JPH0381985A - 電熱ヒータ支持体とその製造方法 - Google Patents

電熱ヒータ支持体とその製造方法

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JPH0381985A
JPH0381985A JP21839389A JP21839389A JPH0381985A JP H0381985 A JPH0381985 A JP H0381985A JP 21839389 A JP21839389 A JP 21839389A JP 21839389 A JP21839389 A JP 21839389A JP H0381985 A JPH0381985 A JP H0381985A
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JP
Japan
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compound
alumina
phosphorate
ceramic fibers
electric heater
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Pending
Application number
JP21839389A
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English (en)
Inventor
Yusaku Kobayashi
小林 雄策
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Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、セラミックス繊維に無機バインダーを添加し
た原料組成物から成形された電熱ヒータ支持体とそのg
l!遣方法に関する。
[従来の技術] 従来、家庭用又は工業用に使用される電熱ヒータ支持体
として、軽量で耐熱性に優れたセラミックス繊維に対し
、結合用の無機バインダーとしてアルミナゾル、シリカ
ゾル等を添加して′原料スラリーを調製し、これを吸引
成形やフィルタープレス成形によって所定形状に成形し
た後、乾燥して焼成した物が使用されている。
[発明が解決しようとする課M] 一方、上述のような原料スラリーを所定形状に成形し乾
燥させる段階では、セラミックス繊維の表面にアルミナ
ゾル、シリカゾル等のゾル状物質によって超微粒子集合
体が形成され、それによってアルミナゲルやシリカゲル
の層が形成される。
アルミナゲルやシリカゲルは極めて吸湿性に富み、電熱
ヒータ支持体の電気絶縁性を低下させるため、電熱ヒー
タが漏電し易いという問題があった。特に、シリカゾル
を使用した場合、アルミナゾル使用の場合よりも電気絶
縁性の低下が著しい。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、その目
的は、電熱ヒータ支持体中に含有される成分の電気絶縁
性を従来よりも格段に向上させることにより、軽量さに
加えて断然性、電気絶縁性に優れた電熱ヒータ支持体と
その製造方法を提供することにある。
[発明を解決するための手段及び作用]上記課題を解決
するために本発明は、セラミックス繊維に無機バインダ
ーを添加した原料組成物から成形された電熱ヒータ支持
体において、成形後の支持体中に、リン酸アルミニウム
化合物を含有する電熱ヒータ支持体とした。
リン酸アルミニウム化合物は非吸湿性であり、吸湿によ
って成形体の絶縁抵抗を低下させることがないため、漏
電が防止される。また、リン酸アルミニウム化合物は無
機バインダーとしてアルミナを用いた場合に、そのアル
ミナの一部と原料組成物中のリン酸化合物とから生成さ
れ、セラミックス繊維の結合に供される。
一方、本発明の電熱ヒータ支持体は、セラミックス繊維
、無機バインダーとしてのアルミナ及び難水溶性リン酸
化合物を水中に均一に分散して調製した原料スラリーを
成形し乾燥した後、この成形体を加熱焼成し、かつ成形
体中にリン酸アルミニウム化合物を生成することによっ
て得られる。
セラミックス繊維がアルミナを結合剤として、真空吸引
成形法又はフィルタープレス成形法等により成形された
後、加fi焼成されることにより、成形体中のアルミナ
の一部が難水溶性リン酸化合物によってリン酸アルミニ
