JPH0372825A - 微生物添加植物栽培用成形培地 - Google Patents

微生物添加植物栽培用成形培地

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JPH0372825A
JPH0372825A JP1209808A JP20980889A JPH0372825A JP H0372825 A JPH0372825 A JP H0372825A JP 1209808 A JP1209808 A JP 1209808A JP 20980889 A JP20980889 A JP 20980889A JP H0372825 A JPH0372825 A JP H0372825A
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JP
Japan
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slabs
culture medium
slab
microorganisms
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Pending
Application number
JP1209808A
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English (en)
Inventor
Kazuo Kimura
一夫 木村
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Kimura Kenkyusho KK
Original Assignee
Kimura Kenkyusho KK
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  • Hydroponics (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、農業有用微生物が添加物された植物栽培用
の有機または無機の成形培地に関する。
(従来の技術) 最近、有機または無機の成形培地、とりわけロックウー
ルスラブと称する成形培地、た同様の培養液を潅注して
栽培する所謂養液栽培のロックウール耕が、デンマーク
において開発され、わが国にも紹介されて、各農業試験
研究機関において試験・研究され、一部の先進農家によ
って実用化されつつある。
上述の如く、従来のロックウール耕は水耕栽培同様の養
液栽培であって、培地・養液共に無菌であることが必須
とされている。
従来、有機または無機の成形培地には、たとえば、バル
ブ・有機合成繊維・発泡樹脂・ガラス繊維・セラミック
繊維・ロックウール繊維などを原料とする成形培地があ
り、この発明には、これら総ての成形培地が含まれるが
、その中でロックウール成形培地が、現在もっとも注目
されているので、以下ロックウール成形培地即ち通称ロ
ックウールスラブについて説明する。
(発明が解決しようとする課題) 上述の如く、従来のロックウール耕は、無菌のロックウ
ールスラブに無菌の培養液を潅注して、培地内に有害菌
が侵入しないように万全の注意をはらって栽培される。
ロックウールスラブは、無菌の成形培地であるが、これ
を−たん圃場に配置すると、常時汚染の危険にさらされ
ることになり、−度栽培に使用されると、有害・無害の
無数の微生物によって汚染される。とりわけロックウー
ル耕で最も多く栽培されるトマトやキュウリは連作障害
の最も甚だしい代表的植物であって、その汚染された根
はスラブ内−ばいに縦横に伸長するが、スラブの構造上
残根を取り除くことは不可能である。
従って、−度使用したスラブを再利用するためには、薬
品または蒸気を用いて消毒しなければならないが、何れ
にしても、10a当り800枚から1,000枚配置さ
れであるスラブを。
とりはずして纏めて消毒することは大変な労力がかかる
と共に相当の費用を要する。更に、消毒したスラブは、
再度配置しなければならない。これを毎作繰り返し行う
のである。また、薬品や蒸気で消毒すると、有害菌と共
に有用菌も同時に全て壊滅してしまうので、再汚染の危
険にさらされることになる。消毒と再汚染の繰り返しで
ある。
従って、−たん使用したスラブでは、消毒の費用と労力
およびその取扱いによるスラブの破損や劣化などを考え
ると、再利用しないで使い捨てにし、毎作新品を使用し
た方が有利であるとすら言われている。よしんば費用と
労力をかけて再利用するとしても、4〜5作が限度であ
ると言われる。
何れにしても、使用できなくなった大量の廃棄物がでる
ことになるが、ロックウールは鉱物繊維であるので、腐
敗もしなければ焼却もできない、処置に困って圃場の一
角に積み上げである状況を見かけることがよくある。
しかし、このようなことは今後長く続けうろことではな
い、また、スラブをほぐして水田に鋤き込めば、けいか
る肥料になるとか、鉢物用上代りに利用できるとかなど
の再利用法が提案されているが、何れも労力的にも経済
的にも引き合うものではない、けいかる肥料には鉱さい
のけいかる肥料があり、鉢物用にはロックウール粒状綿
があって、何れも安価な商品であり、また取り扱いも再
利用するよりはるかに楽である。
以上のような訳で、ロックウール耕では、スラブの病害
菌防除とりわけ残根処理を、経済的に、省力的に、合理
的に行うことが、ロックウール耕の普及の成否を決定す
る最重点課題の一つである。このことは、ロックウール
スラブのみでなくロックウール粒状綿、更に、バルブ・
ガラス繊維・合成繊維・発泡合成樹脂などの成形培地を
利用する場合・にも共通する課題である。
(課題を解決するための手段) この発明は、上述のようなスラブの有害微生物による汚
染の危険、および、スラブ内の残根による連作障害の課
題を解決し、更に、栽培植物の成育促進をはかることを
目的とする。
そのために、この発明においては、従来のロックウール
耕において行なはれている薬品や蒸気消毒によって微生
物を全て壊滅させるのでなく、農業有用微生物をスラブ
に添加して、スラブ内にこれら有用微生物を繁殖させる
ことによって、有害微生物を防除する。
この発明において使用される農業有用微生物は従来より
土耕栽培用として広く商品化されているもの、たとえば
株式会社信州化学研究所製“オーレスG” (商品名)
およびリサール酵産株式会社製“カルスNC−R” (
商品名)−乳酸菌および酵母菌などの嫌気性菌を主体と
した複合微生物資材−などを使用することができる。該
農業有用微生物は、一般、に1次の様な微生物群、すな
わち、サツカロミセス、キャンディダ、エンドマイコプ
レス、タラトスボリウム、ノカルデイア、ストレプトマ
イセス、バチルス、クロストリデイウム、アゾトモナス
、シュードモナス、バクテリウム、リゾビウム、アスペ
ルギルス、ラクトバチルス、およびクロストジュム属か
ら選ばれる一種または二種以上の微生物からなる。これ
