JPH037870A - 冷凍車 - Google Patents

冷凍車

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JPH037870A
JPH037870A JP14198689A JP14198689A JPH037870A JP H037870 A JPH037870 A JP H037870A JP 14198689 A JP14198689 A JP 14198689A JP 14198689 A JP14198689 A JP 14198689A JP H037870 A JPH037870 A JP H037870A
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Japan
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air
flow passage
fan
flow path
hangar
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Pending
Application number
JP14198689A
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English (en)
Inventor
Keizo Konishi
小西 恵三
Shigeo Takagi
高木 茂男
Takanobu Hisanaga
久長 隆宣
Tsuyoshi Adachi
強 足立
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHINKO PLANT KENSETSU KK
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
SHINKO PLANT KENSETSU KK
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、生鮮食料品等を輸送する冷凍車に関するもの
である。
(従来の技術) 生鮮食料品等を低温で輸送する冷凍車には、従来、次の
三種類のものがある。
先ず第1は、格納庫を構成するコンテナ内の前部に冷凍
機蒸発器を設け、蒸発器から冷風を吹き出し、その冷風
が格納庫の下部流路を通り蒸発器に戻るようにしたもの
であり、この場合、冷風の風量は蒸発器のファンによっ
て定まる(従来技術■)。
第2は、第22図に示す如く、実開昭63−63671
号公報等に示されるものである(従来技術■)。
これは、コンテナ1によって構成される格納庫2の前部
に仕切壁3,4で区画された二つの室5,6を設け、そ
の室5に冷凍機凝縮器7を設けると共に、室6に蒸発器
8、ヒータ9、加湿器10、増強ファン11等を設け、
蒸発器8からの冷風を室6の下部から下部流路12を経
て格納庫2内に送り、また格納庫2内の空気を上部から
蒸発器8に戻すようにしたものである。
第3は、第23図に示す如く実開昭62−105475
号公報に示されるものである(従来技術■)。これは格
納庫を構成する内殻13と外殻14との二重殻構造にし
、蒸発器8からの冷風を内外殻13.14間の流路15
に通して間接冷却を行うようにしたものである。
(発明が解決しようとする課題) 従来技術Iでは、蒸発器のファンのみで送風するため、
必然的に小風量となり、庫内温度分布が不均一になる欠
点がある。即ち、小風量の場合、庫内全域に均一に冷気
を分配することが困難であり、また高温部を冷却するた
めには、冷凍機能力を上げ、蒸発器出口の空気温度を低
下させる必要がある。しかし、この時、冷気は直接庫内
に吹き出しているため、冷気が直接光る荷物(生鮮食料
品)は凍結を生じ、特に野菜果物等の場合には商品価値
が低下する問題点がある。また、庫内空気が蒸発器を通
過する時、蒸発器に着霜して庫内湿度が低下し、食料品
が乾燥する等の問題がある。
従来技術■は、風量の増大と庫内湿度の低下防止を解決
できるが、次の欠点がある。
i)ヒータ9、加湿器10、増強ファン11等を駆動す
るには、シャーシーエンジンによる発電、及び冷凍機コ
ンプレッサ駆動エンジンによる発電では電源容量が絶対
的に不足し、実際には別置エンジン発電機等の増設が不
