JPH038337B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH038337B2
JPH038337B2 JP57112757A JP11275782A JPH038337B2 JP H038337 B2 JPH038337 B2 JP H038337B2 JP 57112757 A JP57112757 A JP 57112757A JP 11275782 A JP11275782 A JP 11275782A JP H038337 B2 JPH038337 B2 JP H038337B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
methyl ester
formula
group
compound according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP57112757A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS595155A (ja
Inventor
Hirohisa Wakatsuka
Takashi Yamato
Shinsuke Hashimoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ono Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Ono Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ono Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Ono Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP57112757A priority Critical patent/JPS595155A/ja
Priority to ZA834729A priority patent/ZA834729B/xx
Priority to AU16309/83A priority patent/AU1630983A/en
Priority to EP83303765A priority patent/EP0099673A3/en
Priority to DK299883A priority patent/DK299883A/da
Publication of JPS595155A publication Critical patent/JPS595155A/ja
Publication of JPH038337B2 publication Critical patent/JPH038337B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D307/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
    • C07D307/77Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D307/93Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems condensed with a ring other than six-membered
    • C07D307/935Not further condensed cyclopenta [b] furans or hydrogenated cyclopenta [b] furans
    • C07D307/937Not further condensed cyclopenta [b] furans or hydrogenated cyclopenta [b] furans with hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals directly attached in position 2, e.g. prostacyclins
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C405/00Compounds containing a five-membered ring having two side-chains in ortho position to each other, and having oxygen atoms directly attached to the ring in ortho position to one of the side-chains, one side-chain containing, not directly attached to the ring, a carbon atom having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, and the other side-chain having oxygen atoms attached in gamma-position to the ring, e.g. prostaglandins ; Analogues or derivatives thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08BPOLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
    • C08B37/00Preparation of polysaccharides not provided for in groups C08B1/00 - C08B35/00; Derivatives thereof
    • C08B37/0006Homoglycans, i.e. polysaccharides having a main chain consisting of one single sugar, e.g. colominic acid
    • C08B37/0009Homoglycans, i.e. polysaccharides having a main chain consisting of one single sugar, e.g. colominic acid alpha-D-Glucans, e.g. polydextrose, alternan, glycogen; (alpha-1,4)(alpha-1,6)-D-Glucans; (alpha-1,3)(alpha-1,4)-D-Glucans, e.g. isolichenan or nigeran; (alpha-1,4)-D-Glucans; (alpha-1,3)-D-Glucans, e.g. pseudonigeran; Derivatives thereof
    • C08B37/0012Cyclodextrin [CD], e.g. cycle with 6 units (alpha), with 7 units (beta) and with 8 units (gamma), large-ring cyclodextrin or cycloamylose with 9 units or more; Derivatives thereof
    • C08B37/0015Inclusion compounds, i.e. host-guest compounds, e.g. polyrotaxanes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規なプロスタグランジンD類似化合
物に関する。 プロスタグランジンは次の構造をもつプロスタ
ン酸の誘導体である。 種々のタイプのプロスタグランジンが知られて
おり、そのタイプは脂環式環の構造と置換基に依
存する。例えば、プロスタグランジンF(PGF)、
E(PGE)及びD(PGD)の脂環式環はそれぞれ
次の構造をもつ。 【式】【式】及び 【式】 前記の構造式中もしくは本明細書中の他の構造
式中の点線は、一般的に認められている命名法の
規則に従い、それについている基が環平面のうし
ろ側すなわちα−配置であり、太線〓はそれにつ
いている基が環平面の前側すなわちβ−配置であ
り、波線はそれについている基がα−またはβ
−配置であることを示す。 それらの化合物は脂環式環の8位と12位につい
ている側鎖上の二重結合の位置によつて副分類さ
れる。PG−1化合物はC13−C14間にトランス二
重結合(トランス−Δ13)をもちPG−2化合物は
C5−C6間にシス二重結合とC13−C14間にトランス
二重結合(シス−Δ5、トランス−Δ13)をもつて
いる。例えば、プロスタグランジンD1(PGD1
及びプロスタグランジンD2(PGD2)は、それぞ
れ次の構造式で示される。 及び 更にプロスタグランジンの脂環式環の12位につ
いている脂肪族基から1つまたはそれ以上のメチ
レン基が除去されたとき、その化合物は、有機命
名法の一般則に従つてノル−プロスタグランジン
として知られており、除去されたメチレン基の数
は、「ノル」の接頭語の前にジ−あるいはトリ−
等をつけて示される。 プロスタグランジンは一般に薬理的性質を有す
る。例えばそれらは、平滑筋の収縮を刺激する作
用、血圧降下作用、利尿作用、気管支拡張作用、
脂肪分解阻害作用、血小板凝集凝集抑制作用、胃
酸分沁抑制作用を有する。したがつて高血圧症、
血栓症、喘息及び胃腸の潰瘍の治療、任娠哺乳動
物の分娩誘発及び中絶、動脈硬化の予防、または
利尿剤として有効である。それらは、動物体内の
生体内へプロスタグランジンを分沁する各組織中
にごく微量存在する脂溶性物質である。 本発明者らは、「天然」のプロスタグランジン
の薬理作用を有するか、またはそれらの性質のひ
とつはそれ以上の性質で、より強い活性を有する
か、あるいは「天然」のプロスタグランジンには
全く見られないような性質を有する新規な化合物
を見い出すため、幅広い研究を行つた結果、
PGD1の6位の炭素原子にオキソ基(すなわち=
0)が導入された新規なPGD1類似化合物(6−
ケト−PGD1類似化合物)、さらにそれらの化合
物の15位の炭素原子についている水酸基が脱水さ
れ、C12−C13間とC14−C15間に二重結合が導入さ
れた新規なPGD類似化合物、さらには、それら
の化合物の9位の炭素原子についている水酸基が
脱水され、C9−C10間にシス−二重結合が導入さ
れた新規なPGD類似化合物が、「天然」のプロス
タグランジンが有する薬理的性質は有さないか、
または非常に弱いのに反し、抗腫瘍作用が驚くほ
ど強いことを見い出し本発明を完成した。 従来よりPGD類似化合物に関する出願はいく
つかなされている。例えば特開昭52−42856号明
細書には、12位以下の脂肪族基に種々の置換基が
導入された化合物が、さらに同51−131859号、同
52−83351号、同52−89648号、同52−89649号、
同52−89650号及び同54−141751号明細書には、
PGDの1位についているカルボン酸が種々の官
能基で置換された化合物が開示されている。その
ほかにもくつかの出願が存在するが、いずれの出
願も、その範囲に我々の提供する6−ケト−
PGD1類似化合物を全く含まない。もちろんそれ
らの化合物の15位についている水酸基または9位
と15位についているふたつの水酸基が脱水され、
それぞれ二重結合が導入された化合物も今まで全
く見い出されておらず新規化合物である。 さらに重要なことは、本発明化合物は、公知の
PGD類似化合物には全く見い出されなかつた新
規な作用、すなわち抗腫瘍作用を有している点に
ある。前記した公開明細書では、一般のプロスタ
グランジンに知られていた薬理的性質を単に述べ
るにとどまり、抗腫瘍作用に着目した出願は皆無
