JPH0378146A - Ｖｔｒのオートトラッキング回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ヘリカルスキャン方式のＶＴＲ（Ｖｉｄｅｏ
　Ｔａｐｅ　Ｒｅｃｏｒｄｅｒ）の特殊再生用オートト
ラ・ンキング回路に関するものである。

〔従来の技術〕

ヘリカルスキャン方式ＶＴＲにおいて、標準状態で記録
された磁気テープ上の記録トラックにより、各種の特殊
再生、例えば静止画、スロー再生、２倍速再生、高倍速
再生等を行うことが可能であるが、このような再生は、
一般に磁気ヘッドの回転速度を変化させずに、磁気テー
プの走行速度を変化させて行われる。したがって、上記
のような特殊再生を行うときは、磁気ヘッドは複数の記
録トラック上を通過することになるが、記録トラックは
交互に逆アジマス角で記録されているため、同一の磁気
ヘッドからの再生出力は、１フイールド走査中に変動し
、再生画像にノイズバンドが現れることがある。しかし
、スロー再生や２倍速再生などでは、記録トラックに対
する磁気ヘッドの走査経路を適当に制御することにより
、ノイズバンドの現れない再生が可能になる。

例えば、回転ヘッドシリンダ上に１８０°間陽で取付け
られ、逆方向のアジマス角を有する２個の磁気ヘッドで
形成される１対のダブルアジマスヘッドを有するＶＴＲ
で２倍速再生を行う場合には、第５図（ａ）に示すよう
に、１フイールドごとに切換えられるヘッドスイッチン
グパルスに従って、上記２個のダブルアジマスヘッドに
より、同図（ｂ）に示すような出力エンベロープ波形が
得られる。ダブルアジマスヘッドを構成する２個の磁気
ヘッドのそれぞれの出力に対して設けられたエンベロー
プ検波回路によって上記出力エンベロープ波形は検波さ
れ、同図（Ｃ）のようなエンベロープ検波波形が得られ
る。即ち、１フイールド走査中に各磁気ヘッドはアジマ
ス方向の逆の２本の記録トラックを通過するため、アジ
マス方向の逆の磁気トラックからは、１フイールドごと
に大小逆転した出力エンベロープが得られる。この波形
を見ることによって、磁気ヘッドと記録トラックとのず
れの方向と量とを検知でき、同図（ｄ）のようなエンベ
ロープ比較信号が得られ、この信号と磁気テープ中に記
録されたテープコントロール信号を利用して磁気テープ
の移動を制御し、磁気ヘッドを記録トラックに対し相対
的に、適当な位置に戻すオートトラッキング制御を行う
ことができる。

〔発明が解決しようとする課題〕 ところが、上記２個の磁気ヘッドのそれぞれに対するエ
ンベロープ検波回路の検波時定数は、１０倍程度の高倍
速再生時にも対応できるように選定されている。したが
って、スロー再生や２倍速再生などの場合には時定数が
小さく、１フイールド走査の両端部では第５図（ｄ）に
示すように、エンベロープ比較信号の立上がりおよび立
下り部が不安定となり、波形が割れる現象を生じてオー
トトラッキングに支障を来すという問題を生ずることに
なる。

〔課題を解決するための手段〕

本発明にかかるＶＴＲのオートトラッキング回路は、上
記の課題を解決するために、複数のダブルアジマスヘッ
ドを備えたヘリカルスキャン方式ＶＴＲのオートトラッ
キング回路において、ダブルアジマスヘッドを構成する
２個の磁気ヘッドの各エンベロープ検波回路の時定数が
、再生モードに応じて切換え可能に成っていることを特
徴としてい条。

〔作　用〕

アジマス記録された標準的な記録トラ・ツクを、ダブル
アジマスヘッドで、例えば２倍速再生を行う場合にはテ
ープ速度を記録時の２倍とするが、このとき、ダブルア
ジマスヘッドを構成する２個の磁気ヘッドに対するそれ
ぞれのエンベロープ検波回路の時定数を決定するコンデ
ンサに、他のコンデンサが並列に追加して接続される。

