JPH039934Y2 - - Google Patents

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JPH039934Y2
JPH039934Y2 JP1987091865U JP9186587U JPH039934Y2 JP H039934 Y2 JPH039934 Y2 JP H039934Y2 JP 1987091865 U JP1987091865 U JP 1987091865U JP 9186587 U JP9186587 U JP 9186587U JP H039934 Y2 JPH039934 Y2 JP H039934Y2
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JP
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hole
cutting edge
filler
edge body
center
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JP1987091865U
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JPS63201010U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はドリル、エンドミル等の転削工具に係
わり、更に詳しくは刃先体の冷却媒体供給孔の形
状に特徴を有する考案に関する。
〔従来の技術〕
周知の通り、ドリル、エンドミル等転削工具の
刃先体のワーク加工時の現象をみてみると、刃先
体の中心の周速は0であり、中心より僅かな距離
の領域にある部分の周速も極く僅かである。これ
に対して刃先体の周辺の周速は中心からの半径に
比例して大となる。
上記のように刃先体の中心及びその近辺の周速
が小であると、従来のように刃先体を超硬合金の
みで形成した場合、ワーク加工時、ワークに対し
て焼付を起こし、互いに溶着しあつてドリルやエ
ンドミルをワークから離す時に欠落を生ずる等の
不具合がある。即ち周速が0か又は極く小さい場
合には、ワークとの間で生ずる押付けから結果す
る摩擦熱が外部へ逃げず、該部分にこもる為であ
る。
そこで従来から、刃先体に冷却液や冷風を供給
する為の冷却媒体供給孔を形成した技術が実用さ
れている。これによれば、ワーク加工時冷却媒体
が供給されるので、刃先体とワーク相互の焼付を
防止し、刃先体の欠落等を防止できる。
所で従来の冷却媒体供給孔の形成技術をみてみ
ると、1つは刃先体の中央に単一の穴を形成した
ものである。所がこれによると、刃先体の中央の
頂部に穴が形成されてしまうので、ワーク切削時
に生ずる切粉、切削屑が詰まる場合等がある不具
合がある。そこで、刃先体の中心からやや外れた
周辺部に複数の供給孔を形成した技術がある。こ
れによれば供給孔の開口位置は頂部に位置しない
ので切削屑等が詰まるおそれもない利点がある。
所が上記複数の冷却媒体供給孔を周辺に形成し
た技術によると、1つは複数の穴を加工せねばな
らないので製作工数が大となる。そこで、複数の
穴加工をすることなく、即ち単一の穴加工のみ行
い、その穴の部分に薄い刃を接着固定し、穴の開
口部分を実質上複数と成して、そこから冷却液を
供給する技術が実公昭34−17987にみられるよ
うに提案されている。これによれば単一の穴加工
なので製作も容易であり、而も単一の穴の先端に
於ける開口は実質的に複数であるから切紛等で該
部分が詰まることもない利点がある。
〔考案が解決しようとする課題〕
所が、上記従来技術は穴の開口表面に薄い刃
を別工程で接着せねばならない。而も薄い刃なの
で接着技術が比較的難しい。使用経過に伴な
い、薄い刃は摩耗するが、この場合開口部分も単
一の穴となり、該中央部分に切紛等が詰まり易く
なる等々解決すべき課題を有している。
〔目的〕
従つて本考案の目的とする所は、刃先体の中央
に孔をあけてしまうと切屑が詰まるので、それを
防止しつつ冷却媒体を供給可能であつて刃先体と
ワークの焼付を有効に防止するにあることは勿論
のこと、特に、溝穴加工を単一としつつも、複数
の開口を中央の周りに設けるに当り、接着作業を
要することなく、容易に製作できる手段を提供す
るにある。更に、使用経過に係わらず長期に渡つ
て、複数の冷却液、冷却風の通路が維持される手
段を提供するにある。
〔課題を解決する為の手段〕
