JPH0390714A - 便器の洗浄給水装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、便器のトラップ部とボウル部の双方への給水
経路を有する便器の洗浄給水装置に関する。

（従来の技術） ボウル部への給水とトラップ排水路への給水を独立に行
なう洗浄給水装置は、特公昭５５−３００９２号公報で
知られており、この装置は各給水路毎に電磁開閉弁を備
えて給水を制御している。

（発明が解決しようとする課題） しかし、ボウル部への給水をボウル部壁面洗浄用と溜水
の旋回発生用とに分けて洗浄力を向上させたり、あるい
は、トラップ排水路への給水をサイホン作用を発生させ
るためのジェット噴射孔と汚物の搬送能力を向上させる
ためのシャワー用ジェットに分けた場合、各給水装置毎
に開閉弁機構を設けていたのでは、給水装置が大型にな
り、洗浄装置の便器的実装が困難となる。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決するため本発明は便器に設けられた複数
の給水口に洗浄水を所定の順序で給水する装置において
、この装置は給水管に接続された開閉弁と、この開閉弁
の下流側に接続された方向切替弁と、洗浄起動入力に基
づいて開閉弁を予め設定された時間開状態に駆動すると
ともに、方向切替弁を予め設定されたタイミングで切替
える制御手段とを備えたことを特徴とする特 （作用） 開閉弁の下流側に方向切替弁を設けることにより、少な
い弁数で多数の給水経路への切替給水ができ、装置の小
型、簡易化が容易となる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。

第１図は本発明に係る洗浄給水装置を備えた便器の縦断
面図である。図においてｌはサイホンジェット式の便器
であり、便器１は隔壁２で区画されたボウル部３とトラ
ップ排水路４を備える。

トラップ排水路４は、ボウル部３の後壁下部に開設した
流入口５と、便器１の後部底面に開設した流出口６とを
略逆Ｕ字状に屈曲して連絡している。トラップ排水路４
はその屈曲部たる基部４ａより下流側の排出路４ｂを略
直管形状に形成し、排出路４ｂの下端に絞り部４Ｃを備
える。この絞り部４ｃは、排出路４ｂの内径を排出路４
ｂの管壁と直交する方向に縮径したものである。なお、
この絞り部４Ｃは、必ずしも排出路４ｂの下端である流
出口６の位置に設けなくともよく、例えば排出路４ｂの
略中間部あるいは中間部より下流側の位置に設けてもよ
い。

かかるトラップ排水路４において、基部４ａより下流側
の管壁に多数の突起４ｄ・・・を設ける。第１図に示す
実施例では、突起４ｄ・・・管壁内周を所定間隔で一周
させたものを３段にわたって設けている。突起４ｄは、
所定の間隔で配設しているが、第２図に示すように各段
毎に突起４ｄ・・・を設ける位置の位相をずらして、洗
浄水がいずれかの突起４ｄ−・・に衝突し、流れを変え
ながら排出路４ｂの管壁全周に亘って均一に流れ落ちる
ようにしている。この結果、絞り部４Ｃには全周に亘り
路内−に洗浄水が供給されて、少流量でも安定した水膜
状態が発生し、効率よくサイホン作用を起こすことがで
きる。

そして、本実施例に係る便器１はボウル部３の上端周縁
のリム部８に、リム通水路９をボウル部３の内方に突出
するように環状に形成し、このリム通水路９の底面に射
水口１０を適宜間隔毎にボウル部３に対して斜めに開設
する。また、リム通水路９は後部においてリム−給水室
１１に連絡する。

ボウル部３の底部のジェット用ノズル取付孔にジェット
用ノズル１２を接着剤等を介して水密状態で取着してお
り、ジェット用ノズル１２のジェット噴射孔１２ａはト
ラップ排水路４の流入口５から基部４ａに至る上傾管路
の略中央を指向している。ジェット用ノズル１２は、金
属あるいは合成樹脂等で形成されており、本実施例では
ジェット用ノズル１２の形状を鉤状としている。

