JPH0376662B2 - - Google Patents

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JPH0376662B2
JPH0376662B2 JP59112446A JP11244684A JPH0376662B2 JP H0376662 B2 JPH0376662 B2 JP H0376662B2 JP 59112446 A JP59112446 A JP 59112446A JP 11244684 A JP11244684 A JP 11244684A JP H0376662 B2 JPH0376662 B2 JP H0376662B2
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JP
Japan
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fibers
softening point
sheet
fiber
molding
Prior art date
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JP59112446A
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JPS60255424A (ja
Inventor
Tadayoshi Murakami
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS60255424A publication Critical patent/JPS60255424A/ja
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は成形用複合シートに関するものであ
り、更に詳しくは織編物と不織シートを積層して
なる成形用複合シートに関するものである。
「従来技術」 車輛用内装材等として繊維シートとプラスチツ
クシートを積層した複合シートを熱成形すること
は公知である。しかしながら、かかる複合シート
は硬くて重いこと、ボリユーム感およびクツシヨ
ン性が乏しいこと、吸汗吸湿性がないこと、通気
性に乏しいこと等の欠点を有している。このよう
な欠点を解決するためプラスチツクシートを発泡
体にする試みもあるが、発泡体の場合成形温度が
低温過ぎると成形性が不十分であつたり、成形後
の形態安定性に欠ける欠点があり、一方成形温度
が高温過ぎると発泡が破壊されて硬化しクツシヨ
ン性、ボリユーム感が消失し、特にコーナ部でこ
の傾向が大きく所望する形状に忠実にかつ外観の
すぐれた成形品を得ることが困難となる欠点を生
じる。いずれにしても表面の繊維シート槽とプラ
スチツク槽の両方を効果的に熱成形してすぐれた
外観およびボリユーム感、クツシヨン性に富む成
形品を得ることは不可能である。
「発明の目的」 本発明はすぐれた熱成形性を有し、かつボリユ
ーム感、クツシヨン性に富み、しかも成形後外観
および形態安定性のすぐれた成形品を与える成形
用複合シートを提供するにある。また、通気性、
吸汗性、吸音性の良好な成形用複合シートを提供
するにある。
「発明の構成」 本発明はグランドまたはバツクが低軟化点高伸
長性繊維、パイルまたはフロントが高軟化点繊維
で構成された編織物と、熱接着性バインダーおよ
び/またはニードルバンチングによつて結合され
た目付50〜1000g/m2の不織シートとを編織物の
低軟化点高伸長性繊維側が不織シート側になるよ
う積層してなることを特徴とする。
本発明において用いられる編織物はグランドま
たはバツクが主として低軟化点高伸長性繊維から
なり、パイルまたはフロントが主として高軟化点
繊維からなる編織物である。該編織物はグランド
またはバツクを構成する低軟化点高伸長性繊維が
すぐれた熱成形性および成形後の形態安定性を付
与すると共にパイルまたはフロントを構成する高
軟化点繊維が熱成形後も繊維の形態を保持し、し
かも成形後柔軟性、弾発性を保持しすぐれた外観
とクツシヨン性、タツチを与える。したがつて、
高軟化点繊維は布帛内で平面的あるいは立体的に
屈曲して成形時の荷重(伸張)の負担をしない構
造であることが好ましい。たとえば編織物でのパ
イルもしくは起毛構造においてグランド部となる
組織を主として低軟化点高伸長性繊維、パイルも
しくは起毛部を主として高軟化点繊維で構成する
のが特に好ましいが、その他多重組織のような立
体構造組織の繊維シートであつてもよい。特にす
ぐれた二方向(二次元的)伸長性を得るためには
編地が好ましく、更に成形後のコーナー部で地の
透け等を目立ちにくくするためパイル、起毛等の
表面効果をもつた編地たとえばシンカーパイル編
のような丸編地、トリコツト、ダブルラツセルの
ような経編地がより好ましい。特に捲縮加工され
た高軟化点繊維は伸長性が大きく崇高性に富むの
が特長である。
低軟化点高伸長性繊維としては、共重合ポリエ
ステル繊維、共重合ナイロン繊維、共重合ポリア
クリロニトリル系繊維、ポリオレフイン系繊維、
ポリ塩化ビニル繊維、高速紡糸によつて得られる
高配向度未延伸のポリエステル繊維、ポリアミド
繊維およびそれら繊維を形成するポリマーの2種
以上、またはそれらポリマーの1種と他のポリマ
ーを混合紡糸、複合紡糸して得られる繊維が挙げ
られる。特に複屈折率Δnが0.01〜0.10就中0.02〜
0.08のエチレンテレフタレート系ポリエステルの
