JPH0396484A - 四輪操舵装置 - Google Patents
四輪操舵装置Info
- Publication number
- JPH0396484A JPH0396484A JP23142289A JP23142289A JPH0396484A JP H0396484 A JPH0396484 A JP H0396484A JP 23142289 A JP23142289 A JP 23142289A JP 23142289 A JP23142289 A JP 23142289A JP H0396484 A JPH0396484 A JP H0396484A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wheel steering
- rear wheel
- valve
- steering
- steering angle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims abstract description 42
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims abstract description 33
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 claims abstract description 10
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 18
- 230000004044 response Effects 0.000 claims description 4
- 238000010276 construction Methods 0.000 abstract 1
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 238000009429 electrical wiring Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 2
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 2
- 241001310793 Podium Species 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業.Lの利用分野〕
本発明は、舵取り操作に応じて後輪を前輪と共に逆方向
に転舵させることで低速走行時における小回り性を得る
ために用いて好適な四輪操舵装置の改良に関する. 〔従来の技術〕 たとえば低速走行時に前、後輪の転舵方向を逆位相とし
車輌の旋回半径を小さくして小回り性能を向Lさせたり
.高速走行時に前,後輪の転舵方向を同位相とし車輌の
走行安定性を向上させるようにした四輪操舵車が注目さ
れている.特に、低速走行時には大きな操舵角をもって
前輪操舵が行なわれるが、このとき前、後輪の転舵方向
を逆位相とすると,車輌旋回半径が最小となり小回り性
能が向とするもので、トラックのように市長の長い車輌
等に適用して好適である. この種の四輪操舵車における四輪操舵装置としては,前
輪側での転舵方向と転舵角とに応じて後輪側を転舵させ
るために、前、後輪を転舵力伝達ロッド等で機械的に連
結した機械式のもの、前輪側での転舵角を検出しこれに
よる油圧または電気信号で後輪側の油圧式動力舵取装置
を駆動する油圧式のもの、あるいは前輪側での転舵角を
電気信号として後輪側の電動式動力舵取装置の電動モー
タに伝達したりする電気式のもの等が、従来から種々知
られている. ところで、このような形式の異なる四輪操舵装置におい
て、前、後輪側の舵取り装置を独立形式とししかも後輪
側を前輪側に応動させて適切かつ確実に動作させるうえ
では、前輪側での舵角検出を電気信号や油圧信号とし、
後輪側の油圧式動力舵取装置を駆動する油圧式のものが
有利であり、たとえば特開閉59− 143770号公
報等を始めとして多数提案されている. 〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら,上述したような油圧式の装置にあっても
従来のものは、構造面からも動作性能面からも、まだま
だ一長一短があり,実用化にあたって改良の余地が残さ
れている.たとえばこの種の四輪操舵装置において後輪
転舵機構には,構或部品点数を必要最小限とし小型かつ
コンパクト化を図るとともに、各部をユニット化するこ
とで加工性や組立性を向ヒさせ製造コスト等を低減し、
さらに油圧配管や電気配線等も効率よくしかも整列して
配設でき、しかも各種駆動制御も簡単かつ適切に行なえ
、フェール時に対しての対策なども充分であること等が
望まれている.特に、この種の四輪操舵装置においては
,各部の作動状態を適切かつ確実に検出し、その検出結
果に基づいて迅速に各部を作動させ、後輪を前輪側の動
きに合わせて転舵制御することが必要で、このような制
御系には電気信号が一般に採用されている.このため,
このような電気信号で駆動される各m構部品にはたとえ
ばステッピングモータ、ンレノイド等といった各種の電
気駆動源が用いられるが,この場合に注意すべきことは
、各部を効率よく適切に駆動制御し得るとともに、でき
るだけ小型のものを用い、その消費電力もできるだけ小
さくすることか望まれる.これは、この種の四輪操舵装
置が組込まれる車輌には、組込みスペースに余裕がない
ばかりでなく,車藏バッテリにより使用できる電力量も
制約があるためで、これらの点を考慮し前述した要請を
満足し得る何らかの対策を講じることが望まれている.
さらに、このような後輪転舵機構を構成する際には、後
輪側での転舵状態を感知し、前輪側との対比において後
輪側の動きをノイードパック制御することも必要で、こ
のような点についての配慮も必要とされている,〔課題
を解決するための手段〕 このような要請に応えるために本発明に係゛る四輪操舵
装置は、前輪転舵動作に応じて後輪を転舵させる後輪側
舵取り装置を、後輪側舵取りリンク機構およびこれに付
設された後輪転舵用パワーシリンダと,そのシリンダ左
、右室に後輪側油圧源からの油圧回路を選択的に切換え
制御するステッピングモータ等による電気駆動式制御バ
ルブと,この制御バルブとシリンダ左、右室とを接続す
る圧油通路間を短絡させるバイパス路中に設けられ開閉
制御されるンレノイド等による電気駆動式バイパスバル
プと、後輪側舵取りリンク機構の一部に付設されこのリ
ンク機構に中立位置への復帰習性を常に与えるセンタリ
ングスプリング機構と、後輪側舵取りリンク機構を中立
位置でロックするソレノイド等による電気駆動式ロック
機構と、これら制御バルブ、バイパスバルブおよびロッ
ク機構を前記各舵取り装置での前輪、後輪の転舵角を検
出する前、後輪舵角センサ、車速センサ、さらに制御バ
