JPH0381212A - 黄変防止歯科用陶材の製法 - Google Patents

黄変防止歯科用陶材の製法

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JPH0381212A
JPH0381212A JP1216015A JP21601589A JPH0381212A JP H0381212 A JPH0381212 A JP H0381212A JP 1216015 A JP1216015 A JP 1216015A JP 21601589 A JP21601589 A JP 21601589A JP H0381212 A JPH0381212 A JP H0381212A
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JP
Japan
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porcelain
nitric acid
yellowing
salt
raw material
Prior art date
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JP1216015A
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English (en)
Inventor
Tadao Kamiya
神谷 忠雄
Motoyuki Inoue
元之 井上
Hiroshi Inada
博 稲田
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Noritake Co Ltd
Original Assignee
Noritake Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は歯科用陶材、特にAgの存在下で使用されるも
のの製造方法に関する。
[従来技術及び課題] 歯科用陶材には、特定の金属成分(特にAg)を含有す
る金属フレーム上に焼付けたり、その金属と共存する環
境で焼成すると、陶材が黄色に着色するいわゆる黄変現
象がある。この黄変現象は。
焼成後の色調を整える歯科用陶材において致命的な問題
であり、従来から種々の対策が講じられてきたが、いず
れも満足すべきものはない。以下に従来の対策の問題点
を述べる。
カーボンハニカム、カーボン板を炉内に併置する方法は
、銀による黄変を多少軽減する。しかし、必ずしも完全
に防止できないだけでなく、COガスによる還元作用に
より、酸化物による陶材の着色を退色させ、また陶材に
気泡を発生させる。
金属フレーム等の焼付は面にあらかじめメタルコンディ
ショナを塗布する方法も提案されている。しかし、陶材
の焼付は強度を低下させることがある。さらに、銀は未
処理の金属フレームの内側から、また銀で汚染された炉
内からも揮発してくるため、陶材の黄変を完全に防ぐこ
とはできない。また、この方法ではAu −Pd −A
g合金またはPt−Au合金(銀約lO%含有)で作っ
たクラウンと後鑞着すれば、それらが含有する銀により
陶材の黄変を防ぐことはできない。
銀を含有しないセミプレジャス系合金を使用して金属フ
レームを作製した場合では、一応焼付けた陶材の黄変は
ない。しかし、これに銀を含有する鋳造クラウンを後鑞
着すれば、境界部での黄変は避けられない。しかも、こ
の銀を含有しない金属フレームへの後鑞着ではその接合
強度が弱く。
口腔内で破損する事例が多い。そのため、あえて黄変に
目をつぶり銀入り合金に陶材を焼付ける方法を選択する
人も少なくない。
更に近時、硝酸化合物を含有してなる陶材も提案されて
いる(特開昭1i3−310805)  Lかし。
焼成後において白濁を生じてしまうことがある。
又1通常繰返し焼成に供される陶材として黄変を充分に
防止できない。即ち、1回目の焼成における黄変防止に
は有効であるが、硝酸化合物はその焼成によって消散さ
れるので、その後の焼成には殆んど作用せず、黄変を生
じてしまう場合が多い。
[課題の解決手段・作用] そこで1本発明はかかる課題を解決するために下記手段
を採用した。
(1)陶材原料に、該原料に対して重量比で、三酸化ア
ンチモン0.1〜2,0%及び硝酸又はその塩0.01
〜5%を添加し。
配合粉末を、該粉末の軟化温度以上で熱処理し、得られ
た溶融物を粉砕、水洗することを再度添加する歯科用陶
材の製造方法。
(2)前記溶融物の粉砕工程において、硝酸又はその塩
0.01〜5%を再度添加する製造方法。
この手段による黄変防止作用は、明確に解明されていな
いが、以下のように推測される。銀により黄変した陶材
(ガラス)を高温(1200℃位)で加熱すると黄色が
消え透明となる。又、この透明な陶材を低温(800℃
位)で再加熱すると再び黄色になる。従って、黄変現象
は高温でAgイオンとなっていたものが低温でAgコロ
イドとなり発色することによる。しかし、陶材中に所定
量の5b2o。
を添加含有せしめることによって何らかの酸化作用が働
き陶材中に拡散された銀をAgイオンとして安定に存在
させるとともに、所定量の硝酸又はその塩を添加するこ
とによって陶材粉末表面を不活性化させることにより、
黄変を防止できる。又。
所定の熱処理を施すことによって、溶融物(ガラスのネ
ットワーク)中に硝酸根を取り込み、黄変防止作用を助
長し、かつ大部分を窒素酸化物として消失させる。しか
も、その後の粉砕、水洗によって遊離(残留)硝酸塩を
確実に除去して。
焼付時における陶材層の白濁をも防止する。加えて、溶
融物の粉砕工程において所定量の硝酸塩を再度添加(そ
の後、水洗)すれば、その陶材表面不活性化作用により
、繰返し焼成においても黄変を一層確実に防止できる。
5b2o、の量は陶材原料であるガラスフリットに対し
て0.1〜2.0%(重量%、以下同じ)とされる。0
.1%未満では黄変防止の効果が得られず。
