JPH0373329B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、例えば家庭用から工業用まで広汎に
使用されている予混合燃焼器に用いる混合器の混
合装置に関するものである。

（従来技術とその課題） 従来、この種混合器としては、実公昭52年第
45877号公報に示されている混合器があるが、該
混合器はガスの流路が片側からのみ流出するの
で、小容量の場合には混合がよいが、大容量の場
合には、混合が良好に行なわれない課題があつ
た。本発明は、一ツの流体と他の流体を、特別の
構成部材、更には特別の圧力手段等を要せずに、
大容量、小容量を問わず良好に混合させる装置を
提供するものであつて、かかる装置により、コン
パクト化と低価格化を、より一層発展させること
を目的とするものである。

（課題を解決するための手段） 以下、一ツの流体として空気及び他の流体とし
てガスを例にとり、図について詳述すると次の通
りである。符号１は空気の流通する一ツの流体流
路であつて、この一ツの流体流路１内に渦流２を
形成すべく、先端を閉止し、且つガスを流出する
他の流体流路３を直交状態で装入する。かかる装
入によつてＡ側流路６及びＢ側流路７を各構成す
る。そして前記装入した他の流体流路３には、前
記Ａ側流路６及びＢ側流路７の各方向に向けて他
の流体流路３から流出する流体の流出孔４，４を
形成する。流出孔４，４′は、図示の通り、例え
ば円孔を複数形成したものであつても、単なるス
リツト状の長孔であつてもよい。また、前記流路
１，３の断面形状は任意である。しかして、空気
によるガスの伴流と、前記他の流体流路３の下流
に形成される渦流とによつて、ガスと空気を混合
する構成が完成する。

（作用） いま、一ツの流体流路１内に於いて、空気が図
中矢印方向から流れ、ガスが流出孔４，４′から
流出すると、ガスは流路６及びＢ側流路７からの
空気によつて夫々伴流され混合されながら他の流
体流路３の下流側に至る。他の流体流路３の下流
側には渦流２，２′が形成されているので、その
渦流２，２′によつて更に混合が促進され、均一
な混合気体となつて、例えば第３図で示す燃焼部
５に至り、燃焼に供される。かかる際、流路１と
流路３の面積比を第４図Ａで示すように管径比
ｄ／Ｄで表わすと、同Ｂで示すように、0.2〜0.8
の範囲で混合度合が好ましい値を示す。

（発明の効果） 本発明は以上の通りであるから、これをガスと
空気の混合に使用すると、混合に特別の構成部材
を設ける必要がなく、しかも伴流と渦流の効果に
よつて、混合が極端に向上するので、燃焼の安定
に寄与すると共に混合部を非常に短くすることが
できる利点がある。加えて制作の容易性及び材料
の特段の選択が必要ないことから、安価な混合器
が提供できる外、空気ドライブ型の混合形態であ
るからガス圧が低くてもよく、また空気流路に抵
抗となるものがないので空気圧が低くてもよいと
いう大きな利点もある。以上ガス、空気の混合を
例として説明したが、本発明は、その他の気体の
混合はもちろんのこと、流体を液体としても、同
様な諸効果が得られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は、本発明の概念的説明図、
第３図は燃焼器に使用した場合の実施例を示す説
明図、第４図は各流路の管径比と混合度合を示す
性能図である。符号１，３……流路、２，２′…
…渦流、４，４′……流出孔、５……燃焼部、６
……Ａ側流路、７……Ｂ側流路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 一ツの流体が流れる流体流路内に、渦流を形
   成すべく、先端を閉止した他の流体流路を直交状
   態で装入して、前記一ツの流体流路と、装入した
   他の流体流路との間に、Ａ側流路及びＢ側流路を
   各構成し、前記装入した他の流体流路には、前記
   Ａ側流路及びＢ側流路に向けて他の流体が流出す
   る流体流出孔を設け、前記一ツの流体による他の
   流体の伴流と前記渦流とによつて前記一ツの流体
   と他の流体とを混合するように構成した二ツ流体
   混合装置。