JPH0380871A - 血液浄化装置 - Google Patents

血液浄化装置

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JPH0380871A
JPH0380871A JP1218080A JP21808089A JPH0380871A JP H0380871 A JPH0380871 A JP H0380871A JP 1218080 A JP1218080 A JP 1218080A JP 21808089 A JP21808089 A JP 21808089A JP H0380871 A JPH0380871 A JP H0380871A
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Susumu Yoshikawa
暹 吉川
Kazuko Hayashi
和子 林
Shuhei Nakaji
修平 中路
Keiichi Kurokawa
圭一 黒川
Osamu Yabuki
矢吹 修
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は血液浄化装置に間する。さらに詳しくは、フィ
ブリノーゲン透過率が低い分離膜を収容した血漿分離器
と血漿を浄化するための血漿吸着カラムとからなる血液
浄化装置に関する。
[従来の技術] 患者の血液に含まれる有害な病因物質を除去することに
より疾患の治療を行なう血液浄化療法が、近年各種の疾
患に対して広く行なわれるようになってきた。このよう
な血液浄化療法の疾患と病因物質の例として、肝不全に
対するビリルビン、高脂血症に対する低比重リボ蛋白質
、薬物、農薬中毒に対する薬物、農薬、重症筋無力症に
対する抗アセチルコリン受容体抗体等が挙げられる。
血液浄化療法には、(a)血漿分離膜を用いる血漿交換
療法、(b)血液吸着カラムを用いる血液吸着療法、(
c)血漿分離膜と血漿成分弁m膜を用いる二TL濾過血
漿浄化療法、(1)血漿分離膜と血漿吸着カラムを組み
合わせて用いる血液吸着療法等種々の方法がある。これ
らの中で血漿吸着療法は(1)血小板、白血球等の血液
細胞に及ぼす悪影響が少ないこと、(2)病因物質のみ
を選択的に吸着除去するためリバウンド現象と呼ばれる
症状の再増悪が少ないこと、(3)病因物質以外の有用
な血漿成分の損失がないため、高価でかつウィルス感染
の危険のある血’ff flJ剤の補液が不要であるこ
と等の長所があり、種々の疾患への応用例がみられる〔
例えば、佐藤正広ら、第34回透析療法学会抄録集、2
32ページ(1989)〕。
[発明が解決しようとするff1Hコ しかしながら、従来の吸着法を用いる血液浄化装置では
、血漿蛋白質のひとつであり、生体の止血作用を担う血
液凝固因子の一種であるフィブリノーゲンの減少が起こ
る問題があった0人工物体と血ff1N固因子との接触
によって起こる一連の血液凝固反応の中で、フィブリノ
ーゲンはフィブリンに変化し、容易に血漿中から失われ
る。すなわち血漿との接触表面積の大きな吸着剤が充填
されている血漿吸着カラムにおいては、病因物質が吸着
除去されるとともにフィブリノーゲンの一部が失われる
ことが避は難かった。しかも、従来の血液浄化Hilt
において使用される血漿分離器に収容されている分離膜
のフィブリノーゲン透過率は非常に高いkめ、患者血液
中のフィブリノーゲンの多くが血漿吸着カラムに導入さ
れることになり、患者の血液凝固系への影響が大きかっ
た。肝不全や薬物中毒の患者の中にはフィブリノーゲン
等の血液凝固因子が減少している患者が多く、このよう
な患者に従来の血液浄化装置をそのまま適用することは
出血傾向を助長するkめ好ましいことではなく、このよ
うな患者にも適用できる血液浄化装置が待望されていた
従って本発明の目的は、血液凝固因子が減少している患
者にも適用できるフィブリノーゲンの低下の少ない血液
浄化装置を提供することにある。
[i!題を解決するための手段] 本発明者らは上記の課題を解法するために鋭意検討を重
ね、フィブリノーゲン透過率が低く、かつアルブミン透
過率が高い分離膜を収容した血漿分離器と血漿中から病
因物質を吸着除去する血漿吸着カラムを朝み合わせた血
液浄化装置が、血液中のフィブリノーゲンを大きく減少
させることなく病因物質を選択的に除去できるH置であ
ることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち
本発明は、血液を血球成分と血漿成分とに分離する分l
!膜を収容した血漿分離器と、分離された血漿から病因
物質を吸着除去するための血漿吸着カラム及び血球成分
と病因物質が除去されamm酸成分を混合する混合手段
とからなる血液浄化H萱において、血漿分離器にフィブ
リノーゲン透過率が20%以下で、かつアルブミン透過
率が50%以上である分H膜を収容したことを特徴とす
る血液浄化装置である。
本発明の血液浄化!置において、血漿分子f器に収容さ
れる分MMのフィブリノーゲン透過率は20%以下(好
ましくは10%以下)であることが必要である。フィブ
