JPH0375906A - 多軸機構の制御方法及び装置 - Google Patents

多軸機構の制御方法及び装置

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JPH0375906A
JPH0375906A JP21265889A JP21265889A JPH0375906A JP H0375906 A JPH0375906 A JP H0375906A JP 21265889 A JP21265889 A JP 21265889A JP 21265889 A JP21265889 A JP 21265889A JP H0375906 A JPH0375906 A JP H0375906A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、直接駆動多関節形ロボット等のごとき多軸機
構の制御方法及び装置に係り、特に、多軸機構を速度制
御もしくは位置制御して駆動する際に、高い動作軌跡精
度をうるに好適な速度指令もしくは位置指令及び駆動力
指令を生成する技術に関する。
〔従来の技術〕
多軸機構は、直列軸連結形と並列軸連結形とに分類でき
る。かかる多軸機構の制御においては。
軸間干渉により動作軌跡の精度が影響されることから、
軸間干渉の除去が問題となっている。
直列軸連結形の多軸機構としては、従来、例えば■電気
学会論文誌り編107巻第1号(1987年)第1頁〜
第8頁に記載されたものが知られている。同文献によれ
ば、遠心力等の非線形作用力が小さい複数の駆動軸から
なる機構において、各軸の駆動力指令を各々定数倍し、
これを加算して新たな駆動力指令をソフトウェア的に生
成することにより軸間干渉除去を行う方法が論じられて
いる。
また、■特開昭61−169905号公報に多関節形ロ
ボットの動作軌跡精度を高めるため、位置制御系の伝達
特性の逆特性を位置指令に乗算して修正位置指令を生成
することにより、軸間干渉除去と応答遅れの打ち消しを
はかる方法が述べられている。
また、■特開昭64−20988号公報に、並列軸連結
形直接駆動多関節形ロボットの動作軌跡精度を高めるた
め、機構的又は、制御的に非線形作用力の除去と軸間干
渉の除去を行う方法が述べられている、。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、直列軸連結形多軸機構に関する上記の従
来技術のは、非線形作用力に対する補償がなされていな
い。したがって、高速動作時に作用する遠心力等の非線
形作用力が大きい条件下では、軸間干渉を除去すること
ができない。このため、高速動作時の動作軌跡精度を高
められないという問題がある。
また、位置指令の逆伝達特性補償を行う上記従来技術■
は、軸間干渉が存在する駆動系では逆伝達関数が複雑な
式になる。このため、逆伝達特性補償演算に多くの演算
時間を要し、制御系のサンプル周期を短くできず、制御
が粗くなって動作軌跡精度を高められないという問題が
ある。
他方、並列軸連結形の従来技術■によれば、リンクやベ
ルト等の動力伝達部材を介して動力を伝達する構成を有
することから、駆動装置の負荷イナーシャは低減できる
。しかし、動力伝達誤差が大きいため、上記従来技術■
のような動作指令生8 威力法では、動作軌跡精度向上に一定の限界かある。
本発明の目的は、軸間干渉と非線形作用を除去し、また
低速域から高速域までの広い範囲にわたってサンプリン
グ周期を短縮化し、動作軌跡精度を向上させることがで
きる多軸機構の制御方法及び装置を提供することにある
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明の制御方法は、複数の
駆動軸が連関してなる多軸機構の制御方法において、各
軸の駆動力指令に制御対象軸との軸間干渉除去ゲインを
乗じてその総和を当該対象軸の修正駆動指令とする一方
、各対象軸の速度又は位置指令に速度又は位置制御系の
逆伝達関数を乗じて対象軸の修正速度又は修正位置指令
とすることを特徴とする。
さらに、具体的には、駆動軸数もしくは主要干渉軸数を
nとしたとき、各軸の速度指令θi1(但し、i=1.
・・・・・・n、以下同じ)と速度出カθ量の偏差を基
に各軸駆動力指令τlを生成し、この各軸駆動力指令で
1と軸間干渉除去ゲインαJ。
の積和としてj軸修正邦動力指令ττ(=3.αJ。
τi)を生威し、速度制御モードのときは速度制御系の
周波数(S)領域又は離散時間(Z)領域における駆動
軸間閉ループ伝達関数[GJ+ (s)]又は[GJI
(Z)]と、速度指令交流考慮した直流成分Fjnir
から、下式%式%)]) ]) ) に基づき修正速度指令を生威し、位置制御モードのとき
は位置制御系の周波数(s)領域又は離散時間(z)領
域における原動軸開閉ループ伝達関数[PJI(S)]
又は[PJl(Z)]と、位置指令交流成分C)Jr(
s)又は(EIJ、(Z)と直流成分0゜j、から、下
式 %式%)]) )]) ) に基づき修正位置指令を生成することを特徴とする。
なお、前記速度の直流成分19nirと位置の直流成分
0n1rを前回サンプル時の検出量とし、この検出量と
今回指令値との偏差をそれぞれ交流成分とし、交流成分
ラプラス又はZ変換量を偏差のステップ関数として表現
することが望ましい。
また、各軸の開力指令が一定のしきい値を越えたとき、
前記軸間干渉除去ゲインをαJJ”1+α、(、≠、)
=0に設定するとともに、速度又は位置指令を[θ、+
r] −1:′o−+、]又は[θJ、]−[θarl
 1こ設定することが望ましい。
また、前記軸間干渉除去ゲインの軸間角と負荷条件に対
する最適値をテーブル化して記憶し、軸間角と負荷の検
出値に基づき最適軸間干渉除去ゲインを設定することが
望ましい。
また、各軸間角と負荷条件に対する最適軸間干渉除去ゲ
インを設定するに当り、軸間角と負荷検1 出値から理論的に求められる軸間干渉除去ゲイン値近傍
で複数段階に変化させ、速度制御系又は位置制御系の制
御対象軸aに対する他の軸]伝達特性[G、]を求め、
応答周波数帯域において下式(但しεはしきい値) が成立するように軸間干渉除去ゲインを設定することが
望ましい。
上記制御方法を実現する本発明の多軸機構の制御装置は
、次の構成とすることができる。
すなわち、軸間干渉除去部と位置又は速度の修正指令生
成部と中央処理部とを含んでなり、軸間干渉除去部は廓
動力指令生成部の後段に配置され、干渉除去に当り必要
な軸間干渉除去ゲインα41(後述の(6)式参照)の
演算に必要な状態量(軸間角、負荷)は検出器により検
出され、中央処理部でα、1が実時間設定される。軸間
干渉除去部は軸間干渉除去ゲインα6.と駆動力指令τ
、の乗算及び軸部の加算(埜、τL)をディジタル演算
も1.1°′ 2 しくはアナログ演算により行い、修正駆動力指令変換部
又は増幅部を介して各軸の駆動装置に出力する構成とす
る。
また、速度又は位置の修正指令生成部は、中央処理部内
で速度指令値又は位置指令値を基に後述の(13)式又
は(18)式に基づきディジタル演算を行い、修正速度
指令又は修正位置指令を生成する。
〔作用〕
このように構成されることから、本発明の制御方法によ
れば、次の作用により上記目的が達成される。
すなわち、基本的に、駆動力指令生成に係る軸間干渉除
去において、各軸の駆動力指令に制御対象軸との軸間干
渉除去ゲインを乗じてその総和(積和)を求め、これを
対象軸の修正駆動力指令とする。これにより、まず、駆
動制御部の伝達関数を簡素化できるとともに、非線形作
用力に因る軸間干渉成分(非線形干渉成分)は除去され
ないが、線形干渉成分は除去できる。次に、このように
して簡素化された速度又は位置制御系の伝達関数の逆特
性(逆伝達関数)を求め、この逆伝達関数を速度又は位
置指令に乗じて修正処理を施すことにより、上記非線形