である。 すなわち、本発明は、一般式 〔式中、〔A〕は、式【式】 【式】または【式】 で示される基を表わし、C13−C14−C15は、 (i) 〔A〕が式()で示される基を表わす場合
には、式 で示される基を表わし、 (ii) 〔A〕が式()または()で示される基
を表わす場合には、式 で示される基を表わし、Rは水素原子または炭素
数1〜12の直鎖または分枝鎖アルキル基を表わ
し、R1は単結合もしくは炭素数1〜5の直鎖ま
たは分枝鎖アルキレン基を表わし、R2は炭素数
1〜8の直鎖または分枝鎖アルキル基、置換され
ていないかまたは少なくともひとつの炭素数1〜
8の直鎖または分枝鎖アルキル基で置換されてい
る炭素数4〜7のシクロアルキル基、あるいは置
換されていないかまたは少なくともひとつのハロ
ゲン原子、トリフルオロメチル基または炭素数1
〜4の直鎖または分枝鎖アルキル基で置換されて
いるフエニル基またはフエノキシ基を表わし、式
()において、C9−C10間の二重結合はZを表わ
し、式()において、C13−C14間の二重結合は
Eを表わし、式()において、C12−C13間及び
C14−C15間の二重結合は、それぞれ独立したもの
であつて、E,Zまたはそれらの混合物(すなわ
ちEZ)を表わす。ただしR1が単結合を表わす場
合、R2は置換または無置換のフエノキシ基を表
わさないものとする。〕 で示されるPGD類似化合物、及びそれらのシク
ロデキストリン包接化合物、及びRが水素原子を
表わす場合には、その酸の非毒性塩に関する。 本発明化合物としては、一般式 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わ
す。)で示される6−ケト−PGD1類似化合物、
及び一般式 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わ
す。)で示される化合物、及び一般式 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わ
す。)で示される化合物が含まれる。 一般式()で示される化合物には、いくつか
の不斉炭素が存在する。例えば一般式(a)で
示される化合物には、4個の不斉炭素(すなわ
ち、8位、9位、12位及び15位の炭素原子)が存
在し、一般式(b)で示される化合物では、8
位及び9位の炭素原子が不斉炭素であり、さらに
一般式(c)で示される化合物では、8位のそ
れが不斉炭素である。さらにR,R1及びR2が表
わす種々の置換基のアルキル部分が分枝鎖である
場合には、その他の不斉炭素が生じる可能性があ
る。しかしながら、本発明の一般式()で示さ
れる化合物は、不斉炭素によつて生じる各々の異
性体及びそれらの混合物をも含有するものであ
る。 一般式()において、Rが表わす炭素数1〜
12のアルキル基としては、メチル、エチル、プロ
ピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、
オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシ
ル基及びそれらの異性体が挙げられ、好ましいR
は水素原子または炭素数1〜4のアルキル基であ
り、より好ましいRは水素原子またはメチルまた
はエチル基である。 一般式()において、R1が表わす炭素数1
〜5のアルキレン基としては、メチレン、エチレ
ン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチ
レン基及びそれらの異性体が挙げられ、好ましい
R1は単結合またはメチレンまたはエチレン基で
ある。 一般式()において、R2が表わす炭素数1
〜8のアルキル基としては、メチル、エチル、プ
ロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル
基及びそれらの異性体が挙げられ、好ましくは、
無置換であるかあるいは1個または2個のメチル
またはエチル基で置換されたブチル、ペンチル、
ヘキシル基である。 一般式()において、R2が表わす置換また
は無置換のシクロアルキル基としては、シクロブ
チル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロ
ヘプチル基及びひとつまたはそれ以上のメチル、
エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシ
ル、ヘプチルまたはオクチル基で置換されたシク
ロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シ
クロヘプチル基が挙げられ、好ましくは、無置換
であるかあるいは1個のメチル、エチル、プロピ
ルまたはブチル基で置換されたシクロブチル、シ
クロペンチルまたはシクロヘキシル基である。 一般式()において、R2が表わす置換また
は無置換のフエニルまたはフエノキシ基として
は、フエニル、フエノキシ基及びひとつまたはそ
れ以上のフツ素原子、塩素原子、トリフルオロメ
チル基、メチル、エチル、プロピルまたはブチル
基で置換されたフエニルまたはフエノキシ基が挙
げられ、好ましくは、無置換であるかあるいは1
個の塩素原子、トリフルオロメチル基、メチル基
またはエチル基で置換されたフエニルまたはフエ
ノキシ基である。 一般式()において、好ましいR1−R2とし
ては、ブチル、ペンチル、1−メチルペンチル、
2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、1,
1−ジメチルペンチル、1−エチルペンチル、2
−エチルペンチル、ヘキシル、1−メチルヘキシ
ル、2−メチルヘキシル、1−エチルヘキシル、
2−エチルヘキシル、ヘプチル、2−メチルヘプ
チル、2−エチルヘプチル、シクロブチル、1−
プロピルシクロブチル、1−ブチルシクロブチ
ル、3−エチルシクロブチル、3−プロピルシク
ロブチル、シクロペンチル、シクロペンチルメチ
ル、2−シクロペンチルエチル、3−エチルシク
ロペンチル、3−プロピルシクロペンチル、3−
ブチルシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロ
ヘキシルメチル、2−シクロヘキシルエチル、4
−メチルシクロヘキシル、4−エチルシクロヘキ
シル、4−プロピルシクロヘキシル、4−ブチル
シクロヘキシル、ベンジル、2−フエニルエチ
ル、4−メチルベンジル、4−エチルベンジル、
フエノキシメチル、2−フエノキシエチル、3−
クロロフエノキシメチル、4−クロロフエノキシ
メチル、3−トリフルオロメチルフエノキシメチ
ル、4−トリフルオロメチルフエノキシメチル、
4−メチルフエノキシメチル、4−エチルフエノ
キシメチルが挙げられる。 さらに一般式()において、C13−C14−C15
が式()で示される基を表わす場合には、15位
の炭素原子についている水酸基の好ましい配置は
α−配置である。 すべての記号が前記と同じ意味を表わす一般式
(c)で示される本発明化合物は、一般式(
a)で示される本発明の6−ケト−PGD1類似化
合物を、不活性有機溶媒、例えば塩化メチレン、
クロロホルム、四塩化炭素、ジエチルエーテル、
N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフ
ラン、またはそれらの2以上の混合溶媒中、酸の
水溶液、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸
の如き無機酸または酢酸、プロピオン酸、シユウ
酸の如き有機酸の水溶液を用いて、溶媒の還流温
度で反応させることにより製造される。好適に
は、テトラヒドロフラン中、1規定塩酸を用いて
還流させることにより製造される。 すべての記号が前記と同じ意味を表わす一般式
(a)及び一般式(b)で示される本発明化
合物は、一般式 (式中、R3は置換されていないかまたは少な
くとも1個のアルキル基で置換されているテトラ
ヒドロピラン−2−イル基またはテトラヒドロフ
ラン−2−イル基あるいは1−エトキシエチル
基、好ましくはテトラヒドロピラン−2−イル基
を表わし、R4は低級アルキル基、好ましくはメ
チル基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味
を表わし、6位の絶対配置はRまたはSまたは
RS混合物であることを示す。) で示される化合物を酸性条件下で加水分解するこ
とにより、一般式(a)で示される化合物と一
般式(b)で示される化合物の混合物として製
造される。 酸性条件下での加水分解は、例えば (1) 酢酸、プロピオン酸、シユウ酸、p−トルエ
ンスルホン酸の如き有機酸の水溶液又は塩酸、
硫酸、リン酸の如き無機酸の水溶液中、好適に
は水と混和しうる有機溶媒、例えばメタノール
又はエタノールの如き低級アルカノール(好ま
しくはメタノール)、又は1,2−ジメトキシ
エタン、ジオキサンもしくはテトラヒドロフラ
ンの如きエーテル(好ましくはテトラヒドロフ
ラン)の存在下に室温から75℃の温度(好まし
くは45℃以下の温度)で、又は (2) メタノール又はエタノールの如き無水低級ア
ルカノール中p−トルエンスルホン酸又はトリ
フルオロ酢酸の如き有機酸の存在下10〜45℃の
温度で行なわれる。加水分解は、好ましくは希
塩酸及びテトラヒドロフランの混合液、希塩酸
及びメタノールの混合液、酢酸、水及びテトラ
ヒドロフランの混合液、リン酸、水及びテトラ
ヒドロフランの混合液、又はp−トルエンエン
スルホン酸及び無水メタノールの混合液を用い
て行なわれる。 得られた生成物は、通常の分離手段、例えばシ
リカゲルの薄層またはカラムによるクロマトグラ
フイあるいは高速液体クロマトグラフイ等を用い
ることにより、一般式(a)で示される化合物
と一般式(b)で示される化合物を分離するこ
とができる。 この加水分解によつて得られる一般式(a)
で示される化合物はその互変異性体である一般式
(a′)で示される化合物と、また一般式(b)
で示される化合物はその互変異性体である一般式
(b′)で示される化合物と平衡状態で存在しう
ることは、当業者であればよく理解されることで
ある。 〔式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わ
し、一般式(a′)及び(b′)において、6位
の絶対配置はRまたはSまたはRS混合物である
ことを示す。〕 一般式()で示される化合物は、一般式 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わ
し、6位の絶対配置はRまたはSまたはRS混合
物であることを示す。) で示される化合物の11位についている水酸基をオ
キソ基に酸化することによつて製造される。この
ような酸化反応はよく知られており、例えば (a) 南江堂発行亀谷哲治編著「有機合成化学合
成編1」176〜206ページ(昭和51年8月1日)、
又は (b) John Wiley&Sons,Inc、社(米国)発行
「Compendium of Organic Synthetic
Methods」第1巻(1971年)、第2巻(1974
年)、第3巻(1977年)のセクシヨン48又は168
に詳しく記載されている。特に好ましい緩和な
中性条件下での酸化は、例えばジメチルスルフ
イド−N−クロロスクシンイミド錯体、チオア
ニソール−N−クロロスクシンイミド錯体、ジ
メチルスルフイド−塩素錯体、チオアニソール
−塩素錯体〔以下、J.Amer.Chem.Soc.,94
7586(1972)参照〕、ジシクロヘキシルカルボジ
イミド−ジメチルスルホキシド錯体〔J.Amer.
Chem.Soc.,87,5661(1965)参照〕、ピリジニ
ウムクロロクロマート(C5H5NHCrO3Cl)
〔Tetrahedron Letters,2647(1975)参照〕、
無水硫酸−ピリジン錯体〔J.Amer.Chem.Soc.,
89,5505(1967)参照〕、塩化クロミル〔J.
