WO2023181898A1 - 情報処理装置、情報処理方法、及び、移動体 - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及び、移動体 Download PDF

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Abstract

本技術は、移動体の動作の安定性を向上させることができるようにする情報処理装置、情報処理方法、及び、移動体に関する。 情報処理装置は、移動体の軸を駆動するモータを制御するモータドライバにより設定される前記モータの制御に関する指令値である制御指令値、及び、前記軸の動作に関する検出値である動作検出値に基づいて、前記軸の駆動に必要な必要電力を予測する電力予測部と、前記モータに電力を供給する電源の容量、及び、予測された前記必要電力に基づいて、前記制御指令値の修正に用いる制御指令修正値を設定し、前記モータドライバに伝達する動作制御部とを備える。本技術は、例えば、ロボットに適用できる。

Description

情報処理装置、情報処理方法、及び、移動体
 本技術は、情報処理装置、情報処理方法、及び、移動体に関し、特に、移動体の動作の安定性を向上させるようにした情報処理装置、情報処理方法、及び、移動体に関する。
 複数の軸を備えるロボットでは、ロボットの動作に要求される性能、及び、電源のサイズの制約等により、各軸のモータの最大出力の合計(以下、最大総出力と称する)が、電源の最大出力を超える場合が多い。しかし、各軸のモータの出力の合計(以下、総出力と称する)が電源の最大出力を超えると、電源が瞬断し、ロボットが異常停止する。その結果、ロボットの破損、作業効率の低下、周辺環境への危害等が発生する可能性が高くなる。そのため、各軸のモータの総出力が電源の最大出力の範囲内となるように各軸の動作を制御しつつ、ロボットの動作性能をできる限り低下させないようにすることが望まれる。
 これに対して、例えば、上位制御装置の指令値から各軸のモータの必要電力を算定し、各軸の必要電力の合計がコンバータの能力を超える場合、主軸のモータの速度指令の増減率の制限又はトルク制限値の抑止を実行することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002-291274号公報
 しかしながら、特許文献1に記載の発明では、例えば、高周波の外乱が発生した場合、モータドライバが上位制御装置からの目標指令を実行しようとして、算定された必要電力を超える電力が必要となることが想定される。そして、各軸の必要電力の合計がコンバータの能力を超えると、装置が異常停止してしまう。
 本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ロボット等の移動体の動作の安定性を向上させるようにするものである。
 本技術の第1の側面の情報処理装置は、移動体の軸を駆動するモータを制御するモータドライバにより設定される前記モータの制御に関する指令値である制御指令値、及び、前記軸の動作に関する検出値である動作検出値に基づいて、前記軸の駆動に必要な必要電力を予測する電力予測部と、前記モータに電力を供給する電源の容量、及び、予測された前記必要電力に基づいて、前記制御指令値の修正に用いる制御指令修正値を設定し、前記モータドライバに伝達する動作制御部とを備える。
 本技術の第1の側面の情報処理方法は、移動体の軸を駆動するモータを制御するモータドライバにより設定される前記モータの制御に関する指令値である制御指令値、及び、前記軸の動作に関する検出値である動作検出値に基づいて、前記軸の駆動に必要な必要電力を予測し、前記モータに電力を供給する電源の容量、及び、予測された前記必要電力に基づいて、前記制御指令値の修正に用いる制御指令修正値を設定し、前記モータドライバに伝達する。
 本技術の第2の側面の移動体は、1以上の軸と、前記軸を駆動するモータと、前記モータを制御するモータドライバと、前記モータドライバにより設定される前記モータの制御に関する指令値である制御指令値、及び、前記軸の動作に関する検出値である動作検出値に基づいて、前記軸の駆動に必要な必要電力を予測する電力予測部と、前記モータに電力を供給する電源の容量、及び、予測された前記必要電力に基づいて、前記制御指令値の修正に用いる制御指令修正値を設定し、前記モータドライバに伝達する動作制御部とを備える。
 本技術の第1の側面においては、移動体の軸を駆動するモータを制御するモータドライバにより設定される前記モータの制御に関する指令値である制御指令値、及び、前記軸の動作に関する検出値である動作検出値に基づいて、前記軸の駆動に必要な必要電力が予測され、前記モータに電力を供給する電源の容量、及び、予測された前記必要電力に基づいて、前記制御指令値の修正に用いる制御指令修正値が設定され、前記モータドライバに伝達される。
 本技術の第2の側面においては、モータドライバによりモータが制御され、前記モータにより1以上の軸が駆動され、前記モータドライバにより設定される前記モータの制御に関する指令値である制御指令値、及び、前記軸の動作に関する検出値である動作検出値に基づいて、前記軸の駆動に必要な必要電力が予測され、前記モータに電力を供給する電源の容量、及び、予測された前記必要電力に基づいて、前記制御指令値の修正に用いる制御指令修正値が設定され、前記モータドライバに伝達される。
従来の多軸モータドライブシステムの構成例を示すブロック図である。 従来の多軸モータドライブシステムの構成例を示すブロック図である。 本技術を適用した多軸モータドライブシステムの第1の実施の形態を示すブロック図である。 中間制御ブロックの機能の構成例を示すブロック図である。 モータドライバの構成例を示すブロック図である。 多軸モータドライブシステムにより実行される動作制御処理を説明するためのフローチャートである。 本技術を適用した多軸モータドライブシステムの第2の実施の形態を示すブロック図である。 本技術を適用した多軸モータドライブシステムの第3の実施の形態を示すブロック図である。 コンピュータの構成例を示すブロック図である。
 以下、本技術を実施するための形態について説明する。説明は以下の順序で行う。
