JP3314187B2 - 慣性質量測定器の力補償器 - Google Patents

慣性質量測定器の力補償器

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JP3314187B2 JP51338295A JP51338295A JP3314187B2 JP 3314187 B2 JP3314187 B2 JP 3314187B2 JP 51338295 A JP51338295 A JP 51338295A JP 51338295 A JP51338295 A JP 51338295A JP 3314187 B2 JP3314187 B2 JP 3314187B2
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01GWEIGHING
    • G01G3/00Weighing apparatus characterised by the use of elastically-deformable members, e.g. spring balances
    • G01G3/12Weighing apparatus characterised by the use of elastically-deformable members, e.g. spring balances wherein the weighing element is in the form of a solid body stressed by pressure or tension during weighing
    • G01G3/16Weighing apparatus characterised by the use of elastically-deformable members, e.g. spring balances wherein the weighing element is in the form of a solid body stressed by pressure or tension during weighing measuring variations of frequency of oscillations of the body

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 技術分野 この発明は、一般的に質量を計るのに用いられる慣性
バランスに関するものであり、より詳しくは、そのよう
な計器の安定性及び測定精度を改善する慣性バランスの
ための能動的な力補償器に関するものである。
背景技術 慣性バランスは、質量を慣性的に計ることができ、従
って、重力と方向性とを独立に作動できる。このような
計器は、炭鉱から宇宙にわたる分野で技術的に要求が厳
しい産業及び研究の応用に広く使われている。
一般的に、慣性質量測定器は質量−バネシステムから
なり、そこにおいて所定のバネ率を有する弾性素子で支
持される測定対象の質量が振動される。測定対象の質量
の大きさが変わると、そのシステムの固有又は共振周波
数が変化する。この周波数の変化が測定され、そして質
量の変化の計算に用いられる。しかし、弾性素子がしっ
かりと地球に固定されていないと、支持構造の質量、バ
ネ定数及び減衰特性がシステムの共振周波数に影響し、
質量測定値の誤差につながる。本発明の目的はそのよう
な測定値の誤差を除くことにある。
測定対象の質量を支持する弾性素子が安定な慣性基準
に取付けられている理想的な慣性質量測定システムにお
いては、システムの共振周波数は次の方程式により一義
的に定められる。
f2=(1/4Pi2)(Kg/W)(1−C2)、ここでfは共振
周波数、Kはスプリング定数、gは重力定数、Wは振動
質量の重量、及びC弾性素子と振動質量の内部及び外部
減衰によって与えられる臨界減衰の比である。
実際のシステムは、上記方程式が精度に依存するとこ
ろの安定な慣性基準を近似することしかできない。実際
のシステムは、地球に固く結合されていないので、2つ
又はそれ以上の共振周波数を有するもっと複雑な方程式
を有する。弾性素子及び振動質量の運動に関連する一次
共振周波数を一義的に定めるには、支持構造体の質量、
バネ、及び減衰特性の項又は係数を含む複数の複合式が
考慮されるべきである。支持構造素子の特性の値が1つ
でも変われば、一次共振周波数も変わる。通常、慣性計
