JPH039233A - 動吸振器を利用したつり合い試験機 - Google Patents

動吸振器を利用したつり合い試験機

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JPH039233A
JPH039233A JP14492789A JP14492789A JPH039233A JP H039233 A JPH039233 A JP H039233A JP 14492789 A JP14492789 A JP 14492789A JP 14492789 A JP14492789 A JP 14492789A JP H039233 A JPH039233 A JP H039233A
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Takeshi Mizuno
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野] 本発明は、動吸振器を利用したつり合い試験用のつり合
い試験機に関し、特に動吸振器を利用した工作機械また
は産業機械等に用いられる回転機械における回転体のつ
り合い試験機に関するものである。
【従来の技術】
旋盤等の工作機械やモータ等の産業機械等で用いられる
回転機械の回転体や回転軸を持つ回転部分は、その偏心
等の理由により、回転体や回転軸を持つ回転部分りより
振動が発生する。この回転体等の振動によって、機械の
各部に繰り返しひずみを与え疲労破壊、機械の性能劣化
あるいは過大な雑音の発生の原因になる。また、回転軸
の偏心などのため回転軸の回転速度がある速度の範囲に
入ると軸のふれまわりが非常に大きくなり、回転機械の
破壊のおそれもある。今日、R械が精密・高速・大型化
するにつれ、これらの問題の重要性はますます高くなっ
ている。 このような回転機械において、振動の原因の中で基本的
な要因となるのが不つり合い力である。 したがって、回転機械の製作工程において回転機械のつ
り合わせは、重要な工程のひとつになっている。 振動する物体の振動を抑制・除去する方法として、その
振動体にばね・減衰要素を介して別の質量(補助質量)
を取り付ける方法がある。このような制振装置は、動吸
振器と呼ばれるもので、特にばねと質量だけからなる非
減衰形動吸振器は、その固有振動数と外力(制振対象物
に作用する強制力)の振動数が等しいとき、制振対象物
本体の振動を零にする作用がある。通常、動吸振器は振
動の防止・抑制を目的として用いられるものであるが、
本発明は、非減衰形動吸振器を回転機械等の制振装置と
して使用すると同時に、不つり合い測定の装置として利
用しようとするものである。 動吸振器は受動形成振器と能動形吸振器に分けられるが
、以下で、まず動吸振器の原理について述べる。 (受動形動吸振器の原理) 第15図は機械的ばねと補助質量からなる受動形動吸振
器の原理図である。この図で、質ff1mの制振対象物
10がばね定数に1のばね11を介して、基礎の土台に
結合され、制振対象物10には振動数ωの外力P。co
s(ωt)が作用しているとする。そして、制振対象物
10に動吸振器として質量m2の補助重り12とばね定
数に2のばね13が図のように付加されているとする。 この系の静的つり合い状態を基準にとり、これからの制
振対象物10の下方向の変位をX5、質量の補助重り1
2の下方向の変位をx2とする。 この系の運動方程式は次のように書くことができる。 ml(d2x、/d t2)=   k+X+   k
2(XI−X2)+Pocos(ωt)・・・・(1) ml (d”x2/d2t )=   k2(X2−X
I)  ・・(2)ここで、これらの式の定常解を得る
ため、X1=X1e″t、X2=X2e′tとおいて、
(1)式、(2)式に代入し、整理すると次式を得る。 x、  [t+kz/に、−(m/ia++>2][1
−(a/s2□)2]−に2/k・ ・ ・ く 4 
) これらの式において、ω18、ω2□、Xoは次のよう
に定義される。 ω++=r玉璽フγ而ゴ=制面対象物の固有振動数ω2
2=pフー■可=動吸振器の固有振動数X、=PO/に
、=定常的な力P。による制振対象物10の振動数が零
の時の定常変位 これらの方程式は、外力の振動数ωと動吸振器の固有振
動数ω2□が一致するとき次のようになることがわかる
。 X=O X2=  Xok 1/ k 2 =  P o/ k
 2   ・・・(5)すなわち、このときに制振対象
物10の振動は零となることがわかる。これが、動吸振
器の作用である。(5〉式において、負号は外力と補助
質量をもつ重り12の変位との位相差が180°である
ことを示している。 (能動形動吸振器の原理) ばね要素にaltd的ばねを用いた動吸振器では系の固
有振動数が一定値に固定されてしまい、その固有振動数
を変えるには、ばねまたは補助重り12の質量を変えな
ければならない。しかし、補助質量運動制御用アクチュ
エータとして電磁石を用いる能動形動吸振器を利用する
と、以下に示すように動吸振器の固有振動数を簡単に変
えることができる。 簡単のため、第16図に示すモデルについて考える。こ
