず、また、メカロックを連窓の場合中 柱側に装着すれば、中柱の納まりも良くなるとともに中柱内に配線が不要となっ て容易に中柱の脱着を可能とし、しかも従来のような電動ロックを両側に付けた 場合よりもコスト低減が計れる等優れた実用性、有用性を発揮する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案の実施例を装備した窓シヤッターの斜面図
である。

【図２】一方向メカロックの拡大側面図である。

【図３】一方向電動ロックの拡大斜面図である。

【図４】同上、要部拡大側面図である。

【図５】同上、要部拡大構造図である。

【図６】左右両受金と解錠連動バーを装着した幅木の拡
大平面図である。

【図７】同上、拡大正面図である。

【図８】同上、拡大側面図である。

【図９】本案の実施例における錠止と解錠を説明する拡
大平面図である。

【図１０】同上、拡大正面図である。

【図１１】従来例のメカロックの説明図である。

【符号の説明】

イ，２…スラットカーテン ロ，３…スラット ニ，５ａ，５ｂ…ガイドレール １…窓シヤッター本体 ４ａ，４ｂ…外枠 ６…下枠 ７…水切り ８…幅木 ９ａ，９ｂ…サイドユニットプレート １０ａ，１０ｂ…受金 １１ａ，１１ｂ…リベット軸 １２ａ，１２ｂ…ロック爪 １３…解錠連動バー １４ａ，１４ｂ…ガイドストッパピン １５ａ，１５ｂ…凹部 １６ａ，１６ｂ…直立フック部 １７ａ，１７ｂ…バックアップ係合凹部 １８…リベットストッパピン １９…戻りコイルスプリング ２０，２１…スプリング止ピン ２２…一方向メカロック ２３ａ，２３ｂ…後壁 ２４…垂直上部 ２５…中間ラッチ部 ２５′…傾斜辺 ２５″…水平辺 ２６，３５…孔 ２７…垂直自由下部 ２８…一方向電動ロック ２９…捩り撥条 ３０…ストッパローラ ３１…固定ガイドピン ３２…スライドピン ３３…円弧ガイド孔 ３４…ラッチ ３４′…円弧スライド孔

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】窓シヤッターの幅木左右両端からロック爪
   が水平突出する左右両受金をそれぞれ回転自在に設ける
   一方、片側のガイドレールと他片側の外枠の所定位置に
   は上昇通過する前記左右両ロック爪を上昇不能に錠止す
   る一方向メカロックと一方向電動ロックをそれぞれ設
   け、他方、当該電動ロックの錠止により前記左右両受金
   の回転を制止するとともに当該電動ロックの通電解錠状
   態において、前記メカロック側の前記ロック爪が前記幅
   木端内への没入回動に伴う前記メカロックとの錠止を解
   錠自在に前記左右両受金の伝動回転を仲介伝達する解錠
   連動バーを前記左右両受金間に介設したことを特徴とす
   る窓シヤッターの自動施解錠装置
2. 【請求項２】左右両受金は、幅木の両端に軸にて回転自
   在に枢着されるとともに、左右往復スライド自在な解錠
   連動バーの両端とそれぞれ追従連動自在に係合する一
   方、メカロック側受金は、弾性付勢された前記解錠連動
   バー端にバックアップ押圧されそのロック爪がストッパ
   に規制される水平突出位置まで常時反時計回転習性を付
   与されたことを特徴とする請求項１記載の窓シヤッター
   の自動施解錠装置
3. 【請求項３】メカロックは、ガイドレールの側壁内面に
   垂直上部を固定され、中間ラッチ部側面縦面を直角三角
   の傾斜辺と水平辺に折曲形取り、当該水平辺を同側壁に
   貫設した孔に出没自在に通し、垂直自由下部を同側壁外
   面に添当し、常時前記中間ラッチ部を前記ガイドレール
   内に突出する習性を付勢したプレートスプリングロック
   であることを特徴とする請求項１又は２記載の窓シヤッ
   ターの自動施解錠装置