JPH0372571B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0372571B2
JPH0372571B2 JP57190057A JP19005782A JPH0372571B2 JP H0372571 B2 JPH0372571 B2 JP H0372571B2 JP 57190057 A JP57190057 A JP 57190057A JP 19005782 A JP19005782 A JP 19005782A JP H0372571 B2 JPH0372571 B2 JP H0372571B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sol
alumina
alumina sol
acetic acid
hours
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP57190057A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5978925A (ja
Inventor
Yasuo Oguri
Mamoru Kaneko
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Corp filed Critical Mitsubishi Kasei Corp
Priority to JP57190057A priority Critical patent/JPS5978925A/ja
Publication of JPS5978925A publication Critical patent/JPS5978925A/ja
Publication of JPH0372571B2 publication Critical patent/JPH0372571B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01FCOMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
    • C01F7/00Compounds of aluminium
    • C01F7/02Aluminium oxide; Aluminium hydroxide; Aluminates
    • C01F7/42Preparation of aluminium oxide or hydroxide from metallic aluminium, e.g. by oxidation
    • C01F7/428Preparation of aluminium oxide or hydroxide from metallic aluminium, e.g. by oxidation by oxidation in an aqueous solution
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H19/00Coated paper; Coating material
    • D21H19/36Coatings with pigments
    • D21H19/44Coatings with pigments characterised by the other ingredients, e.g. the binder or dispersing agent
    • D21H19/64Inorganic compounds

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、透明性、表面塗布性、造膜性、安定
性に優れたアルミナゾルに関するものである。 従来、アルミナゾルは各種耐火物のバインダ
ー、製紙工業、繊維等の表面処理、触媒担体の製
造、プラスチツク工業等に用いられている。しか
しながら既存の市販アルミナゾルは乳白色不透明
であるため透明度を要求される分野には使用され
ていない。また、従来のアルミナゾルの結晶形は
無定形であるため、フイルム形成能が劣り、アル
ミナ薄膜を得ようとしてもせいぜい10cm2以下の面
積のものしか得られない。また、既存の市販アル
ミナゾルはその分散粒子の形状が大きいため被塗
物への処理の際均一塗布性に欠け、満足すべき処
理効果が達成されないなどの問題点が存在する。 本発明者らは、かかる現状に鑑み、複雑な製造
工程を要せず且つ経済的に安価なアルミナゾルを
