JPH0381062B2 - - Google Patents

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JPH0381062B2
JPH0381062B2 JP17537986A JP17537986A JPH0381062B2 JP H0381062 B2 JPH0381062 B2 JP H0381062B2 JP 17537986 A JP17537986 A JP 17537986A JP 17537986 A JP17537986 A JP 17537986A JP H0381062 B2 JPH0381062 B2 JP H0381062B2
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overload
compressor
drive
heat exchanger
signal
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JP17537986A
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JPS6332256A (ja
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Toshihiro Kizawa
Hiroshi Mitsune
Nobuo Suzuki
Takayuki Sugimoto
Hiroshi Myamoto
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6332256A publication Critical patent/JPS6332256A/ja
Publication of JPH0381062B2 publication Critical patent/JPH0381062B2/ja
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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明はヒートポンプシステムに関するもの
であり、更に詳しくは、圧縮能力可変な圧縮機の
暖房過負荷制御機能を有するヒートポンプシステ
ムに係る。
(従来の技術) 近年、快適空調を行なうと共に省エネルギを図
るという観点から、圧縮能力可変な圧縮機とし
て、インバータ式の圧縮機が採用されつつある。
このような圧縮機を組込んだ空気調和機におい
て、暖房過負荷時の圧縮機駆動制御方式の具体例
としては、例えば特開昭59−119149号公報記載の
方式を挙げることができる。その方式において
は、過負荷状態の検出を、冷媒配管内の圧力上昇
により検出する方法が示され、設定圧以上で閉作
動する圧力スイツチの信号を過負荷信号として、
圧縮機の過負荷制御を行なうものである。そし
て、過負荷信号発生時には、圧縮機の回転数を最
低回転数に低下させ、過負荷信号解除後に元の回
転数に復帰させようとするものであるが、過負荷
解除直後の冷媒回路内は、過負荷レベルに近い不
安定な状態にあることが予想され、したがつて即
座に元の回転数に戻したのでは再び過負荷状態に
なり、再度過負荷処理を繰り返す、いわゆるハン
チング状態に陥る恐れがある。そこで、元の回転
数より一段低い回転数へとまず上昇させ、その状
態を一定時間継続した後に元の回転数に復帰する
方式が示されている。しかしながら、上記従来例
のように、過負荷検出時に圧縮機の回転数を最低
回転数に低下させる方式では、その間暖房能力が
大幅に低下し、居住性が大きく損なわれることと
なる。
そこで、過負荷検出レベルを複数段層設定し、
実際に圧縮機の回転数を最小回転数に低下し、或
いは停止する必要のある最終処理レベルと共に、
このレベルより安全側に、過負荷傾向にあると判
断されるレベルを設定して、事前の過負荷信号を
発生させ、これにより過負荷処理に移行する構成
とすることが考えられる。このときの過負荷処理
方式としては、上記過負荷信号発生時の圧縮機の
回転数から、その回転数を徐々に低下させてい
き、この過程で過負荷信号の解除を図ろうとする
