JPH037712A - 溶剤型熱硬化性塗料用組成物 - Google Patents

溶剤型熱硬化性塗料用組成物

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JPH037712A
JPH037712A JP3785189A JP3785189A JPH037712A JP H037712 A JPH037712 A JP H037712A JP 3785189 A JP3785189 A JP 3785189A JP 3785189 A JP3785189 A JP 3785189A JP H037712 A JPH037712 A JP H037712A
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秀樹 増田
Tetsuo Aihara
哲夫 相原
Shunei Fujitani
藤谷 俊英
Kazuhiro Takeda
一宏 武田
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Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、塗料中に酸性反応触媒を含有し、かつ、その
効果が長期貯蔵中においても持続し、かつ塗色安定性に
優れた溶剤型熱硬化性塗料用組成物に関する。
(従来の技術及びその問題点) 従来より、熱硬化性塗料用樹脂の架橋剤としてアミノア
ルデヒド樹脂が最も一般的に使用されている。アミノア
ルデヒド樹脂は、基体樹脂中の水酸基と加熱されること
により反応し架橋する。また、アミノアルデヒド樹脂に
よっては、自己架橋するものもある。この際、反応を迅
速にかつ、充分に架橋反応を完結させるために、比較的
、強酸性を示す化合物が、触媒として使用される。しか
しながら、この酸性触媒は、強酸であることから、樹脂
中の塩基性成分あるいは、塩基性顔料と反応し、これが
原因で、塗料貯蔵中、塗料が増粘したり、貯蔵後、塗色
変化を起こしたり、最悪の場合には、触媒作用が失活し
、架橋不足になることが、しばしば問題となっている。
(問題点を解決するための手段) そこで、本発明者等は、この強酸性の触媒を塗料中に、
安定に存在せしめて、塗料貯蔵中においても塗料に変化
なく、また貯蔵後の加熱硬化時においても、その触媒作
用を損なうことのない方法を鋭意研究した結果、N−ビ
ニルピロリドン系重合体を分子主鎖とするマクロモノマ
ーを必須単量体成分とする重合体を塗料中に含有させる
ことにより、長期間の塗料貯蔵においても塗色変化がな
く、また酸性触媒の効果が失われることなく持続するこ
とを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、酸性化合物を反応触媒として含有す
る熱硬化性塗料に、N−ビニルピロリドン系重合体を分
子主鎖とし、該主鎖の片末端にラジカル重合性不飽和基
を有するマクロモノマー(以下、「マクロモノマー」と
いう。)を必須単量体成分として含有する重合体を添加
することを特徴とする溶剤型熱硬化性塗料用組成物に関
する。
本発明組成物において、酸性化合物を反応触媒として含
有する熱硬化性塗料としては、例えば水酸基含有樹脂を
基体樹脂、アミノアルデヒド樹脂を架橋剤とする樹脂組
成物に酸性化合物を添加した塗料用組成物(I)及びア
ミド系樹脂に酸性化合物を添加した塗料用組成物(II
)等を挙げることができる。
塗料用組成物(1)で使用する水酸基含有樹脂は、水酸
基価が20〜600、好ましくは30〜250であり、
且つ数平均分子量が350〜200.000、好ましく
は2.000〜100.000を有することができる。
水酸基価が20未満では物性(耐衝撃性)、耐候性等が
劣り、他方、水酸基価が600より大きくなると耐水性
等が劣るものとなるので好ましくない6数平均分子量が
