JPH0377558A - 薬液入り血液バッグおよびその製造方法 - Google Patents

薬液入り血液バッグおよびその製造方法

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JPH0377558A
JPH0377558A JP1215764A JP21576489A JPH0377558A JP H0377558 A JPH0377558 A JP H0377558A JP 1215764 A JP1215764 A JP 1215764A JP 21576489 A JP21576489 A JP 21576489A JP H0377558 A JPH0377558 A JP H0377558A
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blood
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blood bag
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Takeshi Fujisue
藤末 毅
Hirotake Hatakeyama
畠山 滉毅
Tetsumi Kataoka
片岡 哲美
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Nissho Corp
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Nissho Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は薬液入り血液バッグおよびその製造方法に関し
、さらに詳しくは血液保存液を収納した血液バッグを高
圧蒸気滅菌する際、バッグ中の薬液の変質を防止した薬
液入り血液バッグおよびその製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、ヒトから血液を血液バッグ等に採取する際、人血
が凝固しないように、予めバッグ中に抗凝固剤を含有し
た血液保存液を収容した状態で採血している。かかる血
液保存液としてACD液やCPD液が古くから使用され
ており、夫々の目的に応じて使い分けがされている。
一方、かかる血液保存液を収容したバッグは採血前に滅
菌処理に供する必要があり、通常滅菌は飽和水蒸気中で
行う高圧蒸気滅菌が実施されているが、血液保存液を収
容した血液バッグを高圧蒸気滅菌すると、バッグ内の薬
液は変色して変質する欠点があった。
かかる薬液を収容した血液バッグを滅菌する際の問題を
解決する方法として、特開昭57−206447号公報
に薬液入りプラスチック容器を不活性ガスで加圧され実
質的に酸素の存在しない飽和水蒸気中で滅菌する方法が
紹介されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、この滅菌方法は加圧釜内を不活性ガスで
置換すること、滅菌終了後血液バッグ内を再び酸素の存
在する状態に置換しなければならないこと等操作数が増
加し、コストが上がる欠点があった。またかかる滅菌処
理をしてもバッグ中の薬液は変質することがあり、未だ
この問題は解決されていない状態である。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者はかかる課題を解決するために種々検討した結
果、血液保存液中のグルコースが酸性溶液中で高温状態
でも安定であることに着目し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は血液保存液からグルコースを除いた
薬液を収容した血液バッグと、グルコース酸性溶液を収
容した補助バッグと、前記血液バッグと前記補助バッグ
とを連結する開閉手段を設けた連通チューブからなる薬
液入り血液バッグである。
また本発明は前記薬液入り血液バッグにおいて、グルコ
ース酸性溶液のpHが3.0〜6.8である薬液入り血
液バッグである。
更に本発明は血液保存液からグルコースを除いた薬液を
収容した血液バッグと、グルコース酸性溶液を収容した
補助バッグとを連結する連通手段を閉鎖して飽和水蒸気
雰囲気中で滅菌した後、連通手段に設けられた開閉手段
を開放して、補助バッグ中のグルコース酸性溶液を血液
バッグ中の薬液と混合する薬液入り血液バッグの製造方
法である。
