JPH038787A - 尿素・デンプン複合体の製造方法 - Google Patents

尿素・デンプン複合体の製造方法

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JPH038787A
JPH038787A JP1141343A JP14134389A JPH038787A JP H038787 A JPH038787 A JP H038787A JP 1141343 A JP1141343 A JP 1141343A JP 14134389 A JP14134389 A JP 14134389A JP H038787 A JPH038787 A JP H038787A
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JP
Japan
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urea
starch
complex
fertilizer
aqueous solution
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JP1141343A
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JPH0428674B2 (ja
Inventor
Norinaga Fujishige
昇永 藤重
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Agency of Industrial Science and Technology
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、肥料として有用な新規な尿素・デンプン複合
体及びその製造方法に関する。
従来の技術 尿素は中性で濃厚肥料として実用されているが尿素自体
の分子構造のために吸湿性が高く、貯蔵や実用に際して
もその取り扱いには特別な注意が必要とされている。こ
のためには、一方では200〜300倍の水に溶解して
葉面散布用の液体肥料としても実用されているが、水に
対する溶解性が著しく高いために、従来の方法では折角
厩肥しても尿素が肥料として植物1;効果的に吸収され
る以前に雨が降れば、この尿素は大量の水でその場から
洗い流されてしまう危険を絶えず伴っている。
このような危険を避けるための方策としては、尿素の吸
湿性、水に対する溶解性を低減させる目的でこれまでに
も、硝酸石灰尿素、尿素石膏、硫酸マグネシウム尿素、
硝酸マグネシウム尿素、硝酸尿素1.リン酸尿素、シュ
ウ酸尿素などが検討されてきたが工業的に大量に生産さ
れるまでには至っていない。
発明が解決しようとする課題 本発明は、従来の尿素単独の場合に比較して吸湿性を低
減化し、取り扱いが容易な尿素・デンプン複合体肥料及
びそれを製造する方法を提供することを目的とするもの
である。
課題を解決するための手段 本発明者は、尿素がそのままの状態で実用に供されたの
では吸湿性や水に対する溶解性が高いために取り扱いに
特別な注意が必要とさパること、施肥されt;場所から
雨水で洗い流されてしまう危険があること、薬効を持続
させることが困難であることなどの問題点に着目し、鋭
意研究を重ねた結果、尿素をデンプンとの複合体にする
と尿素単独に比して吸湿性が低減されると同時に水に対
する溶解性も抑制されることを見出し、それを肥料にす
ること及びその製造方法を確立し1.本発明、を完成さ
せたものである。
すなわち、本発明は、尿素とデンプンの複合体を有効成
分とする徐放性肥料及びそれを製造する方法として、尿
素の飽和水溶液中にデンプンを投入して加熱して均一に
溶解させたのち、乾燥、固化させる方法に関するもので
ある。
本発明の尿素・デンプン複合体は、尿素とデンプンが分
子間相互作用で結合したものであり、その結合は極めて
弱いものである。
この複合体の製造方法は、尿素の飽和水溶液を加熱した
中にデンプンを添加、かきまぜた後、そのままの状態で
乾燥・固化する簡単な方法で得ることができる。その際
の加熱温度は、50℃以上であって、特に70〜80℃
が好ましい。原料のデンプン及び尿素は市販のものでよ
く特別のものを必要としない、原料の作用量は、尿素1
00部に対してデンプン5部以上を用いる。本発明の溶
解条件によれば溶解に際して、いわゆるままこの生成は
みられない。
本発明の複合体は、成形加工時の乾燥固化条件によって
得られる複合体の状態が異なり、種々の尿素結晶体を含
むものが得られるという特徴を有している。これらの複
合体は、含有する結晶形によって、溶解性に影響を与え
るものと考えられる。
例えば、尿素とデンプンの共存した溶液を70℃以上の
1度で急速に乾燥すると、尿素は結晶を成長させること
なしにデンプンと複合体を形成した状態で固化され、長
期にわたって尿素を徐放するに適した肥料となる。
また、70°0以上の水蒸気の共存する熱雰囲気で乾燥
させるときは一部の尿素が針状の結晶として析出した状
態で固化され前記方法で得られた肥料よりも尿素を速い
速度で徐放する肥料を与える。
さらに、この溶液を室温付近で風乾するときは一部の尿
素が長く成長した針状結晶として析出した状態で固化さ
れ、前記方法のどの肥料よりも尿素を速い速度で徐放す
る肥料となる。
この様に本発明の尿素・デンプン複合体は、尿素を徐放
する速度の速いものから長期にわたりゆっくり徐放する