ウム化合物に転化される。このリン酸アルミニウム化合
物は非吸湿性であり、成形後における成形体の絶縁抵抗
を低下させることなく−i=を防止する。
ここで、特に難水溶性のリン酸化合物を使用するのは、
易水溶性のリン酸化合物を使用すると、成形体を形成し
乾燥させる段階で、成形体の内部から表面への水分の移
動に伴いリン酸化合物のマイクレージョンが生じ、成形
体表面でリン酸化合物が過剰となり、この過剰なリン酸
によってセラミックス繊維が浸蝕されるからである。一
方、成形体内部ではリン酸化合物か欠乏して、アルミナ
のリン酸アルミニウム化合物への転化が不十分となり、
絶縁抵抗を向上させることができなくなるからである。
セラミックス繊維としては、シリカ・アルミナ繊維、結
晶質アルミナ繊維、結晶質ムライト繊維、ウィスカー等
の耐熱性に優れた無機質繊維があげられる。
リン酸アルミニウム化合物は、無機バインダーとして使
用されるアルミナと、難水溶性リン酸化合物との反応に
よって生成されるものであり、難水溶性リン酸化合物と
しては、ピロリン酸、トリポリリン酸等、リン酸の高次
縮合により雑水溶性にされるものがあげられるほか、そ
れらのアンモニウム塩も使用可能である。リン酸アルミ
ニウム化合物については、セラミックス繊維と無機バイ
ンダーとによる成形体の形成後に生成されることに限定
されず、予め用意された′iMjtのリン酸アルミニウ
ム化合物を原料組成物に添加しておいてもよい。
成形体の形成後にリン酸アルミニウム化合物を生成させ
る場合、原料スラリー中の無機バインダーとしてのアル
ミナの配合割合は、セラミックス繊維100重量部に対
して、1〜10重量部の範囲が望ましい、この配合割合
が1重量部未満ではセラミックス繊維を十分に結合する
ことかできず、10重量部を超えるとアルミナの含水性
のため成形体からの脱水が困難となる。尚、成形体の嵩
密度を一般的なセラミックス繊維の成形体の嵩密度であ
る0、3g/cm″程度に設定する場合、電熱ヒータ支
持体としての実用的な強度を確保するには、アルミナを
5重量部程度配合することが望ましい。
アルミナの配合割合の上下限に対応して難水溶性リン酸
化合物の配合割合の上下限が決定される。
その配合割合はセラミックス繊維100重量部に対して
、五酸化二リン(P2O5)換算で0.5〜20重量部
の範囲が好ましい、この配合割合が0.5重量部未満で
は絶縁抵抗の向上がみちれず、20重量部を超えて配合
しても絶縁抵抗を一定限界以上に向上させることができ
ない。尚、難水溶性リン酸化合物が縮合リン酸アンモニ
ウムの場合、リン酸(P20S換3り/アルミナで示さ
れる重量配合比Xは、0.5<X<3の範囲が好適であ
る。
成形体の形成後に、リン酸アルミニウム化合物を生成さ
せる場合の加熱焼成は500℃を超える高温でなされる
。500℃以下での焼成では表層のアルミナを十分にリ
ン酸アルミニウム化合物へ転化させることができず、絶
縁抵抗の向上が望めない、また、焼成温度の上限は13
00℃程度であり、これを超えるとセラミックス繊維に
異常をきたす、好ましい焼成温度域は750〜1000
℃の範囲である。
[実施例1及び2並びに比較例1及び2]以下に、本発
明を具体化した実施例i及び2について、比較例1及び
2と対比させながら説明する。
表−1に実施例1及び2並びに比較例1及び2の配合処
方を示す。セラミックス繊維としてシリカ・アルミナ繊
維(イビデン株式会社製商品名:イビウール〉を、無機
バインダーとしては固形分10%のアルミナゾル(日産
化学株式会社製商品名:アルミナゾル200)を、難水
溶性リン酸化合物として縮合リン酸アンモニウム(太平
化学産業株式会社商品名:タイエンS)を、ゲル化剤と
して硫酸アンモニウムをそれぞれ使用し、更にアニオン
系凝集剤を添加した。尚、比較例1及び2は、それぞれ
実施例1及び2においてリン酸化合物を含まないものに
相当する。
表 配合処方 表の数字は、水10000重量部に対する配合量〈重量
部)を示す、ここで、無機バインダーとしてはアルミナ
ゾルが使用され、その配合量を固形分換算値で示してい
る。また、リン酸化合物は五酸化二リン(P2O5)に
換算した場合の配合量を示す。
表−1記載の各種物質を所定量の水中に混合して均一に
分散させることによって、各原料スラリーを調製すると
共に、吸引ネットを使用した吸引成形によって、各原料
スラリーから所定形状の電熱ヒータ支持体用の成形体を