可欠であり、これをシャーシ上に搭載する必要があるた
め、格納スペースの減少、積載重量が低下する。即ち、
トラックは車輌総重量の制限があり、シャーシに付加さ
れる物の重量分だけ、積載重量が減少する。
ii)庫内湿度を保つためには、蒸発器8での着霜量を
加湿器10による加湿で補うことになり、水蒸気から霜
への顕潜熱を冷凍機に負荷させていることになる。例え
ば、4トン車での標準冷凍機の場合、着霜量は2 、8
 kg / h r、熱量的には1800Kcal /
hrの冷凍機に対する負担増となる。
iii )蒸発器8への着霜量が増加すると、蒸発器8
での空気側の圧力損失が大きくなり、風量減少、熱交換
量の減少となるため、霜取り (デフロスト)を行う必
要がある。
そのためには、蒸発器8の温度を上昇させなければなら
ず、この時、温風を庫内に流さないように、ファン11
を停止させるが、デフロスト終了後の再冷却、再通風時
に温風が流れ問題となる。
iv)庫内の温度分布を均一にするには、増強ファン1
1による風量増大が最も簡便で良い方法ではあるが、フ
ァン動力から発生する熱量は全て冷気へ還元されてしま
う。因みに、実開昭63−63671号の場合には、フ
ァンが9台であるため、ファン1台の動力を75wとす
ると、580.5 Kcal /hr (9台X75w
 Xo、86Kcal / hr/ w )の熱量発生
源となっている。
■)4トン車での庫内(−5℃)への外界からの熱侵入
は、コンテナ1の構造、施行方法、材料等によっても異
なるが、夏場でも平均的には、600〜700 Kca
l /hrであることを考えると、温度分布を均一にす
ること、及び湿度を保持することを目的とするエネルギ
ー(熱量)が如何に多いかが判る。
vi)前述の着霜量は、蒸発器温度、伝熱面積及び庫内
の相対湿度により変化するが、2.8 kg/hrの場
合は、庫内温度−5°C1相対温度90%以上で、単位
面積当りの着霜量に直すと、0.11kg/m”hr程
度である。従って、ファン増強、特に加湿による増加熱
量を吸収するため、冷凍機能力を増大し、蒸発器8の伝
熱面積を増加させると、着霜量も増加する問題がある。
従来技術■では、氷温域(0°C〜−5°C程度)の冷
気が直接光たることの弊害を解決でき、また氷温域では
シャッター16を閉ることによって、結果的に庫内の保
湿も可能であるが、次のような問題点がある。
i)二重殻構造の流路に冷風を流すため、この流路での
圧力損失、即ち抵抗が従来技術■の開放型の場合に比較
して大きい。従って、蒸発器8のファンを用いてるため
、風量が小さく、二重殻構造の流路15の空気流量の均
一分配が困難である。
ii)格納庫内の空気は、静止又は、内殻13の内壁面
での自然対流による移動のみであり、内殻13内で上部
の温度が高く、下部で低い状態となる。
iii )冷凍運転の場合は、格納庫内の空気が蒸発器
8を通過するため、低湿度となる。
iv)二重殻壁は格納物の衝撃等に耐えるための強度が
必要であり、金属(例えばアルミニウム、ステンレス等
)の場合には、その分だけ重量が増加することになり、
積載量の低下を招く。
本発明は、このような従来の課題を解決できる冷凍車を
提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、そのための手段として、内殻24及び外殻2
5から成る二重殻構造のコンテナ22と、前記内外殻2
4.25の前端壁31,32間に画成された室33内に
設けられた冷凍機蒸発器51と、前記室33内に設けら
れかつ前記内外殻24 、25内に形成された上下、左
右及び後部の各流路36.39,42.43を循環する
空気風量を増強するための増強ファン56と、前記内殻
24で形成された格納庫23の前端部に設けられた格納
庫ファン63とを備えたものである。
(作  用) 冷凍に際して運転を開始すると、蒸発器51、増強ファ
ン56及び格納庫ファン63が作動する。そして、増強
ファン56は冷気を強制的に下部流路39側に送り、そ
の冷気は下部流路39から側部流路42、後部流路43
を経て上部流路36で合流した後、蒸発器51に戻る。
一方、格納庫ファン63は格納庫23内の空気を開口部
59.60を経て循環させる。従って、冷気と庫内空気
とが分離しているため、庫内湿度を高湿度状態に保持で
きる。また増強ファン56で各流路36,39.42.