 1.従来の多軸モータドライブシステムの構成例
 2.第1の実施の形態
 3.第2の実施の形態
 4.第3の実施の形態
 5.変形例
 6.その他
 <<1.従来の多軸モータドライブシステムの構成例>>
 まず、図1及び図2を参照して、従来の多軸モータドライブシステムの構成例について説明する。
 図1は、従来の多軸モータドライブシステム11の構成例を示している。
 多軸モータドライブシステム11は、複数の軸を備えるロボット1に搭載され、ロボット1の各軸の動作を制御するシステムである。
 多軸モータドライブシステム11は、上位計算機21、電源22、モータドライバ23-1乃至モータドライバ23-n、モータ24-1乃至モータ24-n、及び、エンコーダ(ENC)25-1乃至エンコーダ25-nを備える。
 以下、モータドライバ23-1乃至モータドライバ23-nを個々に区別する必要がない場合、単にモータドライバ23と称する。以下、モータ24-1乃至モータ24-nを個々に区別する必要がない場合、単にモータ24と称する。以下、エンコーダ25-1乃至エンコーダ25-nを個々に区別する必要がない場合、単にエンコーダ25と称する。
 なお、nは、ロボット1の軸数を示し、2以上に設定される。そして、モータドライバ23、モータ24、及び、エンコーダ25の組み合わせが、ロボット1の軸毎に設けられる。
 上位計算機21は、図示せぬセンサから、ロボット1の周辺環境のセンシング結果を示す周辺環境情報を取得する。上位計算機21は、各軸のエンコーダ25から、各軸の回転検出情報を取得する。回転検出情報は、各軸の回転速度及び回転位置の検出結果を含む。
 上位計算機21は、各軸の回転検出情報に基づいて、ロボット1の各軸の動作を検出する。上位計算機121は、周辺環境情報、及び、ロボット1の各軸の動作の検出結果に基づいて、ロボット1全体の動作を計画し、計画した動作を実現するための各軸の動作を計画する。上位計算機21は、計画した各軸の動作を指令する軸動作指令を生成する。上位計算機21は、各軸のモータドライバ23に、それぞれ対応する軸の軸動作指令を伝達する。
 電源22は、例えば、バッテリからなる。電源22は、各軸のモータドライバ23を介して、各軸のモータ24に電流を供給する。
 各軸のモータドライバ23は、上位計算機21から伝達される軸動作指令に示される動作を実現するためにモータ24に供給する必要がある電流を示す電流指令値を設定する。そして、各軸のモータドライバ23は、設定した電流指令値に基づいて、電源22から各軸のモータ24に供給する電流を制御する。
 各軸のモータ24は、各軸のモータドライバ23の制御の下に、各軸を駆動する。
 各軸のエンコーダ25は、各軸の回転位置及び回転速度を検出し、検出結果を示す回転検出情報を、各軸のモータドライバ23、及び、上位計算機21に供給する。
 図2は、従来の多軸モータドライブシステム61の構成例を示している。なお、図中、図1の多軸モータドライブシステム11と対応する部分には同じ符号を付しており、その説明は適宜省略する。
 多軸モータドライブシステム61は、複数の軸を備えるロボット51に搭載され、ロボット51の各軸の動作を制御するシステムである。
 多軸モータドライブシステム61は、多軸モータドライブシステム11と比較して、電源22、モータドライバ23-1乃至モータドライバ23-n、モータ24-1乃至モータ24-n、及び、エンコーダ25-1乃至エンコーダ25-nを備える点で一致する。一方、多軸モータドライブシステム61は、多軸モータドライブシステム11と比較して、中間制御ブロック72を備え、上位計算機21の代わりに、上位計算機71を備える点が異なる。
 上位計算機71は、図示せぬセンサから、ロボット51の周辺環境のセンシング結果を示す周辺環境情報を取得する。上位計算機71は、中間制御ブロック72から動作情報を取得する。動作情報は、例えば、ロボット101の各軸の動作に関する情報を含む。
 上位計算機71は、周辺環境情報及び動作情報に基づいて、ロボット1全体の動作を計画し、計画した動作を実現するための各軸の動作を計画する。上位計算機71は、計画した各軸の動作を指令する全体動作指令を生成する。上位計算機121は、全体動作指令を中間制御ブロック72に伝達する。
 中間制御ブロック72は、各軸の回転検出情報を各軸のエンコーダ25から取得する。中間制御ブロック72は、各軸の回転検出情報に基づいて、各軸の動作を検出する。中間制御ブロック72は、各軸の動作の検出結果を示す動作情報を上位計算機71に供給する。中間制御ブロック72は、全体動作指令に基づいて、各軸の動作を指令する軸動作指令を生成する。中間制御ブロック72は、各軸のモータドライバ23に、対応する軸の軸動作指令をそれぞれ伝達する。
 ここで、多軸モータドライブシステム11及び多軸モータドライブシステム61において、電源22の容量を超える事象を未然に防ぐためには、各軸の必要電力の合計である総必要電力を予測し、予測した総必要電力が電源22の容量を超える場合、各軸のモータドライバ23がモータ24に供給する電流を制御し、必要電力を削減する必要がある。
 しかし、多軸モータドライブシステム11及び多軸モータドライブシステム61では、各軸のモータドライバ23の電流指令値を外部に伝達するパスが存在しないため、総必要電力を予測することができない。また、総必要電力が電源22の容量以下となるように、各軸のモータ24に供給する電流をリアルタイムに制御する構成が存在しない。そのため、総必要電力が電源22の容量を超えることを防止し、ロボット1及びロボット51の動作の安定性を向上させることは困難である。
 これに対して、本技術は、総必要電力を電源の容量の範囲内に抑え、ロボット等の移動体の動作の安定性を向上させるものである。
 <<2.第1の実施の形態>>
 次に、図3乃至図6を参照して、本技術の第1の実施の形態について説明する。
 図3は、本技術を適用した多軸モータドライブシステムの第1の実施の形態である多軸モータドライブシステム111の構成例を示している。
 多軸モータドライブシステム111は、複数の軸を備えるロボット101に搭載され、ロボット101の各軸の動作を制御するシステムである。
