JPH03884A - 製紙用離解兼除塵機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〕 本発明は、新生バルブ生産処理、　ｔ１紙処理又は新聞
、雑誌等の故紙処理において、未離解片、異物（金属片
１石、プラスチック片、スチロール片ビニール片）を含
む製紙用原料を処理し、粗大異物を優先して系外に排稟
すると共に、未離解片の離解作用を行うリジェクト中理
のための製紙用離解兼除塵機に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、新生パルプ生産処理・横紙処理・古紙処理など製
紙用設備においては原料となる繊維懸濁液中の未離解片
を離解し、かつ石、砂、金属片、樹脂片などの異物その
他のごみ排除のために用いられる各種分離機のりジェツ
トはスクリーンで処理されるのが一触的である。

しかし、このリジェクト中には異物とともに多量の未離
解片が含まれているために、スクリーンは比較的大きな
孔径として未離解繊維分の回収を計っているが、スクリ
ーンを大孔径とすると、必然的に異物も、また出口原料
側に通過するので分離能力不足となる傾向があって問題
であった。この場合、リジェクト処理系内の異物循環を
防止し、品質、マシン操業性を向上させるためにはスク
リーンの孔径を出来るだけ小さくすべきであることは言
うまでもないが、小孔径のスクリーンを使用することに
より、有用繊維分の損失が大きく、歩留低下の問題が発
生する。一方歩留り低下を防止するため強力なデフレー
カーをテールラインに便用すると、異物の破砕が起こり
、スクリーンにてこれらの異物を除去するとか出来なく
なり、結局品質、マシン操業性に悪影響を及ぼすことと
なる。

特に故紙を原料としている設備において、セパレーター
又は丸孔スクリーンをパルパー後の粗選設備として使用
するシステムにおいては多量のテールが排出され、この
テール中から有用繊維を回収するために複雑なシステム
が必要となり、操業不安定の原因となっていた。

このため、最近ではテール中がら有用繊維を回収するた
めに離解能力と除塵能力とを合せ持つリジェクト処理機
が必要とされるようになって来ている。

（発明が解決しようとする課題〕 ところが、この従来のシステム処理機では第５図に示す
ように、フラットの円盤状スクリーンａに近接されてイ
ンペラｂが回転自在に設けであるタイプが多く、このた
めインペラのロータブレードの内周側と外周側とでは周
速が異なって除塵効果に違いが生じて品質が低下するお
それが多いし、段ボール故紙、原料のように比較的離解
しにくい原料の場合には離解能力不足となり、そのテー
ル中に未離解片が多く混入していることとなり、排棄粕
中に多量の有用繊維が含まれることとなって粕とともに
系外に棄てられて歩留りが低下する。

特にスクリーンを通過できない未離解片によってスクリ
ーンプレートの目礼が詰まって処理能力が低下するほか
、原料処理時間中に次第に未離解片が滞留してきて、モ
ータの負荷が上り運転の継続が困難となるし、このため
必然的に原料処理時間が短くなり、生産量が少なくなる
欠点があった。

本発明は、これら従来の諸欠点を適確に排除しようとす
るもので、アジテータによって回流する原料に対し乱流
の生成と、ときほぐし作用とで原料に剪断力を加えて未
離解片の離解を促進させ、原料性状、異物性状によって
破砕程度をも調節でき、リジェクト有用繊維と異物とを
分離する精選処理能力の増大が可能であり、しかも未離
解片の排出が少なく、異物の砕きも少なくして製品品質
の向上に役立つと共に、処理システムは簡素化でき、有
用繊維の回収を大幅に高められる装置を安価な形態で提
供することを目的としたものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、原料供給口と、異物排出口とを備えた密閉ケ
ーシング内に、原料を有用繊維分と不純物の異物分とに
分離するためのスクリーンを設けて繊維回収室と異物回
収室とに区画形成し、該異物回収室側の前記スクリーン
に近接してインペラを回転自在に備えると共に、該イン
ペラの外端の移動する外周対向面に円筒形スクリーンバ
スケットを環状に対設配備して、該スクリーンバスケッ
ト外周に精選室を区！構成し、かつこのスクリーンバス
ケットに沿って旋回するアジテータを備えたことを特徴
とする製紙用離解兼除塵機である。