、350より小さいと、物性、耐候性等が劣り、他方、
数平均分子量が200.000を上回ると、塗料貯蔵安
定性が劣るものとなるので好ましくない。
水酸基含有樹脂としては、例えばポリエステルポリオー
ル樹脂、アルキドポリオール樹脂、アクリルポリオール
樹脂、エポキシポリオール樹脂、エポキシエステルポリ
オール樹脂、ウレタンポリオール樹脂、シリコンポリオ
ール樹脂等を挙げることができる。
(1)ポリエステルポリオール 多価アルコール(例えばエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール、ネオペンチルグリコール、1.6−ヘ
キサンジオール、ペンクンジオール、ブチレングリコー
ル、1.5−ペンクンジオール、トリメチロールエタン
、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリス
リトール等の1分子中に2〜6個の水酸基を有するアル
コール)と、多塩基酸(例えばフタル酸、イソフタル酸
、テレフタル酸、マレイン酸、テレフタル酸メチル、テ
トラヒドロフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸
及びこれらの無水物等の1分子中に2〜4個のカルボキ
シル基を首する化合物)とをエステル化することによっ
て得られる。上記した以外にも安息香酸等の一塩基酸も
使用できるもの。
(2)アルキドポリオール樹脂 前記多価アルコール、多塩基酸及び油脂又は脂肪酸(例
えばヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、ダイズ油、ト
ウモロコシ油、綿実油、麻実油、米ヌカ油、ヤシ油、オ
リーブ油、パーム油等の油脂及び脂肪酸;例えばヘブク
ン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、イソステアリ
ン酸等の合成脂肪酸)とをエステル化することによって
得られるもの。
(3)アクリルポリオール樹脂 水酸基含有ビニル単量体(I)(例えばヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)
アクリレート等の(メタ)アクリル酸の02〜8のヒド
ロキシアルキルエステル及び該C2〜8のヒドロキシア
ルキルエステルとε−カプロラクトン、γ−バレロラク
トン等のラクトン類との付加物等)の単独重合体もしく
は該水酸基含有ビニル単量体(I)とその他の重合性不
飽和単量体(II)との共重合体。
その他の重合性不飽和単量体(II)の具体例としては
、下記のものを挙げることができる。
(a)アクリル酸又はメタクリル酸のエステル:例えば
、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プ
ロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸
ラウリル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メ
タクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル
酸オクチル、メタクリル酸ラウリル等のアクリル酸又は
メタクリル酸の01〜,8アルキルエステル;グリシジ
ルアクリレートグリシジルメタクリレート;アリルアク
リレート、アリルメタクリレート等のアクリル酸又はメ
タクリル酸の02〜8アルケニルエステル:アリルオキ
シエチルアクリレート、アリルオキシメタクリレート等
のアクリル酸又はメタクリル酸のC3〜18アルケニル
オキシアルキルエステル。
(b)ビニル芳香族化合物:例えば、スチレン、α−メ
チルスチレン、ビニルトルエン、p−クロルスチレン。
(c)ポリオレフィン系化合物:例えば、ブタジェン、
イソプレン、クロロプレン。