ルブの作動位置を検出するバルブ変位量検出センサから
の検出信号に応じて駆動制御するコントローラとから構
成したものである. また、本発明によれば、前輪舵角信号と車速信号とによ
って適正な後輪舵角目標値を設定する手段と、その後輪
舵角目標値と後輪実舵角とを対比しその偏差を演貧する
手段と、この偏差がOとなるように後輪転舵用制御バル
ブでの適正なバルブ変位看目標値を設定する手段と、そ
のバルブ変位量目標値とバルブ実変位量とを対比しその
偏差を演算する手段と、その偏差が0となるようにバル
ブ私動源を駆動制御し制御バルブを作動させて後輪側油
圧源からの圧油を後輪転舵用パワーシリンダに送り後輪
を所要の状態で転舵制御する手段とを備えてなる構或と
したものである. 〔作用〕 本発明によれば、前輪舵角センサからの前輪舵角信号と
車速センサからの車速信号とに応じてコントローラで制
御バルブを切換え制御する電気駆動源を駆動し,、これ
によるバルブ変位で後輪側パワーシリンダのシリンダ左
、右室に至る油圧回路を切換えることにより,所要の方
向に必要とされる転舵量をもって後輪を転舵させること
ができ、しかも車速が一定以上となったときにはコント
ローラによりバイパスバルブがバイパス路を開状態とし
、後輪側を転舵制御系側から切離しセンタリングスプリ
ング機構とロック機構で不転舵状態として前輪のみの二
輪操舵とし得るものである.また、本発明によれば,前
輪舵角信号と車速信号とで適正後輪舵角を設定するとと
もにこれを後輪実舵角と比較し、偏差が生じる場合には
これを補正し得る適正バルブ変位量を設定するとともこ
れを/ぐルブ実変位量と対比して偏差を求め、これをO
とするようにバルブを駆動制御することで、後輪の適正
な転舵が得られるように制御するものである. 〔実施例〕 第l図は本発明に係る四輪操舵装置の一実施例を示し、
本実施例では、前、後輪転舵用の舵取りリンク機構によ
る前、後輪用舵取り装M(後輪側のみを符号lで示し、
前輪側は図示を省略している)を油圧式アクチュエータ
であるそれぞれのパワーシリンダ2,3による独立駆動
形式とし、かつ前輪側の転舵変位情報のみを、前輪側パ
ワーシリンダ2(インテグラルタイプを例示し,図中I
PSを付している)における出力レバーであるビットマ
ン7−ム2a途中に検出レバー4aが連結バー4bを介
して連結されている前輪舵角センサ4からの電気信号と
して取出し、後述する後輪5側を転舵制御するための制
御回路等を有するコントローラ6に入力するように構威
されている.ココで、7,8は前、後輪側パワーシリン
ダ2,3への圧油供給源となるオイルボンブ、7a,8
aはオイルタンクで、また9は舵取りハンドルである.
なお、この第1図では、油圧配管を二重線で、電気配線
を一木の実線で示している.さて、本発明によれば、上
述した舵取りハンドル9の舵取り操作により前輪が転舵
されたとき・に、この前輪側での転舵方向および転舵量
に応じて後輪5を転舵制御する後紬倒パワーシリンダ3
を、以下に詳述する後輪転舵制御系により所要の状態で
転舵制御させ得るように411威したところを特徴とし
ている.すなわち,図中10は後輪側油圧源となるオイ
ルボンプ8からの圧油通路11aとオイルタンク8aへ
の戻り通路llbとシリンダ左,右室3a,3bに至る
通路12a,12bとを選択的に連通,遮断する制御バ
ルブ,13はこの制御バルブ10を切換え制御するため
の駆動源であるステッピングモータ、14はこれに付設
されバルブ変位量を検出するためのバルブ変位量検出セ
ンサである.なお,この制御バルブ10は、図示は省略
したが、四方向切換弁構造を有しかつステッピングモー
タ13の回転により流路切換えを行なうスプールを作動
させるような構成によるものを用いるとよい.また,こ
の実施例では、制御バルブlOの駆動源としてステッピ
ングモータ13を用いた場合を説明したが、本発明はこ
れに限定されず,バルブlOでの流路切換えをリニャ制
御し得る駆動源であればよく、ンレノイド等を始めとす
る適宜の電気駆動源を用いてもよいことは言うまでもな
い. l5は上述した制御バルブ10からシリンダ左、右室3
a,3bに至る通路12a,12b間を連通ずるバイパ
ス路16途中に設けられソレノイド15aにより開閉制
御されるバイパスバルブで,このバイパスバルブl5は
、たとえば車速が20Km/b以−ヒとなったときやフ
ェール時には、両室3a,3b間を連通し,前輪側が転
舵されても、後輪側が転舵しないように作動される.1
7.17は後輪転舵用舵取りリンク機構の一部,本実施
例ではタイロッドの左、右両端側で後輪5,5を転舵可
能に支持するナックルアーム5a,5aの一部に付設さ
れこのリンク系を常に中立位置に復帰させるような付勢
力を与えるセンタリングスプリング機構、18 .18
はこのセンタリングスプリング機構17.17に一体的
に付設されソレノイド18aによりロックピンを内部ロ
ッド側の係土溝に係入させることで前記リンク系の動き
を中立位置でロックするためのロック機構で、車速が一
定速度以上となったときやフェール時において後輪5を
中立位置で不転舵状態に保持し、前輪のみの二輪操舵を
行なえるようにするためのものである. l9は車速センサ、20は後輪転舵系の一部、本実施例
ではパワーシリンダ3に付設され後輪5の転舵角を検出
するための後輪舵角センサで、これら車速センサ19や
後輪舵角センサ20での検出信号が前記コントローラ6
に送られることで、前記前輪舵角センサ4やバルブ変位
量検出センサ14からの入力情報と共に、後輪転舵制御
系を所要の状態に制御するように構成されている.たと
えば車速センサl9からの車速信号の大小によって前記
/Sイバスバルブ15が開閉制御し、一定車速以上で両
シリンダ室3a,3bを短絡させ、後輪を不転舵状態と
し、前輪のみの二輪操舵を行なうようにする一方、一定
車速以下であるときには、シリンダ左,右室3a,3b
間を遮断し,パワーシリンダ3による後輪操舵を行なえ
るように制御する. ここで、本実施例では、上述した後輪舵角センサ20と
して、後輪転舵用パワーシリンダ3のピストンロンドを
兼るタイロッド2lの左、右外方端から一側に延設され
たアーム部22a,22bの先端部間に掛け渡された検
出ロッド23の動きを、その途中に突設した係合ビン2
3aとこれが係入される長溝24aを右する検出レバー
24を有するタイプのものを用い、これを適宜の固定側
部材に付設する場合を示している.なお、E述した検出
ロッド23を、パワーシリンダ3のポデイの一部に漕動
自在に保持させることでタイロッド21の回り1ヒめ機
能をもたせることができる.また、上述した後輪転舵系
において、バイパスバルブl5としては、油圧系や電気
系のフェイル時に後輪4が転舵されることを防止するた
めに、車速が一定以下のときに作動されてバイパス路l
6を遮断し、常時は開放状態となるようなノーマルオー
プンタイプの電磁ソレノイド式バルブを用いるとよい.