この接続は、例えば、上記追加並列接続されるコンデン
サと直列に挿入されているトランジスタを導通させるこ
とにより行われる。

上記のように、コンデンサが並列に追加接続されると、
時定数を決定するコンデンサの静電容量が大きくなるた
め、時定数が大きくなる。

したがって、ｌフィールドごとの磁気ヘッド切換時付近
における検波波形の微細な不安定がなくなり、エンベロ
ープ比較信号の立上りおよび立下り部が不安定になって
波形が割れるといった現象を生じなくなり、正常なオー
トトラッキングが可能になる。

〔実施例〕

本発明の一実施例を第１図乃至第４図に基づいて説明す
れば、以下の通りである。

ヘリカルスキャン方式のＶＴＲにおいて、２つのダブル
アジマスヘッドト２は、第１図に示すように、回転ヘッ
ドドラム３の円周に１８０°間隔で取付けられ、Ａ方向
に一定速度で回転する回転ヘッドドラム３および図示し
ない固定ドラムに螺旋状に巻掛けられ、Ｂ方向に移動す
る磁気テープ４を摺接走査している。ダブルアジマスヘ
ッドト２は、それぞれ磁気ヘッドし、・ＲＩ　・および
磁気ヘッドＬ２　・Ｒ２で構成され、磁気ヘッドＬ１と
Ｒ，および磁気ヘッドＬ２とＲ２は、それぞれ逆方向の
アジマス角を有している。また、磁気ヘッドし、とＲ１
は一体的に作られ、ヘッドギャップは極めて接近し、且
つ同時に同一トラック上を走査するようになっている。

磁気ヘッドＬ２とＲ２についても同様である。

上記ダブルアジマスヘッドト２で記録する場合、例えば
ダブルアジマスヘッド１を構成する磁気ヘッドＬ１が磁
気テープ４を走査し終ると、ダブルアジマスヘッド２を
構成する磁気ヘッドＲ２が磁気テープ４の走査をはじめ
、以下、磁気ヘッドＬ１およびＲ２によって順次にアジ
マス記録が行われる。磁気ヘッドＲ３およびＲ２によっ
ても同様にアジマス記録を行うことは可能であるが、こ
のようなヘッド構成において、例えば磁気ヘッドＬ１と
Ｒ２が標準的な記録時間の録画゛を行うようにされてい
るときは、磁気ヘッドＲ１とＲ２のギャップ幅は、３倍
時間の録画が行えるように、磁気ヘッドＬ１およびＲ２
のギャップ幅の１／３とされている。磁気ヘッドＲ１と
Ｒ２は、３倍モードヘッドと称され、磁気ヘッドＬ、お
よびＲ２は標準ヘッドと称される。

標準ヘッドで記録された記録トラックを用いて、標準的
な再生のほかに、各種の特殊再生もおこなわれるが、こ
れらの特殊再生時には、−ｇに、磁気テープ速度が記録
時と異なるため、磁気ヘッドは複数の記録トラック上を
走査し、このとき、ノイズの少ない再生画像を得るため
、各磁気ヘッドＬ１およびＲ，の出力は、第２図に示す
ようにヘッドアンプ５・６で増幅されたのち、エンベロ
ープ検波回路７・８で検波され、この検波出力を利用し
て磁気ヘッドが最適の経路を走査するように、オートト
ラッキングが行われる。

第２図において、ダブルアジマスヘッド１を構成する磁
気ヘッドＬ１およびＲ８のヘッドコイルは、それぞれ同
一増幅度のヘッドアンプ５および６の入力側に接続され
、ヘッドアンプ５および６の出力側は、それぞれエンベ
ロープ検波回路７および８の入力側に接続されている。