 多軸モータドライブシステム111は、上位計算機121、中間制御ブロック122、電源123、モータドライバ124-1乃至モータドライバ124-n、モータ125-1乃至モータ125-n、及び、エンコーダ126-1乃至エンコーダ126-nを備える。
 以下、モータドライバ124-1乃至モータドライバ124-nを個々に区別する必要がない場合、単にモータドライバ124と称する。以下、モータ125-1乃至モータ125-nを個々に区別する必要がない場合、単にモータ125と称する。以下、エンコーダ126-1乃至エンコーダ126-nを個々に区別する必要がない場合、単にエンコーダ126と称する。
 なお、nは、ロボット101の軸数を示し、2以上に設定される。そして、モータドライバ124、モータ125、及び、エンコーダ126の組み合わせが、ロボット101の軸毎に設けられる。
 上位計算機121は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ等により構成される。上位計算機121は、図示せぬセンサから、ロボット101の周辺環境のセンシング結果を示す周辺環境情報を取得する。周辺環境情報は、例えば、ロボット101の周辺に存在する物体に関する情報(例えば、大きさ、形状、位置、動き等)、及び、ロボット101が移動する面に関する情報(例えば、傾斜、凸凹、段差等)を含む。上位計算機121は、中間制御ブロック122から動作情報を取得する。動作情報は、例えば、ロボット101の各軸の動作に関する情報(例えば、各軸の姿勢(位置及び向き)、回転速度等)を含む。
 上位計算機121は、取得した周辺環境情報及び動作情報に基づいて、ロボット101全体の動作を計画する。例えば、上位計算機121は、ロボット101の移動方向及び移動速度等を計画する。上位計算機121は、計画したロボット101全体の動作を実現するための各軸の動作を計画する。例えば、上位計算機121は、各軸の姿勢(位置及び向き)、及び、回転速度等を計画する。上位計算機121は、計画した各軸の動作を指令する軸動作指令を含む全体動作指令を生成する。軸動作指令は、例えば、各軸の回転位置、回転速度、及び、トルク(又は、加速度)のうち少なくとも1つに関する指令(例えば、目標値)を含む。上位計算機121は、全体動作指令を中間制御ブロック122に伝達する。
 中間制御ブロック122は、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の制御回路等により構成される。中間制御ブロック122は、各軸のモータドライバ124から、各軸のモータ125に対する電流指令値及び各軸の回転検出情報を取得する。回転検出情報は、例えば、各軸の回転速度及び回転位置の検出結果を含む。中間制御ブロック122は、回転検出情報に基づいて、ロボット101の各軸の動作を検出する。例えば、中間制御ブロック122は、各軸の姿勢(位置及び向き)、及び、回転速度等を検出する。中間制御ブロック122は、各軸の動作の検出結果を示す動作情報を生成し、上位計算機121に供給する。
 中間制御ブロック122は、全体動作指令、及び、ロボット101の各軸の動作の検出結果に基づいて、各軸のモータドライバ124に、対応する軸の軸動作指令をそれぞれ伝達する。
 中間制御ブロック122は、各軸の電流指令値及び回転速度に基づいて、全軸の駆動に必要となる必要電力(総必要電力)を予測する。中間制御ブロック122は、予測した総必要電力に基づいて、各軸の電流指令値の修正に用いる電流指令修正値を設定し、各軸のモータドライバ124に伝達する。
 なお、電流指令修正値は、電流指令値を修正するために電流指令値に加算するオフセット値を示してもよいし、修正後の電流指令値自体を示してもよい。なお、以下、電流指令値がオフセット値を示す場合について説明する。
 電源123は、例えば、バッテリからなる。電源123は、各軸のモータドライバ124を介して、各軸のモータ125に電流を供給する。
 各軸のモータドライバ124は、それぞれ中間制御ブロック122から供給される軸動作指令に基づいて、各軸のモータ125を制御する。
 具体的には、例えば、各軸のモータドライバ124は、各軸のエンコーダ126から供給される回転検出情報を取得し、中間制御ブロック122に供給する。
 各軸のモータドライバ124は、各軸の軸動作指令に基づく動作を実現するために、各軸のモータ125に供給する必要がある電流を示す電流指令値を設定する。モータドライバ124は、設定した電流指令値を中間制御ブロック122に伝達する。
 各軸のモータドライバ124は、設定した電流指令値、及び、中間制御ブロック122から伝達される電流指令修正値のうち少なくとも一方に基づいて、電源123から各軸のモータ125に供給する電流を制御する。
 各軸のモータ125は、各軸のモータドライバ124の制御の下に、ロボット101の各軸を駆動する。
 各軸のエンコーダ126は、各軸の回転位置及び回転速度を検出し、検出結果を示す回転検出情報をモータドライバ124に供給する。
  <中間制御ブロック122の機能の構成例>
 図4は、中間制御ブロック122の機能の構成例を示している。
 中間制御ブロック122は、動作制御部131、動作検出部132、及び、電力予測部133を備える。
 動作制御部131は、上位計算機121から伝達される全体動作指令、及び、動作検出部132によるロボット101の各軸の動作の検出結果に基づいて、各軸のモータドライバ124に、各軸の軸動作指令を伝達する。動作制御部131は、電力予測部133により予測される総必要電力に基づいて、各軸の電流指令値の修正に用いる電流指令修正値を設定し、各軸のモータドライバ124に伝達する。
 動作検出部132は、各軸のモータドライバ124から、各軸のモータ125に対する電流指令値及び各軸の回転検出情報を取得する。動作検出部132は、回転検出情報等に基づいて、ロボット101の各軸の動作を検出し、検出結果を示す動作情報を生成する。動作検出部132は、動作情報を上位計算機121に供給する。
 電力予測部133は、各軸の電流指令値及び回転速度に基づいて、総必要電力を予測する。
  <モータドライバ124の構成例>
 図5は、モータドライバ124の構成例を示している。
 モータドライバ124は、加算部151、位置制御部152、加算部153、速度制御部154、加算部155、トルク制御部156、加算部157、及び、アンプ158を備える。