43流量を増強する。このため庫内温度分布を均一化す
ることができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。
第7図は冷凍車の全体を示し、その各部を第1図乃至第
6図に示す。
第7図において、20は冷凍車のシャーシ、21はその
キャビンである。22はコンテナで、シャーシ20上に
搭載されている。
コンテナ22は、第1図乃至第6図に示すように、格納
庫23を形成する内殻24と、これを取囲む外殻25と
から成る二重殻構造に構成されている。外殻25は第6
図に示すように、内外の補強板27間に断熱材26を介
在して成る。内殻24は、格納庫部では、アルミニウム
、ステンレス等の金属板である必要はなく、低温でも強
度があり、かつ、通気性のないテント材でも良く、この
場合、重量軽減に寄与する。なお、内外殻24.25の
後端壁28.29は後部ドアーにより構成されており、
この後部ドアー側から格納庫内に生鮮食料品等の荷物3
0を積込み積降しできるようになっている。尚、図示し
ていないが、側面にもサイドドアが取り付けられている
内外殻24.25間には、第1図乃至第6図に示すよう
に、両者の前端壁31,32間に室33が形成されると
共に、上端壁34.35間に上部流路36、下端壁37
.38間に下部流路39、左右側壁40.41間に側部
流路42、後端壁28,29間に後部流路43が夫々形
成されている。
下部流路39は、第2図乃至第6図に示すように、前後
方向の仕切板44を左右方向に所定間隔おきに設けるこ
とによって複数個に仕切られ、その中央が前後両端の室
33及び後部流路43に連通ずる中央流路39a、左右
両側が室33に連通ずる側流路39bとされている。側
流路39bの各仕切板44には、第4図の如く側部流路
42と連通し、がっ、風量分配が最適になる切欠部44
aが形成され、またこの側流路39bの後端は、第6図
の如く盲板45によって後部流路43から遮断されてい
る。
側部流路42は第1図及び第6図の如(上下方向の側部
ニアリブ46によって前後方向に複数個に区画されると
共に、上下両端が上部流路36及び下部流路39の側流
路39bに夫々連通されている。また、この側部流路4
2の下端部には、冷気の側部流量を調整するための多孔
板47が設けられている。
後部流路43は上下方向の後部ニアリブ48によって左
右方向に複数個に区画されている。そして、この後部流
路43の上端は上部流路36に、下端は下部流路39の
中央流路39aに夫々連通されている。
また後部流路43の下端部には、第6図に示すように、
冷気の後部流量を調整するための抵抗体としての多孔板
49が設けられている。
内殻24の下端壁37上には、第2図乃至第6図に示す
如く、断面T字型の仕切板50が前後方向に沿って左右
方向に所定間隔おきに複数個設けられており、この仕切
板50群上に荷物30を載置でき、かつ各仕切板50間
の隙間、及び仕切板50の後端から格納庫23内に空気
を吹き出し得るように構成されている。
51は冷凍機藩発器であって、第1図及び第2図に示す
如く、ファン52を有し、この蒸発器51は室33内の
上部で外殻25の上端壁35側に取付けられている。室
33と上部流路36とは、蒸発器51の下側に流路53
ができるように仕切板54で区画され、また、その流路
53の下側では、流路53からの空気と蒸発器51出口
側の冷気とが混ざりやすくなるように、室33を狭く絞
った狭流路33aが設けられている。
55は室33の下部に上下を区画するように設けられた
増強ファン用仕切板でファン出口空気が下部流路39に
入らず、ファン吸入側ヘショートパスするのを防止する
。この仕切板55の開口部に対応して複数個の増強ファ
ン56が設けられている。増強ファン56は蒸発器51
で冷却された冷気が下部流路39から側部流路42、後
部流路43、上部流路36を経て循環する時の空気流量
を増強するためのものである。
一方、格納庫内の空気循環については、格納庫前端に設
けられた格納庫ファン63で行う。この場合、格納庫内
全体に渡−て空気循環させる為には、格納庫ファン63
と格納庫を適当に仕切る必要がある。その一つの方法と
して、第1図に示す隔壁57部にファン上部が開口とな
る様に格納物(荷物)を積載すれば良い。この時格納物
の奥行方向の長さは問題ではなく、格納庫内循環空気が
支切板50を通り格納物のまわりを通過し、ファン上部
に戻る流路が確保されれば良い。他の方法としては第1
.2.4図に示すように、隔壁57を設けてもよい。す
