JPH0370798A - 搾油方法及び装置 - Google Patents

搾油方法及び装置

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JPH0370798A
JPH0370798A JP20764189A JP20764189A JPH0370798A JP H0370798 A JPH0370798 A JP H0370798A JP 20764189 A JP20764189 A JP 20764189A JP 20764189 A JP20764189 A JP 20764189A JP H0370798 A JPH0370798 A JP H0370798A
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JP
Japan
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oil
fat
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raw material
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JP20764189A
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English (en)
Inventor
Koji Abe
宏治 阿部
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YAMAMOTO GIKEN KK
Original Assignee
YAMAMOTO GIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は油脂原料から油脂を採油するための搾油方法及
びその装置に関する。
[従来の技術] 米糠や大豆等の油脂原料に含有される油脂を採油するた
めの装置として、これらの油脂原料を圧搾することによ
り油脂を採油する搾油装置が知られている。
この搾油装置は、油脂原料収納容器としてのケージと、
このケージ内に嵌入可能な垂頭(押し金)を備えている
。ケージは、ケージバーを縦に並列に配置しその外側を
鉄輪で締め付けた所謂イギリスタイプのものや、鉄製円
筒形でその外周に無数の小孔が形成された所謂ドイツタ
イプのものがあり、いずれも内部には米糠や大豆等の油
脂原料が収納される。
一方、垂頭(または、ケージが載置される載置板)には
、水圧または油圧によって作動する加圧装置が連結され
ており、この加圧装置を作動させることによってケージ
と垂頭とが相対移動可能となっている。
採油の際には、ケージ内に油脂原料を収納すると共に加
圧装置を作動させると、ケージ内に垂頭が嵌まり込み、
油脂原料はケージ内で垂頭によって圧搾され、これによ
って、含有される油脂が採油できる。
このような圧搾法によって採油する搾油装置は、油脂原
料に溶剤を添加することによって油脂を抽出する溶剤抽
出法(装置)に比べて、搾油した原油の品質が良く、ま
た溶剤を使用しないので危険性も少ない等の利点がある
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このような従来の圧搾式搾油装置は、ケ
ージ内に収納された油脂原料を垂頭によって圧搾して採
油する際に、高圧でかつ長時間(例えば、100〜30
0kg−f /cm”の圧縮力で2〜3時間)加圧しな
ければならず、搾油の効率が悪いという欠点があった。
また、油脂原料とされる米糠や胡麻等の粉粒物は、液体
と異なり、ケージ内に収納されて加圧される際に垂頭に
よる加圧力が均等に伝達されず、圧搾の程度が不均一で
あった。すなわち、ケージの中心部に位置する油脂原料
は、ケージの側壁部分に位置する油脂原料に比べて、垂
頭による圧力が加わり難くしたがって充分に圧搾するた
めには長時間を必要とし、特にこのケージの中心部に位
置する油脂原料において搾油の効率が悪いという問題が
あった。
この場合、搾油の効率を向上するために、本来の加圧力
よりも小さい加圧力で油脂原料を予め加圧してその体積
を縮小しておき(所謂、仮締めを行い)、次いで縮小さ
れたこの油脂原料を複数個積み重ねてケージ内に収納し
た後に本来の加圧力で圧搾して〈所謂、本締めを行い〉
採油する搾油方法が提案されている。