開発すべく鋭意研究を進めた結果、すぐれた透明
性を有するだけでなく上述の問題点を解消したア
ルミナゾルを見出し本発明に到達した。すなわ
ち、本発明の要旨は、擬ベーマイト結晶からなる
アルミナゾルであつて、Al2O3濃度3重量%の
時、700nmの波長における透過率が85%以上で
あるアルミナゾルに存する。 以下本発明を具体的に説明する。 本発明のアルミナゾルは擬ベーマイト結晶から
成る。結晶形が無定形であるとフイルム形成能が
劣り、粒状化されてしまい、面積の大きな連続し
た皮膜が得られなくなる。また、結晶形がベーマ
イトになると、フイルム形成能は良くなるが、得
られた皮膜はもろく、亀裂が入りやすくなる。 本発明の擬ベーマイトは針状で、径が10mμ以
下で長さは200mμ以下であるのが好ましい。あ
まり大きいと被塗物の細孔や凹凸への付着性が減
少するので好ましくない。特に、径が3〜5mμ
で長さが100〜150mμのものは安定性も良好であ
るので好ましい。 本発明のアルミナゾルは、金属アルミニウムを
90〜95℃で、20〜30時間程度加水分解することに
よつて得ることができる。本発明において使用す
る金属アルミニウムは粉末であることが好ましい
が、アルミニウム箔屑も脱脂、脱油等を行なえば
使用できる。また、スタンプ粉等のようにステア
リン酸処理をしてあるような金属アルミニウムの
場合は、使用前にステアリン酸を除去してから使
用すればよい。 アルミニウムの純度は95%〜99.9%の範囲のも
のが好ましい。あまりに低い純度では不純物によ
り懸濁物が浮遊し、ゾルの透明性を損なうことが
考えられる。また、純度の上限値は溶解性の点か
ら99.9%程度が好ましい。 分散媒である水は水質の点で脱塩水の使用が好
ましいが通常の水道水も使用し得る。しかしコロ
イドの安定化の観点からはできるだけ不純イオン
の混入は避けることが好ましい。 本発明においては、金属アルミニウムを加水分
解する際、安定剤として、酢酸を存在させておく
のが好ましい。酢酸としては、氷酢酸が純度の点
で好ましいが、工業用90%酢酸の使用によつても
遜色ない透明アルミナゾルが得られる。 アルミナゾル中の酢酸とアルミニウム原子のモ
ル比は0.2/1〜0.9/1、特に、0.3/1〜0.8/
1の範囲であることが好ましい。酢酸とアルミニ
ウム原子のモル比が0.2/1以下ではアルミナゾ
ルの生成に長時間を要し、かつ得られるゾルは透
明性が低下したものとなり、また、モル比が
0.9/1以上では得られるゾルの粘性が増加し良
好な製品が得られない。 本発明の代表的な製造方法を示せば次の通りで
ある。例えば、アルミニウム原料として、平均粒
径10〜30μの粉末を酢酸を溶解した脱塩水中に仕
込み、反応温度80〜85℃で8〜10時間反応させた
後、さらに90〜95℃で15〜20時間反応させれば、
アルミニウム対酢酸のモル比1:0.35〜0.5から
なるAl2O3濃度2〜4wt%の透明アルミナゾルが
得られる。本発明で得られるアルミナゾルは次の
ような性質を示す。 外観は無色透明であつてやゝ青味がかつてい
ることもあるが透明性は極めて高い。 分光光度計を用いて透過率を測定した場合、
300nm以下の波長は殆んど透過せず、300〜
350nmの範囲で急激に透過率が増大し、600〜
700nmで最大となる。例えば、Al2O3濃度3wt
%に調整した時、350nmで76%、450nmで91
%、550nmで95%,、650nmで97.5%、700nm
で97.5%の透過率を示す。 分散粒子は極めて小さい。日本電子製JEM
−100CX型透過型電子顕微鏡を用い、粒子を観
察した結果、形状は針状でその長さと径はそれ
ぞれ100〜150mμ×3〜5mμである。 水分を蒸発させると透明な固体となる。例え
ば、テフロンシート上に塗布した後、水分を乾
燥すれば、透明な皮膜を形成させることができ
る。 前記の方法で得た透明な皮膜を焼成すると
透明なアルミナ皮膜を形成させることができ
る。 また、本発明のアルミナゾルは極めて安定であ
る。例えば、製造後1年以上経過後も製造直後と
比較し透明性は何ら変化せずまた沈澱等の生成も
全くない。 本発明のアルミナゾルは、従来公知のアルミナ
ゾルの用途分野、例えば、無機繊維工業、耐火物
工業、製紙工業及び触媒担体の製造等において同
様に用いられる。特に、本発明のアルミナゾル
は、700nmの波長における透過率が85%以上で
あるので、この透過性を利用して表面コーテイン
グ剤、透光性アルミナの製造等に有用である。 以下、実施例をあげて説明するが、本発明はこ
れに限定されるものではない。なお実施例、用途