〔作　用〕

本発明の製紙用離解兼除塵機では、ケーシング３内に原
料供給口１から送入された原料中の良質繊維はインペラ
７とアジテータ８とで旋回され、回転するアジテータ８
に接近配備される円筒形スクリーンバスケット９のスク
リーンプレートを通過し、精選室ｌＯを経て、流路１２
で次工程に送られる。このバスケット９のスクリーンプ
レートを通過できない未離解繊維分は異物回収室６内に
おいてフラットプレートのスクリーン４上を回転するイ
ンペラ７の衝撃波及びインペラ７とスクリーン４との間
の摩擦作用及びスクリーン４にある比較的大きな孔（５
〜３０−φ）を通過する際にインペラとの衝撃を受は離
解され、繊維回収室５を経て配管１５で原料供給口１に
戻され、再度円筒形スクリーンバスケット９のスクリー
ンプレートに送られ良質繊維を通過させる。この作用を
繰り返すことにより未離解片は次第に少なくなり、原料
中の異物はケーシング３内に溜まってくるので適宜時に
排出流路１４の弁ｖ４を開いて異物を排除すればよい、
いずれにしても、原料は異物回収室６内において撹乱回
流されて、スクリーン４及びスクリーンバスケット９か
ら有用繊維を通過して流し、異物は両スクリーンプレー
トを通過せずに分離されて異物排出口２から系外へ排除
されて処理される。

一方スクリーン４のスクリーン面を拭う様に接近させて
回転するインペラ７と共に回転するアジテータ８の移動
する対間面に円筒状スクリーンバスケット９を介して精
選室１０を対設配備したことで、送り込まれた原料はそ
の回転方向の旋回。

渦流のほかにアジテータ８で乱流を生じさせて原料を離
解させスクリーン４を通過できない未離解片などはイン
ペラ７により遠心力ではね飛ばされアジテータ８でとき
ほぐされて離解させながら遠心力により有用繊維をスク
リーンバスケット９から精選室ｌＯへ通過させ原料中の
粗大異物は異物回収室６の外周壁に飛ばされ、その周壁
を旋回しながら下方の排出口２に落下集合し、導出流路
１４の弁ｖ４の間歇的な開閉により排除され、一方のス
クリーン４を通過した有用繊維は有用繊維回収室５を経
て循環配管１１で流路１２に循環させ、さらに精選室ｌ
Ｏに入った有用繊維は流路１３の弁Ｖｔの開閉制御でケ
ーシング系外に取り出され原料として次工程にて処理さ
れるものである。

即ち、原料中の未離解片は離解されて残ることが少なく
異物はスクリーンを通過出来ず次第にケーシング内にｔ
！縮され、出口への良質原料通過が妨げられてきて、タ
イマ又はモータの負荷、若しくは出入口の差圧が予め設
定された状態となると大口弁が閉じられ、洗浄水がケー
シング内に導入され、ケーシング内に残留する良質繊維
を出口側に回収する。この良質繊維が回収された後、ケ
ーシング内は水と異物のみとなりリジェクト弁を全開す
ることにより糸外へ異物を排稟し、これら全ての動作は
自動的にコントロールされ、無人運転されるが、いずれ
にしても前記密閉ケーシング３への原料通し運転工程中
にタイマ又は負荷又は原料の入口、出口の圧力差のいず
れか先に作動した検出を優先して、残留未離解片の離解
工程に移し、有用繊維回収・洗浄工程と異物排出工程と
を順次行い各工程をタイマによって所定時分継続して運
転し離解作用を良好にし、異物の分離機能を高めるほか
、原料供給用のポンプ容量も小さなもので済みランニン
グコストも著しく軽減することができる。

（実施例〕 本発明の実施例を第１〜３図例で説明すると、上方に原
料供給口ｌと、下方に異物排出口２とを備えた密閉ケー
シング３の一方の内側面に、原料を有用ｔａｎ分と不純
物の異物分とに分離するためのスクリーン４、例えば円
板状のフラットスクリーンプレートを設けて繊維回収室
５と異物回収室６とに区画形成し、該異物回収室６側の
前記スクリーン４に近接してインペラ７を回転自在に備
えると共に、このインペラ７によって生ずる原料回流速
度との相対速度差を大きくするため該インペラ７の外端
面にアジテータ８を設け、このアジテータ８の移動する
外周対向面に円筒状スクリーンバスケット９を環状に対
設配備して精選室１０を区画し、該室に精選原料流出路
となる流路１２を備えた離解機としである。