同様に,ロック機構18としても、常時はリンク系をロ
ック状態に維持し、車速が低速で四輪操舵を行なう際に
のみロック解除を行なうタイプの機構構威とするとよい
.そして、このような構成による本発明装置によれば、
前輪舵角センサ4からの前輪舵角信号と車速センサ19
からの車速信号とに応じてコントローラ6で制御バルブ
10を切換え制御するステッピングモータl3を駆動し
、これによるバルブ変位で後輪側パワーシリンダ3のシ
リンダ左,右室3a,3bに至る油圧回路を切換えるこ
とで、所要の方向に必要とされる転舵量をもって後輪5
を転舵させることができ、しかも車速が一定以」二とな
ったときにはコントローラ6によりノヘイバスバルブ1
5がバイパス路16を開状態とし、後輪5側を転舵制御
系側から切離してセンタリングスプリング機構17とロ
ック機構18とで不転舵状態として前輪のみの二輪操舵
状態とし得るものである. また,木発明によれば、上述した構成による四輪操舵装
置におけるコントローラ6を、第2図に示すような制御
回路構或とし、後輪5を転舵制御するようにしたところ
に特徴を有している.これを詳述すると,前記コントロ
ーラ6は,運転者の舵取り操作(第2図中30で示す)
に応じて前輪が転舵されることで前輪舵角センサ4で検
出される前輪舵角信号(図中31)と車速センサl9で
検出される車速信号(図中32)とによって過歪な後輪
舵角Ll標値θRを設定する千段33を有している.こ
こで,図中34は後輪5の転舵角を車輌の走行条件、た
とえば一般市街地を走行しているか、曲り角が多く旋回
半径も大きく必要とされる道路を走行するかによって、
運転者がマニュアル操作でノーマルモードとスペシャル
モードとに舵角比のモード設定を行なう設定部で,この
設定モードと前記車速条件32とで第3図に示すような
車速一舵角比特性が記憶されているデータテーブル(図
中35)から所要の舵角比を決定し(図中36)、この
舵角比から前輪舵角信号31に応じて後輪舵角目標値θ
Rが決定されるように構威されている. このように決定される後輪舵角目標値ORは後輪舵角セ
ンサ20で検出される後輪実舵角θrの検出信号46と
対比され、後輪偏差演算手段37でその偏差(ΔθR)
を演算して求められる.そして、この後輪偏差演算手段
37での偏差(ΔθR)が0となるように、第4図に示
される後輪偏差−バルブ変位量特性が記憶されているデ
ータテーブル(38)から後輪転舵用制御バルブ10で
の適正なバルプ変位8目標値xVを設定する手段39が
設けられ、こ・らにそのバルブ変位量目標値xVとバル
ブ変位量検出センサ14で検出されるバルブ実変位量X
▼の検出信号(40)とを対比しその偏差ΔxVを演算
して求めるバルブ偏差演算千段4lと,その偏差が0と
なるように第5図に示すパルスレート特性を記憶するデ
ータテーブル42から制御バルブlOのステッピングモ
ータl3を方向、速さ等を選択して早動制御し制御パル
プlOを作動させて後輪側油圧[8か゛らの圧油を後輪
転舵用パワーシリンダ3に送り後輪5を所要の状態で転
舵制御する手段43とが設けられている.ここで,この
偏差ΔX▼が小さいときステッピングモータl3の速度
を小さくシ,偏差が大きいときにはモータ速度を太き〈
するとよい.なお,図中44は後輪転舵用パワーシリン
ダ3 (サーボシリンダ)を駆動するステップを、45
はこの手段で後輪5を転舵するステップを示しており,
これにより前記後輪5の実舵角θrが変化し、これによ
り前述した後輪舵角目標値ORがフィードバック制御さ
れることになる.すなわち、このような構成によれば,
前輪舵角信号と車速信号とで適正な後輪舵角θRを設定
するとともにこれを後輪実舵角θrと比較し、偏差ΔO
Rが生じる場合にはこれを補正し得る適正なバルブ変位
量xVを設定するとともこれをバルブ実変位rkX▼と
対比して偏差ΔXVを求め,これをOとするようにバル
ブ10を駆動制御することで、後輪5の適正な転舵が得
られるように制御することが可能となる. そして、このような構成によれば、きわめて簡単な制御
手段により、後輪5を前輪側に合わせて所要の方向と転
舵角とをもって転舵制御し得るもので、特にステッピン
グモータl3で制御バルブ1Gの制御を適切に行なえ、
簡単でしかも確実な制御が可能となる. なお、本発明は上述した実施例構造に限定されず、四輪
操舵装置各部の形状、構造等を適宜変形、変更すること
は自由で、挿々の変形例が考えられよう.たとえば第6
図には,上述した四輪操舵装置において後輪側舵取り装
Ii1を構成する各構或要素、すなわち後輪転舵用パワ
ーシリンダ3、制御バルブ10、バイパスバルブl5、
センタリングスプリング機構17、ロック機構l8、さ
らに後輪舵角センサ20(ストロークセンサを例示して
いる)などを、後輪側舵取りリンク機構を構戊するタイ
ロー,ド2lを基準とし、その周囲に付設したステアリ
ングポディ50を利用して一体的にユニット化して組立
ててなる構成を示しており,これにより各部の構成のm
素化と組立て性の向E等を図れる等といった利点を奏す
る.〔発明の効果〕 以上説明したように本発明に係る四輪操舵装置によれば
、前輪転舵動作に応じて後輪を転舵させる後輪側舵取り
装置を、その舵取りリンク機構およびこれに付設した後
輪転舵用パワーシリンダと,そのシリンダ左、石室に油
圧源からの油圧回路を選択的に切換え制御する電気駆動
式制御バルブと、このバルブとシリンダ左、右室とを接
続する圧油通路間を短絡させるバイパス路を開閉制御す
る電気駆動式バイパスバルブと、後輪側舵取りリンク機
