JPH0472393A - 搾油方法及び装置 - Google Patents

搾油方法及び装置

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JPH0472393A
JPH0472393A JP29036190A JP29036190A JPH0472393A JP H0472393 A JPH0472393 A JP H0472393A JP 29036190 A JP29036190 A JP 29036190A JP 29036190 A JP29036190 A JP 29036190A JP H0472393 A JPH0472393 A JP H0472393A
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JP
Japan
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oil
fat
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storage container
fat raw
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JP29036190A
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English (en)
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Koji Abe
宏治 阿部
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YAMAMOTO GIKEN KK
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YAMAMOTO GIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は油脂原料から油脂を採油するための搾油方法及
びその装置に関する。
[従来の技術] 米糠や大豆等の油脂原料に含有される油脂を採油するた
めの装置として、これらの油脂原料を圧搾することによ
り油脂を採油する搾油装置が知られている。
この搾油装置は、油脂原料収納容器としてのケージと、
このケージ内に嵌入可能な型頭(押し金)を備えている
。ケージは、ケージバーを縦に並列に配置しその外側を
鉄輪で締め付けた所謂イギリスタイプのものや、鉄製円
筒形でその外周に無数の小孔が形成された所謂ドイツタ
イプのものがあり、いずれも内部には米糠や大豆等の油
脂原料が収納される。
一方、型頭(または、ケージが載廣される載置板)には
、水圧または油圧によって作動する加圧装置が連結され
ており、この加圧装置を作動させることによってケージ
と型頭とが相対移動可能となっている。
採油の際には、ケージ内に油脂原料を収納すると共に加
圧装置を作動させると、ケージ内に型頭が嵌まり込み、
油脂原料はケージ内で型頭によって圧搾され、これによ
って、含有される油脂が採油できる。
このような圧搾法によって採油する搾油装置は、油脂原
料に溶剤を添加することによって油脂を抽出する溶剤抽
出法(装置)に比べて、搾油した原油の品質が良く、ま
た溶剤を使用しないので危険性も少ない等の利点がある
ところで、このような従来の圧搾式搾油装置は、ケージ
内に収納された油脂原料を型頭によって圧搾して採油す
る際に、高圧でかつ長時間(例えば、100〜300k
g−f /cm’の圧縮力で2〜3時間)加圧しなけれ
ばならず、搾油の効率が悪いという欠点があった。
また、油脂原料とされる米糠や胡麻等の粉粒物は、液体
と異なり、ケージ内に収納されて加圧される際に平頭に
よる加圧力が均等に伝達されず、圧搾の程度が不均一で
あった。すなわち、ケージの中心部に位置する油脂原料
は、ケージの側壁部分に位置する油脂原料に比べて、平
頭による圧力が加わり難くしたがって充分に圧搾するた
めには長時間を必要とし、特にこのケージの中心部に位
置する油脂原料において搾油の効率が悪いという問題が
あった。
この場合、搾油の効率を向上するために、本来の加圧力
よりも小さい加圧力で油脂原料を予約加圧してその体積
を縮小しておき(所謂、仮締めを行い)、次いで縮小さ
れたこの油脂原料を複数個積み重ねてケージ内に収納し
た後に本来の加圧力で圧搾して(所謂、本締めを行い)
採油する搾油方法が提案されている。
この方法によれば、ケージ内に収納された油脂原料を単
に一度の加圧工程で圧搾して採油する方法に比べて、油
脂原料に含有された油脂を短時間でより多く採油するこ
とができ、搾油の効率が良い。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このような仮締め及び本締めを行なう従
来の搾油方法では、仮締めのための工程と、本締めのた
めの工程がそれぞれ別個独立しているた約、搾油の際に
は、−旦仮締め工程を実施した後に本締め工程を実施す
る必要があり、搾油の作業性が著しく悪いという欠点が
あった。また同様に、仮締め及び本締めを行なう従来の
搾油装置では、仮締め用のケージ及び加圧装置と、本締
め用のケージ及び加圧装置がそれぞれ別々に構成されて
いたため、搾油の際には、仮締め後の油脂原料を仮締め
用ケージから取り出して本締め用ケージへ入れ替える必
要があり、搾油の作業性が著しく悪いという欠点があっ
た。
本発明は上記事実を考慮し、搾油の効率が良く、さらに
作業性も向上する搾油方法及びその装置を得ることが目
的である。
[課題を解決するための手段] 請求項(1)に係る発明の搾油方法は、油脂原料を所定
の加圧力で圧搾して含有する油脂を採油する搾油方法で
あって、所定量の油脂原料を油脂原料収納容器内に供給
して収納し加圧して体積を縮小し、これを、収納された
油脂原料に負荷される加圧力が前記所定の加圧力に達す
るまで繰り返して行なう予備工程と、前記油脂原料収納
容器内に収納された油脂原料を前記所定の加圧力で加圧
しつつ、前記油脂原料収納容器の一部を開放して油脂原
料を順次外部へ放出する第1の本工程と、前記油脂原料
収納容器内に残留する油脂原料が最小収納量に達した後
