JPH0376939B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、歯科用支柱に関し、さらに詳しく言
えば、歯根の頂部に設置される修復歯の保持をす
るために歯根から上方に延びるように歯根内に堅
固に挿入されうるら旋溝付き支柱に関するもので
ある。

破損した歯を修復する歯科処置の１つは、破損
した歯の上につくられる歯科補綴構造体を保持す
るものとして機能する歯科用支柱を使用すること
である。歯根に穴が形成され、そこに歯科用支柱
のような保持具が挿入される。歯科用支柱が歯科
技術において周知の適当な歯科用セメントによつ
て穴の内に保持される。歯科用支柱の一部分は歯
根の表面より上方に突き出ている。差歯、クラウ
ン等の歯科補綴構造体は歯根の上に形成または装
着され、支柱によつてそこに保持される。

多数の歯科用支柱が当該技術において提案され
てきた。そのうちのいくつかの支柱には追加の表
面積をつくるように外ねじが設けられていて、歯
根内での支柱の保持を改良するように、その外ね
じにセメントが受けられる。排気孔が支柱に設け
られていて、歯根のセメント準備穴内に支柱を挿
入するさいに空気を逃がす働きをする。

従来の歯科用支柱は一般に十分に有用ではある
が、セメントによつて生じる液圧の結果として、
穴内に最初に挿入されるさいに支柱がしばしば押
し出される。したがつて、支柱は穴の内に十分に
着座されない。

さらに、従来の支柱に形成されるねじが保持の
目的ではあるが、同時に、そのねじが直径を減少
させ、支柱の挿入時および実際の使用時に破損の
危険性を増す。

したがつて、本発明の目的は、改良された歯科
用支柱を得ることにある。

本発明の別の目的は、歯根上に設置される修復
歯ばかりではなく、歯根内に増強された保持能力
をもつた改良された歯科用支柱を得ることにあ
る。

本発明のさらに別の目的は、製造が容易でかつ
改善された用途を与える歯科用支柱を得ることに
ある。

本発明のさらに別の目的は、排気ばかりではな
く増強された保持の働きをする複数個の外部ら旋
溝を有する歯科用支柱を得ることにある。

本発明のさらに別の目的は、外面に形成された
複数本の多条ら旋溝を有し、かつ、別個に排気通
路を必要としない歯科用支柱を得ることにある。

要約すれば、本発明によれば、歯根上に修復歯
を堅固に保持する歯科用支柱が設けられている。
支柱は、ピンの縦軸のまわりの外面に形成された
複数本の別個の間隔をあけたら旋溝を有する細長
い円筒形ピンを有している。ピンは、歯根に形成
される穴内に挿入される。ピンの一部分は歯根か
ら上方に延びていて、そこに修復歯が固定され
る。ら旋溝はセメント準備穴と修復歯内にピンを
堅固に保持する働きをし、さらにセメント準備穴
にピンを挿入するさいの排気の働きもする。

本発明の最適実施例においては、溝のピツチは
ピンの長さよりも大きい。さらに、溝のいくつか
は他のものよりも大きな幅と深さを有している。

ら旋溝はピンの表面を貫通し、ピン自体の外径
よりも小さい直径を画定する深さまで延びてい
る。しかし、溝は互いに間隔をあけられ、かつ支
柱の縦軸を横切る任意の断面についてのピツチで
間隔をあけられている。小さな溝の深さの直径よ
りも大きい外径を有する大量の支柱が存在する。

第１図を参照すると、従来技術による歯科用支
柱１０が示されている。支柱１０は上部および下
部の面取り（champhered）端部１４，１６を有
する細長いピン１２を包含し、そしてその回りに
外面スパイラル状ねじ１８を形成される。ピン自
体の周縁は縮少されたまたは小さい方の直径を画
定する深さに伸延するねじを有した大きい方の直
径を有する。ねじは周縁の回りを数多く回転して
形成された単純な連続した通路であるので、部位
２０に示されるような、一定の断面部分では、そ
の断面は実質的に大寸側直径の位置を有する。し
かしながら、断面が部位２２であると、断面の主
要部分は縮少された直径を有する。