れは制振対象物10に収り付けた直流電磁石15の吸引
力によって質景m2の補助重り12の運動を能動的に制
御するもので前記の第14図に示す受動形動吸振器のば
ね要素13を電磁石15に置き換えたものと考えること
ができる。 ここで質Jim2の補助重り12の運動は垂直方向のみ
とする。制振対象物10には角振動数ωの正弦的な外力
P。cos(ωt)が作用しているとする。 モデルに関する運動方程式は次のようである。 ml(d2xl/dt2)=  k+(Xo  XI)
+m+g+ F + P 6cos(ωt)   ・・
・・・・ (6)mz(d2x2 /d t2) = 
 F +m2g + + (7)ここでF:電磁石10
の吸引力 g:重力加速度 xo:外力が作用しないばね11の静的状態における縮
み量 電磁石15の吸引力は電磁石15と補助重り12との間
のギャップDと、電磁石15の励磁電流■とによって次
式のように近似することができる。 F=K (12/D2 )  ・・・・・・ (8)こ
こで、Kは電磁石15の特性から決まる定数である。D
、Iを静的平衡状態におけるギャップD0、電磁石の励
磁電流■。とそれからの変動量との和として次のように
表す。 D=Dl++(X2−XI )−−・・・(9)1=I
o +i      ・・・・・(10)ただし、Io
、Do、Xoは次の静的平衡条件を満たしているとする
。 K(I o ”/Do ”)=mzg (三F、)−−
(11)K+ Xo = (m+ +mz )g  ・
・・ (12)各変動量は静的平衡状態における定常値
とくらべて微小であると仮定し、(8)式に(9)、(
10)代入し次のように線形近似する。 F=Fo  G (X2  XI )+Hi ・・(1
3)ここで、G=2K (Io ’ /Do ’ )H
−i:2K (1,/Do ” ) このとき、式(6)、(7L(11)、(12)、(1
3)を使って次のようになる。 m、(d2Xl  /dt2)−−klXl−G(X2
−XI>+Hi+Po  CO5(ωt)+  −・ 
・ ・ (14)rr+2(d2x2/d t2)= 
 Hi+G(x2 xl)(15)ここで、補助重り1
2を安定に支持するために、重り12の運動をセンサで
検出し、その信号に基づき電磁石の吸引力を調整するフ
ィードバック制御をする必要がある。そこで、次のよう
なフィードバックを施す。 1=pa(xz  XI)+Pv(X2  x+)’ 
H・(16)ただし、p、:補助重り12の変位フィー
ドバック係数、p9:補助重り12の速度フィードバッ
ク係数 粘性減衰要素のない非減衰動吸振器については、p9−
0とすることができる。したがって(16)式は次のよ
うになる。 i = p d  (x 2 − x I  )   
     ・  ・  ・  ・  ・  く 17 
)これを、(14)、(15)式に代入し、整理すると
次式のようになる。 m+(d2xl/dt2)=  k、x、  (Hpa
  G)(x−x 、)+ P oCos(ωt)・・
・ ・・・ ・ (18)mz(d2x2/d t2)
=−(Hpa−G)(X2−XI)(19) ここで、(18)、(19)式を(1)、(2)式と比
較すると (Hp、−G)が第15図に示すばね要素13に相当す
ることがわかる。定常電流工0及び定常ギャップD。が
一定の場合、変位フィードバック係数p、を変えること
によってばね定数を変えることができるので動吸振器の
固有振動数も調節することができる6 (つり合い試験機) ところで、任意の回転体の不つ、り合いを測定する@械
をつり合い試験機という。つり合い試験機は大きくわけ
て、遠心力式と重力式とに分けられる。遠心力式のもの
は、回転体を軸受けの上で回転させて、そのときに不つ
り合いによる遠心力のために軸受けに発生する振動また
は軸受けにかがる動的な力を検出することから不つり合
いを見いだすものであって、静子つり合いだけでなく、
勤王つり合いも測定できるものがある。一方、重力式の
ものは、静子つり合いのみ測定できる。 また、勤王つり合いの測定のできるつり合い試験機を勤
王つり合い試験機といい、静子つり合いのみが測定でき
るつり合い試験機を静子つり合い試験機という、以下で
は、動つり合い試験機について述べる。 動つり合い試験機は、回転体が振動する際の振動系の固
有振動数と測定時における回転体の回転数との関係から
ソフトタイプとハードタイプの2種類に分けられる。従
来のほとんどはソフトタイプのものであったが、その後
、ハードタイプの利点がクローズアップされ、こちらが
多く使われるようになった。 一般の動つり合い試験機では回転体は水平面内で2自由
度の振動をするが、分かりやすいように1自由度として
垂直方向だけを考える。モデルは第17図に示す。 回転体1の質量をM、軸受2、振動台3等の回転体1以
外のばね上質量(これを寄生買電という)をMoとし、
これらをばね定数にのばね4で支えたとする。不つり合
いの大きさが偏重心で表してεであるような回転体1を
角速度ωで回転したときの垂直方向X成分の運動を考え
る。遠心力P。 は P、=Mεω2         ・ ・ ・ ・ ・