 加算部151は、外部から伝達される、制御対象となる軸の回転位置の目標値を示す位置指令値、及び、位置指令値のオフセット値を示す位置指令修正値を加算することにより、最終的な位置指令値である位置指令最終値を算出する。加算部151は、位置指令最終値を位置制御部152に伝達する。
 位置制御部152は、位置指令最終値、及び、エンコーダ126から供給される回転検出情報に基づいて、速度指令値を設定する。速度指令値は、例えば、制御対象となる軸の回転位置が位置指令最終値と等しくなるように制御するための軸の回転速度の目標値を示す。位置制御部152は、速度指令値を加算部153に伝達する。
 加算部153は、速度指令値、及び、外部から伝達される速度指令値のオフセット値を示す速度指令修正値を加算することにより、最終的な速度指令値である速度指令最終値を算出する。加算部153は、速度指令最終値を速度制御部154に伝達する。
 速度制御部154は、速度指令最終値、及び、エンコーダ126から供給される回転検出情報に基づいて、トルク指令値を設定する。トルク指令値は、例えば、制御対象となる軸の回転速度が速度指令最終値と等しくなるように制御するための軸のトルクの目標値を示す。速度制御部154は、トルク指令値を加算部155に伝達する。
 加算部155は、トルク指令値、及び、外部から伝達されるトルク指令値のオフセット値を示すトルク指令修正値を加算することにより、最終的なトルク指令値であるトルク指令最終値を算出する。加算部155は、トルク指令最終値をトルク制御部156に伝達する。
 トルク制御部156は、トルク指令最終値、及び、エンコーダ126から供給される回転検出情報に基づいて、電流指令値を設定する。電流指令値は、例えば、制御対象となる軸のトルクがトルク指令最終値と等しくなるように制御するためのモータ125の電流の目標値を示す。トルク制御部156は、電流指令値を加算部157に伝達する。また、トルク制御部156は、電流指令値を中間制御ブロック122に伝達する。
 加算部157は、電流指令値、及び、外部から伝達される電流指令値のオフセット値を示す電流指令修正値を加算することにより、最終的な電流指令値である電流指令最終値を算出する。加算部157は、電流指令最終値をアンプ158に伝達する。
 アンプ158は、例えば、インバータ等により構成される。アンプ158は、電源123からモータ125に供給する電流が電流指令最終値と等しくなるように制御する。
 なお、以上の説明では、モータドライバ124に対して、軸の回転位置が指令される例を示したが、軸の回転速度又はトルクが指令されるようにしてもよい。例えば、軸の回転速度が指令される場合、加算部151及び位置制御部152の処理が省略され、速度指令値が加算部153に伝達される。例えば、軸のトルクが指令される場合、加算部151乃至速度制御部154の処理が省略され、トルク指令値が加算部155に伝達される。
  <動作制御処理>
 次に、図6のフローチャートを参照して、多軸モータドライブシステム111により実行される動作制御処理について説明する。
 この処理は、例えば、ロボット101の電源がオンされたとき開始され、オフされたとき終了する。
 ステップS1において、上位計算機121は、ロボット101の動作を計画する。
 例えば、ロボット101に設けられている各種のセンサ(不図示)は、ロボットの周辺環境のセンシングを実行し、センシング結果を示す周辺環境情報を上位計算機121に供給する。
 動作検出部132は、各モータドライバ124から供給される回転検出情報等に基づいて、ロボット101の各軸の動作を検出する。動作検出部132は、ロボット101の各軸の動作を示す動作情報を上位計算機121に供給する。
 上位計算機121は、周辺環境情報及び動作情報等に基づいて、ロボット101全体の動作を計画する。
 ステップS2において、上位計算機121は、各軸への動作指令を生成する。例えば、上位計算機121は、計画したロボット101全体の動作を実現するために必要な各軸の動作を計画する。上位計算機121は、計画した各軸の動作を指令する軸動作指令を生成する。
 ステップS3において、上位計算機121は、中間制御ブロック122に全軸分の動作指令を伝達する。例えば、上位計算機121は、全軸分の軸動作指令を含む全体動作指令を生成し、中間制御ブロック122に伝達する。
 ステップS4において、動作制御部131は、各軸のモータドライバ124に動作指令を伝達する。具体的には、動作制御部131は、全体動作指令に基づいて、各軸のモータドライバ124に、それぞれ対応する軸の軸動作指令を伝達する。このとき、動作制御部131は、必要に応じて、各軸のモータドライバ124に軸動作指令を伝達するタイミングを制御する。
 ステップS5において、各軸のモータドライバ124は、各軸の電流指令値を設定する。具体的には、各軸のモータドライバ124は、それぞれ対応する軸の姿勢等に基づいて、対応する軸の軸動作指令に基づく動作を実現するためにモータ125に供給する必要がある電流を示す電流指令値を設定する。
 ステップS6において、各軸のモータドライバ124は、中間制御ブロック122に各軸の電流指令値及び回転速度を伝達する。具体的には、各軸のモータドライバ124は、ステップS5において設定した、対応する軸の電流指令値を中間制御ブロック122に伝達する。また、各軸のモータドライバ124は、対応するエンコーダ126から対応するモータ125の回転速度を含む回転検出情報を取得し、中間制御ブロック122に供給する。
 ステップS7において、電力予測部133は、全軸合計の必要電力を予測する。具体的には、電力予測部133は、各軸の電流指令値及び回転速度に基づいて、各軸のモータ125の出力を予測する。電力予測部133は、予測した各軸のモータ125の出力に基づいて、各軸のモータ125の駆動に必要な必要電力を算出する。電力予測部133は、各軸のモータ125の必要電力の合計値である総必要電力を算出する。
 ここで、各軸のモータ125の回転速度は、慣性により急激には変化しない。従って、各軸のモータ125の出力の予測に、エンコーダ126により検出された各軸の回転速度の実測値が用いられても、予測精度はほとんど低下しない。