に、残留する油脂原料を取り除くことなく新たな所定量
の油脂原料を前記油脂原料収納容器内に追加して供給し
て収納する第2の本工程と、から成り、前記予備工程の
後に前記第1の本工程と第2の本工程を順次繰り返して
連続的に採油することを特徴としている。
請求項(2)に係る発明の搾油方法は、請求項(1)記
載の搾油方法において、前記油脂原料収納容器の内部に
、軸線に沿って軸線部材を配置して油脂原料が収納され
ない部分を形成し、前記油脂原料収納容器の前記軸線部
材以外の部分に油脂原料を収納し圧搾して採油すること
を特徴としている。
請求項(3)に係る発明の搾油方法は、請求項(2)記
載の搾油方法において、前記油脂原料収納容器および前
記軸線部材によって構成される油脂原料収納部分を、油
脂原料の加圧方向に沿って次第に拡径して形成して油脂
を採油することを特徴としている。
請求項(4)に係る発明の搾油方法は、請求項(2)記
載の搾油方法において、前記油脂原料収納容器の内周壁
および前記軸線部材の外周壁に油脂回収手段を設け、こ
れらの部位から搾り出された油脂を採油することを特徴
としている。
請求項(5)に係る発明の搾油方法は、請求項(3)記
載の搾油方法において、前記次第に拡径して形成された
油脂原料収納部分のうち最大径部位を開放して油脂原料
を順次外部へ放出して採油することを特徴としている。
請求項(6)に係る発明の搾油装置は、油脂原料を圧搾
して含有する油脂を採油する搾油装置であって、油脂原
料を収納する収納容器と、前記収納容器内に嵌入する方
向および抜け出す方向へ移動することにより油脂原料を
所定の加圧力で圧搾および圧搾解除可能な加圧手段と、
前記加圧手段によって圧搾された前記収納容器内の油脂
原料を前記収納容器から外部へ放出しかつこの放出量を
変更可能な原料放出手段と、を備えたことを特徴として
いる。
請求項(7)に係る発明の搾油装置は、請求項(6)記
載の搾油装置において、前記収納容器は軸線が横向きと
なって配置され、前記加圧手段は前記収納容器内に前記
軸線に沿って嵌入して油脂原料を水平方向に圧搾するこ
とを特徴としている。
請求項(8)に係る発明の搾油装置は、請求項(6)ま
たは請求項(7)記載の搾油装置において、前記加圧手
段の嵌入する方向および抜け出す方向への移動に対応し
て作動し前記収納容器内の油脂原料を取り除くことなく
前記収納容器内に新たな油脂原料を追加して供給する原
料供給手段を備えたことを特徴としている。
請求項(9)に係る発明の搾油装置は、請求項(8)記
載の搾油装置において、前記原料供給手段は、前記加圧
手段にリンク機構を介して連結され加圧手段の嵌入する
方向および抜け出す方向への移動に連動することを特徴
としている。
請求項(10)に係る発明の搾油装置は、請求項(6)
、請求項(7)、請求項(8)または請求項(9)記載
の搾油装置において、前記収納容器の内部に軸線に沿っ
て配置され油脂原料が収納されない部分を形成する隔離
部材を備えたことを特徴としている。
請求項(11)に係る発明の搾油装置は、請求項(10
)記載の搾油装置において、前記隔離部材は前記軸線と
直交する収納容器幅方向に複数配列されたことを特徴と
している。
請求項(12)に係る発明の搾油装置は、請求項(10
)または請求項(11)記載の搾油装置において、前記
収納容器および前記隔離部材によって構成される油脂原
料収納部分を、前記加圧手段の嵌入方向に沿って次第に
拡径して形成したことを特徴としている。
請求項(13)に係る発明の搾油装置は、請求項(10
) 、請求項(11)または請求項(12)記載の搾油
装置において、前記収納容器の内周壁および前記隔離部
材の外周壁に設けられこれらの部位から搾り出された油
脂を案内する油脂回収手段を備えたことを特徴としてい
る。
請求項(14)に係る発明の搾油装置は、請求項(12
)記載の搾油装置において、前記次第に拡径して形成さ
れた油脂原料収納部分のうち最大径部位に、前記原料放
出手段を配置したことを特徴としている。
し作用] 請求項(1)記載の搾油方法では、予備工程において、
油脂原料は加圧されて体積が縮小され、これが複数回行
なわれて油脂原料収納容器内に収納される。
収納量が所定量に達して所定の加圧力が油脂原料に負荷
される状態となると、第1の本工程において、所定の加
圧力が負荷される状態が維持され、これによって、油脂
原料は圧搾されて採油される。
さらに、この第1の本工程において油脂原料収納容器の
一部が開放されて、採油に伴って油脂原料収納容器内の
油脂原料が順次放出される。
油脂原料の放出が進行すると、次第に収納量が減少し、
最小収納量に達した後には、第2の本工程において、新
たな油脂原料が供給されて収納される。
以後第1の本工程と第2の本工程が繰り返され、供給さ
れて収納された油脂原料は順次圧搾されて油脂が搾り出
され、連続して採油が行なわれる。
このように、単一の油脂原料収納容器において油脂原料
を連続して圧搾し採油が行なわれるため、油脂原料の仮
締め工程を一旦行なった後に本締め工程を実施して採油
する方法に比べて、極めて作業性が向上する。さらに、
油脂原料に含有された油脂を短時間でより多く採油する
ことができ搾油の効率も良い。
請求項(2)記載の搾油方法では、油脂原料収納容器の
軸線部分、すなわち、加圧力が加わり難くく充分に圧搾
するには長時間必要とされる部位に油脂原料が存在しな
いため、油脂原料収納容器内に収納されて加圧される油
脂原料は短時間で充分に圧搾され、搾油の効率が良くな
る。
請求項(3)記載の搾油方法では、油脂原料収納容器内
に収納された油脂原料には、均等にかつ確実に加圧力が
伝達され、搾油の効率が良くなる。
請求項(4)記載の搾油方法では、油脂回収手段によっ
て、油脂原料収納容器の内周壁および軸線部材の外周壁
の両部位から採油される。したがって、例えば、単に油
脂原料収納容器の外周壁から搾り出された油脂を採油す
る場合等に比べて短時間で採油でき、搾油の効率が良く
なる。
請求項(5)記載の搾油方法では、高圧で圧搾された油
脂原料が油脂原料収納容器内で詰まることがなく、順次
スムーズに放出されて連続して採油が行なわれる。
請求項(6)記載の搾油装置では、収納容器内へ供給さ
れた油脂原料は、加圧手段によって複数回の予備的な加