この方法によれば、ケージ内に収納された油脂原料を単
に一度の加圧工程で圧搾して採油する方法に比べて、油
脂原料に含有された油脂を短時間でより多く採油するこ
とができ、搾油の効率が良い。
しかしながら、この仮締め及び本締めを行なう搾油方法
に用いられる従来の搾油装置は、仮締め用のケージ及び
加圧装置と、本締め用のケージ及び加圧装置がそれぞれ
別々に構成されていたため、搾油の際には、仮締め後の
油脂原料を仮締め用ケージから取り出して本締め用ケー
ジへ入れ替える必要があり、搾油の作業性が著しく悪い
という欠点があった。
本発明は上記事実を考慮し、搾油の効率が良く、さらに
作業性も向上する搾油方法及びその装置を得ることが目
的である。
[課題を解決するための手段] 請求項(1)に係る発明の搾油方法は、油脂原料を所定
の加圧力で圧搾して含有される油脂を採油する搾油方法
であって、油脂原料収納容器内に油脂原料を収納し、前
記所定の加圧力よりも小さい加圧力で圧搾して前記収納
された油脂原料の体積を縮小し、次いで、縮小されたこ
の油脂原料を取り除くことなく前記油脂原料収納容器内
に新たな油脂原料を追加して収納し、さらに、前記所定
の加圧力よりも小さい加圧力で圧搾して前記新たに追加
して収納された油脂原料の体積を縮小し、以上の工程を
複数回繰り返した後に、前記所定の加圧力で圧搾して採
油することを特徴としている。
請求項〈2)に係る発明の搾油方法は、内部に油脂原料
を収納する収納容器と、この収納容器の内部に軸線に沿
って嵌入可能な垂頭と、を用い、油脂原料を圧搾して含
有される油脂を採油する搾油方法であって、前記収納容
器の内部に軸線に沿って軸線部材を配置して油脂原料が
収納されない部分を形成し、前記収納容器の前記軸線部
材以外の部分に油脂原料を収納し、前記垂頭を嵌入させ
て油脂原料を圧搾して採油することを特徴としている。
請求項(3)に係る発明の搾油方法は、請求項(2)記
載の搾油方法において、前記収納容器の内周壁および前
記軸線部材の外周壁に油脂回収手段を設け、これらの部
位から搾り出された油脂を採油することを特徴としてい
る。
請求項(4〉に係る発明の搾油方法は、請求項(1)、
請求項(2)または請求項(3)記載の搾油方法におい
て、油脂原料を収納する前記収納容器の外方に温風供給
手段を配置し、圧搾の際に温風を送風して搾油すること
を特徴としている。
請求項(5〉に係る発明の搾油装置は、油脂原料を圧搾
して含有される油脂を採油する搾油装置であって、油脂
原料を収納する収納容器と、前記収納容器内に嵌入して
油脂原料を圧搾可能とされ、かつ油脂原料を圧搾した後
にこの油脂原料を取り除くことなく前記収納容器内に新
たな油脂原料を追加して収納可能とする加圧手段と、を
備えたことを特徴としている。
請求項(6)に係る発明の搾油装置は、内部に油脂原料
を収納する収納容器と、前記収納容器の内部に軸線に沿
って配置され油脂原料が収納されない部分を形成する軸
線部材と、前記収納容器の内部に軸線に沿って嵌入し前
記収納容器の前記軸線部材以外の部分に収納された油脂
原料を圧搾する加圧手段と、を備えている。
請求項(7)に係る発明の搾油装置は、請求項(6)記
載の搾油装置において、前記収納容器の内周壁および前
記軸線部材の外周壁に設けられこれらの部位から搾り出
された油脂を案内する油脂回収手段を備えたことを特徴
としている。
請求項(8〉に係る発明の搾油装置は、請求項(5)、
請求項(6)または請求項(7〉記載の搾油装置におい
て、油脂原料を収納する前記収納容器の外方に配置され
圧搾の際に温風を送風可能な温風供給手段を備えたこと
を特徴としている。
[作用] 請求項(1)記載の搾油方法では、複数回の予備的な加
圧工程(所謂、仮締め)によって、体積が縮小された複
数個の油脂原料が、単一の油脂原料収納容器内に複数段
に積み重ねられて収納される。次いで、所定の加圧力で
圧搾(所謂、本締め)されて採油される。
したがって、ケージ内に収納された油脂原料を単に一度
の加圧工程で圧搾して採油する方法に比べて、油脂原料
に含有された油脂を短時間でより多く採油することがで
き、搾油の効率が良い。また、油脂原料は、仮締め工程
あるいは本締め工程に係わらず、同一(単一)の油脂原
料収納容器にて行なわれるため、搾油の都度、仮締め後
の油脂原料を仮締め用収納容器から取り出して本締め用
収納容器へ入れ替える必要が無く、搾油の作業性が向上
する。
請求項(2)記載の搾油方法では、収納容器の中心部分