上記エンベロープ検波回路７と接地間には、コンデンサ
Ｃ７が接続され、図示しない抵抗とともに、このエンベ
ロープ検波回路７の時定数を決定する。上記コンデンサ
Ｃ１のエンベロープ検波回路７側には、他のコンデンサ
Ｃ７’の一端が接続され、コンデンサＣ，／の他端はト
ランジスタ９のコレクタに接続され、トランジスタ９の
エミッタは接地されている。上記トランジスタ９のベー
スは、固定抵抗Ｒ９で接地されるとともに、他の固定抵
抗Ｒ１を介して図示しない制御回路のマイクロコンピュ
ータ出力側に接続されている。

一方、エンベロープ検波回路８と接地間にはコンデンサ
Ｃ８が接続されて、上記エンベロープ検波回路８の時定
数を決定するが、他のコンデンサＣ８′とトランジスタ
１０および固定抵抗ＲＩＧが、エンベロープ検波回路７
の場合と全く同様に接続され、トランジスタ１０のベー
スは、固定抵抗Ｒ１Ｇ’を介して、固定抵抗Ｒ７′と同
様に、制御回路のマイクロコンピュータの出力側に接続
されている。一方、エンベロープ検波回路７および８の
出力側は、それぞれ、比較器１１のマイナス入力側およ
びプラス入力側に接続され、比較器１１の出力側は、オ
ートトラッキング回路１２の入力側に接続されている。

上記構成の回路を有するＶＴＲにおいて、標準的な記録
トラックをもとに、特殊再生として、例えば２倍速再生
を行う場合、テープ速度は記録時の２倍とされると同時
に、図示しない制御回路のマイクロコンピュータからの
Ｈ出力が、固定抵抗Ｒ９′およびＲ１゜′を介してトラ
ンジスタ９および１０のベースに加えられてトランジス
タ９および１０が導通される。エンベロープ検波回路７
および８の時定数決定コンデンサＣ１およびＣ８には、
それぞれ、コンデンサＣ，ｌおよびＣ５′が並列に接続
される。コンデンサＣ７およびＣ１ｌは、３〜１０倍速
以上の早送り再生や巻戻し再生に最適なように０．０１
〜０．０５μＦに選定されるが、コンデンサＣ８および
ＣＩｌ′を並列接続することにより、３〜５倍の値、即
ち０．０４〜０２μＦ程度に増加される。

磁気ヘッドＬ１およびＲ２を標準ヘッドとし、磁気ヘッ
ドＲ１およびＲ２を３倍モードヘッドとして、図示しな
いヘッドスイッチによって、標準ヘッドをなす磁気ヘッ
ドＬ１および３倍モードヘッドをなす磁気ヘッドＲ１の
ベアの出力を選択し、第３図（ａ）のように１フイール
ドごとにＨおよびＬ状態に切換えて、上記磁気ヘッドＬ
、およびＲ１の出力を、それぞれヘッドアンプ５および
６で増幅したのち、エンベロープ検波回路７および８で
エンベロープ検波を行う。このエンベロープ検波回路７
および８の出力を重ねて表すと、例えば第３図（ｂ）の
ようになる。このとき、第３図（ａ）のＨ期間には標準
ヘッドである磁気ヘッドＬ、の出力が大きく、３倍モー
ドヘッドである磁気ヘッドＲ＋の出力が小さい。また、
第３図（ａ）のＬ期間では上記の逆となる。したがって
、比較器１１の出力、即ち、エンベロープ比較信号は、
第３図（Ｃ）のようになる。このエンベロープ比較信号
によって、再生中の磁気ヘッドの状態、即ち走査中の記
録トラックのアジマス方向や記録トラックから、どの様
にずれているかを検出でき、オートトラッキング回路に
おいて、磁気テープの一辺に記録されたテープコントロ
ール信号をもとに、例えば第４図のように磁気ヘッドが
最適の経路を通過するように制御することができる。