(d)その化ニアクリル酸、メタクリル酸、アクリロニ
トリル、メタクリレートリル、メチルイソプロペニルケ
トン;酢酸ビニル、ぺオバモノマ−(シェル化学製品)
、ビニルプロピオネート、ビニルビバレートなど。
(4)エポキシポリオール樹脂 水酸基を有するエポキシ樹脂、例えばシェル化学社製エ
ピコート828、同左1001、同左1004、同左1
007、同左1009、チバ・ガイギー社製アラルダイ
ト6071、同左6097、同左6099等を挙げるこ
とができる。
(5)エポキシエステルポリオール樹脂前記エポキシポ
リオール樹脂と、前記−塩基酸又は多塩基酸と反応させ
て得られるもの。
(6)シリコンポリオール樹脂 前記ポリオール樹脂(例えばアクリルポリオール樹脂、
ポリエステルポリオール樹脂等)をシリコン樹脂(例え
ば東レシリコン社製2−6018、Z−6188等)で
変性させて得られるもの。
(7)ポリウレタンポリオール樹脂 前記ポリオール樹脂(例えばアクリルポリオール樹脂、
ポリエステルポリオール樹脂等)をポリイソシアネート
化合物(例えばトリレンジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等
〕で変性して得られるインシアネート基を有さないもの
等。
前記水酸基含有樹脂の架橋剤であるアミノアルデヒド樹
脂としては、メラミン、尿素、アセトグアナミン、ベン
ゾグアナミン、スピログアナミンまたはステログアナミ
ンの如きアミノ基含有化合物成分と、ホルムアルデヒド
、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒドまたはグリ
オキザールの如きアルデヒド系化合物成分とを公知慣用
の方法により反応させて得られる縮合反応生成物、ある
いはこうした各縮合物をアルコールで変性せしめて得ら
れるものなどがあるが、通常塗料用として使用されてい
るものであれば、いずれも使用できる。
そのうちでも好ましいものはC1〜C4なるアルコール
類で部分的に、あるいは完全にエーテル化せしめて得ら
れるものが適当である。
当該アミノアルデヒド樹脂の具体例として、ヘキサメチ
ルエーテル化メチロールメラミン、ヘキサブチルエーテ
ル化メチロールメラミン、メチルブチルエーテル化メチ
ロールメラミン、メチルエーテル化メチロールメラミン
、ブチルエーテル化メチロールメラミンまたは1so−
ブチルエーテル化メチロールメラミン、あるいはこれら
の各種縮合物などが挙げられる。
前記水酸基含有樹脂とアミノアルデヒド樹脂は、水酸基
含有樹脂/アミノアルデヒド樹脂の重量比が、通常、9
0/10〜30/70、好ましくは80/20〜501
50で配合される。
また、塗料用組成物(II)で使用する、アミド系樹脂
としては、具体的には例えば(メタ)アクリルアミド、
N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−エトキシ
(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシ(メタ)アクリ
ルアミド等の(メタ)アクリルアミド系重合性不飽和単
量体の単独重合体もしくは該(メタ)アクリルアミド系
重合性不飽和単量体と、前記その他の重合性不飽和単量
体(II )との共重合体等を挙げることができる。
更に、前記塗料用組成物(I)及び(II)で使用する
酸性化合物は、例えば前記水酸基含有樹脂とアミノアル
デヒド樹脂との架橋、もしくはアミド系樹脂の自己架橋
の促進剤として使用される、従来から公知のプロトン酸
である。該酸性化合物の代表的な具体例としては、下記
のものを挙げることができる。
■カルボン酸化合物 例えばギ酸、蓚酸、酢酸、乳酸等、 ■(亜)リン酸化合物 例えばメタリン酸、オルソリン酸、ビロリン酸、トリポ
リリン酸、リン酸、トリメタリン酸、トリリン酸、テト
ラメタリン酸、亜リン酸、モノブチルリン酸、モノエチ