器の製造者は、テーブル、棚、その他、利用者によって
用いる二次支持素子ついてはコントロールできない。そ
れらの支持素子は、温度変化、老化などの環境の影響に
よる特性変化の対象になる。これら特性変化は質量ロー
ディングに関係ない見せ掛けの周波数変化をもたらす。
従来、これら特性変化の影響を許容範囲内に抑えるた
めに、受動サスペンション及び受動補償器が使われてい
る。しかし、それらの影響を完璧に除去できるものは何
もなかった。
米国特許3,926,271号は、微小粒子などの質量を計る
高感度慣性マイクロバランスを記述している。この計器
は、測定対象の物質を支持する第1の端部と、一次支持
体に固定されたさらに大きい第2の端部とを有するテー
パ伸長弾性素子が使用され、これにより第1の端部及び
これに保持されている物質が自由に振動できる。伸長素
子は、共振周波数の振動に励起される。振動素子の共振
周波数は、質量ローディングにより変化するので、これ
に応じて振動素子に支持されている物質の質量を定める
ために監視及び測定される。空気又は液体のような媒体
に含まれている粒子又は他の物質の質量を測定するこの
マイクロバランスの用途を容易にする改善が米国特許4,
391,338号に記述されている。これら2つの特許の内容
は、ここで引用することによって包含される。
実際には、振動テーパ素子マイクロバランスは、高い
感度と高い信頼性を有して粒子質量のオンライン、実時
間で直接測定が可能な重要な計器として認められてい
る。その計器は、ディーゼル排気、ダスト濃度、煙測定
の評価において成功のうちに使用されており、そして多
くの他の状況、検出及び重さを量る必要がある粒子や他
の極めて微小な物質のフォーム(forms)にも適用でき
る。
上記マイクロバランスのテーパ素子は固定/自由のモ
ードで振動する。テーパ素子がハウジング又は一次支持
体に接する固定端では、エネルギーが振動テーパ素子か
らハウジングを介して二次支持構造体に流れる。一般に
上述したように、二次支持構造体へのエネルギーの伝導
及び散逸は、マイクロバランスの精度に影響を及ぼす周
波数の不確かさをもたらす。
この問題について対処する一つの方法は、より大きく
分布された剛性質量にマイクロバランスのハウジングを
結合し、そしてその剛性質量は発泡ゴムクッションのよ
うな標準的な手段によって環境から減結合されたものと
することである。しかし、この方法は扱いにくく、ある
応用には適切ではない。
米国特許4,696,181号に、振動素子マイクロバランス
の減結合サスペンションシステム(DECOUPLING SUSPENS
ION SYSTEM FOR AN OSCILLATING ELEMENT MICROBALANC
E)が記載されており、これはマイクロバランスの回転
の瞬間中心が軸方向に整列されている縦方向延長サスペ
ンション部材を用いている。これらのサスペンション部
材は、振動素子からハウジングを介して移送されたエネ
ルギーを蓄積し、ハウジングにそのエネルギーを戻すよ
うになっている。したがって、この受動機械サスペンシ
ョンシステムは、二次支持構造体及び外部環境からバラ
ンスの運動を隔離することができるが、ハウジングを揺
れさせ、ホースや他の補助機器を動いているハウジング
に取り付けることを困難にする。
振動計量台が均一な線形運動を受けるように拘束する
サスペンションシステムによって、慣性質量バランスの
測定精度の改善が、米国特許4,838,371号の教示によ
り、提供されている。このサスペンションシステムは、
一次支持構造物及びこの構造物から計量台を吊りあげる
複数の伸長弾性支持部材を含んでいる。1つの実施例で
は、カウンターウエイトが支持部材の延長部に取り付け
られている。カウンターウエイトは、慣性バランスの動
く部分の質量の中心の変位を補償するように選択され、
用いられる。その結果、振動の間、システム全体の質量
の中心が構造物の支持に対して固定され、力が構造物を
通して外部に伝導されることを防止し、外部への減衰損
失を最小に抑えることができる。しかしながら、この機
械方法では、慣性力の一次受動補償が可能であるが、質
量ローディングにおいて自動的に調整することができ
ず、全ての慣性質量バランスに普遍的に適用できるもの
ではない。
したがって、二次支持構造体の特性変化の影響から独
立に、正確な周波数を連続的に読み取ることができる慣
性質量測定器の補償器の必要性が存続する。
発明の概要 本発明の原理によれば、慣性質量測定器に能動力補償