Amer.Chem.Soc.,97,5929(1975)参照〕、三
酸化クロム−ピリジン錯体(例えばコリンズ試
薬)、ジヨーンズ試薬又はクロム酸溶液(三酸
化クロム、硫酸マンガン、硫酸及び水より製
造)等を用いて行なわれるが、好適には、コリ
ンズ試薬またはジヨーンズ試薬を用いる酸化反
応が用いられる。コリンズ試薬を用いる酸化反
応は、クロロホルム、塩化メチレン、四塩化炭
素の如きハロゲン化炭化水素中室温から0℃の
温度、好ましくは0℃で行なわれ、またたジヨ
ーンズ試薬を用いる酸化反応は、通常室温以下
の温度で行なわれる。 一般式()で示される化合物は、一般式 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わ
し、C5−C6間の二重結合はZを示す。) で示される化合物の5位にアルコキシ基(すなわ
ちOR4基)を導入することにより製造される。 この反応は、メタノールまたはエタノールのよ
うな、R4に相当する低級アルカノール中、0か
ら50℃の温度、好ましくは室温で、有機酸、例え
ば酢酸、プロピオン酸またはシユウ酸、あるいは
無機酸、例えば塩酸を用いて行なわれる。この反
応においては、OR3基が加水分解を受けないよう
注意深く行う必要がある。 一般式()で示される化合物は、一般式 (式中、Raは炭素数1〜12の直鎖または分枝
鎖アルキル基を表わし、Xはヨウ素原子または臭
素原子を表わし、その他の記号は前記と同じ意味
を表わし、5位及び6位の絶対配置は、各々が独
立してRまたはSまたはRS混合物であることを
示す。) で示される化合物を、脱ハロゲン化水素反応に付
し、所望により、得られたエステルをケン化反応
に付してカルボン酸とすることにより製造され
る。 脱ハロゲン化水素反応に用いられる試薬はよく
知られており、例えば、1,5−ジアザビシクロ
〔5.4.0〕ウンデセン−5(DBU)、1,5−ジアザ
ビシクロ〔4.3.0〕ノネン−5(DBN)あるいは
1,4−ジアザビシクロ〔2.2.0〕オクタン
(DABCO)等の二環性アミン類あるいはアルカ
リ金属のアルコラート、例えばナトリウム又はカ
リウムの低級アルコラートが挙げられる。反応は
室温から110℃の温度、好ましくは室温から80℃
の温度で、アミン類を用いる場合には溶媒はあつ
てもなくてもよいが、好ましくはトルエン中又は
無溶媒がよく、アルコラートを用いる場合には同
一の低級アルカノールを溶媒に用いるのがよい。 Rが水素原子を表わす一般式()で示される
化合物は、Rが炭素数1〜12のアルキル基を表わ
す一般式()で示される化合物を公知の方法で
ケン化することにより製造される。 好適なケン化は、ナトリウム、カリウム、リチ
ウムのようなアルカリ金属、またはカルシウム、
バリウムのようなアルカリ土類金属の水酸化物の
水溶液を用いて、メタノール、エタノールのよう
な炭素数1〜4の低級アルカノール中、または炭
素数1〜4の低級アルカノールとジオキサン、テ
トラヒドロフランのようなエーテル類との混合溶
媒中、−10℃から室温、好ましくは室温で行なわ
れる。 このようにして得られた、Rが水素原子を表わ
す一般式()で示される化合物は、後述の塩の
製法を用いて、ナトリウム塩の形で単離精製を行
い、次の反応に供することが好ましい。 一般式()で示される化合物は、一般式 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わ
す。)で示される化合物を、ハロゲン化反応と環
化反応を同時に行なう反応に付すことにより製造
される。 この反応は、(i)一般式()で示される化合物
のXがヨウ素原子を表わす場合には、ピリジン
中、ヨウ素を用いて、室温から0℃の温度で反応
させるか、または塩化メチレン、クロロホルムの
ような不活性有機溶媒中、ナトリウム、カリウム
のようなアルカリ金属の炭酸塩の存在下、または
アルカリ金属の炭酸水素塩の水溶液の存在下、ヨ
ウ素を用いて、室温から0℃の温度で反応させる
ことにより行なわれ、(ii)一般式()で示される
化合物のXが臭素原子を表わす場合には、非プロ
トン性有機溶媒、例えば塩化メチレン、クロロホ
ルム、四塩化炭素、ジエチルエーテル、N,N−
ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ま
たはそれらの混合溶媒中、−30〜70℃の温度で、
N−ブロモスクシンイミドまたはN−ブロモアセ
トアミドを用いて行なわれる。好適には、一般式
(XI)で示される化合物の塩化メチレン溶液に飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて、これら二
層を0℃で激しくかきまぜながら、ヨウ素の塩化
メチレン溶液をゆつくり滴下することにより行な
われる。 一般式(XI)で示される化合物は、次の図式に
示される一連の反応工程によつて製造することが
できる。図式中、R5は炭素数1〜4の直鎖また
は分枝鎖アルキル基あるいはフエニル基、好まし
くはn−ブチル基またはフエニル基を表わし、そ
の他の記号は前記と同じ意味を表わす。 図式中の各工程はすべての公知の反応により行
なわれる。例えば工程〔a〕は塩化メチレン、ク
ロロホルム、四塩化炭素またはテトラヒドロフラ
ンのような不活性有機溶媒中、モレキユラ−シー
ブス3Aまたは4Aの存在下、R5に相当するボロン
酸、例えばフエニルボロン酸〔PhB(OH)2〕ま
たはブチルボロン酸〔n−BuB(OH)2〕と還流
温度で反応させることにより行なわれる〔J.C.S.
Chem.Comm.,658ページ(1975年)及び
Prostaglandins,9巻109ページ(1975年)参照
のこと。〕。 工程〔b〕は不活性有機溶媒、例えば塩化メチ
レン、クロロホルム、ジエチルエーテル中、縮合
剤、例えばp−トルエンスルホン酸、硫酸、トリ
フルオロ酢酸の存在下、2,3−ジヒドロピラ
ン、2,3−ジヒドロフラン、エチルビニルエー
テル等を用いて室温から−30℃の温度で行なわれ
る。好適には塩化メチレン中、ピリジンのp−ト
ルエンスルホン酸塩またはp−トルエンスルホン
酸の存在下、2,3−ジヒドロピランを用いて室
温で行なわれる。 工程〔c〕は炭素数1〜4のアルカノール水溶
液、例えば含水メタノールまたは含水エタノール
中、60℃以下の温度、好ましくは45〜50℃で過酸
化水素水と反応させることにより行なわれる。 上記工程〔a〕,〔b〕及び〔c〕は途中で精製
することなく、連続的に反応させることができ
る。 前記図式に示される一連の反応工程において、
出発物質として用いられている一般式(XII)で示
される化合物はPGF2類似化合物として公知であ
るが、一般式 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わ
す。)で示される化合物の11位及び15位について
いるOR3基を、一般式(XII)で示される化合物を
一般式(a)及び(b)で示される化合物に
加水分解するために用いた反応条件により水酸基
に変換することにより製造することができる。 一般式()で示される化合物は、以下に示
される文献及び特許公開明細書に記載された方法
またはそれらの自明な類似方法により製造するこ
とができる。すなわち、 (1) −R1−R2基がペンチル基を表わす場合には、
J.Amer.Chem.Soc.,91,5675(1969)又は同
誌、92,397(1970)に記載された方法、 (2) −R1−R2基がアルキル基を表わす場合には、
特開昭47−42675、48−54068、48−64073、49
−124048、50−95250、50−96543又は50−
101340号の明細書に記載された方法、 (3) −R1−R2基のR2がシクロアルキル基を表わ
す場合には、特開昭49−109353、50−95250、
50−96543、50−123647、50−148339、51−
122040、51−125256、52−27753又は53−25544
号の明細書に記載された方法、 (4) −R1−R2基のR2がフエニル基又はフエノキ
シ基を表わす場合には、特開昭50−95250、50
−96543、51−59841、51−101961又は52−
25745号の明細書に記載された方法により製造
される。 一般式()で示されるプロスタグランジンD
類似化合物のシクロデキストリン包接化合物は、
α−,β−あるいはγ−シクロデキストリンある
いはそれらの混合物を用いて日本特許第790979号
及び特開昭47−39057号明細書記載の方法を用い
ることにより得られる。シクロデキストリン包接
化合物に変換することにより一般式()で示さ
れるプロスタグランジンD類似化合物の安定性が
増大する。 Rが水素原子を表わす一般式()で示される
化合物は、所望により公知の方法で塩に変換され
る。塩は非毒性の塩であることが好ましい。ここ
で非毒性の塩とは動物の組織に対して比較的無害
で、治療に必要な量を用いたとき一般式()示
される化合物の有効な薬理的性質がそのカチオン
により生じた副作用によつて損なわれないような
カチオンの塩を意味する。塩は水溶性であること
が好ましい。適当な塩には、例えばナトリウム又
はカリウムの如きアルカリ金属の塩、カルシウム
又はマグネシウムの如きアルカリ土類金属の塩、
アンモニウム塩及び薬学的に許容される(非毒性
の)アミン塩が含まれる。カルボン酸とそのよう
な塩を形成する適当なアミンはよく知られてお
り、例えば理論上アンモニアの1個あるいはそれ
以上の水素原子を他の基に置き換えて得られるア
ミンが含まれる。その基は1個以上の水素原子が
置換されているときは同じでも異なつてもよい
が、例えば炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1
〜3のヒドロキシアルキル基から選ばれる。適当
な非毒性アミン塩は、テトラメチルアンモニウム
の如きテトラアルキルアンモニウムの塩、及びメ
チルアミン塩、ジメチルアミン塩、シクロペンチ
ルアミン塩、ベンジルアミン塩、フエネチルアミ
ン塩、ピペリジン塩、モノエタノールアミン塩、
ジエタノールアミン塩、リジン塩、又はアルギニ
ン塩の如き他の有機アミン塩が挙げられる。 塩は、Rが水素原子を表わす一般式()で示
される酸を公知の方法、例えば適当な溶媒中で一
般式()で示される酸と適当な塩基、例えばア
ルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物ある
いは炭酸塩、水酸化アンモニウム、アンモニア又
は有機アミンを理論量ずつ反応させて得られる。
塩は溶液を凍結乾燥するか、あるいは反応溶媒に
充分不溶であるならば過するか、あるいは必要
ならば溶媒を一部除去した後に過することによ
り単離される。 一般式()で示されるプロスタグランジンD
類似化合物、及び一般式()で示される化合物
のシクロデキストリン包接化合物、及び一般式
()において、Rが水素原子を表わす場合には
その酸の非毒性塩は、プロスタグランジンに特有
の薬理作用、例えば血圧降下作用、血小板凝集抑
制作用、子宮筋の収縮を刺激する作用、下痢作用
を全く示さないか、またはそれらの作用が非常に
弱いものであるにもかかわらず、抗腫瘍作用が驚
くほど強力で、しかも毒性は極めて少ないため、
腫瘍、例えば白血病及び固型ガンに対する予防効
果、治療効果及び延命効果を目的とする非常に有
効で理想的な抗腫瘍剤として用いることができ
る。 例えば、実験室の実験では、ヒト骨髄性白血病
細胞(HL−60)を用いた、in vitroでの増殖抑
制試験において、本発明化合物は優れた抑制効果
を示した。以下にその実験方法と結果を示す。 ヒト骨髄性白血病細脂(HL−60)を用いた増
殖抑制試験 <実験方法> ヒトの骨髄性白血病細脂を用いた増殖抑制試験
はよく知られた方法で行つた。すなわちヒト骨髄
性白血病細脂(HL−60)を、10%の仔牛胎児血
清含有のRPMI培養液に加え、培養液中の細胞数
