JPH0397803A - 原料粉末のカプセル内充填方法および充填装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、熱間静水圧加圧法や熱間押出法により、金属
粉末やセラ業フク粉末等からなる原料粉末から、焼結或
形品を製造する際の前処理として、原料粉末をカプセル
内に高密度に充填する方法および装置に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

熱間静水圧加圧法や熱間押出法により、金属粉末やセラ
ミック粉末およびこれらの混合粉末等からなる原料わ）
末から、緻密な焼結戒形品を製造する場合、通常、これ
ら原料粉末をカプセル内に脱気・封入し、これに熱間静
水圧加圧処理や熱間押出し戒形を加える方法が採られる
。

一方、これら原料粉末をカプセル内に脱気・封入するに
、カプセル内の原料粉末の詰まり具合、すなわち原料粉
末の充填率が、低かったり部分的に不均等であると、熱
間静水圧加圧処理および熱間押出し戒形時に、カプセル
が局部変形して破損したり、所期の形状の戒形品が得ら
れなくなったリスルので、健全な成形品を得るためには
、これら原料粉末のカプセル内充填密度を高めて、その
充填率を理論充填率により近づける必要がある・そこで
、従来は、原料粉末のカプセル内充填密度を高める方法
として、■カプセル内に原料粉末を投入しながら、ない
しは予め自然充填した後、人力またはエアーハンマ等で
、カプセル外周面から均等的にタフピングして、その充
填率を高める方法、■カプセルを回転台上に載置し、上
記のタンピングを、カプセルを回転させながら行うこと
で、容易かつ均等なものとして、その充填率を高める方
法、■カプセルと、原料粉末供給用のコンテナとを気密
に連結すると共に、これらを真空脱気して、真空下にて
原料粉末をカプセル内に投入することで、その充填率を
高める方法などが採られていた． （発明が解決しようとする課題） 近来、金属粉末やセラミック粉末およびこれらの混合粉
末等からなる焼結成形材は、組或分の糺合せが比較的に
自由に選定でき、特異な材料特性を付与し易いことより
、新材料として、その用途がまずます拡大する傾向にあ
る， そして、これら焼結戒形材は、単品として用いられるだ
けでなく、従来材料と複合化して両者の特長を兼ね備え
た高機能材料として用いられことが多くなっており、ま
た、従来材料と複合化される場合は、例えば、プラスチ
ック射出戒形機用シリンダの内面のライニング材のよう
に、大きな力が作用し、かつ、薄肉が要求されるものが
多い。

このため、最近では、原料粉末か５、熱間静水圧加圧法
や熱間押出法により、比較的に薄肉な焼結成形材を製造
することが多くなり、必然的に、充填間隙の小さなカプ
セル内に、原料粉末を高密度に充填する必要が多くなっ
ている。

しかし、充填間隙の小さいカプセル内に、原料粉末を効
率良く高密度に充填せんとするに、上記従来の方法には
、それぞれ以下の問題点がある。

すなわち、■人力またはエアーハンマ等でカブセルをタ
ッピングする方法は、タッピングの強弱および密度の制
御が適切であれば、比較的に充填間隙の小さなカプセル
についても、原料粉末の充填率を高め得るものの、クッ
ピングが人手にたよるため、作業者の熟練度の如何によ
り充填率および均一性が左右され、しかも、比較的に高
い労力を要し、その生産性を高め難いという問題点があ
る。■カプセルを回転させながらタッピングのする方法
は、円筒状でかつ比較的に大型なカプセル等では効果が
あり、その自動化も可能であるが、反面、比較的に充填
間隙の小さいカプセルでは、原料粉末の投入方法および
投入条件の如何で、充填率が大きく変動し、そのタノビ
ング条件を定量的に設定し難く、また、例えば、角型の
カプセル等では、カプセルを回転させながらではタッピ
ングの制御が困難となる等の問題点がある．■真空下で
原料粉末をカプセル内に投入する方法は、原ギ４粉末の
間に圧縮抵抗を起こす気体が存在せず、その充填率向上
効果は大きいものの、比較的に充填間隙の小さなカプセ
ルでは、真空下といえとも単に自然充填しただけでは、
原料粉末が、相互間およびカプセル内壁との摩擦抵抗に
より、カプセル内壁間でブリッジを形戒するので、その
充填率を高めることができない。また、このように原料
粉末がブリソジを形或した場合、その解消には、カプセ
ルにタッピングを加えることが有効であるが、このカプ
セルは原料粉末供給用コンテナと気密に連結されてある
ため、タノビングを効率良く行うことが困難となる。す
なわち、この方法は比較的に充填間隙の小さなカプセル
には、適用Ｌ，ｆｌいという問題がある。