 また、モータ125の回転速度の予測処理が省略されるため、総必要電力の予測に要する時間が短縮されるとともに、中間制御ブロック122の演算能力を軽減することができる。これにより、ロボット101の消費電力及びコストを削減することができる。
 ステップS8おいて、電力予測部133は、総必要電力が電源容量を超えるか否かを判定する。具体的には、電力予測部133は、予測した総必要電力と電源123の容量とを比較し、総必要電力が電源123の容量を超えると判定した場合、処理はステップS9に進む。
 ステップS9において、動作制御部131は、各軸の電流指令値を修正する。具体的には、動作制御部131は、総必要電力が電源123の容量以下となるように、各軸のモータ125の電流指令値を修正する。
 なお、各軸のモータ125の電流指令値の修正方法は、特に限定されない。例えば、一部の軸の電流指令値が0に修正されたり、小さくされたりする。または、例えば、全ての軸の電流指令値が一律に小さくされる。ただし、ロボット101ができる限り支障なく安全に動作を継続できるように、各軸の電流指令値が修正されることが望ましい。
 ステップS10において、動作制御部131は、各軸のモータドライバ124に電流指令修正値を伝達する。例えば、動作制御部131は、各軸の修正後の電流指令値と修正前の電流値の差であるオフセット値を示す電流指令修正値を、各軸のモータドライバ124に伝達する。
 ステップS11において、各軸のモータドライバ124は、各軸の電流指令修正値に基づいて、各軸のモータ125に供給する電流を制御する。例えば、各軸のモータドライバ124は、電流指令値と電流指令修正値を加算することにより、電流指令最終値を算出する。各軸のモータドライバ124は、電源123から対応する軸のモータ125に供給する電流を、電流指令最終値と等しくなるように制御する。
 その後、処理はステップS1に戻り、ステップS1以降の処理が実行される。
 一方、ステップS8おいて、総必要電力が電源123の容量以下であると判定された場合、処理はステップS12に進む。
 ステップS12において、各軸のモータドライバ124は、各軸の電流指令値に基づいて、各軸のモータ125に供給する電流を制御する。例えば、中間制御ブロック122は、値が0の電流指令修正値を各軸のモータドライバ124に伝達するか、又は、各軸のモータドライバ124に電流指令修正値を伝達しない。
 これに対して、例えば、各軸のモータドライバ124は、電源123から対応する軸のモータ125に供給する電流を、ステップS5の処理で設定した電流指令値にできる限り近づけるように制御する。
 その後、処理はステップS1に戻り、ステップS1以降の処理が実行される。
 以上のようにして、電源123の容量の範囲内でロボット101の各軸が駆動され、電源123の瞬断が防止されるため、ロボット101の動作の安定性が向上する。その結果、ロボット101の破損、作業効率の低下、周辺環境への危害等が防止され、ロボット101のパフォーマンス及び安全性が向上する。
 また、上位計算機121を用いずに、中間制御ブロック122のみで、各軸の電流指令値の修正が行われるため、上位計算機211の処理が軽減されるとともに、上位計算機121と中間制御ブロック122との間の通信量が削減される。これにより、ロボット101の消費電力が削減され、ロボット101の動作時間を長くすることができる。
 <<3.第2の実施の形態>>
 次に、図7を参照して、本技術の第2の実施の形態について説明する。
 上述したように、上位計算機121と中間制御ブロック122との間の通信量が削減されるため、上位計算機121と中間制御ブロック122との通信速度及び通信周期の制約が緩和される。従って、上位計算機121をロボットの外部に設けやすくなる。
 これに対して、本技術の第2の実施の形態では、上位計算機がロボットの外部に設けられる。
 図7は、本技術を適用した多軸モータドライブシステムの第2の実施の形態である多軸モータドライブシステム201の構成例を示している。なお、図中、図3の多軸モータドライブシステム111と対応する部分には、同じ符号を付しており、その説明は適宜省略する。
 多軸モータドライブシステム201は、複数の軸を備えるロボット212の各軸の動作を制御するシステムである。
 多軸モータドライブシステム201は、多軸モータドライブシステム111と比較して、電源123、モータドライバ124-1乃至モータドライバ124-n、モータ125-1乃至モータ125-n、及び、エンコーダ126-1乃至エンコーダ126-nを備える点で一致する。一方、多軸モータドライブシステム201は、多軸モータドライブシステム111と比較して、上位計算機121及び中間制御ブロック122の代わりに、上位計算機211及び中間制御ブロック221を備える点が異なる。
 上位計算機211は、例えば、図3の上位計算機121と異なり、ロボット212の外部に設けられる。例えば、上位計算機211は、例えば、外部のサーバ、コンピュータ、スマートフォン等により構成される。例えば、上位計算機211が、クラウドサービスのクラウド上に設けられてもよい。
 一方、中間制御ブロック221、電源123、モータドライバ124-1乃至モータドライバ124-n、モータ125-1乃至モータ125-n、及び、エンコーダ126-1乃至エンコーダ126-nは、ロボット212の内部に設けられる。
 中間制御ブロック221は、図3の中間制御ブロック122の機能の他に、外部の上位計算機211と通信する機能を備える。また、中間制御ブロック221は、例えば、図示せぬセンサから、ロボット212の周辺環境のセンシング結果を示す周辺環境情報を取得し、上位計算機211に送信する。
 ロボット212は、外部の上位計算機211により遠隔操作される。これにより、ロボット212のコストダウン、小型軽量化が可能になる。また、ロボット212の消費電力を削減し、動作時間を延長することが可能になる。
 <<4.第3の実施の形態>>
 次に、図8を参照して、本技術の第3の実施の形態について説明する。
 図8は、本技術を適用した多軸モータドライブシステムの第3の実施の形態である多軸モータドライブシステム311の構成例を示している。なお、図中、図3の多軸モータドライブシステム111と対応する部分には、同じ符号を付しており、その説明は適宜省略する。