干渉成分を打ち消した修正指令が生成されることになる
。この結果、軸間干渉及び非線形作用が有効に除去され
るとともに、逆伝達関数が簡略化されるので演算処理時
間が短縮され、これによりサンプリング周期を高密化で
きることから、低速から高速まで高精度の動作軌跡を得
ることが可能になる。
ここで、本発明の制御方法及び装置についての原理を説
明する。
多軸機構においては、前述したように、駆動軸間に干渉
作用や非線形作用があり、これらを除去することにより
動作軌跡精度を向上できる。ここでは、多軸機構の運動
を、駆動軸の回転運動に代表させて説明する。
一般に、対象とする駆動軸j (j=1.2.・・・・
・+n)の駆動力指令τ4、駆動力変換定数K T J
と駆動軸位置θJ、速度θJ、加速度θJの間には下式
の関係が戒りたつ。
ここで、右辺第1項は慣性項であり、第2項は遠心・コ
リオリカ項であり、第3項は重力等バイアス作用力を補
償するバイアス駆動力項である。また、i、に、Qはl
、2.・・・・・・、nをとり、関連軸の番号を表わし
、A J Ig B J h t g C4はそれぞれ
定数である。(1)式は下式のように書き換えられる。
ここで、(2)式が(3)式のように書き換えることが
できれば慣性項の軸間干渉が除去されることになる。な
お、A、は定数である。
(3)式への書換えができるためにはj@llH動力指
令τJ+ J軸修正駆動力指令τ4とすると、τ。
とτJの間に下式の関係が成立すればよい。
15− ・・・・・・(4) C+) +KTa詰ApJkll ekOt+KTJ−
’CJ:勤Ji(τl’KT1−”、黙Paktehろ
處−KTL−1C1)*−ま ただし、αaI=Kra−”AasAllKTt  ・
・・・・・(6)ここで、α。は軸間干渉除去ゲインで
あり、非線形作用力、バイアス作用力が無視できる程に
微小な場合には、(5)式は次の(7)式となり、軸間
干渉除去が実現できる。無視しえない場合は軸間干渉除
去は実現できない。
このように演算処理すれば駆動力伝達特性、すなわち駆
動力τ4と軸加速度θ、の関係は(2)式から(3)式
のように簡略化される。
6− 一方、多軸機構の駆動方法として、速度制御系としての
駆動方法と位置制御系としての駆動方法がある。まず速
度指令を直接与えて速度制御系として駆動する場合の速
度制御系の逆伝達特性を用いた非線形作用力除去方法に
ついて説明する。速度制御系は比例(P)動作を行い、
速度指令θ1rと速度出力θ−の偏差に比例定数に、を
乗算することにより駆動力指令が生成されるものとする
前記の駆動力伝達特性式(3)において、τjは(8)
式で示されるため(3)式は(9)式のように書き換え
られる。
τJ=KJ(θ1.−〇、)       ・・・・・
・ (8)・・・・・・(9) ここで、(5)式より、速度伝達特性を明らかにするた
め、速度指令、速度出力を(10)式のように直流成分
(添字に○を付して表わす)と交流成分(〜を付して表
わす)に分離すると(5)式は(11)。
(12)式のように書き直される。
(直流成分) ・ ・・・(1]) (交流成分) 周或数領域で扱い。
04□と記す。
ラプラス変換r=(ba、) AJJS+KTJKJ 〜G J J○、r□+δ          ・・・
  (12)これから、速度指令と速度出力の関係にお
いて(11)、(12)式右辺第2項以下が非線形作用
力により発生している項であり、修正速度指令を(13
)式のように定めることにより、直流成分、交流成分共
に指令値と出力が一致し、非線形作用力の影響を除去で
き、(14)式の速度伝達特性となる。
=OJro+0Jr1 (13) 0、二aJr。十〇4,1 ・・・・ (14) ここで、(12)式で示されているGJJの逆特性GJ
J−’を交流速度指令成分しこ乗算し、(13)式で交
流速度指令成分を生成することにより、(12)式では
速度制御系の応答周波数(ω=KTJKJ/AJJ)以
上では低下していた応答特性を補償して応答周波数を理
論的には無限大に拡げている。
ここで、例えば速度指令直流成分19aroとして前回
サンプル時速度検出量、同交流成分034.として今回
速度指令値と前回サンプル時速度検出量の偏差をとり、
交流成分のラプラス変換を偏差のステップ関数で表示す
ることにより修正速度指令を求めることができる。
次に多軸機構を位置制御系として原動する場合において
、位置制御系の逆転伝達特性を用いた非9− 線形作用力除去方法について説明する。位置制御系は位
置指令に対して比例微分先行形PID(I−PD)動作
を行い速度指令を生威し、速度制御系は比例動作を行う
ものとする。a軸の■−PD動作の積分、比例、微分各
制御ゲインをK It 。
K p 4. K n aと記すと位置指令Bjr、位
置出力03には次の関係が戒りたつ。
0 この場合も同様に(18)式に基づく修正位置指令を与
えることにより、非線形作用力の影響を除去できる。
なお、直流成分は(16)式の積分効果でFejr。→
OJoとなる。
0Jr=OJro+L−1 ・・・・・(15) (3) 、 (8) 、 (15)式より位置伝達特性
を直流成分と交流成分に分離すると下式が得られる。
(直流成分) KTjKJ(KrJ (Lr。−θJll) d t 
 KPJOJo) =CJ・(16) (交流成分) 周波数領域で扱い、L(IIIJ□)=011と記す。
んτ83十に丁JKJ(1+KDJ)  S2+KPJ
KJKDJS+KTΔに、+K IaA:P J 、1
0Jr1+γ           ・(17)ここで
例えば位置指令直流成分として前回サンプル時位置検出
量、同交流成分として今回指令値と前回サンプル時位置
検出量の偏差をとり、交流成分のラプラス変換を偏差の
ステップ関数で表示することにより、修正位置指令を求
めることができる。
以上、制御系が連続時間系で扱える場合について述へた
が、離散時間系で扱う必要のあるサンプル周期が系の応
答周期と比して十分小さくない場合は、離散時間系とし
てZ領域での扱いが必要であり、同様に実現可能である
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
葉よ失蒼狙 第1図に本発明の一実施例のブロック図を示す。
本実施例は、多軸機構(n軸)において、軸間干渉除去
と修正位置指令の生成により、位置制御特性の改善をは
かったものである。
通常、多軸機構では、動作開始点から動作終了点まで、
加速、等速、減速の各動作からなる制御が含まれる。多
軸機構の作業点の位置決め動作には、(1)FTP動作
と(2)連続軌跡動作の2種類がある。前者は動作開始
点から動作終了点まであらかじめ速度パターンを定めて
、速度制御で動作させ、動作終了点近傍のみ位置制御で
動作させて位置決めする動作である。後者は動作開始点
から動作終了点まで定められた軌跡に沿う動作であり、
補間位置目標値をサンプル周期毎に発生して位置制御で
動作させ、これにより高精度な軌跡を描く動作である。
したがって、高軌跡精度が要求されるのは後者であり、
位置制御系の軸間干渉除去と高応答化が要求されること
になる。
第1図に示すように、速度制御系は比例(P)動作、位
置制御系はI−PD動作により各々駆動力指令、速度指
令を生成する例である。I−PD動作は各軸位置偏差積
分量と位置の比例・微分量との偏差をとり速度指令を生
成するため、ステップ状の位置指令入力時にも通常のP
ID動作でみられる駆動力指令の突変を防ぐことができ
る利点がある。また、本実施例では速度制御系の応答を
高めるため更に速度フィードバックを行い、比例動作で
駆動力指令を生成する構成としている。
図示のように、n軸分の位置指令θJ、がサンプル周期
毎に入力されると、修正位置指令生成部101で(18
)式に基づく修正位置指令θ、rが生成され、出力され
る。次の速度指令生成部102では、修正位置指令θ、
rと位置検出量θ1からI−PD動作で速度指令θ4.