なわち、これらの図において、57は隔壁で、格納庫2
3の前端部に、内殻24の前端壁31との間で室58を
画成するように設けられている。この隔壁57には上下
に開口部59.60が設けられ、また格納庫23側にエ
アリプロ1が設けられている。62は室58内を上下に
仕切るように設けられた格納庫ファン用仕切板で、この
仕切板62の開口部に対応して複数個の格納庫ファン6
3が取付けられている。格納庫ファン63は格納庫23
内の空気を開口部59から取入れ、開口部60側から仕
切板50間を経て格納庫23内に吹出して、格納庫23
内の空気を循環させるためのものである。なお、64,
65.66は流路ガイドである。67は制御器であり、
キャビン21の後上方でコンテナ22に取付けられてい
る。この制御器67はキャビン21内に設けても良い。
68は凝縮器及びエンジン発電機等を有する冷凍機であ
る。
上記構成において、蒸発器51、増強ファン56を運転
すると、蒸発器51出口の冷気は、増強ファ・ン56で
強制的に下方に送られ、C矢示の如く流路ガイド66を
経て低圧損で下部流路39側に流れる。そして、下部流
路39の冷気は、b矢示の如く左右の側流路39bを経
て左右の側部流路42に分岐し、C矢示の如く上部流路
36側へと流れると共に、中央流路39aを経て最後部
まで流れ、後部流路43からC矢示の如く上部流路36
側へと流れる。側部流路42及び後部流路43を通過し
た空気は、上部流路36で合流した後、この上部流路3
6内をC矢示の如く流れ、蒸発器51側に到達する。こ
の時、一部は蒸発器51の下側の流路53を通って室3
3内に戻り、また他の空気は蒸発器51を通り、冷却さ
れた冷気となって室33内に戻る。この場合、増強ファ
ン56により、大量の空気が循環しており、この大量の
空気全体が冷凍機蒸発器51を通過すると大きな圧力損
失となり、増強ファン56の能力低下、風量低下となる
。従って、流路53による蒸発器51のバイパスは非常
に効果がある。そして、室33の狭流路33aで流路5
3からの温風と冷気とが混合し、増強ファン56で再度
送られて行く。なお、冷凍機は、この狭流路33aでの
空気温度でも制御できる。
一方、格納庫23内の空気は、格納庫ファン63が作動
すると、開口部59から室58内に導かれ、下部の開口
部60から仕切板50間を経て格納庫23内に送られ、
第17図に矢印で示すように循環する。
外界からの入熱は、断熱材26を介して侵入するが、こ
の熱は全て外殻25内の各流路36,39.42.43
を流れる空気により除去、即ち、蒸発器51への移送が
できる。この時、断熱材26の補強板27、後部ドアー
及びサイドドア(一般的に熱伝導度が大きいため、入熱
が大きい)へ多量の空気を流すことにより、局部的な温
度上昇を回避することができ、その手段として多孔板4
7.49が大きく機能する。
つまり、火熱が小さい所では多孔板47.49の開口率
を小さくし、入熱の大きい所では開口率を大きくすれば
良く、これによって多孔板47.49が抵抗体の役割を
果たすことになる。なお、特に多孔板47.49に限定
する必要はなく、スリット、網、オリフィス、スロート
等、抵抗になるものであれば良い。この多孔板47.4
9等の抵抗体は、局所の空気流れを調整するのみでなく
、aの流れに対する間口での適正分配、b、c、dの適
正流れを実現する一手段でもある。
増強ファン56のファン動力は、風量と圧力損失で決ま
る。従って、低圧損で流す必要があり、例えば室33に
は流路ガイド64,65.66が設けられている。また
、下部流路39には、第4図に示すように、その側流路
39bに多量の空気を流すため、流路膜面積を太き(し
て流速を小さくすると共に、側部流路42に空気が流れ
るように、仕切板44の一部を切欠いて切欠部44aを
設けている。
蒸発器51の側部は仕切板54で遮断しているため、蒸
発器51の出口側の冷気が入口側に戻ることはなく、冷
気と流路53からの暖気との混合が良好になる。
下部流路39の内、側流路39bの後端は盲板45でふ
さいぐと共に、仕切板44で中央流路39aと側流路3
9bを完全に区画している。又、中央流路39aの仕切
板は、側流路39bの仕切板の如く、切欠部を設ける必
要がなく、切欠部に起因する圧力損失の増大が回避でき
る。従って、中央流路39aでは最後部まで多量の冷気
が送られる。しかし、側流路39bでは側部流路42へ
の冷気の分配により、最後部での冷気の流量が少なくな
るが、盲板45があるため、中央流路39aの冷気が後