 多軸モータドライブシステム311は、複数の軸を備えるロボット301に搭載され、ロボット301の各軸の動作を制御するシステムである。
 多軸モータドライブシステム311は、多軸モータドライブシステム111と比較して、上位計算機121、電源123、モータドライバ124-1乃至モータドライバ124-n、モータ125-1乃至モータ125-n、及び、エンコーダ126-1乃至エンコーダ126-nを備える点で一致する。一方、多軸モータドライブシステム311は、多軸モータドライブシステム111と比較して、センサ群321を備え、中間制御ブロック122の代わりに、中間制御ブロック322を備える点が異なる。
 センサ群321は、ロボット301の周辺の環境のセンシングを行う。例えば、センサ群321は、ロボット301の周辺の物体、ロボット301に対する接触、ロボット301に加わる力等のセンシングを行う。センサ群321は、センシング結果を示すセンサデータを中間制御ブロック322に供給する。
 中間制御ブロック322は、中間制御ブロック122の機能に加えて、ロボット301の保護動作を実行する機能を備える。
 具体的には、中間制御ブロック322は、センサ群321からのセンサデータに基づいて、ロボット301の保護が必要となるリスクの発生を予測する。中間制御ブロック322は、リスクの発生を予測した場合、リスクを回避する動作を計画し、計画した動作に対応する各軸の軸動作指令を生成する。中間制御ブロック322は、各軸のモータドライバ124に、それぞれ対応する軸の軸動作指令を伝達する。
 これに対して、上述したように、軸動作指令に基づいてロボット301の各軸が駆動され、ロボット301が未然にリスクを回避することができる。また、総必要電力が電源123の容量を超えないように、各モータ125に供給される電流が制御される。
 これにより、上位計算機121と中間制御ブロック322との通信処理、及び、上位計算機121の演算処理を省略することができ、ロボット301が迅速にリスクを回避する動作を実行することができる。これにより、例えば、人間の脊髄反射のような保護動作が実現される。
 なお、中間制御ブロック122は、単独で保護動作を実行したことを上位計算機121に伝達するようにしてもよい。
 <<5.変形例>>
 以下、上述した本技術の実施の形態の変形例について説明する。
 例えば、上位計算機121が、ロボット101全体の動作を計画し、中間制御ブロック122が、ロボット101全体の動作に基づいて、各軸の動作を計画するようにしてもよい。この場合、中間制御ブロック122が、各軸の軸動作指令を生成する。
 例えば、上位計算機121が、ロボット101全体の動作を計画し、計画したロボット101の動作を実現するための各軸の動作を計画し、中間制御ブロック122が、計画された各軸の動作に基づいて、軸動作指令を生成するようにしてもよい。
 例えば、各軸のモータドライバ124が、電流以外のモータ125の制御に関する制御指令値を設定するようにしてもよい。例えば、モータ125の電圧、トルク等に関する制御指令値を設定するようにしてもよい。
 例えば、各軸のエンコーダ126が、回転検出情報を直接中間制御ブロック122に供給するようにしてもよい。
 例えば、各軸のモータ125にエンコーダ126以外のセンサを設けて、モータ125の動作に関するパラメータであって、回転速度以外の必要電力の予測に用いることが可能なパラメータを検出するようにしてもよい。そのようなパラメータとして、例えば、モータ125のトルク、回転加速度等が想定される。
 例えば、電力予測部133は、上位計算機121から伝達された全体動作指令に基づいて総必要電力を予測し、予測した総必要電力が電源123の容量を超える場合、その旨を上位計算機121に通知するようにしてもよい。これに対して、例えば、上位計算機121は、必要電力が削減されるように、全体動作指令を変更するようにしてもよい。
 これにより、各軸のモータドライバ124内で電流指令値を設定する前に、動作指令の変更の必要性が上位計算機121にフィードバックされるため、無駄な演算処理が削減される。また、動作指令の変更の幅が広がる。
 例えば、電力予測部133は、エンコーダ126により検出された各軸のモータ125の回転速度に基づいて、各軸のモータ125の回転速度を予測し、予測した回転速度に基づいて、各軸のモータ125の出力を予測してもよい。
 本技術は、例えば、工作機械、電気自動車等のロボット以外の複数の軸を備える移動体にも適用することができる。
 本技術が適用可能な移動体の軸の数は、特に限定されない。例えば、本技術は、軸の数が1つのみの移動体にも適用することができる。
 <<6.その他>>
  <コンピュータの構成例>
 上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
 図9は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
 コンピュータ1000において、CPU(Central Processing Unit)1001、ROM(Read Only Memory)1002、RAM(Random Access Memory)1003は、バス1004により相互に接続されている。
 バス1004には、さらに、入出力インタフェース1005が接続されている。入出力インタフェース1005には、入力部1006、出力部1007、記憶部1008、通信部1009、及びドライブ1010が接続されている。
 入力部1006は、入力スイッチ、ボタン、マイクロフォン、撮像素子などよりなる。出力部1007は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記憶部1008は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部1009は、ネットワークインタフェースなどよりなる。ドライブ1010は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブルメディア1011を駆動する。
