JPH0396001A

JPH0396001A - 導波管型合波器

Info

Publication number: JPH0396001A
Application number: JP23210589A
Authority: JP
Inventors: Yoichi Koishi; 洋一小石
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1989-09-07
Filing date: 1989-09-07
Publication date: 1991-04-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）この発明は、例えば放送衛星や通信衛星、又は地上局に
おける大電力送信機等で使用される導波管型合波器に関
する。

（従来の技術）一般に、放送衛星や通信衛星に搭載される送信機器、あ
るいは地上局の大電力送信機等では、多くのチャンネル
信号を低損失で効率良く合波出力させるために導波管型
合波器が使用されている。

導波管型合波器の中でも、小形化や軽量化が比較的容易
なことから定在波結合型の合波器がよく採用される。

従来の導波管型合波器は、第３図に示すように複数のチ
ャンネル用導波管フィルタｌａ．　ｌｂ及び１つの共通
導波管に複数の分岐路が接続されるように構成されたマ
ニホールド２とから構成される。

第１の送信機３ａによるチャンネルＡ（周波数ｆ’ｌ）
の送信信号は、フィルタｌａから結合孔２ａを介してマ
ニホールド２内に励振導入されるとともに、一部は短絡
部２ｌで反射されて定在波となり、これが結合孔２ａに
おける最適結合となって出力端２２から送信アンテナ等
に供給される。

第２の送信機３ｂによるチャンネルＢ（周波数ｆ２）の
送信信号も同様にして、フィルタｌｂ，結合孔２ｂを経
て、マニホールド２の出力端２２から導出される。

前記第１及び第２の各送信機３ａ．３ｂがマイクロ波帯
の高送信出力を得るため、その出力段に大電力進行波管
等が使用されるが、その飽和動作特性から基本波（ｆｌ
，ｆ’２）の他に第２高調波（　２　ｆ’ｌ，２『２・
・・）等の不要波信号が発生し、これ等が他のチャンネ
ルや他の回線信号の妨害波となりやすい。

前記各送信機３ａ，３ｂに接続される導波管フィルタｌ
ａ．　ｌｂは、その導波管の形状によってカット・オフ
周波数が決定し、所望の基本波以下の周波数信号は遮断
され、基本波を含む高次高調波信号はそのまま通過する
。また、フィルタｌａ，　ｌｂは、所望の基本周波数信
号に対し、低損失を実現しようとするためにＱの高い空
洞導波管として構成され、高次共振モードを選択使用す
ることが多い。このため、他の不要モードが２ｆｌ，　
　２ｆ’２等の近隣周波数領域に存在しやすくなり、十
分なフィルタ機能が得られない欠点があった。

このように、これら各フィルタｌａ．　ｌｂでは、送信
機側からの不要波高調波成分がカット・オフされないた
め、別途第２高調波阻止用フィルタを用意し、マニホー
ルド２に接続すること，が必要とされる。

しかしながら、高調波阻止フィルタを新たに接続するこ
とは、それだけ挿入損失が増加し、構成も複雑となり大
形化し重量もかさむ等の欠点が生じた。

（発明が解決しようとする課題）従来の導波管型合波器は、送信機側からの高調波信号が
除去されることなく導出するので改善が要望されていた
。

この発明は、上記従来の欠点を解消し、簡単な構或によ
り、高調波信号の導出を阻止し得る導波管型合波器を提
供することを目的とする。

［発明の構成］（課題を解決するための手段）この発明は、複数の導波管フィルタに夫々結合孔を介し
て接続されるよう構成された導波管型合波器において、
端部に断面形状が漸減するテーパー状導波管又は階段状
導波管を接続し、その終端部に電波吸収部材を接続した
ことを特徴とする。

（作　用）この発明による導波管型合波器は、端部にテ一バー状導
波管等、形状が漸減する導波管が接続されているので、
第２，第３等の高調波成分は端部においてカット・オフ
されることなく、そのままテーパー状導波管内に導入さ
れ終端部に到達する。終端部には電波吸収部材が接続さ
れており、これら高調波成分は電波吸収部材で吸収され
るので導波管内に反射するのが抑圧される。

