JPH0393814A - 塩化ビニリデン―塩化ビニル共重合体の製造方法 - Google Patents

塩化ビニリデン―塩化ビニル共重合体の製造方法

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JPH0393814A
JPH0393814A JP23038589A JP23038589A JPH0393814A JP H0393814 A JPH0393814 A JP H0393814A JP 23038589 A JP23038589 A JP 23038589A JP 23038589 A JP23038589 A JP 23038589A JP H0393814 A JPH0393814 A JP H0393814A
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JP
Japan
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zeolite
polymerization
vinyl chloride
vinylidene chloride
suspending agent
Prior art date
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Pending
Application number
JP23038589A
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English (en)
Inventor
Tomoji Tamai
玉井 知二
Nobuyuki Kagawa
信之 香川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体の製造方
法に関するものであり、更に詳しくは重合回収時の泡立
ちが少なく、且つコスト的にも有利な共重合体の製造方
法に関するものである。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕塩化ビ
ニリデン−塩化ビニル共重合体から製造されるフィルム
,チューブ等の包装材は、その防湿性,防気性,透明性
等の優れた特徴を生かして食品の包装に使用されている
。これらの食品包装用材料に要求される特性としては、
強度はもちろんであるが、食品包装用であるため無臭無
毒であることが要求される。例えば、フィルム臭がある
ときは被包装物に匂いが移り商品として全く不適となっ
てしまう。
一般に、フィルム.チューブ用の塩化ビニリデン−塩化
ビニル系共重合体は、懸濁重合で製造されており、重合
安定剤として懸濁剤が使用されている。懸濁剤の使用量
を増すことで重合系の安電化は図れるが、製造された共
重合体の回収時に泡立ちが生じ、回収プロセスが複雑に
なる等の問題点があった。
また、塊状重合や溶液重合のように懸濁剤を使用しなく
ても良い重合法もあるが、生威した共重合体の回収が困
難であったり、また、安価な溶媒のほとんどに不溶であ
るため溶媒の回収コストが高くなる等工業的には有効で
ない。
塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体は、熱安定性に乏
しいため、重合時にボリマーの分解による塩酸が発生す
る。それにより、重合罐内のpHが低下し、腐蝕の原因
にもなる。従って、これを防ぐためには、重合反応中に
分解物のトラップ剤(安定剤)又はpH調整剤が必要と
なる。
一般に、重合時に添加する安定剤としては、エボキシ化
植物油のような塩酸トラップ剤やフェノール系の酸化防
止剤等があげられる。しかし、これらの安定剤は重合速
度を低下させるものであり、生産性に影響を与える。ま
た、これらを添加することにより、樹脂の製造コストが
上昇する。よって、懸濁剤,安定剤及びpH調整剤等は
添加量をできるだけ少なくすることが要求されるもので
ある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、重合オ収時の泡立ちが少なく、且つコスト的
にも有利な塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体の製造
方法を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、前記目的を達或するために鋭意検討した
結果、重合反応中・にゼオライトを分散せしめ、塩化ビ
ニリデン−塩化ビニル懸濁共重合を行うことによって、
ゼオライトが懸濁剤,安定剤及びpH調整剤の役割を果
たすことにより、上記の目的を満たすことを見い出し、
本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、塩化ビニリデンと塩化ビニルを共重合
させるにおいて、重合反応系中に懸濁剤及びゼオライト
をその総量で全モノマーの0.05〜10.  50f
frffl%分散せしめることを特徴とする塩化ビニリ
デン−塩化ビニル共重合体の製造方法に関するものであ
る。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で使用される懸濁剤及びゼオライトの総量は、全
モノマーの0.05〜10.50重量%であり、また、
懸濁剤/ゼオライト(質量比)は0.05〜1.0の範
囲であり、特に0.1〜0.5の範囲が好ましい。
重合反応中の懸濁剤及びゼオライトの総量が0.05重
量%未満であると、重合分散系の安定性が改善されない
。また、10.50重量%より多いと重合反応の分散系
を逆に不安定にする等の問題点が生ずる。
更に、懸濁剤/ゼオライト(質量比)が0.05未満で
あるとモノマーに対するゼオライトの比率が増大し、重
合系中のp}Iが必要以上に高くなり分散系を不安定に
する。また、1.0より多いとゼオライトの効果が小さ
く、コスト的にもメリットが少ない等の問題点が生ずる
本発明で用いられる懸濁剤は、メチルセルロース.エチ
ルセルロース,メチルヒドロキシブロビルセルロース,
ポリビニルアルコール等が挙げられ、それ等から1種以
上を選択できる。
本発明で用いられるゼオライトは、金属イオン含有アル
ミノ珪酸塩を意味し、一般に安価であることが知られて
いる。
本発明で用いられるゼオライトの種類としては、A型,
X型,Y型,L型,チャバサイト.モルデナイト,エリ
オナイト,クリノブチライト等が挙げられる。特に、A