部ドアーに衝突して運動エネルギーが圧力に変わった時
にも、それが側流路39b側に流入し、大熱量の比較的
大きい後部ドアー側の流量が減少して温度分布が大きく
なると言うようなことはない。また、後部流路43の下
部には多孔板49があるため、これが抵抗体となって、
中央流路39aからくる冷気を第8図に示すように、後
部ドアーに比較的均一に分配することもできるし、ドア
門口からの入熱が多い場合には、強制的に門口に冷気を
分配することもてきる。
コンテナ22を内外殻24 、25による二重殻構造に
し、その流路36,39,42.43に冷気を通すと、
格納庫23は蒸発器51を通過する冷気と完全に遮断さ
れるため、従来のような低温での着霜、0°C以上での
結露の問題がなく、湿度の低下を防止でき、所定の湿度
に保持できる。従って、従来技術■のような加湿装置が
不要となり、かつ冷凍機も小型にできる。また別置エン
ジン発電機、制御器も不要になることから、格納スペー
スの増大、積載量の増加等の利点がある。
因みに、格納庫23の庫内は、荷物30の積込み時には
、大気温度、大気湿度である。従って、格納終了後に冷
却すると、気温の低下に従い相対湿度が上昇する。そこ
で、今、庫内設定温度を0°Cとすると、庫内相対湿度
φiが氷温仕様で定められている90%以上となるため
には、第9図の(ロ)に示す如く、例えば、大気温度T
Oo=10″Cの場合、大気の相対湿度φ■が45%以
上あれば良い。同様に第9図の0に示すように庫内設定
温度Ti=−5°Cの場合は、T、、、=10°Cでφ
■≧31%でφi≧90%となる。
これら大気の相対湿度はかなり低く、冬場でも通常の場
合、加湿装置を用いなくても庫内湿度を充分に高い状態
で保持できる。また冷凍の場合は、庫内温度は大気条件
の如何にかかわらず高湿度保持が可能となる。
このように格納庫23内を容易に高湿度保持することが
可能であると共に、各流路36.39.42.43を流
れる冷気によって、庫内湿度を調整することも可能であ
る。この時、内殻24と外殻25との間に熱の良導体を
設置することで、格納庫23内での発生熱を除却する。
この場合、外殻空気温度T6は必ず格納庫空気温度Ti
よりも低く  (T6<Ti)、庫内側の熱の良導体の
温度が低下し、この温度により庫内湿度が調整可能とな
る。即ち、庫内の相対湿度φiがある値より低ければ、
庫内湿度φiは変化しない。しかし、ある値より大きけ
れば、熱の良導体表面で結露又は着霜が生じ、庫内相対
湿度φiは低下する。
今、庫内相対湿度φi =100%で、外殻空気温度T
6を降下させた場合、庫内設温度差ΔT=Ti−76に
対する庫内相対湿度φiの変化を第10図に示す。第1
0図では、庫内温度TiはO″Cと一5°Cの二側を示
しているが、両者の差は小さく、氷温域での庫内湿度調
整は外殻空気温度で可能であることが判る。
なお、熱の良導体部(伝熱部)での結露又は着霜量は、
庫内閉空間での空気の除湿のため小さく、第11図に示
す程度である。従って、10g程度の水の除却であり、
結露、着霜は問題ではない。
次に増強ファン56を設け、循環空気を増大させること
により、庫内温度を均一化することができる。つまり、
庫内への熱侵入は、主として外界からである。入熱量Q
 (Kcal /hr)に対する循環空気11Wa (
kg/hr )の温度への影響、即ち、空気の温度上昇
量ΔTは、空気の比熱をCpとすると、 となる。
但し、上式はコンテナ22全体でのオーバーオールの値
であり、例えば、各流路36,39,42.43の流量
分配がうまくいっている場合は上式で計算できる。しか
し、各流路36.39 、42.43の流量分配が不適
正な場合は、ある所では流lWaが小さくなり、局所的
に温度上昇量ΔTが太き(なる。他方では流1jJWa
が大きくなり、温度上昇量ΔTが小さくなり、コンテナ
22全体では温度分布ができてしまう。
従って、コンテナ22内の温度分布を小さくするために
は、空気の各流路における流量分配を適切にする(均一
化のみではない)必要がある。ここで述べる適切とは、
入熱量が多い所には多量の空気を、入熱量が小さい所は
空気を少量とすることを意味している。このように流量
分配を適切にすること、及びオーバーオールの昇温量を
小さくするためには、循環空気量をある程度増大する必
要があり、少なくとも市販の冷凍機蒸発器に付いている
ファン能力では不足する。従って、ファンの増強を行い
、風量の増加を図る必要がある。
適切風量分配は、第4図及び第6図に示す多孔板47.