構の一部に付設されこのリンク機構に中立位置への復帰
習性を常に与えるセンタリングスプリング機構と、この
リンク機構を中立位置でロックする電気駆動式口7ク機
構と,これら制御バルブ,バイパスバルブおよびロー,
ク機構を前記各舵取り装置での前輪,後輪の転舵角を検
出する前,後輪舵角センサ、車速センサ,さらに制御バ
ルブの作動位置を検出するバルブ変位量検出センサから
の検出信号に応じて選択的に駆動制御するコントローラ
とから構威したので、簡単かつ安価な構成にもかかわら
ず、前輪舵角センサからの前輪舵角信号と車速センサか
らの車速信号とに応じてコントローラで制御バルブを切
換え制御する電気駆動源を駆動し,これによるバルブ変
位で後輪側パワーシリンダのシリンダ左、右室に至る油
圧回路を切換えて後愉を所要の状態に転舵させることが
でき、しかも車速が一定以上となったときにはコントロ
ーラによりバイパスバルブでバイパス路を開状態とし,
後輪側を転舵制御系側から切離してセンタリングスプリ
ング機構とロック機構とで不転舵状態として前輪のみの
二輪操舵状態とし,車輌の低速走行時における小回り性
等の操縦性を向上させ得るという種々優れた効果がある
.さらに、本発明によれば、前、後輪側の舵取り装置を
独立駆動方式とし,前輪側からの操舵角信号を送る電気
配線等を付設するだけで四輪操舵装置を構戊でき,各部
の4t歳の簡素化を図り、組立性に優れ組込みスペース
やレイアウト面での自由度が大きく、しかも適切な後輪
転舵状態を得ることができる等の利点もある. また、本発明によれば、前輪舵角信号と車速信号とによ
って適正な後輪舵角目標値を設定する手段と,その後輪
舵角目標値と後輪実舵角とを対比しその偏差を演算する
手段と、この偏差がOとなるように後輪転舵用制御バル
ブでの適正なバルブ変位量目標値を設定する手段と、そ
のバルブ変位峻目標値とバルブ実変位駿とを対比しその
偏差を演算する手段と、その偏差がOとなるようにバル
ブ駆動源を駆動制御し制御バルブを作動させて後輪側油
圧源からの圧油を後輪転舵用パワーシリンダに送り後輪
を所要の状態で転舵制御する手段とを備えてなるa威と
したので,簡単かつ安価な構成にもかかわらず、後輪を
前輪舵角や車速等の条件に応じて適切かつ確実に転舵制
御することができ、一定車速以上であるときやフェール
時においても、特別なフィードバック制御系を用いるこ
とな〈、後輪転舵制御を適切に行なえる等の利点がある
.
に転舵させることで低速走行時における小回り性を得る
ために用いて好適な四輪操舵装置の改良に関する. 〔従来の技術〕 たとえば低速走行時に前、後輪の転舵方向を逆位相とし
車輌の旋回半径を小さくして小回り性能を向Lさせたり
.高速走行時に前,後輪の転舵方向を同位相とし車輌の
走行安定性を向上させるようにした四輪操舵車が注目さ
れている.特に、低速走行時には大きな操舵角をもって
前輪操舵が行なわれるが、このとき前、後輪の転舵方向
を逆位相とすると,車輌旋回半径が最小となり小回り性
能が向とするもので、トラックのように市長の長い車輌
等に適用して好適である. この種の四輪操舵車における四輪操舵装置としては,前
輪側での転舵方向と転舵角とに応じて後輪側を転舵させ
るために、前、後輪を転舵力伝達ロッド等で機械的に連
結した機械式のもの、前輪側での転舵角を検出しこれに
よる油圧または電気信号で後輪側の油圧式動力舵取装置
を駆動する油圧式のもの、あるいは前輪側での転舵角を
電気信号として後輪側の電動式動力舵取装置の電動モー
タに伝達したりする電気式のもの等が、従来から種々知
られている. ところで、このような形式の異なる四輪操舵装置におい
て、前、後輪側の舵取り装置を独立形式とししかも後輪
側を前輪側に応動させて適切かつ確実に動作させるうえ
では、前輪側での舵角検出を電気信号や油圧信号とし、
後輪側の油圧式動力舵取装置を駆動する油圧式のものが
有利であり、たとえば特開閉59− 143770号公
報等を始めとして多数提案されている. 〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら,上述したような油圧式の装置にあっても
従来のものは、構造面からも動作性能面からも、まだま
だ一長一短があり,実用化にあたって改良の余地が残さ
れている.たとえばこの種の四輪操舵装置において後輪
転舵機構には,構或部品点数を必要最小限とし小型かつ
コンパクト化を図るとともに、各部をユニット化するこ
とで加工性や組立性を向ヒさせ製造コスト等を低減し、
さらに油圧配管や電気配線等も効率よくしかも整列して
配設でき、しかも各種駆動制御も簡単かつ適切に行なえ
、フェール時に対しての対策なども充分であること等が
望まれている.特に、この種の四輪操舵装置においては
,各部の作動状態を適切かつ確実に検出し、その検出結
果に基づいて迅速に各部を作動させ、後輪を前輪側の動
きに合わせて転舵制御することが必要で、このような制
御系には電気信号が一般に採用されている.このため,
このような電気信号で駆動される各m構部品にはたとえ
ばステッピングモータ、ンレノイド等といった各種の電
気駆動源が用いられるが,この場合に注意すべきことは
、各部を効率よく適切に駆動制御し得るとともに、でき
るだけ小型のものを用い、その消費電力もできるだけ小
さくすることか望まれる.これは、この種の四輪操舵装
置が組込まれる車輌には、組込みスペースに余裕がない
ばかりでなく,車藏バッテリにより使用できる電力量も
制約があるためで、これらの点を考慮し前述した要請を
満足し得る何らかの対策を講じることが望まれている.