型ゼオライトが好ましいが、2種以上を併用しても構わ
ない。
金屈イオンとしては、Ia族,■a族,IVa族に属す
る金属が挙げられる。特に、Na,Ca,Mgが好まし
い。
ゼオライトの粒径としては、0.5〜10ミクロンの範
囲が挙げられる。また、ゼオライトの分散性を向上させ
るためには、小さい程良く、5ミクロン以下のものが特
に好ましい。
ゼオライトの添加時期としては、原料の仕込み時から重
合終了時までのいずれにおいて添加しても良いが、原料
の仕込み時に同時に添加するのが好ましい。
また、ゼオライトの全量を一括仕込みするだけでなく、
分割仕込みをしても良い。
本発明の方法による塩化ビニ′リデンと塩化ビニルとか
らなる共重合体の製造は、懸濁重合により、30〜70
℃、好ましくは35〜65℃の温度で15〜40時間加
熱して行われる。
本発明で使用される塩化ビニリデンと塩化ビニルの質量
比は1:1〜20:1の範囲であり、特に2:1〜6:
1の範囲が好ましい。
また、必要ならば、1重量%以内の他のモノマーを共重
合させることが可能である。他のモノマーとしては、ア
クリル酸メチル,アクリル酸エチル,アクリル酸ブチル
,アクリル酸−2−エチルヘキシル,アクリル酸ラウリ
ル,アクリル酸ステアリル等のアルキルアクリレート、
メタクリル酸メチル.メタクリル酸エチル,メタクリル
酸プチル,メタクリル酸−2−エチルヘキシル,メタク
リル酸ラウリル,メタクリル酸ステアリル等のアルキル
メタアクリレート、または、アクリロニトリル、アクリ
ル酸、マレイン酸、イタコン酸、エチレン、プロピレン
、プタジエン、ジビニルベンゼン、酢酸ビニル、スチレ
ン等が挙げられる。
本発明で使用される重合触媒としては、一般にビニルモ
ノマーの重合で用いられる過酸化物、例えば、ジイソプ
ロピルバーオキシジカーボネート,ジn−プロビルパー
オキシジカーボネート,ジメトキシイソプロピルバーオ
キシジカーボネート等のパーオキシジカーボネート系触
媒、t−プチルパーオキシネオデカノエイト.クミルバ
ーオキシネオデカノエイト,t−ヘキシルバーオキシネ
オデカノエイト等のパーオキシエステル系触媒、ラウロ
イルバーオキシド.3,5,5,−トリメチルヘキサノ
イルパーオキシド等のジアシルバーオキシド系触媒が挙
げられ、それらから1種以上を選択できる。
また、エボキシ化大豆油,エボキシ化亜麻仁油,エボキ
シブチルステアレート等の塩酸トラップ剤、ヒンダード
フェノール系の酸化防止剤、リン酸ナトリウム,ビロリ
ン酸ナトリウム等のリン酸系熱安定化剤との併用も可能
である。
〔実施例〕
以下に本発明を実施例によって示すが、これらによって
本発明が限定されるものではない。
実施例1 50ρ耐圧重合罐にメチルセルロース0.03重量%,
ゼオライト(東ソー■製、商品名,「トヨビルダー粉末
J)0.5fflffi%を含むイオン交換水4041
を仕込み空間を充分な窒素で置換後、ジイソプロピルパ
ーオキシジカーボネートを0.31rLm%含んだ塩化
ビニリデン20kg,塩化ビニル5 kgを重合罐に加
え、攪拌しながら46℃の温度で28時間重合を行った
。反応終了後、未反応単量体を回収し、共重合体を分離
した(収率88%)。
回収時の泡立ちが少なく、回収ラインへの懸濁液の混入
はみられず、重合罐内のpHも7であり良好であった● 実施例2 重合罐に塩酸トラップ剤としてエボキシ化大豆/d10
.3重量%を加えた以外は前記実施例1と同様に行った
得られた共重合体の収率は85%であった。
回収時の泡立ちが少なく、回収ラインへの懸濁液の混入
はみられず、重合罐内のpHも7であり良好であった。
比較例1 50D耐圧重合罐にメチルセルロース0.2重量%を含
むイオン交換水4(lを仕込み空間を充分な窒素で置換
後、ジイソブロビルパーオキシジカーボネートを0.3
重量%含んだ塩化ビニリデン20kg,塩化ビニル5k
gを重合罐に加え、攪拌しながら46℃の温度で28時
間重合を行った。
反応終了後、未反応単量体を回収し、共重合体を分離し
た(収率88%)。
回収操作中に泡立ちが生じ、回収ラインへ懸濁液の混入
がみられた。また、重合罐内のpHも2となり不良であ
った。
比較例2 重合中にゼオライトを加えずに前記実施例1と同様に行
った。
重合開始後2時間で、分散系が不安定になると同時に共
重合体のブロックが生じ、懸濁重合を続けることが困難
になった。
比較例3 メチルセルロースを0.05重量%,ゼオライトを1.
5重量%に変えた以外は前記実施例1と同様に行った。
得られた共重合体の収率は87%であった。
回収時の泡立ちが少なく、回収ラインへの懸濁液の混入
はみられなかったが、重合罐内のpHは10となり樹脂
に着色がみられた。
〔発明の効果〕
本発明により、重合回収時の泡立ちが少なく、且つコス
ト的にも有利な塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体が
製造でき、フィルム,チューブ等の包装材用途に有用で
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)塩化ビニリデンと塩化ビニルとの共重合反応にお
    いて、重合反応系中に懸濁剤及びゼオライトをその総量
    で全モノマーの0.05〜10.50重量%かつ懸濁剤
    /ゼオライト(質量比)を0.05〜1.0で分散せし
    めることを特徴とする塩化ビニリデン−塩化ビニル共重
    合体の製造方法。
JP23038589A 1989-09-07 1989-09-07 塩化ビニリデン―塩化ビニル共重合体の製造方法 Pending JPH0393814A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6096820A (en) * 1999-07-29 2000-08-01 Pq Corporation Aluminosilicate stabilized halogenated polymers
US6414071B1 (en) 1999-07-29 2002-07-02 Pq Corporation Aluminosilicate stabilized halogenated polymers
WO2015029594A1 (ja) * 2013-08-27 2015-03-05 株式会社クレハ 塩化ビニリデン系樹脂フィルム、及びその製造方法

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