JPH0390507A - 転炉内用金属固着防止剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本光明は金属固着防止剤に係り、特に転炉等の容器内の
溶融金属内に挿入されろランス等に溶融金属が付着して
固化するのを自効に防止する金属固着防止剤に関する。

〔従来の技術） 一般に、転炉には西部に酸素を吹込むためのメインラン
スと、溶鋼からなる溶融金属中のＭ索澗ＩＩを測定する
ためのりブランスとが、所定のランス挿入孔より挿入、
引出し自右にして設けられている。一方のサブランスに
おいては、下端部に酸素濃度測定用の酸素濃度センサが
着脱自在に装着されるようになっており、その酸素濃度
センリ−を転炉内の溶融金属中に浸漬させて酸素濃度を
定期的もしくは必要に応じて計測している。この酸素濃
度センサは、測定時に溶融金属中に浸漬されるため、再
使用できなくなるので、次回の測定のためにサブランス
を転炉外へ引抜いた後に新たなものと交換される。

ところが、これらのランスには吹き上げられた溶融金属
飛沫が（ｔ　着して固化したり、サブランスのように溶
融金属中へ浸漬されるため必然的に溶融金属が付着して
固化する。このようにしてランスの外面に金属が固着さ
れると、Ｍ素溌１哀ヒンリの交換が不可能となったり、
ランス沖入口よりうンスを転炉外へ引出すことが不可能
となったりする。

そのため、従来から、サブランスの酸素濃度センサの装
着部および溶融金属中への浸漬部分や、メインランスの
下方部分等に、転炉内への挿入前に離型剤を予め塗布し
ておき、付着した溶融金属を剥離し易い状態にしている
。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、従来の離型剤は金属が強固にランス等に
固着するのを防止できるが、固着した金属を極めてｌ！
ｌ１１に剥離させることができず、剥離性の層れた金属
固着防止剤の開発が望まれていた。

本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、剥離
性に優れており、金属の固着を完全に閉止して、サブラ
ンスへの酸素ｍ度センサの交換を極めて容易としたり、
メインランスの健全性を確保することのできる金属固着
防止剤を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の金属固着防止剤は、組成中に黒鉛粉末と結合剤
とを有し、これらの組成分を混合した糊状を呈すること
を特徴とする。

また、請求項第２項および第３項によれば、結合剤は、
でんぷん等の有機成分を含有している。

〔作　用〕

本発明によれば、糊状を呈しているのでランス等に簡単
に塗布することができる。また、金属固着防止剤内に含
まれている黒鉛粉末が溶融金属に触れることにより激し
く酸化されて二酸化炭素となるため、ランスに付着した
金属とランスの外面との間に空隙が形成される。この空
隙が付着した金属の簡単な剥離を可能とさし、剥離性能
が大きく向上される。

また、結合剤中にでんぷん等の有機成分を右する場合に
は、その有機成分も激しく酸化されて、前記空隙形成を
助長し、剥離性を一層向上させることとなる。

〔実施例〕

本発明の金属固着防止剤は、黒鉛粉末とこの粉末を連結
して全体を糊状とする結合剤とを主成分としている。

本発明の金属固着防止剤は、糊状であるため、簡単にラ
ンス等の必要箇所に塗布することができるとともに、そ
の塗布厚を自由に調整することができる。また、転炉内
で高温の溶融金属が本発明の金属固着防止剤の外側に付
着すると、黒鉛粉末は転炉内界囲気中の酸素により激し
い酸化を受けて二酸化炭素となり、付着した溶融金属と
ランスの外周面とに空隙を形成し、溶融金属が直接ラン
スの外周面に固着するのを確実に阻止し、溶融金属は極
めて簡単に剥離される。

また、前記結合剤の一部としてでんぷん等の有機物を含
有させると、有機物が同様にして激しい酸化を受け、一
部は二酸化炭素となって黒鉛粉末による空隙生成を更に
助長し、一部は水となって結晶層間のすべりを良好とさ
せ、付着した溶融金属の剥離を一層容易とさせ、一部は
炭化して衝撃に対してもろくなり、−Ｇ剥離を容易とさ
せる。

本発明の金属固着防止剤は、前記作用を満すものであれ
ば、どのような組成のものでもよく、木実施例において
は、黒鉛粉末を２０〜６０重量部、でんぷん糊を１０〜
４０重通部および他を水とした組成を混合して糊状とし
て、サブランスの酸素濃度センサの装着部に塗布して用
いたところ、溶融金属は全く固着されず、極めて剥離性
の優れたものであった。

また、結合剤として（よ黒鉛粉末を混合して糊状とされ
るものであればよい。

また、でんぷん糊としては、水に溶解したときにで／ｖ
ぶん糊状を呈するものをいい、通常のでんぷん類の他に
、ＣＭＣ（カルボキシメチルヒルロース）やアルギン酸
ソーダ等も含まれる。また、番プい酸アルミニウム、エ
チレングリコールを、糊に延展性や付着性を付与するた
めに添加したり、界面活性剤や防腐剤を添加してもよい
。また、水の亀はランス等への塗布性を勘案して、適ｈ
ｉを配合するとよい。

