JPH0395521A - 液晶表示器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的〕 （産業上の利用分野） この発明は、光学位相差フィルムを有する複屈折制御型
の液晶表示器に関する。

（従来の技術） 液晶の有する配向特性を利用して画像表示を行う液晶表
示器において、表示容量の増大化が進み、より見やすい
表示を行うため、表示色の白黒化が要求されている。

従来の複屈折制御型の演晶表示器では、光学位相差フイ
ルムを用いて、これらを実現する方法かとられていた。

このような液晶表示器の例を第２図に断面図として示す
。

同図において、址板１ａには透明電極２ａと配向層３ａ
とが順次形威され、同じく基板１ｂには透明電極２ｂと
配向層３ｂとが順次形成されている。

これらの越板１ａと１ｂとは、配向層３ａ１３ｂ同士が
幻向するように所定の間隙をおいて対向配置され、この
間隙を、スペーサ４か支持している。

そして、基板１ａと１ｂとの間隙は封着部材５で封じら
れ、間隙の中には液晶組成物６か封入されている。

基板１ａの外面には偏光板７が配置され、基板１ｂの外
面には光学位相差フィルム８が配置され、この光学位相
差フィルム８上に偏光板９が配置されている。

光学位相差フィルム８としては、たとえばポリビニール
アルコール（以下ＰＶＡと記す）を一定方向に延伸し、
透明のフィルムで挟んだものが用いられている。

上記構或による液晶表示器においては、偏光板７から光
が入射した場合、光は液晶組成物６中を通過し、基板１
ｂを透過して、光学位相差フィルム８により偏光状態が
変えられる。

この結果、偏光板９を透過した光は視認性の良い白黒表
示となる。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上述した構成の液晶表示器では、光学位
相差フィルムとしてＰＶＡを使用した場合、高湿度の環
境下においてＰＶＡの光学位相差が変化し、これによっ
て透過光の偏光状態にずれが生じるという問題がある。

このため、液晶表示器の表示特性が本来の白黒表示から
すれて、着色や、コントラストの低下を招き、安定した
信頼性を得ることが困難であった。

特に我が国は、多湿の気候であり、高湿度の環境下にお
ける信頼性の向上が課題とされている。

本発明はこのような課題を角ｌｒ決するためになされた
もので、高湿度の環境下における表示特性の低下を防ぎ
、耐湿性の高い液晶表示器を提供することを目的とする
。

［発明の構或］ （課題を解決するための手段） 本発明の液晶表示器は、所定の間隙をおいて対向配置さ
れ、少な《とも一方の対向面に透明電極が形威された一
対の基板と、これら一対の基板に挟持された液晶と、前
記基板の少なくとも一方の基板の外側に配設された光学
位相差層と、前記一対の基板の外側に配設された偏光板
とを有する液晶表示器において、前記光学位相差層に隣
接する前記偏光板よりも外側に、透光性の偏光ずれ防止
層が配設されたことを特徴としている。

上述した偏光ずれ防止層用のフィルムとしては、ポリエ
チレンテレフタレート（ＰＥＴ）、ポリプロピレン、ポ
リスチレンなどが挙げられ、特に、ＰＥＴからなるフィ
ルムが好ましい。

ＰＥＴは、熱や光に安定であると同時に、酸、アルカリ
、酸化剤に対して抵抗性が大きく、吸湿性が小さいとい
う性質を有しているためである。

（作　用） 本発明の液晶表示器によれば、耐湿性の高い偏光ずれ防
止層を透過光側の光学位相差フイルムより上層側に配置
しているため、ＰＶＡからなる光学位相差フィルムまで
進入する湿気の量を減らすことができる。

したがって、光学位相差フィルムの位相差の変化を防ぎ
、透過光の偏光状態を一定に保つことができる。

つまり、高湿度の環境下でも液晶表示器の表示特性に変
化がなく、信頼性の向上を図ることができる。

５ （実施例） 次に、本発明の実施例について図面を用いて説明する。

第１図は本発明の一実施例の液晶表示器を示す断面図で
ある。

同図において、たとえばガラス基板を用いた第１の基板
１１および第２の基板１２のそれぞれの対向面１１ａと
１２ａには、たとえば、Ｉ　Ｔ　Ｏ　Ｉｌ！．（Ｉｎｄ
ｉｕｍ　Ｔｉｎ　Ｏｘｉｄｅ）からなる導電電極ｌ３、
１４が形成されており、第１の基板１１と第２の基板１
２とは、約６．７μｍの間隙を保って対向配置されてい
る。

また導電電極１３、１４を覆うように、それぞれポリイ
ミドなどからなる配向層１５、１６が形成されており、
その周囲は例えば紫外線硬化型の接着剤からなる接着剤
１７により封止されている。