圧工程によって体積が縮小されながら収納容器内に収納
される。収納量が所定量すなわち所定の加圧力が油脂原
料に負荷される状態となり、さらにこの加圧力が維持さ
れると、油脂原料は圧搾されて採油される。
採油が進行すると、原料放出手段によって収納容器内の
油脂原料が順次放出され、次第に収納量が減少する。最
小収納量に達した後には、再び新たな油脂原料が供給さ
れて収納され、加圧手段によって順次圧搾されて油脂が
搾り出され、以後これが繰り返されて連続して採油が行
なわれる。
このように、単一の油脂原料収納容器において、油脂原
料を圧搾しつつ放出しさらに放出量(減少量)に応じて
新たに供給し、連続して圧搾し採油が行なわれるため、
油脂原料の仮締め工程を一旦行なった後に本締め工程を
実施して採油する場合に比べて、極めて作業性が向上す
る。さらに、油脂原料に含有された油脂を短時間でより
多く採油することができ搾油の効率も良い。
請求項(7)記載の搾油装置では、油脂原料を水平方向
に圧搾するため、油脂原料を均一に加圧できやすく搾油
の効率が向上する。また、装置の高さ寸法を小さくでき
、油脂原料の供給作業等も容易になる。
請求項(8)記載の搾油装置では、加圧手段に対応して
作動する原料供給手段によって自動的に油脂原料が収納
容器内へ供給される。採油が進行し収納容器内の油脂原
料が最小収納量に達した後においても、加圧手段に連動
する原料供給手段によって再び新たな油脂原料が供給さ
れて収納され、連続して採油が行なわれる。
このように、油脂原料を収納容器内へ供給する作業性が
大幅に向上する。
請求項(9)記載の搾油装置では、原料供給手段はリン
ク機構を介して加圧手段に連結されて連動するた杓、構
造が簡単となり、正確なタイミングでかつ連続して油脂
原料を収納容器へ供給することができる。
請求項(10)記載の搾油装置では、隔離部材によって
収納容器の内部に軸線に沿って油脂原料が収納されない
部分が形成される。この部位は、油脂原料に加圧力が加
わり難くく充分に圧搾するには長時間必要とされる部位
であり、この部位に油脂原料が存在しないため、収納容
器内に収納されて加圧される油脂原料は短時間で充分に
圧搾され、搾油の効率が良くなる。
請求項(11)記載の搾油装置では、複数の隔離部材に
よって形成される油脂原料収納部分は、収納容器の軸線
と直交する方向に複数列形成される。したがって、これ
ら複数列の油脂原料収納部分から一度に搾油されるため
、極杓で搾油の効率が良くなる。
請求項(12)記載の搾油装置では、油脂原料収納容器
内に収納された油脂原料に、加圧手段による加圧力が均
等にかつ確実に伝達され、搾油の効率が良くなる。
請求項(13)記載の搾油装置では、油脂回収手段によ
って、収納容器の内周壁および隔離部材の外周壁の両部
位から油脂が案内されて採油される。したがって、例え
ば、単に収納容器の外周壁から搾り出された油脂を採油
する場合等に比べて短時間で採油でき、搾油の効率が良
くなる。
請求項(14)記載の搾油装置では、高圧で圧搾された
油脂原料が収納容器内で詰まることがなく、順次スムー
ズに放出されて連続して採油が行なわれる。
[実施例] 第1図には本発明の第1実施例に係る搾油装置10の全
体斜視図が示されている。搾油装置10は、油脂原料を
圧搾し採油する圧搾部10Aと、この圧搾部10Aに油
脂原料を連続して供給する供給部10Bとによって構成
されている。ここで、第2図には搾油装置10の圧搾部
10Aの要部分解斜視図が示されており、また、第3図
には搾油装置10の供給部10Bの要部分解斜視図が示
されている。また第4図には搾油装置10の断面図が示
されている。
先ず、圧搾部10Aについて説明する。
圧搾部10Aでは、基台12上に基板14が固着されて
おり、さらに、加圧手段を構成する油圧シリンダー16
が配置されている。油圧シリンダー16は、取付はフラ
ンジ部18が基板14に固定されて軸線が鉛直方向に配
置された所謂ロンド側フランジ形シrJングーで、内部
に収納されたピストンロッド20が基板14から上方へ
伸縮するようになっている(本実施例においては、スト
ロークが50mm)。ピストンロッド20の先端部には
雄ねじ部22が形成されている。
基板14の上方には、ベース24が連結ボルト23によ
って所定の間隔で保持されている。ベース24は耐圧性
を備えたブロック材で、中心部には透孔26が形成され
ており、油圧シリンダー16 (ピストンロッド20)
に対向している。透孔26の油圧シリンダー16と反対
側一部は拡径されて拡径部27となっている。この拡径
部27には雌ねじ部28が形成されており、油脂原料収
納容器としての外筒30が固定されている。
外筒30は、厚肉の円筒形(本実施例においては、高さ
寸法が300mm、外径寸法が約87mm)で耐圧性を
有しており、軸線方向下端部の外周壁には雄ねじ部32
が形成されている。外筒30はこの雄ねじ部32がベー
ス24の拡径部27に形成された雌ねじ部28に螺合し
て固定されている。また外筒30は、下端部の内径寸法
が透孔26の内径寸法と同じに形成され、さらに、軸線
に沿って上端部方向へ次第に拡径されて形成されており
、断面形が所謂逆テーパとなっている。なお、本実施例
においては、外筒3oは下端部の内径寸法が75mm、
上端部の内径寸法が7?mmに形成されて、約0.65
%のテーバとなっている。
外筒30とベース24との間には0リング35が配置さ
れており、シール性を確保している。
外筒30の内周壁には油脂回収手段を構成する複数の螺
旋溝40が形成されており、さらに、この螺旋溝40の
下終端縁に対応したベース24には油回収孔42が形成
されている。油回収孔42には図示しない回収ホースが
連結されている。また、外筒30の内周には油脂回収手
段を構成する外筒フィルター44が配置されている。外
筒フィルター44は焼結フィルター(本実施例において
は、300μmのメツシュ)とされて外筒3oの内周壁
に密着した状態で配置されており、油脂原料に含有する
油脂成分のみを透過させる。外筒フィルター44を透過
した油脂は、螺旋溝4oによって順次下方へ案内され、
油回収孔42がら回収できるようになっている。
外筒30の上端部には、外筒フィルター44の上端部に
対応して押えリング46が配置されている。この押えリ
