JPH0376964A - 建築用内・外装材の施工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は壁または床の基体に内装材または外装材を粘着
材によって貼付施工する方法の改良に関するものである
。

く解決しようとする課題〉 壁または床を施工する場合、壁または原基体を構築し、
次いで壁または原基体に建築用板を粘着剤によって貼付
けることがある。また、壁または原基体を建築用パネル
を用いて構築し、次いでパネル面に建築用板またはシー
トを粘着剤によって貼付けることがある。

上記建築用板には、通常石綿補強セメント板、石綿補強
石膏板、石綿補強ケイ酸カルシウム板等の無機質建築用
板が使用され、これら無機質建築用板の製造には、抄造
法により得た薄膜を積層し、この積層体をプレス加圧に
より脱水したうえでオートクレーブ等によって養生する
湿式法、または、セメント、石膏等のマトリックス材と
繊維材（石綿）との乾燥混合物をフラフボックスより走
行中のベルトコンベア上に落下、堆積させ、これを均ら
しロールで均らし、次いで水を滴下供給し、加圧ロール
により緻密化したうぇでカッターで定尺切断し、この切
断片をベルトコンベアがら取出し、而るのち、オートク
レーブ等によって養生する乾式法等が用いられている。

而して、湿式法においてプレス加圧により脱水する際、
または乾式法において緻密化のためにロールで加圧する
際、セメント等の水和反応に必要な水分量を保有させる
必要があり、従って、プレス圧力、またはロール圧力を
あまり大きくできないので、建築板裏面はかなりの粗面
となっている（表面はプラスチック塗装等により平滑化
されている〉。従って、運搬中や現場での保管中に建築
用板の裏面に塵埃が付着し易い。また、建築用板は積重
ねた状態で保管・運搬されることが多く、建築用板裏面
に擦れのために石綿繊維の毛玉が生じ易い。更に、セメ
ントをマトリックスとする建築用板においては、セメン
トの主成分であるＣａ（ＯＨ）２が空気中の炭酸ガスと
反応して炭酸カルシウムを生成する、いわゆるエフロレ
スセンスの発生が往々にしてみられる。

また、上記建築用パネルの製造には、セメント、石膏ま
たはケイ酸カルシウム原料（ケイ酸質原料と石灰質原料
との混合物）等のマトリックス材と石綿等の繊維材と水
と脱水防止剤とからなる含水混合物を押出機によって押
出成形し、これを定尺切断のうえ、オートクレーブ等に
よって養生する方法が用いられており、建築用パネルに
おいても、石綿繊維の毛玉化、エフロレスセンスの発生
が往々にしてみられる。

〈解決しようとする課題〉 近来、粘着剤（威圧性接着性）の進歩は目ざましく、そ
の強力な接着性と取扱い容易性等のため、建築施工にも
多用されているが、上記無機建築用板を粘着剤によって
貼付施工しても、その粘着面の付着塵埃、毛玉状石綿あ
るいはエフロレスセンスによる炭酸カルシウム膜が粘着
を阻害するので、粘着剤本来の有利性を発揮させ難い、
無機質パネルで構築した壁または原基体に建築用板また
はシート等の内・外装材を粘着剤によって貼付ける場合
も、上記したように石綿の６毛玉化、エフロレスセンス
が生起する以上、同様の問題がある。

本発明の目的は、建築用板、パネルの製造中に生じた毛
玉状繊維、エフロレスセンス膜を確実に除去し、かつ運
搬、保管中での塵埃の付着、繊維の毛玉化、エフロレス
センスの発生を確実に防止して内装材または外装材を粘
着剤によって強力に貼付し得る建築用内・外装材の施工
方法を提供することにある。

く課題を解決するための手段〉 本特許願の−の発明に係る建築用内・外装材の施工方法
は、建築用板をその裏面に粘着シートを貼着した状態で
建築施工現場に運搬し、該建築用板を上記粘着シートを
剥離したうえで、壁または床等の施工基体に両面粘着シ
ートによって貼付けることを特徴とする方法である。