このような数多くのねじがそれに対応した数多
くの縮少された直径断面を形成するので、従来の
歯科用支柱は支柱の台よりも弱い縮少側直径部分
に沿つて破断しがちであつた。その結果、従来の
ピンは挿入時かまたは実際の使用中に破損してし
まいがちであつた。

また、第１図において、支柱１０を歯根に挿入
する際に排気孔として作用する細長い垂直溝２４
が支柱に設けられることが注目される。挿入時に
は、逃がさねばならない実質的な圧力の上昇が穴
内に起る。ピンの下端部２６が挿入されるとき、
大寸側直径部分２８はまず下方へと移動しそして
プランジヤとして作用し、かくして空気の逃げを
阻止しそして穴内に液圧を発生する。それにも掛
わらず、急速に挿入されると、単一の排気溝２４
ではその空気全体を放出するのに不十分であるよ
うな大きな圧力を更に発生し、そのため、支柱は
その最初の挿入を押出されかつそれ故に１回の挿
入操作では完全に着座されない。

従来の支柱は良好な結果を提供するにも掛わら
ず、正確に着座するのを不首尾にしてしまう可能
性と同様に、破損してしまう可能性の問題が解決
されるべき問題である。

第２図を参照すると、本発明による歯科用支柱
３０の実施例が示されており、それは複数のら旋
溝３４を形成された円柱形ピン３２で形成され
る。上端部３６および下端部３８は面取りされて
いる。

溝３４は非常に大きなピツチで設けられてお
り、そして図示の如く、各溝のピツチはピンの長
さよりも大きいことにまず注目すべきである。溝
３４の大きなピツチのために、数多くの分離され
た独立したら旋が設けられえる。かくして、例え
ば、ある特定の溝４０は隣接の溝４２から分離さ
れる。この手段において、その下方周端縁部４６
と同様に、上方周端縁部４４に、それぞれ開始お
よび終端する複数の分離された溝ラインがある。
このことは、第２図に示されるような複数の通路
でなくて、１本の連続通路のみであるような第１
図に示される従来技術と対比されるべきである。

下端部３８が歯穴内に挿入されるときに、底部
で終端する複数のら旋ラインによつて、この穴内
の空気を逃がす複数の溝ラインとなる。液圧は、
それ故、各々が分離された排気通路を提供する複
数の溝ラインに沿つて空気を逃がすので減少され
る。また、第１図の従来技術のピンにおけるよう
な、挿入方向へ向かう固体の閉塞壁はない。その
結果、本発明のピンは穴内に液圧を発生すること
なしに最初の挿入操作で完全に着座でき、かくし
て支柱の押出しを回避する。

溝ライン自体も従来技術のピンのねじに与えら
れていた保持効果を提供することにまた注目すべ
きである。そのため、複数の凹みまたは溝によつ
て、セメントのための貫入した面を増加し、かく
して支柱３０を穴内に良好に保持する。溝ライン
の各々は２重の目的に機能することが注目され
る。一方では、改良された保持に寄与し、他方で
は、いかなる追加の排気溝をも必要とすることな
しに、排気孔として同時に機能する。それ故、所
要の排気効果を同時に与えるようなら旋溝ライン
のみが形成され、別個の細長い排気溝は決つして
形成されないので、本発明のピンをより廉価にそ
してより少ない労力で製造できる。

第１図に示されるような従来技術の支柱１０に
あつては、基本的にピン１２の全周に沿つて１本
のら旋を形成するのみであることに再び注目され
る。そのら旋は連続しそして多くの溝を１本のら
旋で形成されるので非常に小さなピツチを有す
る。他方、本発明においては、ピツチは相対的に
大きいので、複数の分離されたら旋通路が設けら
れる。このことは排気作用を助長し、かつ同時に
十分な保持を提供することを助長する。

次に第４および５図を参照すると、溝３４の溝
は異つた寸法で形成できることに注目される。図
示の如く、大きさ寸法の３つの溝４８，５０およ
び５２の群があり、そしてより大きな溝間により
小さな溝の群がある。明確に云えば、１対のより
小さな溝５４，５６がより大きな溝４８および５
０間に離間されて形成される。同様に、１対のよ
り小さな溝５８，６０がより大きな溝５０および
５２間に離間されて設けられ、そして別の群のよ
り小さな溝６２，６４が溝４８および５２間に離
間されて設けられる。