 以上のように構成されるコンピュータ1000では、CPU1001が、例えば、記憶部1008に記録されているプログラムを、入出力インタフェース1005及びバス1004を介して、RAM1003にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
 コンピュータ1000(CPU1001)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア1011に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
 コンピュータ1000では、プログラムは、リムーバブルメディア1011をドライブ1010に装着することにより、入出力インタフェース1005を介して、記憶部1008にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部1009で受信し、記憶部1008にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM1002や記憶部1008に、あらかじめインストールしておくことができる。
 なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
 また、本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、すべての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
 さらに、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
 例えば、本技術は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
 また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
 さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
  <構成の組み合わせ例>
 本技術は、以下のような構成をとることもできる。
(1)
 移動体の軸を駆動するモータを制御するモータドライバにより設定される前記モータの制御に関する指令値である制御指令値、及び、前記軸の動作に関する検出値である動作検出値に基づいて、前記軸の駆動に必要な必要電力を予測する電力予測部と、
 前記モータに電力を供給する電源の容量、及び、予測された前記必要電力に基づいて、前記制御指令値の修正に用いる制御指令修正値を設定し、前記モータドライバに伝達する動作制御部と
 を備える情報処理装置。
(2)
 前記電力予測部は、前記移動体の複数の前記軸をそれぞれ駆動する複数の前記モータをそれぞれ制御する複数の前記モータドライバによりそれぞれ設定される複数の前記制御指令値、及び、各前記軸の動作に関する複数の前記動作検出値に基づいて、全ての前記軸の駆動に必要な前記必要電力を予測し、
 前記動作制御部は、各前記モータに電力を供給する前記電源の容量、及び、予測された前記必要電力に基づいて、各前記制御指令値の修正に用いる前記制御指令修正値を設定し、各前記モータドライバに伝達する
 前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
 前記動作制御部は、各前記軸の動作に関する指令である軸動作指令を、各前記軸に対応する前記モータドライバにそれぞれ伝達し、
 各前記モータドライバは、各前記軸動作指令に基づいて、対応する前記モータに対する前記制御指令値を設定する
 前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)
 前記動作制御部は、前記移動体全体の動作に関する指令である全体動作指令を他の情報処理装置から取得し、前記全体動作指令に基づいて、前記軸動作指令を各前記モータドライバに伝達する
 前記(3)に記載の情報処理装置。
(5)
 前記電力予測部は、前記全体動作指令に基づいて、前記必要電力を予測し、予測した前記必要電力が前記電源の容量を超える場合、前記必要電力が前記電源の容量を超えることを前記情報処理装置に伝達する
 前記(4)に記載の情報処理装置。
(6)
 前記全体動作指令は、各前記軸の前記軸動作指令を含む
 前記(4)又は(5)に記載の情報処理装置。
(7)
 前記他の情報処理装置は、前記移動体の外部に設けられる
 前記(4)乃至(6)のいずれかに記載の情報処理装置。
(8)
 前記動作制御部は、前記移動体の周辺の環境のセンシング結果に基づいて、前記移動体のリスクを回避する動作に対応する前記軸動作指令を各前記モータドライバに伝達する
 前記(3)乃至(7)のいずれかに記載の情報処理装置。
(9)
 前記軸動作指令は、前記軸の回転位置、回転速度、及び、トルクのうち少なくとも1つに関する指令を含む
 前記(3)乃至(8)のいずれかに記載の情報処理装置。
(10)
 前記動作制御部は、前記必要電力が前記電源の容量を超えないように各前記制御指令値を修正する
 前記(2)乃至(9)のいずれかに記載の情報処理装置。
(11)
 前記動作制御部は、各前記モータドライバから前記制御指令値を取得する
 前記(2)乃至(10)のいずれかに記載の情報処理装置。
(12)
 前記制御指令値は、前記モータに供給する電流を示し、
 前記モータドライバは、前記制御指令値及び前記制御指令修正値の少なくとも一方に基づいて、前記電源から前記モータに供給する電流を制御する
 前記(11)に記載の情報処理装置。
(13)
 前記動作検出値は、各前記モータに対してそれぞれ設けられている複数のセンサによりそれぞれ検出され、
 前記電力予測部は、各前記センサ又は各前記モータドライバから前記動作検出値を取得する
 前記(2)乃至(12)のいずれかに記載の情報処理装置。
(14)
 前記動作検出値は、各前記軸の回転速度の検出値を含む
 前記(13)に記載の情報処理装置。
(15)
 移動体の軸を駆動するモータを制御するモータドライバにより設定される前記モータの制御に関する指令値である制御指令値、及び、前記軸の動作に関する検出値である動作検出値に基づいて、前記軸の駆動に必要な必要電力を予測し、
 前記モータに電力を供給する電源の容量、及び、予測された前記必要電力に基づいて、前記制御指令値の修正に用いる制御指令修正値を設定し、前記モータドライバに伝達する