本特許願の他の発明に係る建築用内−外装材の施工方法
は、壁または床基体用の建築用パネルに粘着シートを貼
付した状態で建築用現場に運搬し、該建築用パネルに上
記粘着シートを剥離したうえで内装材または外装材を粘
着剤によって貼付けることを特徴とする方法である。

〈実施例の説明〉 以下、各発明の実施例を図面により説明する。

まず、上記−の発明の一実施例を説明する。第１図乃至
第３図において、１は無機質建築用板、例えば湿式法ま
たは乾式法により製造した石綿補強セメント板（アスベ
スト板）、石綿補強石膏板（石膏ボート〉あるいは石綿
補強ケイ酸カルシウム板（ケイカル板）等である。ベニ
ヤ板、合板等も使用できる。

−の発明を実施するには、第１図に示すように建築用板
１の裏面に予め粘着シート２を貼着し、この状態で建築
板の保管、運搬等を行う、粘着シートの貼着時期は、通
常、工場出荷時であるが、現場の資材置場でかなり長期
間放置する場合は、資材置場に搬入したときとしてもよ
い。

粘着シート貼着建築用板を建築施工現場に運搬すれば、
粘着シートを剥離し、第２図に示すように建築用板１を
両面粘着シート３によって壁基面等の施工基体の内面ま
たは外面４に貼付け、これにて施工を終了する。

上記の粘着シート２にはクラフト紙、プラスチックシー
トの片面にアクリル系または天然ゴム系の粘着剤を塗布
したものを使用でき、上記両面粘着シーＩ〜３には不織
布、布あるいは発泡ゴムまたはプラスチックシートの両
面にアクリル系または天然ゴム系の粘着剤を塗布したも
のを使用できる。

上記において、建築用板の保管、運搬時、建築板裏面を
粘着シートで覆っであるから、当該裏面への塵埃の付着
、エフロレスセンスの発生等を排除でき、建築用板を壁
基面等に強力に貼付は得る。

粘着シートの貼着前に建築用板裏面にエフロレスセンス
の発生（例えば、養生時に発生〉、石綿の毛玉発生（工
場内での運搬時に発生）等があっても、粘着シートの剥
離時、炭酸カルシウム、毛玉石綿を粘着シート側に転移
させ得て建築板裏面から除去できるので、この場合も、
建築用板を壁基面等に礪力に貼付は得る。

上記発明においては、第３図において斜線で示すような
建築板裏面の一部を両面粘着テープによって施工体面に
貼付けてもよく、この場合、予め斜線部分にのみ粘着テ
ープを貼着しておくこともできる。

次に、上記他の発明の一実施例を説明する。

第４図において、１０は本発明において使用する建築用
パネルの一例を示し、石綿混合セメント、石綿混合石膏
、または石綿混合ケイ酸カルシウム原料の含水物を押出
成形し、その定尺切断片をオートクレーブ等によって養
生したものを使用できる。

軽量化のために空洞を形成でき、また一端には嵌合用雄
型凸部を、他端には嵌合用雌型凹部をそれぞれ設けるこ
とができる。

他の発明を実施するには、第４図に示すように建築用パ
ネル１０の片面または両面に予め粘着シート２を貼着し
、この状態で建築用パネルの保管・運搬等を行う、粘着
シートの貼着時期は、通常、工場出荷時であるが、現場
の資材置場でかなり長期間放置する場合は、現場の資材
置場に搬入したときとしてもよい。粘着シートには、上
記−の発明における粘着シートと同一のものを使用でき
る。