器を追加することにより、上記の必要性を満たして従来
の欠点を解消することができる。この計器は、測定対象
の物質を支持する第1の部分と、一次支持体に固定され
た第2の部分を有する弾性素子を含んでいる。その弾性
素子は、質量ローディングにより変化する共振周波数で
振動するよう駆動される。共振周波数の変化は、質量ロ
ーディングの測定として感知される。弾性素子の振動
は、慣性力を一次支持体に伝える。能動力補償器は、振
動補償力を一次支持体に能動的に付与し、その慣性力を
解消する。それ故、一次ハウジングは、その慣性力によ
る正味加速度を実質的に感じない。
能動力補償器は、好ましくは、振動素子の有効作用線
に沿って前記慣性力と同じでかつ反対の補償物理的力を
付与する。この補償器は、望ましくは計器の運動センサ
の出力信号から得られる駆動信号で電気的に駆動され
る。この補償器の駆動信号は、センサの出力信号のそれ
と同じ周波数を有し、センサ出力信号の位相に対して移
相された位相を有する。補償器駆動信号の利得又は振幅
は、一次支持体の正味加速度を実質的にゼロにするよう
に変化される。信号の振幅は、一次支持体に取り付けら
れた加速度を使用してゼロ調整を行うことにより容易に
決定できる。振幅は、加速度計の読み取りに基づいて最
初に又は定期的に設定されることができ、あるいは補償
器駆動信号の振幅は補償器駆動信号の周波数の関数とし
て自動的に変化されるようにすることができる。代わり
に、振動素子の感知された周波数の局部ピークが測定で
き、これが補償器駆動信号の振幅の設定に用いることが
できる。
能動補償力は、電磁式、厚電式あるいは他のタイプの
慣性補償質量駆動部により、又は例えばエアジェットの
ような違う反動力駆動部により、一次支持体に付与する
ことができる。本発明の能動力補償器は、テーパ素子振
動マイクロバランスや、背景技術の欄に記載された拘束
線形運動慣性バランスを含む、慣性質量測定器の全ての
タイプに適用できる。
したがって、本発明の主な目的は、振動弾性素子によ
り計器の一次支持体に伝導される慣性力を能動的に補償
することによって、慣性質量測定器の精度を改善するこ
とにある。
関連した目的は、二次支持構造体の特性変化による質
量測定誤差及び周波数の不確実性を回避することにあ
る。
他の目的は、測定器の二次支持構造体へのエネルギー
の伝導及び散逸を最小にすること、及び一次支持体の動
きを最小にすることにある。
さらに他の目的は、費用効果や広く応用できる方法の
如き実用において、慣性質量測定器の性能を改善するこ
とにある。
図面の詳細な説明 上記及びその他の目的、本発明の特徴及び利点は、添
付された図面と共に下記の詳細な説明が読まれたとき、
より容易に理解できる。
図1は、本発明の能動力補償器を組み込んだテーパ素
子振動マイクロバランスを単純化され部分的に破断され
た透視図、 図2は、図1の装置の概要横断面図、 図3は、本発明の能動力補償器を駆動するために役立
つ回動の単純化したブロックレベルの構成図である。
詳細な説明 本発明は、現存する慣性バランスに共通なある測定精
度の欠陥は、計器の外部から支持構造体へのエネルギー
の伝導によりもたらされる、ということを認識したこと
に基づくものである。本発明は、質量ローディングに関
係がなく、むしろ二次支持素子の特性の変化に起因して
感知された周波数の変化を回避することを求める。この
問題を解消するために、本発明は、振動弾性素子から一
次支持体に伝導する慣性力を打ち消すために能動補償力
を付与する。このやり方は慣性バランスの精度の実質的
な改善を生み出す。
本発明の能動力補償器は、どんな慣性質量測定器にも
適用できる。説明のために、テーパ素子振動マイクロバ
ランス10が図1及び図2に描かれている。マイクロバラ
ンス10は、測定対象の物質Mを支持する伸長弾性素子12
を含んでいる。素子12は、示されているようにテーパ状
で、かつ空洞であることが好ましい。弾性素子12の大き
い方の端部14は、一次支持体又はハウジング18の基部16
に固定されている。円筒形に描かれているが、一次支持
体18は他の形状及び構成であってもよく、少なくともテ
ーパ素子12を部分的に囲むように、また、サスペンショ
ンシステム20に手頃な取付け点を備えるように設計され
る。
基体又はフィルタ22を支持する物が、弾性素子12のも
う一方の端部24の頂上に配置されている。端部24、基体
22、及びこれらの上で支持される物質Mは、駆動部26で
