JPH0390550A - 溶融金属移送方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は容器間での溶融金属の移送方法に関する。

〔従来の技術および解決すべき課題〕

溶融めっき設備では、めっきライン中のボッ１−のほか
にライン外にホールディングポットを設け。

これらポット間で溶融金属の移送を行う場合がある。

従来、このような容器間での溶融金属の移送法としては
、■ポットから溶融金属を汲み出した後固化させ、これ
を搬送して再溶解する方法、■傾斜した樋中を流す方法
、■容器ごと移送する方法、■クレーン吊りの配管をガ
ス加熱し、ポンプにより移送する方法等、が知られてい
る。しかし、これらの方法は、移送に時間がかかる、設
備が大型化する、移送中に溶融金属が酸化する等の欠点
があった。

本発明はこのような従来の問題に鑑み、簡便な設備で短
時間に溶融金属の移送を行うことができる方法の提供を
その第１の目的とする。

また、これらに加え、溶融金属の酸化を防止しつつその
移送を行うことができる方法の提供をその第２の目的と
する。

〔課題を解決するための手段〕

このため本願第１の特徴は、次のような点にある。まず
、溶融金属の容器間に、加熱手段を備え且つ長平方向の
最低位部位置に残湯抜出口を有する固定配管を設けてお
く。容器間で溶融金属の移送を行う場合には、汲み出し
側の容器にポンプを配置して、該ポンプを加熱手段を備
えた接続配管を介して前記固定配管の一端に接続する。

一方、固定配管の他端には、加熱手段を備え、被移送側
の容器内に溶融金属を吐出すべき吐出配管を接続する。

このような配管接続後、固定配管と接続配管および吐出
配管を各加熱手段により予熱した後。

前記ポンプによる移送を行う。そして移送完了後、配管
内の残湯を固定配管の残湯抜出口から管外に抜き出すも
のである。

また、本願第２の特徴は、上記した構成に加え、移送に
先立ち被移送側の容器内に前記吐出配管の吐出口に合せ
て酸化防止筒を配置しておく。そして溶融金属の移送時
には、前記酸化防止筒内に非酸化性ガスを供給する。

〔作　　用〕

このような本発明によれば、“溶融金属を移送すべき容
器間に固定配管が予め設けられているため、移送のため
の準備作業は、ポンプや酸化防止筒の各容器への配置、
接続配管と吐出配管の取付け、および配管の予熱だけで
済み、しかもめっき設備等の場合には、これらの作業を
操業中に行うことができる。したがって、操業中断時間
たる移送時間が極めて短くて済む。

また、本発明では配管を通じて溶融金属の移送を行うた
め、移送中における溶融金属の酸化を防止できるが、特
に、被移送側の容器に酸化防止筒を配置することにより
、被移送側の容器に吐出する際の溶融金属の酸化も適切
に防止される。

〔実　施　例〕

第１図は本発明の一実施例を示すもので、ｌは溶融金属
汲み出側の容器（釜）、２は溶融金属被移送側の容器（
釜）である。

両容器１，２間には、固定配管３が設けられている。こ
の固定配管３は両端に立ち上がり管部３１．３２を有す
るとともに、これら立ち上がり管部３１．３２間の管部
３０は、その長手方向中間部位置に向かって両側から下
向きに傾斜した構造となっており、前記中間部位置が配
管全体の最低位部Ａとなっている。そして、この最低位
部Ａに、下端に残湯抜出口８を有する抜出管３３が下向
きに設けられている。また、この抜出管３３を含む固定
配管３は、その全長に亘って加熱手段（加熱ヒータ）を
有している。

なお、前記管部３０は通常地下に設置され、前記立ち上
がり管部３１．３２がその両端から地上部に延出するよ
う構成される。このように管部３０を地下配管とするこ
とにより、めっき操業等のための地上での作業が阻害さ
れるようなことがない。