ルへキシルリン酸、モノラウリルリン酸等、 ■スルホン酸化合物 (+)アルキルスルホン酸 例えばメタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ブタンス
ルホン酸等、 (11)芳香族スルホン酸化合物 例えばベンゼンスルホン酸、ナフタリンスルホン酸等、 (11)アルキルアリールスルホン酸化合物例えば一般
式 各式中、Rは同一もしくは異なって01〜+8アルキル
基、アリール基、アラルキル基等を示す。(各式中の「
C1〜18のアルキル基」としては例えばメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチル、オクチル、デシル、
ヘキサデシル、オクタデシル等、「アリール基」として
は、例えばフェニル、トルイル、キシリル等、「アラル
キル基」としては、例えばベンジル、フェネチル等) で表わされる化合物、例えばP−1−ルエンスルホン酸
、n−ブチルベンゼンスルホン酸、n−アミルベンゼン
スルホン酸、n−オクチルベンゼンスルホン酸、n−ド
デシルベンゼンスルホン酸、n−オクタデシルベンゼン
スルホン酸、n−ジブチルベンゼンスルホン酸、イソプ
ロピルナフタリンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸、ジノニルナフタレンスルホン酸、ジノニルナフタ
レンジスルホン酸等、 ■その他 例えば硫酸、硝酸、塩酸等の鉱酸類。
更に、上記した酸性化合物をアンモニア又はアミン化合
物で中和した塩も使用できるが、塗色安定性の観点から
中和されていない酸性化合物を使用することが好ましい
上記した酸性化合物は、単独、もしくは2種以上、組合
せて使用することができる。中でも、スルホン酸化合物
がマクロモノマーを単量体成分として含有する重合体と
容易に錯体を形成し、加熱後該重合体と解離してこのも
のが優れた触媒能を示すので、このものを使用すること
が好ましい。
該酸性化合物の配合割合は、前記樹脂100重量部(固
形分)に対して0.01〜5重量部、好ましくは0.0
2〜4重量部である。
本発明組成物において、前記酸性化合物を反応触媒とす
る熱硬化性塗料に添加する重合体は、N−ビニルピロリ
ドン系重合体を分子主鎖とし、該主鎖の片末端にラジカ
ル重合性不飽和基を有するマクロモノマーを必須単量体
成分とする重合体(以下、「重合体(A)」という。)
である。
上記ラジカル重合性不飽和基としては、例えば CH,=CH(CH3)−COO− CH2=CH(CH,)八C− CH*=CHCH*0− CH,=CH0− CH2=CH− 等を挙げることができる。
本発明組成物で使用するマクロモノマーの調製は、従来
公知の方法に従い、例えば、N−ビニルピロリドン系単
量体を、例えば、チオグリコール酸等のカルボキシル基
を有する連鎖移動剤及び、例えば、アゾビスイソブチロ
ニトリル、過酸化ベンゾイル等の重合開始剤の存在下で
重合反応させて得られる片末端にカルボキシル基を有す
るプレポリマー、あるいは上記の単量体を、例えば、ア
ゾビスシアノ吉草酸等のカルボキシル基を有するアゾ系
重合開始剤及び第3級アミンの存在下で重合反応させて
得られる片末端にカルボキシル基を有するプレポリマー
を該プレポリマーのカルボキシル基と反応しつる官能基
を有するラジカル重合性不飽和単量体と反応せしめるこ
とによって行なうことができる。
上記のN−ビニルピロリドン系単量体としては、具体的
には例えばN−ビニル−2−ピロリドン、N−ビニル−
1−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−5−メチル
−2−ピロリドン等を挙げることができる。
また官能基を有するラジカル重合性不飽和単量体として
は、例えば下記の単量体を挙げることができる。
(1)エポキシ基含有重合性不飽和単量体例えば  5 6 など。