処理を行なうことができる。そして、前記したよ
うなハンチング防止のために、上記過負荷信号解
除時の圧縮機回転数を一定時間維持したあとで、
元の回転数に戻すか、或いはその時の回転数を初
期値として暖房負荷追従制御に復帰させるのであ
る。このような過負荷処理を行なう場合には、暖
房性能の大幅な低下は生じず、したがつて、居住
性をそれ程損なうことなく、過負荷処理が可能と
なるのである。
ところで、上記のような空気調和機において
は、過負荷状態の検出信号として、冷媒回路内の
圧力信号の他にも、例えば熱交換器の温度信号も
監視するようにされている。すなわち、凝縮器又
は蒸発器として作用する熱交換器の設定処理能力
と圧縮機の圧縮能力とに大きな差異が生じてきた
ときには、凝縮温度、或いは蒸発温度が上昇し、
その熱交換器温度が上昇してくる。そこでこの熱
交換器温度を検出することにより、これが設定温
度を越える場合には過負荷として、圧縮機の圧縮
能力を減少するようになされているのである。
(発明が解決しようとする問題点) ところで最近では、一台の熱源側熱交換器に、
複数台の空調用室内熱交換器や、更には給湯加熱
用、又風呂加熱用等の利用側熱交換器が並列に接
続されて成るヒートポンプシステムが実用化され
つつある。このようなマルチ型のヒートポンプシ
ステムにおいて、利用側熱交換器の温度を検出
し、それが設定温度を越えたときに過負荷処理を
行なおうとする場合に次のような問題がある。そ
れは、複数台の利用側熱交換器の一部が停止状態
で運転されているときに、その停止中の利用側熱
交換器が新たに運転要求を追加する場合に生じる
問題であつて、第1の問題点は、上記追加時に、
その追加された利用側熱交換器の温度信号によつ
て、追加と略同時に過負荷処理に突入してしまう
場合があることである。これは、例えばマルチ型
の空気調和機において暖房運転する場合について
説明すると、停止部屋の室内ユニツトにおいて
は、室内熱交換器に圧縮器からの高温吐出ガス冷
媒が流入してくる状態にあり、一般に、高圧液留
まりを防止するために、これに接続されている電
動式膨張弁等より成る流量制御弁を全閉にはせず
に、少量の冷媒が循環するようになされている。
一方これに付設されている室内フアンは停止され
ている。このことから、停止中の室内熱交換器は
高温吐出ガス冷媒からの熱が畜熱されていき運転
中の温度よりも高くなる。しかしながら、運転が
開始されて室内フアンがON作動され、冷媒が定
常的に流通するようになれば、すぐに運転中の正
常温度に戻るものであつて、冷媒回路の異常を示
すものではない。にもかかわらず、この停止中の
室内熱交換器が新たに運転要求を出し、同時にそ
の温度検出信号が入力されると、これが過負荷レ
ベルを越える場合には、即座に過負荷処理に移行
するようになつていたのである。したがつて運転
要求をした後、一連の過負荷処理を経過した後で
しか要求に見合つた暖房運転は行なわず、即暖性
が損なわれるという問題を有している。
また第2の問題点は、過負荷処理中の停止中の
室内熱交換器から新たに運転要求の追加があつた
場合、上記過負荷処理が終了するまでは、その追
加により負荷の増加が生じたにもかかわらず、そ
れに見合つた運転に移行せず、したがつて即暖性
が損なわれるという問題である。すなわち、過負
荷発生時迄は、運転中の室内熱交換器側の全体負
荷に略見合つた圧縮能力で圧縮機を制御してお
り、したがつて、一部の室内熱交換器で過負荷状
態となつた場合も、室内熱交換器の全体負荷と、
その時の圧縮能力とにはそれ程大きな差異は生じ
ていない場合が大半であり、そのため過負荷処理
中に、新たに運転要求の追加があつた場合には、
過負荷状態は即座に解消すると考えられ、逆に圧
縮能力を負荷の増加に見合つて、増大させていく
必要があるので、しかしながら、従来は、一旦過
負荷処理に入ると、特にハンチング防止のために
設けた一定時間のガード処理を終了する迄は、新
たに負荷に見合つた制御へは移行しないのであ
る。
そこで、この発明の第1の目的は、新たな運転
要求の追加があつたときに、不必要な過負荷制御
に入ることなく、追加要求に即応した圧縮機の能
力制御を行ない、したがつて即暖性を向上し得る
マルチタイプのヒートポンプシステムを提供する
ことにある。