 情報処理方法。
(16)
 1以上の軸と、
 前記軸を駆動するモータと、
 前記モータを制御するモータドライバと、
 前記モータドライバにより設定される前記モータの制御に関する指令値である制御指令値、及び、前記軸の動作に関する検出値である動作検出値に基づいて、前記軸の駆動に必要な必要電力を予測する電力予測部と、
 前記モータに電力を供給する電源の容量、及び、予測された前記必要電力に基づいて、前記制御指令値の修正に用いる制御指令修正値を設定し、前記モータドライバに伝達する動作制御部と
 を備える移動体。
 なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。
 101 ロボット, 111 多軸モータドライブシステム, 121 上位計算機, 122 中間制御ブロック, 123 電源, 124-1乃至124-n モータドライバ, 125-1乃至125-n モータ, 126-1乃至126-n エンコーダ, 131 動作制御部, 132 動作検出部, 133 電力予測部, 201 多軸モータドライブシステム, 211 上位計算機, 212 ロボット, 221 中間制御ブロック, 301 ロボット, 311 上位計算機, 321 センサ群, 322 中間制御ブロック

Claims (16)

  1.  移動体の軸を駆動するモータを制御するモータドライバにより設定される前記モータの制御に関する指令値である制御指令値、及び、前記軸の動作に関する検出値である動作検出値に基づいて、前記軸の駆動に必要な必要電力を予測する電力予測部と、
     前記モータに電力を供給する電源の容量、及び、予測された前記必要電力に基づいて、前記制御指令値の修正に用いる制御指令修正値を設定し、前記モータドライバに伝達する動作制御部と
     を備える情報処理装置。
  2.  前記電力予測部は、前記移動体の複数の前記軸をそれぞれ駆動する複数の前記モータをそれぞれ制御する複数の前記モータドライバによりそれぞれ設定される複数の前記制御指令値、及び、各前記軸の動作に関する複数の前記動作検出値に基づいて、全ての前記軸の駆動に必要な前記必要電力を予測し、
     前記動作制御部は、各前記モータに電力を供給する前記電源の容量、及び、予測された前記必要電力に基づいて、各前記制御指令値の修正に用いる前記制御指令修正値を設定し、各前記モータドライバに伝達する
     請求項1に記載の情報処理装置。
  3.  前記動作制御部は、各前記軸の動作に関する指令である軸動作指令を、各前記軸に対応する前記モータドライバにそれぞれ伝達し、
     各前記モータドライバは、各前記軸動作指令に基づいて、対応する前記モータに対する前記制御指令値を設定する
     請求項2に記載の情報処理装置。
  4.  前記動作制御部は、前記移動体全体の動作に関する指令である全体動作指令を他の情報処理装置から取得し、前記全体動作指令に基づいて、前記軸動作指令を各前記モータドライバに伝達する
     請求項3に記載の情報処理装置。
  5.  前記電力予測部は、前記全体動作指令に基づいて、前記必要電力を予測し、予測した前記必要電力が前記電源の容量を超える場合、前記必要電力が前記電源の容量を超えることを前記情報処理装置に伝達する
     請求項4に記載の情報処理装置。
  6.  前記全体動作指令は、各前記軸の前記軸動作指令を含む
     請求項4に記載の情報処理装置。
  7.  前記他の情報処理装置は、前記移動体の外部に設けられる
     請求項4に記載の情報処理装置。
  8.  前記動作制御部は、前記移動体の周辺の環境のセンシング結果に基づいて、前記移動体のリスクを回避する動作に対応する前記軸動作指令を各前記モータドライバに伝達する
     請求項3に記載の情報処理装置。
  9.  前記軸動作指令は、前記軸の回転位置、回転速度、及び、トルクのうち少なくとも1つに関する指令を含む
     請求項3に記載の情報処理装置。
  10.  前記動作制御部は、前記必要電力が前記電源の容量を超えないように各前記制御指令値を修正する
     請求項2に記載の情報処理装置。
  11.  前記動作制御部は、各前記モータドライバから前記制御指令値を取得する
     請求項2に記載の情報処理装置。
  12.  前記制御指令値は、前記モータに供給する電流を示し、
     前記モータドライバは、前記制御指令値及び前記制御指令修正値の少なくとも一方に基づいて、前記電源から前記モータに供給する電流を制御する
     請求項11に記載の情報処理装置。
  13.  前記動作検出値は、各前記モータに対してそれぞれ設けられている複数のセンサによりそれぞれ検出され、
     前記電力予測部は、各前記センサ又は各前記モータドライバから前記動作検出値を取得する
     請求項2に記載の情報処理装置。
  14.  前記動作検出値は、各前記軸の回転速度の検出値を含む
     請求項13に記載の情報処理装置。
  15.  移動体の軸を駆動するモータを制御するモータドライバにより設定される前記モータの制御に関する指令値である制御指令値、及び、前記軸の動作に関する検出値である動作検出値に基づいて、前記軸の駆動に必要な必要電力を予測し、
     前記モータに電力を供給する電源の容量、及び、予測された前記必要電力に基づいて、前記制御指令値の修正に用いる制御指令修正値を設定し、前記モータドライバに伝達する
     情報処理方法。
  16.  1以上の軸と、
     前記軸を駆動するモータと、
     前記モータを制御するモータドライバと、
     前記モータドライバにより設定される前記モータの制御に関する指令値である制御指令値、及び、前記軸の動作に関する検出値である動作検出値に基づいて、前記軸の駆動に必要な必要電力を予測する電力予測部と、
     前記モータに電力を供給する電源の容量、及び、予測された前記必要電力に基づいて、前記制御指令値の修正に用いる制御指令修正値を設定し、前記モータドライバに伝達する動作制御部と
     を備える移動体。
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