(11)クロル原子を有する重合性不飽和単量体例えば CHt = CHCOOC* H4CI2など。
(j)アミノ基含有重合性不飽和単量体例えば など。
(IV)水酸基含有ビニル単量体 例えば前記水酸基含有ビニル単量体(I)と同様のもの
かくして得られるマクロモノマーの分子量は一般には数
平均分子量15,000以下、好ましくは500〜10
.000以下を有することが適当である0分子量が15
,000より大きいとこのもの自体もしくはその他の重
合性不飽和単量体とのラジカル重合性が劣り、重合体中
に不飽和が残存するものとなるので好ましくない。
本発明組成物で使用する重合体(A)は、前記マクロモ
ノマーを重合して得られるものもしくは該マクロモノマ
ーとその他の重合性不飽和単量体とを共重合して得られ
る共重合体を使用することができる。
その他の重合性不飽和単量体としては、例えば前記水酸
基含有ビニル単量体(■)、前記重合性不飽和単量体(
II)、前記(メタ)アクリルアミド系重合性不飽和単
量体等を挙げることができる。更に、上記した以外にも
下記のものを使用することができる。
上記重合体(A)において、マクロモノマー成分の占め
る割合は約3重量%以上、好ましくは約5〜95重量%
である。
本発明組成物で使用する重合体(A)は通常のアクリル
樹脂やビニル樹脂等の合成反応と同様の方法、条件で得
ることができる。この様な合成反応の一例としては、各
単量体成分を有機溶剤に溶解もしくは、分散せしめ、ラ
ジカル重合開始剤の存在下で60〜180℃程度の温度
で撹拌しながら加熱する方法を示すことができる。反応
時間は、通常1〜10時間程度とすればよい。また、有
機溶剤としては、前述したものと同様のアルコール系溶
媒、エーテル系溶媒、エステル系溶媒、炭化水素系溶媒
等を使用できる。炭化水素系溶媒を用いる場合には、溶
解性の点から他の溶媒を併用することが好ましい。また
ラジカル開始剤としては、通常用いられているものをい
ずれも用いることができ、その−例として、過酸化ベン
ゾイル、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエ
ート、等の過酸化物、アゾイソブチロニトリル、アゾビ
スジメチルバレロニトリル等のアゾ化合物等を示すこと
ができる。
本発明組成物で使用する重合体(A)の分子量は、数平
均分子量600〜700.000、好まL<Ltl、o
oo 〜200.000を有することが適当である。分
子量が600より小さいと酸性化合物との錯体形成能が
劣るとともに塗膜性能にも悪影響を及ぼし、他方、分子
量が700.000より大きいと塗料貯蔵安定性が劣る
ので好ましくない。
本発明組成物で使用する重合体(A)の配合割合は、固
形分換算で前記熱硬化性塗料の樹脂成分100重量部に
対して約0.5〜40重量部、好ましくは約1〜30重
量部である。配合割合が約0.5重量部より少ないと塗
料貯蔵安定性及び塗色安定性が劣り、他方、配合割合が
約40重量部より多いと塗膜の耐水性、耐湿性等が劣る
ので好ましくない。
9 0 本発明組成物には、必要に応じて、無機顔料、有機顔料
等を配合できる。例えば無機顔料としては、(1)酸化
物系(亜鉛華、二酸化チタン、ベンガラ、酸化クロム、
コバルトブルー、鉄黒等):  (2)水酸化物系(ア
ルミナホワイト、黄色酸化鉄等);  (3)硫化物、
セレン化物系(硫化亜鉛、朱、カドミウムエロー、カド
ミウムレッド等):  (4)フェロシアン化物系(紺
青等)(5)クロム酸塩系(黄鉛、ジンククロメート、
モリブデンレッド等);  (6)硫酸塩系(沈降性硫
酸バリウム等):  (7)炭酸塩系(沈降性炭酸カル
シウム等):  (8)珪酸塩系(含水珪酸塩、クレー
、群青等):  (9)燐酸塩系(マンガンバイオレッ
ト等);  (10)炭素系(カーボンブラック等);
  (11)金属粉系(アルミニウム粉、ブロンズ粉、