リノーゲン透過率が20%を超えると、血漿吸着カラム
に導入されるフィブリノーゲンが増加し、患者の血液凝
固系への影響が大きくなる。
また、本発明の血液浄化装置において、血漿分離器に収
容される分離膜のアルブミン透過率は50%以上(好ま
しくは60%以上)であることが必要である。アルブミ
ン透過率が50%未満であると、肝不全の病因物質であ
るビリルビンや薬物中毒の病因物質であるパラコートジ
クロリド等のフルアミンと結合する多くの病因物質の血
漿吸着カラムへの導入量が減少し、病因物質の除去性能
が低下する。
ここで、分R膜の透過率とは、血漿分離器に導入される
m液の血漿中の溶質の濃度をCI、血漿分離器で分離さ
れた血漿中の溶質の濃度をCfとするとき、式Cf/C
i*100(%)によって計算される値をいう。
本発明で使用される血漿分離器に収容される分離膜は、
フィブリノーゲン透過率及びアルブミン透過率が上記の
範囲を満たすものであれば、形9に特に制限はないが、
通常は血液の導入口と導出口を有し、多孔性中空糸から
なる分離膜を使用したものが好ましく使用される0分離
膜の素材としては、エチレンビニルアルコール共重合体
、ポリスルフォン等が使用できるが、中でも生体適合性
が良く、血液に対する影響が少ないエチレンビニルアル
コール共重合体が特に好ましく使用できる。
本発明において使用される血漿吸着カラムは血禁中の病
因物質を吸着除去するものであれば特に制限はないが、
通常は血漿の導入口と導出口を有するカラムに病因物質
を吸着する吸着剤が充填されているものが好ましく使用
できる。吸着剤に特に制限はないが肝不全の病因物質で
あるビリルビンを吸着除去する陰イオン交換樹脂や、薬
物中毒の病因物質である薬物を吸着除去する活性炭等が
好ましく使用できる。
本発明の血液浄化装置は血漿分離器と血漿吸着カラムを
第1図に示されるように接続して使用される。血液人口
lから導入された血液は血液回路2を1lli過し血液
ポンプ3によって血漿分離器4に導入され、血球成分と
血漿成分とに分離される。
血液rM量は血液ポンプで調節され、通常50〜120
m1/分で実施される0分離されfs If[L漿は血
漿回路5を通過し血漿ポンプ6により血漿吸着カラム7
に導入される。血漿吸着カラムによって病因物質が除去
された血漿は血漿分離器で分離された血球成分と混合手
段8で混合された後、血液出口9から患者に返血される
。血漿流量は血漿ポンプで調節され、通常15〜40 
m l /分で実施される。本発明に使用される血液回
路及び血漿回路には特に制限はなく、市販の塩ビ製の回
路等が好ましく使用できる0本発明に使用される血液ポ
ンプ及び血漿ポンプには特に制限はなく、市販のローラ
ーポンプ等が好ましく使用できる。また本発明に使用さ
れる混合手段に特に制限はなく、市販の血液回路に付属
のドリップチャンバー等が好ましく使用できる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
参考例1.2 高ビリルビン血症患者に対して血漿交換療法(抗凝固剤
としてヘパリン使用)を施行した際に廃棄される高ビリ
ルビン血漿を用い、第1図に示すフローに従って、血漿
分離器としてエチレンビニルアルコール共重合体中空糸
EVAL4A((株)クラレ製、内径200μm、外径
300μm〕を収容した血漿分離器(膜面積360cm
2)、血漿吸着剤として陰イオン交換樹脂PA−312
〔三菱化成(株)〕を充填したポリカーボネート製の血
漿吸着カラム(容量6ml〉とを組み合わせた装置につ
いてアルブミン透過率及びビリルビン〔総ビリルビン(
以下TBと略す)、直接ビリルビン(以下DBと略す)
、間接ビリルビン(以下IBと略す))除去率を測定し
た。血液回路及び血漿回路には内径1.5mmの塩ビ製
チューブを、血液ポンプ及び血漿ポンプにはべりスタボ
ンブを、また混合手段にはポリプロピレン製のY字型コ
ネクターを使用した。血液流ji Q B及び血漿?A
11 Q Fは各々2 m l /分、0.6ml/分
で循環し、所定時間毎にa、c、dの部分で血漿を採取
し、アルブミン、血漿総蛋白W(以下TPと略す)及び
ビリルビン(TB、DB、IB)の濃度を測定すること
によってa −Cの分析値よりアルブミン透過率を、a
 −dの分析値よりビリルビン除去率を求めた。結果を
第1表に示す(参考例1)。
血漿分離器としてポリビニルアルコール中空糸((株)
クラレ製、内径330μm、外形580μm)を収容し
た血漿分離器(Ill(面積110cm〉を用い、Qp
=3.1ml/分で実施すル以外は参考例1と同様にし
てアルブミン透過率及びビリルビン除去率を求めた。結
果を第1表に示す(参考例2〉。
参考例1及び2とも治療効果が十分とされているビリル
ビン除去率30%以上を示していることがわかる。また
参考例1はアルブミン透過率が50%以上を示している
ことがわかる。
実施例 第1図に示す回路に従って動物実験を行なった。
血液ポンプ及び血漿ポンプとして膜型血漿交換用装置K
M−8500((株)クラレ製〕に、血漿分H器として
エチレンビニルアルコール共重合体中空糸EVAL4A
 [(株)クラレ製、アルブミン透過率=60%、フィ