が生成される。そして1次の駆動力指令生成部103に
おいて、速度指令θ4゜と速度検出量0.の偏差から、
比例動作で駆動力3 指令で、が生成される。このτ、から非線形作用力とバ
イアス作用力の総和である補償用駆動力指令τJLを減
じた量が、軸間干渉除去部104に入力される。τJL
は(5)式の(K;:凡1八、Bih究OkOにK −
1Ct )に相当する。軸間干渉除去部104s では、軸間角と負荷条件により定まる軸間干渉除去ゲイ
ンαJiとの乗算と、各軸aについての積和へftJ 
I (i ’−τIL)を求め、修正i区動カ指令τJ
として出力する。軸間干渉除去ゲインα、iは、別途(
6)式により求めて入力されるようになっている。次に
てJにτJLを加算して元に戻し、増幅部105で増幅
して対象多軸機構の各軸の駆動装置上06に駆動力指令
TJとして入力される。これにより、多軸機構の各軸J
に駆動力が発生する。
このように軸間干渉除去有りで修正位置指令を生成する
方法を採用すると、軸間干渉除去無しで修正位置指令を
生成する場合と比して下式のように修正位置指令演算式
が簡素化される。なお、(18)式において、0jro
=O1速度積微小とした。
24 (軸間干渉除去無し) これにより演算時間の短縮、サンプル周期の短縮をはか
ることが可能になる。
なお、第工図実施例においては、修正位置指令生成部1
01をデジタル制御系とし、速度制御以降をアナログ制
御系としたものであるが、このデジタル・アナログの区
分は、第2図〜第4図のように変形することができる。
この区分の選択は、設計や経済性等の他の要素を考慮し
て決定する。
例えば、デジタル化すれば、センサ等の部品が少なくな
るが、演算処理の負担が増し応答性に制約が生ずる。一
方、アナログ化すれば、制御精度向上に寄与し得るが、
部品点数が増大して経済性が悪化する。
第1図は修正位置指令θ4rがD/A変換され、アナロ
グの位置θ4がフィードバックされる構成、第2図は速
度指令OJrがD/A変換され、アナログの速度OAが
フィードバックされる構成、第3図は駆動力指令τi−
τJLがD/A変換され、軸間干渉除去部104に入力
される構成、第4図は駆動力指令τ3+τ4LがD/A
変換され増幅部105に入力される構成である。
第5図〜第8図に、第5図〜第8図実施例を実現してな
る具体的なハードウェア構成図をそれぞれ示す。
第5図は第1図に対応し、位置・速度制御系をアナログ
制御系で構成した場合の動作指令生成に係る制御装置の
ハードウェア構成を示している。
中央処理部1は中央処理装置(CPU)2、リードオン
リーメモリ(ROM)3、ランダムアクセスメモリ(R
AM)4より構成される。中央処理部lは位置検出、修
正位置指令生成、軸間干渉除去ゲイン設定、A/D、D
/A変換管理等を行っている。中央処理部1からデータ
バス6を介して出力される修正位置指令OJrは、D/
A変換部23によりアナログ変換され、位置制御回路2
4においてアナログ位置検出器2↓(例えばポテンショ
メータ)から構成される装置フィードバック信号OJを
基に、I−PD動作に基づきアナログ速度指令θ、rを
生成する。次に速度制御回路上2においてアナログ速度
検出器20(例えばタコジェネレータ)から入力される
速度フィードバック信号θ、を基に、比例動作によって
駆動力指令τ4を生成する。そして、このτ4からD/
A変換部15より出力される補償用駆動力指令τJLを
減算する。つづいて軸間干渉除去部140乗算部16に
おいて、中央処理部1より送信された軸間干渉除去ゲイ
ン指令αJ、を乗算して、アナログ乗算量α1.(τj
−τ、I7)を生威し、同加算部17にて各軸(j軸)
毎に乗算量の総和ΣαJl(τ、−で1+、)、=1 =τ4を求める。これにD/A変換部15から出力され
る補償用駆動力指令τJ1.を加算して修正駆動力指令
で4千で41、を生成し、これを増幅部工8で増幅して
、駆動装置に出力される。これにより多軸機構]−9が
駆動される。
多軸機構19の各粁動軸にはアナログ速度検出7 器20、アナログ位置検出器21が設けられており、各
出力は前述のように速度制御回路上2、位置制御回路2
4にフィードバックされる。また、位置検出量はA/D
変換部25にてディジタル量に変換され、−時記憶回路
7を介して中央処理部1に取り込まれ、多軸機構の各軸
動作が中央処理部↓にて監視可能な構成となっている。
なお、暉動装置廓動時には、速度に依存する逆起電力カ
釦区動装置の入力電圧を減するように作用するが、本装
置は定電流制御がなされていて増幅部18出力電圧と発
生暉動力の間には比例関係が成立するものとする。また
、第5図中の増幅部変換定数KAJKTイ’/Kを第1
図ではKTJと記した。
第6図は、第2図に対応し、位置制御部をディジタル制
御により行う場合の動作指令生成に係る制御装置のハー
ドウェア構成である。位置検出量D aはアナログ量と
してフィードバックする必要は無いのでエンコーダ等の
ディジタル検出器を用いる。速度Ojはアナログ量でフ
ィードバックを行うため、タコジェネレータ等の速度検
出器を用8− いてもよい。しかし、アナログ位置検出器出力の微分信
号もしくはディジタル位置検出器出力の周波数・電圧(
F/V)変換信号を用いてもよい。
位置検出器21信号は位置検出回路11、−時記憶回路
7を介して中央処理部↓に取り込まれる。
中央処理部上では修正位置指令、位置検出量からI−P
D動作アルゴリズムに基づき、サンプル周期毎に速度指
令が更新される。そして、D/A変換部」○でアナログ
変換され、速度制御回路上2において、速度検出器20
より得られる速度フィードバック信号との偏差に基づき
原動力指令で。
が生成される。この駆動力指令τ、から補償用駆動力指
令τJLを滅した成分が軸間干渉除去部]4に入力され
、ここにおいて修正駆動力指令τ、が生成される。これ
にD/A変換部15から出力される補償用駆動力指令で
4Lが加算され、増幅部18に送られ、駆動装置に出力
される。
第7図は第3図に対応し、位置・速度制御部をディジタ
ル制御により行う場合の動作指令生成に係る制御装置の
ハードウェア構I戊である。位置、速度検出量共アナロ
グ量としてフィードバックする必要が無いので速度検出
器を省くことができ簡易な構成とできる。位置検出器2
1としてはエンコーダ等ディジタル検出器を用い、中央
処理部lで修正位置指令の生成、位置制御のI−PD動
作、速度制御の比例動作等を行い駆動力指令τ−τJL
を生成する。これがサンプル周期毎にD/A変換部22
でアナログ変換され、軸間干渉除去部14において修正
駆動力指令が生成される。そしてD/A変換部15より
出力される補償用駆動力指令τJLと加算され、増幅部
18を介して、駆動装置に出力される。
第8図は第4図に対応し、位置・速度制御部、軸間干渉
除去部をディジタル制御により行う場合の動作指令生成
装置のハードウェア構成である。
位置検出器21としてはエンコーダ等ディジタル検出器
を用い、中央処理部上で修正位置指令の生成、位置制御
のI−PD動作、速度制御の比例動作、補償用駆動力指
令の減加算、軸間干渉除去部+τJLを生威し、サンプ
ル周期毎にD/A変換部22でアナログ変換して増幅部
18に送られ駆動装置に出力される。
ここで、第5図〜第7図に示したアナログ軸間干渉除去
部14の具体的構成について第9図〜第11図に示す。
軸間干渉除去部14は乗算部16と加算部17の2段構
成となっている。乗算方法として、次の2方式が考えら
れる。なお、第9図〜第11図において、駆動力指令を