第４図においては、磁気テープ４の実線で表した１３〜
１６は、標準ヘッドで記録された標準記録トラックであ
り、破線で表し斜線を施した１７・１８は、２倍速再生
が適正に行われているときの走査トラックを示している
。この場合、エンベロープ検波回路７および８の時定数
は、コンデンサＣ１′およびＣ％を並列接続することに
よって大きくなっているから、従来、第５図（ｄ）に示
すように、エンベロープ比較信号が、微細なノイズ等に
よって立上りおよび立下り部分で不安定になって波形が
割れるような現象がなくなり、安定な磁気ヘッドのオー
トトラッキングが可能になる。

また、上記実施例では、コンデンサの静電容量を変える
ことにより、エンベロープ検波回路の時定数を切換えて
いるが、コンデンサに限らず、時定数を決定する他の回
路素子を変えてもよい。

上記は２倍速再生の場合であるが、スロー再生の場合も
エンベロープ検波回路の時定数を大きくすることによっ
て、ノイズの少ない安定した再生を実現することができ
る。

なお、本発明の回路は、他のＶＴＲで記録された磁気テ
ープのように、テープ走行状態その他の差異により、エ
ンベロープにノイズやリップルが重畳しているときにも
有効である。

〔発明の効果〕

本発明にかかるＶＴＲのオートトラッキング回路は、以
上のように、高品質の特殊再生画像を得るために、複数
のダブルアジマスヘッドを備えたヘリカルスキャン方式
ＶＴＲのオートトラッキング回路において、ダブルアジ
マスヘッドを構成する２個の磁気ヘッドの各エンベロー
プ検波回路の時定数を、再生モードに応じて切換え可能
とした構成を有している。

これによって、３倍速以上の早送り再生や高速巻戻し再
生などの場合は、各エンベロープ検波回路の時定数を小
さくし、２倍速再生やスロー再生の場合には、各エンベ
ロープ検波回路の時定数を大きくすることができるため
、オートトラッキングに必要なエンベロープ比較信号が
ノイズやリップルによって立上がりおよび立下がり部分
で不安定になって波形が割れるような現象がなくなる。

このため、他のＶＴＲで記録した磁気テープを使用した
際に起こりがちな、テープ走行状態などの差に起因する
エンベロープ上のノイズやリップルが重畳しているとき
も、安定なオートトラッキングが可能になり、したがっ
て、特殊再生の各モードにおいて、高品質の再生画像が
得られるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本発明の詳細な説明するものである
。 第１図は磁気ヘッドの配列状態を示す説明図である。 第２図はエンベロープ検波回路の時定数切換方法を説明
する回路図である。 第３図はエンベロープ比較信号を得る過程を示すタイム
チャートである。 第３図（ａ）は磁気ヘッドスイッチングのタイムチャー
トである。 第３図（ｂ）はエンベロープ検波波形のタイミングチャ
ートである。 第３図（Ｃ）はエンベロープ比較信号のタイミングチャ
ートである。 第４図は２倍速再生における記録および再生トラックの
関係を示す磁気テープの説明図である。 第５図は従来例を説明するもので、エンベロープ比較信
号を得る過程を示すタイミングチャートである。 第５図（ａ）は磁気ヘッドスイッチングのタイムチャー
トである。 第５図（ｂ）は出力エンベロープ信号のタイミングチャ
ートである。 第５図、（Ｃ）はエンベロープ検波波形のタイミングチ
ャートである。 第５図（ｄ）はエンベロープ比較信号のタイミングチャ
ートである。 ｌ・２はダブルアジマスヘッド、４は磁気テープ、７・
８はエンベロープ検波回路、９・１０はトランジスタ、
１１は比較器、Ｌ、・Ｒ１・Ｌ２・Ｒ２・は磁気ヘッド
、Ｃ７・Ｃ？’　　・Ｃ８・Ｃ６はコンデンサである。 第 ５ 図 （ａ） 第 （ｄ）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、複数のダブルアジマスヘッドを備えたヘリカルスキ
   ャン方式ＶＴＲのオートトラッキング回路において、 ダブルアジマスヘッドを構成する２個の磁気ヘッドの各
   エンベロープ検波回路の時定数が、再生モードに応じて
   切換え可能に成っていることを特徴とするＶＴＲのオー
   トトラッキング回路。