〔作用〕
本発明は血液保存液からグルコースを除いた薬液とグル
コース酸性溶液とに予め薬液を収容するバッグを分離し
た状態で、高圧蒸気滅菌することによって、血液保存液
の混合液成分の中で熱に最も弱いグルコース成分を変質
させないで滅菌することができる。滅菌終了後、夫々の
バッグに収容していた薬液を混合すにことによって、人
血採取に際しての血液保存液として使用することができ
る。
〔実施例〕
以下実施例で本発明の詳細な説明する。
第1図は本発明の一例を示す血液バッグシステムの説明
図である。
図中1は血液バッグ、2は補助バッグ、3は採血針、4
は採血チューブ、5は開閉手段、6は連通チューブ、7
はグルコースを除いた薬液、8はグルコース酸性溶液、
9は血漿バッグへ通じるチューブを示す。
第1図において、血液バッグ1にグルコースを除いた血
液保存液7を収容し、補助バッグ2にはグルコース酸性
溶液を収容し連通チューブ6の開閉手段5を閉鎖した状
態で高圧蒸気滅菌を行う。
高圧蒸気滅菌終了後、連通チエ−プロの開閉手段5を開
放して補助バッグ2のグルコース酸性溶液8を血液バッ
グ1のグルコースを除いた血液保存液7中へ混合し、そ
の後、採血針3から採血チェ−ブ4を経てヒトの血液を
血液バング1中へ採取し保存する。血液バッグ1はその
後、遠心分離器等にかけて人血を血球成分と血漿成分と
に分離し血漿酸分はチューブ9から血漿バッグ(図示せ
ず)へ供給される。
バッグ材料およびチューブ材料としてはポリ塩化ビニル
、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン・プロピレ
ン共重合体、ポリ(エチレンブチレン)ポリスチレンブ
ロック共重合体、ポリエチレンテレフタレートまたはそ
の共重合体、およびこれらの混合物が挙げられる。また
バッグ材料およびチューブ材料には可塑剤等の添加剤が
含まれていてもよい。
血液保存液としてはACD液、CPD液、cpo^−1
液CPD^−2液、CPD^−3液等通常使用されてい
るものが挙げられる。そして血液保存液としてACD液
を使用する場合には、例えば補助バッグにはグルコース
とクエン酸の混合液、血液バッグにはクエン酸ナトリウ
ム水溶液とに分離して収容する。またCPD液を使用す
る場合には、例えば補助バッグにはグルコースと、燐酸
二水素ナトリウムまたはゲニン酸の混合液、血液バッグ
にはクエン酸ナトリウムとクエン酸または燐酸二水素ナ
トリウムの混合液とに分離して収容する。
補助バッグに収容されるグルコースは酸性溶液中で収容
され、血液保存液を構成する成分中の酸性成分との混合
液として補助バッグに収容される。
グルコースは中性またはアルカリ性溶液中であると、高
圧蒸気滅菌によってカラメル化して変色する傾向があり
、補助バッグ中のグルコース酸性溶液の9Hは好ましく
は3.0〜6.5、更に好ましくは4.0〜6.0であ
る。
高圧蒸気滅菌は飽和水蒸気を含む加圧釜で105〜13
0°Cの温度で行われる。高圧蒸気滅菌に際しては、血
液バッグと補助バッグとを連結する連通チューブの開閉
手段を閉鎖して行うが、開閉手段としては、三方活栓を
チューブ途中に設けたり、折れ棒をチューブ内腔に設置
したり、チューブ外方をクランプで閉鎖したりする手段
がある。
滅菌終了後、連通チューブの開閉手段を開放して、補助
バッグ中のグルコース酸性溶液を血液バッグに収容して
いる薬液と混合して血液保存液として使用する。そして
この血液保存液を収容した血液バッグにヒトから採取し
た血液を保存する。
実施例1 ジオクチルフタレートを35重置%を含むポリ塩化ビニ
ルシート(厚さ400,1/)からなる血液バッグ(容
量250m)と、同じバッグ材料からなる容量100−
の補助バッグとを用いて第1図の血液バッグシステムを
作成した。
そして100dの注射用蒸留水にクエン酸ナトリウム2
.63gとクエン酸0.327gを溶解させた水溶液1
5H1を血液バッグに収容した。一方補助バッグには注
射用蒸留水LooIdに、燐酸二水素ナトリウム0.2
51gとグルコース2.32gを溶解させた水溶液(p
H4,8) 13mを収容した。
次いで血液バッグと補助バッグとを連結する連通チュー
ブの三方活栓を閉鎖して、飽和水蒸気の加圧釜で115
℃、30分間滅菌処理した。ti*菌終了後、折れ棒を
折ってチューブを開放し、補助バッグのグルコース酸性
溶液を血液バッグの薬液中に混合して血液保存液とした
。この血液保存液の吸光度およびグルコース残存率を第
1表に示す。