成形した。各成形体については、105℃にて加悲乾燥
した後、1000℃で1時間加熱して電熱ヒータ支持体
を得た。
尚、焼成温度による電気絶縁性を併せて評価するため、
各原料スラリーについて105°C乾燥にとどめたもの
、500°Cで焼成したもの、750℃で焼成したもの
をそれぞれ用意した。
そして、これらの成形体について多湿雰囲気下での電気
絶縁性を評価するため、各成形体を恒温恒湿槽(温度4
0℃、相対湿度95χ)中に1週間放置すると共に、恒
温恒湿槽から取り出し直後にJIS、C−2141に準
じて電気固有抵抗を測定した。その結果を表−2に示す
表−2 測定結果 *1:単位は、g/cm’ *2:単位は、MΩ・cm 表−2かられかるように、比較例1及び2において、5
00℃で焼成したものについては4600MΩ・cm以
上という高い抵抗値を示したが、1000℃で焼成した
ものについては300MΩ・cm以下という低い抵抗値
を示すのみであった。
これは実際に電熱ヒータが使用されて1000℃前後に
まで一旦加熱されると、比較例1及び2の支持体では空
気中の水分によって電気絶縁性が低下し、漏電の危険が
高まることを意味する。
これに対し、実施例1においては750及び1000℃
で焼成したものは9800MΩ・cm以上という極めて
高い抵抗値を示しており、実施例2においても同様に1
400MΩ・cm以上という比較的高い抵抗値を示した
。このことから、実際に電熱ヒータが使用されて100
0℃前後にまで一旦加熱されるという熱履歴を経ても、
実施例1及び2の支持体は電気絶縁性が低下せず、常に
必要レベル以上の電気絶縁性を維持することができ、漏
電の危険性が極めて低いといえる。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明によれば、′rjh熟ヒータ
支持体中に含有される成分の電気絶縁性が従来よりも格
段に向上され、雷熱ヒータ支持体はその軽量さに加えて
優れた断熱性、電気絶縁性を示すという効果を奏する。
また、本発明の製造方法によれば、特別な後加工を施す
ことなく、アルミナの吸湿性を封じて電気絶縁性に優れ
た電熱ヒータ支持体を製造すことができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 セラミックス繊維に無機バインダーを添加した原料
    組成物から成形された電熱ヒータ支持体において、 成形後の支持体中に、リン酸アルミニウム化合物を含有
    することを特徴とする電熱ヒータ支持体。 2 セラミックス繊維、無機バインダーとしてのアルミ
    ナ及び難水溶性リン酸化合物を水中に均一に分散して調
    製した原料スラリーを成形し乾燥した後、この成形体を
    加熱焼成し、かつ成形体中にリン酸アルミニウム化合物
    を生成することを特徴とする電熱ヒータ支持体の製造方
    法。 3 セラミックス繊維100重量部に対し、アルミナを
    1〜10重量部、難水溶性リン酸化合物を五酸化二リン
    換算で0.5〜20重量部配合することを特徴とする請
    求項2に記載の電熱ヒータ支持体の製造方法。
JP21839389A 1989-08-24 1989-08-24 電熱ヒータ支持体とその製造方法 Pending JPH0381985A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015511275A (ja) * 2012-01-05 2015-04-16 エルジー・ハウシス・リミテッドLg Hausys,Ltd. 無機バインダーを含むガラス繊維ボードおよびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015511275A (ja) * 2012-01-05 2015-04-16 エルジー・ハウシス・リミテッドLg Hausys,Ltd. 無機バインダーを含むガラス繊維ボードおよびその製造方法
US9970588B2 (en) 2012-01-05 2018-05-15 Lg Hausys, Ltd. Glass fiber board comprising inorganic binder and method for preparing the same

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