JPH038263B2

JPH038263B2 -

Info

Publication number: JPH038263B2
Application number: JP57128669A
Authority: JP
Inventors: Kaneo Anzai
Original assignee: Taiyo Shokai Co Ltd
Current assignee: Taiyo Shokai Co Ltd
Priority date: 1982-07-23
Filing date: 1982-07-23
Publication date: 1991-02-05
Also published as: JPS5919144A

Description

【発明の詳細な説明】イ発明の目的（産業上の利用分野）この発明はフアスナー付きの合成樹脂袋を製造
するための前工程部分の装置に係るもので、袋を
製造するための熱可塑性合成樹脂フイルム帯より
なる袋素材帯に、同系質の材質よりなる雌雄一対
咬合したフアスナー帯を供給し、これらを溶着、
接着などにより一体に張り合わせ、製袋機に供給
する袋素材帯とフアスナー帯と張り合せる装置に
関するものである。

（従来の技術）従来、この種のフアスナー体と袋素材帯を張り
合せる装置は雌雄が分離してあるフアスナー帯を
それぞれ袋素材帯の移送ローラの引張力を利用し
て供給しており（例えば特開昭56−42640号）、接
着剤によつて貼り合せており、このような方法乃
至手段においては袋素材帯はうすくて伸び易く、
フアスナー帯は厚く伸び難いため、両者の伸び寸
法が異なり、また雌雄のフアスナー帯の位置が正
確に対応した位置にならないことが起り、後に製
袋して個々の袋となつたとき、袋のフアスナー又
は袋素材帯が歪曲し、密閉が不完全で、また体裁
の悪いものが製造される傾向にあつた。

（発明が解決しようとする課題）そこでこの発明のものは、フアスナー帯には独
自の張力調整を可能にすると共に、その供給すべ
き位置の変更又は調整をかつ正確にできるように
することを目的とするものである。

また他の目的とするところは、フアスナー帯繰
出装置の位置を移動させることなく、フアスナー
帯の供給位置を袋素材帯の任意の取付けるべき位
置に応じて幅方向に変化できるようにするための
ものである。

ロ発明の構成（課題を達成するための手段）この発明は、前記課題を達成するためにフアス
ナー帯繰り出し装置から供給されるフアスナー帯
と袋素材帯とを重ね合せ、張り合せてフアスナー
帯付袋素材帯とする装置において、前記張り合せ部は、前記袋素材帯を案内する広
幅の案内ローラとその下流側に一対挟持型の移送
ローラを備えてあり、フアスナー帯繰り出し装置
は合成樹脂製であつて、雌雄の凸条が相互に咬合
した一対のフアスナー帯を繰り出すものであり、
かつ、繰り出し駆動手段及び制動手段を備えてお
り、前記フアスナー繰り出し装置と広幅案内ローラ
との間には前記広幅案内ローラの軸方向に移動及
び固定自在の可動機枠が設けてあり、この可動機
枠には、数個の案内ローラよりなるフアスナー帯
案内ローラ群が装備してあり、前記広幅案内ローラには、ヒートシール輪が圧
接してあることを特徴とする袋素材帯とフアスナ
ー帯を張り合せる装置とする。

（発明の作用）先ず雌雄咬合した状態のフアスナー帯をフアス
ナー帯繰出装置より可動機枠の案内ローラ群を通
して、前記広幅案内ローラに導き、その下流側の
一対挟持型の移送ローラに供給する。

このとき、可動機枠を前記案内ローラの軸方向
に移動させてフアスナー帯が所期の位置に概ね合
致するところに合せて仮固定する。

次にフラツトフイルム帯よりなる袋素材帯をそ
の供給源（図示していない）より前記広幅案内ロ
ーラのフアスナー帯の上側に重ねてフアスナー帯
と共に一対挟持型の搬送ローラに挟み込む。

而して、試運転をして、袋素材帯の幅方向の位
置に対して、フアスナー帯が所期の位置に正確に
合致するように、更に前記可動機枠を微調整し、
可動機枠を本体機枠に固定する。

次に、ヒートシール輪を移動して、フアスナー
帯の位置に合せて、袋素材の外側より、この袋素
材帯とフアスナー帯の両側基部分を、広幅案内周
面に圧接するようにしてヒートシーラ輪が左右に
紊りに移動しないようにする。

而して、運転を開始し、袋素材帯とフアスナー
帯の何れもが、弛緩しないように繰出装置と制動
装置によつて調整しながら運転を継続する。

このようにするとヒートシーラ輪の熱が袋素材
帯を通して、雌雄一対咬合しているフアスナー帯
の雌又は雄の基部と溶着して、雌雄咬合したまゝ
袋素材帯の所定の幅のところに張り合される。