ング46は、常に外筒フィルター44に当接して外筒フ
ィルター44の不用意な移動を阻止し所定位置で保持す
る役目を有している。
また外筒30の上端部外周には、フランジ板34が螺合
して固着されており、さらに、フランジ板34の上方に
は、支持板36が連結ボルト38によって所定の間隔で
取り付けられている。支持板36の中央部には雌ねじ孔
37が形成されており、隔離部材としての内筒58が取
り付けられている。内筒58は厚肉の円筒形または円柱
形で耐圧性を有しており、上端部からは小径のガイドロ
ッド59が軸線に沿って一体的に形成されている。
このガイドロッド59の先端が支持板36の雌ねじ孔3
7に螺合して内筒58が支持板36に支持される構成で
ある。ガイドロッド59の外周には雄ねじ部61が形成
されている。
支持板36によって支持された内筒58は、外筒30内
の軸線に位置しており、その下端部は外筒30を保持す
るベース24よりも更に下方へ突出している。このた約
、外筒30と内筒58によって外筒30の内部にドーナ
ツ状の油脂収容部が形成され、油脂原料を収納できるよ
うになっている。この内筒58は、外径寸法が軸線に沿
って上端部方向へ次第に縮径されて形成されており、断
面形が所謂テーパとなっている。したがって、外筒30
と内筒58によってドーナツ状に形成される油脂原料収
容部は、全体的に軸線に沿って上端部方向へ次第に拡径
されており、上端部が最も拡径して形成される最大拡径
部となっている。本実施例においては、内筒58は下端
部の外径寸法が56mm、上端部の外径寸法が54mm
に形成されて、約0.65%のテーパとなっている。し
たがって、外筒30と内筒58によってドーナツ状に形
成される油脂原料収容部は、全体として約1゜3%のテ
ーパとなっている。なお、このテーパは0〜2%程度の
範囲であることが好ましい。
内筒58の外周壁には油脂回収手段を構成する複数の螺
旋溝60が形成されており、さらに、この螺旋溝60の
下終端縁に対応した内筒58の下端部には油回収孔62
が形成されている。また、内筒58の外周には油脂回収
手段を構成する内筒フィルター64が配置されている。
内筒フィルター64は焼結フィルターとされて内筒58
の外周壁に密着した状態で配置されており、外筒フィル
ター44と同様に、油脂原料に含有する油脂成分のみを
透過させる。内筒フィルター64を透過した油脂は、螺
旋溝60によって順次下方へ案内され、油回収孔62か
ら回収できるようになっている。
内筒58の上端部には、内筒フィルター64の上端部に
対応して押えリング66が配置されている。この押えリ
ング66は、ガイドロッド59の雄ねじ部61に螺合し
て固定されており、下端部が内筒フィルター64に当接
することによって内筒フィルター64の不用意な移動を
阻止し所定位置で保持する役目を有している。また押え
リング66は、外筒30と内筒58によってドーナツ状
に形成される油脂原料収容部が連続するように、内筒フ
ィルター64と同じ外径寸法となっている。
内筒58の上端部には、原料放出手段としてのテーパ蓋
68が取り付けられている。テーパ蓋68は略円錐形の
ブロック材で耐圧性を有しており、中央部には押えリン
グ66に対応した大きさの凹部70が形成されると共に
雌ねじ孔72が形成されている。テーパ蓋68は、この
凹部70内に押えリング66が入り込んだ状態で雌ねじ
孔72がガイドロッド59の雄ねじ部61に螺合して取
り付けられており、雄ねじ部61に沿って軸線周りに回
転することにより、ガイドロッド59すなわち内筒58
の軸線方向に移動できるようになっている。またテーパ
蓋68には円錐状のテーパ部74が形成されている。こ
のテーパ部74は、外筒30と内筒58によってドーナ
ツ状に形成される油脂原料収容部、及び外筒30の上端
部に固定された押えリンク46に対応している。すなわ
ち、テーパ蓋68は、押えリンク46とによって、油脂
原料収容部の上端開口部を形成している。またテーパ蓋
68は、ガイドロッド59に沿って移動することにより
テーパ部74が押えリンク゛46に接離するようになっ
ており、これによって、油脂原料収容部の上端開口部の
実質的な開口面積を変更できるようになっている。
一方、内筒58及び外筒30を保持するベース24の下
方にはピストン50が配置されている。
ピストン50は、嵌入部52が形成された有底の円筒形
で、耐圧性を有している。ピストン50の下部には、ピ
ストンロッド20の先端部に形成された雄ねじ部22に
対応する雌ねじ部54が形成されている。この雌ねじ部
54が雄ねじ部22に螺合してピストン50がピストン
ロッド20に連結される構成である。
このピストン50は、外径寸法がベース24の透孔26
の内径寸法(すなわち、外筒30の下端部の内径寸法)
に対応して形成されると共に、嵌入部52の内径寸法が
内筒58の外径寸法に対応して形成されている。このた
めピストン50は、ベース24の透孔26、及びこの透
孔26に連続して外筒30と内筒58によって外筒30
内にドーナツ状に形成される油脂原料収容部を軸線方向
ニ嵌入可能である。したがって、ピストンロッド20が
伸長すると、内筒58の下端部が嵌入部52内に入り込
みながらピストン50がベース24の透孔26(油脂原
料収容部)内へ順次入り込むようになっている。
ピストン50の嵌入部52の中央底部には、内筒58に
形成された油回収孔62に対応する状態で油回収パイプ
55が立設されており、ピストン50がベース24の透
孔26内へ入り込んだ際には、この油回収パイプ55が
内筒58の油回収孔62内に入り込むようになっている
。また、ピストン50の嵌入部52の底部には、油回収
パイプ55に連通ずる油回収孔56が形成されている。
このため、内筒フィルター64を透過し螺旋溝60及び
油回収孔62を経た油脂は、油回収パイプ55及び油回
収孔56を介して回収できるようになっている。
ピストン50の近傍の連結ボルト23には、ピストン5
0の移動ストロークの上限及び下限にそれぞれ対応して
、図示を省略した上端リミットスイッチ及び下端リミッ
トスイッチが取り付けられており、各リミットスイッチ
が作動した場合には、油圧シリンダー16の作動が反転
し、ピストン50 (ピストンロッド20)が逆向きに