さらに、このような後輪転舵機構を構成する際には、後
輪側での転舵状態を感知し、前輪側との対比において後
輪側の動きをノイードパック制御することも必要で、こ
のような点についての配慮も必要とされている,〔課題
を解決するための手段〕 このような要請に応えるために本発明に係゛る四輪操舵
装置は、前輪転舵動作に応じて後輪を転舵させる後輪側
舵取り装置を、後輪側舵取りリンク機構およびこれに付
設された後輪転舵用パワーシリンダと,そのシリンダ左
、右室に後輪側油圧源からの油圧回路を選択的に切換え
制御するステッピングモータ等による電気駆動式制御バ
ルブと,この制御バルブとシリンダ左、右室とを接続す
る圧油通路間を短絡させるバイパス路中に設けられ開閉
制御されるンレノイド等による電気駆動式バイパスバル
プと、後輪側舵取りリンク機構の一部に付設されこのリ
ンク機構に中立位置への復帰習性を常に与えるセンタリ
ングスプリング機構と、後輪側舵取りリンク機構を中立
位置でロックするソレノイド等による電気駆動式ロック
機構と、これら制御バルブ、バイパスバルブおよびロッ
ク機構を前記各舵取り装置での前輪、後輪の転舵角を検
出する前、後輪舵角センサ、車速センサ、さらに制御バ
ルブの作動位置を検出するバルブ変位量検出センサから
の検出信号に応じて駆動制御するコントローラとから構
成したものである. また、本発明によれば、前輪舵角信号と車速信号とによ
って適正な後輪舵角目標値を設定する手段と、その後輪
舵角目標値と後輪実舵角とを対比しその偏差を演貧する
手段と、この偏差がOとなるように後輪転舵用制御バル
ブでの適正なバルブ変位看目標値を設定する手段と、そ
のバルブ変位量目標値とバルブ実変位量とを対比しその
偏差を演算する手段と、その偏差が0となるようにバル
ブ私動源を駆動制御し制御バルブを作動させて後輪側油
圧源からの圧油を後輪転舵用パワーシリンダに送り後輪
を所要の状態で転舵制御する手段とを備えてなる構或と
したものである. 〔作用〕 本発明によれば、前輪舵角センサからの前輪舵角信号と
車速センサからの車速信号とに応じてコントローラで制
御バルブを切換え制御する電気駆動源を駆動し,、これ
によるバルブ変位で後輪側パワーシリンダのシリンダ左
、右室に至る油圧回路を切換えることにより,所要の方
向に必要とされる転舵量をもって後輪を転舵させること
ができ、しかも車速が一定以上となったときにはコント
ローラによりバイパスバルブがバイパス路を開状態とし
、後輪側を転舵制御系側から切離しセンタリングスプリ
ング機構とロック機構で不転舵状態として前輪のみの二
輪操舵とし得るものである.また、本発明によれば,前
輪舵角信号と車速信号とで適正後輪舵角を設定するとと
もにこれを後輪実舵角と比較し、偏差が生じる場合には
これを補正し得る適正バルブ変位量を設定するとともこ
れを/ぐルブ実変位量と対比して偏差を求め、これをO
とするようにバルブを駆動制御することで、後輪の適正
な転舵が得られるように制御するものである. 〔実施例〕 第l図は本発明に係る四輪操舵装置の一実施例を示し、
本実施例では、前、後輪転舵用の舵取りリンク機構によ
る前、後輪用舵取り装M(後輪側のみを符号lで示し、
前輪側は図示を省略している)を油圧式アクチュエータ
であるそれぞれのパワーシリンダ2,3による独立駆動
形式とし、かつ前輪側の転舵変位情報のみを、前輪側パ
ワーシリンダ2(インテグラルタイプを例示し,図中I
PSを付している)における出力レバーであるビットマ
ン7−ム2a途中に検出レバー4aが連結バー4bを介
して連結されている前輪舵角センサ4からの電気信号と
して取出し、後述する後輪5側を転舵制御するための制
御回路等を有するコントローラ6に入力するように構威
されている.ココで、7,8は前、後輪側パワーシリン
ダ2,3への圧油供給源となるオイルボンブ、7a,8
aはオイルタンクで、また9は舵取りハンドルである.
なお、この第1図では、油圧配管を二重線で、電気配線
を一木の実線で示している.さて、本発明によれば、上
述した舵取りハンドル9の舵取り操作により前輪が転舵
されたとき・に、この前輪側での転舵方向および転舵量
に応じて後輪5を転舵制御する後紬倒パワーシリンダ3
を、以下に詳述する後輪転舵制御系により所要の状態で
転舵制御させ得るように411威したところを特徴とし
ている.すなわち,図中10は後輪側油圧源となるオイ
ルボンプ8からの圧油通路11aとオイルタンク8aへ
の戻り通路llbとシリンダ左,右室3a,3bに至る
通路12a,12bとを選択的に連通,遮断する制御バ
ルブ,13はこの制御バルブ10を切換え制御するため
の駆動源であるステッピングモータ、14はこれに付設
されバルブ変位量を検出するためのバルブ変位量検出セ
ンサである.なお,この制御バルブ10は、図示は省略
したが、四方向切換弁構造を有しかつステッピングモー
タ13の回転により流路切換えを行なうスプールを作動
させるような構成によるものを用いるとよい.また,こ
の実施例では、制御バルブlOの駆動源としてステッピ
ングモータ13を用いた場合を説明したが、本発明はこ
れに限定されず,バルブlOでの流路切換えをリニャ制
御し得る駆動源であればよく、ンレノイド等を始めとす
る適宜の電気駆動源を用いてもよいことは言うまでもな
い. l5は上述した制御バルブ10からシリンダ左、右室3
a,3bに至る通路12a,12b間を連通ずるバイパ