τi′と記すがこれは前述のτi−τIL相当量を意味
するものとする。
(I ) lli動力指令を演算増幅する方式(n)駆
動力指令を非線形増幅する方式通常軸間干渉除去ゲイン
αJ、は各軸駆動力指令の極性が同一の場合O≦−αJ
、≦−1で与えられる。
〈方式(I)について〉 増幅率は演算増幅回路の抵抗比により定まることから、
中央処理部1から送信される指令に基づき抵抗値可変と
できる方式としては、下記2方式が考えられる。
1− (1)指令値をD/A変換することにより得られるアナ
ログ電圧を印加することにより抵抗値可変となる電圧可
変抵抗を演算増幅回路に組み込む方式 (2)複数段階の増幅率を得られるよう複数種類の抵抗
を並列配置し、その両端にマルチプレクサを接続し、抵
抗選択指令を両端のマルチプレクサに与えることにより
単一の抵抗が選択され増幅率を設定可能とする方式 各方式を各々第9図、第10図を用いて説明する。方式
(I−1)は第5図〜第7図の一時記憶回路13より送
信される指令(電圧可変抵抗R2J tデータ)を次の
ように定める。本方式は第9図において、演算増幅器2
7を用いて反転増幅回路を構成するため、各抵抗値と駆
動力指令増幅率α、。
の間には下式が成りたつ。
したがって、αJ1が与えられ、その可変域でR2□可
変となるよう固定抵抗Rを選択し、R2JI抵抗データ
を中央処理部1で作成することにより=32 反転乗算駆動力指令−αdiτiをうることが可能とな
る。また、演算増幅器27の仮想接地抵抗30はRiR
2、i t / (R□+ R2Jt )に選ぶのが適
当であることが知られているため、抵抗30にも電圧可
変抵抗を設けた。なお電圧可変抵抗の具体的構成につい
ては後述する。また、干渉除去部加算部エフは乗算部1
6で得られた反転乗算出力−α0τi′を並列設置され
た抵抗32を介してj軸分につき並列入力することによ
り演算増幅器31で増幅率1で反転増幅することにより
構成した。加算部17の□構成は他方式でも同一とした
次に、方式(I−2)を第10図を用いて説明する。2
段の反転増幅回路を用いて構成されている点は方式(I
−1)と同一であり、可変抵抗R2Jlは、抵抗選択指
令がマルチプレクサ34゜35に入力されることにより
選択設定される。マルチプレクサ34.35により設定
しうる増@率α4.は方式(I−1)と比して一般に少
段階にしか設定できない。したがって、選択されるべき
抵抗値は、(20)式から算出される最適値との差が最
小さなるよう選択しなければならない。
〈方式(1’I)について〉 次に、方式(IT)について、対数増幅器を用いた例を
第11図に示して説明する。駆動力指令τjは演算増幅
器41のA部でバイアス電圧VAが印加され、対I・ラ
ンジスタ42のトランジスタQ1に電流j、が流れる。
1ヘランジスタQ2には定電流i2が流れるように調整
されているため、B点ではトランジスタの非線形特性(
対数特性)による下式で示される電圧が発生する。
演算増幅器43では抵抗R4,R5により非反転増幅が
行われ0点出力電圧は下式で示される値となる。
ここでは、V c =−αJ1τi′となるように設定
することが望まれるので、抵抗R、、11を電圧可変抵
抗により構成し、中央処理部1よりD/A変換部26を
介して抵抗値が下式の値となるように指令することによ
り所望の乗算を行うことが可能となる。
次に、第9図、第1土図で示した電圧可変抵抗29.4
0の具体的構成とその特性を、第12図〜第19図を用
いて説明する。電圧可変抵抗として光導電素子を用いて
構成した例が第12図〜第17図である。第I2図は光
導電素子を用いたユニットセルの構造を示している。本
ユニットセルは光導電素子45、発光体44、遮光カバ
ー46により構成されている。発光体44端子CD間に
電圧が印加されると発光体44が発光し、先導素子45
が照射される。このときの照射光量により端子EF間の
導電度が変化する(抵抗値が変化する)光導電効果を利
用して抵抗を電圧制御するものである。遮光カバー46
は光の洩れを防ぐ役割をはたしている。
ユニットセルの特性例(モリリカ製MCL5 723C1発光体:タングステンランプ、光導電素子:
 Cd S)を第工3図に示した。CD間印加電圧5〜
IOV付近ではほぼ双曲線で近似可能である。
そこで、バイアス電圧を印加する回路を第14図に示す
ようにユニットセルの前段に設けると、ユニットセルの
特性は第15図のように変化し、所望のCD間印加電圧
に対して双曲線抵抗特性をうろことができる。更に第1
4図に示すように並列抵抗Rp(=b)を設けることに
より、その合成抵抗R′は下式のように印加電圧Vの1
次関数になる。
この結果を第16図に示す。これから、所定の干渉除去
ゲインを設定するためには、αa + ” RJ I 
/Rkとおくと、印加電圧Vを下式のように設定すれば
よい。(但し、Rk:固定抵抗) この場合B点印加電圧と増幅率(α41)の関係は6 第17図に示す1次関数関係となり設定が容易な特性と
なっている。
ところで光導電素子は光入力時の立上り特性は良好だが
、断光時の立ち下り時間が100m5ec以」二かかる
ため、高速で指令値を変化させる用途には不向きである
。そこで、応答性を改善するために磁気抵抗素子を用い
た例を第1.8図、第工9図を用いて説明する。第18
図は磁気抵抗素子を用いた電圧可変抵抗の構造を示して
いる。工法側入力電圧が磁気コア48に巻回されたコイ
ル47に印加される。磁気コア48は、隙間を介して磁
気抵抗素子49と近接配置されており、コイルに通電す
ることにより、磁気コア48、磁気抵抗素子49を貫通
する閉磁路が形成される。磁気抵抗素子49としてはイ
ンジウム・アンチモナイド(I n S b)等が用い
られる。磁気抵抗素子49のEF間抵抗Rと、CD間電
圧Vの間には、第19図に示す関係がある。したがって
その双曲線近似領域を利用できるようバイアス電圧を印
加し、並列に抵抗を接続することにより、第17図と同
様の特性が得られ、(24)式に基づき、電圧指令によ
る軸間干渉除去ゲインα4.の設定が高速で可能となる
以上述べた本実施例の多軸機構の動作指令生成方法を用
いることにより、軸間干渉が除去され、簡素となった位
置伝達特性をもとに修正位置指令を生成するため、修正
位置指令演算が簡単になりサンプル周期を従来の修正位
置指令生成方法採用時と比して短縮でき、動作軌跡精度
を高めることができる利点がある。また、軸間干渉除去
部は簡易なアナログ回路で構成可能である。
髪主失置狙 次に、本発明の第2実施例を第20図〜第22図を用い
て説明する。本実施例は連続軌跡動作時にサンプル周期
毎に発生する位置指令値OJrをその微分量の速度指令
値θ4.に変換し、停止位置近えて速度制御系を動作さ
せ、停止位置近傍では位置制御系を動作させる方式とし
たものである。なお、軸間干渉除去部については第9〜
11図で説明したものを適用する。第1実施例に比して
修正指令(速度)の演算を簡易化し、高い動作軌跡精度
をうるものである。
例えば、第27図に示す2ア一ム直列配置ロボットの軸
間干渉除去時の速度0での位置、速度主伝達関数PJJ
、GJJは次の(26)式で示される。速度主伝達関数
は位置主伝達関数と比して次数が低く、逆伝達関数の演
算も容易で、第1実施例の方法と比し、演算時間の短縮
、サンプル周期の短縮をはかることができる利点がある
次に、本実施例の動作指令生成方法について説明する。
第20図〜第22図は同一ブロック構成であるが、第2
0図から順にディジタル制御系で構成する割合を増した