49により調整可能である。
従来は、冷気を蒸発器から如何に後方に送るかを問題と
していた。例えば、従来技術■でも、主流路は最後部ま
で冷気を到達させることが主目的であり、副流路は庫内
に冷気を入れることが目的となっている。この場合、第
12図の如く、荷物30が積まれた場合、側面を流れる
空気の下部流路12は(イ)部のみとなり、流路面積が
小さいため、ごく少量の空気しか流れない。これでは、
側面からの入熱に対し、充分な冷気で熱を取ることはで
きない。即ち、0式の流fi W aが小さいため、空
気温度が上昇し、温度分布がつく。
また、流路断面が小さいにも拘らず、大量の空気を強制
的に流すと、圧力損失ΔPは流速Uの2乗に比例(ΔP
ccu”)L、その流速Uは体積流lVaを流路断面積
Asで除したもの(u=Va/As)であるため、第1
3図に、例えば、従来技術■に示す改良型のコンテナ1
、又は従来のコンテナ1で前述の如く側面冷気が(イ)
しか流れない場合の、側部流路の流れ模様を示す。この
第13図は例えば、第22図に示す機械室を省略した格
納庫であり、荷物30が図示のように積載されている場
合である。
荷物30の前方(左側)は荷物30がないため、例えば
、下部流路12から庫内へ比較的多量の冷気が流れ込む
。また前述の如く、目的の1つに冷気を後方へ送ること
があり、この目的は達せられており、後部ドア一部(右
側)にも多量の冷気が流れる。しかし、前述の如く、側
面には少量の空気しか流れず、温度分布がついてしまう
この時の側部流路の温度分布を第14図に示す。
第14図では、冷気が底部を通過するため、低温域が保
持されるが、側部への冷気流量が少ないため、外界(太
陽、外気)からの入熱により、空気温度が上昇する。ま
た第14図の高温部(例えば+4°Cの部分)は、第1
3図の流れからも判るように、上部の高温空気が逆流(
又は循環)しており、この結果、新しい冷気が入れない
状態となっている。
以上の如く、従来型では、庫内の温度分布を均一にする
ことは非常に困難であり、主流路、例えばコンテナ1の
中央断面では比較的均一な温度分布が得られるが、側部
等では、大きな温度分布がついてしまう。
これに比べ本発明における実施例を第15図乃至第18
図に示す。第15図は第2図のE−E断面(矢視)にお
ける外殻25内の空気流れを示す。まず、室33、室5
8とは、E−E断面では内殻24の前端壁31により前
部と後部(格納庫内側)に区切られ、かつ、前部側の室
33内は増強ファン用仕切板55により、上下に分断さ
れている。従って、増強ファン56により下方に送られ
た冷気は、第17図に示す如く、下部流路39側に送ら
れ、またその側部では第15図に示すように、この空気
が逆流(渦)して下部流路39の側流路39bへ流入す
る。そして、側面−・の冷気は、側部流量調節用の多孔
板47、及び流路断面の広い側流路39bからの多量の
冷気により適正な流量分配となり、ニアリブ46により
一様な上昇流となる。
第5図に示すように、側流路39bを大きくし、かつ、
この側流路39bにおいて、荷物30を支える役目を果
す仕切板44に切欠部44aを設けているのは以下の理
由による。例えば、第12図に示す如く、側流路39b
を従来方式のように小さくすると、多量の空気をこの側
流路39bに流せば、冷気の流速Uが大きくなり、次式
で表されるΔPuだけ静圧が T・・・空気の密度 g・・・重力の加速度 低下する。側部流路42に充分な冷気を送る場合、上部
静圧よりも側流路39bの静圧が低くなり、この側流路
39bを流れる冷気が上部の暖気を吸引することになる
。従って、側流路39bは第5図に示すように大きくす
る必要がある。
また左右両側の側部流路42の下部に多孔板47等の抵
抗体を設置する理由は、次の通りである。
前述の如く、側流路39bを大きくして流速を小さくす
ると、側部流路42での流量分配は、第20図に示すよ
うに前部側で大、後部側で小となってしまう。これは、
前部側では流路が短く、多量の空気でも圧損が小さくな
るためであり、後部側では小計の空気でなければ、圧力
的に釣り合わないためである。従って、多孔板47等の
抵抗体を設置し、流量分配を適正にする必要がある。
第15図では、増強ファン56用の仕切板55の右側の