 (20)であるから、このときの運動方程式は、減衰
をCとしたときに、 =Mεω2cos(ωt)・ ・ ・ ・ ・ ・(2
1)となる。そこで次のような置き換えをする。 M十M。=M。 k/M、=ω。′ c/2M、ω。−ξ すると、解は次のようになる。 x=(ω/ωo)2/   −ω ω0       
   ω ωOX (M 7M j e cos(ωを
一δ)−・=   (22)tanδ=2ξ(ω/ω。 )/41−(ω/ω。)2)・ (23)ただし、つり
合い試験機を構成する振動系では減衰を小さくするよう
設計するので減衰率ξは小さいものとする。またω。は
この系の固有振動数であり、ω/ω。=1は共振点であ
る。つり合い試験機としての振動系を考える場合、この
共振点付近を利用すると、感度は高いけれどもわずかの
回転数ωの変動に対して、位相も振幅も急激に変化する
ため不適当である。従って、ここから離れた領域を使う
こととなる。ω)ω。の領域、つまり系の固有振動数に
比べて試験回転数を2〜3倍以上に高くとるのがソフト
タイプであり、逆にω(ω0の領域、つまり系の固有振
動数に比べて試験回転数系が1/2〜1/3倍以下の低
いところになるようにつくられたものがハードタイプで
ある。 ソフトタイプの場合、(ω/ω。)2)1の関係が成立
して、(22)式は次のようになる。(減衰は無視して
) x=−(M/M1)εcos(ωt)・・・・・(24
)この式から、振幅は偏重心に比例することがわかる。 ソフトタイプでは、軸受支持系を柔にして不つり合いを
振動として検出する。いいかえれば、ソフトタイプのつ
り合い試験機は、系の固有振動数ω。より速い角速度ω
で試験すべき回転体を回転させることにより生じる遠心
力と180°位相のずれた力を振動台に与えることによ
り、振動台の振動の振幅を一定にし、その振動台の振幅
の変位した位置を測定することにより、不つり合いの大
きさおよび位置を測定するものである。 一方、ハードタイプの場合、(ω/ωO)2<1である
から(22)式は x=(M/M、)・(ω/ω )2 、εcos(ωt
)となり、遠心力P。−MeO2、ω。’=に7M、を
考慮に入れると、 x=(P0/K)CO5(ωt)  ・・・・・ (2
5)となり、振幅は遠心力に比例した値となる。ハード
タイプでは、軸受支持系を剛にして不つり合いを遠心力
として検出する。いいかえれば、ハードタイプのつり合
い試験機は系の固有振動数ω。より低速の角速度で試験
すべき回転体を回転させることにより、不つり合いによ
り生ずる遠心力P0と同一位相の力を振動台に与え、そ
の力をひすみゲージなどで測定し、その測定データに基
づき、不つり合いの大きさおよび位置を測定するもので
ある。
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術に記載したハードタイプの不つり合い試験
機においては、不つり合い力は遠心力から生じるもので
あるので、回転数の二乗に比例する。しかしながら、ハ
ードタイプ試験機は上記振動台と回転体から得られる固
有振動数より小さい回転数で回転体を回転させるもので
あるので、不つり合い力の感度は低いものになってしま
う。そのため、ひずみゲージ等は高感度のものを使用し
なければならなくなる。また、回転体の不つり合い力は
振動台を支持するばねを介して基礎となる土台に作用す
るため、基礎土台が振動すると不つり合い力の測定誤差
となる。したがって、基礎土台は大きなものが必要とな
り、通常、試験機および回転体の質量の約10倍以上の
質量のものが使用されている。 そのため、試験機が大きなスペースを占める欠点がある
。 また、ソフトタイプの該試験機にあっては上記振動台お
よび回転体から得られる固有振動数と回転体の回転数が
一致した場合に共振現象が起きる。 この共振現象は、回転体の不つり合い力に比例して大き
くなり、回転体の不つり合い力が大きな値をもつと、試
験機の振動台の振動もそれに比例して大きくなって試@
機が破損する危険がある。したがって、回転体の初期不
つり合い力が大きな回転体についての測定は不可能とな
ってしまうため、予め回転体の不つり合い力を小さくし
ておく必要がある。また、ソフトタイプの試@機は上記
したように回転体の不つり合い力に比例した試験機の振
動台の変位を測定するものであるが、回転体の不つり合
い力と振動台の変位の間の比例定数を予め求めておくた
めに試験すべき回転体ごとに予備駆動を行う手間がかか
る。 そこで、本発明は上記従来技術の欠点のない小規模な装
置で、手軽に、しかも高感度で測定ができるつり合い試
験機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段1 本発明の上記目的は以下に記載するつり合い試@機によ
り達成される。 制振対象物にばね要素と補助重りからなる動吸振器を付
設し、動吸振器の作用により制振対象物の振動が抑制さ
れた状態における動吸振器の補助重りの質量を測定する
ことにより制振対象物のつり合いに必要な修正質量の大
きさと位置を求めることを特徴とする動吸振器を利用し