移動(伸縮)されるようになっている。
次に供給部10Bについて説明する。
供給部10Bはベース24の側方に配置されている。供
給部1(IBでは、原料供給手段を構成する受皿80が
、ベース24の下端部外用に対応する状態で取り付けら
れている。受皿80にはピストン50の外径に対応した
大きさの孔82が形成されており、この孔82がピスト
ン50の移動軌跡に位置している。
受皿80の一端部は延長されて断面口字形の連結部84
が形成されてふり、取付ピン85によってガイド板86
が連結されている。ガイド板86は板材を屈曲成形する
ことにより断面口字形の樋状に形成されており、側壁に
は長平方向にそって長孔87が穿設されている。このガ
イド板86には、スライダ88が移動可能に配置されて
いる。
スライダ88は略偏平なブロック材で、ガイド板86に
対応した幅寸法に形成されており、ガイド板86によっ
て案内されて受皿80の孔82に接離する方向に移動で
きるようになっている。スライダ88の受皿80の側の
端部は薄肉部89となっており、この薄肉部89には一
対の攪拌突起90が立設されている。また、スライダ8
8の薄肉部89と反対側の端部には、ロッド92の中間
部が固定されており、さらに、ロッド92の両端部はガ
イド板86の長孔87を挿通して外部へ突出している。
ガイド板86から外部へ突出するロッド92には、連結
リンク94が連結されている。連結リンク94は、リン
ク96とリンク98とが略直角の相対角度でチューブ1
00によって連結された所謂ベルクランクで、リンク9
6の先端がスライダ88に固定されたロッド92の両端
部にブツシュ102を介して連結されている。連結リン
ク94のチューブ100は、基台12に固定ピン104
によって固定された支持アーム106の先端に支軸10
8によって回転可能に軸支されている。このため、連結
リンク94が支軸108周りに回転すると、リンク96
の先端がロッド92を押圧してスライダ88がガイド板
86に沿って受皿80の孔82に接離する方向に移動す
るようになっている。
一方、リンク98の先端は、ピストン50に固定ピン1
09によって固定された移動アーム110の先端にピン
112を介して連結されている。
このため、ピストン50の移動に伴って移動アーム11
0が上下に平行移動し、これによってリンク98が支軸
108周りに回動されるようになっている。すなわち、
ピストン50の移動力が、連結リンク94のリンク98
及びリンク96を介してロッド92へ伝達され、これに
よってスライダ88がスライド移動される構成である。
ガイド板86の上部には、ホッパ114が載置されてい
る。ホッパ114は、スライダ88の移動経路に対応し
て配置されており、内部に投入された油脂原料はガイド
板86内のスライダ88の移動経路上へ流入するように
なっている。したがって、ホッパ114内に投入された
油脂原料はスライダ88の移動によって受皿80の孔8
2へ押し出されるようになっている。
次に本実施例の作用を説明する。
搾油装置10では、採油の際には、先ず予備工程によっ
て油脂原料を所定量収納する。
すなわち、ホッパ114内に米糠や大豆等の油脂原料を
投入すると共に、内筒58の上端部に取り付けられたテ
ーパ蓋68のテーパ部74を押えリング46に当接する
状態とする。これにより、外筒30と内筒58によって
ドーナツ状に形成される油脂原料収容部の上端開口部が
閉塞する状態となる。
次いで、油圧ンリンダ−16を作動させる。油圧シリン
ダー16の作動によりピストンロッド20が縮長し、こ
れによってピストン50と共に移動アーム110が下方
へ移動すると、連結リンク94 (リンク98、リンク
96)が支軸108周りに回動される。このため、リン
ク96の先端がロッド92を押圧し、スライダ88が受
皿80の孔82に接近する方向へ移動される。このため
、ガイド板86内のスライダ移動経路上に位置する油脂
原料がスライダ88によって孔82すなわちピストン5
0の移動経路内へ押し出される(第4図図示状態)。
次いで、油圧ンリンダ−16の作動によりピストンロッ
ド20が伸長してピストン50と共に移動アーム110
が上方へ移動すると、連結リンク94 (リンク98、
リンク96)が支軸108周りに前述とは逆向きに回動
される。このため、リンク96の先端がロッド92を前
述とは逆向きに押圧し、スライダ88が受皿80の孔8
2から離間する方向へ移動され、再びガイド板86内の
スライダ移動経路内に油脂原料が流入する。またこれと
同時に、ピストン50が上方へ移動することによって、
ピストン50の降下の際に孔82 (すなわちピストン
50の移動経路内)に押し出された油脂原料が、外筒3
0と内筒58によってドーナツ状に形成される油脂原料
収容部内に強制的に挿入される。さらに、この工程が複
数回繰り返されて、油脂原料は体積が縮小されなから外
筒30内に収納される。
なおこの場合、スライダ88が移動する際にはスライダ
移動経路内の油脂原料は攪拌突起90によって攪拌され
るため、油脂原料はガイド板86の途中に詰まることな
く順次押し出される。
外筒30内に収納される油脂原料の収納量が所定量すな
わち油脂原料収容部内に満杯となると、所定の加圧力が
油脂原料に負荷される状態となる。
その後に、第1の本工程を行なう。
第1の本工程においては、ピストンロッド20を伸長さ
せてピストン50を外筒30内て上方へ移動させる。こ
の時点においては、テーパ蓋68のテーパ部74は押え
リング46に当接しており、外筒30と内筒58によっ
て形成される油脂原料収容部の上端開口部を閉塞状態と
しているため、外筒30内に満杯状態で収納された油脂
原料は、上方へ移動することが制限されて高圧で圧搾さ
れる。このた杓、油脂原料に含有された油脂は、外筒フ
ィルター44及び内筒フィルター64を透過してそれぞ
れ外筒30の内周壁および内筒58の外周壁へ搾り出さ
れる。外筒フィルター44から搾り出された油脂は、螺
旋溝40によって順次下方へ案内され、ベース24に形
成された油回収孔42から回収される。一方、内筒フィ
ルター64から搾り出された油脂は、螺旋溝60によっ
て順次下方へ案内され、油回収孔62からピストン50
の油回収パイプ55へ流入し、さらに油回収孔56から
回収される。