またこの発明の第2の目的は、過負荷制御を行
なつているときに、新たな運転要求の追加があつ
たときには、上記過負荷制御を中断すると共に不
必要な過負荷制御に入ることなく、要求に応じた
圧縮機の能力制御を行ない、したがつて即暖性を
向上し得るマルチタイプのヒートポンプシステム
を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) そこでこの第1発明のヒートポンプシステムに
おいては、第1図に示すように、圧縮能力可変な
圧縮機1を有すると共に、一台の熱源側熱交換器
8に複数台の利用側熱交換器18を接続して成る
ヒートポンプシステムであつて、上記圧縮機1
を、運転要求のある利用側熱交換器18の要求負
荷に見合つた圧縮能力で駆動する定常時駆動手段
41と、過負荷時に圧縮能力を減少させるべく駆
動する過負荷時駆動手段42との各圧縮機駆動制
手段を設けると共に、上記各利用側熱交換器18
の過負荷を検出すると共に過負荷信号を発生する
過負荷検出手段30と、上記各圧縮機駆動制御手
段41,42を切換えるための切換手段44とを
設け、この切換手段44により、上記圧縮機1の
駆動を、上記過負荷信号が上記切換手段44に入
力されたときに上記定常時駆動手段41から上記
過負荷時駆動手段42による駆動に切換えるべく
構成し、さらに、利用側熱交換器18側からの運
転要求が追加された時から設定時間が経過する
迄、上記過負荷信号の上記切換手段44への入力
を遮断する入力ガード手段45を設けている。
またこの第2発明においては、第1図に示すよ
うに、圧縮能力可変な圧縮機1を有すると共に、
一台の熱源側熱交換器8に複数台の利用側熱交換
器18を接続して成るヒートポンプシステムであ
つて、上記圧縮機1を、運転要求のある利用側熱
交換器18の要求負荷に見合つた圧縮能力で駆動
する定常時駆動手段41と、過負荷時に圧縮能力
を減少させるべく駆動する過負荷時駆動手段42
と、過負荷解除時の圧縮能力を保持すべく駆動す
る固定ガード駆動手段43との各圧縮機駆動制御
手段を設けると共に、上記各利用側熱交換器18
の過負荷を検出すると共に過負荷信号を発生する
過負荷検出手段30と、上記各圧縮機駆動制御手
段41,42,43を切換えるための切換手段4
4とを設け、この切換手段44により、上記圧縮
機1の駆動を、上記過負荷信号が上記切換手段4
4に入力させたときに上記定常時駆動手段41か
ら上記過負荷時駆動手段42による駆動に、その
後上記過負荷信号が解除されたときに上記固定ガ
ード駆動手段43による駆動に切換え、さらにそ
の後、設定時間経過時に上記定常時駆動手段41
による駆動に切換復帰するべく構成し、さらに、
上記固定ガード駆動手段43による駆動中に、利
用側熱交換器18側からの運転要求が追加された
時に、上記定常時駆動手段41による駆動に切換
えるための固定ガード中止信号を発生し、これを
上記切換手段44に入力する強制復帰手段46を
設けると共に、上記利用側熱交換器18側からの
運転要求が追加された時から設定時間が経過する
迄、上記過負荷信号の上記切換手段44への入力
を遮断する入力ガード手段45を設けている。
(作用) 上記第1発明においては、利用側熱交換器18
側からの運転要求が追加されたときには、この時
から設定時間内においては、過負荷信号が発生さ
れても、これは入力ガード手段45で遮断され、
切換手段44には入力されない。したがつて、停
止中であつた利用側熱交換器18の運転開始直後
の過渡的温度状態によつては過負荷処理には移行
せずに、要求増に見合つた圧縮機1の能力制御が
なされるので、即暖性の向上を図ることができ
る。
また、上記第2発明においては、過負荷処理中
に利用側熱交換器18側から運転要求の追加があ
つた場合には制御復帰手段46により固定ガード
中止信号が発生され、これにより上記固定ガード
駆動手段によるガード制御は中断されて、定常時
駆動手段41による駆動に復帰する。またこの時
に、停止中であつた利用側熱交換器18の運転開
始直後の過渡的温度状態の検出信号は、入力ガー
ド手段45で遮断され、新たに過負荷処理に移行
するということもなく、要求増に見合つた圧縮機
1の能力制御がなされるので、即暖性の向上を図
ることができる。