らの微生物は容易に人手できるものから適宜選択するこ
とが出来、クロストリデウム属の菌株としてはクロスト
ジュウム・パステリアナム(嫌気性窒素固定菌)があり
、これはフランスのパスツール研究所より入手すること
ができる。特に好ましくは、前記した様な既に商品化さ
れている複合微生物資材を挙げることが出来るが、この
発明においてはこれらに制限されることなく、前記した
容易に入手できる微生物を適宜組合せて使用することが
できる。
これら農業有用微生物をスラブに添加するには、スラブ
の上面に散布または圧入することもできるが、より好ま
しくは、スラブの上面に壷または溝のような凹部な設け
て、その中に農業有用微生物を挿入するか、または、複
数のスラブを、農業有用微生物をスラブの層間に挟んで
重層する。なお、農業有用微生物を添加するには、窒素
および有機物と混合して添加することが好ましい。
(作 用) この発明の作用については、その詳細は未だ解明されて
いない点が多いが、−6以下のように考えられる。
従来行はれているロックウール耕のように、無菌のスラ
ブで植物を栽培すると、スラブは常に有害菌の汚染にさ
らされており、−たん有害菌がスラブに侵入すると、有
害菌は、直ちにスラブ内に蔓延して、植物の育成を害す
ることになるが、スラブに予めこの発明の乳酸菌および
酵母菌などを主体とする前記のような微生物群を添加し
ておくと、たとえ有害菌が侵入しても、有害菌の繁殖を
抑制し、病害を防除する。
また、たとえば、トマトやキュウリを栽培したスラブは
、残根がスラブ内に縦横に伸長して充満し、無数の有害
菌が存在して、連作障害の主原因となるが、これにこの
発明に関はる前記の微生物を添加すると、残根は該微生
物の格向の繁殖基となり、該微生物は旺盛に繁殖し、有
害菌に対する拮抗作用などによって、有害菌を抑制する
ので、連作が可能になると共に、何等か植物の成育に対
する促進作用があるものと思はれる。
(実施例) 試験1 日東紡績株式会社製ロックウールスラブ(商品名ロック
ファイバーベツド)厚さ10cm、巾30cm、長さ9
1c+*  のもの6スラブを用いてトマト(品種端光
102)を下記のように従来と同じ養液栽培を行った。
各スラブに3株づつ定植、肥料は大塚化学株式会社製の
ハウス肥料1号と2号を1・5:l−Oの割合に混合し
、EC1・5〜2・5の水溶液として施用した。成育状
況は次の通りである。
第1作 成育良好であった。
第2作 第1作よりやや劣るが、おおむね良好であった
第3作 定植当初はやや良好な成育であったが、中期以
後変調をきたし、後 期に至って変調が益々ひどくなっ た。
なお、整枝は1本仕立、各様に7花房をつけて摘心、各
花房に3果〜6果を着けるようにした。但し、第3作で
は着果しない果房が多発した。
収量は、第1表の通りである。
第1表 トマトの収量       1株平均 第1表で明らかな通り、従来の養液栽培を、スラブを無
消毒で続けると、第1・第2作迄は、可成りの収穫を挙
げることができたが、第3作に至って激減した。
実施例1 試験lによって、従来の養液栽培は、スラブを無消毒で
は、トマトを3連作すると、生育に変調を生じ、甚だし
く減収する結果となったので、この発明に関はる農業有
用微生物を添加して連作することを試みた。
培地は、試験lで使用して汚染された6スラブを引き続
き使用した。使用に当っては、各スラブの上面に巾5 
cm、深さ5cmの満2条を長さ方向に設け、6スラブ
を3スラブづつの2区とし、 第1区の3スラブには、リサール酵産株式会社製“カル
スNC−R“を1スラブ当り30gを、米糠lβおよび
もみがらくん炭II2と混合して、毎作挿入した。
第2区の3スラブには、株式会社信州化学研究所製“オ
ーレスG”を1スラブ当り50gを、米糠1に!、およ
びもみがらl!2と混合して、毎作挿入した。
栽培は、試験1と同様に、トマト(品種端光102)を
、lスラブあたり3株づつ定植し、肥料も同じ大塚化学
株式会社製ハウス肥料を施用した。
栽培成績は、第1区第2区共に良好であって、とりわけ
第1区において顕著であった。
その収量は、第2表の通りである。
第2表 トマトの収量       1株平均 (発明の効果) この発明は、上述のように構成されることによって、以
下述べるような、真に驚くべき効果を奏する。
前述の如く、成形培地たとえばロックウールスラブは、
無菌であるので、栽培中常時病害菌の汚染の危険にさら
されておるが、この発明によって、農業有用微生物を予
め添加するときは、たとえ有害菌が浸入しても、これを
防除できる。とりわけ、−度栽培に利用したスラブ内に
は前作の残根が充満しており、これに有害菌が繁殖して
おって連作障害の主要原因となっているので、従来は、
これを用いて連作するには、薬品または蒸気によって消
毒する外なかったが、この発明によるときは、有害菌に
よって汚染されている前作の残根が、むしろ添加される
農業有用微生物の路内の繁殖基となって、該農業有用微
生物とわけ特許請求項(2)に挙げた微生物が旺盛に繁
殖し、有害菌を防除する。
かようにして、長期連作が可能になり、しかも連作の回
を重ねるほど植物の成育が良好になる傾向があるという
、その作用の詳細は未だ明らかでない点が多いが、真に
驚くべき効果を奏する。
因に、前記実施例では、前作で汚染されたスラブを引き
続き利用して、4連作したが、その間の生育および第2
表で示す収量の状況よりみて、今後なお引き続き相当回
数長期に渉り好成績で連作を続けることが出来る見込で
ある。
手続補正(自発) 平成2年り0月/6日 1、事件の表示 平成1年特許願第1−209808号 2、発明の名称 微生物添加植物栽培用成形培地 30.補正する者 事件との関係  特許出願人 住所 神奈川県鎌倉市長谷二丁目1番11号特許出願人 株式会社 木材研究所 明細書の特許請求の範囲および発明の詳細な説明の項 6、補正の内容 +l)特許請求の範囲の補正別紙の通り(2)発明の詳
細な説明の項の第5頁第20行の「成形培地」の前に「
有機・無機のJを加入する。
(3)同第7頁第6行の「クロストジュム」を「ミクロ
コツカス」と補正する。
(4)同第7頁第9行の「クロストリデウム属」を「ク
ロストリデイウム属」と補正する。
(5)同第7頁第10行の「クロストジュウム」を「ク
ロストリデイウム」と補正する。
(6)同第11頁第7〜8行の「生育Jを「成育Jと補
正する。
(7)同第15頁第2行の「生育」を「成育」と補正す
る。
別紙 特許請求の範囲 r(11!fl業有用微生物が有機または無機の成形培
地に添加されていることを特徴とする微生物添加植物栽
培用成形培地。
(2)農業有用微生物が、サツカロミセス・キャンディ
ダ・エンドマイコブレス・クラドスポリウム・ノカルデ
イア・ストレプトマイセス・バチルス・クロストリデイ
ウム。アゾトモナス・シュードモナス・バクテリウム・
リゾビウム・アスペルギルス・ラクトバチルスおよびミ
クロコツカス属から選ばれる一種または二種以上の微生
物からなることを特徴とする請求項(1)に記載の微生
物添加植物栽培用成形培地。」

