JPH037824Y2

JPH037824Y2 -

Info

Publication number: JPH037824Y2
Application number: JP6491886U
Authority: JP
Priority date: 1986-04-28
Filing date: 1986-04-28
Publication date: 1991-02-26
Also published as: JPS62176772U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）この考案はカツオ、ブリ、タチウオ、イワシ、
サバ、マグロ、ニシンなど表層遊泳魚群の探知装
置に係り、特にこれら魚群に付くマドリ、アジサ
シ、クロコドリ、カツオドリ等の海鳥の群れを探
知表示するレーダを利用した装置に関する。

（従来技術）従来、この種の鳥群れを探知するには、専ら双
眼鏡が使用されていた。

（考案が解決しようとする問題点）しかしながら、上記探知方法では (1) 双眼鏡による探知可能範囲は最良の天候条件
でも６〜７マイルに限られる。

(2) 雨天、暗天や濃霧時は探索不可能。

(3) 鳥群れ発見後に、これを追尾するが、観察者
と操船者の連係行動が要求される。

(4) 鳥群れまでの距離が分かり難く追尾順位の決
定が困難。

等の問題があつた。

（問題点を解決するための手段）この考案は上記問題点を解消するためになされ
たもので、Ｘバンドの電波パルスを全周方向に順次送信
し、その反射波を受信する第１の送受信手段と、Ｓバンドの電波パルスを全周方向に順次送信
し、その反射波を受信する第２の送受信手段と、上記Ｘバンド及びＳバンドの各受信信号を記憶
する第１、第２の記憶手段と、上記第１、第２の記憶手段の書込番地を形成す
る第１、第２の書込番地形成手段と、上記第１、第２の記憶手段の読出番地を共通に
繰り返し形成する読出番地形成手段と、上記第１、第２の記憶手段出力が各々第１の端
子、第２の端子に導かれるカラー表示器とから成
るレーダ応用装置を提供するものである。

（作用）この考案によれば、前記した鳥群れがＳバンド
（10cm波長帯）では探知されるが、Ｘバンド（３
cm波長帯）では探知されず、更に両探知信号を(1)
デイライト表示方式で画像の安定表示を達成し、
(2)異なる色で重畳表示することにより鳥群れを
陸、船などの信号とは別の色で表わすことができ
る。

（実施例）図はこの考案の一実施例を示す回路図である。

図において、１はＸバンド電波パルスの送受波
を行うＸバンドレーダアンテナ、２はＳバンド電
波パルスの送受波を行うＳバンドレーダアンテナ
である。３は後述する表示メモリ４，５の書込状
態のタイミングと読出状態のタイミングの高速交
互切換の同期を取るためのクロツクパルス発生回
路で、本実施例では送信タイミングの基準とし
て、又読出番地形成のタイミング用として使用さ
れる。４，５は一画面分の記憶容量を有する、例
えば１ビツトの表示メモリである。

６，７は上記クロツクパルスの、タイミングで
送信トリガを送出する送信トリガ発生回路であ
る。なお、ここに言うタイミングとは、後述する
ように、送信を同時に行うと言う意味ではなく、
書込タイミングのときに送信が行われることを言
う。

８は送信トリガ発生回路６からの送信トリガに
基く距離ｒパルスとアンテナ１からの方位θ₁パル
ス（共に図示せず）とから直交座標に変換した表
示メモリ４の書込番地を形成する書込番地形成回
路、９は送信トリガ発生回路７からの送信トリガ
に基く距離ｒパルスとアンテナ２からの方位θ₂パ
ルス（同じく共に図示せず）とから直交座標に変
換した表示メモリ５の書込番地を形成する書込番
地形成回路である。

１０は表示メモリ４，５の記憶内容を繰り返し
読出す直交座標番地を共通して形成する読出番地
形成回路で、同期してカラー表示器１１にラスタ
ー偏向信号を供給する。

なお、読出番地の形成と読出タイミングの同期
をとるため前記クロツクパルスに基づいて読出番
地が形成される。これは重畳表示のため読出番地
形成回路１０は、１個で行う必要があるためであ
る。

読出された表示メモリ４の信号はカラー表示器
１１の緑（Ｇ）端子へ、表示メモリ５の信号は赤
（Ｒ）端子へ各々導かれる。

第２図の信号ａはＸバンドによる探知信号を、
信号ｂはＳバンドによる探知信号を示すもので、
図中Ｉ，Ｓは陸や船などを、Ｂは鳥群れを表す。

この図に示すように、Ｓバンド帯における鳥群
れ信号はレベルがかなり低いことが知られてお
り、従つて受信信号のスレツシユホールドレベル
は雑音付近まで下げ、感度を上げる必要がある。
この処理は図示しない表示メモリ５の前段に設け
られる増幅回路等で行われる。

表示メモリ４には陸、船が、表示メモリ５には
更に鳥群れの信号が含まれているので、各々を
緑、赤色で表示すると、陸、船などは合成色の黄
色で表示され、鳥群れ信号は赤のまま表示され
る。

なお、異なる色による表示には色相差による表
示の他明度差による表示も入るものとする。

又、本実施例では送信を書込タイミングに同期
させているが、各受信信号を一旦バツフアメモリ
に取り込み、これを書込タイミングで表示メモリ
４，５に書込む方式にすれば、送信は何等制約を
受けない。

（考案の効果）以上説明したように、この考案によれば、鳥群
れのみ別の色相で表示できるので、双眼鏡等用い
ず、レーダ画面を一見するだけで多くの信号内よ
り鳥群れ信号の識別が極めて容易に行える。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す回路図で、
第２図はその波形図である。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (i) その搬送周波数がＸバンド周波数である探知
信号を広範囲内の異なる方向に順次発射し、被
探知物により反射されるエコー信号を受信する
第１の送受信手段と、 (ii) その搬送周波数がＳバンド周波数である探知
信号を広範囲内の異なる方向に順次発射し、被
探知物体により反射され鳥からのエコー信号を
含む信号を受信する第２の送受信手段と、 (iii) 上記第１の送受信手段により受信されるエコ
ー信号を記憶する第１の記憶手段と、 (iv) 上記第２の送受信手段により受信されたエコ
ー信号を記憶する第２の記憶手段と、 (v) 上記第１の記憶手段に記憶される上記Ｘバン
ド搬送周波数の受信されたエコー信号を第１の
色にて表示し、上記第２の記憶手段に記憶され
る上記Ｓバンド搬送周波数の受信されたエコー
信号を上記第１の色とは異なる第２の色にて表
示する表示手段とで構成され、上記受信された
上記Ｓバンド搬送周波数のエコー信号のみが魚
群の位置を示す鳥を表わし、それによりこれら
の鳥は他の被探知物体とは異なつた色にて表示
されるようになされた魚群探知装置。