(実施例) 次にこの発明のヒートポンプシステムについ
て、空気調和機を例にして図面を参照しつつ詳細
に説明する。
まず第2図には、4台の室内ユニツトを備えた
マルチ型式の空気調和機の冷媒回路図を示すが、
図において、Xは室外ユニツトを、A〜Dは第1
〜第4室内ユニツトをそれぞれ示している。上記
室外ユニツトXは、圧縮機1を有しているが、こ
の圧縮機1はインバータ2によつて能力制御され
るものであつて、その吐出配管3と吸込配管4と
は、四路切換弁5に接続されている。上記四路切
換弁5には、第1ガス管6と第2ガス管7とがそ
れぞれ接続され、第2ガス管7には、熱源側熱交
換器となる室外熱交換器8が接続されている。な
お上記室外熱交換器8には室外フアン9が付設さ
れている。また上記室外熱交換器8には、第1液
管10、受液器11第2液管12が順次接続され
ており、上記第1液管10には第1電動膨張弁1
3が介設されている。上記第2液管12はヘツダ
ー14に接続されているが、このヘツダー14か
らは複数の、図の場合には4本の液側支管15…
15が分岐しており、各液側支管15…15には
それぞれ第2電動膨張弁16…16が介設されて
いる。一方上記第1ガス管6からも上記に対応し
て4本のガス側支管17…17が分岐しており、
上記各支管15,17の間に、利用側熱交換器と
なる室内熱交換器18…18が接続されている。
なお各室内熱交換器18には室内フアン19が付
設され、両者18,19によつて室内ユニツトA
〜Dが構成されている。また上記受液器11と、
上記圧縮機1の吸込配管4との間は、配管20に
よつて接続され、この配管20にはキヤピラリー
チユーブ21が介設されている。なお同図におい
て、22はガス閉鎖弁、23は液閉鎖弁、24,
25はマフラー、26はアキユームレータをそれ
ぞれ示している。上記空気調和機においては、図
中実線矢印で示すように、圧縮機1から吐出され
た冷媒を、凝縮器となる室外熱交換器8から蒸発
器となる室内熱交換器18…18へと回流させる
ことによつて冷房運転を行ない、これとは逆に圧
縮機1から吐出された冷媒を、凝縮器となる室内
交換器18から蒸発器となる室外熱交換器8へと
回流させることによつて暖房運転を行なうのであ
る(図中破線矢印)。
そして上記冷媒回路においては、各室内イニツ
トA〜Dにおける室内熱交換器18に、その温度
を検出するための温度センサ30がそれぞれ取着
されており、その検出温度により過負荷状態を検
出するようになされている。
第3図には上記空気調和機の制御系のブロツク
図を示す。図のように室外ユニツトXは室外制御
装置35を、また各室内ユニツトA〜Dは室内制
御装置36をそれぞれ有している。上記室内制御
装置36には、運転スイツチ37と室内サーモ3
8と、過負荷検出手段となる前記温度センサ30
とがそれぞれ接続されており、室内制御装置36
から室外制御装置35に対して次の4つの信号、
すなわち運転スイツチ37がONであり、かつ
室温が設定温度に達していないときに発せられる
運転指令信号、検出室温と設定温度との温度差
に対応するΔT信号、機種コード信号、上記
温度センサ30での検出温度が後述する過負荷レ
ベルを越えており、かつ上記運転指令信号が発せ
られているときに、発せられる過負荷信号がそれ
ぞれ出力されるようになつている。
一方上記室外制御装置35は、室内熱交換機1
8側からの運転要求信号としての上記運転指令の
ある室内ユニツトA〜Dの合計負荷容量ΣSを把
握する負荷容量値把握部39と、運転指令のある
室内ユニツトA〜DのΔT信号を積算してΣΔTを
求める温度差検出部40と、上記ΣSとΣΔTとに
基づいてインバータ2の周波数を制御する定常時
駆動手段となる定常時駆動制御部41とを有して
いる。また上記室外制御装置35は、上記定常運
転を行なうための定常時駆動制御部41の他に、
さらに、過負荷発生時の圧縮機駆動制御を行なう
ための過負荷時駆動手段となる過負荷時駆動部4
2と、固定ガード駆動手段となる固定ガード駆動
部43とを有しており、さらに、上記各圧縮機駆
動制御部41,42,43を過負荷信号及び運転
指令信号に基づいて切換えるための切換手段とな
る切換回路44を有している。この切換回路44
により上記各圧縮機駆動制御部41,42,43