前記アジテータ８としては、翼形片をインペラ７の外端
面に直角方向に延長させた状態で直接設けであるが、場
合によってはインペラ７の回転軸１７にアーム（図示せ
ず）を介して配備してもよい、また円板状のフラットス
クリーンプレートの前記スクリーン４の外膚に接近して
円筒形スクリーンバスケット９を配備し、未離解片の解
きはぐしを前記インペラ７とアジテータ８との関連で乱
流生成とで効果的にできるようにしであるが、隔別した
状態で円筒形スクリーンバスケット９を設けて精選室１
０を区画配備してもよい、いずれにしても両スクリーン
プレートは丸孔ブレ・−ト或いはスリットプレートを選
んで用いられるし、孔又はスリットサイズも同一に限ら
ず異なる寸法のものに選定して除塵効果と有用繊維回収
率向上とをあげることが配慮される。

また、前記有用繊維回収室１０としては、循環配管１５
で原料供給流路１１に連通配備され、室内に循環流を生
成するインペラ１６を回転可能に備えて配管１５中にあ
る開閉弁Ｖ％のｖ４！とでフラットスクリーンプレート
の通過機構を制御することが可能で、その結果離解作用
を効率よく行い得るものである。

特に、スクリーン４のフラットスクリーンプレートの出
口側原料を原料供給口ｌ側に戻すためにポンピング作用
を発生させるインペラ１６を取付け、原料の循環量を出
来るだけ多（し、未離解片の離解を促進させるのが好ま
しい。

また、前記原料供給口ｌには、制御弁■、のある原料流
路１１を、また異物排出口２には制御弁■４のある排出
流路１４が連結され、さらに精選原料出口には制御弁■
８のある導出流路１２とが連結されていると共に、該原
料流路１１又は密閉ケーシング３に、制御弁Ｖ、のある
洗浄水供給流路１３と必要に応じエア抜き弁のある排気
流路（図示せず）とが配備しである。

さらに、前記密閉ケーシング３内に装備されるスクリー
′／４は、丸孔スト１／−す又はスリットスクリーンを
用い、インペラ７及びアジテータ８で原料に旋回流を生
ずるようにし、この原料及び洗浄水の供給と異物並びに
精選原料の排出との各操作を各流路１１．１２．１３．
１４．　Ｉｓに配備される制御弁Ｖ、〜Ｖ、の開閉によ
って行うもので、前記密閉ケーシング３に備えた洗浄水
供給用の制御弁ｖ３を含め、各制御弁Ｖ、〜■、は開閉
操作を繰り返し、リジェクト処理が行われる。

即ち、水張り工程、原料処理工程、ｌＩ解工程洗浄工程
、異物排出工程を行う。例えば、ケーシング３内に異物
が溜まり過ぎるとオーバーロード品質低下となるので原
料流路１１の制御弁■１を閉じ、洗浄水供給流路１３の
制御弁■、を開き、ケーシング３内を洗浄して良質繊維
を回収したのち、導出流路１２０制御弁■８を閉じて、
また排出流路１４の制御弁Ｖ、を開いて異物を系外に排
棄する。その後、再び制御弁■４を閉じケーシング３内
に洗浄水供給流路１３の制御弁Ｖ、を開けて水を張り、
原料流路１１の１！１１１ｖａ弁Ｖ、と導出流路１２の
制御弁ｖｌｌとを開けて良質繊維を含む原料を通過させ
るものである。

なお、異物排出の際はタイマ又はモータの負荷、若しく
は出入口の差圧が予め設定された状態となると大口弁が
閉じられ、洗浄水が密閉ケーシング３内に導入され、密
閉ケーシング３内に残留する良質ｍ維を出口側に回収す
る。この良質ｍ維が回改された後、密閉ケーシング３内
は水と異物のみとなり排出用の弁ｖ４を全開することに
より糸外へ異物を排棄する。これら全ての動作は自動的
にコントロールされ、無人運転されるようにするのが配
慮される。

また、第４図例のように、前記ケーシング３内に溜る異
物排出をバッチ式によらずにケーシング３の中央に設け
た排出口１８から少量ずつ弁ｖＳを開けて連続的に排出
する形態とすることもできる。