励起されるとき、一次支持体18に対して自由に振動す
る。弾性素子12の振動の周波数は、運動検出変換器又は
センサ28により検出される。駆動部26とセンサ28は、図
2に示されているように、一次支持体18に都合よく搭載
されることができ、米国特許3,926,271に記載されてい
るさまざまな形のどれでも採用可能である。
図1に示されているように、マイクロバランス10は、
テーブルの上又は他の作業用表面32に置かれている二次
支持部材30から、サスペンションシステム20により吊り
上げられることができる。サスペンションシステム20
は、複数の機械的バネ34又は他の吊り上げあるいは支持
する素子を含むことができる。サスペンションシステム
20、支持部材30、又は作業用表面32は、ここで二次支持
体36として一体的に参照される支持構造体の素子であ
る。
一般に、二次支持体36は、一次支持体18と地球又は他
の安定した慣性基準38との間に配置される全ての支持素
子を含んでいる。図2に示されているように、二次支持
体36は、中間質量40とバネ定数42aと42b、及び減衰特性
44aと44bによって代表することができる。振動素子12の
一次共振周波数に対して支持支持体36の特性の変化によ
る影響は、本発明が除去しようとするものである。
動作中に、弾性素子12の自由端部24は、駆動部26によ
り固有又は共振周波数の振動に励起される。物質が振動
素子12の自由端部に加えられると、質量ローディングに
依存する周波数変化の大きさで、共振周波数が下にシフ
トする。このようにして、振動デーパ素子12の共振周波
数の変化を監視及び測定することにより、正確な質量の
測定をすることができる。テーパ素子振動マイクロバラ
ンスの構成及び動作の原理の詳細は、米国特許番号3,92
6,271号と4,391,338号に提供されているので、ここでは
繰返さない。
他の慣性質量測定器では、弾性素子がテーパ状、空
洞、又は伸長である必要はない。同じく、一次支持体は
ハウジングではなく、台又は枠組みで構成されてもよ
い。ホース又は補助機器(示されていない)は、上記計
器に接続されてもよい。二次支持体もサスペンションシ
ステムの代替又はこれがないことを含む、種々の異なる
形をとることができる。本発明の能動力補償器は、いか
なるこれらの又は他の変形を包含する慣性質量測定器に
適用できる。
図1及び2に図示されているテーパ素子振動マイクロ
バランス10を再び参照して、振動部分(例えば、自由端
部24、基体22及び質量M)の振動運動は、弾性素子12を
介して一次支持体18に導かれる。振動により発生する慣
性力は、通常、一次支持体と二次支持構造体の種々の素
子を移動させるような一次支持体18の加速を生ずる。本
発明が存在しない場合、吊り上げられた一次支持体18は
前後に揺れ動き、エネルギーは振動素子12から一次支持
体18を介して二次支持体36に伝導される。この連結のた
めに、例えば温度変化や老化又は他の環境要因による二
次支持体36の素子の減衰効果などの特性における変化
は、周波数の読み取り及びこれに関連するマイクロバラ
ンスの質量測定を危うくする。
本発明は、マイクロバランス10に能動力補償器46を加
えることでこの問題を解決する。補償器46は載置プレー
ト47を介して一次支持体18に固定される。補償器46は、
振動素子12によって一次支持体18に伝えられる慣性力を
打ち消すように能動補償力を支持体18に付与する。補償
力CFは、一次支持体18が実質的に正味加速度及び変位を
受けないようにするために、慣性力IFに対し大きさが等
しく方向が反対にされる。したがって、計器の振動素子
12の感知される共振周波数に与える二次支持体36の素子
の特性変化の影響を回避でき、測定精度の大幅な改善を
達成することができる。
最大の効果を得るために、すなわち慣性力を全て打ち
消すために、補償力CFは、振動成分の有効作用線48に沿
って付与されること、すなわち弾性素子の振動部分、基
体、及び他の振動部分に支持されている質量に付与され
る(以下、単に「振動弾性素子の有効作用線」とい
う)。テーパ素子振動マイクロバランス10の中では、振
動成分は技術的にはアークに沿って伝播するが、全ての
実用上の目的に対しては、振動の振幅は小さいので、ア
ークは直線48に近似できる。したがって、実用上は、補
償力CFの直線状の付与は、振動素子の運動の補償を満足
する。さらに、補償器46が有効作用線48に近似的に沿っ