2.0%を越えると陶材の熱膨張値が変動し、金属フレ
ームへの焼付は時に支障をきたす。好ましくは1.0%
である。その粒径は5〜10μ箇程度にするとよい。
硝酸又はその塩(以下、「硝酸等」という。)における
硝酸塩としては、LA族、2A族金属の塩が好ましい。
例えば、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸リチウム
、硝酸カルシウム、硝酸マグネシウム、硝酸バリウム、
硝酸ストロンチウムなどが挙げられる。これらは単独に
又は二種以上の混合物として、粉末形態で配合される。
100μm程度以下の微粉末が好ましい。均一な混合を
なし得る。その添加量はガラスフリットに対して060
1〜5.Ovt%とされる。0.01 wt%未満では
所望の黄変防止の効果が得られず、  5.Ovt%を
越えると、焼付時に陶材層が白濁するからである。好ま
しくはo、i〜2.Ovt%である。
陶材を構成するガラスフリットとしては、歯科用陶材と
して通常使用される組成に適用できる。
例えば、 810255〜67%、 A1220.15
〜25%、に、08〜lO%、Naz08〜12%の基
本組成のものが挙げられる。必要に応じてLA、 2A
、 3B、 4B族酸化物例えばLiO2,CaO、M
gO、B2O3,5n02.遷移金属酸化物例えばTl
O2,ZnO、Zr5iO+等が配合される。
又9着色剤についても通常使用されるもの1例えばCo
、 Cr、、Mn、 Aj!、 Fe、 V、 Prの
各酸化物、又はこれらの混合物を用いることができる。
pbは避けることが好ましい。5b20.とスピネル化
合物を形成し、その黄変防止作用を阻害し、却って5b
20 aが着色剤として作用するおそれがあるからであ
る。
ガラスフリットへの5b20.及び硝酸等の配合は、ガ
ラスフリットに5b20.粉末等を添加してボールミル
等によって行なえばよい。5b2o、の配合については
、所定の組成になるようにシリカ。
アルミナ、炭酸アルカリを溶融してガラスフリットを調
整するとき、 5b203を添加することにより行なっ
てもよい。ガラスフリットの調整と5b202の配合と
を同時に行ない得る。尚、硝酸等をガラスフリット調整
時に添加することは好ましくない。その溶融のための加
熱(L4QQ℃程度)によって硝酸等が酸化物となり、
黄変防止作用を発揮できなくなるからである。
次に、その配合ガラスフリット粉末を、該粉末の軟化温
度以上(通常900℃)で熱処理して結晶化させる。(
リューサイト)結晶化ガラスのネットワーク中に硝酸根
を取込み、黄変防止作用を助長する。軟化温度は、陶材
組成によって異なるが2通常約400〜800℃の範囲
内にある。一方。
この熱処理は軟化温度より 300℃高い温度以下で行
なうことが好ましい。より高温で処理すると。
ガラスが大きく流動し始め、結晶化を阻害するからであ
る。尚、熱処理時間は処理温度の高低によって適宜調節
すればよく2例えば0.1〜5時間、好ましくは0.5
〜1.0時間程度とされる。
次に、得られた溶融物は粉砕、水洗処理に供される。ガ
ラス中に取込まれなかった遊離硝酸塩を完全に除去し、
陶材焼付時における白濁を確実に防止できる。粉砕によ
って20〜30即程度の平均粒径にすることが好ましい
。又、粉砕物の水洗はフィルタにかけながら上澄みを切
るようにして。
複数回繰返すとよい。又、粉砕工程において再度、同様
に硝酸又はその塩による処理を行ない。
水洗処理に供してもよい。繰返し焼成によっても黄変防
止作用を有効に発揮できる。但し、この再度の配合にお
いて、硝酸又はその塩の組成(種類、m>及び添加形態
等は、同一でなくてもよい。
こうして得られた5b203及び硝酸等添加陶材は1通
常のように、金属基材に築盛された後。
繰返し焼成に供される。この歯科用陶材はオペーク、ボ
ディ、エナメル、トランスルーセント陶材のいずれにも
適用でき、又マージン陶材としても有効である。
[実施例] 化学成分が重量比でSiO□65.6%、 M2O,1
5,0%、 K、Q  8.1%、 Na2010.5
%、転移点525℃9粒度200メツシユ以下のガラス
フリットに所定量の5b203(平均粒径5a)及び硝
酸等を添加した(−次添加)。次いで、この配合物を第
1表で示す条件で熱処理した後、ボールミル中で200
メツシユ以下に粉砕、水洗することにより、陶材を得た
(試料N11L1〜15)。又、場合により、前記熱処
理後の粉砕時に、再度所定量の硝酸等を添加した(二次
添加)(試料Na 7〜12)。
[比較例] 上記実施例と同様にして1次のような各種陶材を製造し
た。5b20.を添加せず、水洗処理を施さなかったも
の(試料PJo、18.17)。但し、硝酸塩をフリッ
ト粉砕時に添加した。
又代表的な市販陶材である国産A社品(試料No。
18)。
[比較試験] こうした実施例試料N(L 1〜i5及び比較例試料弘
16〜18を用いて、下記試験を行なった。
試験A 各陶材を金型中で加圧して12mmφX 2 mym厚
の円盤を作製し、この中央に5■の純銀粉末を載せ。
下記の各種焼成条件で焼成して黄変及び白濁の有無(程
度)を調べた。
焼成条件は次の通りである。
1)円盤中央に銀粉をのせ、陶材の標準焼成温度である
 920℃で焼成。
2)円盤中央に銀粉をのせ、上記標準温度で5回繰返し
焼成。
3)円盤中央に銀粉をのせ、上記標準温度で10回繰返
し焼成。
得られた結果を第1表に併せて示した。
(以下余白) 第1表から明らかなように、比較例試料N(LLe〜1
8は前記各焼成条件で黄変又は白濁した。これに対して
+ 5l)203及び硝酸等を所定量含有しかつ所定の
熱処理を施し粉砕時硝酸等を添加してなる実施例試料弘
7〜12はすべての条件で黄変及び白濁を示さなかった
又、試料胤14の結果から、 5b20.が所定量(0
,lvt%)未満になると、黄変が生ずることを確認で
きた。
又、試料N(Li2の結果から、硝酸又はその塩が0.
