JPH039785Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案はタイヤ燃焼炉排ガス等に含まれる粉塵の
バツグフイルターにおける粉塵払落装置に関する
ものである。

「従来の技術」 従来バツグフイルターの筒状布には粉塵が附
着し目詰りを起すため、これを振動させる装置が
開発されている。しかしその振動が筒状布を収
容する外函そのものを振動させる結果となるため
布への振動伝達が軽減され附着粉塵の払落し効
率が低下する結果となつた。

「考案が解決しようとする問題点」 本案は外函の振動を抑制し複数の筒状布を強
力に振動させることのできるバツグフイルターの
粉塵払落装置を得ることを目的とするものであ
る。

「問題点を解決するための手段」 本案は下端に粉塵ホツパーを一体に接続してな
る外函の内部に複数の筒状布を垂設し、外函の
下部に粉塵含有気体入口を設け、上部に清浄気体
出口を設けてなるバツグフイルターにおいて、上
記筒状布の両側面に止着した振動杆を上記外函
に穿設した透孔から外側に延長し、振動杆の外径
を同透孔の内径より小に形成して同杆の外周に環
状間隙を形成し、かつ同透孔を囲繞するフランジ
の内面と振動杆の外面と間に防振ゴムを介在さ
せ、かつ同振動杆に外函から遊離した連杆を介し
て外函から独立した振動機を接続してなるバツグ
フイルターにおける燃焼ガス粉塵払落装置によつ
て構成される。

「作用」 従つて外函１の外側の振動機８を動作させると
その振動が振動杆３に伝達し、同杆３に両側面を
止着した筒状布２を振動させるため、同布２
に附着している粉塵は布２から分離落下してホ
ツパー１″に入り外部に回収される。振動杆３の
振動は外函１の透孔部分において防振ゴム６にそ
の振動が吸収され、外函１に伝達することが抑制
される。

「実施例」 機枠９に設けた筒状体１′の下端に粉塵ホツパ
ー１″を一体に接続して外函１が形成される。こ
の外函１の内部には複数（第３図に示す場合は20
個）の筒状布２を垂設する。この筒状布２の
上端は外函１の天板１に盲板によつて閉鎖支持
され、下端は仕切板１０の透孔に開口するが、下
端を閉鎖し、上端を開口して上端開口部から清浄
空気を吸引するようにしても差支えない。外函１
の下部にはタイヤ燃焼ガス等の粉塵含有気体入口
１１を設け、上部に粉塵過清浄気体出口１２を
設けてバツグフイルターが形成される。このよう
にしたバツグフイルターにおいて、上記筒状布
２の両側面に縫着した管状片に丸棒による振動杆
３，３を嵌合止着し、同杆３，３を外函１に穿設
した透孔４から外側に延長する。透孔４の内径は
同透孔４の部分にある上記振動杆３の外径より可
成り大に形成し、同杆３の外周に環状間隙ｔを介
在させ、同延長部分を外函１から遊離した連杆７
に第１図及び第５図に示すように振動杆３の先端
ネジ１３及びナツト１４によつて接続止着する。
この連杆７は機枠９に防振ゴム１５を介して支持
される（第４図）。そして上記透孔４の外側には
透孔４を囲繞するフランジ５を溶着し、同フラン
ジ５の内面に防振ゴム６を嵌合し、同ゴム６の中
心部に穿設した透孔に上記振動杆３を密着嵌合挿
通して支持しその状態で振動杆３の外周面と外函
１の透孔４の内周面との間に環状間隙ｔを保持さ
せる。振動杆３は第１図〜第４図に示すように横
向きであつても良いし、第５図、第６図に示すよ
うに縦向であつても差支えない。そして振動杆３
の延長端に外函１から独立した振動機８を設ける
ものである。尚図中１６で示すものはホツパー
１″にダクト１７を介して設けた粉塵回収用スク
リユーコンベヤ、１８はマンホール、１９は防振
ゴム６の支持筒、２０は同筒１９と上記フランジ
５との連杆である。

「効果」 本案は上述のように構成したので振動機８によ
る振動が外函１に伝達分散するおそれがなく外函
１の内部の筒状布２に集中し同布２を強く振
動し得てタイヤ燃焼ガス含有粉塵等のような微細
粉塵による目詰りを防止し得るばかりでなく振動
杆３を貫通する外函１の透孔４が防振ゴム６で密
封され漏風による損失のないバツグフイルター粉
塵払落装置を得ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案のバツグフイルターにおける燃焼
ガス粉塵払落装置を示す側面図、第２図は同装置
を備えたバツグフイルターの正面図、第３図は第
２図Ａ−Ａ線による平面図、第４図は同装置を備
えたバツグフイルターの側面図、第５図は第１図
の他の実施例の正面図、第６図は第５図の装置を
備えたバツグフイルターの正面図である。 １……外函、２……筒状布、３……振動杆、
４……透孔、ｔ……環状間隙、５……フランジ、
６……防振ゴム、７……連杆、８……振動機。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下端に粉塵ホツパーを一体に接続してなる外函
   の内部に複数の筒状布を垂設し、外函の下部に
   粉塵含有気体入口を設け、上部に清浄気体出口を
   設けてなるバツグフイルターにおいて、上記筒状
   布の両側面に止着した振動杆を上記外函に穿設
   した透孔から外側に延長し、振動杆の外径を同透
   孔の内径より小に形成して同杆の外周に環状間隙
   を形成し、かつ同透孔を囲繞するフランジの内面
   と振動杆の外面と間に防振ゴムを介在させ、かつ
   同振動杆に外函から遊離した連杆を介して外函か
   ら独立した振動機を接続してなるバツグフイルタ
   ーにおける燃焼ガス粉塵払落装置。