が択一的に選定され、その出力がインバータ2に
与えられて、圧縮機1の駆動モータ1aが周波数
制御され、圧縮機1の能力制御がなされるのであ
る。そして、上記切換回路44の切換作動を行な
うための過負荷信号は、入力ガード手段となる入
力ガード部45を介して上記切換回路44に入力
される。上記入力ガード部45には、各室内制御
装置36からの運転指令の有無を把握する前記負
荷容量値把握部39から、運転指令数の増加があ
つたときに出力される部屋数増の信号が入力され
る。またこの部屋数増の信号は、強制復帰手段と
なる制御復帰部46にも入力されており、後述す
るようにその出力によつても、切換回路44の切
換作動が行なわれるようになされている。
上記構成の制御回路において、初めに圧縮機1
の定常駆動制御について説明する。
上記室外制御装置35においては上記のよう
に、各室内制御装置36…36から出力される機
種コード信号に基づき、負荷容量把握部39に
て、運転指令のある室内ユニツトA〜Dの合計負
荷容量ΣSを把握するようなされているが、それ
は以下のような手順によつて行なわれている。ま
ず室内制御装置36…36から出力される機種コ
ード信号は、各室内熱交換器18側の容量に対応
して定められたものであつて、例えば2240kcal/
hの容量に対しては「000」のコードが、
2800kcal/hには「001」が、3550kcal/hには
「010」が、また4500kcal/hには「011」という
ようにそれぞれ定められており、これらコードが
各室内ユニツトA〜D毎に記憶されている。また
負荷容量把握部39においては、記憶部47に、
上記機種コードに対応した負荷容量値Sが記憶さ
れている。この負荷容量値Sは、容量2240kcal/
h(機種コード「000」)を基準値「1」とし、
2800kcal/h(機種コード「001」)を「1.25」に、
3550kcal/h(機種コード「010」)を「1.5」に、
4500kcal/h(機種コード「011」)を「2」とし
てそれぞれ設定したものであつて、負荷容量把握
回路48においては、運転指令のある室内ユニツ
トA〜D毎に上記負荷容量値Sを読出すと共に、
これらの合計ΣSを演算するのである。
上記室外制御装置35においては、上記のよう
に運転指令のある室内ユニツトA〜Dの合計負荷
容量値ΣSが把握される訳であるが、これと室内
サーモ38による室温と設定温度との差に対応し
た信号ΣΔTとに基づいて定常時駆動制御部41
により圧縮機1の周波数が制御される。すなわ
ち、上記ΣSとΣΔTとに対応した初期設定周波数
を記憶しておき、運転開始時、運転部屋数増加時
には上記初期設定周波数での運転を行なうと共
に、所定時間経過後はΣΔTに基づいて、P制御、
PID制御等によつて周波数を変更していくのであ
る(以下、このような定常時駆動部41による制
御をPID制御と略記する。)。したがつて、例えば
運転指令のある室内ユニツトA〜Dの台数が多い
場合には、総じて合計負荷容量値ΣSは大きくな
り、このときには高い周波数で圧縮機1を駆動
し、これにより空調能力を増加させて、各室を要
求に見合つた能力で同時に空調するのである。
次に過負荷信号発生時の制御について説明す
る。
上記のような定常時駆動制御部41により圧縮
機1をPID制御で暖房運転しているときに、運転
中のある一台の室内交換器18で、その凝縮処理
能力を越える冷媒量が流通し、凝縮温度が上昇し
て、その安全作動温度として予め設定している温
度を越えるようになつた場合には、圧縮機の運転
を停止するか、或いは圧縮能力を低減して流通冷
媒量を減少させる処理が必要である。そこで上記
実施例では、運転中の室内熱交換器温度が65℃を
越えた場合には圧縮機1の停止を行なうと共に、
その前に、54℃を越えた時点で上記PID制御を停
止して圧縮能力を低減する制御を行なうようにし
ている。すなわち54℃を過負荷レベルとして、前
記温度センサ30の検出温度がこのレベルを越え
た場合に過負荷信号が室内制御装置36から出力
されるのである。そしてこの信号を受けて、切換
回路44により、圧縮機の駆動は、過負荷時駆動
部42による周波数垂下制御に切換えられる。こ
の周波数垂下制御では、切換時の周波数から、例