粘着シート２を貼着した建築用パネル１０を建築施工現
場に運搬すれば、粘着シート２を貼着したままで壁基体
または床基体を構築し、而るのち、粘着シートを剥離し
て第５図に示すように、内装材または外装材４０を粘着
剤３０により貼着する。内装材または外装材には建築用
板または壁紙を用いることができる。建築用板を用いる
場合は、前記した両面粘着シートによって貼着すること
ができ、壁紙を用いる場合は、裏面に粘着剤を塗布した
粘着壁紙を使用することができる。

上記他の発明においても、建築用パネルの保管・運搬時
、建築パネルの片面または両面（後で、内装材または外
装材が貼着される面）を粘着シートで覆っであるから、
当該面での石綿の毛玉化、エフロレスセンスの発生等を
排除でき、内装材または外装材をパネル壁または床基体
に強力に貼付は得る。粘着シートの貼着前にエフロレス
センスの発生（例えば、養生時に発生）、石綿の毛玉発
生（工場内での搬送時に発生）等があっても、粘着シー
トの剥離時、エフロレスセンス膜、毛玉石綿を粘着シー
ト側に転移させ得て建築パネルがら除去できるから、こ
の場合も内装材または外装材を貼着剤によって強力に貼
付は得る。

上記他の発明の場合においても、建築用板の場合と同様
、建築用パネルに対し、内・外装材の部分的貼付けを行
い得る。

上記−の発明において、施工基体を建築用パネルで横築
する場合、パネルを粘着シートを貼着した状態で現場に
運搬し、このままの状態で施工基体を構築し、基体に建
築用板を貼付ける際に施工基体から粘着シートを剥離す
ることが望ましい。

〈発明の効果〉 本発明に係る建築用内外装材の施工方法においては、上
述した通り建築用板または建築用パネルに予め粘着シー
トを貼着しているから、運搬・保管中に建築用板または
パネルに塵埃の付着、石綿の毛玉化、エフロレスセンス
等が発生ずるのを防止し得、または、粘着シートの剥離
時に塵埃、毛玉石綿、エフロレスセンス膜を転移・除去
できるから、建築用板を両面粘着シートによって壁基面
等の施工基体に強力に貼付は得、また、パネル施工基体
に内・外装材を粘着剤によって強力に貼付は得、施工の
信頼性をよく向上できる。現に、石綿セメント片を擦っ
て石綿を毛玉化し、この毛玉止面に−たん包装用クラフ
トテープを貼着し、これを剥離したうえで、石綿セメン
ト板をアクリル系両面粘着テープによって鋼板に貼付け
た場合に対し、包装用クラフトテープを貼着せずに直に
石綿セメント片を鋼板に貼付けた場合は０〜５０％の接
着力しかなかった。

【図面の簡単な説明】

第１図並びに第２図は本願の−の発明の実施例を示す説
明図であり、第１図は建築用板に粘着シートを貼着した
状態を、第２図は建築用板を施工基体に貼付けた状態を
それぞれ示し、第３図は同上−の発明の別実施例を示す
説明図であり、第４図並びに第５図は本願の他の発明の
一実施例を示す説明図であり、第４図は建築用パネルに
粘着シートを貼着した状態を、第５図はパネル施工基体
に内・外装材を貼付けた状態をそれぞれ示している。 １・・・・・・建築用板　　　　　２・・・・・・粘着
シート３・・・・・・両面粘着シート　　１０・・・・
・・建築用パネル３０・・・・・・粘着剤　　　　　　
４０・・・・・・内・外装材第２図 ３図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）建築用板をその裏面に粘着シートを貼着した状態
   で建築施工現場に運搬し、該建築用板を上記粘着シート
   を剥離したうえで壁または床等の施工基体に両面粘着シ
   ートによって貼付けることを特徴とする建築用内・外装
   材の施工方法。
2. （２）壁または床基体用の建築用パネルに粘着シートを
   貼着した状態で建築用現場に運搬し、該建築用パネルに
   上記粘着シートを剥離したうえで内装材または外装材を
   粘着剤によって貼付けることを特徴とする建築用内・外
   装材の施工方法。