、すなわち、垂頭による圧力が加わり難くく充分に圧搾
するには長時間必要とされる部位に油脂原料が存在しな
いため、収納容器内に収納されて加圧される油脂原料は
短時間で充分に圧搾され、搾油の効率が良くなる。
請求項(3)記載の搾油方法では、油脂回収手段によっ
て、収納容器の内周壁および軸線部材の外周壁の両部位
から採油される。したがって、例えば、単に収納容器の
外周壁から搾り出された油脂を採油する場合等に比べて
短時間で採油でき、搾油の効率が良くなる。
請求項(4)記載の搾油方法では、圧搾の際には油脂原
料を収納する収納容器が昇温される。したがって、常温
で搾油する場合に比べて搾油の効率が良くなる。
請求項(5〉記載の搾油装置では、加圧手段による複数
回の予備的な加圧工程(所謂、仮締め)によって、体積
が縮小された複数個の油脂原料が、単一の油脂原料収納
容器内に複数段に積み重ねられて収納される。この場合
、加圧手段は、油脂原料を圧搾した後にこの油脂原料を
取り除くことなく新たな油脂原料を追加して収納容器内
に収納可能としているため、仮締めの都度、油脂原料を
収納容器から取り出して入れ替える必要が無い。
次いで、所定の加圧力で圧搾(所謂、本締め)されて採
油される。
したがって、ケージ内に収納された油脂原料を単に一度
の加圧工程で圧搾して採油する場合に比べて、油脂原料
に含有された油脂を短時間でより多く採油することがで
き、搾油の効率が良い。また、油脂原料は、仮締め工程
あるいは本締め工程に係わらず、同一(単一)の油脂原
料収納容器にて行なわれるため、搾油の都度、仮締め後
の油脂原料を仮締め用収納容器から取り出して本締め用
収納容器へ入れ替える必要が無く、搾油の作業性が向上
する。
請求項(6〉記載の搾油装置では、軸線部材によって収
納容器の内部に軸線に沿って油脂原料が収納されない部
分が浴底される。この部位は、垂頭による圧力が加わり
難くく充分に圧搾するには長時間必要とされる部位であ
り、この部位に油脂原料が存在しないため、収納容器内
に収納されて加圧される油脂原料は短時間で充分に圧搾
され、搾油の効率が良くなる。
請求項(7)記載の搾油装置では、油脂回収手段によっ
て、収納容器の内周壁および軸線部材の外周壁の両部位
から油脂が案内されて採油される。
したがって、例えば、単に収納容器の外周壁から搾り出
された油脂を採油する場合等に比べて短時間で採油でき
、搾油の効率が良くなる。
請求項(8)記載の搾油装置では、圧搾の際には油脂原
料を収納する収納容器が温風供給手段によって昇温され
る。したがって、常温で搾油する場合に比べて搾油の効
率が良くなる。
[実施例コ 第1図には本発明の実施例に係る搾油装置10の全体斜
視図が示されており、第2図及び第3図には搾油装置I
Oの要部分解斜視図が示されている。
搾油装置10では、油脂原料の予備的な加圧工程(所謂
、仮締め、以後仮締めという)にのみ用いられる部品、
油脂原料の本来の圧搾(所謂、本締め、以後本締めとい
う〉にのみ用いられる部品、および両方の工程に共通し
て用いられる部品があり、以下においてはこの区別を明
記して説明する。
なお、第2図には仮締めの際に用いられる部品が示され
ており、第3図には本締めの際に用いられる部品が示さ
れている。したがって、両方の工程に共通して用いられ
る部品は重複して示しである。
搾油装置10では、基台12上に基板14が固着されて
おり、さらに、加圧手段を構成する油圧シリンダー16
が配置されている。油圧シリンダー16は、取付はフラ
ンジ部18が基板14に固定されて軸線が鉛直方向に配
置された所謂ロンド側フランジ形シリンダーで、内部に
収納されたピストンロッド20が基板14から上方へ伸
縮するようになっている。ピストンロッド20の先端部
には雄ねじ部22が形成されている。この油圧シリンダ
ー16 (ピストンロッド20〉は、仮締め及び本締め
に共通して用いられる基本部品である。
基板14の直上には、シリンダーベース24が固着され
ている。シリンダベース24は厚肉)板材で、中心部に
は透孔26が形成されており、油圧シリンダー16 (
ピストンロッド20)に対向している。シリンダーベー
ス24上の透孔26に対応する位置には、油脂原料収納
容器としての外筒28が固定されている。この外筒28
も、仮締め及び本締めに共通して用いられる基本部品で
ある。
外筒28は、厚肉の円筒形(本実施例においては、高さ
寸法が500mm、内径寸法が約250mm、外径寸法
が約320mm)で耐圧性を有しており、軸線方向両端