本発明は、上記従来の問題点に鑑み、比幀的に充填間隙
の小さなカプセルについても、原料粉末を効率よく高い
充填率で充填することができ、かつ、人力に依存するこ
とを排除し得て、その自動化をも可能とする原料粉末の
カプセル内充填方法および充填装置の提供を目的とする
ものである。

Ｃ課題を解決するための手段〕 上記の目的を達或するために、本発明は以下の構或とし
ている。

すなわち、第１発明の原料粉末のカプセル内充填方法は
、カプセル内に、原料粉末を投入しながら、このカプセ
ルの下底面に、その周期を２０〜４５｝ｉｚとする上下
方向の繰り返し振動・ｄｉ撃を加えて充填するものであ
る。

また、第２発明の原料粉末のカプセル内充填方法は、カ
プセル内に、原料粉末を１３０〜２５０ｇｒ／ｍｉｎの
量で投入しながら、このカプセルの下底面に、その周期
を２０〜４５ＨｚとするＬ下方向の繰り返し振動・衝撃
を加えて充填するものである。

また、第３発明の原料粉末のカプセル内充填装置は、基
盤と、この基盤上に立設され、カプセルを上下動自由に
収納支持するカプセル支持具と、基盤下方に設けられた
上下振動付与手段と、基盤を貫通してその上端部がカプ
セル支持具の下部中央に向かつてを進退自由とされ、か
つ、その下端部が上下振動付与手段に連結されたカプセ
ル突き上げ棒とを備えてなるものである。

〔作用〕

本発明者らは、前記の〔発明が解決しようとする課題〕
の項で述べた従来技術の問題点および解決すべき課題を
把握した後、比較的に充填間隙の小さなカプセルについ
ても、原料粉末を効率良く高密度に充填し得、かつ、人
力への依存を排除し得て自動化をも可能とする原料粉末
のカプセル内充填方法およびその方法を具現化し得る装
置を得んがため、種々検討を重ねた。

まず、パイブレーク等によりカプセルに振動を与えるこ
とで、人力に依存することなく、その内部の原料わ）末
の充填率を高めることが可能であるとの極＜一般的な観
点より、パイプレークに連結させた探動定盤上にカプセ
ルをａ置し、これらに周期を種々に変えた振動を与えて
、その内部の原料粉末の充填率を高めることを図った。

ところが、これらカプセルに、高周波振動を与えると、
原料粉末がカプセル内で躍って、その充填率を自然充填
のレベルより高めることができず、反面、低周波振動を
与えたときには、原料粉末に、相互間のｇ擦抵抗に逆ら
って移動させるに足る力が加わらないため、やはりその
充填率を高めることができなかった。そして、比較的に
充填間隙の大きなカプセルでは、ある範囲内の周期の振
動を与えることで、その内部の原料粉末の充填率を高め
ることができたが、一方、比較的に充填間隙の小さなカ
プセルでは、その充填率を高め得る振動周期の範囲が、
原料粉末の投入方法や投入条件およびカプセルの充填間
隙の大小により大きく左右されるため、実質的に、その
充填率を高め得る振動周期を設定することができなかっ
た。