を1×105個/mlに調製し、本発明化合物のエタ
ノール溶液5μg/mlを加えた後、37℃で4日間
静置培養した。対照としてエタノール0.1%を加
えた培養液も同様に培養した。培養後トリパンブ
ルー染色法で染色し、生細胞数を測定して対照に
対する抑制率を求めた。結果を下表に示す。 【表】 【表】 一般式()で示されるプロスタグランジンD
類似化合物、及びそれらのシクロデキストリン包
接化合物、及びそれらの非毒性塩を抗腫瘍剤とし
て用いるには、通常全身的あるいは局所的に、経
口または非経口で投与される。投与量は年令、体
重、症状、治療効果、投与方法、処理時間等によ
り異なるが、通常成人ひとり当り、1回につき5
mg〜500mgの範囲で1日1回から数回経口投与さ
れるかまたは成人ひとり当り、1回につき500μ
g〜50mgの範囲で1日1回から数回経口投与、好
ましくは静脈内投与される。もちろん前記したよ
うに、投与量は種々の条件で変動するので、上記
投与量範囲より少ない量で十分な場合もあるし、
また範囲を越えて必要な場合もある。 経口投与のための固体組成物としては、錠剤、
散剤、顆粒剤等が含まれる。このような固体組成
物においては、ひとつまたはそれ以上の活性物質
が、少なくともひとつの不活性な希釈剤、例えば
乳糖、マンニトール、ブドウ糖、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、微結晶セルロース、デンプン、
ポリビニルピロリドン、メタケイ酸アルミン酸マ
グネシウムと混合される。組成物は常法に従つ
て、不活性な希釈剤以外の添加剤、例えばステア
リン酸マグネシウムのような潤滑剤や繊維素グル
コン酸カルシウムのような崩壊剤を含有していて
もよい、錠剤または丸剤は必要により白糖、ゼラ
チン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロースフタレートなどの胃
溶性あるいは腸溶性物質のフイルムで被膜しても
よいし、また2以上の層で被膜してもよい。さら
にゼラチンのような吸収されうる物質のカプセル
剤としてもよい。 経口投与のための液体組成物は、薬剤的に許容
される乳濁剤、溶液剤、懸濁剤、シロツプ剤、エ
リキシル剤等を含み、一般的に用いられる不活性
な希釈剤、例えば精製水、エタノールを含む。こ
の組成物は不活性な希釈剤以外に湿潤剤、懸濁剤
のような補助剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、防腐
剤を含有していてもよい。 経口投与のためのその他の組成物としては、ひ
とつまたはそれ以上の活性物質を含み、それ自体
公知の方法により処方されるスプレー剤が含まれ
る。 非経口投与のための注射剤としては、無菌の水
性または非水性の溶液剤、懸濁剤、乳濁剤を含有
する。水性の溶液剤、懸濁剤としては例えば注射
用蒸留水及び生理食塩水が含まれる。非水性の溶
液剤、懸濁剤としては、例えばプロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、オリーブ油のよ
うな植物油、エタノールのようなアルコール類、
ポリソルベート80等がある。このような組成は、
さらに防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤のような
補助剤を含んでもよい。これらは例えばバクテリ
ア保留フイルターを通す過、殺菌剤の配合また
は照射によつて無菌化される。これらはまた無菌
の固体組成物を製造し、使用前に無菌水または無
菌の注射用溶媒に溶解して使用することもでき
る。 非経口投与のためのその他の組成物としては、
ひとつまたはそれ以上の活性物質を含み、それ自
体公知の方法により処方される。外用液剤、軟コ
ウのような塗布剤、直腸内投与のための坐剤及び
膣内投与のためのペツサリー等が含まれる。 本発明に含まれる一般式()で示される化合
物のうち、好ましいものとしては、例えば、 6−ケト−PGD1メチルエステル、 16−メチル−6ケト−PGD1メチルエステル、 16,16−ジメチル−6−ケト−PGD1メチルエス
テル、 17,20−ジメチル−6−ケト−PGD1メチルエス
テル、 15−(1−ブチルシクロブチル)−16,17,18,
19,20−ペンタノル−6−ケト−PGD1メチルエ
ステル、 15−シクロペンチル−16,17,18,19,20−ペン
タノル−6−ケト−PGD1メチルエステル、 15−(3−プロピルシクロペンチル)−16,17,
18,19,20−ペンタノル−6−ケト−PGD1メチ
ルエステル、 15−(4−ブチルシクロヘキシル)−16,17,18,
19,20−ペンタノル−6−ケト−PGD1メチルエ
ステル、 16−フエニル−17,18,19,20−テトラノル−6
−ケト−PGD1メチルエステル、 16−フエノキシ−17,18,19,20−テトラノル−
6−ケト−PGD1メチルエステル、 16−(3−クロロフエノキシ)−17,18,19,20−
テトラノル−6−ケト−PGD1メチルエステル、 16−(3−トリフルオロメチルフエノキシ)−17,
18,19,20−テトラノル−6−ケト−PGD1メチ
ルエステル、 (14EZ)−(9α)−6,11−ジオキソ−9−ヒドロ
キシプロスタ−12,14−ジエン酸メチルエステ
ル、 (14EZ)−(9α)−6,11−ジオキソ−9−ヒドロ
キシ−−16−メチルプロスタ−12,14−ジエン酸
メチルエステル、 (14EZ)−(9α)−6,11−ジオキソ−9−ヒドロ
キシ−16,16−ジメチルプロスタ−12,14−ジエ
ン酸メチルエステル、 (14EZ)−(9α)−6,11−ジオキソ−9−ヒドロ
キシ−17,20−ジメチルプロスタ−12,14−ジエ
ン酸メチルエステル、 (14EZ)−(9α)−6,11−ジオキソ−9−ヒドロ
キシ−15−(1−ブチルシクロブチル)−16,17,
18,19,20−ペンタノルプロスタ−12,14−ジエ
ン酸メチルエステル、 (14EZ)−(9α)−6,11−ジオキソ−9−ヒドロ
キシ−15−シクロペンチル−16,17,18,19,20
−ペンタノルプロスタ−12,14−ジエン酸メチル
エステル、 (14EZ)−(9α)−6,11−ジオキソ−9−ヒドロ
キシ−15−(3−プロピルシクロペンチル)−16,
17,18,19,20−ペンタノルプロスタ−12,14−
ジエン酸メチルエステル、 (14EZ)−(9α)−6,11−ジオキソ−9−ヒドロ
キシ−15−(4−ブチルシクロヘキシル)−16,
17,18,19,20−ペンタノルプロスタ−12,14−
ジエン酸メチルエステル、 (14EZ)−(9α)−6,11−ジオキソ−9−ヒドロ
キシ−16−フエニル−17,18,19,20−テトラノ
ルプロスタ−12,14−ジエン酸メチルエステル、 (14EZ)−(9α)−6,11−ジオキソ−9−ヒドロ
キシ−16−フエノキシ−17,18,19−テトラノル
プロスタ−12,14−ジエン酸メチルエステル、 (14EZ)−(9α)−6,11−ジオキソ−9−ヒドロ
キシ−16−(3−クロロフエノキシ)−17,18,
19,20−テトラノルプロスタ−12,14−ジエン酸
メチルエステル、 (14EZ)−(9α)−6,11−ジオキソ−9−ヒドロ
キシ−16−(3−トリフルオロメチルフエノキシ)
−17,18,19,20−テトラノルプロスタ−12,14
−ジエン酸メチルエステル、 (9Z,14EZ)−6,11−ジオキソプロスタ−9,
12,14−トリエン酸メチルエステル、 (9Z,14EZ)−6,11−ジオキソ−16−メチルプ
ロスタ−9,12,14−トリエン酸メチルエステ
ル、 (9Z,14EZ)−6,11−ジオキソ−16,16−ジメ
チルプロスタ−9,12,14−トリエン酸メチルエ
ステル、 (9Z,14EZ)−6,11−ジオキソ−17,20−ジメ
チルプロスタ−9,12,14−トリエン酸メチルエ
ステル、 (9Z,14EZ)−6,11−ジオキソ−15−(1−ブ
チルシクロブチル)−16,17,18,19,20−ペン
タノルプロスタ−9,12,14−トリエン酸メチル
エステル、 (9Z,14EZ)−6,11−ジオキソ−15−シクロペ
ンチル−16,17,18,19,20−ペンタノルプロス
タ−9,12,14−トリエン酸メチルエステル、 (9Z,14EZ)−6,11−ジオキソ−15(3−プロ
ピルシクロペンチル)−16,17,18,19,20−ペ
ンタノルプロスタ−9,12,14−トリエン酸メチ
ルエステル、 (9Z,14EZ)−6,11−ジオキソ−15−(4−ブ
チルシクロヘキシル)−16,17,18,19,20−ペ
ンタノルプロスタ−9,12,14−トリエン酸メチ
ルエステル、 (9Z,14EZ)−6,11−ジオキソ−16−フエニル
−17,18,19,20−テトラノルプロスタ−9,
12,14−トリエン酸メチルエステル、 (9Z,14EZ)−6,11−ジオキソ−16−フエノキ
シ−17,18,19,20−テトラノルプロスタ−9,
12,14−トリエン酸メチルエステル、 (9Z,14EZ)−6,11−ジオキソ−16−(3−ク
ロロフエノキシ)−17,18,19,20−テトラノル
プロスタ−9,12,14−トリエン酸メチルエステ
ル、 (9Z,14EZ)−6,11−ジオキソ−16−(3−ト
リフルオロメチルフエノキシ)−17,18,19,20
−テトラノルプロスタ−9,12,14−トリエン酸
メチルエステル、 及びそれらに相当するエチルエステル、及びそれ
らに相当するカルボン酸〔すなわち、一般式
()において、Rが水素原子を表わす化合物〕
が挙げられる。 以下、参考例及び実施例により本発明を詳述す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。なお参考例及び実施例中の「TLC」
「NMR」、「IR」及び「Mass」は、各々「薄層ク
ロマトグラフイ」「核磁気共鳴スペクトル」、「赤
外吸収スペクトル」及び「質量分析」を表わす。
クロマトグラフイによる分離の箇所に記載されて
いるカツコ内の溶媒は使用した展開溶媒を示す。
特別の記載がない場合には、IRは液膜法で測定
し、NMRは重クロロホルム(CDCl3)溶液で測
定している。 参考例 1 (5Z,13E)−(9α,11α,15S)−9,11−ジヒ
ドロキシ−15−(テトラヒドロピラン−2−イ
ルオキシ)プロスタ−5,13−ジエン酸メチル
エステル 乾燥塩化メチレン25mlに溶かしたPGF2〓メチル
エステル1gとフエニルボロン酸409mgの溶液に
モレキユラーシーブス4A(20〜25粒)を加えて、
1時間還流した。室温まで冷却した後反応混合物
を過し、得られた液に2,3−ジヒドロピラ
ン0.382ml及びピリジンのp−トルエンスルホン
酸塩70.3mgを加え、一夜かきまぜた。反応混合物
に酢酸エチル90mlを加え、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液で中和し、飽和食塩水で洗浄後無水硫酸
マグネシウムで乾燥し減圧濃縮した。得られた残
留物をメタノール10mlに溶かし、水40及び30%過
酸化水素水4mlを加え、45〜48℃に加温した。室
温まで冷却した後減圧濃縮し、得られた残留物を
酢酸エチル50mlで抽出し、水及び飽和食塩水で順
次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧濃
縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フイ(溶出溶媒、シクロヘキサンと酢酸エチルの
混合液)で精製し、次の物性値を有する標題化合
物913mgを得た。 TLC(ベンゼン:酢酸エチル=1:2):Rf=
0.41。 NMR:δ=5.63〜5.16(4H,m)、4.71(1H,
m)、3.66(3H,s)、4.24〜3.35(5H,m)、
0.88(3H,t)。 IR:ν=3440、2940、1740、1432cm-1。 Mass:m/e=434、421、406。 参考例1と同様にして次のような化合物を得