そして、第一の基板１１と第二の基板１２との間には、
スペーサ１８とともに、カイラル剤が添加されたネマテ
ィック液晶１つが挟持されている。

この液晶１つの分子軸は、カイラル剤の働きに６ より第１の県板コ−１と第２の越板１２との間で、１８
０°から３６０°の範囲、例えば左回り２４ｏ０ノ揺れ
をもっとともに、配向層］５、１６の働きにより第１の
基板１１および第２の基板１２の水平面に対して、約５
°のプレチルト角（θ）を有している。

また、ネマティック液晶１９のＩｕｉ折率異方性（Δｎ
）は約０．ｔｏで、ネマティック液晶１９の屈折率異方
性Δｎと層厚ｄ（μｍ）及びプレチルト角θの積として
のＲ一Δｎ−ｄ−ｃｏｓ２θノ値は、０．５と１．０の
間の約０．７である。

そして、第１の基板１１の外面側にはニュートラルの偏
光板２０、第２の基板１２の外面側には、順次、位相差
板２１、２２が配設され、位相差板２２上にはニュート
ラルの偏光板２３が配設されている。

さらに、偏光板２３上には、偏光ずれ防止層としてポリ
エチレンテレフタレートからなる透光性フィルム２４が
被着されている。

ここで、偏光板２０、２３の配置角度は、偏光板２０、
２３の偏光軸が第１の基板１］の配向方向に対してそれ
ぞれ左回りに約１３５°、左回りに約８５°となるよう
に設定されている。

また、第２の基板１２の外面側に配設された位相差板２
１、２２の屈折率異方性Δｎ　と、層厚ｄ’　　（μｍ
）の積としてのＲ−Δｎ′　・ｄ′はそれぞれ０．３４
５μｍである。

さらに、位相差板２１の延伸軸は第２の基板１２の配向
方向に刻して左回り約９５°であり、また、位相差板２
２の延伸軸は位相差板１１の延伸軸に対して右回り約４
５°である。

この実施例で用いたＰＥＴフィルムは厚さがほぼ｛００
μｍであり、片側面には粘着層を設けて偏光板２３に接
着されており、もう一方の面にはアンチグレア処理が施
されている。

このような液晶表示器と、ＰＥＴフィルム層を設けてい
ない従来の液晶表示器とについて、高温高湿度環境下で
の耐久性試験を行なった。

まず、温度６０℃、湿度７０％の環境下で１７０時間、
戒晶表示器を保存し、保存前後の光学位相差フィルムの
光路差長の変化率をａｌｌ１定した。

その結果、この実施例による液晶表示器は変化率が２．
４％であったのに対し、従来の液晶表示器は５．５％で
あった。

さらに、温度６０℃、湿度９０％の環境下で２６０時間
、液晶表示器を保存した場合では、光学位相差フィルム
の光路差長の変化率は、この実施例による液晶表示器は
３，８％、従来の液晶表示器はＩＯ．０％であった。

これらの結果から明らかなように、ＰＥＴフィルム層に
よって光学位相差フィルムへの湿度の影響が低減され、
耐湿性の向上が図られるとともに、偏光状態のずれが防
止され、着色のない、高コントラストの白黒表示が得ら
れた。

［発明の効果］ 本発明の液晶表示器によれば、ポリビニルアルコールか
らなる光学位相差フィルムを用いた複屈折制御型の液晶
表示器において、光学位相差層よりも外側に、耐湿性が
高い、透光性フィルムなどによる偏光ずれ防止層を設け
ることによって、光９ 学位相差層への湿度の影響を緩和し、耐湿性を向上させ
ることかできる。

したがって、高温高湿度環境下における液晶表示器の表
示特性の低下を防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の液晶表示器を示す図、第２
図は従来の液晶表示器を示す図である。 〕１・・・・・・・・・第一の基板 １２・・・・・・・・・第二の越板 １３、１４・・・・・・導電電極 １５、１６・・・・・・配向層 １７・・・・・・・・・接着剤 １８・・・・・・・・・スペーサ １９・・・・・・・・・液晶 ２０、２３・・・・・・偏光板 ２１、２２・・・・・・位相差板

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）所定の間隙をおいて対向配置され、少なくとも一
   方の対向面に透明電極が形成された一対の基板と、 これら一対の基板に挟持された液晶と、 前記基板の少なくとも一方の基板の外側に配設された光
   学位相差層と、 前記一対の基板の外側に配設された偏光板とを有する液
   晶表示器において、 前記光学位相差層に隣接する前記偏光板よりも外側に、
   透光性の偏光ずれ防止層が配設されたことを特徴とする
   液晶表示器。