ここで、本発明者らは、カプセルに振動を与える場合と
、カプセルをタッピングする場合との比較において、そ
の内部の原料粉末に加わる力の特性差およびこれら力の
原料粉末におよぼす効果とについて比較検討を加えた結
果、比較的に充填間隙の小さなカプセルでは、内部の原
料粉末が、相互間およびカプセル内壁との摩擦抵抗によ
り、カプセル内壁間で比較的強固なブリッジを構戒する
が、カプセルをクノビングする場合には、原料粉末に加
わる力は街堅力であり、局部的に大きな力を加え易く、
原料粉末に相互間およびカプセル内壁との摩擦抵抗を超
える力を与えてブリ，ジを解消させ、その充填率を高め
る効果を得ることができるが、一方、カプセルに振動を
与える場合には、その振動が正弦波で与えられる限り、
振動方向の正逆の移行がなだらかとなり、原料粉末に相
互間およびカプセル内壁との摩擦抵抗を超える力を与え
難く、ブリンジを解消させて、その充填率を高める効果
が低いからであるとの知見を得、また、これらのことか
ら、カプセルに加える振動を１｛ｉ撃的な波動とすると
き、タノピングと同等の効果が期待でき、かつ、その振
動・衝撃の方間を上下方向とするとき、原料粉末の重力
の加速度も加わり、その効果をより確実なものとするこ
とができるとの結論を得た。

そこで、本発明者らは、比較的に蕩肉な筒状の充填間隙
をもつカプセル内に、原ｆ４粉末を投入した後、および
投入しながら、これらカプセルを種々の周期で、突き上
げ落下させて、これらカプセルに、一ヒ下方向の繰り返
し振動・衝撃を−・定時間加え、これらカプセルに加え
た振動・衝撃の周期と、原料粉末の充填率との関係を調
査した。

その調査結果の内、Ｎｉ基自溶性合金のガスアトマイズ
粉（粒径−１１００）からなる原料粉末を、その間隙を
５問とした筒状の充填間隙をもつカプセル内６こ充填し
た例を、第２図のグラフに示す。

同図のグラフ中の曲線Ａは原料粉末を投入した後に、曲
線Ｂは原料粉末を２００ｇｒ／ｍｉｎで投入しながら、
周期を変えた振動・衝撃を２０分間加えたときの充填率
をそれぞれ示す。

第２Ｕ；／Ｊのグラフに明らかなように、カプセルに加
える振動・ＩｊＨの周期が、２０Ｈｚ未満の領域と、４
　５　Ｈｚを超えた領域とでは、その充填率が急激に低
下することが分かった。これは、ａ周期では上記時間内
で原料粉末に与えられる総衝撃力が不足し、高周期では
原料粉末がカプセル内で躍って、それぞれ原料粉末の充
填率の向上効果が得られないからであると考えられる．
一方、カプセルに加える振動・衝撃の周期を、２０〜４
　５　Ｈｚの範囲内とするとき、比較的に充填間隙の小
さなカプセルについても、原料扮宋を高い充填率にて充
填できる。

また、原料粉末をカプセル内に投入した後に振動・衝撃
を加えたときは、原料粉末を投入しながら振動・衝撃を
加えたときに比べ、その充填率の向上効果が低いことが
分かった。これは、原料粉末を投入した後では、原料粉
末間の気体が、上方に存在する原料わ｝で上方への脱出
を明害されて閉じ込められ、これら気体が圧縮抵抗を形
戒するからであるとｌＩ＃される。一方、原料粉末を投
入しながら振動・衝撃を加えるときは、原料粉末間の気
体が上方へ田滑に脱出させることができ、その充填率を
高めることが容易となる。

従って、上に述べた事由により、第１発明の原料粉末の
カプセル内充填方法では、カプセルの下底面に加える繰
り返し振動・ｆｌｉ　’Ｊの周１ｉＡを、２０〜４５Ｈ
ｚの範囲内に限定し、かつ、カプセル内に原料粉末を投
入しながら、このカプセルの下底面に、上記限定範囲内
の周期の振動・衝撃を加えて充填するものとした。

また、本発明者らが、上に述べた調査の過程および結果
を更に詳細に検討したところ、原料粉末の投入条件にて
も、その充填率および充填所要時間が左右されることを
知見した． そこで、本発明者らは、原料粉末を、効率良く高密度に
充填し得る原料粉末の投入条件をｉ＋！握すべく、上記
限定範囲内の周期の振動・衝撃をカプセルに加えながら
、原料粉末の投入１（ｇｒ／ｍｉｎ）を種々に変えて、
その投入量と、充填率および充填時間との関係をＡ杏し
た． その調査結果の内、Ｎｉ基自溶性合金のガスアトマイズ
粉（粒径一ｌｌｌｏｏ）からなる原料粉末を、その間隙
を５１とした筒状の充填間隙をもつカプセル内に、周期
を３　２　Ｈｚとする振動・衝撃を１川えながら充填し
た例を、第３図のグラフに示す。なお、第３図のグラフ
中の曲線Ａは充填率を、曲線Ｂは充填時間をそれぞれ示
す。