例を示している。これらの実施例では、速度制御モード
と位置制御モードに9 分け、これに応じて修正速度指令の生成方法を位置/速
度指令切換部201で切換えるようになっている。速度
制御時にはサンプル周期毎に生成される速度指令θ4r
から、修正速度指令生成部202において、(13)式
に基づいき修正速度指令−* θ−1が生成される。次に駆動力指令生成部203でO
Jrと速度検出値θ、との偏差から比例動作に基づき駆
動力指令τJが生成される。その後は第1実施例と同様
補償用駆動力指令τJLの減算、軸間干渉除去、補償用
駆動力指令τJLの加算が行われた後、増幅され駆動装
置に出力される構成となっている。一方、位置制御時に
は位置指令θJrよりI−PD動作により生成される速
度指令θ、rより修正速度指令θJ、が生成され、以下
速度制御時と同様の処理が行われる構成となっている。
第20図は修正速度指令OJrをD/A変換し、アナロ
グ速度検出値θ、との偏差から駆動力指令τ」を生成す
る方式である。第21図は、修正速度指令OJrと速度
のディジタル検出結果から生成される駆動力指令(τi
−τIL)をD/A変換し4〇− て軸間干渉除去部へ入力する方式である。第22図は、
修正位置指令τ、の生成、軸間干渉除去演算補償用駆動
力指令域・加算をディジタル演算で行い、得られた駆動
力指令τJ+τJLをD/A変換し増幅部へ入力する方
式である。
第20図〜第22図に示した動作指令生成は、それぞれ
前記第6図〜第8図に示したハード装置により実現可能
である。ただし、中央処理部1での演算内容が第20図
〜第22図で説明した動作指令生成方法による点が異な
る。
以上述べた第2実施例の多軸機構の動作指令生成方法及
び装置を用いることにより、第1実施例と比して簡素な
演算により連続軌跡動作を行わせることが可能となり、
サンプル周期の短縮と動作軌跡精度の一層の向上をはか
ることが可能になる。
第立失見狙 次に本実施例の第3実施例を第23図を用いて説明する
。第1、第2実施例で述べた修正指令、軸間干渉除去を
行い多軸機構を駆動すると所要駆動力が大きくなり、加
減速時など所要駆動力が大きい際に能動力不足を起こし
オーバーシュート動作を起こすことがある。これを防ぐ
ために第23図のステップ301〜305に示す手順で
、あるしきい値τ。以上の能動力が要求される際、指令
修正、軸間干渉除去を行わないことにより能動力不足に
よるオーバーシュートを防止する。
量±失凰斑 次に本発明の第4の実施例につき第24図を用いて説明
する。第1、第2実施例の軸間干渉除去方法では、軸間
干渉除去ゲインαj1、速度と位置の閉ループ伝達関数
GiIとP I Lを演算するために、(1)式におけ
るパラメータA Jll BJII CJI を知る必
要がある。また特に、A I Jを求めるためにAJl
を知る必要がある。各パラメータとも軸間角0□、軸杵
用外力等の状態量変化により変化する。
一般に直列軸連結形の多軸機構は、軸杵用外カー定時に
、各パラメータは軸間角積算値の正弦・余弦和で表示で
き、下式で示される。
AJl=AJ10+Σ(AJl、1ICO8(Σθs)
+A、u2msjn(ΣO8))m=1       
 s=m           s:mCJ=CJO+
Σ(C4□1lcos(ΣOs) +Ca2+5Sln
(Σ05))m=1        s刊      
    5勺・・・(27) したがって、3 n (n2+ n + 1)(2n十
王)個の未知パラメータを求めるために、3n (n”
+n+1)(2n+↓)個の軸間角条件で、ある軸に正
弦波能動力を与えた時の各軸速度、能動力を検出し、(
1)式に(27)式を代入して得られる方程式に検出量
を代入し解くことにより、A、JI、 BJh++CJ
と軸間角0.の関係が明らかになり、G JIrP J
 I J α、1を実機条件で正確に求めることができ
る利点がある。第24図ステップ31]、〜3↑7にそ
のフローを示した。また、実際の多軸機構で運転方程式
が既知の場合は未知計数の数を大幅に低減でき実験条件
をも少なくできる。
髪旦失凰爽 次に、本発明の、第5実施例を第25図のフローチャー
トを用いて説明する。本実施例は第4実施例に比して、
負荷イナーシャ検出に要する時間を3 短縮する方法である。すなわち、ステップ325と32
6において、多軸機構の軸杵用外カと負荷イナーシャの
関係及び軸杵用外カと暉動装置鄭動電流の関係をあらか
じめ明らかにしておく。これにより、ステップ323で
各軸駆動装置の原動電流を検出することによりステップ
324で簡易に負荷イナーシャを求めることができる。
第6実施例 次に本発明の第6実施例第26図フローチャー1へを用
いて説明する。本実施例は第1、第2実施例の軸間干渉
除去ゲインα5.の最適化設定をはかるための方法であ
る。
第4.第5実施例で求めたイナーシャ値を基に演算した
軸間干渉除去ゲインの周辺で、α41を複数段階変化さ
せ、低周波数域における速度制御系もしくは位置制御系
の干渉伝達ゲインGJl(i≠j)もしくはPJl(i
≠j)を求め、その主伝達ゲインGJJ、Padとのゲ
イン差があるしきい値以上となるように選ぶ方法である
具体的には、ステップ334で正弦波状の速度4− 指令もしくは位置指令を与え、ステップ335で速度も
しくは位置の応答特性から各伝達ゲインを求め、ステッ
プ336でその比較をする。この比較は、例えば、しき
い値εを20dB (0,1)とすると下式に基づき判
定する。
軸間角、作用外カ一定: (すべての1+Jについて) 第7実施例 本発明の応用例として、多軸機構として水平多関節形直
接廓動ロボットに適用した実施例を、第27図と〜第3
7図を用いて説明する。第27図と第28図本ロボット
の構造を示す。第27図は本ロボットの簡略構造図であ
り、第28図はその縦断面図である。それらの図に示す
ように、本ロボットは、第1アーム5工と、第27−ム
53をそれぞれ能動モータ50と52により直接駆動す
る構成で、手首軸(スプライン軸)59はモータ54の
回転動力をベルト72を介してポールネジ軸57に伝達
しそれと螺合するブラケット58と共に上下方向に駆動
し、更にモータ55により減速機56、ベルト73を介
して回転駆動する構成となっている。スプライン軸59
はブラケット58に対して回転自由に支持されており、
その下端に工具60が取り付けられている。各軸の駆動
モータには位置・速度検出器80,69,70゜71が
設けられている。また、動作範囲のオーバラン、原点位
置を検出するための特定位置検出器、被検出体と、オー
バランして更に行き過ぎた動作を行うことを止めるスト
ッパ及び衝突部材が設けられている。なお、手首回転軸
は3600回転する構造となっており、オーバラン検出
器、ストッパ、衝突部材は設けられてない。また、手首
上下軸には滑落防止用のブレーキ8工が設けられている
本ロボットの4軸すべての駆動モータが通電され、トル
クτ−を発生すると、第27図かられかるように手首上
下軸と回転軸の駆動モータ54と55間には干渉は無い
。一方、手首上下軸と回転軸の駆動モータ54及び55
と、2軸用駆動モータ52と、1軸用廓動モータ50と
の各駆動モータの相互間には軸間干渉がある。ところで
、手首上下軸と回転軸の駆動モータ54と55のモータ
トルクは、1・2軸モータのトルクと比して小さく、同
時に加減速することも少ないと考えられる。
そこで、1・2軸間の干渉に着目し、手首部負荷はすべ
て第2アームに含まれていると考えた2ア一ム剛体モデ