便器１の後方上部にボックス１３を設け、このボックス
１３内に洗浄給水装置（以下給水装置と記す）１４を収
納する。

給水装置１４は、給水制御手段である制御装置１５と、
大洗浄用および小洗浄用の押しボタンスイッチ１６ａ、
ｔａｂを備えて、制御装置１５へ洗浄水量の選択入力と
同時に洗浄起動入力を与えるための洗浄水量選択入力手
段である操作部１６と、給水管の開閉を行なう給水用弁
機構１７、大気開放弁１８．２１、トラップ部とボウル
部への給水を切替える方向切替弁２０からなる。

給水用弁機構１７は、例えば電磁弁で構成し所定の電圧
を印加したときに開弁状態となるものを用いる。そして
、この弁機構１７はその閉成時に静水圧に耐え得るもの
とし、二方向切替弁２０に大きな静水圧が加わるのを防
止し得る構成となっている。

二方向切替弁２０の流入口には給水管２０ａを接続し、
この切替弁２０の一方の流出口は、リム用給水路９ａに
設けられた大気開放弁１８を介してリム給水室１１の給
水口１１ａへ接続する。切替弁２０の他方の流出口は、
大気開放弁２１を介して金属・合成樹脂あるいは合成ゴ
ム製等のジェット用導水管２４を介してジェット用ノズ
ル１２のジェット用給水口１２ｂへ接続する。このジェ
ット用導水管２４は給水制御系１４とジェット用ノズル
１２を直接接続するもので、ジェット用導水管２４の長
さが短くなるようボウル部３の後部下面に沿って配設し
、ジェット用導水管２４の他端を、ジェット用ノズル１
２のジェット給水口１２ｂへ接続する。そしてこの二方
向切替弁２０はリム通水路１１側に常開となっており、
その駆動時にのみジェット用導水管側を開とする。

第３図は、制御装置のブロック構成図である。

制御装置１５は、入力インタフェース回路１５８１マイ
クロプロセツサ（ＭＰＵ）１５ｂ。

メモリ１５Ｃ１タイマ１５ｄ１出力インタフ工−ス回路
１５ｅから構成され、入力インタフェース１５ａには、
操作部１６が接続され、出力インタフェース回路１５ｅ
には、給水制御線２０ａを介して二方向切替弁２０、給
水用弁機構１７が接続される。

操作部１６は、便器１の洗浄を開始させるため大便用１
６ａ、小便用１６ｂのスイッチを備えており、このスイ
ッチの開閉は起動信号線１６ａにより制御装置１５へ入
力される。

なお、操作部１６には、洗浄水の供給量を選択できるよ
う複数の操作ボタンを設けてもよい、また、着座を検出
するスイッチあるいはセンサ等を設け、これらの信号を
制御装置１５に入力して、着座状態のみ操作部１６の操
作を有効としたり、あるいは、着座状態から未着座状態
となったのち、所定時間後に自動的に洗浄を開始させる
構成であってもよい。

次に、本実施例の動作を第４図のフローチャートおよび
第５図のタイムチャートを参照して説明する。

なお、第４図のフローチャートにおいて、５１〜Ｓ７は
フローチャートの各ステップを示す。

操作部１６からの起動信号により、制御装置１５は弁機
構を開状態としくＳり、便器１のボウル部３に洗浄水を
供給する。供給された洗浄水はボウル部３内に渦を発生
し、ボウル部３の前洗浄を行なう、一方弁機構１７の開
成後直ちにタイマ１５ｄを起動し、前もって設定された
所定時間経過後に出力インタフェース回路１５ｅを介し
て、二方向切替弁２０を駆動して給水をリムからジェッ
ト用ノズルへ切替える（Ｓ２．Ｓ３）。

これにより、ジェット用ノズル１２より洗浄水がトラッ
プ排水路４に噴出され、噴出された洗浄水が排水路４内
に充満するとともに、排水路４内の空気をまきこみなが
ら流出口６から、この流出口に接続された図示しない排
水管へ排気するので、排水路４内に負圧が発生して次第
に増大する。この負圧により、ボウル部３の溜り水２５
は、トラップ排水路４の基部４ａを越えて流出口６側に
呼び込まれ、ざらに負圧が増大するためジェット噴水か
ら短時間でサイホン作用が発生する。