て整列されているだけでも、性能の極めて意義深い改善
が達成できる。
有効作用線48の位置は、有効作用線の領域周辺に高感
度の加速度計50を一次支持体18に仮に取付けることによ
り、実験的に決定できる。それから、補償器46は、その
運動の線が振動素子12の有効作用線48に近似的に整列さ
れるように、一次支持体18に取付けられる。次に、補償
器駆動信号の位相と振幅は、加速度計50の測定値を最小
にするように調整される。それから、補償器の取付け位
置は、加速度の最低の測定値を得られるまで調整され、
このように調整された場合、補償器の配置が有効作用線
48に整列されたことを意味する。以下にさらに説明する
ように、能動力補償器46は、慣性質量測定器の振動素子
12の感知された共振周波数で電気的に駆動される。補償
力CFは、補償器駆動部54により補償質量52を振動させる
ことにより発生できる。他の慣性又は反動力駆動部、例
えば、圧電又はエアジェットは、能動補償力を発生させ
るのに用いることもできる。
例として、図2に、電磁補償質量駆動部54が示されて
いる。駆動部54は、2つの磁極58と60を有する永久磁石
56を含み、それらの磁極間に隙間62を残して形成されて
いる。電気コイル66が巻かれたドラム64は、隙間62に挿
入されている。補償質量52は、ステム68によりドラム64
に接続されている。コイル62に流れる交流電流は、永久
磁石56により発生されて磁極58と60により隙間62に生ず
る磁場と相互に作用し、ドラム64とこれに取り付けられ
たステム68と補償質量52の振動を引き起し、これにより
能動補償力CFを生ずる。能動力補償器46は、自己の共振
周波数が好ましくは振動素子12の共振周波数からかけ離
されるように構成されている。補償器46は、振動素子12
の感知された共振周波数を追跡するように駆動される。
好ましくは、補償器46の駆動信号は運動センサ28の電気
出力から得る。
図3に示されるように、運動センサ28は駆動帰還増幅
器70にAC出力信号を供給する。駆動帰還増幅器70の中
で、運動センサ28からの出力信号はプリアンプ72により
最初に増幅され、その次に位相器74と整流器76の両方に
用いられる。移相器74は、駆動器26が弾性素子12を共振
周波数の振動に保持するのに必要とされるため、出力信
号の位相を適宜、例えば90゜移相する。整流器76はその
出力信号を、比較器78が出力信号の振幅とDC基準とを比
較できるように整流する。移相器74から出力される位相
と周波数の情報と、比較器78から出力される振幅の情報
は、駆動器26に適した駆動信号を形成するために倍率器
80において組み合わされる。移相器74から出力される周
波数情報もまた、周知の技術のように、質量を測定する
カウンター/コンピュータ82に都合よく供給できる。
また、プリアンプ70の出力は、能動力補償器46を駆動
するために使用される補助利得調整可能増幅器84に供給
できる。補助増幅器84は、入力信号の位相を適宜、例え
ば180゜移相させる移相器86と、線90に沿って倍率器88
に供給されるDC基準に応じて、補償器駆動信号の利得を
調整する倍率器88を含んでいる。補助増幅器84の出力は
能動力補償器46の駆動補償器信号である。
補助増幅器84は、補償質量52の運動の周波数、位相、
及び振幅を測定する。この運動の周波数は感知された共
振周波数に対応する。補償器駆動信号の電気位相は、補
償質量52の物理的位相がバランスの振動素子12に対して
180゜位相外れになるように調整される。好ましくは、
高感度加速度計50が有効作用線48に沿って一次支持対18
に仮に取付けられ、その次に弾性素子が振動している状
態で正味加速度がほぼゼロを示すように、補償器駆動信
号の位相と振幅を調整する。このやり方は、電子回路中
のいかなる位相又は振幅の歪についても補償する。
加速度計を利用して最初に補償器駆動信号の振幅を一
回設定するの代えて、質量ローディングの度に周期的に
振幅を修正するために、加速度計を一次支持体18に残す
ことができる。あるいは、信号周波数の関数として補償
器駆動信号の振幅の望ましい関係を決定し、参照用テー
ブルに記憶し、及び質量ローディングの際に補償器駆動
信号の振幅を適切に調整するコンピュータ82の必要に応
じて検索することができる。この後者の方法は、一次支
持体の加速を連続的に監視する必要がなく、自動的に振
幅を調整することを容易にする。補償器駆動信号を現場