えば8Hz/分の割合で減少させていく制御を行な
う。この制御を過負荷信号が解除される迄継続す
る。この処理により、過負荷信号が解除されたあ
とに、すぐに、PID制御に復帰させた場合には、
冷媒回路系は、まだ過負荷状態に近い状態にあ
り、したがつてすぐに過負荷状態に再突入し、再
び過負荷制御を要するようなハンチングを生ずる
恐れがあるので、過負荷信号解除後さらに系の安
定を待つためにガード処理を行なう。すなわち、
固定ガード駆動部43による圧縮機1の駆動に切
換え、過負荷解除時の周波数を保持して設定時間
(例えば8分間)、これを継続する。その後に定常
時駆動制御部41に圧縮機1の駆動を切換えて、
PID制御による正常運転を再開するのである。
そして、上記実施例の空気調和機においては、
上記過負荷処理を行なうに当たつて、停止中の室
内熱交換器18からの新たな運転指令信号が発生
されたときに、その過渡的温度状態による過負荷
処理への移行を防止するために、また、過負荷処
理中における運転指令信号の追加時には、上記過
負荷処理を中断して、既暖性を向上するために、
入力カード部45と強制復帰部46とを設けて、
第4図のフローチヤートに示すような制御を行な
つている。
まず運転スタート時には切換回路44により圧
縮機1の駆動を定常時駆動制御部41による駆動
に初期設定され(ステツプS1)、前述した運転指
令のある室内側ユニツトA〜Dの合計負荷容量値
ΣSと、室温と設定温度差の合計値ΣΔTに基づい
て初期周波数を設定し、一定時間経過後はΣΔT
の変化に応じて制御するPID制御を開始する(ス
テツプS2)。そして、過負荷信号の入力の有無
(ステツプS3)及び運転要求の追加の有無(ステ
ツプS4)を判断しながら、上記PID制御を継続す
る(ステツプS2〜S4)。上記運転継続中、例え
ば、運転中の部屋の中で、室温が設定値に達した
場合(サーモOFFとなつた場合)には、この部
屋における室内制御装置からの運転指令信号は停
止され、このときの運転部屋数減に伴う合計負荷
容量値ΣSの減少に応じて、新たにより低い周波
数の初期値を初期設定して以降同様にΣΔT信号
に応じた周波数制御が行なわれる。
そして、サーモOFFによる停止部屋でサーモ
ONとなり運転指令信号が新たに発生された場
合、或いはそれ迄暖房運転されていなかつた部屋
の運転スイツチがONとなり、運転指令信号が追
加された場合には、ステツプS4からステツプS5
に移行する。このステツプS4からS6は、前記し
た入力ガード部45となるステツプであり、過負
荷信号の入力判別を行なうことなく設定時間Tif
(例えば10秒)が経過する迄(ステツプS6)、PID
制御を継続する(ステツプS5)。なお、このとき
部屋数増によりΣS、ΣΔTがそれぞれ変化するた
めに新たな初期周波数からPID制御に移行する制
御がなされている。そして、Tif経過後ステツプ
S2に戻り、過負荷信号の入力を判別しながらPID
制御を継続する。
次に、上記運転中に過負荷信号が入力された場
合には、ステツプS3からステツプS7に移行して、
切換回路44により圧縮機1の駆動は、過負荷時
制御部42による駆動に切換えられ、過負荷信号
が解除する迄前記した周波数垂下制御が行なわれ
る(ステツプS8、S9)。過負荷信号解除後は、固
定ガード駆動部43による圧縮機1の駆動に切換
えられ(ステツプS10)、切換時のインバータ周
波数を保持する周波数固定制御がガードタイム
Tgf(例えば8分)を経過する迄継続される(ス
テツプS11、S13)。そしてこの間に運転要求の追
加を判別している(ステツプS12)。運転要求の
追加がなく、ガードタイムTgfが経過した場合に
は、ステツプS14で定常時駆動制御部41による
圧縮機1の駆動に切換え、そしてステツプS2に
戻つて前述したPID制御に復帰する。
そして、上記ステツプS12が強制復帰部43と
して機能するステツプであり、上記周波数固定制
御を行なつているときに、運転要求の追加があつ
た場合には、上記周波数固定制御の設定時間Tgf
の経過を待つことなく、これを中断してステツプ
S15に移行し、定常時駆動制御部41による圧縮
機1の駆動に切換える。なお、この時には、それ
迄運転中であつた室内熱交換器の温度が過負荷信