流量が小さくなっているが、この部分は内殻24の室5
8であり、流量をそれ程必要としない。一方、その右側
は流量が大きい。この部分にはサイドドアー(図示せず
)があり、入熱が大きいため、流量を増加させている。
なお、実施例では、冷気を下から上方へ流しているため
、入熱による空気温度の上昇、その結果化じるドリフト
Gこは問題がなく、かつ、ニアリブによる整流効果もあ
る。第13図の場合、ニアリブがあっても渦(上部から
下部への流れ)が生じているのは、空気流量が小さいた
めであり、ある程度流量を確保すると、渦はなくなる。
第16図は、側部流路42(第2図のE−E断面)の温
度分布である。増強ファン56の仕切板55の左側のみ
温度分布が若干ある。これは蒸発器51の空気出口温度
が一6°Cであり、側部流路42の冷気は、蒸発器51
の出口からの冷気が主で、コンテナ22を一巡してきた
暖気との混合があまりないため、温度が低くなっている
。しかし、増強ファン56で冷気と暖気が充分に混合さ
れるので、−5,5°Cに近い温度となる。側面からの
入熱に対しても、空気量が充分であり、流量分配が適正
であるため、温度上昇は0.5°C以下に制御されてい
る。
第17図は、コンテナ1の中央断面における外殻25内
の各流路36,39.43と各室33.58及び格納庫
23の空気の流れを示す。
各流路36.39.43及び室33には風量分配の適正
化を図るため、大量の空気を流すが、格納庫23内は入
熱が該大量の空気により完全に除去されるので、温度分
布が生じない程度の少量の空気で良く、第17図からも
判るように、きれいな流れをしており、澱み又は渦を生
じていない。
第18図は、この時の温度分布である。冷凍車の場合、
コンテナ22下部に冷凍機のコンプレッサ、発電機及び
シャーシ、エンジンの排気管があり、また道路からの照
り返しもあるため、下部からの入熱も大きい。従って、
下部断熱材近傍の空気温度は一5°C〜−−4.5°C
と若干高めとなるが、後部ドア一部で−5,5”C〜−
5°Cの冷気と混合するため、−5°C程度の冷気とな
っている。
なお、第16図及び第18図に示す温度分布は、最も条
件の悪い真夏(大気温度38°C1無風状態)でかつ冷
凍車が停車している時のものである。従って、上部から
の入熱も大きく、上部断熱材近傍は一4°C程度にもな
るが、内殻近傍の上部流路36の空気は一5°C程度が
確保できている。
ここに、二重殻構造と下吹出しの効果が表れており、内
殻24内の格納庫23内は均一温度が保たれる。温めら
れた戻り空気は、大部分が冷凍機蒸発器51で設定値(
今の場合は一5°C)より過冷却されており、流路53
からの戻り空気の一部と室33及び増強ファン56で混
合されて設定温度となる。
なお、隔壁57上部の開口部59には、荷物30の積み
により庫内の空気の流れ方向が変化するため、第1図に
示すように複数個の風向板59aを設け、この風向板5
9aの角度を調整できるようにすることが望ましい。
また開口部59は左右方向に開度を調整できるものが望
ましい。これは、複数個の格納庫ファン63の内、荷物
30の発熱が小さい場合には、その1個のファンを使用
し、かつファン直上の開口部69を閉じておき、発熱量
の大の時にはすベーでのファンを運転するようにするた
めである。従って、第21図に示すように、複数個の開
口部69を設けると共に、各開口部69に蓋70を着脱
自在に設けておき、荷物30の発熱量を大小によって開
口部69を選択的に開閉し、使わない格納庫ファン63
の開口部69を蓋70で閉じておくようにしても良い。
なお、この場合、庫内空気の温度をセンサで検出し、フ
ァン63の運転、i70の開閉を自動制御で行うように
することもできる。
隔壁57は荷物で代用することもできるが、格納庫ファ
ン63の取付は及び内殻24の強度部材としても機能す
る。この隔壁57はエアリプロ1を有するが、これは省
いても良い。この場合、荷物30を隔壁57に当てても
、温度は探信できる。
(発明の効果) 本発明によれば、内殻24及び外殻25から成る二重殻
構造のコンテナ22と、前記内外殻24,25の前端壁
31,32間に画成された室33内に設けられた冷凍機
蒸発器51と、前記室33内に設けられかつ前記内外殻
24.25内に形成された上下、左右及び後部の各流路