で微小調整するために特に有用であるかもしれない、又
は加速度計が容易に手に入りにくいときの他の方法は、
センサ28で局部周波数のピークが検出される迄、補償器
駆動信号の振幅を調整するものである。このピークは、
適用された補償力CFにより減衰効果が最小に抑えられた
ときに起こる。
本発明の能動力補償器は、慣性質量測定器の特性の大
幅な向上をもたらす。デンマークのブリューエル アン
ド クジャー(Bruel & Kjaer)からのミニ−シェーカ
ー タイプ(Mini−Shaker Type)4810を補償質量駆動
器として使用した一つの実験では、テーパー素子振動マ
イクロバランスのハウジングの運動を90%低減すること
ができ、また、二次支持構造体の感知された周波数への
影響を50倍低減することができた。したがって、本発明
の能動力補償器は、慣性質量測定器の測定精度を大幅に
向上することができ、また、上に述べた他の目的も達成
できる。ここにおいて、種々の具体的な実施例が記載及
び描かれたが、本発明の精神から離れずに変更、再配列
及び置換などを行えることは、この技術の分野における
当業者に容易に明らかである。例えば、本発明の利益を
実現するために、他の制御法及び補償器駆動構造を利用
できる。本発明の範囲はここに添付された請求項で定義
される。
フロントページの続き (72)発明者 バッシュ,ローレン,アール. アメリカ合衆国,ニューヨーク州 12061,イースト グリーンブッシュ, イングルウッド ロード 9 (56)参考文献 米国特許4696181(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01G 23/01

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定対象の物質を支持する第1の部分(2
    4)と一次支持体(18)に固定された第2の部分(14)
    とを有する弾性素子(12)と、 質量ローディングにより変化する共振周波数に前記弾性
    素子(12)を振動駆動する手段(26)と、 質量ローディングの測定として共振周波数の変化を感知
    する感知手段(28)とを含んでなる高精度を呈する慣性
    質量測定器(10)において、 前記一次支持体(18)を吊るす前記二次支持体(36)の
    サスペンションシステム(20)を含め、前記振動弾性素
    子(12)から前記一次支持体(18)を介して前記一次支
    持体を支持する二次支持体(36)へのエネルギーの伝導
    及び散逸が、質量の測定を危うくする二次支持体の特性
    変化をさけるために最小化されるように、前記弾性素子
    (12)の振動に起因する慣性力(IF)を能動的に補償す
    る前記一次支持体(18)上で動作する電気駆動の補償力
    付与手段(46)を含んでなることを特徴とする高精度を
    呈する慣性質量測定器(10)。
  2. 【請求項2】前記補償力付与手段(46)は、前記振動に
    よって前記一次支持部に伝導される慣性力(IF)を打ち
    消すために、能動的に共振周波数の補償力(CF)を前記
    一次支持体(18)に与える手段を含み、前記一次支持体
    (18)は前記振動にかかわらず実質的に固定された状態
    に保持することを特徴とする請求項1に記載の慣性質量
    測定器。
  3. 【請求項3】前記補償力付与手段(46)は、能動的に前
    記慣性力(IF)に対して等しくかつ反対の補償物理力
    を、振動弾性素子の有効作用線(48)に沿って与えるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の慣性質量測定器。
  4. 【請求項4】前記補償力付与手段(46)は、補償質量
    (52)を有効作用線(48)を沿って振動させる手段を含
    むことを特徴とする請求項3に記載の慣性質量測定器。
  5. 【請求項5】前記補償質量振動手段は、電磁駆動手段
    (54)を含んでなることを特徴とする請求項4に記載の
    慣性質量測定器。
  6. 【請求項6】前記補償質量振動手段(46)に補償器駆動
    信号を与える手段(84)を含んでなり、前記補償器駆動
    信号は、前記感知手段(28)の出力信号の周波数と同じ
    周波数を有し、かつ前記出力信号の位相に対して移相さ