部にはそれぞれ上フランジ部30、下フランジ部32が
形成されている。外筒28はこの下フランジ部32がシ
リンダーベース24上に載置され密着した状態でボルト
34によって固定されている。
下フランジ部32とシリンダーベース24との間には0
リング35が配置されており、シール性を確保している
外筒28の内部には下受円板36が配置されている。下
受円板36は厚肉の円板で耐圧性を有しており、上面に
はゴムリング37が取り付けられている。この下受円板
36は、外径寸法が外筒28の内径寸法に対応して形成
されて外筒28内を軸線方向に移動可能であり、通常は
外筒28の下端に位置しシリンダーベース24の透孔2
6の周囲壁土に載置された状態、すなわち、透孔26を
閉鎖する状態となっている。下受円板36の中央部には
透孔38が形成されており、油圧シリンダー16のピス
トンロッド20が挿通可能となっている。したがって、
ピストンロッド20が下受円板36の透孔38を挿通し
た状態では、外筒28、下受円板36及びピストンロッ
ド20によっテ外筒28の内部にドーナツ状の油脂収容
部が形成され、油脂原料を収納できるようになる。この
下受円板36も、仮締め及び本締めに共通して用いられ
る基本部品である。
外筒28の内周壁には油脂回収手段を構成する複数の縦
溝40が形成されており、さらに、この縦溝40の下#
端縁に対応したシリンダーベース24には油回収孔42
が形成されている。油回収孔42には図示しない回収ホ
ースが連結されている。また、外筒28の内周には油脂
回収手段を構成する外筒フィルター44が配置されてい
る。外筒フィルター44は焼結フィルター(本実施例に
おいては、300μmのメツシュ)とされて外筒28の
内周壁に密着した状態で配置されており、油脂原料に含
有する油脂成分のみを透過させる。
外筒フィルター44を透過した油脂は、縦溝40によっ
て順次下方へ案内され、油回収孔42から回収できるよ
うになっている。
外筒28の上端部には、外筒フィルター44の上端部に
対応して押えリング46が配置されている。この押えリ
ング46は、常に外筒フィルター44に当接して外筒フ
ィルター44の不用意な移動を阻止し所定位置で保持す
る役目を有している。
ピストンロッド20が伸長しその先端部が下受円板36
よりも上方に位置する状態では、ピストンロッド20の
先端部に、仮締プッシャー48が連結可能となっている
(第2図参照)。仮締ブツシャ−48は、円筒形の胴部
50とこの胴部50の上端に形成された円板形の頭部5
2とによって断面T字状に形成されている。胴部50に
は、ピストンロッド20の先端部に形成された雄ねじ部
22に対応する雌ねじ部54が形成されており、この雌
ねじ部54が雄ねじ部22に螺合して仮締プッシャー4
8がピストンロッド20に連結される構成である。頭部
52の外径寸法は外筒28(外筒フィルター44)の内
径寸法に対応して形成されており、このため、ピストン
ロッド20に連結された仮締ブツシャ−48はこのピス
トンロッド20と共に外筒28内を移動可能である。ま
た、頭部52の下面にはゴムリング55が取り付けられ
ている。この仮締ブツシャ−48は、仮締めの際にのみ
用いられる部品である。
ピストンロッド20が縮長しその先端部が下受円板36
よりも下方に位置する状態では、このピストンロッド2
0の先端部に、サポート板56が載置可能となっている
(第3図参照〉。サポート板56は厚内の円板形で耐圧
性を有しており、外径寸法は、透孔26の内径寸法より
も小さくかつ透孔38の内径寸法よりも大きい寸法とさ
れている。したがって、このサポート板56がピストン
ロッド20の先端部上に載置された状態でピストンロッ
ド20が伸長すると、サポート板56が下受円板36の
下面に当接し、さらにピストンロッド20が伸長すると
、サポート板56と共に下受円板36が外筒28内を上
方へ移動されるようになっている。このサポート板56
は、本締めにのみ用いられる部品である。
サポート板56がピストンロッド20の先端部に載置さ
れた状態では、サポート板56上に内筒58が載置可能
となっている(第3図参照)。内筒58は厚内の円筒形
で耐圧性を有しており、その外径寸法は、下受円板36
の中央部に形成された透孔38の内径寸法に対応してい
る。このため、内筒58はピストンロッド20と同様に
透孔38を挿通可能となっている。すなわち、内筒58
はピストンロッド20に代わって外筒28の内部に位置