上記目的を達成する為に本考案は次の技術的手
段を有する。即ち本考案は転削工具本体3の内部
中心に端から端迄細径の単一の溝穴2が形成され
ていると共に、この転削工具本体3の先端に刃先
体4が形成されて成り、上記刃先体4に於ける溝
穴2が開口する空孔Aの一部を詰体にて閉塞して
成るドリル、エンドミル等の転削工具に於いて; 上記詰体Bの形状を横断面真円の形状にすると
共に上記空孔Aの横断面の形状を詰体Bよりは大
きく、而も詰体Bをこの空孔Aに圧入した時、詰
体Bをその壁の一部で固定できる形状と成し、空
孔A中に圧入固定された詰体Bと空孔Aの壁の間
に間隙Eを生ぜしめ、この間隙Eから冷却液、冷
風等の冷却媒体を供給するようにしたことを特徴
とするドリル、エンドミル等の転削工具である。
〔作用〕
上記構成に基くと、空孔Aに詰体Bを嵌入固定
するだけで、間隙Eができ、それを冷却媒体の供
給孔とするので容易に製作できる。而も間隙E
は、空孔Aの壁Cと詰体Bの外周Dの間に形成さ
れるから、刃先体4の中央部ではなく、中央部に
可及的に近い周辺に形成される。故に切削時ワー
クの切屑が詰まることもない。加えて冷却液等の
冷却媒体も刃先体4の中央部、周辺部へ平均して
吹きかかるものである。これらによりワークと刃
先体4の焼付をより効果的に防止し、工具の耐久
性を増し、ワークの切削精度が良好になる。
加えて、空孔Aの表面に詰体Bを付加したもの
ではなく、詰めたものである。故に使用経過に係
わらず、空孔Aと詰体Bによる間隙Eが当初のま
ま維持できる。
〔実施例〕
次に添付図面に従い本考案の好適な実施例を詳
述する。
先ず第1図に示す如く、超硬合金粉末、サーメ
ツト粉末等の超硬質材料粉末に必要な助剤を配合
し、次いでこれら粉末を粉末押出成型機によりス
パイラル状に押出し成型素材1を製する。この場
合、中心に端から端迄細径の溝穴2を形成する。
ここで重要な事は、溝穴2の横断面形状を真円以
外の形状、例えば第4図に示すようなダ円あるい
は第5図に示すような角に似た円とする。この
後、この一次成型素材1を焼結して焼結素材の転
削工具本体3とする。且つ、ドリル、エンドミル
として必要な長さに切断し、その単位長さの焼結
素材の転削工具本体3の先端に刃先体4を二次加
工する。もつとも上記成型素材1の段階で予め刃
先体4の形状を形成し、而る後に焼結して刃先体
4を仕上研磨してもよい。
上記のようにして転削工具本体3を形成したな
らば尾端にシヤンク5を形成する。即ち上記スパ
イラル状の溝を埋めるようにして粉末を充てん
し、再焼結してシヤンク5を形成したり、熔融金
属をスパイラル溝中に流し込んで固化せしめてシ
ヤンク5を形成したり、種々の手段を講ずること
ができる。この後シヤンクとスパイラル部分との
間6の仕上加工等を施すことによつてドリル、エ
ンドミル等の転削工具が構成される。
これらにより、刃先体4部分の形状について着
目すると、刃先体4の中心に空孔Aが形成され
る。この空孔Aは、その横断面が真円以外の円、
例えば第4図示のようにダ円形であつたり、第5
図示のように角形に似た円形に形成されている。
次いで、予め別途製作した詰体Bを上記空孔A
に詰めるものである。この場合、詰体Bの横断面
形状を、上記空孔Aに圧入し且つ固定できる直径
の真円形状とする。これにより空孔Aの周壁Cと
詰体Bの外周Dの間に間隙Eが形成される。この
第4図の例ではダ円形の空孔Aに対して真円の詰
体Bを詰めたので、中心から僅か離れた所に対称
に2つの間隙Eが形成される。
第5図の例では角形状の空孔Aに対して真円の
詰体Bを詰めたので、中心から僅かに離れた所に
対称に4つの間隙Eが形成される。
上記構成に基づき、ワーク切削時の動作に着目
すると、冷却液や冷却風は、刃先体4の中心より
やや周辺の間隙Eより流出する。この位置は中心
でもなく、又従来のように完全に周辺でもない。
中心と周辺の間である。それ故に刃先体4の中心
と周辺の双方に均一に吹きつけられ、よりよく全
体を冷却する。従つてワーク加工時の焼付がより
よく防止される。
而もこの間隙Eの製作は、この工具全体をスパ
イラル状に形成する時に、一体的に形成される溝
穴2と、その先の空孔Aに埋める詰体Bによつて
形成できるので容易に製作できる。
而も空孔Aに詰体Bを詰めるので、使用経過に
伴ない刃先体4が摩耗しても、当初形成された間
隙Eは常時維持される。従つて長期の使用に耐え
る。
〔考案の効果〕
以上詳述した如く、この考案によると、刃先体
のワークに対する焼付、それから結果する刃先体