第４図と第５図とを比較すると、第４図の符号
Ａで指示される溝５０および符号Ｂで指示される
溝５２は第５図に示される位置へとピン３２の回
りを180度回転されていることが注目される。第
２図を再び参照すると、第４および５図の断面形
体は支柱３０の長さの1/2以上離れた間隔での形
体である。180度の回転であることから、第４図
と第５図との差異は溝のピツチ長の約1/2に相応
する。従つて、各溝３４の全ピツチは支柱３０の
長さよりも大きい。

一連の大寸および小寸の溝３４が示されている
のではあるが、本発明では、支柱の周囲に沿つて
ほぼ均等に離間された単に３つの大きな溝で設け
られえる。小さな溝は完全に除外しえる。その代
りに、均一寸法の溝をピンの回りに３本よりも多
かれ少なかれ形成しえる。

第３図を次に参照すると、符号６６で全体的に
示される本発明の別の実施例による歯科用支柱が
示されており、そして複数の溝７０を形成された
ピン６８を包含する。第２図に関連して説明され
たのと同様な配列の溝が第３図においても利用さ
れることができ、それ故、その構成を繰返し説明
する必要はないと考える。ピン６８の上端部７４
は面取りされる。しかしながら、ピン６８の下端
部７６はテーパ付けられそして丸形前方先端部７
８で終端する。下端部７６では、前方先端部７８
が溝切りされずかつピンの溝により形成される直
径よりも小さな縮少直径を有するように、溝７０
はテーパ部分が溝により形成される直径と等しく
なる位置で終端する。前方テーパ付き端部７６に
よつて、支柱を穴内に案内するのを助長するよう
作用する穴内へのピンのより容易な挿入のための
案内端部を提供される。

次いで第６〜８図を参照して、本発明の歯科用
支柱３０，６６の使用方法を簡潔に説明する。一
例として、歯の上端部を破損された歯肉８２内の
歯根８０が示されている。歯は、まず、典型的に
適当な上面８４を設けるように切断される。歯根
８０上に上部構造体を形成するために、歯科用支
柱のような、支持部材を要求される。

最初に、穿孔しそして歯根にある根管部分８６
に沿つて歯髄を除去する周知の根管治療が施され
る。続いて、拡大された穴８８が挿入される歯科
用支柱の周縁に相応した寸法で歯に穿孔される。
セメント９０が次いで穴８８内にそしてそのとき
穴８８内に挿着された歯科用支柱９２、すなわち
本発明による支柱３０または６６へと入れられ
る。セメント９０は溝により画定される溝を充填
しかつまたピン自体の周縁を取り囲む。支柱９２
の上端部９４が歯根の表面８４上に上方へ伸延す
る。上部構造体９６が次いで歯科技術において周
知の通常の技術によつて歯根上に適当に形成でき
る。上部構造体９６は歯科用支柱９２の上端部９
４に支持されかつそれにより適所に確実に維持す
る。

第１図に示された型の従来の歯科用支柱１０と
比較して本発明の歯科用支柱の作用能力を試験す
るために、12本の小臼歯が歯髄を露出するよう切
削された。歯髄への侵入はラウンド・ダイヤモン
ド・バーで遂行された。歯髄は次いで漸次により
大きなら旋ドリルを低速で使用して10mmの深さに
拡大された。６本の歯は第１図に示された型の従
来の歯科用支柱１０に対応した最終的な寸法であ
り、そして別の６本の歯は第２図に示されるよう
な本発明の多条ら旋溝付き支柱３０に対応した最
終的な寸法である。最終の寸法付けの後に、根管
は空気を管内に約１分間吹き込むことにより乾燥
された。

６回分のオキシ・リン酸亜鉛（Zinc
oxyphosph−ate）セメントが製品仕様に従つて
準備された。１回分にき１本の従来の支柱１０並
びに１本の本発明の歯科用支柱３０がセメントを
根管内に導入するようレンチユロ・スパイラル
（Lentulo spiral）を使用しかつ支柱を覆うよう
ブラシを利用してセメント結合された。被覆され
た支柱はセメントを準備された管内に挿入されそ
して30分間据え置かれた。その後に、支柱をセメ
ント結合された12本全ての歯をプラスチツク・カ
ツプ内に配置して湿度100％で保持した。17時間
経過後に、支柱をセメント結合された12本の歯に
ついてチヤテイロン（Chatillon）試験装置を用
いて抗張力試験を行なつた。その結果は、本発明
の支柱３０は従来の支柱１０よりも約20％大きな
保持力であることを示した。