亜鉛末等)等が挙げられ、また、有機顔料としては、(
1)ニトロソ顔料系(ナフトールグリーンB等);  
(2)ニトロ顔料系(ナフトールエローS等):  (
3)アゾ顔料系(リソールレッド、レーキレッドC、フ
ァストエロー、ナフトールレッド等):  (4)染付
レーキ顔料系(アルカリブルーレーキ、ローダミンレー
キ等):  (5)フタロシアニン顔料系(フタロシア
ニンブルー、ファストスカイブルー等)(6)縮合多環
顔料系(ペリレンレッド、キナクリドンレッド、ジオキ
サジンバイオレット、イソインドリノンエロー等)など
を挙げることができる。
本発明組成物は、前記樹脂成分を有機溶剤に溶解もしく
は分散させて使用できる。
有機溶剤としては、従来のアクリル樹脂/メラミン樹脂
系塗料で使用される溶剤は全て使用可能であり、例えば
トルエン、キシレン等の炭化水素系溶剤、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤、酢
酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、ジオキサン
、エチレングリコールジエチルエーテル等のエーテル系
溶剤、ブクノール、プロパツール等のアルコール系溶剤
等を挙げることができる。これらの溶剤は、単独または
適宜混合して用いることができるが、アルコール系溶剤
を用いる場合には、樹脂の溶解性の点から他の溶剤と併
用することが好ましい。
本発明組成物の固形分は、塗装方法、使用目的によって
一様ではないが、一般に10〜70重量%程度とすれば
よい。
本発明組成物の塗装方法は特に制限はなく、例えばスプ
レー塗装、ロール塗装、へヶ塗り等の一般的な塗装手段
によって塗装することができる。
本発明組成物の硬化条件は、例えば自動車用塗料として
適用する場合には120〜170℃程度で30〜40分
間程度とすればよい。
(作用) 本発明組成物において、重合体を構成するビニルピロリ
ドン系重合体は高密度に存在するピロリドン環と強酸性
化合物との間で、効率よく錯体を形成し、強酸を顔料や
樹脂中の塩基性成分との反応からブロックし、安定化さ
せていると考えられる。貯蔵中には錯体を形成し、安定
化しているが、加熱時にはこの錯体結合は熱により切断
され、強酸性化合物の本来の触媒作用を発揮し、架橋反
応を促進させるものと思われる。
(実施例) 次に実施例により本発明を更に詳細に説明する。実施例
中、部及び%は重量部及び重量%を示す。
エユ三ノJコロ1違遡 加熱装置・撹拌機還流装置・水分離器・精留塔・温度計
等を備えた通常のポリエステル樹脂製造装置を用い反応
槽にヘキサヒドロ無水フクル酸92.4部(0,6モル
)、無水フタル酸34.0部(0,23モル)、アジピ
ン酸19.0部(0,13モル)、ネオペンチルグリコ
ール85.3部(0,82モル)、トリメチロールプロ
パン24.1部(0,18モル)を仕込み加熱する。原
料が融解し、撹拌が可能となったら撹拌を開始し、反応
槽温度を230℃まで昇温させる。ただし160℃から
230℃までは3時間かけて均一速度で昇温させる。生
成する縮合 3 水は精留塔を通じて系外へ留去する。230°Cに達し
たらそのまま温度を一定に保ち2時間撹拌をつづける。
その後、反応槽にキジロールを添加し溶剤縮合法に切り
替えて反応を続ける。酸価が7に達したら反応を終了し
て冷却する。冷却後キジロール117部を加えて固形分
含量65%のオイルフリーポリエステルワニスを製造し
た。
このワニスの粘度はP(ガードナー粘度、25℃)、樹
脂酸価は7.1、水酸基価は690であった。
アルキド ヒの1゛ek−例 撹拌機、温度計、コンデンサー、水分離器等を備えた通
常のアルキド樹脂製造装置の反応容器に、無水フタル酸
122.8部(0,83モル)、エチレングリコール1
24部(0,2モル)、ネオペンチルグリコール20.