例中「部」は「重量部」を示す。 実施例 1 冷却コンデンサー付き25つ口セパラブルフ
ラスコに比電導度6μ/cmの脱イオン水1607g
を仕込み、次いで99.3%濃度の酢酸(氷酢酸)24
g(Al/酢酸=1/0.42モル比)を添加し撹拌し
ながらフラスコ内温を80℃まで加熱し、純度99.3
%のアルミニウム粉末(250メツシユ通過粒度95
%以上含有)25.7gを注意しながら加えその後80
℃で10時間反応を行ない、次いで反応温度を93〜
95℃に高めさらに20時間反応を続けた後、加熱撹
拌を止め、アルミナとして3%を含む透明アルミ
ナゾル液を得た。このゾルを室温で乾燥させ、粉
末X線回折法により分析した結果、擬ベーマイト
構造であつた。また透過型電子顕微鏡観察による
ゾルの分散粒子は針状でありその長さは約100m
μであり幅は3〜5mμであつた。また分光光度
計による透過率はAl2O3濃度3wt%の時550nmで
95%と高い値を示した。またゾルを凍結乾燥させ
比表面積を測定した結果274m2/gであつた。 実施例 2 冷却コンデンサー付き25つ口セパラブルフ
ラスコに比電導度6μ/cmの脱イオン水1607g
を仕込み、次いで99.3%濃度の酢酸(氷酢酸)
28.6g(Al/酢酸=1/0.5モル比)を添加し撹
拌しながらフラスコ内温を80℃まで加熱し、純度
99.3%のアルミニウム粉末(250メツシユ通過粒
度95%以上含有)25.7gを注意しながら加えその
後80℃で10時間反応を行ない、次いで反応温度を
93〜95℃に高めさらに20時間反応を続けた後、加
熱撹拌を止め、アルミナとして3%を含む透明ア
ルミナゾル液を得た。このゾルを室温で乾燥さ
せ、粉末X線回折法により分析した結果擬ベーマ
イト構造であつた。また透過型電子顕微鏡観察に
よるゾルの分散粒子は針状でありその長さは約
100mμであり幅は10mμであつた。また分光光
度計による透過率はAl2O3濃度3wt%の時550nm
で93%と高い値を示した。またゾルを凍結乾燥さ
せ比表面積を測定した結果263m2/gであつた。 実施例 3 冷却コンデンサー付き25つ口セパラブルフ
ラスコに比電導度6μ/cmの脱イオン水1607g
を仕込み、次いで99.3%濃度の酢酸(氷酢酸)
34.3g(Al/酢酸=1/0.6モル比)を添加し撹
拌しながらフラスコ内温を80℃まで加熱し、純度
99.3%のアルミニウム粉末(250メツシユ通過粒
度95%以上含有)25.7gを注意しながら加えその
後80℃で10時間反応を行ない、次いで反応温度を
93〜95℃に高めさらに20時間反応を続けた後、加
熱撹拌を止め、アルミナとして3%を含む透明ア
ルミナゾル液を得た。このゾルを室温で乾燥さ
せ、粉末X線回折法により分析した結果擬ベーマ
イト構造であつた。また透過型電子顕微鏡観察に
よるゾルの分散粒子は針状でありその長さは約
100mμであり幅は10mμであつた。また分光光
度計による透過率はAl2O33wt%の時550nmで79
%、700nmで88%と高い値を示した。またゾル
を凍結乾燥させ比表面積を測定した結果217m2
gであつた。 実施例 4 冷却コンデンサー付き25つ口セパラブルフ
ラスコに比電導度6μ/cmの脱イオン水1607g
を仕込み、次いで99.3%濃度の酢酸(氷酢酸)40
g(Al/酢酸=1/0.7モル比)を添加し撹拌し
ながらフラスコ内温を80℃まで加熱し、純度99.3
%のアルミニウム粉末(250メツシユ通過粒度95
%以上含有)25.7gを注意しながら加えその後80
℃で10時間反応を行ない、次いで反応温度を93〜
95℃に高めさらに20時間反応を続けた後、加熱撹
拌を止め、アルミナとして3%を含む透明アルミ
ナゾル液を得た。このゾルを室温で乾燥させ、粉
末X線回折法により分析した結果擬ベーマイト構
造であつた。また透過型電子顕微鏡観察によるゾ
ルの分散粒子は針状でありその長さは約100mμ
であり幅は10mμであつた。また分光光度計によ
る透過率はAl2O3濃度3wt%の時550nmで65%、
700nmで95%であつた。またゾルを凍結乾燥さ
せ比表面積を測定した結果235m2/gであつた。 実施例 5 冷却コンデンサー付き25つ口セパラブルフ
ラスコに比電導度6μ/cmの脱イオン水1607g
を仕込み、次いで99.3%濃度の酢酸(氷酢酸)
42.7g(Al/酢酸=1/0.8モル比)を添加し撹
拌しながらフラスコ内温を80℃まで加熱し、純度
99.3%のアルミニウム粉末(250メツシユ通過粒
度95%以上含有)25.7gを注意しながら加えその
