JPH0380913A - 制御箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、屋外など湿度の高い環境で使用される制御
箱に係り、特にその内部の湿度を調整する８ｇ横に関す
るものである。

〔従来の技術〕

第２図は例えば特開昭６２−２７７１２６号公報に開示
された湿度調整素子を使用した従来の制御箱を示す構成
図である０図において、（１）は制御機器（■を内部に
収容する箱体、（３）は湿度調整素子で、固体電解質か
らなる水素イオン伝導体４）と、この水素イオン伝導体
（４）の両面に接合された多孔質薄膜状の電極（９およ
び（６）とから構成されている。（７）は電［１（５１
と電極（６）との間に直流電圧を印加する直流電源、（
８）は湿度調整素子（３）の外方に設けられたカバー、
（９）はカバー（８１の下部に形成された通気口である
。

次に動作について説明する。電極（５１をアノード、電
極（６）をカソードとして直流電源（７）の電圧を印加
すると、電極（５１と水素イオン伝導体（４）との界面
層で次の電極反応が進行する。

Ｈ２０→２　Ｈ”　＋　’ｌａ　Ｏ２＋　２　ｅ即ち、
箱体（１）内部の空気中に含まれる水分は電気分解され
、水素イオンはカソードである電極（６）に向って移動
し、酸素分子は箱体（１）の内部に残り、電荷はアノー
ドである電極（句へ移動する。そして、この水素イオン
が水素イオン伝導体（４）と電極（６）との界面層に到
達すると、次式のいずれかまたは双方の電極反応が進行
する。

２Ｈ”＋５ｉＯｚ＋２ｅ−−＋ＨｉＯ ２Ｈ”＋２ｅ−→Ｈ３ 即ち、箱体（１）の内部の水分がこの湿度調整素子（３
）を経て外部に放出され箱体（１）内の湿度が低下する
。これによって、周囲温度の変化に基づく箱体（１）内
の水分露結が防止される訳である。

従って、湿度調整素子（３）の必要容量としては、箱体
（１）外の湿度が最大となる場合においても、箱体（１
）内の湿度が水分露結を起こさない程度の値に維持でき
るという条件から決定される。

〔発明が解決しようとする課題〕 従来の制御箱は以上のように、その湿度調整素子０）の
容量は、箱体（１）外の湿度が最悪の場合でも箱体（１
）内を水分露結が起きない程度の湿度に除湿できること
を条件に決められている。従って、箱体（１）外の湿度
が上記最悪条件より低い場合は、箱体（１）内が必要以
上に低湿度になり、直流電源（７）の電力が無駄に消費
されるという問題点があった。

この発明は以上のような問題点を解消するためになされ
たもので、箱体（１）内の湿度を一定の範囲内に維持し
て消費電力の節減を可能とする制御箱を得ることを目的
とする。

〔課題を解決するための手段および作用〕この発明に係
る制御箱は、箱体内の湿度を検出する湿度センサを設け
、この湿度センサの出力が所定の値になるよう直流電源
の出力を制御するようにしたものである。

〔実　施　例〕

第１図はこの発明の一実施例による制御箱を示す構成図
である０図において、従来と異なるのは、箱体（１）内
に湿度センサ叫を設け、この湿度センサ叫の動作に従っ
て開閉する接点（１１）を直流電源（７）の回路に直列
に挿入した点である。

次に動作について説明する０箱体（１）内の湿度が所定
の設定範囲の上限値になると湿度センサ叫が動作して接
点（１１）が閉路する。これにより、直流電源（７）の
電圧が電極（５１，電極（６）間に印加され、湿度調整
素子（３１が動作して上述した電極反応で箱体（１）内
の水分を外部へ放出する０箱体（１）内の湿度が低下し
所定の設定範囲の下限値になると再び湿度センサ叫が動
作して接点（１１）が開路し湿度調整素子（３）の電極
反応は停止する。即ち、水分露結を生じない範囲で湿度
センサ００）の動作設定値を適当に選定することにより
、箱体（１）内の湿度を精度よく制御すことができると
ともに、直流電源（７）の無駄な消費を防止していわゆ
る省エネルギーの湿度制御が実現する。

なお、上記実施例では直流電源（７）としてバッテリー
を使用しているが、整流回路を設けて交流電源から直流
電圧を得るようにしてもよく、この場合、接点（ｌ！）
を上記交流電源部に挿入してもよい。

また、直流電源（７）を、インバータ等その直流出力電
圧を連続的に制御できるものとして、湿度センサＱｌの
出力をフィードバック量として制御する方式とすれば、
箱体（１）の湿度を極めて高い精度で一定に保つことが
可能となる。

更に、湿度センサ叫を箱体（１）内の複数個所に設置し
、それらの平均値または最大、最小値の出力に基づき直
流電源（７）の開閉制御を行うようにしてもよい、この
場合、湿度制御の精度が一層高くなり、また水分露結を
より確実に防止することができる。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明では箱体内に湿度センサを設け
、その出力が所定の値になるよう直流電源の出力を制御
するようにしたので、湿度制御の精度が向上し、消費電
力の節減が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による制御箱を示す構成図
、第２図は従来のものを示す構成図である。 図において、（１）は箱体、（２）は制御機器、ｅ）は
湿度調整素子、（４）は水素イオン伝導体、１５）　（
６）は電極、（７）は直流電源、（ｌｏｔは湿度センサ
である。 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　制御機器を収容する箱体、固体電解質からなる水素イ
   オン伝導体の両面に多孔質薄膜状の電極を接合し、上記
   電極の一方を上記箱体の内側に他方をその外側にして上
   記箱体に装着された湿度調整素子、およびこの湿度調整
   素子の両電極間に直流電圧を印加する直流電源を備えた
   ものにおいて、上記箱体内の湿度を検出する湿度センサ
   を設け、この湿度センサの出力が所定の値になるよう上
   記直流電源の出力を制御するようにしたことを特徴とす
   る制御箱。