このとき、フアスナー帯の位置が袋素材帯の幅
に対して、適切でないとき、若しくは運転中にこ
れらの位置にづれが生じたときには、これらの移
送を一旦停止して、ヒートシール輪を一度広幅案
内ローラの周面上の袋素材帯面から離反させて、
可動機枠を広幅案内ローラの軸方向に左又は右に
微移動させて、その位置を是正し、これに併せて
ヒートシール輪の位置も修正し、それぞれ位置を
固定して運転を再開する。

運転中にフアスナー帯が袋素材帯よりも弛緩す
る傾向にあれば制動装置の制動力を強くして、広
幅案内ローラとこれよりも上流側の案内ローラ群
との間のフアスナー帯に加えられる張力を上げ、
逆にフアスナー帯が緊張過であれば、前記制動装
置の制動力を弱める。

（実施例）今この発明を代表的な実施例について説明す
る。

図において１０は袋素材帯Ａを折畳む折畳装
置、３０はフアスナー帯Ｂを繰出す繰出装置であ
り、これら機枠５０に相互の位置関係は変更する
ことがないように固定的に取付けてある。

前述の折畳装置１０としては公知の装置と何ら
変わるところはなく、機枠５０の上部には水平に
支持された袋素材帯Ａを案内する広幅案内ローラ
１１と、この広幅案内ローラ１１の接線方向に案
内面１２を持ち該広幅案内ローラ１１寄がこの広
幅案内ローラ１１の長さに相当し、下端が頂点１
３となつた案内面１２が傾斜した３角形状の案内
定規１４が前記機枠５０に固着してあり、この案
内定規１４によつて二枚折りにした袋素材帯Ａは
前記広幅案内ローラ１１と直角方向の軸線をも
ち、前記頂点真下の案内ローラ１５を介して、製
袋機７０の一対挟持型の移送ローラ７１に導かれ
ている。

他方前記繰出装置３０は前記折畳装置１０の一
側縁部のやゝ下位に位置しており、前記機枠５０
の一部に支持して構成されており、搬入側よりに
導かれたフアスナー帯Ｂを支持するかせくり装置
３１、数個の案内ローラ３２，３３、一対挟持型
の繰出ローラ３４及びこの搬出側（つまり被搬送
物たるフアスナー帯Ｂが搬出される下流側と同意
語）にも更に位置固定の案内ローラ３５，３６
と、一端が機枠５０に枢着された上下揺動棒３７
に支持されたテンシヨンローラ３８，３９，４０
が前記機枠に設けてあり、かせくり装置３１から
連なるフアスナー帯Ｂは案内ローラ３２の下を通
り案内ローラ３３の上を通り、繰出ローラ３４に
挟持され、更にテンシヨンローラ３８，３９，４
０と案内ローラ３５，３６を上下にジグザグに通
せる配置にしてある。

これら各ローラの軸線は図示の例においては広
幅案内ローラ１１の軸線とそれぞれ平行に機枠５
０に支承してあり、更に前記繰出ローラ３４の駆
動モータ４１も、前記機枠５０の一部に装備して
あつて、この駆動モータ４１は速度変化が自由
で、前記テンシヨンローラ群３８，３９及び４０
を支えている共通の上下動杆３７の位置をリミツ
トスイツチ４４によつて検出し、この信号によつ
て、前記駆動モータ４１のスイツチを切り替えモ
ータの回転速度を工程二段階に速度を切り替え得
るようにしてある。

更に前記繰出ローラ３４とは軸線が直角であつ
て、丁度広幅案内ローラ１１の一端位置固定案内
ローラ４２に導かれるようにしている。

前記案内ローラ４２と広幅案内ローラ１１の間
の中間高さのところには機枠５０に固着された広
幅案内ローラ１１と平行な軸線をもつガイド棒５
１，５２が設けてあり、このガイド棒５１，５２
には可動機枠５３が摺動自在に設けてあつて、ガ
イド棒５１，５２と平行な機枠５０に装備された
送りねじ棒５４と該可動機枠５３の一部は螺合し
ており、送りねじ棒５４と該可動機枠５３の一部
は螺合しており、送りねじ棒５４をその軸端のハ
ンドル５５を回転させることによつてその軸線の
周りに回転させて前記可動機枠５３を広幅案内ロ
ーラ１１の全幅に沿つて移動及びその位置に固定
可能としてある。。