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)農業有用微生物が有機または無機の成形培地に添
    加されていることを特長とする微生物添加植物栽培用成
    形培地。
  2. (2)農業有用微生物が、サッカロミセス・キャンディ
    ダ・エンドマイコプレス・ラクドスポリウム・ノカルデ
    ィア・ストレプトマイセスバチルス・クロストリディウ
    ム・アゾトモナス・シュードモナス・バクテリウム・リ
    ゾビウム・アスベルギルス・ラクトバチルスおよびクロ
    ストジュム属から選ばれる一種または二種以上の微生物
    からなることを特長とする請求項(1)に記載の微生物
    添加植物栽培用成形培地。
JP1209808A 1989-08-14 1989-08-14 微生物添加植物栽培用成形培地 Pending JPH0372825A (ja)

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JP1209808A JPH0372825A (ja) 1989-08-14 1989-08-14 微生物添加植物栽培用成形培地

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JP1209808A JPH0372825A (ja) 1989-08-14 1989-08-14 微生物添加植物栽培用成形培地

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Publication Number Publication Date
JPH0372825A true JPH0372825A (ja) 1991-03-28

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JP1209808A Pending JPH0372825A (ja) 1989-08-14 1989-08-14 微生物添加植物栽培用成形培地

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JP (1) JPH0372825A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7686321B2 (en) 2006-12-01 2010-03-30 The Burton Corporation Highback with textile-like material for support

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7686321B2 (en) 2006-12-01 2010-03-30 The Burton Corporation Highback with textile-like material for support

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