たつり合い試験機である。また、制振対象物は回転体を
備えたものからなり、動吸振器のばね要素として電磁石
をもちいることができる。 また、本発明のつり合い試験機は制振対象物をその両端
部近傍において鉛直方向に゛平面をもつ二枚の板ばねを
介して基礎土台上に水平方向に振動可能に支持し、一方
の板ばねを介して制振対象物の反対側側面にばね要素と
して電磁石を用いる動吸振器を設けたものからなり、そ
の動吸振器としては、少なくとも頂部と頂部につづく両
側部を持つ枠体と、該枠体の頂部中央に回転自在に上端
部が支持され、該枠体側面部との間に間隔をもって配置
される磁性体アームと、該枠体の磁性体アームに面した
側面部には電磁石を設けた構成を採用することができる
。 第1図に本発明の動吸振器を利用したつり合い試験機の
モデルを示し、不つり合い測定原理を説明する。なお、
このモデルでは、簡単のため従来技術の′項で述べた非
減衰形動吸振器を用いている。 第1図において、回転体1およびそれを支持する軸受部
2、および振動体3(これら回転体1、軸受部2、およ
び振動体3の質量を合わせてmとする。)は、ばね定数
に1をもつばね4を介して基礎土台に結合されている。 この回転体1に不つり合いがあると、振動体3には回転
体1に等しい周期の強制力が作用する。また、振動体3
には、補助質量m2をもつ重り5、ばね定数に2をもつ
ばね6からなる動吸振器が取り付けられている。 ここで簡単にするため、不つり合いの視点を変えて、質
量Mの完全につり合っている回転体上に、回転軸から距
Nrの位置に余分な質量m、が付加されて回転体に不つ
り合いが生じたとする。m。 がMに比べて十分小さければ、重心の移動量εはrの方
向に、 e=ma r/ (M+m、) 崎me r/Mである
。このことから不つり合い量Mε=m s !”となり
、したがって、回転によって生じる遠心力も等価である
。このことから不つり合いとは、つりあいのとれた回転
体に余分に存在する偏心質量m、rのことであると考え
られ、以下、このように不つり合いを扱うことにする。 角振動数ωで回転する回転体1の不つり合い7の不つり
合い量をm、rとすると、遠心力P0は、Po=m* 
rω”     −−−−(26)と表される。 モデルに関する運動方程式は次式のようになる。 ml (d”x、/d t2)=  Lc、x、  k
z(X+  X2)+  P 、cos(ω t ) 
             ・ ・ ・ ・ −(27
)m2(d2x2/d”t)=  kz(x2 x+)
・+ (28)これは(1)、(2)式と同じなので、
その結果を用いると、回転体の角振動数ωと動吸振器の
固有振動数ω22が一致したとき、 −0 X2−−(Po/kz)=−(Pa/m122”) −
−(29)となり、さらに上式に(26)代入すると、
X2−−(m、r/m2)      ・−・(30)
つまり、 m、  r=−m2x2     −−− ・−(31
)となる。したがって、補助質量m2が既知であるとき
、動吸振器の重り5の運動をセンサで検出し、その振幅
X2を測定することにより不つり合い量m、rを求める
ことができる。また、(31)式の負号は不つり合い7
の位相と重り5の変位との位相とがちょうど180゛ず
れていることを示している。したがって、重り5の運動
から不つり合いの位置を求めることができる。なお、こ
こでX+、X2+ xl、X2は式(1)〜(4)での
定義と同じである。 また、従来技術の項で説明した能動形動吸振器の原理を
上記機械的ばねを用いるつり合い試s機に適用すること
ができ、第1図のばね要素6に代えて電磁石を用いるこ
とで動吸振器の固有振動数を簡単に変更し得るつり合い
試験機が得られる。 【実施例】 第2図に本発明の一実施例であるつり合い試験機の外観
図を示し、第3図にその正面図を示す。 第1図で示したモデルでは垂直方向に振動するようにな
っていたが、本実施例のつり合い試験機は、操作性を考
慮して水平方向に振動するものである。 矩形平面をもつ基礎8上に一対の対向する枠体9を基礎
8の平面に対して垂直状に固着立設する。 これら一対の枠体9の頂部にそれぞれ支持される一対の
エデン方式の板ばね10を該枠体9と平行状態に取り付
ける。この一対の板ばね10に両端部を支持される水平
方向にのみ振動する振動台11を設け、この振動台11
上にDCモータ12を載置し、このDCモータ12に円
盤状の試験回転体13を取り付ける。この円盤状回転体
13には半径方向に沿って複数個のネジ穴15をもつネ
ジ六列をそれぞれ相互に45°の角度差をおいて複数列
設けておく。この試験回転体13には不つり合い位置の
基準信号を得るために黒色体16カ霧長り付けてあり、
ファイバ光電スイッチ(図示せず)のセンサにより回転
中の黒色体16による反射されるパルス光の変化に基づ
き黒色体16の張り付は位置が判るようになっている。 動吸振器17が一方の板ばね10を介して、°回転体1
3と反対側の振動台11側面に収り付けられている。こ
の動吸振器17は振動台11に固着された断面略コ字状
の枠体19と該枠体19に玉軸受20を介して、上方端
部が支持され、板ばね10および枠体19の両側面部1