ルを第27図(B)に示す。1・2軸モータ50と52
により駆動される第1アーム51と第27−ム53は、
それぞれアーム長alla2、重心位置党1.氾2、集
中質量m1.m2、集中イナーシャI、Z、I。Zの剛
体モデルで扱える削正を有するものとする。この場合、
第1アーム角0□、1・2軸軸間角θ2.1・2軸のモ
ータトルクT□、T2とすると運動方程式は次式で示さ
れる。
・・・・・・(29) ここで、J、、=J工□。−J13COSθ27 J工2=J2□=J2□−J14cO8o2J 13 
” 2 J 14 =  2 J 23 = 2 m 
2 a I Q 2J 11゜= L、z+ Izz+
m1fl、”+m2(al”+ Q2”)J22=Lz
+mJ2”         である。
第1、第2の実施例で述べた動作指令生成方法を本ロボ
ットに適用する場合の位置速度制御用動作指令生成装置
のブロック図を各々第29図と第30図に示す。本ロボ
ットは1、上軸、2軸モータに重力によるバイアス作用
力は作用しないが、遠心トルクに関する補償用駆動カ指
令τJLが要求される。
そこで、第1、第2の実施例の軸間干渉除去方法を本ロ
ボットに適用する場合について説明する。
まず、第29.30図における速度制御系の閉ループ特
性を説明する。軸間干渉除去ゲインα11=α2□=1
としてα□2.α2□を求める問題を扱う。
速度θとトルクτの化には次の関係が成立する。
48− を各々(31)式のように直流・交流成分に分離し、(
29) 、 (30)式に代入すると(32)〜(34
)の関係が得られる。
直流成分:F”k。
:020=θ2rO ・・・・・・(32) 交流成分:周波数領域で扱い、L (e J ) = 
Oaと記す。
ここで、D、、=J、1S+Jx3θ、asinθz 
o + K、 KT□Dxz=Jxzs+cJx3o−
8+2J14み2゜)sinθ2o+a1□に、に7□
D21=J21S+2J23 fJxosWθ2o+α
21に1KT2D2□=J2□S + K2 KT2 これから各軸応答速度は次式で示される。
右辺第1項で示される直流成分は、(32)式で示され
るが、(32)式右辺第2項の干渉成分はα12゜α2
□を下式のように設定することにより除去できる。
ここで△は下式で示される。
△=(Jl、J2□−Jl、”)S2+[J 11に2
に72 + J22(1丁、3fj □。sin O1
9十に、 KTI)Jlz((2Jz3Lo + Jt
3b1o +2J□4Q2o)sj、no2゜+α2□
に1KT2+α2□に2KT、−))] S +に2K
T2CJ13 f170sinl:j2o+KIKT1
)−(2J23(3□05inQZ。十α21に、−K
r2)((JH,381o+2.7Ha2o)sxnO
2o+ α12に2KTJ・・・・(34) また、(35)式右辺第2項で示される交流成分は、(
37)式のように軸間干渉除去ゲインを設定しG1□=
G2□=0とすることにより干渉成分を低減できる。
しかるに有限軸速度がある場合は、(36)式により直
流成分の除去はできるが交流成分G、2.G2□の分子
定数項(Sの掛っていない項)がOとならな1− いため完全な軸間干渉除去は実現できない。そこで、軸
間干渉除去ゲインを(37)式より設定し、非線形項を
修正指令生成により除去する方法を次に述べる。
まず、第30図で示す動作指令生成では、その非線形項
を除去するため、(38)式で示す修正速度指令を生威
し、指令として与える。これにより高速動作時にも軸間
干渉除去が可能となる。
5ま ただし、α1□、α21は(37)式で示されG J 
lは(33)式で示されている。
また、第29図で示す動作指令生成では、次式の修正位
置指令を与えることにより、高速域まで軸間干渉除去と
応答特性の改善をはかることができる。
ここで、例えば速度と位置指令の直流成分θJrOとf
JJroとして、前回サンプル時の速度と位置検出量を
、速度と位置指令の交流成分OJrt+ BJr□とし
て今回指令値と前回サンプル時検出量の偏差をとり、そ
のステップ関数をラプラス変換する際に用いることによ
り、修正指令生成を行うことができる。この軸間干渉除
去の無い場合と有る場合の速度伝達ゲインの周波数特性
例(0□=180゜θ1o−02o=O)を第3工図(
A)−(D) 、第32図(A)、(B)  に示す。
これから軸間干渉除去により速度伝達関数の極零相殺が
行われ、伝達関数が簡素化されたことがわかる。更に修
正速度指令生成部を付加すると速度伝達ゲインの周波数
特性は、第33図(A)、(B)に示すように、周波数
によらずゲイン低下の無い理想的な特性にできる。なお
、第32図、第33図で、G1□=021=Oである。
また、(37)式の軸間干渉除去ゲインは、モータの駆
動力指令・駆動力変換定数K T aと負荷イナーシャ
JzJの積の比で示されており、それらの値を知る必要
がある。K T Jはモータ駆動装置固有の値であるた
めロボットの動作条件によらず一定であるが、負荷イナ
ーシャはロボットの負荷条件、動作姿勢により大きく変
化する。そこで例えば第4実施例の負荷イナーシャ測定
法を適用する。
ここでは(1)式第1、第2項の係数A、 B (C=
O)を求める方法を述べる。本ロボットの剛体モデルの
運動方程式(29)は、同−成分項をまとめると、次式
で表現される。
T1= (Jll、−2J、cosθ2)θ1+ (J
2□−J、cosO2)θ2十J14 (2θ、+02
)0□S和0□T2” (J2□J14cosθ2)θ
x+Jzz 02−J14 fl□”5inO2”’(
40)この方程式において、未知イナーシャパラメータ
はJ xxo + J 2□、J14の3個に集約され
る。手先負荷一定時には特定のロボット姿勢角(θ2=
90°、1806)で(40)式が(41)式のように
簡素化される。
θ2=180°T□=(J11o+2J14)θ1+ 
(J22 + J t4)θ2T2= (J2□+J1
4)’13□+J2□°6□一定負荷条件の各ロボット
姿勢角で微小駆動トルクで正弦波状揺動運動をさせたと
きの速度、トルクを検出すると(41)式で、J110
1J2□、J□。を未知数とした4式が得られるが、未
知数より方程式数が1つ多いため、2式を足し合わせて
1式とすることにより未知数を求めることができる。そ
5− の結果から(37)式中の各イナーシャパラメータは次
式により求められる。
J□1=J□□。−2J□4CO5θ2.J2□=J2
□J工2”J21”J2□−J14cosθ2   ・
・・・・・(42)本ロボットの(37)式に基づく軸
間干渉除去ゲインの計算値を第34図に示した。本計算
値は剛体モデルに基づく運動方程式から求められたもの
であるが、実機の最適軸間干渉ゲインはこの値と若干異
なる可能性がある。そこで第6実施例で説明したように
負荷条件、ロボット姿勢角一定とした時の軸間位置干渉
ゲインPJiを測定し、最適軸間干渉除去ゲインαJi
を求める。軸間干渉除去無し又は有りの場合の軸間位置
干渉ゲインP。(j≠j)の周波数変化をそれぞれ第3
5図と第36図に示した。低周波域における応答ゲイン
が大幅に低減されていることから、最適軸間干渉除去ゲ
イン採集時には、低周波数の正弦波位置指令を入力し、
その応答を求めることにより簡易に最適値を求めること
が可能となる。一定負荷条件で各ロボット姿勢角につき
、軸間干渉除去ゲイン(α1□。
6− α2工)を第34図に示した計算値近傍で数段階に変化
させ、P工2/P工□≦0.1.P2□/P2□≦0.