の焼付を防止する為の冷却液、冷却風等の冷却媒
体供給孔の位置を刃先体の中心と周辺の間に形成
でき、冷却効果をよりよくできるのは勿論のこ
と、而も単一の溝穴でありながら中心部分に開口
する穴ではないので切粉等が詰まるおそれもない
のは勿論のこと、特に、空孔Aの表面に詰体Bを
接着して間隙Eを形成するのではなく、空孔Aに
詰体Bを圧入して固定し、もつて詰体Bの周りと
空孔Aの壁の間に間隙Eを形成するので製作がよ
り容易となる。加えて空孔Aに詰体Bを詰めて間
隙Eを形成するものであるから、使用経過に伴な
う刃先体の摩耗に係わらず、常時当初設定した間
隙Eが長期に渡つて維持できるものである。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本考案の実施例を示し、第1図は成
型素材の正面図、第2図は焼結し、且つ刃先体及
びシヤンクの二次加工を施した正面図、第3図は
第2図のX−X線に沿う刃先体部分の断面図、第
4図は刃先体の平面図、第5図は間隙の他例を示
した刃先体の平面図であり、 図中1は成型素材、2は細い溝穴、3は焼結素
材、4は刃先体、5はシヤンク、6はシヤンクと
スパイラル形状の間の部分、Aは空孔、Bは詰
体、Eは間隙を各々示している。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 転削工具本体3の内部中心に端から端迄細径の
    単一の溝穴2が形成されていると共に、この転削
    工具本体3の先端に刃先体4が形成されて成り、
    上記刃先体4に於ける溝穴2が開口する空孔Aの
    一部を詰体にて閉塞して成るドリル、エンドミル
    等の転削工具に於いて; 上記詰体Bの形状を横断面真円の形状にすると
    共に上記空孔Aの横断面の形状を詰体Bよりは大
    きく、而も詰体Bをこの空孔Aに圧入した時、詰
    体Bをその壁の一部で固定できる形状と成し、空
    孔A中に圧入固定された詰体Bと空孔Aの壁の間
    に間隙Eを生ぜしめ、この間隙Eから冷却液、冷
    風等の冷却媒体を供給するようにしたことを特徴
    とするドリル、エンドミル等の転削工具。
JP1987091865U 1987-06-15 1987-06-15 Expired JPH039934Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987091865U JPH039934Y2 (ja) 1987-06-15 1987-06-15

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987091865U JPH039934Y2 (ja) 1987-06-15 1987-06-15

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63201010U JPS63201010U (ja) 1988-12-26
JPH039934Y2 true JPH039934Y2 (ja) 1991-03-12

Family

ID=30953041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987091865U Expired JPH039934Y2 (ja) 1987-06-15 1987-06-15

Country Status (1)

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JP (1) JPH039934Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61227101A (ja) * 1985-03-29 1986-10-09 Mitsubishi Metal Corp ドリル用押し出し成型機

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61227101A (ja) * 1985-03-29 1986-10-09 Mitsubishi Metal Corp ドリル用押し出し成型機

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JPS63201010U (ja) 1988-12-26

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