た。 (a) (5Z,13E)−(9α,11α,15S,17S)−9,
11−ジヒドロキシ−15−(テトラヒドロピラン
−2−イルオキシ)−17,20−ジメチルプロス
タ−5,13−ジエン酸メチルエステル 出発物質:17S,20−ジメチル−PGF2〓メチル
エステル。 TLC(ベンゼン:酢酸エチル=1:2):Rf=
0.43。 NMR:δ=5.7〜5.2(4H,m)、4.7(1H,m)、
3.6(3H,S)、4.2〜3.3(1H,m)、1.0〜0.8
(6H,m)。 IR:ν=3440、2938、1737cm-1。 Mass:m/e=462。 (b) (5Z,13E)−(9α,11α,15S)−9,11−ジ
ヒドロキシ−15−(テトラヒドロピラン−2−
イルオキシ)−15−(3−プロピルシクロペンチ
ル)−16,17,18,19,20−ペンタノルプロス
タ−5,13−ジエン酸メチルエステル 出発物質:15−(3−プロピルシクロペンチル)
−16,17,18,19,20−ペンタノル−PGF2
メチルエステル。 TLC(ベンゼン:酢酸エチル=1:2):Rf=
0.45。 NMR:δ=5.7〜5.2(4H,m)、4.71H,m)
3.7(3H,s)、4.2〜3.3(5H,m)、0.9(3H,
t)。 IR:ν=3440、2935、1735cm-1。 Mass:m/e=474。 (c) (5Z,13E)−(9α,11α,15S)−9,11−ジ
ヒドロキシ−15−(テトラヒドロピラン−2−
イルオキシ)−16−フエニル−17,18,19,20
−テトラノルプロスタ−5,13−ジエン酸メチ
ルエステル 出発物質:16−フエニル17,18,19,20−テト
ラノル−PGF2〓メチルエステル TLC(ベンゼン:酢酸エチル=1:2):Rf=
0.40。 NMR:δ=7.5〜7.1(5H,m)、5.7〜5.2(4H,
m)、4.7(1H,m)、3.6(3H,s)、4.2〜3.3
(5H,m)。 IR:ν=3350、2937、1737cm-1。 Mass:m/e=454。 (d) (5Z,13E)−(9α,11α,15R)−9,11−ジ
ヒドロキシ−15−(テトラヒドロピラン−2−
イルオキシ)−16−(3−クロロフエノキシ)−
17,18,19,20−テトラノルプロスタ−5,13
−ジエン酸メチルエステル 出発物質:16−(3−クロロフエノキシ)−17,
18,19,20−テトラノル−PGF2〓メチルエス
テル TLC(ベンゼン:酢酸エチル=1:2):Rf=
0.40。 NMR:δ=7.3〜6.7(4H,m)、5.7〜5.2(4H,
m)、4.7〜3.8(8H,m)、3.7(3H,s)。 IR:ν=3440、2935、1737、1600cm-1。 Mass:m/e=504。 参考例 2 (13E)−(5RS,6RS,9α,11α,15S)−5−
ヨード−6,9−エポキシ−11−ヒドロキシ−
15−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)
プロスト−13−エン酸メチルエステル 塩化メチレン15mlに溶かしたPGF2〓体(参考例
1で製造した。)700mgに飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液15mlを加えて、0℃で激しくかきまぜた
後、塩化メチレン15mlに溶かしたヨウ素432mgを
かきまぜながら40分間かけて滴下し、同温度でさ
らに20分間かきまぜた。反応混合液をジエチルエ
ーテルで希釈し、チオ硫酸ナトリウム水溶液、水
及び飽和食塩水で順次洗浄し、乾燥後減圧濃縮し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフイ
(溶出溶媒、n−ヘキサンと酢酸エチルの混合液)
で精製して、次の物性値を有する標題化合物815
mgを得た。 TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1):Rf
=0.35。 NMR:δ=5.8〜5.2(2H,m)、4.8〜4.3(2H,
m)、3.66(3H,s)、1.0〜0.7(3H,m)。 IR:ν=3460、2930、1735、1435cm-1。 Mass:m/e=476、458、432。 参考例2と同様にして次のような化合物を得
た。 (a) (13E)−(5RS,6RS,9α,11α,15S,17S)
−5−ヨード−6,9−エポキシ−11−ヒドロ
キシ−15−(テトラヒドロピラン−2−イルオ
キシ)−17,20−ジメチルプロスト−13−エン
酸メチルエステル 出発物質:参考例1(a)で製造したPGF2〓体。 TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1):
Rf=0.36。 NMR:δ=5.6〜5.3(2H,m)、4.8〜4.3(2H,
m)、3.68(3H,s)、1.0〜0.86(6H,m)。 IR:ν=3470、2940、1738、1020cm-1。 Mass:m/e=504、486。 (b) (13E)−(5RS,6RS,9α,11α,15S)−5
−ヨード−6,9−エポキシ−11−ヒドロキシ
−15−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)
−15−(3−プロピルシクロペンチル)−16,
17,18,19,20−ペンタノルプロスト−13−エ
ン酸メチルエステル 出発物質:参考例1(b)で製造しPGF2〓体。 TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1):
Rf=0.36。 NMR:δ=5.8〜5.2(2H,m)、4.8〜4.4(2H,
m)、3.66(3H,s)、0.88(3H,t)。 IR:ν=3460、2930、1735cm-1。 Mass:m/e=516、498。 (c) (13E)−(5RS,6RS,9α,11α,15S)−5
−ヨード−6,9−エポキシ−11−ヒドロキシ
−15−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)
−16−フエニル−17,18,19,20−テトラノル
プロスト−13−エン酸メチルエステル 出発物質:参考例1(c)で製造したPGF2〓体。 TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1):
Rf=0.34。 NMR:δ=7.5〜7.1(5H,m)、5.7〜5.2(2H,
m)、4.8〜4.3(2H,m)、3.66(3H,s)。 IR:ν=3460、2935、1737cm-1。 Mass:m/e=496、478。 (d) (13E)−(5RS,6RS,9α,11α,15R)−5
−ヨード−6,9−エポキシ−11−ヒドロキシ
−15−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)
−16−(3−クロロフエノキシ)−17,18,19,
20−テトラノルプロスト−13−エン酸メチルエ
ステル 出発物質:参考例1(d)で製造したPGF2〓体。 TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1):
Rf=0.33。 NMR:δ=7.3〜6.7(4H,m)、5.8〜5.2(2H,
m)、4.8〜4.3(2H,m)。 IR:ν=3460、2930、1736、1600cm-1。 Mass:m/e=546、528。 参考例 3 (5Z,13E)−(9α,11α,15S)−6,9−エポ
キシ−11−ヒドロキシ−15−(テトラヒドロピ
ラン−2−イルオキシ)プロスタ−5,13−ジ
エン酸メチルエステル 窒素雰囲気下、トルエン1mlに溶かした5−ヨ
ード体(参考例2で製造した。)300mgに1,5−
ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセン−51mlを室
温で加えて、18時間かきまぜた後、ジエチルエー
テルで希釈し、水で洗浄し、乾燥後減圧濃縮し
て、次の物性値を有する標題化合物231mgを粗生
成物として得た。得られた生成物は精製すること
なく次の反応に供した。 TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1):Rf
=0.47。 IR:ν=3450、2930、1735、1690cm-1。 Mass:m/e=450、432、419。 参考例3と同様にして次のような化合物を得
た。 (a) (5Z,13E)−(9α,11α,15S,17S)−6,
9−エポキシ−11−ヒドロキシ−15−(テトラ
ヒドロピラン−2−イルオキシ)−17,20−ジ
メチルプロスタ−5,13−ジエン酸メチルエス
テル 出発物質:参考例2(a)で製造した5−ヨード
体。 TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1):
Rf=0.48。 IR:ν=3440、2935、1738、1698cm-1。 Mass:m/e=478、460、447。 (b) (5Z,13E)−(9α,11α,15S)−6,9−エ
ポキシ−11−ヒドロキシ−15−(テトラヒドロ
ピラン−2−イルオキシ)−15−(3−プロピル
シクロペンチル)−16,17,18,19,20−ペン
タノルプロスタ−5,13−ジエン酸メチルエス
テル 出発物質:参考例2(b)で製造した5−ヨード
体。 TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1):
Rf=0.48。 IR:ν=3450、2930、1736、1692cm-1。 Mass:m/e=490、472、459。 (c) (5Z,13E)−(9α,11α,15S)−6,9−エ
ポキシ−11−ヒドロキシ−15−(テトラヒドロ
ピラン−2−イルオキシ)−16−フエニル−17,
18,19,20−テトラノルプロスタ−5,13−ジ
エン酸メチルエステル 出発物質:参考例2(c)で製造した5−ヨード
体。 TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1):
Rf=0.45。 IR:ν=3450、2932、1737、1692cm-1。 Mass:m/e=470、452、439。 (d) (5Z,13E)−(9α,11α,15R)−6,9−エ
ポキシ−11−ヒドロキシ−15−(テトラヒドロ
ピラン−2−イルオキシ)−16−(3−クロロフ
エノキシ)−17,18,19,20−テトラノルプロ
スタ−5,13−ジエン酸メチルエステル 出発物質:参考例2(d)で製造した5−ヨード
体。 TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1):
Rf=0.45。 IR:ν=3450、2932、1736、1693、1600cm-1。 Mass:m/e=520、502、489。 参考例 4 (13E)−(6RS,9α,11α,15S)−6−メトキ
シ−6,9−エポキシ−11ヒドロキシ−15−
(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)プロ
スト−13−エン酸メチルエステル 窒素雰囲気下、メタノール4mlに溶かした6,
9−エポキシ−5−エン酸体(参考例3で製造し
た。)212mgに酢酸0.1mlを加えて、室温で1時間
かきまぜた後、酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄
し、乾燥後減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフイ(溶出溶媒、n−ヘキサン
と酢酸エチルの混合液)で精製して、次の物性値