次に、本発明の金属固着防止剤を転炉のサブランスおよ
びメインランスに塗布した場合の金属固着防止剤内を第
１図Ｊメよび第２図について説明づる。

第１図は転炉の全体を略示している。転炉炉体１内底部
には溶鋼からなる溶融金属２が預留されている。この転
炉炉体１の上部間口３の上方には、排ガス回収用のＯＧ
フード４が配設されており、このＯＧフード４の土壁部
の上部間口３の直上位置にはメインランス挿入口５およ
びサブランス挿入口６がそれぞれ開設されている。一方
のメインランス挿入口５より、メインランス７がＯＧフ
ード４および上部間口３を通して転炉炉体１内に挿入さ
れ、酸素を溶融金属２に向けて吹込むようにされている
。

他方のサブランス挿入口６より、下端に酸素濃度センサ
９を装着されたサブランス８が同様にして転炉炉体１内
へ挿入され、酸素濃度センサ９を所定時間溶融金属２内
に浸漬させて、溶融金属２内の酸素濃度を測定するよう
に形成されている。

このＲＲｉ１度センサ９は、第２図に示すように、Ｉサ
ブランス８の下端部に、嵌装もしくは螺合により装着さ
れるものであり、サブランス８の上下動位置の近傍に配
設されたセンサ自動交換機構１０によって自動的に交換
される。このリブランス８に対する本発明の金属固着防
止剤の塗布領域は、第２図に示すように、サブランス８
を転炉炉体１内に挿入した時に溶融金属２が付着すると
予測される上限位置より更に安全率を見込んだ上限へと
、サブランス８へのＭ素波度センサ９の装着部分であっ
てセンサ自動交換機構１０による交換作業の支障になら
ない下限Ｂとの範囲である。この塗布領域Ａ−Ｂには、
本発明の金属固着防止剤をはけ、こて、スプレー等によ
って塗布するものであるが、第１図においては、センサ
自動交換１４Ｍ１０とＯＧフード４との間に配設された
金属固着防止剤塗布機構１１によって、スプレー式に自
動的に噴霧塗布されるようになっている。メインランス
７は溶融金属２内に浸漬されないので、下端部の溶融金
属２の飛沫が付着すると予測される領域に本発明の金属
固着防止剤が塗布される。

この金属固着防止剤塗布機構１１による塗布に用いられ
た本発明の金属固着防止剤の組成は、前述したように、
黒鉛粉末２０〜６０重吊部、でんぷん糊１０〜４０重旦
部その他は水としたものであり、塗布品１００ｇ／ＴＩ
ｔ〜３００ｇ／ＴＩｌで塗布した。

このように本発明の金属固着防止剤を塗布した後に、サ
ブランス８を挿入して酸素濃度センサ９を転炉炉体１の
溶融金属２内に浸漬させて、溶融金属２内の酸素濃度を
測定した後に、サブランス８をサブランス挿入口６から
ＯＧフード４外へ引出した。

このサブランス８の６出しの際において、サブランス８
の外周部に溶融金属２が多粒に付着して固化づることに
よる引出し不能となることは皆無であった。

これは、本発明の金属固着防止剤の黒鉛粉末が激しく酸
化されて二酸化炭素となり、溶融金属２が冬場にサブラ
ンス８に付着しようとすると、溶融金属２の自重により
サブランス８から溶融金属２が剥１！！するようにして
脱落するためである。

また、サブランス８の外周部に付着したまた６出された
９碩の溶融金属２は、冷却されて固化しているけれども
、固化した金属とサブランス８との間には黒鉛粉末やで
んぷんが酸化して二酸化炭素となったことによる空隙が
形成されているとともに、剥離を容易とする水や炭化物
が介装されているので、固化した金属は極めて簡単にサ
ブランス８の外周部より剥離除去された。よって、セン
サ自動交換機Ｍ４１０による新たな酸素′ａ度センサ９
との交換作業が極めて円滑に行なわれた。

メインランス７についても、溶融金属２の飛沫が付着し
ても、本発明の金属固着防止剤により極めて簡単にメイ
ンランス７の外周部より剥離除去され、従来のような不
都合は何ら発生しなかった。

なお、第１図および第２図に示す場合は、転炉の溶融金
ｒｉＩ４２がメインランス７およびサブランス８に固着
づるのを防止するものであるが、本発明の金属固着防止
剤は他の場合における溶融金属の付着、固化を防止する
場合にも同様にして用いることができる。

また、本発明【よ前記実施例に限定されるものではなく
、必要に応じて変更することができる。

〔発明の効果〕

このように本発明の金属固着防止剤は、構成され作用す
るものであるから、剥離性に優れてあり、金属の固着を
完全に阻止して、サブランスへの酸素濃度センサの交換
を極めて容易としたり、メインランスの健全性を確保す
ることのできる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の金属固着防止剤を塗布するランスが備
えられている転炉の概略構成図、第２図はサブランスの
要部拡大図である。 １・・・転炉炉体、２・・・溶融金属、５・・・メイン
ランス挿入口、６・・・サブランス挿入口、７・・・メ
インランス、８・・・サブランス、９・・・Ｍ素濃度ヒ
ン１す、１１・・・金属固着防止剤塗布機構。 第 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）組成中に黒鉛粉末と結合剤とを有し、これらの組成
   分を混合した糊状を呈する金属固着防止剤。 ２）結合剤は有機成分を含有することを特徴とする請求
   項第１項記載の金属固着防止剤。 ３）有機成分はでんぷんからなることを特徴とする請求
   項第２項記載の金属固着防止剤。