1となる(α1□、α21)の組み合わせを第37図に
示した。この結果は第34図と差異がみられ、この軸間
干渉除去ゲインの組み合わせを、各負荷条件につき中央
処理部4のROM2にテーブル化して記憶し、軸間干渉
除去ゲイン設定時に参照することにより、最適な軸間干
渉除去を実現することが可能になる。
ところで、手先負荷が頻繁に変化する場合は、第4実施
例で述べた方法((41)式を用いる方法)で負荷イナ
ーシャを測定するのは時間がかかる。
そこで第5実施例を適用し、上下軸駆動モータ所要トル
ク検出電流値と手先負荷の関係から、あらかじめ用意さ
れている手先負荷と負荷イナーシャJ□、。lJ2□、
J□。の関係を用いて、J工、。lJ2□。
J、t4修正値を求め、軸間干渉除去ゲイン計算値を求
めるのに利用する。これにより、第4実施例の方法を用
いるよりも時間短縮をはかることが可能になる。
また、本発明の第3実施例で説明した低速・低トルク域
では、軸間干渉除去を有効とし、一定のしきいトルク以
上では軸間干渉除去ゲインα、Iを零とすれば、トルク
不足を起こさないロボットの駆動が可能となる。一般に
高トルクが要求される急加減速時には、高い動作軌跡精
度が要求されることは少ないと考えられるから、本方法
を用いることにより干渉除去、指令修正有無切換時に振
動が生ずることがあっても、大きく精度を損なうことは
無い。
ここで、水平多関節形ロボッI・の機構による分類とそ
の特徴を第1表に示し、説明する。第1表に示した分類
に対応する機構の概念図を第38図〜第42図に示す。
各機構の運動方程式は次のとおりである。なお、第27
図(B)に示したと同様の諸元に基づき、2軸の重心位
M Q2≠Oとし、リンク質量バランス有りの条件とす
る。
■直列方式、準直並列方式 ■直並列方式(特開昭64−20988号公報)T1=
J□、O□十J1□02 T2=J、2θ□十J22θ2 ■準並列方式(特開昭61−173875号公報)■並
列方式(特開昭61 12]−880号公報) T□=J、□0□ T2=J2.θ2 9 60 〔発明の効果〕 以」二説明したように、本発明によれば、次の効果が得
られる。
(1)各軸の駆動力指令に制御対象軸との軸間干渉ゲイ
ンを乗じてその総和(積和)を求め、これを対象軸の修
正原動力指令としていることから、制御系の伝達関数を
簡略化でき、また軸間干渉の線形成分を除去でき、各軸
の独立動作が可能になる。
これに加え、上記簡略化された伝達関数に基づいて、速
度(又は位置)制御系の逆伝達関数を求め、この逆伝達
関数を速度(又は位置)指令に乗算し、これを対象軸の
修正速度(又は位置)指令としていることから、軸間干
渉の非線形成分が除去されるとともに、動作の追従性が
向上され、動作軌跡精を高くすることができる。しかも
、修正速度(又は位置)指令の演算処理が簡単化される
ので、演算時間の短縮およびサンプリング周期の高密化
を図ることができ、動作軌跡精度を更に向上できる。
(2)  また、軸間干渉除去ゲイン設定にあたり、負
荷イナーシャの測定を多軸機構の揺動試験又は静的駆動
電流検出により行ってゲイン計算値を求め、その計算値
付近で数段階にゲインを変えて多軸機構の干渉伝達ゲイ
ン測定を行い、最適ゲインを見出すようにしたものによ
れば、同ゲインの最適化を容易に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図はそれぞれ本発明の第1実施例の多軸機
構制御装置のブロック図、第5図〜第8図はそれぞれ第
1図〜第4図実施例に対応するハードウェア構成図、第
9図〜第11図は本発明の第1実施例の軸間干渉除去部
の構成図、第12図〜第19図は第9図又は第11図の
電圧可変抵抗の具体例の説明図であり、第工2図は発光
体・光導電素子を用いたユニットセルの構造図、第13
図は第12図の抵抗と電圧の関係図、第14図は電圧可
変抵抗の駆動回路図、第15図はバイアス電圧印加時の
抵抗、電圧の関係図、第16図は並列抵抗設置時の抵抗
と電圧の関係図、第17図は増幅率と電圧の関係図、第
18図は磁気抵抗素子を用いた電圧可変抵抗の構造図、
第19図は磁気抵抗素子の抵抗と電圧の関係図、第20
図〜第22図は本発明の第2実施例の多軸機構制御装置
のブロック図、第23図は本発明の第3実施例の多軸機
構の動作指令生成における軸間干渉除去有無切換方法を
示す流れ図、第24図は本発明の第4実施例の多軸機構
の動作指令生成における多軸機構の負荷イナーシャ測定
方法を示す流れ図、第25図は本発明の第5実施例の多
軸機構の動作指令生成における多軸機構の負荷イナーシ
ャ測定方法を示す流れ図、第26図は本発明の第6実施
例の多軸機構の動作指令生成における最適軸間干渉除去
ゲイン探索方法を示す流れ図、第27図〜第37図は本
発明を適用してなる具体的なロボット装置の一実施例に
関する図であり、第27図は多軸機構の1例としての水
平多関節形直接駆動ロボットの外観図、第28図は第3
工図の縦断面図、第29図と第30図は第27図のロボ
ットの2軸動作指令生戒に係る制御ブロック図、第31
図は軸63− 間干渉除去無し時の速度制御系特性図、第32図は軸間
干渉除去有り時の速度制御系特性図、第33図は第30
図の速度制御系特性図、第34図は軸間干渉除去ゲイン
計算値とロボット姿勢角との関係を示す図、第35図と
第36図は軸間干渉除去部・有時の干渉位置伝達特性図
、第37図は探索された最適軸間干渉除去ゲインとロボ
ッ1へ姿勢角との関係を示す図、第38図〜第42図は
水平多関節形直接駆動ロボットの機構を分類して示すも
のであり、それぞれ第38図は直列方式、第39図は準
直列方式、第40図は直並列方式、第4工図は準並列方
式、第42図は並列方式の概念構成図である。 1・・・中央処理部、2・・・CPU、3・・・ROM
、4・・RAM、5・・・アドレスバス、6・・・デー
タバス、7,13・・・−時記憶回路、8・・・サンプ
リングパルスタイマ、9・・デコーダ、10,15゜2
2.23・・・D/A変換部、11・・・位置検出回路
、12・・・速度制御回路、14・・・軸間干渉除去部
、工6・乗算部、エフ・・加算部、18・・・増幅4 部、19・・・駆動装置及びそれと結合された多軸機構
、20・・・速度検出器、21・・・位置検出器、23
・・・位置検出回路、27,31,4.1.43・・・
演算増幅器、28,29,30,32,33゜36.3
9,40・・抵抗、34,35,37゜38、・・・マ
ルチプレクサ、42・・・対トランジスタ、44・・・
発光体、45・・・光導電素子、46・・・遮へい体、
47・・・コイル、48・・・磁気コア、49・磁気抵
抗素子、5o・・・1軸用直接廓動モータ、51・・・
第1アーム、52・・・2軸用直接廓動モータ、53・
・・第2アーム、54・・・手首上下軸駆動モータ、5
5・・手首回転軸駆動モータ、56・・減速機、57・
・ボールネジ軸、58・・・ブラケット、59・・・ス
プライン軸、6o・・工具、61.65.74・・・衝
突部材、62.66・・・ストッパ、63,67.79
・・・特定位置検出器、64.68,75.76・・・
特定位置被検出体、69.70,71.80・・位置・
速度検出器、72.73・・・動力伝達ベルト、77 
・スプライン軸受、78・・・スプライン軸受取付部材