油脂が順次搾り出され始めると、テーパ蓋68をガイド
ロッド59に沿って移動してテーパ部74を押えリング
46から離間させ、外筒30と内筒58によって形成さ
れる油脂原料収容部の上端開口部を所定量開放する(第
4図図示状態)。これによって、高圧で圧搾される油脂
原料は、ピストン50の移動(加圧)に伴って油脂原料
収容部の上端開口部(テーパ蓋68のテーパ部74と押
えリング46との間)から順次放出される。
搾油及び油脂原料の放出が進行し、ピストン50が移動
ストロークの上限に達するとく換言すれば、外筒30内
に残留する油脂原料が最小収納量に達すると)、上端リ
ミットスイッチの作動によって油圧シリンダー16の作
動が一旦停止され、第2の本工程が実施される。
第2の本工程においては、ピストンロッド20が一旦縮
長する。これによって、再び、ピストン50と共に移動
アーム110が下方へ移動する。
したがって、前述と同様に、連結リンク94 (リンク
98、リンク96)が支軸108周りに回動され、リン
ク96の先端がロッド92を押圧し、スライダ88が受
皿80の孔82に接近する方向へ移動される。このだ杓
、受皿ガイド板86内のスライダ移動経路上に位置する
油脂原料がスライダ88によって孔82すなわちピスト
ン50の移動経路内に再び押し出される。ピストン50
が下終端部に達すると、下端リミットスイッチの作動に
よって油圧シリンダー16が再び作動し、ピストンロッ
ド20が伸長する。これによって、外筒30内に残留す
る油脂原料を取り除くことなく新たな所定量の油脂原料
が外筒30内に追加して供給される。
以後前述の第1の本工程と第2の本工程が順次繰り返さ
れ、連続的に採油が行なわれる。
このように、搾油装置1Gでは、単一の外筒30 (油
脂原料収納容器)において油脂原料を連続して圧搾し採
油が行なわれるため、油脂原料の仮締め工程を一旦行な
った後に本締約工程を実施して採油する方法に比べて、
仮締め後の油脂原料を仮締め用収納容器から取り出して
本締め用収納容器へ入れ替える必要が無く、極めて作業
性が向上する。さらに、油脂原料に含有された油脂を短
時間でより多く採油することができ搾油の効率も良い。
また、搾油装置10では、油脂原料を供給するスライダ
88は、ピストン50に連結リンク94を介して連結さ
れピストン50の上下移動に連動されるため、構造が簡
単となり、正確なタイミングでかつ連続して油脂原料を
外筒30内へ供給することができる。
また、搾油装置10では、外筒30の中心部分、すなわ
ち、加圧力が加わり難くく充分に圧搾するには長時間必
要とされる部位には、内筒58が配置されて油脂原料が
存在しないため、外筒30内に収納されて加圧される油
脂原料は短時間で充分に圧搾され、搾油の効率が良くな
る。
さらに、搾油装置10では、螺旋溝40及び螺旋溝60
によって、外筒30の内周壁および内筒58の外周壁の
両部位から採油される。したがって、例えば、単に収納
容器(ケージ)の外周壁から搾り出された油脂を採油す
る場合等に比べて短時間で採油でき、搾油の効率が良く
なる。
さらに、搾油装置10では、外筒30と内筒58によっ
てドーナツ状に形成される油脂原料収容部は上方へ向け
て順次拡径されて逆テーパとなっているため、ピストン
50による加圧力が均等でかつ確実に伝達され、さらに
、最大径部分にテーパ蓋68 (テーパ部74)を設け
ているため、ピストン50の移動(加圧)に伴って油脂
原料は詰まることなく順次スムースに放出される。した
がって、連続して確実に搾油が実施できる。
また、テーパ蓋68は、ガイドロッド59に沿って移動
させることによりテーパ部74と押えリング46との間
隔を変更して外筒30と内筒58によって形成される油
脂原料収容部の上端開口部の実質的な開口面積を調節で
きるため、外筒30(油脂原料収容部)から放出される
油脂原料の放出量を任意に変更できる。したがって、搾
油の程度や搾油時間を所望により自由に設定できる。
なお、本実施例においては、このテーパ蓋68は単にガ
イドロッド59に螺合しており、放出量調節の際にはガ
イドロッド59に沿って回転させて移動させる構成とし
たが、これに限らず、例えばウオーム及びウオームホイ
ールを用いてテーパ蓋68を回転させる構成としてもよ
い。この場合には、テーパ蓋68の操作力が低減されて
操作性が向上し、油脂原料の放出量をより一層容易に変
更できる。
また、本実施例においては、原料供給手段としてのスラ
イダ88を連結リンク94を介してピストン50に連結
しピストン50の上下移動に連動させる構成としたが、
これに限らず、スライダ移動用の他の駆動源を別に設け
、この駆動源の駆動力によってスライダ88をピストン
50の上下移動に対応して移動させる構成としてもよい
。この場合であっても、連続して油脂原料を外筒30内
へ供給することができる。
次に本発明の第2実施例に係る搾油装置200について
説明する。なお、前記第1実施例と基本的に同一構造お
よび同一作用の部位については、その説明を省略する。
第5図には搾油装置200の全体斜視図が示されている
。また、第6図には搾油装置200の横断面図が示され
ており、第7図には搾油装置200の縦断面図が示され
ている。さらに第8図には搾油装置200の要部斜視図
が示されている。
搾油装置200では、基台202の中央部に油脂原料収
納容器としての容器204が固定されており、さらに基
台202の一端部には加圧手段を構成する油圧シリンダ
ー206が容器204に対向して配置されている。
容器204は軸線方向両端部が開口する箱形に形成され
ており、軸線が横向きとなって(すなわち、両端開口部
が水平方向となって)配置されている。容器204の油
圧シリンダー206の側の端部には、容器の開口を幅方
向(第6図矢印へ方向)に等間隔に区画するガイド板2
05が互いに平行状態で取り付けられている。また容器
204は、第6図に示す如く、内部の幅方向寸法が軸線
に沿って油圧シリンダー206と反対方向へ向けて(第
6図右方から左方へかけて)次第に広く形成されている
容器204の内部には、隔離部材としてのフィルタープ
レート208が配置されている。第8図に示す如く、フ
ィルタープレート208は容器204の底部に軸線方向
に形成された嵌入溝210に嵌入しており、容器204