第３同のグラフで明らかなように、原料粉末の投入星が
１３０ｇｒ／ｍｉｎ未満の領域では、充填率は高め得る
ものの、その充填時間が極度に長時間となり、また、２
５０ｇｒ／ｍｉｎを超える領域では、充填効率を高めら
れ難くなることが分かった。これは、その投入量が少な
いと、当然の結果として所定量の原料粉末を投入し終わ
るまでに時間を要し、その投入量が多くなると、前述の
カプセル内に原料粉末を投入した後に振動・衝撃を加え
たときと同様に、上方に存在する原料粉末に阻害されて
、原料粉末間の気体が上方に脱出し難くなるからである
。一方、粉末の投入量を１３０〜２５０ｇｒ／ｗｉｎと
するとき、比較的に充填間隙の小さなカプセルについて
も、原料粉末を比較的に短時間で、かつ高い充填率にて
充填し得る。

従って、トに述べた事由により、第２発明の原料わ）末
のカプセル内充填方法では、原料わ）末の時間当たり投
入量を１３０〜２５０ｇｒ／ｍｉｎ，と限定し、原料わ
）末を、この限定範囲内とする投入量でカプセル内に投
入しながら、このカプセルの下底面に、その周期を２０
〜４５Ｉｆｚとする上下方向の繰り返し振動・衝撃を加
えて充填するものとした。

そして、第３発明のカプセル内充填装置では、基盤上に
カプセルを上下動自由に収納支持するカプセル支持具を
立設するので、カプセルを基盤上に載置・支持すると共
に、このカプセルを上下動させながら、その内に上方か
ら原料粉末を投入することができる。また、基盤を貫通
し、その上端部がカプセル支持具の下部中央に向かって
進退自市とされ、かつ、その下端部が上下振動付与手段
に連結されたカプセル突き上げ棒を備えるので、このカ
プセル突き上げ棒にて、基盤上のカプセル支持具に収納
支持されたカプセルを下方から突き上げ、続いて自然落
下させて、このカプセルの下肢面に、上下方向の繰り返
し振動・衝撃を加えることができる。

〔実施例〕

以下に、本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図は、本実施例の原料粉末のカプセル内充填装置を
示す正断面図である． 第１図において、（１）は基盤であって、該基盤（１１
は、長方形の箱型状に構成されてあり、弾性支持部材（
１ｂ）を介して基礎レベル面Ｌ上に支持されて、水平方
向に配設されてある。

（２）はカプセル支持具であって、該カプセル支持具（
２）は、下端部にフランジを設けた円筒状のもので、基
盤（１）上に垂直方向に立設されてある。また、該カプ
セル支持具（２）の固筒状壁部には、そのｍ周方向に等
ピンチに、かつ、上下方向に複数列に配された複数のカ
プセル案内具（３）が取付けられてある。これらカプセ
ル案内具（３）ば、カプセル支持具（２）の壁を水平方
向に貫通して取付けられ、その外側端部に設けたノブ（
３ａ）を回転させることで、その先端を、カプセル支持
具（２）の中心に向けて進退自由とされたネジ付ボルト
状のものであり、また、その先端面にはＦｊ！擦抵抗の
低い摺動部材（３ｂ）が貼着されてある。

（４）は衝撃受板であって、該衝撃受板（４）は、中心
部に貫通穴（４ａ）を設けた円盤状のもので、カプセル
支持具（２）の下開口端に位置して、基盤（１）上に着
脱可能に取付けられ、繰返し使用で変形や偏磨耗が生し
たとき、簡単に交換可能とされてある。

（５）はパイブレークであって、該パイブレーク（５）
は、振動出力方向を上下方向とし、その振幅、振動周期
および出力を調整・制御可能とされたもので、基盤（１
）の下方の基礎レベル面Ｌ下に設けられたピッ｝Ｐ内に
配設されてある． （６）は突き］二げ棒であって、該突き上げ棒（６）は
、基盤（１）を上下方向に貫通し、カプセル支持具（２
）の中心線と同芯に縦設された棒状のもので、その上端
部をｆＪＩ　’Ｊ受仮（４）の貫通穴（４ａ）経てカプ
セル支持具（２）内下部に向けて進退自由とされ、下端
部をパイブレータ（５）の出力部に連結・支持されてあ
る。