加えて、セメント被覆支柱をそれらの対応する
根管内に挿入する際に、本発明による新規な支柱
３０を使用することは、より有効に排気作用を行
えることが判明した。一実例において、従来の支
柱１０の挿着時には、管内に形成される液圧によ
り押し出された。本発明の新規な歯科用支柱３０
は、いかなる液圧をも発生することなしに、最初
の挿入操作で完全に着座された。

本発明の支柱３０の保持力の増加は、主とし
て、第４および５図に最も良く示されるように、
入れられたセメントによりそれらのスパイラル状
に溝切りされた溝に生じるくさび止め作用と同様
に設けられる多条ら旋スパイラル状溝の効果とし
てピンの長さに沿つた増大された外面によると考
えられる。

第４および５図に示されるように、断面部分は
細長い支柱に沿つたいづれの部位でも得られるこ
とに注目すべきあり、各々のこのような断面部分
には、溝により縮小された直径を有する支柱の非
常に小さな部分のみを有して、この大寸側直径の
より大きな外周面を設けられる。このことは第１
図の従来の支柱に関連して説明したこととは逆で
ある。その結果、第１図の従来の支柱１０のねじ
１８での縮少された直径で設けられるような実質
的に縮少された直径を有する断面がないので、本
発明の支柱３０または６６が折れる恐れはない。

本発明の支柱３０，６６の溝構造によつて、い
かなる断面部分も、支柱３０，６６の垂直軸回り
に角度的に変位されていることを除き、他のいか
なる断面部分とも同一の形体を有することにまた
注目すべきである。このことは第４および５図に
示されており、そこにおいて只一つ異なることは
溝の位置が約180度回転されていることである。
しかしながら、これらの断面部分の周縁形体は実
質的に同一である。

本発明の一実施例において、歯科用支柱３０，
６６の長さ方向長さは約19.mm（．750インチ）で
あり、そして長さ方向に配設される溝３４，７０
のピツチは約１回転／25.4mm（１回転／インチ）
である。外面大寸直径は各支柱について約0.9855
mm（．0388インチ）である。より大きな溝４８，
５０，５２の幅は約0.229mm（．009インチ）であ
り、そして狭い溝５４〜５６の幅は約0.127mm（．
005インチ）である。より大きな溝および狭い溝
はそれぞれ溝の先端に生ずる角度が約90度のＶ字
形である。より大きな溝の深さは約0.076〜0.102
mm（．003〜．004インチ）でありそして狭い溝の
深さは約0.051mm（．002インチ）である。支柱６
６の前方端部７６は約3.05mm（．120インチ）の
長さ方向長さを有する。しかしながら、個々の歯
や個々の治療形体に適合するのに要求されるとこ
ろに従つて、支柱の異なつた寸法や間隔が利用で
きることは明らかである。