    れた位相を有することを特徴とする請求項4に記載の慣
    性質量測定器。
  7. 【請求項7】前記一次支持体(18)の正味加速度が実質
    的にゼロになる結果をもたらすように、前記補償器駆動
    信号の振幅を変化させる手段(90)を含んでなることを
    特徴とする請求項6に記載の慣性質量測定器。
  8. 【請求項8】前記補償器駆動信号の周波数の関数として
    前記補償器駆動信号の振幅を自動的に変化する手段(8
    2)を含んでなることを特徴とする請求項6に記載の慣
    性質量測定器。
  9. 【請求項9】前記弾性素子(12)の振動の感知された周
    波数の局部ピークの検出に基づいて、前記補償器駆動信
    号の振幅を設定する手段を含んでなることを特徴とする
    請求項6に記載の慣性質量測定器。
  10. 【請求項10】前記弾性素子(12)はテーパ状の伸長さ
    れた形状を有し、前記第1の部分(24)は前記弾性素子
    (12)の自由な端部を含み、前記第2の部分(14)は前
    記弾性素子(12)の大きい反対の端部を含み、前記一次
    支持体(18)は前記弾性素子(12)を少なくとも部分的
    に囲むハウジングを含んでなることを特徴とする請求項
    7に記載の慣性質量測定器。
  11. 【請求項11】測定対象の物質(M)を支持する第1の
    部分(24)と一次支持体(18)に固定された第2の部分
    (14)とを有する弾性素子(12)を用意する行程と、 質量ローディングにより変化する共振周波数で弾性素子
    (12)を振動駆動する行程と、 質量ローディングの測定として共振周波数の変化を感知
    する行程とを含んでなる慣性質量測定方法において、 前記一次支持体(18)が前記慣性力(IF)と前記振動弾
    性素子(12)から前記一次支持体(18)を介して前記一
    次支持体(18)を支持する二次支持体(36)へのエネル
    ギーの伝導及び散逸とに起因する正味加速度を実質的に
    感じないように、前記弾性素子(12)の振動によって一
    次支持体(18)に伝導される慣性力(IF)を、質量の測
    定を危うくする二次支持体の特性変化を避けるために最
    小化する能動力補償行程を含んでなることを特徴とする
    慣性質量測定方法。
  12. 【請求項12】前記能動力補償行程は、前記慣性力(I
    F)を打ち消す振動補償力(CF)を前記一次支持体(1
    8)に能動的に与えることを特徴とする請求項11に記載
    の慣性質量測定方法。
  13. 【請求項13】振動素子の有効作用線(48)を決定する
    行程と、 前記補償力(CF)を前記有効作用線(48)に実質的に沿
    って与える行程とを含むことを特徴とする請求項12に記
    載の慣性質量測定方法。
  14. 【請求項14】加速度計(50)を前記一次支持体(18)
    に取付ける行程と、 前記弾性素子(12)の振動中に加速度計(50)をゼロに
    することによって前記振動補償力(CF)を決定する行程
    とを含むことを特徴とする請求項13に記載の慣性質量測
    定方法。
  15. 【請求項15】前記振動補償力は、前記慣性力と等しい
    大きさで、反対の方向を有することを特徴とする請求項
    13に記載の慣性質量測定方法。
  16. 【請求項16】前記振動補償力は、前記共振周波数で動
    作し、前記慣性力から180゜移相された移相であること
    を特徴とする請求項13に記載の慣性質量測定方法。
  17. 【請求項17】前記一次支持体(18)の正味加速度が実
    質的にゼロになる結果をもたらすために、前記振動補償
    力の振幅を変化する行程を含むことを特徴とする請求項
    12に記載の慣性質量測定方法。
  18. 【請求項18】感知された共振周波数の関数として前記
    振動補償力の振幅を自動的に変化する行程を含むことを
    特徴とする請求項12に記載の慣性質量測定方法。
  19. 【請求項19】前記弾性素子の振動の感知された周波数
    の局部ピークの検出に基づいて、前記補償器駆動信号の
    振幅を設定する行程を含むことを特徴とする請求項12に
    記載の慣性質量測定方法。
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