JPH037045B2 - - Google Patents

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JPH037045B2
JPH037045B2 JP56093542A JP9354281A JPH037045B2 JP H037045 B2 JPH037045 B2 JP H037045B2 JP 56093542 A JP56093542 A JP 56093542A JP 9354281 A JP9354281 A JP 9354281A JP H037045 B2 JPH037045 B2 JP H037045B2
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Priority to DE19823222727 priority patent/DE3222727A1/de
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Publication of JPH037045B2 publication Critical patent/JPH037045B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G53/00Conveying materials in bulk through troughs, pipes or tubes by floating the materials or by flow of gas, liquid or foam
    • B65G53/34Details
    • B65G53/66Use of indicator or control devices, e.g. for controlling gas pressure, for controlling proportions of material and gas, for indicating or preventing jamming of material
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/74Devices for measuring flow of a fluid or flow of a fluent solid material in suspension in another fluid

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Fluid Mechanics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measuring Volume Flow (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、粉体流量計測装置の改良に係り更
にくわしくは、検出用管路入口に導入される粉体
と、この検出用管路に流量を規定されて吹き込ま
れる搬送流体の両方によつて検出用管路に発生す
る圧力差を検出することによつて、 粉体の流量を正確に連続計測できる構造簡単廉
価な計測装置、更に検出用管路入口又は出口圧力
を調整することによつて粉体供給量を調整制御で
きる粉体流量計測制御装置に関するものである。
流体によつて搬送される粉体の流量を正確に測
定することは、反応装置、混合装置等への粉体の
供給バーナーへの粉体燃料の供給、溶射、粉体塗
装における粉体の供給等、工業の色々な分野にお
いて極めて重要なことである。このような目的を
実現するために従来から行われている方法は、次
の三つに大別することができる。
(1) あらかじめ検定した輸送装置の特性によつて
輸送されている粉体の量を推定する方法。
(2) あらかじめ正確に流量を測定または推定した
粉体を、搬送装置に導入する方法。
(3) 粉体が2相流となつたあとで、主に搬送流体
流量に関係する値と、主に粉体の比率に関係す
る値とを検出し、それらの関係より演算により
粉体流量を検出する方法。
しかしながら、これらの方法は次に述べる如く
正確さ、設置スペース、価格、使い易さ、装置の
運転確実性等の諸点に関して未解決な問題が多
く、例えば、小型の微粉炭バーナー、溶射、粉体
塗装装置等の如く、比較的小型で、かつ低価格の
装置と組み合わせるための粉体流量計測装置とし
ては実用的なものがきわめて少ないというのが現
状である。
上にあげた粉体流量を推定ないしは測定する従
来の方法の内事前に検定された輸送装置の特性か
ら運転中の粉体流量を推定する方法の代表的な例
は、例えば第13図に示した如く、粉体槽115
の底部に設けられた多孔板117を通して、 流動化用空気118によつて流動化された流動
化粉体116′を粉体槽の側壁に設けられた粉体
導入口119によつてインジエクター120に導
入し、インジエクターの駆動用ノズル121及び
駆動用ノズル121によつて吹き込まれる駆動用
空気122と、混合室125の真空度を調整する
ための制御用空気、矢印124とによつて、スロ
ート123を通して粉体を加速し、これらの空気
によつて輸送管126を通して粉体を輸送する方
法である。このような場合には、通常の実用運転
に入る前にあらかじめ試験運転を行つて、粉体槽
115における粉体のレベルに対応して、インジ
エクターにおける駆動用空気、及び制御用空気の
流量ないしは圧力に対応してこのシステムの粉体
輸送特性をあらかじめ測定することができるので
このような試験運転によつて得られた装置の運転
特性によつて、例えば、図に示してないところの
粉体槽115に取り付けられた粉体槽レベルの自
動制御装置によつて、粉体槽内のレベルをある程
度管理しておけば、かなり正確に実用運転時にお
ける粉体の流量を正確に推定することができる場
合がある。しかしながら、例えばある種の粉体塗
料の如く、輸送される粉体が付着性の物質の場合
には、輸送パイプ126の内部に管内付着物12
7が生成し、これによつて輸送パイプ126の抵
抗が大巾に変化するので、試験運転によつてあら
かじめ検定された輸送システムの特性から推定さ
れる粉体の流量と、実際に輸送パイプの中を流れ
ている粉体の流量との間には大きな誤差が発生す
る場合がしばしばある。又、このような場合に
は、インジエクター123の内部に粉体が付着す
るのを防ぐために、例えばスロートパイプ123
を弗素樹脂等の如く、非付着性の材料で構成する
場合が多いが、このような場合には、弗素樹脂等
の材料は耐磨耗性において十分ではないので、比
較的短期間の運転において、スロートパイプ12
3の内径が変化し、これによつても試験運転にお
いてあらかじめ求めた粉体の輸送特性によつて実
運転における粉体流量の推定は大きな誤差の発生
を招く場合が多い。この他に、輸送パイプ126
の先端が、例えば、釣り下げられた長大な被塗物
を塗装する静電粉体ガンであるような場合には輸
送パイプの先端のレベルが装置の運転によつて広
い範囲にわたつて変動するので、これによる管内
圧力の変化によつても粉体の流量は大巾に変動
し、このような場合には第13図で示した如き、
あらかじめ検定した特性によつて流体によつて搬
送される粉体流量の推定を行うことは実用的に極
めて困難となる。
第14図に示したのは、あらかじめバルク状態
で流量を正確に規制した粉体を輸送パイプに送入
した後、これによつて流体による搬送を行う方法
である。すなわち、第14図において粉体槽11
5の内部に貯蔵された粉体116は、駆動装置1
32によつて矢印133に示された如き撹拌動作
を行う撹拌体131によつて均一にほぐされ、か
つ均一の充填状態になるようにしてバルク粉体供
給装置144に供給される。バルク粉体供給装置
144は例えば、供給駆動装置135によつて駆
動されるテーブルフイーダーであつて、切り出し
装置136によつて正確な容積ずつ切り出され
て、切り出し粉体142となつて粉体導入オープ
ンコーン141を通してインジエクター120に
吸い込まれ、輸送パイプ126によつてインジエ