を有する標題化合物195mgを得た。 TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2s1):Rf
=0.41及び0.38。 NMR:δ=5.7〜5.2(2H,m)、4.7〜4.3(2H,
m)、3.68(3H,s)、3.23及び3.14(3H,
各々s)、1.0〜0.7(3H,m)。 IR:ν=3460、2930、1735、1435cm-1。 Mass:m/e=451、420、380。 参考例4と同様にして次のような化合物を得
た。 (a) (13E)−(6RS,9α,11α,15S,17S)−6
−メトキシ−6,9−エポキシ−11−ヒドロキ
シ−15−(テトラヒドロピラン−2−イルオキ
シ)−17,20−ジメチルプロスト−13−エン酸
メチルエステル 出発物質:参考例3(a)で製造した6,9−エポ
キシ−5−エン酸体。 TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1):
Rf=0.42及び0.39。 NMR:δ=5.6〜5.3(2H,m)、4.7〜4.3(2H,
m)、3.66(3H,s)、3.23及び3.14(3H,
各々s)、1.00〜0.87(6H,m)。 IR:ν=3470、2930、1738cm-1。 Mass:m/e=479、448。 (b) (13E)−(6RS,9α,11α,15S)−6−メト
キシ−6,9−エポキシ−11−ヒドロキシ−15
−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−15
−(3−プロピルシクロペンチル)−16,17,
18,19,20−ペンタノルプロスト−13−エン酸
メチルエステル 出発物質:参考例3(b)で製造した6,9−エポ
キシ−5−エン酸体。 TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1):
Rf=0.42及び0.39。 NMR:δ=5.7〜5.2(2H,m)、4.7〜4.3(2H,
m)、3.68(3H,s)、3.23及び3.14(3H,
各々s)、0.9(3H,t)。 IR:ν=3460、2930、1736cm-1。 Mass:m/e=491、460。 (c) (13E)−(6RS,9α,11α,15S)−6−メト
キシ−6,9−エポキシ−11−ヒドロキシ−15
−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−16
−フエニル−17,18,19,20−テトラノルプロ
スト−13−エン酸メチルエステル 出発物質:参考例3(c)で製造した6,9−エポ
キシ−5−エン酸体。 TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1):
Rf=0.40及び0.37。 NMR:δ=7.5〜7.1(5H,m)、5.7〜5.2(2H,
m)、4.7〜4.3(2H,m)、3.68(3H,s)、
3.22及び3.12(3H,各々s)。 IR:ν=3460、2932、1737cm-1。 Mass:m/e/471、440。 (d) (13E)−(6RS,9α,11α,15R)−6−メト
キシ−6,9−エポキシ−11−ヒドロキシ−15
−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−16
−(3−クロロフエノキシ)−17,18,19,20−
テトラノルプロスト−13−エン酸メチルエステ
ル 出発物質:参考例3(d)で製造した6,9−エポ
キシ−5−エン酸体。 TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1):
Rf=0.39及び0.36。 NMR:δ=7.3〜6.7(4H,m)、5.7〜5.3(2H,
m)、4.7〜4.3(2H,m)、3.67(3H,s)、
3.25及び3.16(3H,各々s)。 IR:ν=3460、2930、1735、1600cm-1。 Mass::m/e=521、490。 参考例 5 (13E)−(6RS,9α,15S)−6−メトキシ6,
9−エポキシ−11−オキソ−15−(テトラヒド
ロピラン−2−イルオキシ)プロスト−13−エ
ン酸メチルエステル 窒素雰囲気下、塩化メチレン22mlにピリジン
1.2ml、さらに三酸化クロム740mgを室温で加え
て、15分間かきまぜた後、同温度でセライト3.4
gを加えて00℃に冷却し、塩化メチレン3mlに溶
かした11−ヒドロキシシ体(参考例4で製造し
た。)178mgを一度に加えた後、0℃で15分間かき
まぜた。反応混合物を酢酸エチルで希釈した後、
セライトを別し、液を水、5%硫酸銅水溶液
及び飽和食塩水で順次洗浄し、乾燥後減圧濃縮し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフイ
(溶出溶媒、n−ヘキサンと酢酸エチルの混合液)
で精製してて、次の物性値を有する標題化合物
130mgを得た。 TLC(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1):Rf
=0.38及び0.35。 IR:ν=2930、1735、1430cm-1。 Mass:m/e=480、449、448。 参考例5と同様にして次のような化合物を得
た。 (a) (13E)−(6RS,9α,15S,17S)−6−メト
キシ−6,9−エポキシ−11−オキソ−15−
(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−17,
20−ジメチルプロスト−13−エン酸メチルエス
テル 出発物質:参考例4(a)で製造した11−ヒドロキ
シ体。 TLC(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1):
Rf=0.39及び0.36。 IR:ν=2930、1736cm-1。 Mass:m/e=476。 (b) (13E)−(6RS,9α,15S)−6−メトキシ−
6,9−エポキシ−11−オキソ−15−(テトラ
ヒドロピラン−2−イルオキシ)−15−(3−プ
ロピルシクロペンチル)−16,17,18,19,20
−ペンタノルプロスト−13−エン酸メチルエス
テル 出発物質:参考例4(b)で製造した11−ヒドロキ
シ体。 TLC(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1):
Rf=0.39及び0.36。 IR:ν=2930、1735cm-1。 Mass:m/e=488。 (c) (13E)−(6RS,9α,15S)−6−メトキシ−
6,9−エポキシ−11−オキソ−15−(テトラ
ヒドロピラン−2−イルオキシ)−16−フエニ
ル−17,18,19,20−テトラノルプロスト−13
−エン酸メチルエステル 出発物質:参考例4(c)で製造した11−ヒドロキ
シ体。 TLC(n−ヘキサン:酢酸エチル2:1):Rf
=0.37及び0.34。 IR:ν=2930、1736cm-1。 Mass:m/e=468。 (d) (13E)−(6RS,9α,15R)−6−メトキシ−
6,9−エポキシ−11−オキソ−15−(テトラ
ヒドロピラン−2−イルオキシ)−16−(3−ク
ロロフエノキシ)−17,18,19,20−テトラノ
ルプロスト−13−エン酸メチルエステル 出発物質:参考例4(d)で製造した11−ヒドロキ
シ体。 TLC(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1):
Rf=0.36 0.33。 IR:ν=2930、1737、1600cm-1。 Mass:m/e=518。 実施例 1 (i) (13E)−(9α,15S)−6,11−ジオキソ−
9,15−ジヒドロキシプロスト−13−エン酸メ
チルエステル(すなわち、6−ケト−PGD1
チルエステル)及び (ii) (14EZ)−(9α)−6,11−ジオキソ−9−ヒ
ドロキシプロスタ−12,14−ジエン酸メチルエ
ステル テトラヒドロフラン0.5mlに溶かした6,9−
エポキシ体(参考例5で製造した。)130mgに65%
酢酸水溶液5mlを加え、80℃で10分間かきまぜた
後、反応混合液を氷水で希釈し、酢酸エチルで抽
出し、抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及
び飽和食塩水で順次洗浄し、乾燥後減圧濃縮し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフイ
(溶出溶媒、n−ヘキサンと酢酸エチルの混合液)
で精製して、次の物性値を有する標題化合物(i)を
42mg及び標題化合物(ii)を10mg得た。 標題化合物 (i) TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1):
Rf=0.19。 NMR:δ=5.72〜5.34(2H,m)、4.98〜4.72
(1/2H,m)、4.64〜4.52(1/2H,m)、
4.20〜4.01(1H,m)、3.67(3H,s)、1.0〜
0.8(3H,m)。 IR:ν=3450、2930、1730、1715、1435cm-1。 Mass:m/e=364、346、333。 標題化合物 (ii) TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1):
Rf=0.47。 NMR:δ=7.02〜6.86(1H,m)、6.35〜6.02
(2H,m)、5.00〜4.80(1H,m)、3.84〜3.65
(1H,m)、3.65(3H,s)、1.0〜0.8(3H,
m)。 IR:ν=3450、2930、1730、1710、1620、
1600、1200、975cm-1。 Mass:m/e=364(M+)、346、333。 実施例1と同様にして次のような化合物を得
た。 (a) (i) (13E)−(9α,15S,17S)−6,11−ジ
オキソ−9,15−ジヒドロキシ−17,20−ジ
メチルプロスト−13−エン酸メチルエステル
(すなわち17S,20−ジメチル−6−ケト−
PGD1メチルエステル)及び (ii) (14EZ)−(9α,17S)−6,11−ジオキソ
−9−ヒドロキシ−17,20−ジメチルプロス
タ−12,14−ジエン酸メチルエステル 出発物質:参考例5(a)で製造した6,9−エポ
キシ体 標題化合物 (i) TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1):
Rf=0.20。 NMR:δ=5.7〜5.36(2H,m)、5.00〜4.75
(1/2H,m)、4.58(1/2H,m)、4.20〜
4.02(1H,m)、3.68(3H,s)、1.00〜0.89
(6H,m)。 IR:ν=3470、2940、1737cm-1。 Mass:m/e=392、374、361。 標題化合物 (ii) TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1)Rf
=0.48。 NMR:δ=7.00〜6.87(1H,m)、6.35〜6.04
(2H,m)、5.00〜4.85(1H.m)、3.66(3H,
s)、1.00〜0.90(6H,m)。 IR:ν=3450、2935、1738、1705、1625、
1603cm-1。 Mass:m/e=374、343。 (b) (i) (13E)−(9α,15S)−6,11−ジオキソ
−9,15−ジヒドロキシ−15−(3−プロピ
ルシクロペンチル)−16,17,18,19,20−
ペンタノルプロスト−13−エン酸メチルエス
テル(すなわち15−(3−プロピルシクロペ
ンチル)−16,17,18,19,20−ペンタノル
−6−ケト−PGD1メチルエステル)及び (ii) (14EZ)−(9α)−6,11−ジオキソ−9−
ヒドロキシ−15−(3−プロピルシクロペン
チル)−16,17,18,19,20−ペンタノルプ