0i%未満になると黄変が生じ、試料htaの結果から
 5.0%を越えると白濁が生ずることを確認できた。
又、試料恥15の結果から、軟化温度より低い温度で熱
処理しても、白濁することを確認できた。
又、試料N(L 1〜6の結果から、粉砕工程において
硝酸又はその塩を添加しないと、繰返し焼成における黄
変に効果が充分でないことも確認できた。
試験B 市販セミプレジアス合金の中で最も黄変の著しいE−U
(0,5%Pt−58%Pd−29%Ag)で単冠およ
び二連ブリッジの金属フレームを製作し、各試料(N(
Ll〜18)の陶材を築盛、焼成した。この焼付金属フ
レームとAu −Pd −Ag合金のクラウンとを金鑞
(Ag含有)で炉内鑞着した。これらの焼成後の陶材層
の黄変及び白濁の有無(程度)について調査し、その結
果も第1表に示した。
第1表から明らかなように比較例試料N(LiB−18
は全てかなりの黄変又は白濁を示した。これに対して、
所定量のSb2Off及び硝酸等を配合しかつ所定の熱
処理を施してなる実施例試料Nα1〜12は。
Ag含有フレーム(単冠、ブリッジ)への焼付において
も黄変及び白濁を殆んど生じないことを確認できた。
又、試料k13〜15の結果から、 5b20a r硝
酸等の量、軟化温度を所定範囲に維持しないと、 Ag
含有フレームへの焼付において黄変・白濁現象を生じて
しまうことを確認できた。更に、試料胤1〜6の結果か
ら、粉砕工程における硝酸等を添加しないと、繰返し焼
成において黄変防止が不充分となることを同様に確認で
きた。 なお2以上の実施例においては歯科用陶材につ
いて述べたが、装飾品その他のガラス組成物についても
同様の好適な結果を得ることができる。
[発明の効果] 本発明によれば、所定量の5b2o、及び硝酸等を配合
しかつ所定の熱処理を施すことにより、特に銀を含む金
属表面に焼付焼成、この条件での繰返し焼成、金鑞を使
用しての後臘着、及び銀で汚染された炉内での焼成等い
かなる条件下でも黄変現象が現れず、所定の色調を有す
る陶材層を形成することができる。特に、 5b20.
は焼成後においても残存するので、歯科用陶材として通
常の如く繰返し焼成されても、その黄変防止作用を有効
に発揮できる。又、溶融物の粉砕工程時に硝酸又はその
塩を再度添加すれば、繰返し焼成における黄変の発生を
より一層確実に防止できる。加えて、硝酸又はその塩を
配合しているにも拘らず、白濁も生じない。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)陶材原料に,該原料に対して重量比で,三酸化ア
    ンチモン0.1〜2.0%及び硝酸又はその塩0.01
    〜5%を添加し, その配合粉末を,該粉末の軟化温度以上で熱処理し,得
    られた溶融物を粉砕,水洗することを特徴とする歯科用
    陶材の製造方法。
  2. (2)前記溶融物の粉砕工程において,硝酸又はその塩
    0.01〜5%を再度添加する請求項1記載の製造方法
JP1216015A 1989-08-24 1989-08-24 黄変防止歯科用陶材の製法 Pending JPH0381212A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5466285A (en) * 1992-03-19 1995-11-14 Noritake Co., Limited Dental porcelain material preventing yellow coloration and method for producing same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5466285A (en) * 1992-03-19 1995-11-14 Noritake Co., Limited Dental porcelain material preventing yellow coloration and method for producing same

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