クターノズル121を通つて吹き込まれる駆動用
空気122によつて搬送される。このような場合
には、粉体の流量はあらかじめ多くの場合、切り
出されるバルクの容積によつて正確にその供給量
を推定できるバルク粉体供給装置134により粉
体流量が推定できるので、粉体流量の計測という
点からいけば、さほど大きな問題はない場合が多
い。しかし、このような場合に使用されるバルク
粉体供給装置においては、切り出されるバルク粉
体の容積と流量との関係を常に正確に維持するた
めに、バルク粉体供給装置134の内部におい
て、粉体の一部をあらかじめ別の方向に切り落と
して、粉戻し装置144によつてこれを回収再使
用する場合があり、このような場合には、機械の
構造が複雑になつて故障発生時の再起動に要する
時間が長くなり易いという例えば、大量連続生産
ラインにおける長時間のラインストツプの重大な
原因となり易いという欠点がある。又バルク粉体
供給装置として多く使用されるテーブルフイーダ
ーは、短時間にしばしば運転停止を繰り返すこと
が要求されるような静電粉体ガンのような場合に
は駆動装置135の起動停止によつてバルク粉体
供給装置134の起動停止を行うと、通常、起動
時に瞬間的に多量の粉体が流れるので、このよう
な目的には適しない。従つてこのような目的の場
合には供給駆動装置135は運転したままで切り
出し粉体142を切替ダンパーによつて粉の供
給、停止をおこない、停止時に切出される粉体は
粉戻し装置144によつて粉体槽へ戻すことを余
儀無くされる場合が多く、このような場合にも粉
戻し装置144が必要になつて装置の複雑化を招
き、これは前に述べた運転確実性の問題ととも
に、装置の一層の価格上昇の原因となつて広い範
囲の適用を阻むことになる。又、この種の装置に
おいては、通常、供給駆動装置135の回転速度
を示す駆動信号137と切り出し装置136の切
り出し深さを示す切り出し信号138との両方に
よつて切り出し量142が規制されるので、これ
らの信号から粉体の流量140を算出するために
は演算装置139が必要となり、これも装置を複
雑化させ、かつ価格の上昇を招く。その他に第1
4図に示した方式においては、通常、切り出され
た粉体142は外気と連通した粉体導入オープン
コーン141によつて輸送パイプ126に粉体が
導入されるので、輸送パイプ126の内部に管内
付着物が生成したり、あるいは輸送パイプ126
がフレキシブルのチユーブの場合には、あやまつ
てこれを曲げたり踏みつけたりして管路抵抗が大
巾に増加した場合には、粉体導入オープンコーン
141のところから送入されるべき粉体がインジ
エクターに吹き込まれる駆動用空気と共に逆に噴
出して装置の周囲環境を汚染するというような事
故がしばしば起こり、現場においてはこの種の問
題は見逃すことのできないトラブルの原因とな
る。又、この種の装置は一般に機械的に構造が複
雑になり易いので、供給装置の内部の粉体をしば
しば入れ替えることが要求される粉体塗装の供給
システム等に使用した場合には、塗料の入れ替え
に必要な時間が極めて長くなつて運転休止時間の
長大化を招き、その点からも生産コスト上昇の原
因となり易い。以上に述べた如く、第14図に示
した如き、あらかじめ粉体を正確に計測してから
輸送管路に導入する方法は、装置の占有スペー
ス、価格、使い易さ、運転確実性等の点において
色々な欠点をもつており、適用範囲はかなり限定
されたものとなる。
流体によつて搬送される粉体の流量を測定する
方法としては、第15図に示した如く、通常、差
圧式二相流量計と呼ばれる方法がある。この方法
においては、粉体が搬送流体と混合して二相流と
なつたあとで輸送パイプの途中に混合比検出器1
51と流体流量検出器152を直列に挿入する。
このようにすると、ベンチユリー型をした流体流
量検出器152に発生する差圧は、ベンチユリー
管の構造寸法を適当に選定した場合には、二相流
150に混在する粉体の量に関係が少なく主とし
て搬送流体の流量のみに関係する差圧を発生する
ので、これを流量差圧変換器153に導入し、別
に、混合比検出器151に発生する差圧は、搬送
流体の流量とこれに搬送されている粉体の混合比
との両方に関係する差圧を発生するので、これを
混合比差圧変換器154に導入し、更に、これら
の二種類の差圧は搬送する流体の絶対圧にも関係
するので、これを絶対圧変換器155によつて検
出し、これらの三つの検出器によつて検出される
三種類の信号を演算装置156に導入し、ここに
おいてあらかじめ理論および実験より定めた演算
方式に従つて演算を行い、粉体流量出力信号15
7を得る方法である。この方法は以上の説明より
も明らかな如く、二個の差圧変換器と一個の絶対
圧変換器の合計三種類の変換器を必要とする上
に、更に演算装置も必要であるので装置が高価に
なり、小型の装置に多数採用しなければならない
ような場合には、極めて困難な問題を発生し、結
局適用の範囲はかなり限定されたものとなる。
この発明は、以上に詳細に述べた従来法による
流体によつて搬送される粉体の流量の検出ないし
は推定方式における問題点を解決して、構造が簡
単で廉価、かつ正確にして取り扱いが容易な、流
体によつて搬送される粉体の流量の検出装置を提
供するものであり、更にこの粉体流量を必要に応
じて調整したり、あるいは新しく考案された本発
明による制御装置と組み合わせることによつて、
自動制御までも一挙に行なつてしまうことのでき
る粉体流量計測制御装置を提供するものである。
この発明の基本理念及び詳細な実施例は次に述
べる説明によつて明らかになる。
第1図は、粉体流量計測装置としてのこの発明
の一つの実施例を示したものである。第1図にお
いて、検出用管路1の上流側入口に近接してノズ
ル5が設置されており、このノズル5からは矢印
4に示された搬送用流体のみが検出用管路1に向
かつて吹き込まれる。この搬送用流体4の流量
は、ノズル5の上流に設けられた流量の規定手段
6によつて、通常常に一定に維持されている。こ
の流量規定手段は、例えば通常の精密型圧力調整
弁の出口に所定の大きな流体抵抗をもつ絞りを設
けたもの等の簡単なものでよく、これによつて例
えば、ノズルの吐出口における外圧力が変動して
もそれに関係なく矢印4によつて示される搬送用
流体の流量を一定に保つようにする等の手段を用
いればよい。この検出用管路1の上流側入口2は
流動槽方式の粉体槽9に粉体導入手段7によつて
連通しており、ここを通して粉体槽9内に存在す
る流動化した粉体10′は検出用管路1に送入さ
れ、ノズル5によつて吹き込まれた搬送用流体と
混合して検出用管路出口3に向かつて流される。
なお粉体槽9の底部には多孔質板11が設置さ
れており、これを通して高圧室12に吹き込まれ
た流動化用流体によつて粉体槽内の粉体が流動化
される。検出用管路出口3の下流にはこれと隣接
してインジエクター21が接続されており、これ
は矢印27によつて示される駆動用流体を吹き込
むノズル22とスロートパイプ25とによつて構
成され、これによつて発生する真空室24におけ
る真空度は、矢印28によつて示される調整流体
によつて調整され、輸送管26における粉体の搬
送速度が適正な値になるように矢印27,28,4の
それぞれから吹き込まれる空気の総量が限定され
る。なお、駆動バルブ29は駆動流体の流量ない
しは圧力を調整するためのものであり、調整バル
ブ30は調整流体28の流量ないしは圧力を調整
するためのものである。以上の説明によつて明ら
かになつた粉体通路において、検出用管路入口2
における圧力と検出用管路出口3における圧力と
の圧力差は検出用管路1の形状寸法が一定であ
り、かつ量を規制してノズル5より吹き込まれる
搬送用流体がすべて検出用管路1の中を流れると
いう条件が満足されるので、この検出用管路1の
入口及び出口における圧力差は、粉体導入手段7
を通つてこの管路に導入される粉体の流量のみに
よつて決定される。
従つて、検出用管路入口2における圧力を流動
層内圧検出手段14によつて検出し、これを高圧
側圧力伝達管15によつて圧力差検出手段8の高
圧側に導入し、かつ検出用管路出口3の圧力を低