号レベルに近い状態にあつた訳であり、したがつ
て、この時の停止中であつた室内熱交換器温度は
上記過負荷信号レベルを越えている恐れが多分に
ある。そこで、この停止中の室内熱交換器の追加
によりその運転開始時の過渡温度状態の検出温度
が過負荷信号として入力されることのないよう
に、ステツプS15からステツプS5に移行させ、前
記の入力ガード部45の機能(ステツプS5、S6)
を介して、ステツプS2に戻して定常運転に復帰
させる。なお、上記フローチヤートにおいて、ス
テツプS8、S9における周波数垂下制御中に運転
要求の追加があつた場合には、この追加による利
用側熱交換器の負荷容量増加によつて、略同時に
過負荷状態は解除することとなり、ステツプ
S10、S11が各実行され、ステツプS12において
は、運転要求の追加入力によるステツプS15に移
行することとなつて、実質的にはステツプS11の
周波数固定制御はなされずに、すぐに負荷の増加
に見合つたPID制御が実行されることとなり、即
暖性の向上が図られる。また、上記過負荷処理中
に、更に室内熱交換器温度が上昇し、最終設定温
度65℃に達するような場合には、室内制御装置3
6かわ割込信号が入力され、この時には圧縮機1
を停止するようになされている。
上記実施例は、第1発明及び第2発明の両者を
包含するものであるが、第1発明の特徴的な部分
は、停止中の室内熱交換機の温度が運転中の温度
よりも高い温度になつている状態に着目し、この
室内熱交換器の運転が新たに追加されたときに、
その運転開始時の温度過渡状態の検出温度信号を
過負荷信号として過負荷処理に移行することのな
いように、運転追加時には一定時間過負荷信号入
力を遮断する手段を設けた点にあり、このことに
より、不必要な過負荷処理に陥ることなく、要求
増に見合つた圧縮機1の能力制御が行なれわ、即
暖性が向上する。
そして第2発明においては、過負荷処理中に、
停止中の室内熱交換器の運転が新たに追加された
ときには、当然それ迄の圧縮機の能力よりも室内
熱交換器側の負荷の方が大きくなり、その時点で
過負荷状態は解除するものと考えられるので、強
制的に過負荷処理を中断して要求負荷に見合つた
圧縮機1の能力制御に移行するための手段と共
に、前記室内熱交換機の運転追加時における温度
過渡状態の検出温度信号を過負荷信号として受付
けないための入力遮断手段を設けている。このこ
とにより、不必要な過負荷処理の継続、及び再突
入が防止され、要求増に見合つた圧縮機1の能力
制御が行なわれ、即暖性が向上する。
なお、上記実施例では、インバータ式のマルチ
型空気調和機にて実施した例を示したが、その他
の圧縮能力制御手段を有する装置、或いは給湯用
熱交換器や風呂加熱用熱交換器等を接続したヒー
トポンプシステムにおいても実施可能である。ま
た、上記実施例では、運転要求信号として、運転
スイツチがONで、かつサーモONのときに発せ
られる運転指令信号を例として説明したが、サー
モのON/OFFにかかわらず、運転スイツチの
ON信号を運転要求信号として構成することもで
きる。また、過負荷検出手段として、室内熱交換
器に付設した温度センサを例に挙げたが、その他
の過負荷状態を検出する、例えば圧力センサで構
成することも可能である。
(発明の効果) 上記第1発明においては、室内熱交換器の運転
が新たに追加されたときに、その運転開始時の温
度過渡状態の検出温度信号を過負荷信号として過
負荷処理に移行することのないように、運転追加
時には一定時間過負荷信号入力を遮断する手段を
設けており、このことにより、不必要な過負荷処
理に陥ることなく、要求増に見合つた圧縮機の能
力制御が行なわれ、即暖性を向上することができ
る。
また上記第2発明においては、過負荷処理中
に、停止中の室内熱交換器の運転が新たに追加さ
れたときに、強制的に過負荷処理を中断して要求
負荷に見合つた圧縮機1の能力制御に移行するた
めの手段と共に、前記室内熱交換器の追加時にお
ける温度過渡状態の検出温度信号を過負荷信号と
して受付けないための入力遮断手段を設けてい
る。このことにより、不必要な過負荷処理の継
続、及び再突入が防止され、要求増に見合つた圧