の軸線と直交する容器幅方向(第6図矢印へ方向)に所
定の間隔で複数個(本実施例では、3個)配列されてい
る。各フィルタープレー1−208の相互の間、および
容器204の内周壁とフィルタープレート208との間
が油脂原料の収納部となると共に、油圧シリンダー20
6のプッシャー207がガイド板205に案内されなが
らそれぞれ嵌入する構成である。
各フィルタープレート208は、比較的厚肉の板状でか
つ容器204の軸線に沿って次第に薄く形成されている
。したがって、各油脂原料収納部は、容器204の一端
部(油圧シリンダー206の側)から他端部へ向けて次
第に広幅となって(拡大されて)いる。なお、本実施例
においては、フィルタープレート208の一端部の肉厚
寸法は13mm、他端部の肉厚寸法は3mmとなってい
る。
フィルタープレート208の両側壁には油脂回収手段を
構成する内側フィルター212が取り付けられており、
さらに内側フィルター212の外周には、同様に油脂回
収手段を構成する外側フィルター214が内側フィルタ
ー212に密着した状態で一体的に取り付けられている
。内側フィルター212は比較的荒目のメンンユ(例え
ば、3mmの金網メツシュ)とされており、一方外側フ
イルター214は細目のメソンユ(例えば、300pm
のメッンユ)とされている。このため、外側フィルター
214は油脂原料に含有する油脂成分のみを透過させ、
また内側フィルター212は外側フィルター214を透
過した油脂を順次下方へ落下させるようになっている。
なお、内側フィルター212に代えて、フィルタープレ
ート2080両側壁に傾斜溝を形成してもよい。
フィルタープレート208の下端部には複数の切欠き部
215が形成されており、さらにこれらの切欠き部21
5に対応して容器204の嵌入溝210の中間部には案
内路216が傾斜して形成されている。このため、内側
フィルター212によって下方へ落下された油脂は、切
欠き部215から案内路216へ流入し、案内路216
に形成された油回収孔217から取出口218を経て回
収できるようになっている。
一方、基台202の他端部には原料放出手段としての排
出調節シリンダー220が容器204に対向して配置さ
れている。排出調節シリンダー220の調節板222の
先端にはテーパ部224が形成されており、このテーパ
部224が前述のフィルタープレート208と容器20
4によって形成される油脂原料収納部の端部開口に接離
することにより、油脂原料収納部の端部開口の実質的な
開口面積を変更できる構成である。
容器204の上部には、油圧シリンダー206の側に油
脂原料投入口226が形成されており、容器204内へ
油脂原料を投入できる。また、容器204の油脂原料投
入口226の近傍には棒状のヒータ228が挿通され、
ヒータ228の先端部は容器204内の各フィルタープ
レート208の内部に挿入されている。ヒータ228は
各フィルタープレート208を所定の温度まで加熱でき
る。
容器204の油脂原料収納部の端部開口に対応する基台
202には排出口230が形成されており、容器204
から放出される脱脂後の油脂原料を排出できる。
以上の構成による搾油装置200においては、排出調節
シリンダー220の調節板222のテーパ部224を容
器204に当接状態として油脂原料収納部を閉鎖し、さ
らに油脂原料投入口226から容器204内へ油脂原料
を投入する。次いで、ヒータ228によって各フィルタ
ープレート208を所定の温度まで加熱すると共に、油
圧シリンダー206を作動させて油脂原料を加圧する。
容器204内に収納される油脂原料の収納量が所定量す
なわち油脂原料収容部内に満杯となると、所定の加圧力
が油脂原料に負荷される状態となる。
これにより、容器204内に満杯状態で収納された油脂
原料は高圧で圧搾される。このた約、油脂原料に含有さ
れた油脂は、外側フィルター214を透過し内側フィル
ター212から案内路216へ流入し、油回収孔217
を経て取出口218から回収される。
また、油脂が順次搾り出され始めると、排出調節シリン
ダー220を作動させてテーパ部224を容器204か
ら離間させ、油脂原料収容部の端部開口を所定量開放す
る。これによって、高圧で圧搾される油脂原料は油圧シ
リンダー206のプッシャー207の移動(加圧)に伴
って容器204の端部から順次放出され、排出口230
から排出される。
以後前述の工程が順次繰り返され、連続的に採油が行な
われる。
このように、搾油装置200においても、単一の容器2
04て油脂原料を連続して圧搾し採油が行なわれるたt
1作業性が向上する。また、搾油装置200ては、容器
204を漢向きに配置して油脂原料を水平方向に圧搾す
るため、油脂原料を均一に加圧できやすく、油脂原料に
含有された油脂を短時間でより多く採油することができ
搾油の効率も良い。また、装置の高さ寸法を小さくてき
、油脂原料の供給作業等も容易になる。
さらに、搾油装置200ては、複数のフィルタープレー
ト208によって形成される油脂原料収納部分は、容器
204の軸線と直交する方向に複数列形成され、これら
複数列の油脂原料収納部分く各フィルタープレート20
8の両側部)から−度に搾油されるため、極めて搾油の
効率が良くなる。また、各フィルタープレート2[18
はヒータ228によって加熱されるため油脂原料が昇温
され、これによっても搾油の効率が向上する。
また、搾油装置200においても、油脂原料収容部が排
出調節シリンダー220の方向へ順次拡径されてテーパ
状となっているため、加圧力が均等でかつ確実に伝達さ
れ、さらに油脂原料は詰まることなく順次スムースに放
出される。したがって、連続して確実に搾油が実施でき
る。
なお、前記各実施例における搾油装置10、搾油装置2
00は、米糠や胡麻等の油脂原料のみならず、牛肉や魚
肉等の肉類に含有される油脂を採油する場合にも用いる
ことができることは言うまでもない。
[発明の効果] 以上説明した如く本発明に係る搾油方法及びその装置は
、搾油の効率が良く、さらに作業性も向上するという効
果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例に係る搾油装置の全体斜視
図、第2図は第1実施例に係る搾油装置の圧搾部の要部