なお、前記インペラ７は回転軸１７を介してモータでコ
ントロールされつつ駆動されるように構成しであるが、
変速又は増速機構乃至クラッチ機構を介した形態として
もよ（、さらに各制御弁ｖ〜Ｖ、及び各検出器、タイマ
はデータ処理部のコンピュータユニット（図示せず）に
連絡され、制御回路を構成してあって、原料処理量、原
料種類。

原料濃度、出入口圧力差、負荷など離解条件のデータを
アナログ信号として入力してデジタル信号にｉｔｉする
Ａ／Ｄコンバータ及びＤ／Ａコンバータを含む前記コン
ピュータユニットで内部固定データと入力データとを比
較処理して前記回転インペラ７を駆動するモータを制御
し、かつ制御弁ν〜ｖＳの開閉を制御し連続的に表示部
にデジタル表示させながら運転するようにするのがよい
。

〔発明の効果〕

本発明は、原料供給口と、異物排出口とを備えた密閉ケ
ーシング内に、原料を有用繊維分と不純物の異物弁とに
分離するためのスクリーンを設けて繊維回収室と異物回
収室とに区画形成し、該異物回収室側の前記スクリーン
に近接してインペラを回転自在に備えると共に、該イン
ペラの外端の移動する外周対向面に円筒形スクリーンバ
スケットを環状に対設配備して、該スクリーンバスケッ
ト外周に精選室を区画構成し、かつこのスクリーンバス
ケットに沿って旋回するアジテータを備えたこと、即ち
フラットプレートとシリンドリカルプレートとのスクリ
ーンとそれぞれにインペラ及びアジテータとを備えてい
ることで除塵効果がアンバランスとなることなく効率よ
く行え、しかも原料に剪断力を加えて未離解片を効率よ
く離解させ、原料中に未離解片が多く混入していても離
解作用が不足することなく、有用繊維の回収歩留りを向
上できると共に、スクリーンプレートの目詰まりも少な
く処理能力も良好で原料処理時間も長くなって生産量を
大幅に高められると共に、異物は砕くことなく、異物破
砕程度も調節できて製品品質が向上し、粗大異物はもち
ろん細かいごみをも適確に分離し、除ｍ能力も離解能力
も大きく有用繊維と異物とを分離する精選処理力の高い
装置とし、過負荷現象を起こすことなく安全に運転する
ことが可能となり、しかも原料中の未離解片の量及び性
質によって離解機能の操作及び運転時間を調節できるし
、未離解片が粕とともに系外に排出されて歩留りを悪く
することなく能率良い作業が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の一部を切断した側面図、第２
図は一部の拡大正側面図、第３図はインペラの斜視図、
第４図は他の実施例の一部を切断した側面図、第５図は
従来例の蓋体開放時の正面図である。 ２・・・原料供給口、２・・・異物排出口、３・・・密
閉ケーシング、３．・・・蓋体、４・・・スクリーン、
５・・・繊維回収室、６・・・異物回収室、７・・・イ
ンペラ、８・・・アジテータ、９・・・円筒形スクリー
ンバスケット、１０・・・精選室、１１，１２．１３，
１４．１５・・・流路、１６・・・インペラ、１７・・
・回転軸、１８・・・排出口、Ｖ、〜■、・・・弁。 特許出瀬人

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）原料供給口と、異物排出口とを備えた密閉ケーシ
   ング内に、原料を有用繊維分と不純物の異物分とに分離
   するためのスクリーンを設けて繊維回収室と異物回収室
   とに区画形成し、該異物回収室側の前記スクリーンに近
   接してインペラを回転自在に備えると共に、該インペラ
   の外端の移動する外周対向面に円筒形スクリーンバスケ
   ットを環状に対設配備して、該スクリーンバスケット外
   周に精選室を区画構成し、かつこのスクリーンバスケッ
   トに沿って旋回するアジテータを備えたことを特徴とす
   る製紙用離解兼除塵機。
2. （２）前記スクリーンが、円板状のフラットスクリーン
   プレートであって、その外周に接近して円筒形スクリー
   ンバスケットを配備したものである請求項１記載の製紙
   用離解兼除塵機。
3. （３）前記繊維回収室が、循環配管で原料供給流路に連
   通配備され、室内に循環流を生成するアジテータを回転
   可能に備えたものである請求項１又は２記載の製紙用離
   解兼除塵機。