縮機の能力制御が行なわれ、即暖性を向上するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明のヒートポンプシステムの実施例
を示すもので、第1図は機能系統図、第2図は冷
媒回路図、第3図は制御系のブロツク図、第4図
は制御方法のフローチヤート図である。 1……圧縮機、8……室外熱交換器(熱源側熱
交換器)、18……室内熱交換器(利用側熱交換
器)、30……温度センサ(過負荷検出手段)、4
1……定常時駆動制御部(定常時駆動手段)、4
2……過負荷時駆動部(過負荷時駆動手段)、4
3……固定ガード駆動部(固定ガード駆動手段)、
44……切換回路(切換手段)、45……入力ガ
ード部(入力ガード手段)、46……強制復帰部
(強制復帰手段)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 圧縮能力可変な圧種機1を有すると共に、一
    台の熱源側熱交換器8に複数台の利用側熱交換器
    18を接続して成るヒートポンプシステムであつ
    て、上記圧縮機1を、運転要求のある利用側熱交
    換器18の要求負荷に見合つた圧縮能力で駆動す
    る定常時駆動手段41と、過負荷時に圧縮能力を
    減少させるべく駆動する過負荷時駆動手段42と
    の各圧縮機駆動制御手段を設けると共に、上記各
    利用側熱交換器18の過負荷を検出すると共に過
    負荷信号を発生する過負荷検出手段30と、上記
    各圧縮機駆動制御手段41,42を切換えるため
    の切換手段44とを設け、この切換手段44によ
    り、上記圧縮機1の駆動を、上記過負荷信号が上
    記切換手段44に入力されたときに上記定常時駆
    動手段41から上記過負荷時駆動手段42による
    駆動に切換えるべく構成し、さらに、利用側熱交
    換器18側からの運転要求が追加された時から設
    定時間が経過する迄、上記過負荷信号の上記切換
    手段44への入力を遮断する入力ガード手段45
    を設けていることを特徴とするヒートポンプシス
    テム。 2 圧縮能力可変な圧縮機1を有すると共に、一
    台の熱源側熱交換器8に複数台の利用側熱交換器
    18を接続して成るヒートポンプシステムであつ
    て、上記圧縮機1を、運転要求のある利用側熱交
    換器18の要求負荷に見合つた圧縮能力で駆動す
    る定常時駆動手段41と、過負荷時に圧縮能力を
    減少させるべく駆動する過負荷時駆動手段42
    と、過負荷解除時の圧縮能力を保持すべく駆動す
    る固定ガード駆動手段43との各圧縮機駆動制御
    手段を設けると共に、上記各利用側熱交換器18
    の過負荷を検出すると共に過負荷信号を発生する
    過負荷検出手段30と、上記各圧縮機駆動制御手
    段41,42,43を切換えるための切換手段4
    4とを設け、この切換手段44により、上記圧縮
    機1の駆動を、上記過負荷信号が上記切換手段4
    4に入力されたときに上記定時駆動手段41から
    上記過負荷時駆動手段42による駆動に、その後
    上記過負荷信号が解除されたときに上記固定ガー
    ド駆動手段43による駆動に切換え、さらにその
    後、設定時間経過時に上記定常時駆動手段41に
    よる駆動に切換復帰するべく構成し、さらに、上
    記固定ガード駆動手段43による駆動中に、利用
    側熱交換器18側からの運転要求が追加された時
    に、上記定常時駆動手段41による駆動に切換え
    るための固定ガード中止信号を発生し、これを上
    記切換手段44に入力する強制復帰手段46を設
    けると共に、上記利用側熱交換器18側からの運
    転要求が追加された時から設定時間が経過する
    迄、上記過負荷信号の上記切換手段44への入力
    を遮断する入力ガード手段45を設けていること
    を特徴とするヒートポンプシステム。
JP17537986A 1986-07-24 1986-07-24 ヒ−トポンプシステム Granted JPS6332256A (ja)

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