容器１から容器２への溶融金属の移送を行う場合には、
汲み出し側の容器１にポンプ４を取付け、該ポンプ４を
接続配管５を介して固定配管３の一端に接続する。前記
接続配管５は加熱手段（加熱ヒータ）を有している。

一方、固定配管５の他端側には、加熱手段（加熱ヒータ
）を有する吐出配管６の一端を接続する。

この吐出配管６の他端側は容器２の上方で下向きに延出
している。この吐出配管６の取付けと前後して、容器２
内に酸化防止筒７を前記吐出配管６の吐出口に合せて配
置する。この酸化防止筒７は、その下端７１が容器下部
で開放しており、上端から前記吐出配管６が挿入される
。

この状態で各配管の加熱手段により抜出管３３を含む固
定配管３、接続８ｉｌ！管５および吐出配管６の予熱を
行う。各配管は溶融金属の温度を保持できる程度の温度
（溶融亜鉛の場合には４．５０〜４６０℃程度）に予熱
される。

なお、この予熱までの工程は、めっき設備の場合には、
その操業中行うことができる。

予熱完了後、めっき設備の場合にはその操業を中断し、
容器１から容器２への溶融金属の移送を開始する。また
この移送開始とともに、酸化防止筒７内に非酸化性ガス
（通常Ｎ２）を供給する。溶融金属は、吐出配管６の吐
出口から酸化防止筒７内に吐出された後、その開放した
下端７１から容器２内に流入する。

移送完了後、固定配管３の残湯抜出口８を開放し、配管
内の残湯を抜き出す。この残湯抜出口８は固定配管３の
最低位部Ａに設けられているため、配管内の残湯は総て
管外に排出される。なお、９は残湯を排出する湯溜めで
ある。

第２図は残湯抜出口の閉塞手段を示すもので、残湯抜出
口８の外側には、枢支部１０を支点として回動可能なア
ーム１４によって保持された閉塞用のプラグ１２が設け
られている。このプラグ１２はシリング装置１３（エア
シリンダ等）によるアーム１４の回動によって残湯抜出
口８を開閉する。

なお、図中、１６は加熱ヒータである。

残湯抜出口８を閉塞させる場合には、抜出口の内方に砂
９を詰め、抜出口周縁との間に変形能があるコーン状の
シール材１１、例えばセラミックファイバーコーンを介
在させつつ、前記プラグ１２で抜出口の外側を閉塞する
。このような閉塞手段によれば、砂が溶融金属の浸透を
阻止するため、湯もれを完全に防止しつつ溶融金属の移
送を行うことができる。

また、残湯抜出しを行う場合には、アーム１４を回動さ
せプラグ１２を開放するだけでよく、砂が自重により落
下するため、残湯の排出を容易に行うことができる。

第３図は、本発明法により１つの操業用容器１ａと複数
の予備容器２ａ〜２ｃ間で溶融金属の移送を行えるよう
にした設備例を示したものである。

このような設備では、２系統の固定配管３Ｘ、３ｙを設
けておき、且つこれらと各容器１ａ、２ａ〜２０間に取
付けられる接続配管および吐出配管に互換性をもたせて
おくことにより、操業用容器１ａと予備容器２ａ〜２０
間での溶融金属の入れ換えを自在に行うことができる。

例えば、溶融金属を操業用容器１ａから予備容器２ｃに
移送し、しかる後予備容器２ａの溶融金属を操業用容器
１ａに移送する場合１図中実線で示すように、容器１ａ
、２ｃ間ではポンプ４ｙ、接続配’ｆｌｒ５ｙ、吐出配
管６ｙおよび酸化防止筒７ｙを配し、また容器２ａ、ｌ
ａ間では、ポンプ４Ｘ、接続配管５Ｘ、吐出配管６ｘお
よび酸化防止筒７ｘを配すればよい。

〔発明の効果〕

以上述べた本発明によれば、溶融金属を移送すべき容器
間に予め固定配管を設けておくため、移送のための準備
作業は、ポンプや酸化防止筒の各容器への配置、接続配
管および吐出配管の接続、および配管の予熱だけで済み
、しかもめっき設備等の場合には、これらの作業をめっ
き操業中に行うことができ、このため操業中断時間たる
実質的な移送時間が極めて短くて済むという効果がある
。

