JPH038462Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、プリンタにてデータ出力後OCR帳
票に成形加工されるOCR連続帳票の改良に関す
るものである。

従来の技術 従来のOCR連続帳票の形態として、複数条の
連続シートを重ね合わせてインパクトプリンタに
よりデータをプリント・複写するものと、各連続
シートにノンインパクトプリンタによりデータを
プリント後丁合するものとがある。

考案が解決しようとする問題点 インパクトプリンタ方式であるとデータ出力の
際印字圧が弱くて複写が不鮮明となるおそれがあ
る。また、ノンインパクトプリンタ方式であると
各連続シート毎にデータ出力しなければならず、
作業性に劣るという欠点がある。

そこで、本考案は複数条のOCR連続帳票が並
列するが如く一条のシート中にOCR帳票片の列
と控帳票片の列とを並列形成して、インパクトプ
リンタによる場合の複写の不鮮明さを解消し、ま
たノンインパクトプリンタによる場合の非能率性
を解消しようとするものである。

問題点を解決するための手段 一条の連続シートにOCR帳票片１０と控帳票
片１２とを並列して形成すると共にプリンタ出力
欄２０及び手書きOCR欄２２を上記各片１０，
１２に同形、同大にてそれぞれ設定する。

また、上記OCR帳票片１０の手書きOCR欄２
２の裏面には発色剤層２４を、上記控帳票片１２
の手書きOCR欄２２の表面には顕色剤層２６を
それぞれ付着形成しておく。

作 用 OCR帳票片１０と控帳票片１２とが並列して
形成されていることから、これらのプリンタ出力
欄２０には同時にノンインパクトプリンタ方式に
てプリントが可能である。

そしてプリント後丁合されたときは、両片１
０，１２の発色剤層２４と顕色剤層２６とが重な
り合うので手書きOCR欄２２に記入された文字
はそのまま下の片１２に複写されることになる。

実施例 以下、本考案の実施例につき図面に基づいて説
明する。

第１図及び第２図は本考案にかかるOCR連続
帳票の一例を示している。

図において、１０はOCR帳票片であり、１２
は控帳票片であつて、これらは一条の連続シート
中に並列して形成され、OCR連続帳票を構成し
ている。１４，１６は各片１０，１２を区画し、
後に切り離すための縦切り取り線、横切り取り線
であり、１８は両片間を後に分断するための切り
取り線である。

また、２０，２２は上記連続帳票の表面に設け
られているプリンタ出力欄、手書きOCR欄であ
り、これらは上記各片１０，１２に同形、同大に
てそれぞれ設定され、罫線、ます等が印刷表示さ
れている。

さらに、２４は発色剤層であつて上記OCR帳
票片１０の手書きOCR欄２２の裏面に付着形成
されており、２６は顕色剤層であつて上記控帳票
片１２の手書きOCR欄２２の表面に付着形成さ
れている。

当該顕色剤層２６は発色剤層２４の発色剤が付
着したときに、その付着した個所だけ異なる色を
呈するようになつている。

その他、図において２８は丁合後の各片１０，
１２を切り取るための切り取り線、３０は連続帳
票の送り穴である。この送り穴３０部分は切り取
り線１４にて切除される。また、３２，３４はそ
れぞれ後のOCR読取の際使用されるタイミング
マーク、コーナーカツトである。

次に、上記OCR連続帳票から綴られたOCR帳
票を得る迄の工程について述べる。

まず、OCR連続帳票が第１図の展開状態のま
まノンインパクトプリンタ又はインパクトプリン
タに供給されると、そのOCR帳票片１０及びこ
れに隣接する控帳票片１２のプリンタ出力欄２０
にそれぞれ同時にデータがプリントされる。当該
OCR連続帳票は、上記送り穴３０の利用によつ
て順次一方向に送られつつ、その全ての片に上記
プリントがなされる。

プリントアウトされたOCR連続帳票は、その
後一方向に移送されつつ、切り取り線１４から送
り穴３０の部分を切除され、かつ切り取り線１８
にてOCR帳票片１０の帯と控帳票片１２の帯と
に分断される。そして、二つの帯は重ね合わせら
れ、横切り取り線１６にて各片毎に分断される。

各片は第３図で示されるように、同形・同大で
あり、この二片が重なり合つた状態で糊代部分３
６にてホツチキスにて綴じ合わせられ、第４図の
如きOCR帳票とされる。

このとき、前記発色剤層２４と顕色剤層２６と
は完全に重なり合つている。

なお、両片１０，１２の接合にはホツチキスに
よる以外に、予め塗布された再湿性糊、ヒートシ
ール糊等を使用するもよい。

かくして得られたOCR帳票はOCR帳票片１０
の手書きOCR欄２２に所定の必要事項が手書き
で記入される。すると同時に筆圧の加わつた部分
の発色剤層２４の発色剤が顕色剤層２６に付着し
て、手書き文字が控帳票片１２の表面に複写され
ることになる。

その後、OCR帳票片１０は切り取り線２８か
ら切り離されてOCR処理に使用され、控帳票片
１２は控として保管される。

考案の効果 以上のように、本考案は、表面にプリンタ出力
欄２０及び手書きOCR欄２２が設けられた一条
の連続シートからなるOCR連続帳票において、
上記連続シートにOCR帳票片１０と控帳票片１
２とを並列して形成すると共に上記プリンタ出力
欄２０及び手書きOCR欄２２を上記各片１０，
１２に同形、同大にてそれぞれ設定してなるもの
であるから、従来ならば二条の連続シートを別々
にプリントにかけるか、又は重ね合わせてインパ
クトプリンタにかけざるを得ないところ、本考案
においては一度にしかもノンインパクトでプリン
トアウトすることが出来、従つて常に明瞭な印字
を行うことができるのみならず、作業性を一段と
向上させることができるものである。

また、本考案は上記OCR帳票片１０の手書き
OCR欄２２の裏面には発色剤層２４を、上記控
帳票片１２の手書きOCR欄２２の表面には顕色
剤層２６をそれぞれ付着形成してなるものである
から、OCR帳票に成形した際にただちに複写伝
票として用いることができるばかりでなく、連続
帳票の状態では発色剤と顕色剤とを分離しておく
ことができる。従つて、両剤はOCR帳票として
完成しない間は混じり合わないので、プリントに
かけたときにも妄りに発色せず、従つて汚れ等を
生じ難いのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案にかかるOCR連続帳票の部分
切欠平面図、第２図は第１図の−線断面図で
ある。第３図はOCR連続帳票から得られるOCR
帳票片及び控帳票片の平面図、第４図は第３図の
帳票片を綴じてなるOCR帳票の斜視図である。 １０……OCR帳票片、１２……控帳票片、２
０……プリンタ出力欄２０、２２……手書き
OCR欄、２４……発色剤層、２６……顕色剤層。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表面にプリンタ出力欄２０及び手書きOCR欄
   ２２が設けられた一条の連続シートからなる
   OCR連続帳票において、上記連続シートにOCR
   帳票片１０と控帳票片１２とを並列して形成する
   と共に上記プリンタ出力欄２０及び手書きOCR
   欄２２を上記各片１０，１２に同形、同大にてそ
   れぞれ設定し、かつ上記OCR帳票片１０の手書
   きOCR欄２２の裏面には発色剤層２４を、上記
   控帳票片１２の手書きOCR欄２２の表面には顕
   色剤層２６をそれぞれ付着形成してなることを特
   徴とする上記OCR連続帳票。