高配向度未延伸繊維が好ましい。該繊維は通常軟
化点が240℃以下、特に80〜250℃、更には140〜
230℃の繊維が好ましく、高軟化点繊維の種類、
成形温度等によつて適宜選んで用いられる。高軟
化点繊維との軟化点差が10℃以上であることが好
ましく、更には15℃以上であることが特に好まし
い。また低軟化点のほかに高伸長性を有すること
が必要である。通常切断伸度50%以上、好ましく
は100%以上、更に好ましくは150%以上の繊維で
ある。特に布帛としては常温では形態安定性を保
持するため経、緯方向に比較的大きな伸長応力を
有し、成形温度附近たとえば120℃以上で経方向、
緯方向共に伸度200%以上、100%伸長時応力0.7
g/d以下である繊維をグランドに用いた布帛が
好ましい。常温または染色仕上中には高い伸長応
力を有し成形温度で低伸長応力となるよう低軟化
点繊維と高伸度繊維とを適宜混用することもでき
る。
一方、高軟化点繊維としては、ポリエステル、
ポリアミド、アラミドのような合成繊維、綿、レ
ーヨン、麻、羊毛のような天然繊維等の通常軟化
点が170℃以上、好ましくは230℃以上の繊維が例
示され、使用する低軟化点高伸長性繊維によつて
適宜選んで用いられる。しかしながら、耐摩耗性
等から延伸、配向結晶化させたポリエステル繊
維、ポリアミド繊維等が特に好ましく、またフイ
ラメント、ステープルいずれであつてもよい。
上記低軟化点高伸長性繊維および/または高軟
化点繊維はポリマー製造段階または製糸段階もし
くは繊維形成後任意の段階で難燃性、制電性、防
汚性、可染性、撥水性、撥油性、抗菌性、弾発
性、柔軟性、熱・光安定性、耐熱性、難溶融性等
の改質処理もしくは着色を施すことができる。ま
た布帛とした後該性能を付与する加工や染色、捺
染等による着色、パイル面の部分凹凸加工等を行
うこともできる。また高軟化点繊維と導電性繊維
を混用して制電性を付与することもできる。
一方、布帛と積層される不織シートとしては、
綿、再生セルロース、羊毛のような天然または再
生繊維、ポリアルキレンテレフタレート、ポリア
ミド、ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル、
アラミド、ポリフエニレンスルフイツド、フエノ
ールホルマリンのような合成繊維等を平行配列法
(繊維をマシン方向に配列するよう堆積)、交差配
列法(繊維をマシン方向に対し傾斜角を持つて堆
積)、平行交差配列法(平行配列と交差配列の組
合せ)、ランダム配列法(無作為に堆積)および
それらの組合せによつて不織状に形成したシート
をニードルパンチングおよび/または熱接着性バ
インダーによつて結合したシートが挙げられる。
特に、使用する繊維としては熱接着バインダーお
よび編織物で使用する低軟化点高伸長性繊維より
高い軟化点、通常20℃以上高い軟化点をもつ繊維
が好ましい。繊維はフイラメント、ステープルい
ずれであつてもよい。特にアルキレンテレフタレ
ート系ポリエステルを主体としたポリエステル繊
維が好ましい。特に中空またはU字形、〓型のよ
うな異形断面の捲縮繊維が崇高でかつ弾性に富む
ことから好ましい。繊度は特に限定されるもので
はないが、合成繊維では通常1〜20d程度が適当
である。不織布構成繊維は用途により各種改質た
とえば制電性、難燃性等を付与した繊維が好まし
いが、疎水性合成繊維と親水性繊維、可燃性繊維
と難燃繊維等組合せてもよい。更に吸音性を改良
するためには高比重フイラーを配合した繊維が好
ましい。また不織シートはニードルパンチング、
熱接着性バインダー等を用いて結合されるが、成
形性および成形後の形態保持性を考慮するとき熱
接着性バインダーを用いた不織シートが好まし
い。熱接着性バインダーとしてはウエブ構成繊維
より低軟化点の熱接着性樹脂および/または繊維
が挙げられるが、特に熱接着性繊維をウエブ製造
に当り混繊したものが好ましい。
用いる不織シートは通常目付50〜1000g/m2
ことに150〜800g/m2、厚み1〜100mm、好まし
くは2〜20mm、見掛け密度0.5g/c.c.以下、好ま
しくは0.05〜0.3g/c.c.である。バインダーは発
泡性であつてもよく、また熱伝導性やマイクロ波
を吸収し易い物質を配合し加熱成形時の昇温性を
改良したり、加熱手段と組合せて成形性を改良す
ることもできる。
熱可塑性バインダー含有量は得られる不織シー
トの重量に対し2〜50重量%が好ましく、更には
5〜30重量%が特に好ましい。繊維状バインダー
としては芯成分を高軟化点ポリマー、鞘成分を低
軟化点とした複合繊維や、イソフタル酸、5−ナ
トリウムスルホイソフタル酸、ネオペンチルグリ
コール、アジピン酸、ジエチレングリコール等の
付加的成分を共重合したアルキレンテレフタレー
ト共重合ポリエステル繊維が接着性、成形性等か
ら特に好ましい。
上記、編織物と不織布は編織物の低軟化点高伸
長性繊維側が不織シート側になるように積層さ
れ、ニードルパンチングおよび/または接着剤に
より接合され成形用複合シートが製造される。接
着剤としては粉末状、不織布状のものが好まし
く、また熱可塑性のものが特に好ましい。
第1図は本発明による成形用複合シートの1例
を示す説明図であり、1は編織物であり、1aは
高軟化点繊維パイル、1bは低軟化点高伸長性繊
維グランドである。また、2は不織シートであ
り、3は接着剤層である。
かくして得られた複合シートは真空成形法、圧
空成形法、深絞り成形法等により加熱成形され
る。通常加熱成形温度は100〜180℃程度であり、
