JPH037796Y2 - - Google Patents

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JPH037796Y2
JPH037796Y2 JP18608284U JP18608284U JPH037796Y2 JP H037796 Y2 JPH037796 Y2 JP H037796Y2 JP 18608284 U JP18608284 U JP 18608284U JP 18608284 U JP18608284 U JP 18608284U JP H037796 Y2 JPH037796 Y2 JP H037796Y2
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cantilever
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野) 本考案は、半導体基板上に形成された超小形の
振動分析装置に関するものである。
〔従来技術〕
最近、半導体基板上に形成された超小形の半導
体振動分析装置が開発されている。
この半導体振動分析装置は、エツチング等の薄
膜技術を用いて、半導体基板上に形成されるもの
であり、片持梁の共振周波数を検出することによ
つて振動を分析するように構成されている。
この半導体振動分析装置は、上記のように薄膜
技術を用いて形成されるため、例えば振動部分の
長さが数百μm程度、厚さが数μm程度、チツプ全
体の大きさが数mm角程度と極めて小形に形成する
ことが出来、また集積回路で他の素子と同一基板
上に形成することも出来るという優れた特徴があ
る。
上記のごとき、半導体振動分析装置としては、
例えば特許願昭和57年148874号(特開昭59−
38621号)または特許願昭和58年163270号(特開
昭60−55655号)に記載されたものがある。
第2図は上記の半導体振動分析装置の断面図で
ある。
第2図において、1はn形シリコン基板、2は
p+拡散領域、3はフイールド酸化膜、4および
4′はAl配線層、5はボロンを高濃度にドープし
た多結晶シリコンの片持梁、6はPSG保護膜、
7はエツチングストツパ用の窒化シリコン膜であ
る。
上記の高濃度のボロンは、エツチングストツパ
として働くと同時に、片持梁5を導電性にして、
電極として機能させる作用を有している。
第2図の装置においては、p+拡散領域2と片
持梁5とが微小な空間を隔てて対向した形となつ
ており、この間に静電容量が生じる。
そして、片持梁5が振動すると、上記の静電容
量が変化し、この容量変化分を固定容量との分圧
によつて電圧として取出すことにより、振動を検
出することが出来る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記のごとき従来の半導体振動分析装置におい
ては、p+拡散領域2と片持梁5とによつて形成
される微小な静電容量(1pF以下)が振動電圧の
信号源となるため、信号源インピーダンスが極め
て高くなり、そのためノイズが混入しやすいの
で、ノイズの多い環境ではS/N比が悪くなると
いう問題がある。
また、容量性の信号源であるため、出力電圧の
直流レベルの制御が難しく、また増幅する場合に
は、増幅器との間にカツプリング・コンデンサが
必要になるので、半導体基板上の占有面積が大き
くなり、コストが上昇するという問題もある。
本考案は、上記のごとき従来技術の問題を解決
することを目的とするものである。
〔問題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本考案において
は、多結晶シリコンの片持梁の周辺部にp+領域
を形成し、また上記p+領域の内側の上記片持梁
の支持部付近に略U字形の抵抗領域を形成し、該
抵抗のピエゾ抵抗効果によつて振動を検出するよ
うに構成している。
〔考案の実施例〕
第1図は本考案の一実施例図であり、Aは平面
図、Bは断面図である。
第1図において、4aと4bはAl配線層、8
は多結晶シリコンの片持梁、8aは高濃度にボロ
ンがドープされたp+領域、8bは低濃度にボロ
ンがドープされた抵抗領域、8cは非ドープ領
域、8dは高濃度にボロンがドープされた接続領
域であり、その他第2図と同符号は同一物を示
す。
上記のごとき第1図の装置においては、片持梁
8の周辺部にエツチングストツパとなるp+領域
8aが形成されており、また片持梁8の支持部付
近には略U字形の抵抗領域8bが形成されてい
る。
この抵抗領域8bの両端は、接続領域8dを介
してそれぞれAl配線4a,4bに接続されてお
り、このAl配線4a,4bによつて外部へ接続
される。
上記の構造において、例えば片持梁8の長さを
500μm、厚さを1μmとすると、1Gの加速度を印
加したときに片持梁8の支持部には1〜2×104
ダイン/cm2の応力が生ずる。
この応力によつて略U字形の抵抗領域8bには
ピエゾ抵抗効果による抵抗値の変化が生じる。
なお上記のごとく略U字形にすることにより、
ピエゾ抵抗変化を大きくすることが出来ると共に
該変化を取り出しやすくすることが出来る。
片持梁8は多結晶シリコンで出来ているので、
抵抗領域8bを作るためのボロンのイオン注入量
を1014〜1015/cm2とすれば、シート抵抗は500Ω
〜1kΩとなり、またピエゾ抵抗は単結晶シリコ
ンの値の1/3〜1/5になる。
従つて、共振点の尖鋭度Qを100とすれば、抵
抗領域8bの両端に10Vの電圧を印加したとき
に、10Gの加速度に対して数mVの出力を発生す
る。
また、抵抗領域8bの長さを120μm、幅を
10μmとすれば、同じ抵抗値の抵抗で分圧したと
きに、信号源インピーダンスが3〜6kΩとなり、
十分小さな値となる。
次に、第3図は第1図の装置の製造工程図であ
る。
第3図において、まず、Aではシリコン基板1
を熱酸化し、厚さ7000Å程度のフイールド酸化膜
3を形成する。
次に、減圧CVD法により、多結晶シリコンを
約1μmの厚さにデポジシヨンし、パターニングす
ることによつて、スペーサ9を形成する。