9aと平行状に取り付けられた板状アーム21とから構
成されている。板状アーム2】は上端部の玉軸受20支
持部を中心に回動自在となっている。また、該枠体19
の両側のアーム21側に臨む側面部19aにはそれぞれ
直流電磁石22が取り付けられており、アーム21側の
対向する面に磁性体23が取り付けられている。アーム
21と電磁石22面の間にはアーム21の両側に静的平
行状態におけるギャップに相当する空隙がある。また、
枠体1つの一端にアーム21との間の変位を検出するた
めの渦電流型の変位センサ25を配置しておく。 DCモータ12の制御回路にはモータの回転数を安定さ
せるためにモータの逆起電圧をブリッジ回路により取り
出し、それをフィードバック要素としたブリッジサーボ
または電子ガバナと呼ばれるサーボ回路を用いた。 第3図において、振動台11と試験回転体13などから
なる白ぬきの部分が制振対象物の質量m1の一部をなし
、基礎8と板ばね1oを介して結合されている。また質
量m2をもつ補助重りに相当するものはアーム21の等
価慣性質量である。 アーム21は玉軸受20部の支点がら直流電磁石22の
中心までの距離を変えることによりアーム21の等価慣
性質量m2を変えることができる。 また、アーム21の運動を制御するのが動吸振器17の
枠体19の両側面部19aにある直流電磁石22である
。変位センサ25の信号をもとに直流電磁石22へ電流
フィードバックを施し、等価ばね要素を構成している。 なお、変位センサ25は制振対象物上にあるのでその検
出信号はアーム21の変位x2から制振対象物の変位x
1を引いた(x2−Xl )である。 直流電磁石22の吸引力を制御する能動形動吸振器にお
いて、補助質量をもつ補助重りの運動を制御し等価ばね
要素を構成するために、補助重りの変位をフィードバッ
ク制御し直流電磁石22の吸引力を調整する必要がある
。そのため、アーム式能動形動吸振器には次のような制
御回路が必要となる。 (1)補償回路・・・変位およびフィードバックのフィ
ードバック量を設定するための回路(実際には、速度フ
ィードバックをしないと補助質量の運動が不安定となる
ことがあるので、最小限の速度フィードバックを施す) (2)励磁回路 ・・直流電磁石に所定の電流を流すた
めの回路。電流を流すことによって直流電磁石の吸引力
が生まれる。 フィードバック制御の信号の流れは、第4図に示す。入
力信号である制振対象物に対する補助質量の変位X2 
 XI  (=x>とは、第3図に示した動吸振器17
のところに取り付けである変位センサ25が測定する変
位である。また、出力の二つある励磁電流は、左右それ
ぞれの直流電磁石22のコイルに流すことにより吸引力
を生じさせるためのものである。 次に補償回路について説明する。 動吸振器17の固有振動数を設定するために、補助重り
であるアーム21と直流電磁石22の間の等価ばね要素
、すなわち変位フィードバック係数を調整する必要があ
る。過渡応答時には等価粘性要素が必要なので速度のフ
ィードバックも必要となる。この補償回路の信号の流れ
は、第4図の点線で囲まれた部分に示されてている。そ
の具体的な回路図を第5図に示す。この回路図において
入力は動吸振器17に取り付けられている変位センサ2
5からの信号である。この信号をます差動増幅回路を通
して、電磁石22とアーム21との距離が設定値(D。 =0.38 [mm] )となるときに出力電圧が零と
なるようにする。その後、信号の一方を微分回路にかけ
速度フィードバックとする。そして、プログラマブル・
ゲイン・システムによって変位・速度の両フィードバッ
ク係数を設定する。最後に変位・速度両フィードバック
量を加え、一方を反転させ出力とする。この補償口・路
の出力は次に述べる励磁回路の入力へと続く。 rsIG  IN、とある端子は、補助質量に外力を加
えるときなどに使うもので後に述べる等価粘性減衰要素
の減衰比などの特性測定などに用いる。変位フィードバ
ック係数P6、速度フィードバック係数29を設定する
のに可変抵抗でもよいのであるが、本発明ではマイクロ
コンピュータによって簡単に設定できるプログラマブル
・ゲイン・システムを利用した。 次にプログラマブル・ゲイン・システムについて述べる
。 補償回路の中にある各フィードバック係数を設定すると
ころにこのシステムを用いた。第6図に示すように入力
のアナグロ信号に乗算可能なり−Aコンバータを用いて
、マイクロコンピュータからデジタル信号によって係数
が調節できるように、つまりアナグロ信号をその係数倍
するようにした。 その係数の値は256分割で設定できるようになってい
る。この各フィードバック係数P、 、Pvを変えると
き、操作性や過渡状態の影響を考えて、簡単に、また定
常状態近くで制御できるようにするため、キーボードの
テンキーで調節できるようにした。直流電磁石22の吸
引力はそのコイルに流れる電流により調節できる。補償
回路で設定したフィードバックゲインである電圧をこの
電流に変えるのが第7図に示す励磁回路である。補償回
路の出力電圧、つまり、励磁回路の入力電圧をV[V]
とすると直流電磁石22のコイルに流れる電流は、0.