圧側圧力伝達管18によつて圧力差検出手段8の
低圧側に導入すれば、圧力差検出手段8によつて
粉体の流量を一義的に知ることができる。なお矢
印16は流動化した粉体槽の内部の圧力を常に正
確に測定するための高圧側パージ流体を示す。同
様にして矢印19によつて示されるのは、検出用
管路出口3における搬送用流体と粉体との混合流
の圧力を長期間にわたつて連続的に正確に測定す
るために、低圧側圧力伝達管18を通して検出用
管路出口3に向かつて吹き込まれる低圧側パージ
用流体である。
このパージ流体16,19の流量は、パージセ
ツト17,20によつて所定のわずかな量に常に
安定に維持される。以上に詳細に述べた如く構成
された第1図の実施例において、輸送管26を通
つて流れる搬送用流体の全量は、矢印27,2
8,19,4によつて代表される流体の合計量で
あるが、この合計量は、管路及び搬送される粉体
の物性によつて適正な範囲が存在するので、これ
を変えることなしに粉体の流量だけを調整したい
場合には、主として流体27と調整流体28との
合計量は一定にして、その比率を変えることによ
つてインジエクター21の真空室24における真
空度が調整でき、かつ、ノズル5によつて含まれ
る矢印4によつて示される搬送用流体の流量は、
流量規定手段6によつて常に変化することがない
ので、インジエクターの真空室24の真空度が変
化したことによつて検出用管路出口3における圧
力が下がつた部分だけ、粉体導入手段7を通つて
検出用管路に導入される3粉体の量がふえ、発生
する圧力差の増加分だけ粉体の量がふえるので、
このようにして供給量を簡単に調整することがで
きる。以上の説明によつて明らかな如く、検出用
管路1の内径、及び長さが常に一定であることが
この粉体流量計測装置の長期連続運転特性におい
て極めて重要であつて例えば粉体塗料のある種の
ものの如く搬送される粉体が付着性物質である場
合には検出用管路1を非付着性のフツ素樹脂、例
えばテフロン等によつて構成し、かつ、この検出
用管路1の内径がなるべく長期間、摩耗によつて
変化しないで耐え得るように検出用管路1の内部
を流れる搬送用流体4の流量を選定しなければな
らない。これによつて検出用管路1の内部に輸送
される粉体が付着して管路の内径が変化したり、
逆に摩耗によつて管路の内径が変化することを防
止することは、本発明の実施上極めて重要な技術
であつて、例えば、比較的固着性の強い粉体塗料
を毎分数十グラムないし数百グラム流してその流
量を測定する場合には、この検出用管路の材質
は、テフロン等のフツ素樹脂を用い、この検出用
管路を流れる搬送流体の流速を10〜40m程度の範
囲で維持することによつて、数百時間以上の安定
した連続測定を容易に実現することができる。た
だし、それ以上の連続運転を必要とする場合に
は、一定時間運転後に検出用管路のみを交換し易
いような装置の構造としておくことが好ましい。
硬度が高くて管路を摩耗させ易い粉体を輸送する
場合には、検出用管路1を超硬質合金、あるいは
セラミツク等の耐摩耗性の材質で構成することが
好ましい。
第1図に示した如き、この発明による粉体流量
計測装置においては、流量規定手段6によつて定
められた流量をもつ搬送用流体4のすべてが検出
用管路1を通過し、それ以外の流体が事実上この
管路へ入つてこないことがこの粉体流量計測装置
を成立させる必須の要件である。このためには、
ノズル5によつて吹き込まれる搬送用流体の方向
が検出用管路1と同じ方向の成分によつて主とし
て構成されていることが必要で第1図の実施例に
おいては、検出用管路とノズルの吹き出し方向と
が一致している。これと同時に、検出用管路をノ
ズル5から吹き込まれる搬送用流体と粉体のみが
流れるという条件を成立させるためには、検出用
管路1の入口が粉体槽9の中の流動化した粉体1
0′のみと連通していることが必要であつて、更
に運転状態においてノズル5より吹き出される搬
送用流体4が粉体槽9の流動化した粉体10′の
中へ逆流しないことが必要である。この条件を満
足させるためには、粉体導入手段7を閉止して検
出用管路1に搬送用流体4のみを流した場合に、
検出用管路の入口2と出口3における圧力差が微
少であり、好ましくは0に近いことが望ましい。
ここにおける微少の定義は、第1図において、輸
送管26の出口が粉体槽9の流動化した粉体1
0′の自由表面とほぼ同一の圧力となるような例
えば、静電粉体塗装装置の粉体供給システムのよ
うな通常多く見られる場合において、粉体槽9に
おける粉体の量のなるべく広い範囲において、す
なわち、粉体槽9内の流動化した粉体10′の表
面31が最も低くなつて、粉体導入手段7の付近
まで下がつた時でも、前述の条件、すなわち、ノ
ズル5より噴出する搬送用流体4がすべて検出用
管路1に流れ込み、粉体槽9内の流動化した粉体
に向かつて逆流せず、かつ極めて少ない量の粉体
を吸入できるためには、このような運転状態にお
いて、検出用管路入口2における圧力が流量規定
手段6によつて規定される搬送用流体の流量を最
も高いレベルに設定した状態において0であるこ
とが好ましい。
なぜならば、このような状態において検出用管
路入口2における圧力が大気圧より高い場合に
は、このような運転状態においてはノズル5から
吹き出された搬送用流体が粉体槽内の粉体10′
に向かつて逆流してしまうし、逆にノズル5より
噴出する搬送用流体がインジエクター効果を発生
して、検出用管路入口2における圧力が大気圧よ
り低い場合には、少ない粉体流量を安定に設定す
ることが困難になるからである。特に粉体槽9の
内部において粉体の粒度が粗い場合には、その粉
体の隙間から大気を吸引して検出用管路1の中を
流れる流体が搬送用流体のみであるという条件が
満足されなくなつてしまうからである。以上に詳
細に述べた検出用管路に搬送流体を流した場合
に、検出用管路の入口と出口における圧力差を微
少にするための具体的な手段を述べたのが第6図
及び第7図である。第6図は、第1図より検出用
管路1及びその入口、出口、差圧計8、及び圧力
伝達管15,18、粉体導入手段7のみを抜き出
して示し、かつ粉体導入手段7の上流にバルブ5
9を設置してなるものである。第7図は、第6図
における搬送用流体の流量を横軸にとり、差圧検
出手段8によつて検出される検出用管路1の入
口、出口における圧力差を縦軸にとつて、検出用
管路の流体抵抗とノズル5の口径を変化させた場
合における影響の典型的な例を示したものであ
る。すなわち、第6図において検出用管路1の流
体抵抗に対して、該検出用管路1の入口に近接し
て設けたノズル5の口径が大き過ぎる場合には第
7図の特性曲線62に示された如く、検出管路1
の入口、出口差圧は吹き込まれる搬送用流体4増
加に伴つて正の方向にすなわち、吹き戻して入口
の圧力が高くなる方向に急速に上昇するのに対し
て、検出用管路1の流体抵抗に対して、該検出用
管路1の入口に近接して設けたノズル5の噴出口
径が小さい場合には、検出用管路1とノズル5に
よる吸引作用によつて逆に検出用管路入口2′に
おける圧力は、搬送用流体流量の増加と共に急激
に真空度を増して第7図の65に示した如き特性
曲線が得られる。
従つて、第7図における特性曲線62ないしは
65の中間の適当なノズル口径を選定すれば、搬
送用流体4の流量を0からかなりの広い範囲にわ
たつて変化させても、特性曲線63,64に示し
た如く、圧力検出手段8によつて検出される圧力
差がほとんど0に近い特性の検出用管路の流体抵
抗とノズル口径の組合わせが得られ、遂には特性
曲線66に示した如く、検出用流体流量に関係な
く検出用管路の入口と出口における圧力差がほと
んど0に等しい組合わせを選定することができ、
以上が検出用管路の入口と出口における圧力差が
微少であるということの具体的な内容を示すもの
である。検出用管路に搬送用流体のみを流した場
合に、検出用管路の入口と出口における圧力差が
微少である場合には、上に詳細に述べた如く、粉
体流量計測装置の測定範囲が広く、かつ粉体搬送
手段も含めて全体のシステムの設計及び運転が容
易になるという利点の他に、このような場合に