36,39,42.43を循環する空気風量を増強する
ための増強ファン56と、前記内殻24で形成された格
納庫23の前端部に設けられた格納庫ファン63とを備
えているので、加湿装置を用いなくても、格納庫23内
を高湿度状態に保持でき、また庫内温度分布を均一化で
きる利点がある。しかも、加湿装置等を使用しないため
、格納スペースが大となり、かつ、重量低減により積載
量を十分に確保できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すコンテナ断面図、第2
図の左半分は第1図のA−A、右半分はB−B矢視図、
第3図は第1図のD矢視図、第4図は第1図のCC矢視
図、第5図は第1図のB−B断面図、第6図は本発明の
後部ドアー側からの斜視図、第7図は同冷凍車の側面図
、第8図は同多孔板の作用説明図、第9図乃至第11図
は特性図、第12図は従来の説明図、第13図は従来の
冷気流れ図、第14図は同温度分布図、第15図は本発
明の側部冷気流れ図、第16図は同側部温度分布図、第
17図は同中央部の冷気流れ図、第18図は同中央部の
温度分布図、第19図は同側流路の説明図、第20図は
同流量分配図、第21図は本発明の他の実施例を示す説
明図、第22図は従来技術■の断面図、第23図は従来
技術■の断面図である。 22・・・コンテナ、23・・・格納庫、24・・・内
殻、25・・・外殻、33.58・・・室、36・・・
上部流路、39・・・下部流路、42・・・側部流路、
43・・・後部流路、44.50・・・仕切板、51・
・・冷凍機蒸発器、56・・・増強ファン、59.60
・・・開口部、63・・・格納庫ファン。 57・・・隔壁、 株式会社神戸製鋼所 神鋼プラント建設 株  式  会  社 323巴 人λ正及 二I”−cc) シ町〕殻ヒタトラn −フン:xL 4丁(aり 第22図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)内殻(24)及び外殻(25)から成る二重殻構
    造のコンテナ(22)と、前記内外殻(24)(25)
    の前端壁(31)(32)間に画成された室(33)内
    、に設けられた冷凍機蒸発器(51)と、前記室(33
    )内に設けられかつ前記内外殻(24)(25)内に形
    成された上下、左右及び後部の各流路(36)(39)
    (42)(43)を循環する空気風量を増強するための
    増強ファン(56)と、前記内殻(24)で形成された
    格納庫(23)の前端部に設けられた格納庫ファンとを
    備えたことを特徴とする冷凍車。(2)前記格納庫(2
    3)の前端部に設けられかつ上下に開口部(59)(6
    0)を有する隔壁(57)と、前記内殻(24)の前端
    壁(31)と隔壁(57)間に画成された室(58)内
    に設けられた格納庫ファン(63)とを備えたことを特
    徴とする請求項1に記載の冷凍車。 (3)前記内外殻(24)(25)の下端壁(37)(
    38)間に画成された下部流路(39)を、前後方向の
    仕切板(44)で左右方向に複数個に仕切ると共に、内
    殻(24)の左右側壁(40)に近接する部位の仕切板
    (44)に複数個の切欠部(44a)を設けたことを特
    徴とする請求項1に記載の冷凍車。 (4)前記内殻(24)の下端壁(37)上に、断面T
    型の仕切板(50)を前後方向に沿って左右方向に所定
    間隔おきに複数個設けたことを特徴とする請求項1に記
    載の冷凍車。
JP14198689A 1989-06-02 1989-06-02 冷凍車 Pending JPH037870A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103162497A (zh) * 2011-12-16 2013-06-19 博西华电器(江苏)有限公司 间隔件和制冷设备

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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