後80℃で10時間反応を行ない、次いで反応温度を
93〜95℃に高めさらに20時間反応を続けた後、加
熱撹拌を止め、アルミナとして3%を含む透明ア
ルミナゾル液を得た。このゾルを室温で乾燥さ
せ、粉末X線回折法により分析した結果擬ベーマ
イト構造であつた。また透過型電子顕微鏡観察に
よるゾルの分散粒子は針状でありその長さは約
100mμであり幅は10mμであつた。また分光光
度計による透過率はAl2O3濃度3wt%の時550nm
で89%と高い値を示した。またゾルを凍結乾燥さ
せ比表面積を測定した結果216m2/gであつた。 実施例 6 冷却コンデンサー付き25つ口セパラブルフ
ラスコに比電導度6μ/cmの脱イオン水1607g
を仕込み、次いで99.3%濃度の酢酸(氷酢酸)
17.1g(Al/酢酸=1/0.3モル比)を添加し撹
拌しながらフラスコ内温を80℃まで加熱し、純度
99.3%のアルミニウム粉末(250メツシユ通過粒
度95%以上含有)25.7gを注意しながら加えその
後80℃で10時間反応を行ない、次いで反応温度を
93〜95℃に高めさらに20時間反応を続けた後、加
熱撹拌を止め、アルミナとして3%を含む透明ア
ルミナゾル液を得た。このゾルを室温で乾燥さ
せ、粉末X線回折法により分析した結果擬ベーマ
イト構造であつた。また透過型電子顕微鏡観察に
よるゾルの分散粒子は針状でありその長さは約
100mμであり幅は3〜5mμであつた。また分
光光度計による透過率はAl2O3濃度3wt%の時
550nmで93%と高い値を示した。またゾルを凍
結乾燥させ比表面積を測定した結果270m2/gで
あつた。 実施例 7 冷却コンデンサー付き25つ口セパラブルフ
ラスコに比電導度6μ/cmの脱イオン水1607g
を仕込み、次いで99.3%濃度の酢酸(氷酢酸)20
g(Al/酢酸=1/0.35モル比)を添加し撹拌し
ながらフラスコ内温を80℃まで加熱し、純度99.3
%のアルミニウム粉末(250メツシユ通過粒度95
%以上含有)25.7gを注意しながら加えその後80
℃で10時間反応を行ない、次いで反応温度を93〜
95℃に高めさらに20時間反応を続けた後、加熱撹
拌を止め、アルミナとして3%を含む透明アルミ
ナゾル液を得た。このゾルを室温で乾燥させ、粉
末X線回折法により分析した結果擬ベーマイト構
造であつた。また透過型電子顕微鏡観察によるゾ
ルの分散粒子は針状でありその長さは約100mμ
であり幅は3〜5mμであつた。また分光光度計
による透過率はAl2O3濃度3wt%の時550nmで95
%と高い値を示した。またゾルを凍結乾燥させ比
表面積を測定した結果268m2/gであつた。 実施例 8 冷却コンデンサー付き25つ口セパラブルフ
ラスコに比電導度6μ/cmの脱イオン水1607g
を仕込み、次いで99.3%濃度の酢酸(氷酢酸)
51.4g(Al/酢酸=1/0.9モル比)を添加し撹
拌しながらフラスコ内温を80℃まで加熱し、純度
99.3%のアルミニウム粉末(250メツシユ通過粒
度95%以上含有)25.7gを注意しながら加えその
後80℃で10時間反応を行ない、次いで反応温度を
93〜95℃に高めさらに20時間反応を続けた後、加
熱撹拌を止め、アルミナとして3%を含む透明ア
ルミナゾル液を得た。このゾルを室温で乾燥さ
せ、粉末X線回折法により分析した結果擬ベーマ
イト構造であつた。また透過型電子顕微鏡観察に
よるゾルの分散粒子は針状でありその長さは約
100mμであり幅は10mμであつた。また分光光
度計による透過率はAl2O3濃度3wt%の時550nm
で61%、700nmで85%であつた。またゾルを凍
結乾燥させ比表面積を測定した結果200m2/gで
あつた。 上記実施例1〜9の結果を表−1に示した。
【表】 実施例 9 冷却コンデンサー付き25つ口セパラブルフ
ラスコに比電導度6μ/cmの脱イオン水1607g
を仕込み、次いで99.3%濃度の酢酸(氷酢酸)24
g(Al/酢酸=1/0.42モル比)を添加し撹拌し
ながらフラスコ内温を80℃まで加熱し、純度99.7
%のアルミニウム粉末(350メツシユ通過粒度100
%)25.7gを注意しながら加えその後80℃で10時
間反応を行ない、次いで反応温度を93〜95℃に高
めさらに20時間反応を続けた後、加熱撹拌を止
め、アルミナとして3%を含む透明アルミナゾル
液を得た。このゾルを室温で乾燥させ、粉末X線
回折法により分析した結果擬ベーマイト構造であ
つた。また透過型電子顕微鏡観察によるゾルの分
散粒子は針状でありその長さは約100mμであり