8部(o、1モル)、トリメチロールプロパン93.8
部(0,7モル)、ヤシ油脂肪酸84部(0,4モル)
を仕込み、さらに微量の発泡防止剤を加え、加熱撹拌し
つつ180℃で2時保つ 4 た後、230℃まで昇温させ、縮合反応を進める。23
0℃に達してから1時間後にキジロール14部を加え、
溶剤共沸法に切り替え縮合反応を進める。酸価が7に到
れば冷却し、キジロール25部、n−ブタノール39部
を加える。このようにして得られたワニスの固形分濃度
は80%、ガードナー粘度はZ、樹脂酸価は7、水酸基
価は84.8であった。
アク1ル しの「出 反応槽、撹拌機、モノマー滴下槽、加熱冷却装置などを
備えた通常のアクリル樹脂ワニス製造装置において、反
応槽にキジロール67部を仕込み112℃まで加熱する
。反応の終りまでこの温度(112℃)を保つ。
ついで、下記のモノマー混合物を4時間かけて均一速度
で反応槽に滴下する。
スチレン            15部メチルメタク
リレート      38部n−ブチルアクリレート 
    30部アクリル酸 2部 モノマー混合物の滴下終了後1時間たってから、2.2
′ −アゾビスイソブチロニトリル0.5部を10分間
間隔でそのi量ずつを1時間かけて加える。ついで、1
時間112°Cに保って撹拌を続けた後反応を終了し、
冷却する。冷却後キジロール17部、n−ブタノール1
5部を加え固形分50%のアクリル樹脂ワニスを得た。
アクリル樹脂ワニスの樹脂分の数平均分子量(GPCで
測定)は9,800、水酸基価は65であった。
N−ビニルピロ1トン、マクロモノマー例 (a−1) 反応容器に、エタノール250部を仕込み、70℃まで
昇温した。次に4,4′−アゾビスイソブチロニトリル
12.5部を、N−ビニル−2−ピロリドン250部に
溶解したモノマー液と、エタノール80部にメルカプト
酢酸175部を溶解した液をそれぞれ別々に2時間がか
って滴下し重合を行なった。重合終了後20℃に冷却し
、このものをジエチルエーテル10.000部に投入し
凝集させたのち沈降させ、得られた粉末を80℃−10
時間、10mmHgで減圧乾燥した。粉末の酸価は26
.1であった。
次に別の反応容器にエチルセロソルブ213部、上記の
粉末200部を加え、70’Cまで昇温し、粉末を完全
に溶解した。いったん20’Cまで冷却し、グリシジル
メタクリレ−1−13,2部、テトラエチルアンモニウ
ムブロマイド0.2部、ハイドロキノン0.3部を仕込
み、120℃で5時間反応させ、酸価0.5のN−ビニ
ル−2−ピロリドンの49%マクロモノマー溶液(a−
1)を得た。
(a−2) 反応容器に、エタノール200部を仕込み、70℃に昇
温した。N−ビニル−2−ピロリ7 トン100部、エタノール100部、4.4′−アゾビ
ス(4−シアン)吉草酸20部を混合溶解した液を2時
間かけて滴下した。滴下終了後20°Cに冷却し、この
ものをジエチルエーテル10、000部に投入し凝集さ
せたのち沈降させ、得られた粉末を80°c−io時間
、10mmHgで減圧乾燥した。粉末の酸価は34.2
であった。
次に、別の反応容器にエチルセロソルブ104部、上記
粉末95部を仕込み70°Cに昇温し、完全に溶解させ
、20℃に冷却し、グリシジルメタクリレート8.3部
、テトラエチルアンモニウムブロマイド0.2部、ハイ
ドロキノン0.2部を仕込み115℃で5時間反応させ
、酸価1.0のN−ビニル−2−ピロリドンの50%マ
クロモノマー溶液(a−2)を得た。
(b−1) n−ブチルセロソルブ350部を反応容器に人れ、加熱
して120℃にした。次に以下に示す割合の混合物及び
22%アゾビスジメチルバレロニトリル溶液(n−ブチ
ルセロソルブ)80部を別々に約2時間かけて滴下した
。反応は窒素注入下で行なった。
2−エチルへキシルアクリレート   60部n−ブチ
ルメタクリレート      53部前記マクロモノマ
ー溶液(a−1)  252部アクリル酸      
       11部反応温度を120℃に保ち、反応
容器をかきまぜながら、上記の混合物を滴下した。滴下
終了1時間後に22%アゾビスイソブチロニトリル溶液
11、4部を反応溶液に加え、さらに2時間後、22%
アゾビスイソブチロニトリル溶液11.4部を反応溶液
に加え、その後2時間120’Cに保ったまま反応を行
なった。反応終了後未反応の単量体とn−ブチルセロソ
ルブを減圧蒸留し、加熱残分70 2%、樹脂酸価35
.0、ガードナー粘度(40%n−ブチルセロソルブ溶
液)Dの重合体(b−1)溶液を得た。
(b−2) 前記(b−1)において、(a−1)に代えて(a−2
)を開部使用した以外は前記(b−1)と同様の配合で
製造を行なって、加熱残分70.0%、樹脂酸価35.