（７）はロートであって、該ロート（７）は、その下部
の原料粉末投入ノズル部に、粉末の投入量調整弁（７ａ
）を設けたもので、基盤〔１）より独立して基礎レベル
面Ｌ上に立設された対の支柱（８）の上端部に着脱可能
に支持されて、カプセル支持臭（２）上開口の上方に位
直し、カプセル支持具（２）の中心線と同芯に配設され
てある。また、対の支柱（８）はヒ下方向に伸縮可能と
され、これら支柱（８）に支持される口−ト（７）の高
さ位置は、調整可能とされてある。

また、第１図において、Ｈは原料粉末供給用のホッパで
あり、また、Ｃはヒ開口部を密利される前のカプセルで
あって、同図においては、該カプセルＣは、カプセル支
持具（２）内に上下動自由に収納支持され、その内に原
料粉末Ｇを充填されている状態を示す。

上記措戒を具備する本実施例の充填装置により、原料粉
末ＧをカプセルＣ内に充填する手順を説明すると、まず
、上部を開口させた有底のカプセルＣを、カプセル支持
具（２）内に装入して、？ｆｉＥＩ受板（４）上に＠置
すると共に、複数のカプセル案内具（３）により、カプ
セル支持具（２）の中央部で上下動自由に側方から支持
する．このとき、突き上げｆＩ　（Ｇ）の上端は、カプ
セル支持具（２）内から退避する下限に位置させておく
。次いで、ホッパＨから原ｆ４　＄５）末Ｇを、ロート
（７）を介して、該ロート（７）の投入量調整弁（７ａ
）にて投入量を所定値に制御しながら、カプセルＣ内に
連続的に投入し始めると共に、ハイブレーク（５）の運
転を開始する。なお、この運転開始に先立ち、パイブレ
ーク（５）の振幅・周期は、所定値に調整・設定されて
ある。

このとき、突き上げ捧（６冫の上端部は衝撃受Ｆｉ（４
）の貫通穴（４ａ）経てカプセル支持具（２）内下部に
向けて、所定の振幅・周期で進退を繰り返し、一方、カ
プセルＣは、突き上げ棒（６）の上端により、その下底
面から突き上げられ、続いて口由落下してその下底面を
衝撃受板（４）に衝突させられ、これらの突きトげおよ
び落下ｉ１突により、Ｌ下方向の繰り返し振動・衝撃を
受ける。

そして、所定の投入ｉｔ（ｇｒ／ｍｉｎ）にて、カプセ
ルＣ内に連続的に投入された原料粉末Ｇは、カプセルＣ
に加えられる上下方向の繰り返し振動・ｆｌｉ　Ｈによ
り、それ自身の重力の加速度も加わった下方向の強い衝
撃力を受け、その充填率を高めながら、かつ、それらの
間の気体を上方に排出させながら、下方より順次にカプ
セルＣ内に高密度に充填されるのである。

なお、本実施例の充填装置においては、原料粉末は、ロ
ート（７）を介してカプセルＣ内に投入するものとした
が、これは、ホッパＨ側に粉末の投入量調整手段を備え
るときは、省略されても良い。

また、本実施例の充填装置では、突き上げ棒（６）の上
下方向駆動手段として、その振動出力方向を上下方向と
したパイブレーク（５）を用いたが、これは、その上下
方向の振幅、周期および出力が調整・制御可能な構成の
ものであれば、例えば、カム機構やクランク機構による
上下方向駆動手段が用いられても良い。ただし、その出
力は、対象とする充填カプセルの重量を充分に超え、か
つ、その振幅は、少なくとも２０ｎｕｎ、望ましくはよ
り大きく調整可能なものが選定される必要がある。