は、第6図において2′に示した如く、検出用管
路入口の内部における圧力分布が均一化して、こ
の内部に付着堆積する粉体によつて検出用管路の
圧力差検出特性が影響を受けにくくなるという重
要な利点も得られ、検出用管路の入口と出口にお
ける圧力差を微少にするということは本発明を適
用する場の多くにおいて極めて好ましい条件を与
えるものである。
検出用管路の入口出口の圧力差が大きい場合に
多く見られる現象であるが、ノズルや検出用管路
入口付近への粉体の付着によつて圧力の検出特性
が不安定になる事がありこれらの対策として入口
圧力の検出は、検出用管路の入口やノズル付近か
ら直接検出するよりは、第6図に示したごとく、
検出用管路と連通した別の圧力検出室60を設
け、ここから圧力を検出した方が良い場合があ
る。検出用管路1の流体抵抗とノズル口径の関係
が第7図における特性曲線62のようになつた場
合にはノズル5から吹き出された搬送用流体が粉
体槽の方へ逆流し易くなつて利用できる運転範囲
が狭くなり、一般的には好ましい状態ではなく、
逆に検出用管路の流体抵抗に対してノズル5の口
径が小さすぎて、第7図における65の如き特性
曲線が得られた場合には、検出用管路とノズル5
によつて構成されるインジエクターが効果によつ
て、粉体流体検出装置そのものが粉体を吸引し易
い特性をもつようになるので、微少な粉体の供給
量を測定することが困難になつて一般的には好ま
しくない場合が多い。ただし、特性曲線62及び
65のような場合にも特殊な適用目的に対しては
有効に利用できる場合もある。
以上詳細に説明した第1図に示したこの発明に
よる粉体流量計測装置において、検出用管路1の
入口2と出口3における搬送用流体のみを流した
場合に圧力差が微少であるようにした場合の粉体
流量と計器の出力、すなわち、検出用管路入口出
口差圧との関係の代表的な例を示したのが第8図
である。第8図において、横軸は、例えば毎分の
輸送量をグラム数で表した粉体流量であり、縦軸
は検出用管路1の入口2と出口3における圧力差
をミリメーターAqを表したものであつて、図に
示した4本の特性曲線はそれぞれノズル5によつ
て吹き込まれる搬送流体の流量によつて計器の特
性がどのように変わるかを示したものである。第
8図において第一に注目すべき点は、搬送流体の
みを流した場合に検出用管路1における圧力差が
微少であるために、何れの特性曲線も粉体流量が
0の場合に計器の出力もほぼ0となつて、何れも
特性曲線図の0点に集合する。これは計器として
極めて望ましい特性である。次に搬送流体の流量
を調整することによつて、第8図より明らかな如
く、出力感度を調整することができ、これは計器
の目盛の構成のために非常に便利である。同時
に、計器の出力をそのまま制御装置に導入するよ
うな場合には、図の二点破線72に示した如く、
一定の差圧出力を与えるような粉体流量を搬送流
体流量を切り替えることによつて得ることができ
るため、差圧調節装置の設定値を変更することな
く、搬送流体の流量を変更することによつて供給
量の設定変更を行うことができこれは遠隔操作を
行う場合に搬送流体の流量を調整するだけですむ
ので装置が極めて簡単になり、実用上非常に便利
である。第8図は、搬送用流体流量をパラメータ
ーとして、粉体流量が0の時に何れもほぼ0点を
通り、かつ、特定の搬送流体流量を選定した場合
には、例えば、特性曲線71に示した如く、粉体
流量が増加するにつれてほぼ直線的に差圧計の出
力が増加し、これを例えば、搬送用流体の流量を
切り替えて特性曲線70,69,68と順次搬送
用流体流量を増加させることによつて計器の出力
感度をかなり広い範囲にわたつて調整することが
でき、これは測定装置としては極めて便利な特性
である。
圧力差検出手段7が、入力される流体差圧を電
気信号に変換するいわゆる電気式のものである場
合には、その出力の感度や0点を調整することは
極めて容易であるが、本質安全防爆等の条件を要
求される粉体処理装置に本発明を適用する場合に
は、圧力の検出から信号の指示、電送制御等をす
べて流体信号によつて実施する方が好ましく、か
つ、装置の価格等も安価ですむ場合がしばしばあ
り、このような場合には、第8図で示した如く計
器の感度を、例えば、搬送流体流量の調節によつ
て簡単に調整することができるのは本発明の大き
な特徴である。このように、例えば、圧縮空気等
の流体信号の操作のみによつて計器の感度のみで
なく0点を調整する等の目的のために特性曲線の
平行移動が必要となる場合があり、これを実現す
るための装置を示したのが第9図であり、これに
よる特性曲線の平行移動の有様を第10図に示し
てある。
第9図に示したのは、検出用管路1の高圧側圧
力電送管15と圧力差検出手段8との間に、高圧
側設定用流体抵抗75を直列に挿入し、高圧側パ
ージ流体16は高圧側設定用流体抵抗75と検出
用管路入口2との間に矢印16に示した如く挿入
し、高圧側設定流体77を圧力差検出手段と高圧
側設定用流体抵抗との間に矢印77の如く挿入す
る。同様にして、第9図において、必要に応じて
検出用管路出口3の低圧側圧力伝達管18には、
図に示した如く、矢印19に示した低圧側パージ
流体導入口、低圧側設定用流体抵抗76、矢印7
8に示した低圧側設定流体78、流体導入口を順
に接続することによつて、圧力の伝送が行われる
ように構成されている。第9図において、流体抵
抗75,76の流体抵抗が0であつて、かつ、設
定用流体77,78が何れも0である場合は、第
9図に示したシステムの構成は実質上第6図と同
一となり、この場合の特性曲線が第10図におけ
る79である場合に、高圧側設定用流体抵抗75
を動作させ、高圧側設定流体77をながし、75
における圧力降下が第10図において矢印82に
相当する差圧を発生したとすると、差圧検出手段
8への入力は検出用管路1における差圧と、高圧
側設定用流体抵抗75における差圧との和が圧力
差検出手段1への入力となるので、高圧側設定用
流体抵抗75における圧力降下によつて、第10
図における本来の特性曲線79を矢印82の分だ
け平行移動して特性曲線80にすることができ
る。同様にして、低圧側設定用流体抵抗76を動
作させ、これにおける圧力差が第10図における
83に相当する場合には、第9図において差圧検
出手段8への入力は、検出用管路1における圧力
差から矢印83に相当する圧力差を減じた分が入
力となるので第10図において特性曲線79を平
行移動して81にシフトさせることができる。こ
のようにして高圧側圧力伝達管15及び低圧側圧
力伝達管18に直列に設定用流体抵抗を挿入し、
これに圧力差を発生させることによつて特性曲線
を容易に平行移動でき、計器の0点調整及び特性
曲線の平行移動を容易に実現することができる。
以上に述べた如く、この発明による粉体流量計
測装置においては、計測器の管路及び0点の調整
を動作流体とその流体抵抗の組み合わせのみによ
つて広い範囲にわたつて容易に実施することがで
き、これは微粉炭等の粉体燃料や粉体塗料等の如
く着火性の粉体を取り扱う装置等において、本質
安全防爆構造が要求される場合に、それらの要求
を簡単な構造の装置によつて低価格で容易に実現
することができ、これは本発明の特徴の一つであ
る。
以上、第1図について詳細に説明した如く、こ
の発明による粉体流量計測装置は、一個の検出用
管路と一個の搬送用流体吹込ノズルと一個の差圧
検出手段という極めて構造が簡単な要素のみによ
つて構成されており、従つて、装置全体としても
極めてコンパクトで単純であり、価格も低廉であ
る。同時に、測定される検出用管路における入口
出口圧力差は搬送用流体に含まれる粉体による二
相流の密度の変化を検出するものであるので、得
られる測定値は本質的に粉体の質量流量に極めて
近いものであつて、これが他の容積式の精密型粉
体供給装置等による前述の方法に対してこの発明
による粉体流量計測装置の本質的な大きな利点で
ある。又第6図、第7図、第8図によつて詳細に
説明した如く、粉体の流量に対する測定器の出力
は、通常0点を通り、かなり直線に近い特性曲線