し、下端部が下受円板36の透孔38を挿通した後にサ
ポート板56上(ピストンロッド20の先端部)に載置
されるようになっている。したがって、内筒58が外筒
28内に位置し下受円板36の透孔38を挿通してサポ
ート板56上に載置された状態では、外筒28、下受円
板36及び内筒58によって外筒28の内部にドーナツ
状の油脂収容部が形成され、油脂原料を収納できるよう
になる。この内筒58は、本締めにのみ用いられる部品
である。
内筒58の外周壁には油脂回収手段を構成する複数の縦
溝60が形成されており、さらに、この縦溝60の下終
端縁に対応したサポート板56には油回収孔62が形成
されている。この油回収孔62にも図示しない回収ホー
スが連結されている。
また、内筒58の外周には油脂回収手段を構成する内筒
フィルター64が配置されている。内筒フィルター64
は焼結フィルターとされて内筒58の外周壁に密着した
状態で配置されており、外筒フィルター44と同様に、
油脂原料に含有する油脂成分のみを透過させる。内筒フ
ィルター64を透過した油脂は、縦溝60によって順次
下方へ案内され、油回収孔62から回収できるようにな
っている。
内筒58の上端部には、内筒フィルター64の上端部に
対応して押えリング66が配置されている。この押えリ
ング66は内筒フィルター64の不用意な移動を阻止し
所定位置で保持する役目を有している。
一方、外筒28の上端部には、本締カバー68が配置可
能となっている(第3図参照〉。本締カバー68は厚肉
の円板形で耐圧性を有しており、下面にはゴムリング6
9が取り付けられている。
この本締カバー68は、外径寸法が押えリング46の内
径寸法に対応した寸法で形成されており、このため、本
締カバー68は外筒28上端部の押えリング46内に嵌
まり込めるようになっている。
本締カバー68の中央部には透孔70が形成されている
。透孔70は、下受円板36の透孔38と同一寸法、す
なわち内筒58(内筒フィルター64)の外径寸法に対
応して形成されており、内筒58(内筒フィルター64
)が挿通可能となっている。したがって、内筒58は、
この本締カバー68の透孔70内を挿通した後に、下端
部が下受円板36の透孔38を挿通してサポート板56
上(ピストンロッド20の先端部〉に載置されて外筒2
8の内部に配置される構成である。この本締カバー68
も、本締めにのみ用いられる部品である。
外筒28の上フランジ部30にはカバー押え72がボル
ト74及びナツト76によって取付けられている。カバ
ー押え72は偏心して取り付けられており、さらに、ボ
ルト74周りに回転することによりその取付は位置を変
更できる。ここで、第1図に示す如く、ボルト74と反
対側の端部が外筒28の内方側に位置する状態でセット
された場合には、カバー押え72の下面が本締カバー6
8及び押えリング46の上端部に当接し、これらの部材
の上方への移動を制限できる。
以上の構成による外筒28は、第1図に示す如く温風供
給手段としての温風シート78によって被覆されている
。温風シート78はスカート状に形成されており、上端
部が外筒28の上フランジ部30に密着して取付けられ
ている。温風シート78の下端部には温風ホース80が
連結されており、図示しないバーナ等の温風源で発生し
た温風(例えば、30度〜60度〉を送給できるように
なっている。
次に本実施例の作用を説明する。
搾油装置10では、温風シート78の内方に温風が送給
されるため、この温風シート78に被覆された外筒28
が昇温される。
採油の際には、先ず米糠や大豆等の油脂原料の仮締めを
行なう。すなわち、外筒28の内側最下端部に下受円板
36を配置しく第5図図示状態)、さらに、ピストンロ
ッド20を最大限に伸長させて下受円板36の透孔38
を挿通した状態としその先端部に仮締プッシャー48を
連結する。この後に、外筒28、下受円板36及びピス
トンロッド20によって外筒28の内部にドーナツ状に
形式される油脂収容部内に油脂原料を収納する(第5図
図示状態)。
ここで、第6図に示す如く、油圧シリンダー16を作動
させてピストンロッド20を縮長し、仮締ブツシャ−4
8をピストンロッド20と共に下受円板36方向へ移動
させる。この仮締プッシャー48の移動によって、外筒
28内の油脂原料は高圧(例えば、約125kg −f
 7cm2の圧縮力)で圧搾される。さらに、この圧搾
状態を外筒28内の油脂原料の体積、すなわち高さ寸法
が1/3になるまで維持する。