33v[Aコとなる。 また、この回路のトリマは式(10)に示す静的平衡状
態における定常電流値I0に当たるものである。これを
最初から流しておく。つまり初期状態においてすでに両
側の直流電磁石22は補助質量であるアーム21を引っ
張りあっていることになる。このトリマを調節すること
により定常電流I。を変えることができる。なお、この
回路図でコイルと書いであるのが直流電磁石22のコイ
ルである。 次に本実施例の目的である不つり合いの測
定、または実験装置の各振動数に対する挙動を調べると
きに以下に述べるような緒特性値が必要となってくる。 そのときに用いる動吸振器の寸法は第8図に示す。また
、直流電磁石22の特性定数を第1表に示す。 第1表 (制振対象物の質量) 制振対象物の質量とは、m、のことであるが、実験装置
を分解して計ってもよいのだが、板ばねの一部がこれに
含まれることなどから不都合であり実験的に測定した。 測定には、質量が異なると、ばね定数一定の時固有振動
数が変わることを利用した。動吸振器のアームを固定し
てしまうと系は1自由度系として汲うことかでき、不つ
り合いのついた質量mの試験回転円盤を回転させると強
制振動となる。この系で、板ばねの減衰比は非常に小さ
いので共振振動数と固有振動数はほぼ等しくなる。そし
て、このときの共振状態における試験回転数をω1とす
ると、 ω、=1′rフゴ17ゝ側        ・・・・・
(32)振動台の上に質量Mの重りを収り付け、このと
きの共振振動数をω2とすると、 ω2=   l 1ml  m+  l       
・・・・・(33)となる。この2つの式から、 が得られ、制振対象物の質量m1が求められる。 測定は重りの質iMをいくつか変えて行った。 その結果の平均値が次のようになった。 m、=1 3. 7  [kgコ 〈制振対象物の固有振動数〉 制振対象物の固有振動数ω1.は次のように測定した。 ω1=LT下万i[而−ω、1/F丁]]「71Tよっ
て ω11=ωIE「ヨr      ・・・・・(35)
この式から、先はど求めた制振対象物の質量m、を用い
て、制振対象物の固有振動数を求めることができる。そ
の結果は次のようになった。 f t=ω++/ 2 yt = 25 、7 [Hz
](板ばねの減衰比) 板ばねの減衰比ξ、はインパルス状の力を与えて測定し
た。系は、アームを固定して強制力がないので1自由振
動の減衰をともなう自由振動の系である。第9図はイン
パルス入力による制振対象物の減衰振動の様子である。 このとき、振幅u1、u2、u3は次のような関係式で
表すことができる6 u  2/ u  +”u  3/ u  2”e  
X  p  (−27r  ξ 、/J7Tゴ7′)・
・・・・(36) この式から、ξ1は次ぎのように求められる。 ξ+=1n<u1/u2>/  yr  +  n  
ul uz・・・・・(37) 測定は3回行い、その結果で、平均で、ξ、=0.01
91 となった。 (等価粘性減衰要素の減衰比) 直流電磁石によりフィードバック制御を行い、等価ばね
要素と等価粘性減衰要素を構成したことを前にも述べた
。等価粘性減衰要素は不つり合いの測定の起動時、つま
り過渡応答に必要になる。 そして定常状態になったとき、速度フィードバック係数
をできる限り(発振したり、不安定にならない限界まで
)小さくする。不つり合い測定原理から言って、この等
価粘性減衰比ξ2は理想的には零となることが望ましい
。そこでステップ応答によりこれを求めた。測定は制振
対象物を固定して動かないようにし、補償回路のrSI
G  INJ端子にステップ波を入れて直流電磁石にス
テップ状の吸引力を生じさせた。そしてアームの減衰振
動を検出した。測定理論はインパルス応答と同じ結果に
なるので(36)式を用いて求めればよい。 その結果を第2表に示す。(以下余白)第2表 等価粘
性減衰比と等価ばね定数ごの表において、等価ばね定数
は後に述べる等価慣性質量と周波数応答法による変位フ
ィードバック係数と動吸振器の固有振動数の関係のデー
タをもとに算出したものである。また、速度フィードバ
ック係数は、このステップ応答による実験においての最
小の値とすることができる場合がある。 (等価慣性質量) 本実施例の動吸振器17の補助重りは、アーム式である
ため、補助質量m2の値としてその等価慣性質量が必要
となる。等価慣性質量は次のようにして表すことができ
る。第8図において、直流電磁石の構成する等価ばね定
数をに2、アームの支点まわりの質重慣性モーメントを
Jとし、この系の自由振動を考えると、 J(d2θ/dt2)+に2Lθ=O・・・・・(38
)ここで、θ=Lxであるから(38)式に代入すると
、(J/L2)(d2x/dt2)+に2x=O−・−
・・(39)この式より等価慣性質量m、は m s −J / L 2             
・・・・・(40)と表すことができ、支点のまわりの
質量慣性モーメントJにより求まる。この質量慣性モー
メントJを求める方法は、単振動による方法、ねじり振
動による方法または等価ばね定数より求める方法等があ
る。 (変位フィードバック係数と動吸振器の固有振動数の関
係) フィードバック制御部で変位フィードバック係数Pdを