この可動機枠５３には複数個よりなるフアスナ
ー帯案内ローラ５６，５７，５８，５９が設けて
あり、これらの案内ローラ群５６〜５９には周面
の同一位置にフアスナー帯Ｂの凸条B₂が嵌合で
きる逃げ溝６０が設けてあり、前記フアスナー帯
案内ローラ群５６〜５９のうちの一つの案内ロー
ラ５８には制動力の調節できる制動装置６１が設
けてある。またこれら案内ローラ群５６〜５９の
うち５６，５７のものは相圧接した挟持型案内ロ
ーラとしてある。

更に機枠５０には、前記可動機枠５３の下の位
置でこれと同様に移動でき、前記案内ーラ４２と
平行な軸線をもつ可動案内ローラ６２が設けてあ
り、機枠５０上で移動固定できる。この案内ロー
ラ６２は前記可動機枠５３の最下端に設けてもこ
の発明の実施例に含まれる。

６３はヒートシール輪であり、前記広幅案内ロ
ーラ１１周面に接離自在であり、かつ、軸この広
幅案内ローラ１１の軸方向に移動固定自在に設け
てある。

この発明に使用されるフアスナー帯Ｂとしては
第５図拡大図に示すように、雌B₁、雄B₂一対咬
合した状態のもので中央に凸条B₃を形成してい
る。

以上のように構成しているこの発明の実施例に
おいて袋素材帯Ａの所定の位置にフアスナー帯Ｂ
を供給するには、繰出装置３０の搬出端の位置固
定案内ローラ４２より機枠５０に設けた移動案内
ローラ６２にフアスナー帯Ｂをほゞ水平方向に導
き、更に上方に導いて、前記可動機枠５３上の案
内ローラ群５６〜５９を経て広幅案内ローラ１１
上に導く。

而し、可動機枠５３を、送りねじ溝５４の回転
により移動させ、前記案内ローラ群５６〜５９を
ほゞ所期の位置とし、前記広幅案内ローラ１１の
フアスナー帯Ｂの上に袋素材帯Ａを重ね、共に三
角形の折畳定規１４に導き、袋素材帯Ａを二つ折
にし、案内ローラ１５を経て、製袋機７０の移送
ローラ７１に袋素材帯Ａとフアスナー帯Ｂとを共
に一括して挟持させる。

次に広幅案内ローラ１１の袋素材帯Ａの外側よ
りこれを介してこの広幅案内ローラ１１面に圧接
するヒートシール輪６３を所期の位置にセツト
し、製袋機７０の移送ローラ７１及び繰出ローラ
３４をほゞ同周速度で回転してこれらを連続的に
移送し、前記ヒートシール輪６３によつて、袋素
材帯Ａは雌B₁のエレメントを凸条B₃の両側位置
でシールする。

このとき、フアスナー帯Ｂの位置が袋素材帯Ａ
の幅に対して適切な位置でないときは、移送を止
めヒートシール輪６３を一度広幅案内ローラ１１
の周面つまり袋素材帯Ａ面から離反させて、ハン
ドル５５を廻して、可動機枠５３を第４図に於い
て左又は右に位置を是正し、ヒートシール輪６３
も位置を直し、再び移送を再開して溶着する。

また、フアスナー帯Ｂが袋素材帯Ａよりも弛緩
する傾向にあれば制動装置６１の制動力を強くし
て、この案内ローラ５８から広幅案内ローラ１１
までの間のフアスナー帯に張力を加え、逆の場合
は前記制動装置６１の制動力を弱くする。

ハ発明の効果叙上のように構成し、作用をなすこの発明の装
置においては、袋素材帯に対するフアスナー帯の
幅方向の位置調整はフアスナー帯が案内掛合され
ている案内ローラ群を一括一斉に広幅案内ローラ
の軸方向に移動させることによつて、容易かつ正
確に移動できる。

また、フアスナー帯繰出装置は雌雄咬合したま
ま供給するものであるから、袋素材帯の幅方向に
対し、雌雄が別々に移動せず袋素材帯を袋として
加工した後においても、フアスナーの雌雄の位置
がづれ開閉不能乃至不完全な袋になるおそれがな
い。

殊にこの発明の装置においてはフアスナー繰出
装置は繰出駆動手段と制動装置を備えているか
ら、袋素材帯の緊張度に合せてフアスナー帯の緊
張を合せて、フアスナー帯を供給することがで
き、製袋後の袋が歪曲したり、フアスナー部分で
開閉不能な袋となることがない。

特許請求の範囲第２項記載の態様においては可
動機枠はねじ棒によつて、袋素材帯の幅方向に移
動できるから、フアスナー帯の袋素材帯に対する
位置関係を微調整することができる。