6、ガードナー粘度(40%n−ブチルセロソルブ溶液
)Cの重合体(b−2)溶液を得た。
実施例1 前記65%ポリエステルワニス 126.4部前記80
%アルキド樹脂フェス  15.4部前記重合体(b−
1)溶液     3.1部ドデシルベンゼンスルホン
酸    1.3部前記重合体(b−2)溶液 60%ニーパン203E パラトルエンスルホン酸 4゜0部 4.5部 1.6部 キジロール           26.7部上記の配
合物を混合、分散し塗料を作成した。
実施例3 前記65%ポリエステルワニス 前記80%アルキド樹脂ワニス 前記重合体(b−2)溶液 60%ニーパン20SE モノブチルリン酸エステル 123.1部 6.7部 2.0部 5.0部 2.3部 キジロール           25.5部上記の配
合物を混合、分散し塗料を作成した。
実施例2 前記50%アクリル樹脂ワニス 1381部キジロール
           20.0部n−ブクノール  
 □     24.5部上上記台物を混合、分散し塗
料を作成した。
実施例1〜3の結果をまとめて表に示す。
比較例1 1 2 実施例1の重合体(b−1)溶液3.1部の代わりに8
0%アルキド樹脂フェワニ、7部を使用した以外は実施
例1と同様の配合で塗料を作成した。
比較例2 実施例2の重合体(b−2)溶液4.0部の代わりに8
0%アルキド樹脂フェワニ、5部を使用した以外は実施
例2と同様にして塗料を作成した。
比較例3 実施例3の重合体(b−2)溶液2.0部の代わりに、
80%アルキド樹脂ワニス2.5部を使用した以外は実
施例3と同様にして塗料を作成した。
比較例1〜3の結果をまとめて表に示す。
(*l)貯蔵安定性 粘度はブルックフィールド型粘度計を使用して測定した
。(回転数6 rpm、20℃)(*2)塗膜性能 実施例及び比較例の塗料を、2ミルのドクク硬 化 ブレードを用いて、脱脂軟鋼板に塗布し、140”C−
30分間加熱乾燥を行なって試験に供した。
塗色変化 JIS   Z   8730  (L”  a”bl
の表色系による色差変化)に基づ いて測定した。標準板は加熱乾燥前の 塗板を使用した。
性 塗膜の表面をキジロールを含むガーゼで強く10回
こすった後塗膜のツヤ びけを観察し、硬化性を評価した。
(発明の効果) 本発明に従うと、強酸性の触媒を塗料中に安定に存在せ
しめて、塗料貯蔵中においても塗色変化がなく、また、
酸性触媒の効果も失われることがないので、強酸性触媒
を含有する溶剤型熱硬化性塗料用組成物の安定化のため
に極めて好適である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)酸性化合物を反応触媒として含有する熱硬化性塗
    料に、N−ビニルピロリドン系重合体を分子主鎖とし、
    該主鎖の片末端にラジカル重合性不飽和基を有するマク
    ロモノマーを必須単量体成分として含有する重合体を添
    加することを特徴とする溶剤型熱硬化性塗料用組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04103610A (ja) * 1990-08-24 1992-04-06 Toagosei Chem Ind Co Ltd 溶液型塗料
JP2013216714A (ja) * 2012-04-04 2013-10-24 Sanyo Shikiso Kk カラーフィルター用共重合体、顔料分散体及びレジスト組成物

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