変えることにより、動吸振器の等価ばね定数、つまり、
固有振動数を変化させることができることは前にも述べ
た。そこでこの2つの関係を調べた。2つの量の関係は
フィードバック制御部の構成から理論的に解析できるの
であるが、そこに含まれる各特性値に測定誤差がある場
合、正確に求めることができないので、次に示す2つの
方法を用いて実験的に調べた。すなわち、一つはステッ
プ応答による方法である。 実験方法は板ばねの減衰比を求める方法と同様である。 そして(35)、(36)式の他に次に述べる式も用い
る。 減衰振動の周期τ、減衰率ξ2とすると固有振動数は“
、 f2□=ω22/2π=(1/τ>W・・・(41)と
表すことができる。 この式を用いて、変化フィードバック係数P6を変化さ
せ、アームの減衰振動を観測しそれらの関係を求めた。 実験は制振対象物を固定し、補償回路のrsIG  I
N、端子にステップ状の電圧を入力し、直流電磁石にス
テップ状の力を生じさせた。今回の測定では、1[Hz
]でPEEKTo  PEEKが20 [mV]の方形
波を入力した。また、速度フィードバック係数はできる
だけ小さい値に設定した。この結果の一例を第10図に
示す。その池に減衰比が小さいとき、固有振動数と共振
振動数がほぼ一致することを利用する周波数応答による
方法でも求めることができる。 本実施例の実験結果を以下に示す。 試験回転円盤に所定の不つり合いを取り付けて回転させ
、動吸振器の働きによって制振対象物がほとんど振動し
ていない状態で、補助質量をもつ重りの運動から不つり
合いの位置および大きさを推定した。 第11図は吸振
前と吸振後の制振対象物の振動の様子を測定したもので
ある。動吸振器を作動させていないとき、制振対象物の
振動の振幅が約75[μm]であったものが、動吸振器
を作動させることにより、2〜3[μm]程度に抑制さ
れていることがわかる。 第12図はつり合い試験の測定結果である(P、=0.
227、PV=0.012)。試験回転数、不つり合い
質量の大きさ、不つり合い質量の付加位置、定常電流値
、試験回転円盤の回転方向をそれぞれ変えて不つり合い
の測定を行った。 ここで第12図(a)においてx2はアームの振動の様
子を、Xlは制振対象物の振動の様子を示す。また、第
11図(b)〜(d)は不つり合い質量の付加位置を求
めるグラフである。すなわち、第3図において回転体が
回転中にその基準位置に備えられた黒テープに感知する
光センサ(図示せず)により発生するパルス信号Pとア
ームの振動信号X2との位相のずれにより不つり合い質
量の付加位置がわかる。 実@丑よる推定を−を用いて表した。また、定常電流値
はl0=0.20 [A]であり、試験回転方向はモー
タに向かって反時計回りとする。試験回転数の表記も便
宜上f (f=ω/2π)で表した。また、他の実施例
の結果を第3表に示す。 (以下余白) これらの結果から、試験回転数に関して、制振対象物の
固有振動数と試験回転数の固有振動数つまりそれと同等
の値を示す動吸振器の固有振動数が近いほどよい推定値
が得られることがわかる。 このことは、同じ動吸振器の減衰比に比べ、制振対象物
の固有振動数と動吸振器の固有振動数が近い方がよい推
定値を与えることからも言えることである。試験回転数
f=20..5[Hz]では真値と推定値が大きく違う
が、これは第2表かられかるように減衰比ξ2が大きす
ぎることに起因している。 また、つり合い試験の結果を第13図にまとめた。図に
おいて・は真の値を、○は実験による推定値を表し、図
の中心からの距離の比で不つり合いの大きさの比を表し
ている。回転方向は、数学的な表記と同じとしたため、
反時計回りとした。 この図からも、考案した測定方法により不つり合い測定
が可能であることがわかる。 以上説明した本発明のつり合い試験機は本発明になるつ
り合い測定原理に忠実な実施例であり、第2図に示した
つり合い試験機の円盤状回転体13に代えてモータ12
に装着可能な回転体であればその不つり合いの試験がで
きる。 しかしながら、モータに装着し得ない回転体については
第14図に示すつり合い試@機を用いると便利である。 第14図のつり合い試験機は第2図に示すつり合い試験
機を2台同一基礎8上に設置したものである。第2図と
、同一の部材については、その説明は省略し、かつ、同
一の符号を用いる。すなわち、第14図に示すつり合い
試験機は矩形平面を持つ基礎8の上に、一対のエデン方
式の板ばね10、それらによって支持された振動台11
を2組備えたものである。二つの振動台11に互って、
例えば図示したような棒状の試験回転体30を配置する
。試験回転体30が回転時に振動台11より外れないよ
うに振動台11には回転体30の回転運動を阻害しない
で、かつ、それを挟持するための適宜の部材、例えば、
7字状溝を持つ部材31.32を設けておく。試験回転
体はベルトなどにより図示しない外部駆動源により駆動
される。この回転体30の不つり合い位置を求めるため
には、不つり合い位置の基準信号を得るための黒色体1
6を試験回転体30に取り付ければよい。
【効果】
まず、測定方法についてみると、本発明の試験機は回転
体の不つり合いによる遠心力を動吸振器により完全に打