をもつており、看視や自動制御に際して、これは
極めて使い易い特性であり、計測器として本質的
にすぐれた特性をもつている。同時に第9図、第
10図に合わせ示した如く、この計器の特性は管
路の調整及び特性曲線の平行移動、0点の調整等
は必要な場合には搬送流体のみに関連する機器の
みによつて電気装置を使うことなく簡単に実施す
ることができ、これは爆発性、着火性等を有する
粉体を取り扱う装置においては極めて有利な特徴
である。この粉体流量計測装置は通常、1〜2.5
%の計測精度を長期間にわたつて連続的に得るこ
とができる。以上に詳細に述べた如く、この粉体
流量計測装置は非常に広い適用対象に有利に応用
することができる。
第2図に示したのは、この発明による粉体流量
計測装置の別の実施例の一つである。第2図にお
いては、第1図と同じ機能を示す手段等には第1
図と同じ番号をつけてある。又、本発明を説明す
るその他の実施例の各図において同じ機能をはた
す部分には、原則として同一の番号を附してあ
る。
第2図に示した実施例においては、管路1に吹
き込まれる搬送用流体4は流量規定手段6を通つ
て検出用管路1の軸方向に傾斜したノズル5を通
つて吹き込まれる。この場合、ノズル5は一個又
は複数個の穴であつてもよいし、又、リング状の
吹き込み穴であつてもよい。何れにしても、検出
用管路1の流体抵抗とノズルの傾斜角、口径、個
数等の適切な組み合わせによつて第7図に示した
如き使用目的にそれぞれ適合した特性をもつた粉
体流量に対応した差圧出力を発生する適切な特性
の検出用管路とノズルの組み合わせを得ることが
できる。第2図に示した形式のノズルは、第1図
に示した検出用管路とノズルとが同軸をなす形式
のものに比較して、粉体が通過する部分の形状が
単純な円筒状をなす簡単な通路になるので、粉体
塗装用の供給装置等の如く内部分を次々と異つた
種類の粉体を通過させるような場合には、内部の
掃除が簡単に行えるので適用の目的によつてはす
ぐれた特性をもつ場合がある。第2図において、
検出用管路入口の圧力の検出は、これと同一のレ
ベルにおける粉体槽の他の部分に設置された層内
圧検出手段14によつて、多孔質板40を通して
高圧側パージ流体16を流しながらおこなわれ
る。
検出用管路出口3の圧力の検出手段は、検出用
管路出口3の付近に多孔質パイプ38を設け、こ
れを通して微少な一定量のパージ用流体19を流
しつつ圧力の検出を行うようになつている。な
お、37はカバーである。第2図において粉体槽
9は第1図と本質的には同様の流動槽式粉体タン
クであり、その内部には流動化された粉体10′
が入つているが、このタンクは蓋32を有する密
閉式タンクであつて、粉体の流動化のために吹き
込まれた空気13、及び高圧側パージ流体16の
一部は、フイルター33を通してバルブ31によ
つてその流量を調節されながら、矢印35の如く
系外に排出されるようになつている。このように
することによつて、リークバルブ34の調整によ
りタンク9の中の空間36の圧力を自由に調整す
ることができるので、これによつて粉体導入手段
7を通して検出用管路に入る粉体の量を調整する
とができる。このような粉体供給量の調節の方法
は、輸送管26の中を流れる流体39の圧力が大
気圧と著しく異るような場合などに適用して便利
なものである。
第3図に示したのは、この発明の別の実施例の
一つについて示したものであつて、第1図,第2
図と大きく異るのは、粉体槽9の内部の粉体が流
動化してなくてバルクの状態で存在することであ
る。このような場合にもこの発明を適用すること
は容易であつて、第3図に示した如く粉体槽の内
部に撹拌羽根43が設置され、これが矢印42に
示した如く撹拌駆動装置41によつて撹拌されて
いるので、粉体槽9の内部の粉体10′は常に適
度に撹拌され、ほぐされた状態で連続的に検出用
管路1の入口にある粉体導入手段7に到達し、こ
れによつて検出用管路1に供給される。粉体導入
手段7の付近には圧力検出セツト44が隣接して
設けられており、この内部に設けられた多孔質パ
イプ45を通して高圧側パージ流体16が送入さ
れつつ、高圧側圧力伝達管15によつて差圧検出
手段に検出用管路入口の圧力が測定される。検出
用管路出口の圧力の測定と導入に関しては、第2
図と同様である。なお、第3図に示した実施例の
如く、バルク状態の粉体槽から検出用管路に粉体
を導入する場合には少なくとも検出用管路入口の
圧力を検出するために使用される高圧側パージ流
体は、粉体の供給を停止している時には送入を停
止した方が良い場合が多い。これは高圧側パージ
流体がバルク状の粉体槽へ逆流するのを防止する
のが目的である。なお、同様の目的のために、低
圧側パージ流体19も高圧側パージ流体16に同
期して送入の起動停止を行つた方がよい場合もあ
り、又、輸送管26の内部を流れる輸送流体39
の圧力によつては粉体送入停止時において、検出
用管路1と輸送管26との間にバルブを挿入し
て、これによつて粉体の計測を行わない場合には
検出用管路と輸送管26とを分離すると同時に矢
印4によつて示される搬送用流体も遮断するのが
通常である。第3図に示したような本発明の実施
例においては、高圧側パージ流体16は搬送用流
体4に合流して検出用管路1の内部を流れるの
で、パージ流体16の量が比較的多い場合には、
搬送用流体の流量規定手段6と同等の量の規定が
必要である。
第4図に示したのは、第3図と同様にバルク状
の粉体を内蔵するタンク9にこの発明を適用する
場合の第3図とは異る実施例を示したものであ
る。タンク9に内蔵されるバルク状粉体10の撹
拌羽根43によつて撹拌駆動装置41によつて矢
印42の如く撹拌されて、よくほぐされた状態で
タンクの底部に常にもたらされる点は第3図と同
様である。第4図において、1は検出用管路を軸
方向から見た図である。2は検出用管路の入口で
ありこれは、粉体導入手段7を通してタンク9の
底部と連通している。タンク底部の粉体導入手段
7の連通部分の付近には、その底部に48に示し
た如く小さな多孔板が設けられ、これを通して高
圧側パージ流体16がタンク底部に導入され、こ
れによつて、粉体導入手段7の直前に粉体導入の
ための導入流動層49が部分的に形成されるよう
になつている。このようにすることによつて、バ
ルク状のタンクからこの発明による検出用管路へ
の粉体を円滑に行うことができる場合がある。な
おこの場合、導入流動槽を形成させるために使用
された高圧側パージ用流体16は、すべて検出用
管路を流れる搬送用流体として吸入されるように
タンク底部の構造が構成されるようになつてい
る。
このようにして検出された検出用管路入口圧力
は、圧力に伝達管15によつて差圧検出手段の高
圧側に導かれ、差圧検出手段の低圧側は第3図と
同様であり、検出用流体、パージ用流体の起動停
止及び輸送管との関係については、第3図に述べ
たところと同様の配慮が必要である。第4図のよ
うな実施例において、対象となる粉体がポリエチ
レンなどの如く非附着性の粉体で且粉体流量が大
きい場合等には、搬送流体が多孔板48から送入
される流体のみで充分であり、検出用管路1に所
定の差圧を発生させ、且検出用管路1の形状寸法
を一定に保つために第1,2,3図に示したよう
なノズル5より搬送流体を吹込む必要がない場合
がある。この様な時には高圧側パージ流体16は
実質的にノズル5と同じ機能をはたすことにな
り、所定の流量規定手段6を設けることが必要と
なる。従つてこの発明においてノズル5というの
は、検出用管路1を流れる粉体が同伴する搬送流
体の量を実質的に既知量として規定しうる手段を
備えた搬送流体送入手段のすべてを含むものであ
り、第1,2,3図に示したような通常の流体噴
出装置としてのノズルのみを意味するものではな
い。
第5図に示したのは、この発明による粉体流量
計測装置の別の実施例を示したものである。この
実施例は溶射用の金属粉体等の如く、粉体の比重
が比較的重く、かつ粉体の粒度が比較的粗い場合
などにおいて適用して好適な結果をもたらすもの
である。このような粉体の場合には、粉体の流動
化が比較的困難で、かつ第1図から第4図に示し