特許請求の範囲第３項記載の態様においては、
フアスナー帯は常時許容範囲内で繰り出され、過
弛緩、過緊張は起こらない。

特許請求の範囲第４項記載の態様においては、
フアスナー帯を貼り合わされた袋素材帯は製袋装
置搬送装置の搬送ローラで搬送され貼り合せた
後、直に製袋されるときは、これらを搬送するた
めに特別な搬送手段を必要としない。

（実施例の効果）このようにこの装置の発明の実施例において
は、袋素材体Ａとフアスナー帯Ｂの相対的な位置
関係は前記可動機枠５３をガイド５１，５２に沿
つて移動させることによつてでき、袋素材帯Ａの
幅や、溶着すべき場所に応じて移動でき、また、
段取り後の調整もできる。殊に運転の途中におけ
る変位は、他の制動力調整とは全く無関係に行
え、また繰出装置３０は常に同一位置に固定して
おり安定した運転ができる。

また可動機枠５３を送りねじ棒５４と螺合させ
て、この送りねじ棒５４をその軸線の周りに回転
させて、前記可動機枠５３をガイド棒５１，５２
に沿つて移動させるものであるから微動調整がで
きる。

繰出装置３０のモータ４１は高低二速の切り替
え運転ができ、テンシヨンローラ３８，３９，４
０が設けてあるから、フアスナー帯Ｂは不当に緊
張したり、弛緩したりせず、更に製袋機７０の移
送ローラが一時的に停止する場合にも不当な弛緩
緊張が起こらない。

案内ローラ５６，５７，５８，５９や、繰出ロ
ーラ３４に凸条B₃の逃溝６０が設けてあるから、
フアスナー帯Ｂはこれらのローラ位置においてそ
れぞれのローラの軸方向へのずれがなく、またフ
アスナー帯移送時に凸条B₃を圧潰するおそれが
ないし、フアスナー帯Ｂの供給張力を一定にでき
る。

その他更に図示の実施例のものにおいては案内
ローラ４２と６２の軸線方向は他のローラ群と異
なり、水平で直角方向を向いているからこの二つ
の案内ローラ４２と６２の間隔が変化してもフア
スナー帯Ｂの案内効果には何ら変化なく、従つ
て、案内ローラ６２を可動機枠５３と共に大きく
変化させても、フアスナー帯Ｂは安定して供給で
きる

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の代表的な実施例を示すもの
で、第１図は側面図、第２図は平面図、第３図は
正面図、第４図は可動機枠の正面図、第５図はフ
アスナー帯の一部拡大図である。図中符号、Ａ……袋素材帯、Ｂ……フアスナー
帯、B₃……凸条、１０……折畳装置、３０……
繰出装置、３４……繰出ローラ、４２，５６，５
７，５８，５９，６２……案内ローラ、５３……
可動機枠、６１……制動装置。

Claims

【特許請求の範囲】１フアスナー帯繰り出し装置から供給されるフ
アスナー帯と袋素材帯とを重ね合せ、張り合せて
フアスナー帯付袋素材帯とする装置において、前記張り合せ部は、前記袋素材帯を案内する広
幅の案内ローラとその下流側に一対挟持型の移送
ローラを備えてあり、フアスナー帯繰り出し装置
は合成樹脂製であつて、雌雄の凸条が相互に咬合
した一対のフアスナー帯を繰り出すものであり、
かつ、繰り出し駆動手段及び制動手段を備えてお
り、前記フアスナー繰り出し装置と広幅案内ローラ
との間には前記広幅案内ローラの軸方向に移動及
び固定自在の可動機枠が設けてあり、この可動機
枠には、数個の案内ローラよりなるフアスナー帯
案内ローラ群が装備してあり、前記広幅案内ローラには、ヒートシール輪が圧
接してあることを特徴とする袋素材帯とフアスナ
ー帯を張り合せる装置。２前記可動機枠は袋素材帯の幅方向と平行な送
りねじ棒によつて移動固定自在に設けてあること
を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の袋素材
帯とフアスナー帯を張り合せる装置。３前記繰出装置の繰出ローラは高低速可変式で
あり繰出ローラと、このすぐ搬出側にはテンシヨ
ンローラが設けてある繰出装置であることを特徴
とする特許請求の範囲第１項記載の袋素材帯とフ
アスナー帯を張り合せる装置。４前記一対挟持型の搬送ローラは製袋装置の搬
送ローラであることを特徴とする特許請求の範囲
第１項記載の袋素材帯とフアスナー帯を張り合せ
る装置。