次いで、ピストンロッド20を最大限伸長しくすなわち
、仮締ブツシャ−48を外筒28よりも上方へ突出させ
た状態とし〉、さらに、縮小された外筒28内の油脂原
料を取り除くことなく新たな油脂原料を外筒28内へ追
加して収納する。
さらに、再度油圧シリンダー16を作動させてピストン
ロッド20を縮長し、新たに追加して収納された油脂原
料の体積を縮小させる。
以上の工程を複数回繰り返して外筒28内に油脂原料が
満杯となった後に、本締めを行なう。
本締めでは、ピストンロッド20に連結された仮締プッ
シャー48を取り外すと共に、ピストンロッド20を最
大限に縮長させてその先端部が下受円板36よりも下方
に位置する状態とする。ここで、ピストンロッド20の
先端部にサポート板56を載置し、また、外筒28上端
部すなわち収納された油脂原料の上端部に本締カバー6
8を載置する(第7図図示状態)。さらに、カバー押え
72を調節してその端部が外筒28の内方側に位置し本
締カバー68及び押えリング46の上端部に当接する状
態にセットする。これによって、本締カバー68及び外
筒28内に収納された油脂原料が上方へ移動することが
制限される。
次いで、内筒58を本締カバー68の透孔70内に挿通
させてピストンロッド20に代えて外筒28(収納され
た油脂原料)の内部に位置し、内筒58の下端部を下受
円板36の透孔38に挿通させてサポート板56上(ピ
ストンロッド20の先端部)に載置する(第8図図示状
態)。
ここで、第9図に示す如く、油圧シリンダー16を作動
させてピストンロッド20を伸長させる。
ピストンロッド20が伸長すると、サポート板56が下
受円板36の下面に当接し、さらにピストンロッド20
が伸長すると、サポート板56と共に下受円板36及び
内筒58が外筒28内で上方へ移動される。この場合、
本締カバー68はカバー押え72によって上方への移動
が制限されているため、外筒28内に収納された仮締め
後の油脂原料は高圧(例えば、約250kg−f /c
m’の圧縮力〉で圧搾される。さらに、この圧搾状態を
約1時間維持する。
これによって、油脂原料に含有された油脂は、外筒フィ
ルター44及び内筒フィルター64を透過してそれぞれ
外筒28の内周壁および内筒58の外周壁へ搾り出され
る。さらに、搾り出されたこれらの油脂は、縦溝40及
び縦溝60によってそれぞれ順次下方へ案内され、油回
収孔42及び油回収孔62から回収される。
このように、搾油装置IOでは、収納容器(ケージ)内
に収納された油脂原料を単に一度の加圧工程で圧搾して
採油する方法に比べて、油脂原料に含有された油脂を短
時間でより多く採油することができ、搾油の効率が良い
。また、油脂原料は、仮締め工程あるいは本締め工程に
係わらず、単一の外筒28にて圧搾されるため、搾油の
都度、仮締め後の油脂原料を仮締め用収納容器から取り
出して本締め用収納容器へ入れ替える必要が無く、搾油
の作業性が向上する。
また、搾油装置10では、外筒28の中心部分、すなわ
ち、加圧力が加わり難<<充分に圧搾するには長時間必
要とされる部位には、仮締め時においてはピストンロッ
ド20が配置され、また本締め時においては内筒58が
配置されていずれの場合にも油脂原料が存在しないため
、外筒28内に収納されて加圧される油脂原料は短時間
で充分に圧搾され、搾油の効率が良くなる。
さらに、搾油装置10では、縦溝40及び縦溝60によ
って、外筒28の内周壁および内筒58の外周壁の両部
値から採油される。したがって、例えば、単に収納容器
(ケージ〉の外周壁から搾り出された油脂を採油する場
合等に比べて短時間で採油でき、搾油の効率が良くなる
さらに、外筒28は温風シート78によって温風が送給
されて昇温されているため、油脂原料から油脂を搾り出
し易くなり、搾油の効率が良くなる。
[発明の効果コ 以上説明した如く本発明に係る搾油方法及びその装置は
、搾油の効率が良く、さらに作業性も向上するという効
果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係る搾油装置の全体斜視図、
第2図は仮締めの際に用いられる部品を示す搾油装置の
要部分解斜視図、第3図は本締めの際に用いられる部品
を示す搾油装置の要部分解斜視図、第4図乃至第9図は