幅は10mμであつた。また分光光度計による透過
率はAl2O3濃度3wt%の時550nmで95%と高い値
を示した。 実施例 10 冷却コンデンサー付き25つ口セパラブルフ
ラスコに比電導度6μ/cmの脱イオン水1607g
を仕込み、次いで99.3%濃度の酢酸(氷酢酸)24
g(Al/酢酸=1/0.42モル比)を添加し撹拌し
ながらフラスコ内温を80℃まで加熱し、純度99.3
%のアルミニウム粉末(145メツシユ通過粒度95
%以上含有)25.7gを注意しながら加えその後80
℃で10時間反応を行ない、次いで反応温度を93〜
95℃に高めさらに20時間反応を続けた後、加熱撹
拌を止め、アルミナとして3%を含む透明アルミ
ナゾル液を得た。このゾルを室温で乾燥させ、粉
末X線回折法により分析した結果擬ベーマイト構
造であつた。また透過型電子顕微鏡観察によるゾ
ルの分散粒子は針状でありその長さは約100mμ
であり幅は10mμであつた。また分光光度計によ
る透過率はAl2O3濃度3wt%の時550nmで95%と
高い値を示した。 実施例 11 冷却コンデンサー付き25つ口セパラブルフ
ラスコに比電導度6μ/cmの脱イオン水1600g
を仕込み、次いで99.3%濃度の酢酸(氷酢酸)24
g(Al/酢酸=1/0.42モル比)を添加し、撹拌
しながらフラスコ内温を80℃まで加熱し純度99.3
%のアルミニウム粉末(350μ通過粒度が90%以
上で105μ通過粒度を10%以下を含有)25.7gを注
意しながら加えその後80℃で10時間反応を行ない
反応温度を93〜95℃に高めさらに20時間反応を続
けた後、加熱撹拌を止めアルミナとして3%を含
む乳白色のアルミナゾル液を得た。次いで95℃の
温度で48時間熟成することにより透明なアルミナ
ゾル液を得た。このゾルを室温で乾燥させ粉末X
線回折法により分析した結果、結晶形は擬ベーマ
イトであつた。また透過型電子顕微鏡観察による
ゾルの分散粒子は針状でありその長さは約150m
μ、径は10mμであつた。また分光光度計による
透過率はAl2O3濃度3%の時700nmの波長で96%
と透明性良好であつた。 実施例 12 冷却コンデンサー付き25つ口セパラブルフ
ラスコに比電導度6μ/cmの脱イオン水1600g
を仕込み、次いで99.3%濃度の酢酸24g(Al/酢
酸=1/0.42モル比)を添加し、撹拌しながらフ
ラスコ内温を80℃まで加熱し、純度99.8%のアル
ミニウム箔屑25.7gを加え、その後80℃で10時間
反応させ、次いで反応温度を93〜95℃に高め、さ
らに20時間反応を続けた後、加熱撹拌を止め、未
溶解アルミニウムを除きアルミナとして2.9%を
含むわずかに黄色味のかかつた乳白色アルミナゾ
ル液を得た。次いで95℃の温度で48時間熟成する
ことにより殆んど透明なアルミナゾル液を得た。
このゾルを室温で乾燥させ粉末X線回折法により
分析した結果、結晶形は擬ベーマイトであつた。
また透過型電子顕微鏡観察によるゾルの分散粒子
は針状であり、その長さは約100mμ、径は10m
μであつた。また分光光度計による透過率は
Al2O3濃度2.9%の時700nmの波長で85%と透明性
は良好であつた。 用途例 1 ギブサイト(Al2O365%含有)100部に、上記
実施例1で調製された本発明の擬ベーマイトアル
ミナゾル(Al2O33%含有)33部を混合しニーダ
ーで20分間混練しスラリー状になつたものをステ
ンレス製金型に流し込んだ。 これを金型ごとオートクレーブ中に入れて200
℃−15Kg/cm2Gの条件で4時間水熱処理を行な
い、その後、100℃で24時間乾燥してベーマイト
成形体を得た。次いで電気炉中に入れて1200℃で
1時間焼成しα−Al2O3成形体を得た。得られた
成形体は亀裂発生は全くなく良好であつた。 得られた成形体は結晶性の良い純粋なα−
Al2O3結晶で構成されていることが粉末X線回折
図によつて確認された。 比較例 1 上記の用途例1で本発明の擬ベーマイトアルミ
ナゾルの代りに市販の無定形アルミナゾル
(Al2O310%含有)をAl2O3濃度3%に調製し使用
したほかは用途例1と同様の方法で製造したとこ
ろ、1200℃で1時間焼成後に成形体は崩壊してし
まいα−Al2O3成形体は得られなかつた。 上記の結果から、本発明の擬ベーマイトアルミ
ナゾルは既存の市販品に比し、著しいバインダー
効果を有すると言える。 用途例 2 前記の実施例1で調製された本発明のアルミナ
ゾル(Al2O33%含有)を清浄な厚さ50μmのポリ
エチレンテレフタレートフイルム上にバーコータ