ち消している状態、つまり、制振対象物が振動なしの状
態で動吸振器の補助質量が運動しており、それを検出す
ることによって不つり合いを持つにもかかわらず、それ
が振動することなしで不つり合いを測定することができ
てしまう。このことから、初期不つり合いの大きさに関
係なく、いかに不つり合いが大きくても、装置に負担な
く測定できる。さらに、また、実際に大きく振動させる
ことができないものに対しても、その不つり合いを測定
できる。 次に軸受支持・制振対象物の固有振動数または動吸振器
の固有振動数と試験回転数についてみると、ソフトタイ
プ試験機は試験回転数を軸受支持系の固有振動数の2〜
3倍以上としなければならないため、高速回転のロータ
に適している。また、ハードタイプのものは試験回転数
を軸受支持系の固有振動数の1/2〜1/3以下にしな
ければならない。ところが本発明のつり合い試験機は制
振対象物の固有振動数とは全く関係なく、動吸振器の固
有振動数と試験回転数を等しくすればよい。 しかも、動吸振器のばね要素を受動的な機械式ばねから
能動的なアクチュエータである電磁石に置き換えること
によって等制約ばね定数を簡単に設定できるようにして
いるため、動吸振器の固有振動数を変えることができ、
任意の回転数で測定ができるので、実際に機械部品とし
て使用する回転数でのつり合わせが可能となる利点があ
る。 また、不つり合いを算出する定数が補助質量の質量の大
きさのみであるのでソフトタイプのように予備駆動を必
要としない。さらに測定感度は試験回転体の回転数およ
び測定機自身のもつ寄生買電に無関係である。さらに、
式(31)より判るように検出感度を変えるのに補助質
量の大きさを変えるだけでよく、他の要素に左右されな
い。補助質量を小さくすると、原理的にはいくらでも検
出感度が高くすることができる。このように、センサを
高価なものにしなくても高感度に測定できる。ハードタ
イプ試@機は試験回転体の遠心力のほとんどが基礎土台
に伝わるので基礎土台を充分強度のあるものにする必要
があるが、本発明の試@礪は吸振器であることから基礎
土台の強度について重要視する必要がない。 また、制振対象物を鉛直方向に平面をもつ板ばねで支持
し、制振対象物の側面部に動吸振器を設けると、動吸振
器が制振対象物の下方に設置された場合に比べ、つり合
い試験機の操作性が良い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のつり合い試@機のモデル図、第2図は
斜視図、第3図は基体構成図、第4図はフィードバック
制御のブロック線図、第5図は補償回路図、第6図はプ
ログマラブル・ゲイン・システムの構成図、第7図は励
磁回路図、第8図は動吸振器の寸法図、第9図は板ばね
減衰振動を示す図、第10図は変位フィードバック係数
と動吸振器の固有振動数の関係図、第11図は制振対象
物の振動図、第12図はつり合い試験測定図、第13図
はつり合い試験測定結果図、第14図は本発明の他のつ
り合い試@機の斜視図、15図は受動形動吸振器の原理
図、第16図は能動形動吸振器の原理図、第17図は従
来のつり合い試験機のモデル図をそれぞれ示す。 10・・・板ばね、11・・・振動台、13・・・試験
回転体、17・・・動吸振器、

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)制振対象物にばね要素と補助重りからなる動吸振
    器を付設し、動吸振器の作用により制振対象物の振動が
    抑制された状態における動吸振器の補助重りの運動を測
    定することにより制振対象物のつり合わせに必要な修正
    質量の大きさと位置を求めることを特徴とする動吸振器
    を利用したつり合い試験機。
  2. (2)制振対象物は回転体を備えたものであることを特
    徴とする請求項1記載の動吸振器を利用したつり合い試
    験機。
  3. (3)動吸振器のばね要素として電磁石をもちいること
    を特徴とする請求項1記載の動吸振器を利用したつり合
    い試験機。
  4. (4)制振対象物をその両端部近傍において鉛直方向に
    平面をもつ二枚の板ばねを介して基礎土台上に水平方向
    に振動可能に支持し、一方の板ばねを介して制振対象物
    の反対側側面にばね要素として電磁石を用いる動吸振器
    を設けたことを特徴とする動吸振器を利用したつり合い
    試験機。
  5. (5)動吸振器は、少なくとも頂部と頂部につづく両側
    部を持つ枠体と、該枠体の頂部中央に回転自在に上端部
    が支持され、該枠体側面部との間に間隔をもって配置さ
    れる磁性体アームと、該枠体の磁性体アームに面した側
    面部には電磁石を設けたことを特徴とする請求項4記載
    の動吸振器を利用したつり合い試験機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040029801A (ko) * 2002-10-02 2004-04-08 김대성 공기포장팩 및 그 제조방법
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