搾油装置の作動を示す概略断面図である。 10・・・搾油装置、 16・・・油圧シリンダー 20・・・ピストンロッド、 28・・・外筒、 36・・・下受円板、 40・・・縦溝、 42・・・油回収孔、 44・・・外筒フィルター 48・・・仮締プッシャー 56・・・サポート板、 58・・・内筒、 60・・・縦溝、 62・・・油回収孔、 64・・・内筒フィルター 68・・・本締カバー 72・・・カバー押え、 78・・・温風シート。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)油脂原料を所定の加圧力で圧搾して含有される油
    脂を採油する搾油方法であって、 油脂原料収納容器内に油脂原料を収納し、前記所定の加
    圧力よりも小さい加圧力で圧搾して前記収納された油脂
    原料の体積を縮小し、 次いで、縮小されたこの油脂原料を取り除くことなく前
    記油脂原料収納容器内に新たな油脂原料を追加して収納
    し、さらに、前記所定の加圧力よりも小さい加圧力で圧
    搾して前記新たに追加して収納された油脂原料の体積を
    縮小し、 以上の工程を複数回繰り返した後に、前記所定の加圧力
    で圧搾して採油することを特徴とする搾油方法。
  2. (2)内部に油脂原料を収納する収納容器と、この収納
    容器の内部に軸線に沿って嵌入可能な垂頭と、を用い、
    油脂原料を圧搾して含有される油脂を採油する搾油方法
    であって、 前記収納容器の内部に軸線に沿って軸線部材を配置して
    油脂原料が収納されない部分を形成し、前記収納容器の
    前記軸線部材以外の部分に油脂原料を収納し、前記垂頭
    を嵌入させて油脂原料を圧搾して採油することを特徴と
    する搾油方法。
  3. (3)前記収納容器の内周壁および前記軸線部材の外周
    壁に油脂回収手段を設け、これらの部位から搾り出され
    た油脂を採油することを特徴とする請求項(2)記載の
    搾油方法。
  4. (4)油脂原料を収納する前記収納容器の外方に温風供
    給手段を配置し、圧搾の際に温風を送風して搾油するこ
    とを特徴とする請求項(1)、請求項(2)または請求
    項(3)記載の搾油方法。
  5. (5)油脂原料を圧搾して含有される油脂を採油する搾
    油装置であって、油脂原料を収納する収納容器と、前記
    収納容器内に嵌入して油脂原料を圧搾可能とされ、かつ
    油脂原料を圧搾した後にこの油脂原料を取り除くことな
    く前記収納容器内に新たな油脂原料を追加して収納可能
    とする加圧手段と、を備えたことを特徴とする搾油装置
  6. (6)内部に油脂原料を収納する収納容器と、前記収納
    容器の内部に軸線に沿って配置され油脂原料が収納され
    ない部分を形成する軸線部材と、前記収納容器の内部に
    軸線に沿って嵌入し前記収納容器の前記軸線部材以外の
    部分に収納された油脂原料を圧搾する加圧手段と、を備
    えた搾油装置
  7. (7)前記収納容器の内周壁および前記軸線部材の外周
    壁に設けられこれらの部位から搾り出された油脂を案内
    する油脂回収手段を備えたことを特徴とする請求項(6
    )記載の搾油装置。
  8. (8)油脂原料を収納する前記収納容器の外方に配置さ
    れ圧搾の際に温風を送風可能な温風供給手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項(5)、求項(6)または請求項
    (7)記載の搾油装置。
JP20764189A 1989-08-04 1989-08-10 搾油方法及び装置 Pending JPH0370798A (ja)

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GB8926881A GB2238964A (en) 1989-08-04 1989-11-28 Pressing oil from vegetable matter
CN 89109247 CN1049180A (zh) 1989-08-04 1989-12-13 采集油脂的设备及其采集方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104175590A (zh) * 2014-08-19 2014-12-03 佛山市金凯地过滤设备有限公司 一种高压强压滤机的模仁中心旋转安装结构

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