た如き粉体導入手段では粉体の導入が円滑に行い
難いような場合に好適な結果をもたらすものであ
る。
第5図において、粉体槽9内部に貯えられたバ
ルク状粉体10は、加振器52によつて振動され
るトレイ51の上を通つて粉体導入コーン56に
入りここから検出用管路1ヘノズル5によつて吹
き込まれる搬送用流体4と合流して搬送用管路1
を通過する。この場合、粉体槽9の底部とトレイ
51はシール用部材54によつて、粉体導入コー
ン56とトレイ51はシール用部材55によつて
シールされ、粉体導入コーントレイ部分が外部に
連通することがないように構成されている。この
ようにすることによつて、検出用管路1の中には
加振器52によつて切り出された粉体と搬送用流
体4のみが流れるようになるので、この発明の原
理が正確に実現され、粉体流量の計測ができる。
なお、15は高圧側圧力伝達管であり、18は低
圧側圧力伝達管であり、これによつて、パージ流
体16及び19の助けをかりて常に安定に長期間
にわたつて圧力差検出手段8に粉体流量と一義的
に関係する圧力差を伝達することができる。なお
第5図において、53は加振器52を駆動するた
めの駆動流体53を供給するための装置である。
又輸送管26には、検出用管路1に粉体の供給に
よつて発生する圧力差に対応するための圧力調整
手段、及び流速を適切な値に保つために必要な搬
送空気38の供給手段等が必要な場合がある。
以上に述べた第1図、第2図、第3図、第4
図、第5図の実施例においては、粉体の搬送に使
用される搬送用流体の一部を分流して検出用管路
に流すことによつて、その両端に発生する差圧を
使つて粉体の流量を検出する実施例であるが、こ
の発明の実施は、これらの範囲に限定されるもの
ではなく、搬送に使用される空気の全量を検出用
管路に流してその両端に発生する差圧によつて粉
体の流量を検出することもこの発明の範囲に含ま
れる。第12図に示したのはこの種の実施例の一
つであつて、粉体槽9の中に入つている流動化し
た粉体10′は、インジエクター21によつて吸
い出され、管路26を通つて搬送される。この場
合、インジエクターに供給される4の全量は、流
量規定手段6によつて一定値に規定され、この一
部4′はメインノズル110より噴出してインジ
エクターの駆動空気となり他の残りはインジエク
ターの調整流体4″となつてインジエクターの吸
引力を調整するために使われるが、これらの空気
はすべてインジエクターのスロートを通つて輸送
管26に流される。この場合、第12図において
インジエクターの下流には検出用管路1がインジ
エクターと直列に直結され、その上流には高圧側
圧力検出セツト44が、検出用管路1の下流には
低圧側圧力検出セツト37′が図に示された如く
直列に接続されており、これらによつて、検出用
管路1の入口と出口における圧力が管路18及び
15によつて差圧検出手段8に伝達される。この
ようにして構成されたこの発明の実施例において
は、差圧検出用管路1に流れる搬送用流体の流量
は常に流量規定手段6によつて既知であるので、
差圧検出手段8の出力によつて一義的に粉体の流
量を測定することができる。第12図に示した実
施例において検出用管路1を流れる搬送用流体に
よつて発生する圧力差は、粉体の供給量が0の場
合でも0になることはないので、粉体の供給量に
対する差圧検出器8の特性曲線が0点を通過する
ようにすることはできない。この問題点を解決す
るために、低圧側設定用流体抵抗76に低圧側設
定流体78を流して、ここに発生する圧力差を検
出用管路に発生する圧力差から引き去ることによ
つて特性曲線が0点を通過するようにすることが
できる。なお16及び19は、圧力検出セツト3
7′及び44′において管路の圧力を長期間連続に
安定に検出するためのパージ流体を示したもので
ある。この実施例において、流量規定手段6によ
つて常に一定値に保持された搬送流体の量に対応
して、粉体導入手段7を通して管路に導入される
粉体の量を調整するためには、調整バルブ112
を開閉することによつて、メインノズル110か
ら噴出される搬送流体4′とバイパスノズル11
1から放出される調整用搬送流体4″の比率を調
整することによつて、インジエクターに吸込まれ
る流量は変えないでインジエクターの吸引力を調
整してこれを行うことができる。通常の粉体供給
装置においては、供給される粉体の性状や輸送管
26の下流に接続される装置における要求によつ
て粉体を搬送する搬送流体の全量を変更したいと
いう要求が起こることがある。このような場合に
は、搬送用流体の流量規定手段6において、流量
の規定レベルを数種類選定しておき、それぞれの
流量規定量に対応した粉体供給量に対応する圧力
差検出手段8の粉体供給量目盛を準備しておい
て、流量規定手段6の選択レベルに対応して、圧
力差検出手段8の目盛板を選択して使用すること
によつて実用上充分に粉体流量計測装置としての
目的を達成することができる。このような場合に
は、二点破線で示した連動手段113によつて搬
送用流体の流量規定手段6と差圧検出手段8の粉
体流量目盛の選択装置とを機械的に適当な手段で
連動させることによつて、より使い易い粉体流量
計測装置を得ることができる。
以上詳細に説明した第1図、第2図、第3図、
第4図、第5図、第12図に示した実施例におけ
る本発明による粉体流量計測装置は、何れも流体
によつて搬送される粉体の流量を高い精度で連続
的かつ確実に検出することができるが、実用上多
くの場合には、検出された粉体の流量を外部から
指定された設定値と常に一致させる、いわゆる粉
体供給量の自動制御装置の検出器として利用され
ることが多い。このような目的を達成するために
は、第1図、第2図、第3図、第4図、第5図、
第6図、第7図、第8図、第9図、第10図及び
第12図に詳細に説明した如きこの発明による粉
体流量計測装置としての差圧検出装置の出力信号
を、よく知られたところの電気式、空気式等の汎
用の自動制御の入力信号として入力し、これら自
動制御装置の出力をよく知られた適当な手段によ
つて、流量調整手段すなわち、検出用管路の出口
圧力を調整するための手段、又は、検出用管路の
入口圧力を調整するための手段、又は第5図に示
した如く、粉体切り出し手段等に連結することに
よつて容易に粉体流量の自動制御システムを構成
することができ、これによつて粉体供給量の安定
化や、粉体供給量を他の装置と連動して常に指定
された値に追随させる等の多くの工業的な有用な
更に高度な目的を達成することができる。しかし
ながら、このような汎用の自動制御装置は、小型
バーナー、溶射装置、粉体塗装装置等の小型の装
置に適用するのには価格が高過ぎ、設置スペース
が過大である等の難点がある場合が多く、又、電
気的な制御装置は着火性ないしは爆発性のある粉
体に要求されることが多い本質安全防爆構造の要
求に対応することができない場合もある。第11
図に示したのは、このような要求に対応すべく開
発された、この発明による粉体流量計測装置を発
信器として用い、新しく開発された自動制御装置
によつて全空気式の本質的防爆構造を有する安価
な自動制御装置と組み合わせて構成される新しい
供給量の自動制御機能を有する粉体流量計測装置
を示したものである。
第11図において、粉体槽9の内部に存在する
流動化した粉体10′は、粉体導入手段7を通つ
てノズル5より噴出される搬送用流体4と一緒に
なつて、検出用管路1の中を流れ、その下流に設
けられたインジエクター21によつて輸送管26
を通り目的地に向かつて搬送される。この場合、
インジエクター21の動作点は駆動流体27と調
整流体28との比率によつて検出用管路出口3の
おおよその圧力が設定される。なお、104は搬
送用流体4の流量を測定するための流量計であ
る。検出用管路1の入口における圧力は、同じレ
ベルにおける粉体槽内の圧力として、槽内圧検出
器14によつて検出され、これは、高圧側圧力伝
達管15を通り、更に高圧側設定用流体抵坑75
を介して、制御装置86の高圧室87に導入され
る。検出用管路1の出口3における圧力は、低圧