以下に、上記本実施例の充填装置を用いた原ね粉末のカ
プセル内充填の具体例について述べる。

策上■：外径ｌ２０ＩＩＩＩＩ１、内径３８ｍｍ．長さ
］．ＩＯＯｍｍの円筒に、同長さで外径３０ｆｆｉＩＩ
１の芯棒材を挿入し、これらを下蓋を介して一体的に溶
接接合し、その間隙を４ｍｍとした筒状充填間隙をもつ
金属製のカプセルを１！備し、このカプセル内に、Ｎｉ
基自溶性合金のガスアトマイズ粉（粒径−１　６０、比
重７．６）からなる原料粉末を、振動周期を３５Ｈｚ、
加振力を５００ｋｇ、原料粉末の投入量を１４５ｇｒ／
Ｉｌｉｎとする条件にて充填した。また、比較のために
、上記と同しカプセル内に、同原料粉末を、従来の人力
によるタッピング方法にて充填した。

その結果、本第ｌ例では、１７分間で２．４８ｋｇが充
填でき、また、その充填率は、６９．５％と高充填率と
することができた。一方、比較例としての従来のタッピ
ング方法では、同量充填するに３５分間要し、その充填
率は、６６％までしか高めることができなかった。

星Ｌ班；外径１３０ＩＩｌｍ，内径４５開、長さ１２０
０ｍｍの円筒に、同長さで外径３５問の芯棒材を挿入し
、これらを下蓋を介して一体的に溶接接合し、その間隙
を５１ＩＩＩＩ１とした筒状充填間隙をもつ金属製のカ
プセルを準備し、このカプセル内に、上記第１例と同原
料粉末を、振動周期を３２Ｈｚ、加振力を５００ｋｇ、
原料粉末の投入量を２００ｇｒ／ｗｉｎとする条件にて
充填した。また、比較のために、上記と同じカプセル内
に、同原料粉末を、従来の人力によるタッピング方法に
て充填した． その結果、、本第２例では、２１分間で４．０ｋｇが充
填でき、また、その充填率は、７０．０％と高充填率と
することができた．一方、比較例としての従来のタッピ
ング方法では、同量充填するに５０分間要し、その充填
率は、６６．３％までしか高めることができなかった。

上述のように、これら実施例においては、．原料粉末を
、比較的に充填間隙の小さなカプセル内に、人力に依存
せずに、効率良く高密度に充填することができ、しかも
、従来のタッピング方法を超える充填率の向上効果を得
ることができた。

〔発明の効果〕 以上に込べたように、本発明に係る原料粉末のカプセル
内充填方法および充填装置は、比較的に充填間隙の小さ
なカプセル内に、原料粉末を効率よく高い充填率で充填
することができ、かつ、人力による制御を排除し得て、
その全自動化をも可能とし、その生産性の大幅な向上が
図り得るという優れた効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の原料粉末のカブセル内充填装
置を示す正断面図、 第２図は本発明に関わるカプセルに加える振動・衝撃の
周期と、原料粉末の充填率との関係を示すグラフ、 第３図は本発明に関わる原料粉末の投入量と、充填率お
よび充填時間との関係を示すグラフである。 （１）一基盤、　　　　　　　（２）一　カプセル支持
具、（３）一　カプセル案内具、　（４）　−　ｉ１１
撃受板、（５）一バイブレーク、　　（６）一突き上げ
棒、（７）一　ロート、　　　　　　（７ａＬ一投入量
調整弁、（８）一支柱、　　　　　　　Ｃ一カプセル、
Ｇ一原料粉末、　　　　Ｈ−ホッパ。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）カプセル内に、原料粉末を投入しながら、このカ
   プセルの下底面に、その周期を２０〜４５Ｈｚとする上
   下方向の繰り返し振動・衝撃を加えて充填することを特
   徴とする原料粉末のカプセル内充填方法。
2. （２）カプセル内に、原料粉末を１３０〜２５０ｇｒ／
   ｍｉｎの量で投入しながら、このカプセルの下底面に、
   その周期を２０〜４５Ｈｚとする上下方向の繰り返し振
   動・衝撃を加えて充填することを特徴とする原料粉末の
   カプセル内充填方法。
3. （３）基盤と、この基盤上に立設され、カプセルを上下
   動自由に収納支持するカプセル支持具と、基盤下方に設
   けられた上下振動付与手段と、基盤を貫通してその上端
   部がカプセル支持具の下部中央に向かってを進退自由と
   され、かつ、その下端部が上下振動付与手段に連結され
   たカプセル突き上げ棒とを備えてなることを特徴とする
   原料粉末のカプセル内充填装置。