ロスタ−12,14−ジエン酸メチルエステル 出発物質:参考例5(b)で製造し6,9−エポキ
シ体。 標題化合物 (i) TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1):
Rf=0.20。 NMR:δ=5.73〜5.30(2H,m)、4.98〜4.70
(1/2H,m)、4.60〜4.50(1/2H,m)、
4.10(1H,m)、3.68(3H,s)、0.88(3H,
t)。 IR:ν=3450、2935、1732、1716cm-1。 Mass:m/e=404、386、373。 標題化合物 (ii) TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1):
Rf=0.48。 NMR:δ=7.03〜6.85(1H,m)、6.35〜6.00
(2H,m)、5.00〜4.80(1H,m)、3.66(3H,
s)、0.89(3H,t)。 IR:ν=3450、2930、1732、1712、1623、
1603cm-1。 Mass:m/e=386、355。 (c) (i) (13E)−(9α,15S)−6,11−ジオキソ
−9,15−ジヒドロキシ−16−フエニル−
17,18,19,20−テトラノルプロスト−13−
エン酸メチルエステル(すなわち16−フエニ
ル−17,18,19,20−テトラノル−6−ケト
−PGD1メチルエステル)及び (ii) (14EZ)−(9α)−6,11−ジオキソ−9−
ヒドロキシ−16−フエニル−17,18,19,20
−テトラノルプロスタ−12,14−ジエン酸メ
チルエステル 出発物質:参考例5(c)で製造した6,9−エポ
キシ体。 標題化合物 (i) TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1):
Rf=0.18。 NMR:δ=7.5〜7.1(5H,m)、5.70〜5.34
(2H,m)、4.90(1/2H,m)、4.52(1/
2H,m)、3.66(3H,s) IR:ν=3470、2940、1736cm-1。 Mass:m/e=384、366、353。 標題化合物 (ii) TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1):
Rf=0.46。 NMR:δ=7.5〜7.1(5H,m)、7.00〜6.85
(1H,m)、6.35〜6.04(2H,m)、5.00〜4.86
(1H,m)、3.66(3H,s)。 IR:ν=3460、2930、1732、1710、1620、
1600cm-1。 Mass:m/e=366、335。 (d) (i) (13E)−(9α,15R)−6,11−ジオキ
ソ−9,15−ジヒドロキシ−16−(3−クロ
ロフエノキシ)−17,18,19,20−テトラノ
ルプロスト−13−エン酸メチルエステル(す
なわち16−(3−クロロフエノキシ)−17,
18,19,20−テトラノル−6−ケト−PGD1
メチルエステル)及び (ii) (14EZ)−(9α)−6,11−ジオキソ−9−
ヒドロキシ−16−(3−クロロフエノキシ)−
17,18,19,20−テトラノルプロスタ−12,
14−ジエン酸メチルエステル 出発物質:参考例5(d)で製造した6,9−エポ
キシ体。 標題化合物 (i) TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1):
Rf=0.17。 NMR:δ=7.3〜6.7(4H,m)、5.7〜5.3(2H,
m)、4.86(1/2H,m)、4.56(1/2H,
m)、3.95(2H,d)、3.68(3H,s) IR:ν=3450、2930、1730、1716、1600cm-1。 Mass:m/e=434、416、403。 標題化合物 (ii) TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1):Rf
=0.45。 NMR:δ=7.3〜6.7(5H,m)、6.40〜6.05
(2H,m)、4.95(1H,m)。 IR:ν=3450、2930、1730、1710、1620、
1600cm-1。 Mass:m/e=416、385。 実施例 2 (9Z,14EZ)−6,11−ジオキソプロスタ−
9,12,14−トリエン酸メチルエステル テトラヒドロフラン0.5mlに溶かした6−ケト
−PGD1メチルエステル(実施例1で製造した。)
22mgに1規定塩酸0.5ml加えて、30分間還流した
後、反応混合液を冷却し、酢酸エチルで希釈し、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で
順次洗浄し、乾燥後減圧濃縮した。残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフイ(溶出溶媒、n−
ヘキサンと酢酸エチルの混合液)で精製して、次
の物性値を有する標題化合物5mgを得た。 TLC(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1):Rf
=0.47。 NMR:δ=7.70〜7.52(1H,m)、7.00〜6.90
(1H,m)、6.45〜6.06(3H,m)、4.06〜3.92
(1H,m)、3.69(3H,s)、3.10〜2.90(1H,
m)、1.0〜0.8(1H,m)。 IR:ν=2930、1735、1710、1690、1630cm-1。 Mass:m/e=346(M+)、315。 実施例2と同様にして次のような化合物を得
た。 (a) (9Z,14EZ)−(17S)−6,11−ジオキソ−
17,20ジメチルプロスタ−9,12,14−トリエ
ン酸メチルエステル 出発物質:実施例1(a)で製造した17S,20−ジ
メチル−6−ケト−PGD1メチルエステル TLC(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1):
Rf=0.48。 NMR:δ=7.62〜7.53(1H,m)、6.94(1H,
d)、6.40〜6.07(3H,m)、4.00(1H,m)、
3.38(3H,s)、2.97(1H,dd)、1.00〜0.90
(6H,m)。 IR:ν=2930、1738、1693、1630cm-1。 Mass:m/e=374(M+)、343。 (b) (9Z,14EZ)−6,11−ジオキソ−15−(3
−プロピルシクロペンチル)−16,17,18,19,
20−ペンタノルプロスタ−9,12,14−トリエ
ン酸メチルエステル 出発物質:実施例1(b)で製造した15−(3−プ
ロピルシクロペンチル)−16,17,18,19,
20−ペンタノル−6−ケト−PGD1メチルエ
ステル。 TLC(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1):
Rf=0.48。 NMR:δ=7.68〜7.52(1H,m)6.96(1H,
d)、6.42〜6.08(3H,m)、4.00(1H,m)、
3.68(3H,s)、2.99(1H,dd)、0.89(3H,
t)。 IR:ν=2932、1736、1710、1692、1632cm-1。 Mass:m/e=386(M+)、355。 (c) (9Z,14EZ)−6,11−ジオキソ−16−フエ
ニル−17,18,19,20−テトラノルプロスタ−
9,12,14−トリエン酸メチルエステル 出発物質:実施例1(c)で製造した16−フエニル
−17,18,19.20−テトラノル−6−ケト−
PGD1メチルエステル。 TLC(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1):
Rf=0.46。 NMR:δ=7.54〜6.90(7H,m)、6.40〜6.03
(3H,m)4.05(1H,m)。 IR:ν=2930、1736、1710、1690、1630cm-1。 Mass:m/e=366(M+)、335。 (d) (9Z,14EZ)−6,11−ジオキソ−16−(3
−クロロフエノキシ)−17,18,19,20−テト
ラノルプロスタ−9,12,14−トリエ酸メチル
エステル 出発物質:実施例1(d)で製造した16−(3−ク
ロロフエノキシ)−17,18,19,20−テトラ
ノル−6−ケト−PGD1メチルエステル。 TLC(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1):
Rf=0.45。 NMR:δ=7.60(1H,dd)、7.3〜6.7(5H,
m)、6.45〜6.05(3H,m)、4.05(1H,m)。 IR:ν=2930、1735、1712、1692、1630、
1600cm-1。 Mass:m/e=416(M+)、385。 参考例 6 エタノール5mlに溶解した6−ケト−PGD1
チルエステル1gを微結晶セルロース5gによく
混合し、十分乾燥させた後、ステアリン酸マグネ
シウム100mg、二酸化ケイ素20mg、タルク10mg、
繊維素グルコン酸カルシウム(ECG)200mgを加
え、さらに微結晶セルロースを加えて全量を10g
とし、均一になるまでよく混合した後、常法によ
り打錠して、1錠中に10mgの活性物質を含む錠剤
を得た。 参考例 7 6−ケト−PGD1メチルエステルのα−シクロ
デキストリンとβ−シクロデキストリンの包接化
合物〔α−シクロデキストリン2.4g及びβ−シ
クロデキストリン1gを水200mlに溶解させ、こ
れに6−ケト−PGD1メチルエステル10mgを加え
て十分にかきまぜた後減圧濃縮して製造した。〕
を注射用蒸留水150mlに溶解し、常法により無菌
過し、5mlアンプルに1.5mlずつ分注し、凍結
乾燥することにより、1アンプル中に1mgの活性
物質を含む注射用固型製剤100本を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 [式中、〔A〕は、式【式】 【式】または【式】で示される基を 表わし、C13−C14−C15は、 (i) 〔A〕が式()で示される基を表わす場合
    には、式 で示される基を表わし、 (ii) 〔A〕が式()または()で示される基
    を表わす場合には、式 で示される基を表わし、Rは水素原子または炭素
    数1〜12の直鎖または分枝鎖アルキル基を表わ
    し、R1は単結合もしくは炭素数1〜5の直鎖ま
    たは分枝鎖アルキレン基を表わし、R2は炭素数
    1〜8の直鎖または分枝鎖アルキル基、置換され
    ていないかまたは少なくともひとつの炭素数1〜
    8の直鎖または分枝鎖アルキル基で置換されてい
    る炭素数4〜7のシクロアルキル基、あるいは置
    換されていないかまたは少なくともひとつのハロ
    ゲン原子、トリフルオロメチル基または炭素数1
    〜4の直鎖または分枝鎖アルキル基で置換されて
    いるフエニル基またはフエノキシ基を表わし、式
    ()において、C9−C10間の二重結合はZを表わ
    し、式()において、C13−C14間の二重結合は
    Eを表わし、式()において、C12−C13間及び
    C14−C15間の二重結合は、それぞれ独立したもの
    であつて、E,Zまたはそれらの混合物(すなわ
    ちEZ)を表わす。ただしR1が単結合を表わす場
    合、R2は置換または無置換のフエノキシ基を表
    わさないものとする。] で示されるプロスタグランジンD類似化合物、ま
    たはそれらのシクロデキストリン包接化合物、ま
    たはRが水素原子を表わす場合には、その酸の非
    毒性塩。 2 一般式 (式中、すべての記号は特許請求の範囲第1項
    記載と同じ意味を表わす。) で示される特許請求の範囲第1項記載の化合物。 3 一般式 (式中、すべての記号は特許請求の範囲第1項