分解斜視図、第3図は第1実施例に係る搾油装置の供給
部の要部分解斜視図、第4図は第1実施例に係る搾油装
置の断面図、第5図は本発明の第2実施例に係る搾油装
置の全体斜視図、第6図は第2実施例に係る搾油装置の
横断面図、第7図は第6図■−■線に沿った第2実施例
に係る搾油装置の縦断面図、第8図は第2実施例に係る
搾油装置のフィルタプレートを示す斜視図である。 10・・・搾油装置、 10A・・・圧搾部、 10B・・・供給部、 16・・・油圧シリンダー(加圧手段)、24・・・ベ
ース 30・・・外筒(収納容器)、 40・・・螺旋溝(油脂回収手段)、 42・・・油回収孔、 44・・・外筒フィルター(油脂回収手段)、50・ 
・・ピストン、 56・・・油回収孔、 58・・・内筒(隔離部材)、 60・・・螺旋溝(油脂回収手段)、 62・・・油回収孔、 64・・・内筒フィルター(油脂回収手段)、68・・
・テーバ蓋(原料放出手段)、テーパ部、 受皿(原料供給手段)、 孔、 ガイド板(原料供給手段)、 スライダ(原料供給手段)、 連結リンク、 ・支持アーム、 ・移動アーム、 ・搾油装置、 ・容器(収納容器)、 ・油圧シリンダー(加圧手段)、 ・フィルタプレート (隔離部材)、 ・内側フィルター(油脂回収手段)、 ・外側フィルター(油脂回収手段)、 ・排出調節シリンダー (原料放出手段)、 224・・・テーパ部。 74 ・ 80 ・ 82 ・ 86 ・ 88 ・

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)油脂原料を所定の加圧力で圧搾して含有する油脂
    を採油する搾油方法であって、 所定量の油脂原料を油脂原料収納容器内に供給して収納
    し加圧して体積を縮小し、これを、収納された油脂原料
    に負荷される加圧力が前記所定の加圧力に達するまで繰
    り返して行なう予備工程と、前記油脂原料収納容器内に
    収納された油脂原料を前記所定の加圧力で加圧しつつ、
    前記油脂原料収納容器の一部を開放して油脂原料を順次
    外部へ放出する第1の本工程と、 前記油脂原料収納容器内に残留する油脂原料が最小収納
    量に達した後に、残留する油脂原料を取り除くことなく
    新たな所定量の油脂原料を前記油脂原料収納容器内に追
    加して供給して収納する第2の本工程と、から成り、 前記予備工程の後に前記第1の本工程と第2の本工程を
    順次繰り返して連続的に採油することを特徴とする搾油
    方法。
  2. (2)前記油脂原料収納容器の内部に、軸線に沿って軸
    線部材を配置して油脂原料が収納されない部分を形成し
    、 前記油脂原料収納容器の前記軸線部材以外の部分に油脂
    原料を収納し圧搾して採油することを特徴とする請求項
    (1)記載の搾油方法。
  3. (3)前記油脂原料収納容器および前記軸線部材によっ
    て構成される油脂原料収納部分を、油脂原料の加圧方向
    に沿って次第に拡径して形成して油脂を採油することを
    特徴とする請求項(2)記載の搾油方法。
  4. (4)前記油脂原料収納容器の内周壁および前記軸線部
    材の外周壁に油脂回収手段を設け、これらの部位から搾
    り出された油脂を採油することを特徴とする請求項(2
    )記載の搾油方法。
  5. (5)前記次第に拡径して形成された油脂原料収納部分
    のうち最大径部位を開放して油脂原料を順次外部へ放出
    して採油することを特徴とする請求項(3)記載の搾油
    方法。
  6. (6)油脂原料を圧搾して含有する油脂を採油する搾油
    装置であって、油脂原料を収納する収納容器と、前記収
    納容器内に嵌入する方向および抜け出す方向へ移動する
    ことにより油脂原料を所定の加圧力で圧搾および圧搾解
    除可能な加圧手段と、前記加圧手段によって圧搾された
    前記収納容器内の油脂原料を前記収納容器から外部へ放
    出しかつこの放出量を変更可能な原料放出手段と、を備
    えたことを特徴とする搾油装置。
  7. (7)前記収納容器は軸線が横向きとなって配置され、
    前記加圧手段は前記収納容器内に前記軸線に沿って嵌入
    して油脂原料を水平方向に圧搾することを特徴とする請
    求項(6)記載の搾油装置。
  8. (8)前記加圧手段の嵌入する方向および抜け出す方向
    への移動に対応して作動し前記収納容器内の油脂原料を
    取り除くことなく前記収納容器内に新たな油脂原料を追
    加して供給する原料供給手段を備えたことを特徴とする
    請求項(6)または請求項(7)記載の搾油装置。
  9. (9)前記原料供給手段は、前記加圧手段にリンク機構
    を介して連結され加圧手段の嵌入する方向および抜け出
    す方向への移動に連動することを特徴とする請求項(8
    )記載の搾油装置。
  10. (10)前記収納容器の内部に軸線に沿って配置され油
    脂原料が収納されない部分を形成する隔離部材を備えた
    ことを特徴とする請求項(6)、請求項(7)、請求項
    (8)または請求項(9)記載の搾油装置。
  11. (11)前記隔離部材は前記軸線と直交する収納容器幅
    方向に複数配列されたことを特徴とする請求項(10)
    記載の搾油装置。
  12. (12)前記収納容器および前記隔離部材によって構成
    される油脂原料収納部分を、前記加圧手段の嵌入方向に
    沿って次第に拡径して形成したことを特徴とする請求項
    (10)または請求項(11)記載の搾油装置。
  13. (13)前記収納容器の内周壁および前記隔離部材の外
    周壁に設けられこれらの部位から搾り出された油脂を案
    内する油脂回収手段を備えたことを特徴とする請求項(
    10)、請求項(11)または請求項(12)記載の搾
    油装置。
  14. (14)前記次第に拡径して形成された油脂原料収納部
    分のうち最大径部位に、前記原料放出手段を配置したこ
    とを特徴とする請求項(12)記載の搾油装置。
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