ス路16途中に設けられソレノイド15aにより開閉制
御されるバイパスバルブで,このバイパスバルブl5は
、たとえば車速が20Km/b以−ヒとなったときやフ
ェール時には、両室3a,3b間を連通し,前輪側が転
舵されても、後輪側が転舵しないように作動される.1
7.17は後輪転舵用舵取りリンク機構の一部,本実施
例ではタイロッドの左、右両端側で後輪5,5を転舵可
能に支持するナックルアーム5a,5aの一部に付設さ
れこのリンク系を常に中立位置に復帰させるような付勢
力を与えるセンタリングスプリング機構、18 .18
はこのセンタリングスプリング機構17.17に一体的
に付設されソレノイド18aによりロックピンを内部ロ
ッド側の係土溝に係入させることで前記リンク系の動き
を中立位置でロックするためのロック機構で、車速が一
定速度以上となったときやフェール時において後輪5を
中立位置で不転舵状態に保持し、前輪のみの二輪操舵を
行なえるようにするためのものである. l9は車速センサ、20は後輪転舵系の一部、本実施例
ではパワーシリンダ3に付設され後輪5の転舵角を検出
するための後輪舵角センサで、これら車速センサ19や
後輪舵角センサ20での検出信号が前記コントローラ6
に送られることで、前記前輪舵角センサ4やバルブ変位
量検出センサ14からの入力情報と共に、後輪転舵制御
系を所要の状態に制御するように構成されている.たと
えば車速センサl9からの車速信号の大小によって前記
/Sイバスバルブ15が開閉制御し、一定車速以上で両
シリンダ室3a,3bを短絡させ、後輪を不転舵状態と
し、前輪のみの二輪操舵を行なうようにする一方、一定
車速以下であるときには、シリンダ左,右室3a,3b
間を遮断し,パワーシリンダ3による後輪操舵を行なえ
るように制御する. ここで、本実施例では、上述した後輪舵角センサ20と
して、後輪転舵用パワーシリンダ3のピストンロンドを
兼るタイロッド2lの左、右外方端から一側に延設され
たアーム部22a,22bの先端部間に掛け渡された検
出ロッド23の動きを、その途中に突設した係合ビン2
3aとこれが係入される長溝24aを右する検出レバー
24を有するタイプのものを用い、これを適宜の固定側
部材に付設する場合を示している.なお、E述した検出
ロッド23を、パワーシリンダ3のポデイの一部に漕動
自在に保持させることでタイロッド21の回り1ヒめ機
能をもたせることができる.また、上述した後輪転舵系
において、バイパスバルブl5としては、油圧系や電気
系のフェイル時に後輪4が転舵されることを防止するた
めに、車速が一定以下のときに作動されてバイパス路l
6を遮断し、常時は開放状態となるようなノーマルオー
プンタイプの電磁ソレノイド式バルブを用いるとよい.
同様に,ロック機構18としても、常時はリンク系をロ
ック状態に維持し、車速が低速で四輪操舵を行なう際に
のみロック解除を行なうタイプの機構構威とするとよい
.そして、このような構成による本発明装置によれば、
前輪舵角センサ4からの前輪舵角信号と車速センサ19
からの車速信号とに応じてコントローラ6で制御バルブ
10を切換え制御するステッピングモータl3を駆動し
、これによるバルブ変位で後輪側パワーシリンダ3のシ
リンダ左,右室3a,3bに至る油圧回路を切換えるこ
とで、所要の方向に必要とされる転舵量をもって後輪5
を転舵させることができ、しかも車速が一定以」二とな
ったときにはコントローラ6によりノヘイバスバルブ1
5がバイパス路16を開状態とし、後輪5側を転舵制御
系側から切離してセンタリングスプリング機構17とロ
ック機構18とで不転舵状態として前輪のみの二輪操舵
状態とし得るものである. また,木発明によれば、上述した構成による四輪操舵装
置におけるコントローラ6を、第2図に示すような制御
回路構或とし、後輪5を転舵制御するようにしたところ
に特徴を有している.これを詳述すると,前記コントロ
ーラ6は,運転者の舵取り操作(第2図中30で示す)
に応じて前輪が転舵されることで前輪舵角センサ4で検
出される前輪舵角信号(図中31)と車速センサl9で
検出される車速信号(図中32)とによって過歪な後輪
舵角Ll標値θRを設定する千段33を有している.こ
こで,図中34は後輪5の転舵角を車輌の走行条件、た
とえば一般市街地を走行しているか、曲り角が多く旋回
半径も大きく必要とされる道路を走行するかによって、
運転者がマニュアル操作でノーマルモードとスペシャル
モードとに舵角比のモード設定を行なう設定部で,この
設定モードと前記車速条件32とで第3図に示すような
車速一舵角比特性が記憶されているデータテーブル(図
中35)から所要の舵角比を決定し(図中36)、この
舵角比から前輪舵角信号31に応じて後輪舵角目標値θ
Rが決定されるように構威されている. このように決定される後輪舵角目標値ORは後輪舵角セ
ンサ20で検出される後輪実舵角θrの検出信号46と
対比され、後輪偏差演算手段37でその偏差(ΔθR)
を演算して求められる.そして、この後輪偏差演算手段
37での偏差(ΔθR)が0となるように、第4図に示
される後輪偏差−バルブ変位量特性が記憶されているデ
ータテーブル(38)から後輪転舵用制御バルブ10で
の適正なバルプ変位8目標値xVを設定する手段39が
設けられ、こ・らにそのバルブ変位量目標値xVとバル
ブ変位量検出センサ14で検出されるバルブ実変位量X