ものまであるので、それらは作用目的に応じて用いるこ
とができるし、製造することもできるので効率的なもの
である。
発明の効果 本発明の尿素は、デンプンとの複合体形成により吸湿性
を著しく低減され取り扱いが8昌になるとともに、この
複合体が肥料としであるいは肥料を調製する際の一成分
として利用されるときは、所望する場所に、希望する期
間滞留して尿素を徐放する系が実現できるので、肥料と
して有効に作用できるものである。そして、本発明の尿
素・デンプン複合体は簡漫な方法で製造できるものであ
る。
実施例 次に実施例によって尿素・デンプン複合体の製造方法を
さらに具体的に説明する。
実施例1 水100m12に尿素609を加えて70℃に加熱すれ
ば、この温度では尿素の均一な水溶液が得られる。
これに馬鈴薯デンプン109を投入してかきまぜればま
まこの形成を見ることもなく均一な溶液が得られるので
、これをポリフルオロカーボン族のシャーレに移し、7
0℃に保たれた電熱乾燥機内に一夜放置して乾燥させ、
尿素・デンプン複合体を得た。また、上記の条件で急速
に職燥させた場合には、尿素の結晶の全くない複合体が
得られた。
この肥料は長期にわたって尿素を徐放するのに適した肥
料であった。
実施例2 溶解する馬鈴薯デンプンの量を5gにするほかは、実施
例1と同一条件で処理して得られる結果は外見上、差異
が見られなかっt;が、尿素を徐放する速度は実施例1
で得られたものよりも僅かに速い。
実施例3 ′9!施例2で調製されt;溶液をポリフルオロカーボ
ン族のシャーレに移し、シャーレにはアルミフォイルで
ゆるいカバーをかぶせて、水蒸気の共存する熱雰囲気で
70°Cに保たれた電熱乾燥機内に2昼夜放!して乾燥
させた。その結果、一部の尿素が針状の結晶として析出
した状態で固化され、実施例2で得られた肥料よりも尿
素を速い速度で徐放する肥料を得た。
実施例4 !l!施例2で調製された溶液をポリフルオロカーボン
族のシャーレに移し、ドラフト室内に室温で2昼夜放置
して乾燥させた。その結果一部の尿素が長さ数cmにも
成長した針状結晶として析出した状態で固化した。
この肥料は前記実施例3で得られた肥料よりも尿素を速
い速度で徐放する肥料であっt;。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 尿素・デンプン複合体を有効成分とする徐放性肥料
    。 2 尿素とデンプンが水溶液中で特異的に分子間相互作
    用して複合体を形成するプロセスにおいて、尿素の飽和
    水溶液中にデンプンを投入して加熱して均一に溶解させ
    たのち、乾燥、固化させて得られることを特徴とする尿
    素を徐放する特性を備えた尿素・デンプン複合体の製造
    方法。
JP1141343A 1989-06-02 1989-06-02 尿素・デンプン複合体の製造方法 Granted JPH038787A (ja)

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JP1141343A JPH038787A (ja) 1989-06-02 1989-06-02 尿素・デンプン複合体の製造方法

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JP1141343A JPH038787A (ja) 1989-06-02 1989-06-02 尿素・デンプン複合体の製造方法

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JPH038787A true JPH038787A (ja) 1991-01-16
JPH0428674B2 JPH0428674B2 (ja) 1992-05-14

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ID=15289755

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JP (1) JPH038787A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5554577A (en) * 1992-03-20 1996-09-10 Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien Agents for the stimulation and cultivation of plant growth and process for producing said agents

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5554577A (en) * 1992-03-20 1996-09-10 Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien Agents for the stimulation and cultivation of plant growth and process for producing said agents

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JPH0428674B2 (ja) 1992-05-14

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