次にBにおいて、減圧CVD法により窒化シリ
コン膜7を厚さ400Å、多結晶シリコン膜8′を厚
さ1μmに順次デポジシヨンする。
次に、常圧CVD法により、全面にSiO2膜10
を約5000Åの厚さにデポジシヨンし、ボロンを高
濃度にドープする領域の上だけをエツチングによ
つて取り除く。
次に上記のSiO2膜10を取り除いた部分に、
BBr3を1050℃で30分間デポジシヨンし、高濃度
にボロンがドープされた領域、即ち前記第1図の
p+領域8aと接続領域8dとを形成する。
なおこのとき、シート抵抗は10〜15Ωとなる。
次にCにおいて、上記のSiO2膜10をエツチ
ングによつて取り除き、再び減圧CVD法によつ
て窒化シリコン膜7を500Åの厚さに形成し、窒
化シリコン(Si3N4)膜、多結晶シリコン膜、窒
化シリコン膜の3層構造を形成する。
次に、全面にホトレジスト11を塗布し、抵抗
領域8bを形成する部分の窓あけをした後、B+
を1014〜1015/cm2程度イオン注入する。
これによつて、前記第1図の抵抗領域8bを形
成する。
次にDにおいて、ホトレジスト11を除去し、
アニールした後、再びホトレジストを塗布し、片
持梁8のパターニングを行なう。
そして、CF4のドライエツチングにより、片持
梁8以外の部分を取り除き、レジストを除去する
と、片持梁8およびスペーサ9の部分が残る。
次にEにおいて、窒化シリコン膜7上にコンタ
クト用の孔をドライエツチングによつて開け、
Alを約1.3μmの厚さで全面に蒸着し、パターニン
グを行なうことによつて、Al配線4を形成する。
次に、最終保護膜となるPSG膜6を約1μmの厚
さにデポジシヨンし、パツドの部分および片持梁
の部分をエツチングによつて取り除く。
その後、エチレンジアミン−ピロカテコールの
エツチング液によつて、多結晶シリコンのスペー
サ9をエツチングして取り除くことにより、第1
図のごとき片持梁が形成される。
なおこのとき、片持梁8の上面及び下面は窒化
シリコン膜7で覆われ、かつ側面はボロンが高濃
度にドープされたp+領域で囲まれており、また
支持部付近は、PSG膜で覆われているため、上
記のエツチング液によつてエツチングされず、ス
ペーサ9のみがエツチングされる。
次に、第4図は本考案の他の実施例図であり、
第1図及び第3図と同符号は同一物を示す。
第4図の実施例は、片持梁と分圧を行なうため
の抵抗とを同一の製造工程によつて同時に形成し
たものである。
即ち、片持梁8と同じ構造を有する抵抗体12
を一対として形成しておき、前記第3図のEの工
程において、上記抵抗体12の部分のPSG膜6
は残したままにしておくことにより、次のエツチ
ング工程において、抵抗体12の下部のスペーサ
9はエツチングされずに残ることになる。
そのため、抵抗体12は片持梁とはならず、全
体が固定された梁となる。
これによつて、振動はしないが、他の条件は全
て片持梁8と等しい抵抗が形成され、この抵抗と
片持梁8の抵抗領域8bとを直列に接続して分圧
すれば、温度特性がよく、かつばらつきの少ない
振動検出装置を構成することが可能となる。
なお、これまでの説明においては、片持梁を形
成する工程についてだけ説明したが、信号処理回
路等を内蔵したセンサ集積回路のために、バイポ
ーラプロセスあるいはCMOSプロセスの後に片
持梁を形成することももちろん可能である。
〔考案の効果〕
以上説明したごとく本考案においては、片持梁
の周辺部にエツチングストツパのp+領域を形成
し、その内側の片持梁の支持部付近に略U字形の
ピエゾ抵抗を形成するように構成しているので、
従来の容量検出方式とほぼ同様な製造工程によつ
てピエゾ抵抗を備えた片持梁を形成することが出
来、そのため、信号源インピーダンスが小さく、
雑音を拾いにくい半導体振動分析装置を実現する
ことが出来、自動車のエンジンルーム内のような
ノイズの多い環境でもS/N比の良い振動検出を
行なうことが可能となる。
また、分圧用の抵抗を一対として同時に形成す
るものにおいては、温度特性が良く、ばらつきの
少ない振動検出装置を低コストで容易に実現する
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例図、第2図は従来装
置の一例図、第3図は本考案の製造工程図、第4
図は本考案の他の実施例図である。 符号の説明、1……シリコン基板、3……酸化
膜、4a,4b……Al配線、6……PSG膜、7
……窒化シリコン膜、8……片持梁、8a……
p+領域、8b……抵抗領域、8c……非ドープ
領域、8d……接続領域。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 半導体基板上に形成され、一端を支持された多
    結晶シリコンの片持梁の周辺部にp+領域を形成
    し、また上記p+領域の内側の上記片持梁の支持
    部付近に、上記片持梁の支持端に開口部を向けた
    形状で略U字形の抵抗領域を形成し、上記片持梁
    の偏位に応じて上記抵抗領域の両端間の抵抗値に
    生じる変化を検出することによつて振動を検出す
    ることを特徴とする半導体振動分析装置。
JP18608284U 1984-12-10 1984-12-10 Expired JPH037796Y2 (ja)

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JP18608284U JPH037796Y2 (ja) 1984-12-10 1984-12-10

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JP18608284U JPH037796Y2 (ja) 1984-12-10 1984-12-10

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JPS61102828U JPS61102828U (ja) 1986-06-30
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