ー(#8)により塗布した後90℃の乾燥機中に入
れ3分間乾燥させポリエチレンテレフタレートフ
イルム上に0.36μのアルミナの薄膜を形成させた。
アルミナで被覆された面は良好な防曇性が賦与さ
れることが判明した。 比較例 2 上記用途例2で本発明のアルミナゾルの代りに
市販の無定形アルミナゾル(Al2O310%含有)を
Al2O3濃度3%に調製し使用したほかは用途例2
と同様の方法で操作したところ市販のアルミナゾ
ルはポリエチレンテレフタレートフイルム上に充
分に拡がらず0.36μの薄膜を形成させることはで
きず、また乾燥したアルミナ皮膜はめくれ上がり
ポリエチレンテレフタレートフイルムとの接着性
が極めて良くなかつた。 上記の結果から、本発明のアルミナゾルは既存
の市販品に比しポリエチレンテレフタレートフイ
ルムに対する良好な接着性及び薄膜形成性が確認
された。現在、農業用の硬質塩化ビニルフイルム
の防曇処理剤としてアルミナゾルを使用すること
は公知であるが従来のアルミナゾルでは塗布性、
付着性等を改良するために界面活性剤を併用して
いるが、本発明のアルミナゾルを使用すれば界面
活性剤の使用量を0もしくは極めて少量に低減で
きる可能性が大きい。また本発明のアルミナゾル
は極めて透明性が高いことから防曇剤塗布後の処
理液のたれによるフイルム面の白化等がなくなる
ためフイルム本来の透明性を保持でき植物育成上
好適である。 用途例 3 前記の実施例1で調製された本発明のアルミナ
ゾル(Al2O33%含有)をポリビニルアルコール
N−300(日本合成化学製、鹸化度98.5〜99.2モル
%)の5重量%水溶液に混合しテフロン製型枠に
流し込み、30℃で乾燥させ、アルミナで補強され
た透明なポリビニルアルコールのフイルムを得
た。その結果を表−2に示した。 比較例 3 上記用途例3で本発明のアルミナゾルの代りに
市販の無定形アルミナゾル(Al2O310%含有)を
Al2O3濃度3%に調製し使用したほかは用途例3
と同様な方法でアルミナ充填ポリビニルアルコー
ルフイルムを作製した。その結果を表−2に示し
た。 上記の結果から、本発明のアルミナゾルは既存
の市販品に比し透明性に優れかつシワのない平坦
なポリビニルアルコールフイルムが製造できる。
またポリビニルアルコール以外の透明フイルムを
形成する水溶性高分子に本発明のアルミナゾルを
添加することにより、フイルムの透明度を全く低
下させずにアルミナ強化フイルムの製造が可能で
ある。その結果を表−2に示した。
【表】 用途例 4 前記の実施例1で調製された本発明のアルミナ
ゾル(Al2O33%含有)を“テフロン”容器中に
流し込み室温でゆつくりと水分を乾燥させ殆んど
透明なアルミナ薄膜を得た。この薄膜を電気炉中
で1000℃6時間焼成したものは透光性を有してい
た。このものを粉末X線回折により結晶形を測定
したところ、δ−アルミナであつた。 用途例 5 前記の実施例1で調製された本発明のアルミナ
ゾル(Al2O33%含有)にMg+2イオンとして
Al2O3に対して3.8wt%になるように10wt%酢酸
マグネシウム水溶液を混合溶解させた。この混合
物をテフロン容器中に流し込み室温でゆつくりと
水分を乾燥させたところ酢酸マグネシウムを混合
しないものに比べ極めて透明度の良好なアルミナ
薄膜が得られた。この薄膜(厚さ180μ)の光線
透過率は650nmの波長で84%であつた。この薄
膜の気孔率は0.03c.c./gでありその平均気孔径は
50Åであつた。また、この薄膜を電気炉中で1000
℃の温度で6時間焼成したところ透光性を有して
おり650nmの波長における光線透過率は61%で
あつた。また、この薄膜の気孔率は0.20c.c./gで
あり、その平均気孔径は80Åであつた。またこの
薄膜の結晶形はδ−アルミナであることが粉末X
線回折図により確認された。 比較例 4 上記用途例4で本発明のアルミナゾルの代りに
市販の無定形アルミナゾル(Al2O310%含有)を
Al2O3濃度3%に調製し使用したほかは用途例4
と同様な方法で薄膜を製造した。その結果、粒状
化してしまい連続した皮膜を得ることはできなか
つた。 上記の結果から、本発明のアルミナゾルは既存
の市販品に比し極めて良好なフイルム形成能を有
することが確認された。 用途例 6 前記の実施例1で調製された本発明のアルミナ
ゾル(Al2O33%含有)を焼石コウスラリー中に
焼石コウ固形分に対してAl2O3として1.5部添加し
スラリー中の全水量を80部に調整した後撹拌混合
した。次にこのスラリーを型枠中に流し込み室温
で凝結硬化させた後脱型し65℃の熱風乾燥機中で