吸光度は日立分光光度計228−A型(日立製作新製)
で400 nmの波長を照射した時の吸光度をもって測
定した。
グルコース残存率は日立制作新製高速液化クロマ) H
PLC698−50を使用して、滅菌前の血液保存液中
のグルコース量と滅菌後の血液保存液中のグルコース量
を測定し、次式に従って算出した。
比較例1 実施例1で製造したクエン酸ナトリウムとクエン酸を混
合した水溶液15M1と、燐酸二水素ナトリウムとグル
コースを混合した水溶液13mとを混合して血液バッグ
に収容した。ついで実施例1と同じ条件で血液バッグを
高圧蒸気滅菌処理した。
血液バッグ中の血液保存液の滅菌前の吸光度は0.00
1であった。滅菌後の吸光度およびグルコース残存率を
第1表に示す。
実施例2 実施例1と同じように血液バッグと補助バッグに薬液を
分離して収容し、加圧釜を窒素置換した後、実施例1と
同じ条件で滅菌処理した。
滅菌終了後、補助バッグの薬液を血液バッグの薬液と混
合して血液保存液とした。この血液保存液の吸光度およ
びグルコース残存率を第1表に示す。
比較例2 比較例1で混合した水溶液に収容した血液バッグを、窒
素置換した放圧釜で比較例1と同じ条件で滅菌処理した
。滅菌後の血液保存液の吸光度およびグルコース残存率
を第1表に示す。
第1表 第1表から明らかなように、グルコース酸性溶液を分離
して補助バッグに収容してから滅菌処理して得られた実
施例の血液保存液は、滅菌後も変色しておらず、血液保
存液が変質していないことおよび血液保存液中のグルコ
ース量が滅菌後においても殆ど低下していないことを示
すものである。
これに対してグルコース酸性溶液を分離しないで血液バ
ッグ中で滅菌処理した比較例の血液保存液は滅菌後の変
色が大きく、グルコース量も著しく低下し、血液保存液
が滅菌によって変質したことを示すものである。
〔効果〕
本発明は血液保存液のグルコース成分を酸性溶液として
補助バッグに分離して高圧蒸気滅菌することによって、
グルコースが変質しない血液保存液を効率よく得ること
ができ、抗凝固液として長く活性を有する血液保存液が
得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一例を示す血液バッグシステムの説明
図である。 図中1は血液バッグ、2は補助バッグ、3は採血針、4
は採血チューブ、5は開閉手段、6は連通チューブ、7
はグルコースを除いた薬液、8ばグルコース酸性溶液、
9は血漿バッグへ通じるチューブを示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)血液保存液からグルコースを除いた薬液を収容し
    た血液バッグと、グルコース酸性溶液を収容した補助バ
    ッグと、前記血液バッグと前記補助バッグとを連結する
    開閉手段を設けた連通チューブからなる薬液入り血液バ
    ッグ。
  2. (2)グルコース酸性溶液のpHが3.5〜6.8であ
    る請求項1記載の薬液入り血液バッグ。
  3. (3)血液保存液からグルコースを除いた薬液を収容し
    た血液バッグと、グルコース酸性溶液を収容した補助バ
    ッグとを連結する連通手段を閉鎖して飽和水蒸気雰囲気
    中で滅菌した後、連通手段に設けられた開閉手段を開放
    して、補助バッグ中のグルコース酸性溶液を血液バッグ
    中の薬液と混合する薬液入り血液バッグの製造方法。
JP1215764A 1989-08-21 1989-08-21 薬液入り血液バッグおよびその製造方法 Expired - Lifetime JPH0744947B2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5975058A (ja) * 1982-10-22 1984-04-27 テルモ株式会社 輸液用器具
JPS5975059A (ja) * 1982-10-22 1984-04-27 テルモ株式会社 輸液容器

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5975058A (ja) * 1982-10-22 1984-04-27 テルモ株式会社 輸液用器具
JPS5975059A (ja) * 1982-10-22 1984-04-27 テルモ株式会社 輸液容器

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