例えば、溶融めっき設備におけるワーキングポットの浴
切替時に、ワーキングポットとホールディングポット間
で溶融金属の移送を行う場合、クレーン吊りの配管をガ
ス加熱し、ポンプにより移送する従来法では、浴切替に
１５時時間径を要していたが、本発明によればこれを７
時間径度に短縮することができる。

また、本発明法では、各配管自体が有する加熱手段によ
り配管全体を加熱して溶融金属の移送を行うため、ガス
加熱のような配管加熱のための煩雑な作業も必要なく、
また移送自体も円滑に行うことができる。さらに、移送
完了後の配管内の残湯は、固定配管の最低位部に設けら
れた残湯抜出口から容易に抜き出すことができるため、
残ｒＦｈｌＸ固によるトラブルのおそれも全くない。

さらに固定配管は地下配管とすることができるので、め
っき操業等のための地上での作業を阻害することがない
設備構成とすることができる。

また、本発明では配管を通じて溶融金属の移送を行うた
め、移送中における溶融金属の酸化が防止されるが、特
に、被移送側の容器内に酸化防止筒を配置することによ
り、被移送側の容器に吐出する際の溶融金属の酸化も適
切に防止することができる。

４、図面（７）　ＷＢ、ＱＬ　；？ｌ’　説明第１図は
本発明の一実施状況を示す説明図である。第２図は第１
図における残湯抜出口の閉塞手段を示す断面図である。

第３図は本発明法により１つの操業用容器と複数の予備
容器間で溶融金属の移送を行えるようにした設備例を示
す説明図である。

図において、１．ｌａ、２．２ａ　〜２ｃは容器、３．
３ｘ、３ｙは固定配管、４．４ｘ、　４ｙはポンプ、５
，５ｘ、５ｙは接続配管、６，６ｘ、６ｙは吐出配管、
７　ｓ　７　ｘ　＋　７　ｙは酸化防止筒、８は残湯抜
出口、Ａは固定配管最低位部である。

第 図 第 図 第 図 １’＋ Ｕ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）　溶融金属の容器間に、加熱手段を備え且つ長手
   方向の最低位部位置に残湯抜出口を有する固定配管を設
   けておき、容器間で溶融金属の移送を行う場合には、汲
   み出し側の容器にポンプを配置して、該ポンプを加熱手
   段を備えた接続配管を介して前記固定配管の一端に接続
   するとともに、固定配管の他端に、加熱手段を備え、被
   移送側の容器内に溶融金属を吐出すべき吐出配管を接続
   し、しかる後、固定配管と接続配管および吐出配管を各
   加熱手段により予熱した後、前記ポンプによる溶融金属
   の移送を行い、移送完了後、配管内の残湯を固定配管の
   残湯抜出口から管外に抜き出すことを特徴とする溶融金
   属移送方法。
2. （２）　溶融金属の容器間に、加熱手段を備え且つ長手
   方向の最低位部位置に残湯抜出口を有する固定配管を設
   けておき、容器間で溶融金属の移送を行う場合には、汲
   み出し側の容器にポンプを設置して、該ポンプを加熱手
   段を備えた接続配管を介して前記固定配管の一端に接続
   し、固定配管の他端には、加熱手段を備え、被移送側の
   容器内に溶融金属を吐出すべき吐出配管の一端を接続す
   るとともに、被移送側の容器内に前記吐出配管の吐出口
   に合せて酸化防止筒を配置し、しかる後、固定配管と接
   続配管および吐出配管を各加熱手段により予熱した後、
   前記酸化防止筒内に非酸化性ガスを供給しつつ前記ポン
   プによる溶融金属の移送を行い、移送完了後、配管内の
   残湯を固定配管の残湯抜出口から管外に抜き出すことを
   特徴とする溶融金属移送方法。