、81・・ブレーキ。 67 (” f)、?71FII&174/ll、ノ2彊式ど
lノ5.// 1′8 第旧図 VdVOOV13

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、複数の駆動軸が連関してなる多軸機構の制御方法に
    おいて、各軸の駆動力指令に制御対象軸との軸間干渉除
    去ゲインを乗じてその総和を当該対象軸の修正駆動指令
    とする一方、各対象軸の速度又は位置指令に速度又は位
    置制御系の逆伝達関数を乗じて対象軸の修正速度又は修
    正位置指令とすることを特徴とする多軸機構の制御方法
    。 2、複数の駆動軸が連関してなる多軸機構の制御方法に
    おいて、駆動軸数もしくは主要干渉軸数をnとしたとき
    、各軸の速度指令■_i_r(但し、i=1、……n、
    以下同じ)と速度出力■_iの偏差を基に各軸駆動力指
    令τ_iを生成し、この各軸駆動力指令τ_iと軸間干
    渉除去ゲインα_j_iの積和としてj軸修正駆動力指
    令▲数式、化学式、表等があります▼ を生成し、速度制御モードのときは速度 制御系の周波数(s)領域又は離散時間(z)領域にお
    ける駆動軸間閉ループ伝達関数[G_j_i(s)]又
    は[G_j_i(z)]と、速度指令交流成分■_j_
    i(s)又は■_j_r(z)と非線形力項を考慮した
    直流成分■_n_j_rから、下式▲数式、化学式、表
    等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼ (1≦i、j≦n) に基づき修正速度指令を生成し、位置制御モードのとき
    は位置制御系の周波数(s)領域又は離散時間(z)領
    域における駆動軸間閉ループ伝達関数[P_j_i(s
    )]又は[P_j_i(z)]と、位置指令交流成分■
    _j_r(s)又は■_j_r(z)と直流成分θ_n
    _j_rから、下式 ▲数式、化学式、表等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼ (1≦i、j≦n) に基づき修正位置指令を生成することを特徴ととする多
    軸機構の制御方法。 3、前記速度の直流成分■_n_j_rと位置の直流成
    分θ_n_j_rを前回サンプル時の検出量とし、この
    検出量と今回指令値との偏差をそれぞれ交流成分とし、
    交流成分ラプラス又はZ変換量を偏差のステップ関数と
    して表現したことを特徴とする請求項2記載の多軸機構
    の制御方法。 4、各軸の駆力指令が一定のしきい値を越えたとき、前
    記軸間干渉除去ゲインをα_j_i=1、α_j_i(
    i≠j)=0に設定するとともに、速度又は位置指令を
    ▲数式、化学式、表等があります▼又は▲数式、化学式
    、表等があります▼ に設定することを特徴とする請求項2 又は3記載の多軸機構の制御方法。 5、前記軸間干渉除去ゲインの軸間角と負荷条件に対す
    る最適値をテーブル化して記憶し、軸間角と負荷の検出
    値に基づき最適軸間干渉除去ゲインを設定することを特
    徴とする請求項2、3、4いずれかに記載の多軸機構の
    制御方法。 6、各軸間角と負荷条件に対する最適軸間干渉除去ゲイ
    ンを設定するに当り、軸間角と負荷検出値から理論的に
    求められる軸間干渉除去ゲイン値近傍で複数段階に変化
    させ、速度制御系又は位置制御系の制御対象軸jに対す
    る他の軸iの伝達特性[G_j_i]を求め、応答周波
    数帯域において下式(但しεはしきい値) G_j_i(i≠j)/G_j_j≦ε(1≦i、j≦
    n)が成立するように軸間干渉除去ゲインを設定するこ
    とを特徴とする請求項2、3、4、5いずれかに記載の
    多軸機構の制御方法。 7、複数の駆動軸が連関してなる多軸機構の制御装置に
    おいて、各制御対象軸についての位置指令と位置検出量
    の偏差又は速度指令と速度検出量の偏差に基づいて各軸
    の駆動力指令を生成する駆動力生成手段と、該生成され
    た駆動力指令に与えられる軸間干渉除去ゲインを乗算す
    るとともに、その総和を求めて前記各制御対象軸の修正
    駆動力指令を生成する軸間干渉除去手段とを備え、該修
    正駆動力指令により前記制御対象軸の駆動装置を駆動す
    ることを特徴とする多軸機構の制御装置。 8、前記軸間干渉除去手段がアナログ構成の乗算部と加
    算部を有してなり、該乗算部は与えられる軸間干渉除去
    ゲインに応じた電圧指令により抵抗値が変化する電圧可
    変抵抗と、固定抵抗と、演算増幅器を有して形成され、
    前記加算部は演算増幅器と固定抵抗を有して形成された
    ことを特徴とする請求項7記載の多軸機構の制御装置。 9、前記軸間干渉除去手段がアナログ構成の乗算部と加
    算部を有してなり、該乗算部は与えられる軸間干渉除去
    ゲインに応じた電圧指令により抵抗値が変化する選択抵
    抗と、固定抵抗と、演算増幅器を有して形成され、前記
    加算部は演算増幅器と固定抵抗を有して形成されたこと
    を特徴とする請求項7記載の多軸機構の制御装置。 10、前記軸間干渉除去手段がアナログ構成の乗算部と
    加算部を有してなり、該乗算部は与えられる軸間干渉除
    去ゲインに応じた電圧指令により抵抗値が変化する可変
    抵抗により増幅率が可変の対数増幅器を有して形成され
    、前記加算部は演算増幅器と固定抵抗を有して形成され
    たことを特徴とする請求項7記載の多軸機構の制御装置
    。 11、前記乗算部を形成する電圧可変抵抗が、前記電圧
    指令に応じて発光する発光体と、該光が照射される光導
    電素子と、光の照射効率を高める遮光カバーにより構成
    され、光導電素子の両端子を出力としたことを特徴とす
    る請求項8、10いずれかに記載の多軸機構の制御装置
    。 12、前記乗算部を形成する電圧可変抵抗が、前記電圧
    指令に応じた磁力を発生する電磁石と、該電磁石の磁路
    の一部に形成した空隙に挿入された磁気抵抗素子とによ
    り形成され、該磁気抵抗素子の両端子を出力としたこと
    を特徴とする請求項8、10いずれかに記載の多軸機構
    の制御装置。 13、前記乗算部が、前記電圧可変抵抗の前段にバイア
    ス電圧印加手段を有し、かつ電圧可変抵抗と並列に抵抗
    が設けられ、該電圧可変抵抗の入力電圧と出力抵抗値と
    の間に1次関数関係が成立するように構成したことを特
    徴とする請求項8、10、11、12いずれかに記載の
    多軸機構の制御装置。 14、請求項1、2、3、4、5いずれかに記載の多軸
    機構の制御方法により駆動することを特徴とするロボッ
    トの駆動方法。 15、請求項6、7、8、9、10、11、12、13
    いずれかに記載の多軸機構の制御装置を具備してなるこ
    とを特徴とするロボット。
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