24時間乾燥し石コウボードを得た。アルミナゾル
を添加したスラリーは凝結硬化中の浮き水はなく
良好であつたがアルミナゾルを添加しない混水量
80部からなるスラリーは硬化中に浮き水を生じ
た。この結果本発明のアルミナゾルは焼石コウス
ラリーの粘度調整剤として好適に使用し得る。 用途例 7 前記の実施例1で調製された本発明のアルミナ
ゾル(Al2O33%含有)は上記用途例1〜6以外
の用途として各種紙類の処理、ガラス繊維、シリ
カアルミナ繊維、炭素繊維等の無機繊維類の表面
改質剤また天然繊維、合成繊維類の風合い改善、
帯電防止剤、また各種プラスチツクの静電気防止
剤、また分散染料の沈降防止剤、また磁気テープ
用カーボンブラツクの表面処理による分散性の改
良等の目的に本質的に小さい分散粒子のため、既
存の市販品に比べ好適に使用し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図中、曲線1は実施例1において製造した
本発明品のAl2O3濃度3wt%での透過率であり、
曲線2は既存のアルミナゾル市販品のAl2O3濃度
3wt%での透過率である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 擬ベーマイト結晶からなるアルミナゾルであ
    つて、Al2O3濃度3重量%の時、700nmの波長に
    おける透過率が85%以上であるアルミナゾル。 2 擬ベーマイト結晶が、径が10mμ以下で長さ
    が200mμ以下の針状結晶である特許請求の範囲
    第1項記載のアルミナゾル。
JP57190057A 1982-10-29 1982-10-29 アルミナゾル Granted JPS5978925A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57190057A JPS5978925A (ja) 1982-10-29 1982-10-29 アルミナゾル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57190057A JPS5978925A (ja) 1982-10-29 1982-10-29 アルミナゾル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5978925A JPS5978925A (ja) 1984-05-08
JPH0372571B2 true JPH0372571B2 (ja) 1991-11-19

Family

ID=16251621

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57190057A Granted JPS5978925A (ja) 1982-10-29 1982-10-29 アルミナゾル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5978925A (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6278106A (ja) * 1985-09-30 1987-04-10 Ube Ind Ltd 透明フイルムおよびその製造方法
CN1105681C (zh) * 1998-01-30 2003-04-16 日本能源株式会社 假勃姆石及其制备方法
JP2001187773A (ja) * 2000-01-06 2001-07-10 Mitsubishi Chemicals Corp アクリロニトリル組成物
FR2858691B1 (fr) 2003-08-05 2005-11-11 Essilor Int Composition de revetement anti-rayures comportant des particules anisotropes, substrat revetu correspondant et son application en optique ophtalmique
JP4569281B2 (ja) * 2003-12-03 2010-10-27 Jfeスチール株式会社 方向性電磁鋼板用焼鈍分離剤、方向性電磁鋼板の焼鈍方法および方向性電磁鋼板の製造方法
CN1328167C (zh) * 2004-06-29 2007-07-25 中国石油化工股份有限公司 一种利用明矾石制备拟薄水铝石的方法