高調波成分は終端部の電波吸収材で吸収され反射されな
いことから、定在波が存在しなくなり出力として導出さ
れるのが阻止される。

他方、所望の基本波については、テーパー状導波管接続
部においてカット・オフされるので、従来と同様に定在
波結合形で合波され出力される。

（実施例）以下、この発明による導波管型合波器の一実施例を第１
図及び第２図を参照し詳細に説明する。

ムお、第３図に示した構成と同一構或には同一符号を付
して詳細な説明は省略する。

即ち、複数例えば２台の第１，第２の送信機３ａ，３ｂ
による各チャンネルＡ，Ｂ（周波数ｆ’ｌ．ｆ’２）の
送信信号は、夫々フィルタｌａ，　ｌｂを介して、マニ
ホールド２の結合孔２ａ，２ｂに供給される。

マニホールド２の端部２ｌには、断面形状が漸減するテ
ーパー状導波管４が接続されるとともに、このテーパー
状導波管４の終端部４ｌには電波吸収部材５が接続され
ている。

この実施例による導波管型合波器は、端部にテーパー状
導波管４のように形状が漸減する導波管が接続されてい
るので、もし第１，第２の各送信機ａａ，３ｂの出力段
において、周波数ｆ’ｌ．ｆ’２の基本波に対し第２，
第３等の高調波成分が生じ、これがマニホールド２内に
漏洩したとしても、端部２１においてカット・オフされ
ることなく、そのままテーパー状導波管４内に導入され
、その終端部４１に到達する。終端部４ｌにはフエライ
ト粒子等からなる電波吸収部材５が接続されているので
、これら高調波成分は電波吸収部材５で吸収され、テー
パー導波管４側に反射するのが抑圧される。

この結果、高調波成分がマニホールド２の端部２ｌでは
反射せず、定在波を形成しないことから出力として導出
されるのが阻止される。

他方、所望の基本波については、第２図に示すように、
端部２１　（即ち、テーパー状導波管接続部）において
、従来通りカット・オフされるので、定在波結合形合波
器内の定在波として、各結合孔２ａ．２ｂにおいて最適
結合し、出力端２２から送信アンテナ等に供給される。

なお、上記実施例の構成の中で、テーパー状導波管４を
マニホールド２の端部２ｌに接続構成する旨説明したが
、要するに基本波をカット・オフし他の高調波を通過さ
せるよう機能すれば良いので、断面形状が漸減する階段
状の導波管を採用しても同様な効果が得られる。

マニホールド２は矩形状導波管に限らず、円形導波管で
も構成でき、また、終端部の電波吸収部材５として、フ
エライト粒子の代わりに、ここに検波器を取付け高調波
信号レベルをモニターする回路を接続することによって
、実質的に電波吸収が行われるように構或しても良い。

また、本願は合波器として説明しているが、可逆性を有
するので、分波器として機能させ、マニホールド２の端
部２２側から到来するマイクロ波受信信号の中に、高調
波成分が雑音として混入されていたとしても、これら高
調波成分はカット・オフされることなく電波吸収部材５
で吸収され、結合孔２ａ，２ｂから別途接続された受信
回路に導出されるのを防止することができる。

以上のように、この発明による導波管型合波器は、簡単
な構成により、所望の基本波に対して何等信号の威衰や
損失の弊害を伴うことなく高調波成分の導出を効果的に
阻止し得るものである。

［発明の効果］以上のように、この発明による導波管型合波器は、簡単
な構成の付加により、高調波成分を効果的に除去し得る
ものであり、放送衛星や通信衛星等に搭載使用して大き
な効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明による導波管型合波器のー実施例を示
す斜視図、第２図は第１図に示す導波管型合波器におけ
る基本波の結合状態を説明する機能説明図、第３図は従
来の導波管型合波器を示す斜視図である。ｌａ，　ｌｂ・・・フィルタ、２・・・マニホールド、
２ａ．　２ｂ・・・結合孔、３ａ，　３ｂ・・・第１，第２の送信機、４・・・テー
パー状導波管、５・・・電波吸収部材。ｌａｌｂ：フィ０冫７

Claims

【特許請求の範囲】

　複数の導波管フイルタとは夫々結合孔を介して接続さ
れるよう構成された導波管型合波器において、端部に断
面形状が漸減するテーパー状導波管又は階段状導波管を
接続し、その終端部に電波吸収部材を接続したことを特
徴とする導波管型合波器。