好ましくは120〜150℃である。
第2図に熱成形品の一例を示す。
「発明の効果」 本発明によるときは、すぐれた成形性を有し、
かつ軽量でボリユーム感、クツシヨン性に富み、
しかも成形後外観および形態安定性のすぐれた成
形品を与える成形用複合シートを提供することが
できる。また、通気性、吸汗性、吸音性、保温性
等にすぐれることも大きな特長である。
したがつて、車輛、航空機、船舶等の内装材た
とえば天井材、椅子張り材、ドアトリム、カーペ
ツト等の他、ベビーバスケツトや家具外装材とし
て広く応用することができる。
以下、実施例により本発明を説明する。なお、
本発明における繊維の軟化点とは、一定の速度で
加熱したとき繊維が急激に変形しやすくなる温度
を云い、下記方法によつて測定した。
繊維1本または数本を束にした糸条に0.01g/
dの荷重を加えて空気中で1℃/分の速度で昇温
したときある温度範囲に達したとき収縮が起こる
が荷重が一定になるように収縮させる。このとき
の試料繊維の寸法変化と温度との関係をグラフに
してその変化が急激に起こる温度を軟化点とし
た。
また、繊維の切断伸度はJIS L−1070−78によ
つて測定した。
実施例 フロントにポリエチレンテレフタレート延伸フ
イラメント糸75d/36f、ミドル及びバツクに△n
=0.03のポリエチレンテレフタレート高配向度未
延伸糸(軟化点217℃、伸度200%)75d/36fを用
いた28Gトリコツトのフルカツト起毛生地(A)と、
パイル部にポリエチレンテレフタレート延伸仮撚
捲縮加工糸(軟化点240℃)150d/48f、グランド
部に△n=0.03のポリエチレンテレフタレート高
配向度未延伸糸70d/36fを用いた20Gシングルパ
イル生地(B)をそれぞれ不織シート(ポリエチレン
テレフタレートカツトフアイバー/ポリエチレン
テレフタレート・イソフタレート系ホツトメルト
カツトフアイバー70/30重量比、厚み15mm、重量
500g/m2、平行交差配列、ニードルパンチング)
にポリエステル系ホツトメルト接着シート(ダイ
ナツクテープ:東洋紡績社製)を用い熱融着ラミ
ネート法で積層し複合材を得た。
この複合材を加熱プレス成型法により150℃×
1分の条件で屈曲形状を有するシートに成形し
た。この間の成型性は極めて良好であり、しかも
得られた成型シートはボリユーム感、クツシヨン
性、通気性があり、外観もすぐれることからベビ
ーバスケツト及び椅子張り等に利用して好適であ
つた。
また、使用中の形態保持性もよく剥離等を生じ
ることなく耐久性もすぐれていた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による成形用複合シートの1例
を示す説明図であり、1は編織物、2は不織シー
ト、3は接着剤である。また、第2図は複合シー
トから熱成形された成形品の1例を示す説明図で
ある。 1:編織物、1a:高軟化点繊維パイル、1
b:低軟化点高伸長性繊維グランド、2:不織シ
ート、3:接着剤。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 グランドまたはバツクが低軟化点高伸長性繊
    維、パイルまたはフロントが高軟化点繊維で構成
    された編織物と、熱接着性バインダーおよび/ま
    たはニードルパンチングによつて結合された目付
    50〜1000g/m2の不織シートとを、編織物の低軟
    化点高伸長性繊維側が不織シート側になるよう積
    層してなることを特徴とする成形用複合シート。 2 不織シートがウエブ構成繊維より低軟化点の
    熱可塑性樹脂および/または繊維からなる熱接着
    性バインダーによつて結合されてなる特許請求の
    範囲第1項記載の成形用複合シート。 3 熱接着性バインダー含有量が不織シートに対
    し5〜50重量%である特許請求の範囲第2項記載
    の成形用複合シート。
JP59112446A 1984-05-31 1984-05-31 成形用複合シ−ト Granted JPS60255424A (ja)

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JP59112446A JPS60255424A (ja) 1984-05-31 1984-05-31 成形用複合シ−ト

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JP59112446A JPS60255424A (ja) 1984-05-31 1984-05-31 成形用複合シ−ト

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JPS60255424A JPS60255424A (ja) 1985-12-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62252088A (ja) * 1986-04-25 1987-11-02 日本電熱株式会社 遠赤外線放射体
JPH02190327A (ja) * 1989-01-20 1990-07-26 Chisso Corp 結露防止材
JP6851624B2 (ja) * 2017-05-24 2021-03-31 株式会社ユニチカテクノス 保護帽用インナーキャップ

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