US8536083B2 (en) 2004-09-01 2013-09-17 Shell Oil Company Olefin epoxidation process, a catalyst for use in the process, a carrier for use in preparing the catalyst, and a process for preparing the carrier
CN101142018B (zh) * 2005-02-21 2011-06-08 国际壳牌研究有限公司 烯烃环氧化方法、用于该方法的催化剂、用于制备该催化剂的载体和用于制备该载体的方法
JP2006248862A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Daiichi Kigensokagaku Kogyo Co Ltd Al−O系粒子を分散質とするゾル及びその製造方法並びにアルミナ粒子
US20110206919A1 (en) 2008-10-29 2011-08-25 Kawaken Fine Chemicals Co., Ltd. Porous alumina free-standing film, alumina sol and methods for producing same
JP5669104B2 (ja) * 2011-06-27 2015-02-12 川研ファインケミカル株式会社 アルミナ皮膜形成用ファイバー状透明アルミナゾル及び透明アルミナ皮膜

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5978925A (ja) 1984-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4117105A (en) Process for preparing dispersible boehmite alumina
US4608307A (en) Jewelling and ornamental material and process for production thereof
JPH0372571B2 (ja)
JPS6359985B2 (ja)
US3082099A (en) Inorganic fibers and method of preparation
JP3462891B2 (ja) 透明性に優れ、かつ粘度安定性の良いアルミナゾルの製造方法
GB2216546A (en) Zirconium oxide sinter for forming thin film thereof and method for production of the same
JP2560490B2 (ja) ジルコニアゾルの製造方法
US4774068A (en) Method for production of mullite of high purity
JPH06234558A (ja) セメント用組成物及びこれらの組成物から得られたセメント
JPS60235719A (ja) アルミナ薄膜の製造方法
US3652305A (en) Moldable hydrated magnesium oxide and the formation of molded articles therefrom
JPS5930668B2 (ja) アルミナ含有セラミツク成形物の製造法
JPH0472775B2 (ja)
JPH0264016A (ja) ジルコニア質微小中空球状粒子及びその製造方法
JPS6033244A (ja) 無機繊維成形体の製法
JP3151620B2 (ja) フレーク状ガラスの製造方法
JPH10167728A (ja) 結晶性金属酸化物の形成方法
US5250480A (en) Method for preparing zircon powder
US3346409A (en) Zinc oxide compositions and method of making them
US1482358A (en) Casting containing synthetic resin and process of making same
CN113683392A (zh) 高稳定性釉中彩日用瓷
JP2574880B2 (ja) セラミツク前駆体組成物、それを用いてなるセラミツクグリーンシートおよびその製法
JPS647034B2 (ja)
US2574652A (en) Process of producing needle crystals of magnesium carbonate