上述の説明で支柱の軸に関する溝のピツチ角は
容易に計算できることが注目される。例えば、上
述した約9.855mm（．388インチ）の大きな直径は
支柱に約3.10mm（．122インチ）の円周を提供す
る。今、直角三角形の第１の辺を形成する開げら
れかつまつすぐにされた円周の長さを有し、そし
て直角三角形の第２の辺を形成するピツチの25.4
mm（1.0インチ）の軸方向長さを有すると、直角
三角形の斜辺は完全に１回転での溝の長さであ
る。かくして、第２の辺の長さ（25.4mm、１イン
チ）で分割された第１の辺の長さ（約3.10mm、．
122インチ）はピツチ角の接線と等しく、それに
よりこの場合において溝のピツチ角は支柱の軸に
関して約７度となり、それは明らかに10度以下と
なりえる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の歯科用支柱の斜視図。第２図は
本発明の一実施例にもとづく歯科用支柱の斜視
図。第３図は本発明の他の実施例にもとづく歯科
用支柱の斜視図。第４図は第２図の４−４線から
みた横断面図、第５図は第２図の５−５線からみ
た横断面図。第６図は本発明の歯科用支柱を利用
するために歯根の準備を示す歯根を通してみた縦
断面図。第７図は第６図に示すものと類似の縦断
面図であつて、本発明の挿入された歯科用支柱を
示す。第８図は第７図に示すものと類似のもので
あつて、歯根上に置かれた修復歯を示す。 ３０，６６，９２……歯科用支柱、３４，７０
……ら旋溝、４８，５０，５２……大寸側（大き
な）溝、５４，５６，５８，６０，６２，６４…
…小寸側（狭い）溝。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 準備された歯根上の固定位置に修復歯を保持
   する歯科用支柱であつて、細長い円筒形ピンと、
   歯根中のセメント準備穴内に固定された前記ピン
   を保持しかつ該ピンを前記セメント準備穴内に挿
   入するさいの排気孔を形成するように該ピンに設
   けらてた溝手段とからなり、該溝手段は複数本の
   間隔をあけた外側ら旋溝になつており、該ら旋溝
   は前記ピンの縦軸のまわりに縦方向に設けられ、
   前記ピンの上部が歯根から外方に延びていて該ピ
   ンが前記歯根のセメント準備穴内に挿入されたさ
   いに修復歯が歯根上に固定されるように前記ピン
   が所定の長さを有していることを特徴とした歯科
   用支柱。 ２ 前記溝は前記ピンの所定の長さよりも大きい
   ピツチを有していることを特徴とした特許請求の
   範囲第１項に記載の歯科用支柱。 ３ 前記ピツチは１回転につき約25.4mm（１イン
   チ）で、かつ、前記ピンの長さは約19mm（0.750
   インチ）であることを特徴とした特許請求の範囲
   第２項に記載の歯科用支柱。 ４ 前記溝のうち少なくともいくつかは均等の寸
   法を有していることを特徴とした特許請求の範囲
   第１項に記載の歯科用支柱。 ５ 前記溝は可変寸法であることを特徴とした特
   許請求の範囲第１項に記載の歯科用支柱。 ６ 前記溝のうちの第１群は第１寸法を有し、前
   記溝のうちの第２群は前記第１寸法よりも小さい
   第２寸法を有していることを特徴とした特許請求
   の範囲第１項に記載の歯科用支柱。 ７ 前記溝のうちの前記第１群は前記ピンの周囲
   に等間隔で設けられ、また、前記溝のうちの前記
   第２群は前記第１群の隣接溝間に設けられている
   ことを特徴とした特許請求の範囲第６項に記載の
   歯科用支柱。 ８ 前記第１群には３つの溝があり、また、前記
   第１群の隣接溝間で等間隔で設けられた前記第２
   群の２つの溝があることを特徴とした特許請求の
   範囲第７項に記載の歯科用支柱。 ９ 前記溝はＶ字形溝になつていることを特徴と
   した特許請求の範囲第１項に記載の歯科用支柱。 １０ 前記ピンの前方端にテーパが付けられてい
   ることを特徴とした特許請求の範囲第１項に記載
   の歯科用支柱。 １１ 前記溝の深さは隣接溝間の間隔よりも小さ
   いことを特徴とした特許請求の範囲第１項に記載
   の歯科用支柱。 １２ 前記ピンは大外径を有し、前記溝は小径を
   画定する深さまで前記ピンに切り込まれ、また、
   前記ピンの縦軸にそつてみた任意の断面において
   前記小径におけるよりも前記大径における周囲長
   が大きくなつていることを特徴とした特許請求の
   範囲第１項に記載の歯科用支柱。 １３ 前記複数のら旋溝が前記ピンの縦軸にそつ
   て共通面内にまで延びていることを特徴とした特
   許請求の範囲第１項に記載の歯科用支柱。 １４ 前記各ら旋溝は別個のら旋通路を有してい
   ることを特徴とした特許請求の範囲第１項に記載
   の歯科用支柱。 １５ 前記ピンの前記縦軸にそつた任意の点にお
   ける断面が任意の他の点における別の断面と同一
   であり、前記両断面が前記縦軸のまわりに角度を
   付けて配向されていることを特徴とした特許請求
   の範囲第１項に記載の歯科用支柱。