側圧力伝達管18によつて制御装置86の低圧室
88に導入される。検出用管路入口2と出口3に
おける圧力差は差圧計8に導入され、これによつ
て粉体流量が図に示してないところの流量規定手
段6によつて規定された流量4を参照して粉体流
量を指示ないしは必要に応じて記録し、これにお
いて粉体流量を知ることができる。
制御装置86は広い面積を有するダイヤフラム
89によつて、その内部を高圧室87と低圧室8
8に分離された圧力増幅装置であつて、その出力
は弁座体95に設けられた弁座高圧室97に導入
される制御元圧流体98を制御出力パイプ99を
通し、バルブ100及び流量計101を通つて矢
印105に示した如くインジエクター21の調整
流体として導入される。この制御装置86の制御
動作は、例えば、何らかの原因によつて粉体の供
給量が増加し、検出用管路1における入口と出口
の圧力差が増大した場合には、それによつてダイ
ヤフラム89の中心が弁体96を押し、これによ
つて制御出力流体105の量が増加し、この結
果、インジエクター21の吸引力が弱められ、こ
れにより検出用管路出口3における圧力が減少し
て、粉体導入手段7を通つて流入する粉体の量が
元に戻る。逆のことが起つた場合には逆に動作
し、結局、この制御装置の作用によつて、常に制
御用管路の入口2と出口3との間における差圧が
一定になり、その結果、粉体の流量は常に一定に
維持されるのである。この自動制御装置86の弁
体96は、弁座体95に対して図には示していな
いところの平行板バネなどの適当な手段によつ
て、弁座体95と常に同心的に軸方向に微少変位
できるように保持され、摩擦抵抗などを生じない
ように微少な隙間76を介してバネ94によつて
常にダイヤフラムの中心体90に押し付けられる
ようになつている。同時に、弁体96はその弁座
高圧室97の内部に存在する部分の上面と下面が
同一の面積になるような構造になつているので、
ここに送入される制御元圧流体98の圧力が変動
しても、弁体96に対して軸方向の推力が常に一
定に保たれるように構成されている。弁座高圧室
97に導入される制御元圧流体98の一部は隙間
106を通つて微少量ずつ低圧室88ヘリーク
し、これは低圧側圧力伝達管18を通つて検出用
管路出口3に吹き込まれ、低圧側パージ流体19
として使われる。この場合、低圧側パージ流体1
9の流量は低圧側圧力伝達管18の内部で重大な
圧力降下を発生しない程度に微少な量に限定され
ている。制御装置86の高圧室87に設けられた
高圧側スプリング92は、外部から操作できる設
定つまみ91を介して適当な動作点に保持されて
おり、これは低圧側スプリング94との共同作用
によつて制御装置86の動作点を任意に選択でき
るように構成されている。なお93は高圧側スプ
リング受けであり、これによつて高圧側スプリン
グの力がダイヤフラムの中心体90に伝達され
る。又弁体96は隙間106を常に一定に維持
し、ダイヤフラムなどによる偏心を防止するため
に弁体96の軸方向の力のみがダイヤフラムの中
心体90から伝達されるように弁体とダイヤフラ
ム中心体90とはバネによる押当てだけによつて
組み立てられている。バルブ100は制御装置8
6の弁体としての感度を調整するための制御感度
調整バルブである。この制御装置の動作点は、前
述の如くバルブ自体に設けられたスプリング92
の予備圧縮量によつてその設定点を変更すること
が可能であるが、その他に搬送用流体4を調整す
ることによつて同一の検出用管路における同一の
差圧に対応して、搬送流体流量を変化させること
によつて粉体流量を変化させることが第8図に示
した如く可能であるので、図に示してないところ
の流量規定手段6によつて搬送用流体の流量を設
定することにより、この制御装置全体の輸送量の
設定を行うことができ、これは流体の流量設定と
いう遠隔操作の容易な動作によつて可能となるの
でこの制御装置の設定手段として極めて有効であ
る。その他に、この自動制御装置の設定値変更の
手段としては、次に示す方法も可能である。
第11図において、高圧側設定用流体抵抗75
を通して、矢印77によつて示される高圧側設定
流体を流した場合、これによつて発生する差圧は
実際に検出用管路1に粉体が流れて発生し、差圧
検出手段8によつて検出される圧力差に対して加
算されて制御装置86の高圧室87及び88に導
入される。従つて、制御装置86は、この入力信
号に対して自動制御動作を行うので、その結果、
高圧側設定用流体抵抗75に差圧が発生しない状
態において制御装置86が動作していた状態に比
較して、高圧側設定用流体抵抗75に高圧側設定
流体77を流したことによつて発生する差圧分だ
け自動制御装置86に小さな設定値を与えるのと
同じ結果になる。従つて、このようにして高圧側
圧力伝達管15に対して直列に流体抵抗を送入
し、それに流体を流すことによつてここに圧力を
発生させることにより、この自動制御装置に対し
て設定値の変更を行うことができ、これは流体抵
抗及びバルブの組み合わせによつて極めて容易に
遠隔操作を可能とする装置によつて構成すること
ができるので、この装置を自動的に遠隔操作する
場合に極めて便利である。
ここに述べた自動制御装置の設定値の変更方式
は、第10図において、矢印82による特性曲線
の平行移動によるものであり、第10図より明ら
かな如く、第11図において、もし低圧側圧力伝
達管18に直列に低圧側設定用流体抵抗を設け、
これに低圧側設定流体を流すようにすれば、以上
に述べた高圧側において設定をする場合とは逆
に、第10図において矢印83によつて本来の特
性曲線79から81に向けて特性曲線を変更する
ことになるので、同様にして第11図における自
動制御装置を含む粉体流量計測システムの流量設
定値の変更を実施することができる。ただし、こ
の場合は、設定用の流体抵抗における圧力差が大
きくなるにつれて、実際に装置によつて輸送され
る自動制御された粉体の流量は増加する。
制御出力パイプ99に直列に設けられた制御感
度調整バルブ100は、この制御装置の感度を調
整するためのものである。すなわち、制御感度調
整バルブ100を絞れば制御出力パイプ99を流
れる同一の制御出力流量に対して、弁座低圧室1
02の圧力が増大するので、これが弁座96の低
圧室内にある下の面に作用して弁座を逆に上に押
し上げる働き、すなわち、弁座の動きを鈍らせる
働きをするので、制御感度調整バルブを絞ること
によつてこの制御装置の制御感度、すなわち、同
一差圧入力に対する制御出力流量の大きさを低下
させることができる。逆にこの制御装置86の制
御感度を上げるためには、制御感度調整バルブ1
00を開くことによつてこの目的を達成すること
ができる。第11図において、例えば輸送管26
の内面への付着物の増加、あるいはインジエクタ
ー21のスロートパイプ25の摩耗と通常よく見
られる放置すれば粉体の流量を低下させる要因が
発生した場合に、制御装置86は以上に詳細に述
べたような経過をたどつて直ちに流量変化を検出
して、制御出力99を通つて流れる制御出力流量
を絞り込むことによつて常に検出用管路1に流れ
る粉体の流量を一定に保つように作用する。この
場合、制御出力パイプと直列に挿入された流量計
101の指示を見ることによつて、例えば、輸送
管26の内部付着物の生成の状態、あるいはイン
ジエクタースロートパイプ25の内部の摩耗の状
態を推定することができ、これによつて輸送管路
の更新、掃除、あるいはインジエクタースロート
パイプ25の取替え等の設備の保守管理の目安を
得ることが容易となつて、この流量計の挿入は現
場作業上極めて有用なものである。
第16図に示したのは、第12図に示した粉体
流量検出方式に第11図に示した自動制御装置を
組み合わせて粉体流量の自動制御システムを含む
この発明による粉体流量計測装置を構成した場合
の実施例を示したものである。
第16図においては、第11図及び第12図と
同じ機能をはたす要素については既にのべた通
り、すべて同じ番号が付してあるので、その構成
及び動作に関する説明は省略する。
この発明による粉体流量計測装置に流量の自動