ブリノーゲン透過率:9%〔末岡明伯ら、第24回日本
人工臓器学会大会予稿集、101ページ、(1986)
)コが分離膜(膜面積1.8m2)として収容された血
漿分離器を鞘み込んで使用した。血液回路として二重g
過血漿交換用血液回路(血漿回路及び混合手段を含む)
KPD−57(用澄化学工業(株)製〕を使用し、動物
として体重15kgの犬を用いた。
また血漿吸着カラムとして容* 100 m lのポリ
プロピレン製カラムに陰イオン交#IA樹脂PA−31
2〔三菱化成(株)〕を充填したカラムを使用した。
血漿分離器、血漿吸着カラム及び血液回路をヘパリン加
生理食塩iff (60001U/リツトル〉1リツト
ルで洗浄した後、ヘパリン20001Uを静注した犬の
大腿動脈から血液を導出し実験回路に流した。血液流量
QB=70ml/分、QF=15ml/分とし、3時間
の体外循環を行なった。所定循環時間毎に第1図に示す
a −dで血液または血漿を採取し・血漿試料について
はそのまま、血液試料については遠心分離により分離し
た血漿について血液凝固時間を測定した。
血液凝固時間の測定にはクロチック■〔日本トラベノー
ル(株)!!〕を使用し、プロトロンビン時間(以下P
Tと略す)、カオリン加部分トロンボプラスチン時間(
以下APTTと略す)及びフィブリノーゲン濃度を測定
した。測定結果な′f、2表に示すe a −b 、c
 −dは各々第1図の試料採取箇所に対応する。
比較例 血漿分離器としてポリビニルアルコール中空糸〔(株)
クラレ製、アルブミン透過率及びフィブリノーゲン透過
率90%以上〕が分離膜(IIII面積0.8m2)と
して収容されたプラズマキュアな使用すること以外は実
施例と同様にして実験を行なった。測定結果を第3表に
示す。
以上の結果から、血漿分離器としてフィブリノーゲン透
過率が小さく、かつアルブミン透過率の大きい分離膜を
使用した場合、循環時間3時間後までの間、犬から溝山
直後の血液及び返血直前の血液についてPT、APTT
、フィブリノーゲン濃度の変化は小さく血液凝固系への
影響は少ないことが明らかである。また第2表から血漿
吸着カラム前の血漿CのPT、A、PTTが著しく延長
し、フィブリノーゲン濃度が著しく低くなっているが、
これは分離膜のEVAL4Aがフィブリノーゲンをほと
んと透過させないことを示している。
一方、血漿分離器としてフィブリノーゲン透過率の高い
分離膜を使用した場合、第3表より循環時間が長くなる
に従ってPT、APTTの延長とフィブリノーゲン濃度
の減少が認められ、血液凝固系への影響が大きいことが
明らかである。
以下余白 第 表 1)市販の臨床検査キット〔和光純薬工業(株)アルブ
ミンBテストワコー〕を使用し、ブロムクレゾールグリ
ーン法により測定した。
2)市販の臨床検査キット〔和光純薬工業(株)ビウレ
ット液ワコー〕を使用し、ビウレット法により測定した
3)市販の臨床検査キット〔和光純薬工業(株)ビリル
ビンB11−テストワコー〕を使用し、アルカリアゾビ
リルビン法により測定した。
第 2 表 1)処理前値 第 表 1)処理前値 [発明の効果] 本発明の血液浄化装置よれば、患者の血液凝固系に悪影
響を及ぼすことなく血漿吸着療法を実施することができ
る0本発明は血漿吸着療法を血液凝固系が低下している
患者に対しても通用を可能とするものであり、本発明の
意義は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の血液浄化!置を模式的に示した回路図
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 血液を血球成分と血漿成分とに分離する分離膜を収容し
    た血漿分離器と、分離された血漿から病因物質を吸着除
    去するための血漿吸着カラム及び血球成分と病因物質が
    除去された血漿成分とを混合する混合手段とからなる血
    液浄化装置において、血漿分離器にフィブリノーゲン透
    過率が20%以下であり、かつアルブミン透過率が50
    %以上である分離膜を収容したことを特徴とする血液浄
    化装置。
JP1218080A 1989-08-23 1989-08-23 血液浄化装置 Expired - Lifetime JPH07108315B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005514127A (ja) * 2001-12-21 2005-05-19 レナルテック インターナショナル, エルエルシー. 選択的吸着デバイスおよび選択的吸着システム

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JPS58155865A (ja) * 1982-03-12 1983-09-16 株式会社クラレ 血漿処理用中空糸膜
JPS61276561A (ja) * 1985-05-31 1986-12-06 株式会社クラレ 血液処理装置

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