▼の検出信号(40)とを対比しその偏差ΔxVを演算
して求めるバルブ偏差演算千段4lと,その偏差が0と
なるように第5図に示すパルスレート特性を記憶するデ
ータテーブル42から制御バルブlOのステッピングモ
ータl3を方向、速さ等を選択して早動制御し制御パル
プlOを作動させて後輪側油圧[8か゛らの圧油を後輪
転舵用パワーシリンダ3に送り後輪5を所要の状態で転
舵制御する手段43とが設けられている.ここで,この
偏差ΔX▼が小さいときステッピングモータl3の速度
を小さくシ,偏差が大きいときにはモータ速度を太き〈
するとよい.なお,図中44は後輪転舵用パワーシリン
ダ3 (サーボシリンダ)を駆動するステップを、45
はこの手段で後輪5を転舵するステップを示しており,
これにより前記後輪5の実舵角θrが変化し、これによ
り前述した後輪舵角目標値ORがフィードバック制御さ
れることになる.すなわち、このような構成によれば,
前輪舵角信号と車速信号とで適正な後輪舵角θRを設定
するとともにこれを後輪実舵角θrと比較し、偏差ΔO
Rが生じる場合にはこれを補正し得る適正なバルブ変位
量xVを設定するとともこれをバルブ実変位rkX▼と
対比して偏差ΔXVを求め,これをOとするようにバル
ブ10を駆動制御することで、後輪5の適正な転舵が得
られるように制御することが可能となる. そして、このような構成によれば、きわめて簡単な制御
手段により、後輪5を前輪側に合わせて所要の方向と転
舵角とをもって転舵制御し得るもので、特にステッピン
グモータl3で制御バルブ1Gの制御を適切に行なえ、
簡単でしかも確実な制御が可能となる. なお、本発明は上述した実施例構造に限定されず、四輪
操舵装置各部の形状、構造等を適宜変形、変更すること
は自由で、挿々の変形例が考えられよう.たとえば第6
図には,上述した四輪操舵装置において後輪側舵取り装
Ii1を構成する各構或要素、すなわち後輪転舵用パワ
ーシリンダ3、制御バルブ10、バイパスバルブl5、
センタリングスプリング機構17、ロック機構l8、さ
らに後輪舵角センサ20(ストロークセンサを例示して
いる)などを、後輪側舵取りリンク機構を構戊するタイ
ロー,ド2lを基準とし、その周囲に付設したステアリ
ングポディ50を利用して一体的にユニット化して組立
ててなる構成を示しており,これにより各部の構成のm
素化と組立て性の向E等を図れる等といった利点を奏す
る.〔発明の効果〕 以上説明したように本発明に係る四輪操舵装置によれば
、前輪転舵動作に応じて後輪を転舵させる後輪側舵取り
装置を、その舵取りリンク機構およびこれに付設した後
輪転舵用パワーシリンダと,そのシリンダ左、石室に油
圧源からの油圧回路を選択的に切換え制御する電気駆動
式制御バルブと、このバルブとシリンダ左、右室とを接
続する圧油通路間を短絡させるバイパス路を開閉制御す
る電気駆動式バイパスバルブと、後輪側舵取りリンク機
構の一部に付設されこのリンク機構に中立位置への復帰
習性を常に与えるセンタリングスプリング機構と、この
リンク機構を中立位置でロックする電気駆動式口7ク機
構と,これら制御バルブ,バイパスバルブおよびロー,
ク機構を前記各舵取り装置での前輪,後輪の転舵角を検
出する前,後輪舵角センサ、車速センサ,さらに制御バ
ルブの作動位置を検出するバルブ変位量検出センサから
の検出信号に応じて選択的に駆動制御するコントローラ
とから構威したので、簡単かつ安価な構成にもかかわら
ず、前輪舵角センサからの前輪舵角信号と車速センサか
らの車速信号とに応じてコントローラで制御バルブを切
換え制御する電気駆動源を駆動し,これによるバルブ変
位で後輪側パワーシリンダのシリンダ左、右室に至る油
圧回路を切換えて後愉を所要の状態に転舵させることが
でき、しかも車速が一定以上となったときにはコントロ
ーラによりバイパスバルブでバイパス路を開状態とし,
後輪側を転舵制御系側から切離してセンタリングスプリ
ング機構とロック機構とで不転舵状態として前輪のみの
二輪操舵状態とし,車輌の低速走行時における小回り性
等の操縦性を向上させ得るという種々優れた効果がある
.さらに、本発明によれば、前、後輪側の舵取り装置を
独立駆動方式とし,前輪側からの操舵角信号を送る電気
配線等を付設するだけで四輪操舵装置を構戊でき,各部
の4t歳の簡素化を図り、組立性に優れ組込みスペース
やレイアウト面での自由度が大きく、しかも適切な後輪
転舵状態を得ることができる等の利点もある. また、本発明によれば、前輪舵角信号と車速信号とによ
って適正な後輪舵角目標値を設定する手段と,その後輪
舵角目標値と後輪実舵角とを対比しその偏差を演算する
手段と、この偏差がOとなるように後輪転舵用制御バル
ブでの適正なバルブ変位量目標値を設定する手段と、そ
のバルブ変位峻目標値とバルブ実変位駿とを対比しその
偏差を演算する手段と、その偏差がOとなるようにバル
ブ駆動源を駆動制御し制御バルブを作動させて後輪側油
圧源からの圧油を後輪転舵用パワーシリンダに送り後輪
を所要の状態で転舵制御する手段とを備えてなるa威と
したので,簡単かつ安価な構成にもかかわらず、後輪を
前輪舵角や車速等の条件に応じて適切かつ確実に転舵制
御することができ、一定車速以上であるときやフェール
時においても、特別なフィードバック制御系を用いるこ
とな〈、後輪転舵制御を適切に行なえる等の利点がある
.
