JPH038831Y2 - - Google Patents

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JPH038831Y2
JPH038831Y2 JP17299085U JP17299085U JPH038831Y2 JP H038831 Y2 JPH038831 Y2 JP H038831Y2 JP 17299085 U JP17299085 U JP 17299085U JP 17299085 U JP17299085 U JP 17299085U JP H038831 Y2 JPH038831 Y2 JP H038831Y2
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JP
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metal
metal plate
rib
gasket
metal gasket
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は内燃機関のシリンダブロツクとシリン
ダヘツド等の間に設けられる金属ガスケツトに関
する。
〔従来の技術〕
弾性金属板を積層して成るガスケツトは、例え
ば実開昭55−124659号公報あるいは実開昭59−
555号公報に記載されているように、既に公知で
ある。第5図は金属ガスケツトの一例を示し、第
6図は従来の金属ガスケツトの断面図の一例を示
す。第6図はシリンダブヘツド2をシリンダブロ
ツク1に対してボルト等により締めつける前の状
態を示し、金属ガスケツト11はシリンダブロツ
ク1とシリンダブヘツド2の間に設けられ、燃焼
室3、油孔(図示せず)およびウオータジヤケツ
ト(図示せず)の内外をシールする。このため金
属ガスケツト11は、第5図に示すように燃焼室
3、油孔およびウオータジヤケツトに対応する開
口12,13,14を有し、これらの開口12,
13,14の周囲には燃焼室3、油孔およびウオ
ータジヤケツトをシールするリブ15,16,1
7がそれぞれ形成され、さらに金属ガスケツト1
1の外周縁には外部へのシール用リブ18が形成
される。金属ガスケツト11は3枚の弾性金属板
21,22,23を積層させて成る。上層の金属
板21と下層の金属板23は、同じ硬度の材料か
ら成形され、相互に同形状を有し、同方向に隆起
するリブ15,16,17を形成されるが、中間
層の金属板22は平板から成形され、リブを有し
ない。
〔考案が解決しようとする問題点〕
従来の上下層の金属板21,23は、通常同一
形状かつ同一硬度のものであつたため、ばね特性
を変更する必要がある場合、板厚を変えることに
より行なつていた。ところがこのように板厚の異
なる材料を用いることは、製造上面倒であり、コ
ストの点でも好ましくないという問題がある。ま
た第6図の構成の場合、下層の金属板23のリブ
15と中間層の金属板22との間の接触面積が小
さいためにシール性が充分ではなく、さらに、ア
ルミ合金製のシリンダヘツドに上層の金属板21
のリブ15により圧痕がつくおそれがある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案に係る金属ガスケツトは、同じ開口に対
応する上層および下層の金属板の各リブの断面形
状を、相互に異ならせたことを特徴としている。
〔実施例〕
以下図示実施例により本考案を説明する。
第1図は本考案の第1の実施例を示す。上層の
金属板21のリブ15aに比べて、下層の金属板
23のリブ15bの曲率半径は相対的に大きく成
形されている。したがつて下層のリブ15bと中
間層の金属板22との接触面積、すなわちシール
幅が拡大され、これらの間のシール性が向上す
る。また、上下層の金属板21,23をプレス成
形するための打抜き型としては共通のものを用い
ることができ、プレス成形時における押圧力を変
えるだけでよく、コスト上有利である。
第2図は第2実施例を示す。この実施例では、
上層の金属板21のリブ15cは、その曲率半径
を下層のリブ15dよりも相対的に大きく成形さ
れてシリンダヘツド2の下面に当接するようにな
つている。したがつてリブ15cのシリンダヘツ
ド2に対する接触面積は大きく、シリンダヘツド
2の下面に圧痕が生じるおそれはなく、またこの
間におけるシール性が向上する。なおこの実施例
の場合、上層および下層の金属板21,23の成
形にはそれぞれ別の打抜き型が必要である。
第3図は第3実施例を示す。上層の金属板21
のリブ15eおよび下層の金属板23のリブ15
fは、それぞれ下方に突出しており、上層のリブ
15eの方が下層のリブ15fよりも大きい曲率
半径を有する。この構成によれば、上層の金属板
21と中間層の金属板22との間のシール性は良
く、また金属板21はシリンダブロツク1に対し
て面接触するため、シリンダブロツク1の下面に
圧痕が形成されるおそれがない。さらに上下層の
金属板21,23の成形に際し、同じ打抜き型を
用いることができ、コスト上有利である。
上記各実施例の金属ガスケツトのばね特性は、
各リブの形状を変えることにより容易に調整する
ことができ、すなわち種々のばね特性が容易に得
られる。また金属板21,23の材料の硬度を適
当に選定することにより、ばね特性を変えること
ができる。第4図は金属ガスケツトにおける荷重
と歪との関係を示し、実線Aは第6図に示す金属
ガスケツト、実線Bは1枚の金属板のみから成る
金属ガスケツト、実線Cは第6図に示す金属ガス
ケツトであつて上層の金属板21のヴイツカース
硬さ(HV)を450とした場合、実線Dは第3図
に示す金属ガスケツトであつて上層の金属板21
のヴイツカース硬さ(HV)を400とした場合で
ある。
なお、上記各実施例はいずれも3枚の金属板か
らなる構成を有しているが、4枚以上の金属板か
ら成形したものであつてもよい。またリブの断面
形状は円弧状のものに限らず、例えば角形であつ
てもよい。
〔考案の効果〕
以上のように本考案によれば、上下層の金属板
を同じ板厚のものから構成しても、金属ガスケツ
トのばね特性を自由に設定することができ、安価
に製造することができる。また金属ガスケツトの
シール性が向上し、さらにシリンダヘツドにリブ
の圧痕がつくのを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示し、第5図の
A−A線に相当する部分の断面図、第2図は第2
実施例を示し、第5図のA−A線に相当する部分
の断面図、第3図は第3実施例を示し、第5図の
A−A線に相当する部分の断面図、第4図は金属
ガスケツトにおける荷重の歪の関係を示すグラ
フ、第5図は金属ガスケツトを示す平面図、第6
図は従来の金属ガスケツトを示し、第5図のA−
A線に相当する部分の断面図である。 11……金属ガスケツト、12,13,14…
…開口、15,15a,15b,15c,15
d,15e,15f……リブ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 開口を有する3枚以上の弾性金属板が該開口
    を合致させて積層され、上層の金属板と下層の
    金属板に、上記開口を囲繞するリブが形成され
    た金属ガスケツトにおいて、同じ開口に対応す
    る上層および下層の金属板の各リブの断面形状
    を、相互に異ならせたことを特徴とする金属ガ
    スケツト。 2 上層および下層の金属板が相互に異なる硬度
    を有する材料から成形されることを特徴とする
    実用新案登録請求の範囲第1項記載の金属ガス
    ケツト。
JP17299085U 1985-11-12 1985-11-12 Expired JPH038831Y2 (ja)

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JP17299085U JPH038831Y2 (ja) 1985-11-12 1985-11-12

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JP17299085U JPH038831Y2 (ja) 1985-11-12 1985-11-12

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JPS6282462U JPS6282462U (ja) 1987-05-26
JPH038831Y2 true JPH038831Y2 (ja) 1991-03-05

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