そしてマイクロプロセッサユニット１５ｂはジェット用
ノズル側を開成した後には再びタイマ１５ｄを起動し、
前もって設定された所定時間経過後再び二方向切替弁を
リム側に切替える（Ｓ４．Ｓ５）とともに、制御装置１
５は、直ちにタイマ１５ｄを起動する。そして、あらか
じめ設定された所定時間が経過すると、二方向切替弁２
０を再度リム側に駆動しく３５．Ｓ６）、あらかじめ設
定された封水のための水量が給水された時点で、弁機構
１７を閉状態に駆動する（Ｓ７）。

これにより、第５図のタイムチャートに示す一連の給水
制御が完了する。

尚、本実施例では操作部１６の出力信号に基づき、大便
用、小便用におけるリム用、ジェット用の洗浄水量の時
間設定値を予め変更させておくことで大便用と小便用の
給水量を変更させるようにしている。

以上、本実施例はトラップ排水路への給水例としてジェ
ットノズルへの給水制御を行なう例について説明したが
、本発明はかかるジェットノズルに限定されることはな
く、例えば第６図に示されるようようなジェットノズル
に代りシャワー７を設け、このシャワー７への給水を制
御する給水構成としてもよい。

尚、かかるシャワー７はトラップ排水路４の基部により
下流側のトラップ排水路内に設けられ、このシャワーよ
り散水を行なうことでトラップ排水路内を負圧とし、こ
の負圧により便器をボウル部に洗浄水をトラップ排水路
内引き込み、サイホン作用を容易に起こさせ洗浄効果を
高めるものである。又、方向切替弁は二方向切替弁に限
らず、例えば三方向切替弁とするとともに第７図に示す
ようにジェット給水とシャワー給水の双方を組み合わせ
、リム給水３０、ジェット給水３１及びシャワー給水３
２を夫々この三方向切替弁３４で制御するようにしても
よい。

なお、本実施例では開閉弁を電磁弁としたがポールタッ
プやフラッシュバルブ等を用いてもよい。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明に係る洗浄給水装置は、開
閉弁の下流側に方向切替弁を設けることにより、少ない
弁数で多数の給水経路への切替給水ができ、装置の小型
、簡易化を図ることができる。従って洗浄装置の便器的
実装も容易となる。

また、開閉弁により方向切替弁に静水圧が直接作用する
のを防止することができるため、方向切替弁の耐圧設計
等が容易となり、前記効果をより奏することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る洗浄給水装置を備えた便器の縦断
面図、第２図は第１図のＩＩ　−ＩＩ線断面図、第３図
は給水装置のブロック構成図、第４図は同フローチャー
ト、第５図は第３図の給水装置の動作を示すタイムチャ
ート、第６図は本発明の他の実施例に係る便器を示す便
器の縦断面図である。第７図は給水系の別実施例を示す
図である。 尚、図面中、１は便器、３はボウル部、４はトラップ排
水路、９はリム用通水路、ｌｌａはリム給水口、１２は
ジェット用ノズル、１２ｂはジェット給水口、１４は洗
浄給水装置（給水装置）、１５は給水＊Ｊ＃手段テアル
！！Ｊａｌｌ装ｆｆ、１６は操作部、１７は給水用弁機
構、２０は二方向切替弁（方向切替弁）、３３は三方向
切替弁（方向切替弁〉である。 特　許　出　願　人　東陶機器株式会社代　理　人　弁
理士　　　下　　１）容−即問　　　　弁理士　　　　
大　　橋　　邦　　産量　　　弁理士　　　小　　山　
　　　有第 ７ 図 第 閃

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 便器に設けられた複数の給水口に洗浄水を所定の順序で
   給水する装置において、この装置は給水管に接続された
   開閉弁と、この開閉弁の下流側に接続された方向切替弁
   と、洗浄起動入力に基づいて開閉弁を予め設定された時
   間開状態に駆動するとともに、方向切替弁を予め設定さ
   れたタイミングで切替える制御手段とを備えたことを特
   徴とする便器の洗浄給水装置。