制御を適用する方式については、以上に詳細に述
べたやり方以外に極めて多くの手段を適用するこ
とが可能である。特に以上の説明においては主と
して、操作端としてはインジエクターの吸引力を
インジエクターの駆動流体と調整流体との比率を
変えることによつて調整する例について主として
述べてきた。
しかしながら、この発明の実施はこれのみに限
定されるものではなく、例えば、制御装置の出力
でインジエクターの駆動流体の流量ないしは圧力
を直接調整する方法も可能であり、又、輸送管の
先端に設けられた輸送用吸引装置の吸引力の調整
する方法も可能であり、その他、例えば、第2図
に示した如く粉体槽内の圧力を調整することを制
御装置の出力手段として利用してもよい。
本発明の搬送用流体は気体を用いる場合が多い
が、時として液体を用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図、第4図、及び第5図
は夫々互いに異る本発明の実施例の断面図、第6
図は第1図の一部分の装置の断面図、第7図は第
6図に示した装置の特性を示した装置の特性を示
す図、第8図は同装置の別の特性を示す線図、第
9図は第8図に示した特性曲線を平行移動するた
めの装置の断面図、第10図は第9図に示した装
置の特性を示す線図、第11図及び第12図は
夫々本発明の他の実施例、第13図、第14図、
及び第15図は夫々別の従来例を示す断面図、第
16図は本発明の上述の実施例と更に異る実施例
の断面図である。 1……検出用管路、2……検出用管路入口、3
……検出用管路出口、4……搬送用流体、5……
ノズル、6……流量規定手段、7……粉体導入通
路、8……圧力差検出手段、9……粉体槽、10
……粉体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 入口と出口を有する検出用管路と、該検出用
    管路の入口に近接して設けられた検出用流体のみ
    を吹き込むノズルと、該ノズルの上流に設けられ
    た検出用流体の流量を規定する手段と、前記ノズ
    ルの先端部に粉体を導入する手段と、前記検出用
    管路の入口と出口とにおける圧力差を検出する装
    置とよりなることを特徴とする粉体流量計測装
    置。 2 検出用管路が、その内面を弗素樹脂のごとき
    非付着性の材料により形成されていることを特徴
    とする特許請求の範囲1記載の粉体流量計測装
    置。 3 検出用管路が、交換可能であることを特徴と
    する特許請求の範囲1、または2記載の粉体流量
    計測装置。 4 検出用管路の入口に粉体を導入する手段が、
    粉体の流動槽タンクと粉体導入通路よりなること
    を特徴とする特許請求の範囲1、2、3の何れか
    1項に記載の粉体流量計測装置。 5 検出用管路の入口に粉体を導入する手段が、
    撹拌機付粉体槽と粉体導入通路よりなることを特
    徴とする特許請求の範囲1、2、3の何れか1項
    に記載の粉体流量計測装置。 6 検出用管路の入口に粉体を導入する手段が、
    粉体槽と検出用管路入口の部分流動層を有する粉
    体導入通路よりなることを特徴とする特許請求の
    範囲1、2、3の何れか1項に記載の粉体流量計
    測装置。 7 検出用管路の入口に粉体を導入する手段が、
    粉体槽と検出用管路入口のみに連通する振動式粉
    体供給装置よりなることを特徴とする特許請求の
    範囲1、2、3の何れか1項に記載の粉体流量計
    測装置。 8 検出用管路の入口に粉体を導入する手段が、
    既知量の流体に粉体を混合する手段よりなること
    を特徴とする特許請求の範囲1、2、3の何れか
    1項に記載の粉体流量計測装置。 9 検出用管路に検出用流体のみを流した場合
    に、検出用管路の入口と出口とにおける圧力差が
    微小であるように、検出用管路の口径と長さ及び
    ノズル口径を選定したことを特徴とする特許請求
    の範囲1、2、3、4、5、6、7の何れかの1
    項に記載の粉体流量計測装置。 10 検出用管路入口と同一レベルの流動層粉体
    タンク内の圧力を検出用管路入口圧力とすること
    を特徴とする特許請求の範囲1、2、3、4、9
    の何れか1項に記載の粉体流量計測装置。 11 検出用管路の入口と出口における圧力差を
    検出する装置が、圧力取入口において流体をパー
    ジしながら夫々の圧力を検出するようになつてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲1、2、3、
    4、5、6、7、8、9、10の何れか1項に記
    載の粉体流量計測装置。 12 検出用管路の入口と出口における圧力差を
    検出する装置が、検出用管路の途中に設定用流体
    抵抗を設けてなることを特徴とする特許請求の範
    囲1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、
    11の何れか1項に記載の粉体流量計測装置。 13 粉体の流動層タンクが密閉式でタンク内圧
    力の調整手段を有することを特徴とする特許請求
    の範囲1、2、3、4、9、10、11、12の
    何れか1項記載の粉体流量計測装置。 14 入口と出口を有する検出用管路と、該検出
    用管路の入口に近接して設けられた検出用流体を
    吹き込むノズルと、該ノズルの上流に設けられた
    検出用流体の流量を規定する手段と、前記ノズル
    の先端部に粉体を導入する手段と、前記検出用管
    路の入口と出口とにおける圧力差を検出する装置
    とよりなる粉体流量計測装置において、該検出用
    管路入口圧力を調整する手段、またはおよび検出
    用管路出口圧力を調整する手段、または、粉体槽
    と検出用管路入口のみに連通する振動式粉体供給
    装置を備えたことを特徴とする粉体流量制御装
    置。 15 入口と出口を有する検出用管路と、該検出
    用管路の入口に近接して設けられた検出用流体を
    吹き込むノズルと、該ノズルの上流に設けられた
    検出用流体の流量を規定する手段と、前記ノズル
    の先端部に粉体を導入する手段と、前記検出用管
    路の入口と出口とにおける圧力差を検出する装置
    とよりなる特許請求の範囲1、2、3、4、5、
    6、7、8、9、10、11、12、13の何れ
    か1項に記載の粉体流量計測装置において、検出
    用管路入口圧力を調整する手段、またはおよび検
    出用管路出口圧力を調整する手段または粉体槽と
    検出用管路入口のみに連通する振動式粉体供給装
    置を備えたことを特徴とする粉体流量制御装置。 16 検出用管路入口圧力の調整手段が、密閉式
    流動層タンク内圧力の調整手段であることを特徴
    とする特許請求の範囲14記載の粉体流量制御装
    置。 17 検出用管路出口圧力の調整手段が、インジ
    エクタであることを特徴とする特許請求の範囲1
    4記載の粉体流量制御装置。 18 インジエクタが、駆動流体の調整手段、ま
    たはおよび調整流体の調整手段を有することを特
    徴とする特許請求の範囲17記載の粉体流量制御
    装置。 19 特許請求の範囲14、15、16、17、
    18の何れか1項記載の粉体流量制御装置におい
    て、検出用管路の入口と出口の圧力差を入力と
    し、検出用管路入口圧力調整手段、検出用管路出
    口圧力調整手段、検出用管路の入口に供給する粉
    体流量を調整する手段の何れか1つ又はこれらを
    組み合わせた手段を出力とし、検出用管路の入口
    と出口の圧力差に対応する設定値設定手段を有す
    る自動制御装置を介在させたことを特徴とする粉
    体流量自動制御装置。
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