    記載と同じ意味を表わす。) で示される特許請求の範囲第1項記載の化合物。 4 一般式 (式中、すべての記号は特許請求の範囲第1項
    記載と同じ意味を表わす。) で示される特許請求の範囲第1項記載の化合物。 5 Rが水素原子または炭素数1〜4の直鎖また
    は分枝鎖アルキル基である特許請求の範囲第1項
    乃至第4項のいずれかの項に記載の化合物。 6 Rが水素原子、メチル基またはエチル基であ
    る特許請求の範囲第1項乃至第5項のいずれかの
    項に記載の化合物。 7 Xがシス−ビニレン基である特許請求の範囲
    第1項乃至第6項のいずれかの項に記載の化合
    物。 8 Xがエチレン基である特許請求の範囲第1項
    乃至第7項のいずれかの項に記載の化合物。 9 化合物が6−ケト−PGD1メチルエステルで
    ある特許請求の範囲第1項記載の化合物。 10 化合物が17S,20−ジメチル−6−ケト−
    PGD1メチルエステルである特許請求の範囲第1
    項記載の化合物。 11 化合物が15−(3−プロピルシクロペンチ
    ル)−16,17,18,19,20−ペンタノル−6−ケ
    ト−PGD1メチルエステルである特許請求の範囲
    第1項記載の化合物。 12 化合物が16−フエニル−17,18,19,20.
    テトラノル−6−ケト−PGD1メチルエステルで
    ある特許請求の範囲第1項記載の化合物。 13 化合物が16−(3−クロロフエノキシ)−
    17,18,19,20−テトラノル−6−ケト−PGD1
    メチルエステルである特許請求の範囲第1項記載
    の化合物。 14 化合物が(14EZ)−(9α)−6,11−ジオキ
    ソ−9−ヒドロキシプロスタ−12,14−ジエン酸
    メチルエステルである特許請求の範囲第1項記載
    の化合物。 15 化合物が(14EZ)−(9α,17S)−6,11−
    ジオキソ−9−ヒドロキシ−17,20−ジメチルプ
    ロスタ−12,14−ジエン酸メチルエステルである
    特許請求の範囲第1項記載の化合物。 16 化合物が(14EZ)−(9α)−6,11−ジオキ
    ソ−9−ヒドロキシ−15−(3−プロピルシクロ
    ペンチル)−16,17,18,19,20−ペンタノルプ
    ロスタ−12,14−ジエン酸メチルエステルである
    特許請求の範囲第1項記載の化合物。 17 化合物が(14EZ)−(9α)−6,11−ジオキ
    ソ−9−ヒドロキシ−16−フエニル−17,18,
    19,20−テトラノルプロスタ−12,14−ジエン酸
    メチルエステルである特許請求の範囲第1項記載
    の化合物。 18 化合物が(14EZ)−(9α)−6,11−ジオキ
    ソ−9−ヒドロキシ−16−(3−クロロフエノキ
    シ)−17,18,19,20−テトラノルプロスタ−12,
    14−ジエン酸メチルエステルである特許請求の範
    囲第1項記載の化合物。 19 化合物が(9Z,14EZ)−6,11−ジオキソ
    プロスタ−9,12,14−トリエン酸メチルエステ
    ルである特許請求の範囲第1項記載の化合物。 20 化合物が(9Z,14EZ)−(17S)−6,11−
    ジオキソ−17,20−ジメチルプロスタ−9,12,
    14−トリエン酸メチルエステルである特許請求の
    範囲第1項記載の化合物。 21 化合物が(9Z,14EZ)−6,11−ジオキソ
    −15−(3−プロピルシクロペンチル)−16,17,
    18,19,20−ペンタノルプロスタ−9,12,14−
    トリエン酸メチルエステルである特許請求の範囲
    第1項記載の化合物。 22 化合物が(9Z,14EZ)−6,11−ジオキソ
    −16−フエニル−17,18,19,20−テトラノルプ
    ロスタ−9,12,14−トリエン酸メチルエステル
    である特許請求の範囲第1項記載の化合物。 23 化合物が(9Z,14EZ)−6,11−ジオキソ
    −16−(3−クロロフエノキシ)−17,18,19,20
    −テトラノルプロスタ−9,12,14−トリエン酸
    メチルエステルである特許請求の範囲第1項記載
    の化合物。
JP57112757A 1982-06-30 1982-06-30 プロスタグランジンd類似化合物 Granted JPS595155A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57112757A JPS595155A (ja) 1982-06-30 1982-06-30 プロスタグランジンd類似化合物
ZA834729A ZA834729B (en) 1982-06-30 1983-06-28 Prostaglandin d derivatives,process for their preparation and compositions containing them
AU16309/83A AU1630983A (en) 1982-06-30 1983-06-28 Prostaglandin d derivatives
EP83303765A EP0099673A3 (en) 1982-06-30 1983-06-29 Prostaglandin d derivatives, process for their preparation and compositions containing them
DK299883A DK299883A (da) 1982-06-30 1983-06-29 Fremgangsmaade til fremstilling af prostaglandin d derivater

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57112757A JPS595155A (ja) 1982-06-30 1982-06-30 プロスタグランジンd類似化合物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS595155A JPS595155A (ja) 1984-01-12
JPH038337B2 true JPH038337B2 (ja) 1991-02-05

Family

ID=14594776

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57112757A Granted JPS595155A (ja) 1982-06-30 1982-06-30 プロスタグランジンd類似化合物

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP0099673A3 (ja)
JP (1) JPS595155A (ja)
AU (1) AU1630983A (ja)
DK (1) DK299883A (ja)
ZA (1) ZA834729B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3530821C2 (de) * 1985-08-29 1994-07-14 Merck Patent Gmbh Luprostiolhaltige Lösung
US4707495A (en) * 1985-10-28 1987-11-17 Ortho Pharmaceutical Peptic ulcer treatment method
JPS63208070A (ja) * 1987-02-25 1988-08-29 Fuji Xerox Co Ltd コロナ放電装置
AUPP301698A0 (en) * 1998-04-15 1998-05-07 Modra, Christopher Max Wood venetian cut punch and ladder machine
EP3049072A4 (en) * 2013-09-25 2017-10-04 William Marsh Rice University Synthesis of delta 12-pgj3 and related compounds

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IL51189A (en) * 1976-02-04 1985-08-30 Upjohn Co Prostaglandin analogs
US4235822A (en) * 1979-10-17 1980-11-25 The Upjohn Company 2-Decarboxy-2-hydroxymethyl-6-keto-PG compounds

Also Published As

Publication number Publication date
EP0099673A3 (en) 1984-10-24
ZA834729B (en) 1984-03-28
EP0099673A2 (en) 1984-02-01
DK299883D0 (da) 1983-06-29
AU1630983A (en) 1984-01-05
DK299883A (da) 1983-12-31
JPS595155A (ja) 1984-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4351846A (en) 3-Hydroxy and 3-oxo-prostaglandin analogues
EP0196380B1 (en) Prostaglandin analogues, processes for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
CA1119169A (en) Prostaglandin analogues
US4232009A (en) ω-Halo-PGI2 analogues
JPH038338B2 (ja)
US4562204A (en) Trans-Δ2 -prostaglandin D derivatives, process for their preparation and compositions containing them
JPH0314304B2 (ja)
JPH0149264B2 (ja)
JPH038337B2 (ja)
US4390548A (en) Trans-Δ2 -pge alkylsulphonyl amides
JPS6126970B2 (ja)
EP0172963A1 (en) Prostaglandin analogues, processes for their preparation and compositions containing them
US4473587A (en) Prostaglandin E1 analogues
US4165437A (en) Δ3 -Prostaglandin analogs
US4145555A (en) Δ3 -Prostaglandin analogs
JPH039904B2 (ja)
JPS59144754A (ja) プロスタグランジン類似化合物
JPH039906B2 (ja)
JPH039889B2 (ja)
JPH039905B2 (ja)
JPH039887B2 (ja)
Hayashi et al. Δ 3-Prostaglandin analogs
EP0068871A2 (en) Prostaglandin analogues
Yamato et al. Trans-Δ 2-pge alkylsulphonyl amides
SE452157B (sv) Mellanprodukter for framstellning av trans- delta ?722-prostaglandin-e?711 -analoger och forfarande for framstellning av dessa