第1図は本発明に係る四輪操舵装置の一実施例を示す全
体の概略構或図、第2図は本発明装置における後輪転舵
制御動作を説明するための制御ブロック回路図,第3図
ないし第5図は第2図でのデータテーブルに記憶されて
いる特性を説明するための特性図,第6図は本発明装置
の別の実施例を別の実施例を示す概略構成図である.l
・・・・後輪側舵取り装置、2・・・・前輪側舵取り装
置、3・・・・後輪転舵用パワーシリンダ、4・・・・
前輪舵角センサ、5・・・・後輪、6・・・・コントロ
ーラ、7.8・・・・前、後輪側オイルボンブ,IO・
・・・後輪転舵用制御バルブ、l3・・・・ステッピン
グモータ (電気駆動源),14・・・・バルブ変位量
センサ,15・・・・バイパスバルブ、l6・・・−バ
イパス路、l7・・・・センタリングスプリング機構、
18・・・・ロー2ク機構,20・・・・後輪舵角セン
サ.自動車機器株式会社 いすy自動車株式会社 山 川 政 樹 第3図 第4℃ 第5図 ズ子ツピシク゛モータlし喫 −581−
体の概略構或図、第2図は本発明装置における後輪転舵
制御動作を説明するための制御ブロック回路図,第3図
ないし第5図は第2図でのデータテーブルに記憶されて
いる特性を説明するための特性図,第6図は本発明装置
の別の実施例を別の実施例を示す概略構成図である.l
・・・・後輪側舵取り装置、2・・・・前輪側舵取り装
置、3・・・・後輪転舵用パワーシリンダ、4・・・・
前輪舵角センサ、5・・・・後輪、6・・・・コントロ
ーラ、7.8・・・・前、後輪側オイルボンブ,IO・
・・・後輪転舵用制御バルブ、l3・・・・ステッピン
グモータ (電気駆動源),14・・・・バルブ変位量
センサ,15・・・・バイパスバルブ、l6・・・−バ
イパス路、l7・・・・センタリングスプリング機構、
18・・・・ロー2ク機構,20・・・・後輪舵角セン
サ.自動車機器株式会社 いすy自動車株式会社 山 川 政 樹 第3図 第4℃ 第5図 ズ子ツピシク゛モータlし喫 −581−
Claims (2)
- (1)前輪を舵取り操作に応じて転舵させる前輪側舵取
り装置と、その前輪転舵動作に応じて後輪を転舵させる
舵取りリンク機構およびこれに付設された後輪転舵用パ
ワーシリンダを有する後輪側舵取り装置とを備えてなり
、この後輪側舵取り装置を、後輪側油圧源から前記後輪
転舵用パワーシリンダのシリンダ左、右室への油圧回路
を選択的に切換え制御する電気駆動式の制御バルブと、
この制御バルブとシリンダ左、右室とを接続する圧油通
路間を短絡させるバイパス路中に設けられ開閉制御され
る電気駆動式のバイパスバルブと、後輪側舵取りリンク
機構の一部に付設されこのリンク機構に中立位置への復
帰習性を常に与えるセンタリングスプリング機構と、後
輪側舵取りリンク機構を中立位置でロックする電気駆動
式のロック機構と、これら制御バルブ、バイパスバルブ
およびロック機構を前記前、後輪側舵取り装置での前輪
、後輪転舵角を検出する前、後輪舵角センサ、車速セン
サ、さらに前記制御バルブの作動位置を検出するバルブ
変位量検出センサからの検出信号に応じて選択的に駆動
制御するコントローラとから構成したことを特徴とする
四輪操舵装置。 - (2)前輪舵角センサからの前輪舵角信号と車速センサ
からの車速信号とによって適正な後輪舵角目標値を設定
する手段と、その後輪舵角目標値と後輪舵角センサから
の後輪実舵角とを対比しその偏差を演算して求める後輪
偏差演算手段と、この偏差が0となるように後輪転舵用
の制御バルブでの適正なバルブ変位量目標値を設定する
手段と、そのバルブ変位量目標値とバルブ変位量検出セ
ンサからのバルブ実変位量とを対比しその偏差を演算し
て求めるバルブ偏差演算手段と、その偏差が0となるよ
うに制御バルブの電気駆動源を駆動制御し制御バルブを
作動させて後輪側油圧源からの圧油を後輪転舵用パワー
シリンダに送り後輪を所要の状態で転舵制御する手段と
を備えてなることを特徴とする四輪操舵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23142289A JPH0396484A (ja) | 1989-09-08 | 1989-09-08 | 四輪操舵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23142289A JPH0396484A (ja) | 1989-09-08 | 1989-09-08 | 四輪操舵装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0396484A true JPH0396484A (ja) | 1991-04-22 |
Family
ID=16923335
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23142289A Pending JPH0396484A (ja) | 1989-09-08 | 1989-09-08 | 四輪操舵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0396484A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03132469A (ja) * | 1989-10-19 | 1991-06-05 | Hino Motors Ltd | 自動車に使用されるパワー・ステアリング・システム |
GB2461290A (en) * | 2008-06-26 | 2009-12-30 | One80 Ltd | Rear wheel steering system. |
-
1989
- 1989-09-08 JP JP23142289A patent/JPH0396484A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03132469A (ja) * | 1989-10-19 | 1991-06-05 | Hino Motors Ltd | 自動車に使用されるパワー・ステアリング・システム |
GB2461290A (en) * | 2008-06-26 | 2009-12-30 | One80 Ltd | Rear wheel steering system. |
GB2461290B (en) * | 2008-06-26 | 2012-12-05 | One80 Ltd | Rear wheel steering system |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
GB2345044A (en) | Centring a steering wheel in an emergency steering system for motor vehicles | |
GB2333272A (en) | Steering system | |
JPH0569753B2 (ja) | ||
JPS59128054A (ja) | 車両の4輪転舵装置 | |
JP4465670B2 (ja) | 完全流体リンクステアリングシステム | |
US5230399A (en) | Four-wheel steering system for vehicles | |
JPH0396484A (ja) | 四輪操舵装置 | |
US6595314B2 (en) | Hydraulic steering system, for an articulated vehicle with wheel steering | |
US4071108A (en) | Steering system for articulated vehicles | |
JPH0396485A (ja) | 四輪操舵装置 | |
JPH05193511A (ja) | 車両用後輪転舵装置 | |
JP2765720B2 (ja) | 車両の後輪操舵とパワーステアリングの制御装置 | |
JPH04260870A (ja) | 四輪操舵車の後輪転舵装置 | |
JP2000351378A (ja) | 分離型ステアリング装置 | |
JP2519719B2 (ja) | 車両の4輪操舵装置 | |
JP2504647Y2 (ja) | 四輪操舵車の後輪転舵装置 | |
JPH03159876A (ja) | 四輪操舵車の後輪転舵装置 | |
JP2546655B2 (ja) | 4輪操舵装置 | |
JPS6280172A (ja) | 四輪操舵車両におけるフエイルセ−フ装置 | |
JPS6341284A (ja) | 車両の後輪操舵制限装置 | |
JP2622550B2 (ja) | 4輪操舵装置 | |
JPH0396483A (ja) | 四輪操舵装置 | |
JPH0396482A (ja) | 四輪操舵装置 | |
JP2570087Y2 (ja) | 4輪操舵制御装置 | |
JPH0396478A (ja) | 流体圧シリンダのストローク検出装置 |