JPH0369894A - パイプ継手 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、水、温水などを輸送するに用いる、主には
プラスチック製のパイプに適用して好適なパイプ継手に
関するものであり、とくには、パイプ継手からの、パイ
プの不測の抜出しを有効に防止するものである。

（従来の技術） 圧力に耐えることを要求されるプラスチック製パイプの
連結に使用される、従来既知のパイプ継手としては、た
とえば特開昭５２−１４９６２０号公報に開示されたも
のがある。

これは、第６図に軸線方向の断面図で示すように、パイ
プ１の差込みを許容するソケット２の、パイプ差込側の
端部分に内径拡大部３を設けて、その内径拡大部内に、
バイブｌの差込方向前方側から、パイプ保持リング４、
バックアップリング５およびシールリング６を順次に配
置する一方、ソケット２の外周に螺合させたキャップ７
によって、それぞれのリング４．５．６の抜は出しを防
止し、さらに、パイプ保持リング４に、第７図に拡大斜
視図で示すように、その周方向に間隔をおいて位置して
、バイブｌの差込方向前方側へ向く複数個の爪８を設け
たものである。

かかるパイプ継手では、そこへのパイプ１の連結は、キ
ャップ７をソケット２に予め螺合させた状態で、パイプ
１を、保持リング４のそれぞれ爪８の拡開方向への弾性
変形の下でソケット内へ差込むことによって、極めて容
易に、しかも確実に行うことができる。

ここで、パイプ１のかかる連結状態においては、そのパ
イプ１とそれぞれの爪８との摩擦力もしくは、各爪８の
パイプ１への食い込みによって、パイプ継手からのその
パイプ１の抜は出しが阻止されることになり、このこと
は、連結状態にある、とくにはプラスチック製のパイプ
１に、それの引抜き方向の外力が作用することによって
、保持リング４の爪８が、パイプ１の周囲にしっかりと
食い込んだ場合にとくに有効である。

なお、パイプ１のこのような連結状態の下では、シール
リング６は内部流体の洩出を防止すべく、また、バック
アップリング５は、そのシールリング６を保護すべくそ
れぞれ機能し、キャップ７は、それぞれのリング４．５
．６の抜は出しを阻止すべく機能する。

また、図に示すところにおいて、９はスリーブを示し、
このスリーブ９は、パイプ１がとくにプラスチック製で
ある場合に、その先端部に挿入されて、パイプ１の真円
度を維持し、それぞれの爪８の、パイプｌへの食い込み
量を一定ならしめるべく機能する。

（発明が解決しようとする課題） ところが、かかる従来のパイプ継手にあっては、パイプ
１がプラスチック製である場合に、そこに作用する引抜
き方向の外力が大きくなると、パイプ１の周囲に食い込
んだ、保持リング４の爪８が次第に引抜き方向に反り返
ることにより、その爪８によるパイプ保持力が次第に低
下し、ついには、パイプ１が継手から離脱するという問
題があり、このことは、大きな線膨張係数（たとえば１
．４×１０−４°Ｃ−’）を有するプラスチックパイプ
１を、使用温度範囲の広い給湯系に適用した場合、寒冷
地で使用した場合などのように、パイプ１の伸縮量が多
いときにとくに重大であった。

この発明は、保持リングに設けた爪の反り返りを拘束す
ることにより、パイプの、パイプ継手からの不測の抜出
しを極めて有効に防止することができるパイプ継手を提
供するものである。

（課題を解決するための手段） この発明のパイプ継手は、とくには、パイプ保持リング
に隣接させて配置されるバックアップリングに、そのパ
イプ保持リングに周方向に間隔をおいて形成した複数の
爪の傾斜方向へ突出する突部を設けたものである。

（作　用） このパイプ継手によれば、そこへのパイプの連結状態で
、パイプに、たとえ大きな引抜外力が作用しても、その
パイプの周囲に食い込んだ、保持リングの爪の、引抜き
方向への反り返りがバックアップリング、とくにはそこ
に設けた突部によって有効に拘束されるので、爪の反り
返りに起因する、パイプの抜出しが十分に防止されるこ
とになる。

（実施例） 以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図はこの発明の実施例を示す軸線方向断面図であり
、図中、従来技術で述べた部分と同様の部分は、それら
と同一の番号で示す。

この例では、ソケット２に設けた内径拡大部３内で、パ
イプ保持リング４とシールリング６との間に配設される
バックアップリング１１に、そのパイプ保持リング４に
設けた爪８の傾斜方向へ突出する突部１２を設ける。

ここで、この突部１２は、第２図に斜視図で示すところ
から明らかなように、平坦なリング状をなす本体部分１
３に、断面輪郭が三角形をなす環状突部１２を一体化し
てなり、その突部１２をもって、爪８の、パイプ引抜方
向への反り返りを拘束すべく機能する。

なおここにおいては、環状突部１２と本体部分１３とを
別体構成し、それらを、所要の位置に相互に独立させた
状態で配設することも可能である。

第３図は、上述したようなバックアップリング１１の他
の例を示すものであり、第３図（ａ）は、突部１２の断
面輪郭を方形形状とし、第３図（ｂ）は、突部１２の断
面輪郭を、斜辺が下向きに湾曲する三角形状とし、そし
て、第３図（ｃ）は、第１．２図に示すところにおいて
、中央貫通穴を截頭円錐形状としたものである。

また、第４図に示すバックアップリング１１は、周方向
に間隔をおいて位置する爪８と対応する部分には断面輪
郭が三角形をなす突部１２を形成する一方、爪間と対応
する部分には、相互に隣接する爪間に入り込む、適宜断
面輪郭、図では方形輪郭の補強部１４を突設したもので
ある。

さらに、第５図に示す例は、シールリング側へ、そのシ
ールリングの機能を損ねることなく突出して周方向へ連
続する補強部１４を設けたものである。

かくして、この発明によれば、バックアップリング１１
、ひいては突部１２を、剛性の高い材料にて構成するこ
とにより、パイプ継手に連結したパイプ１に、それの引
抜方向の大きな力が作用した場合であっても、そのパイ
プ１の周囲に食い込んだそれぞれの爪８の、パイプ引抜
方向への反り返りが、突部１２によって有効に拘束され
るので、パイプ１の引抜強度が大きく向上することにな
る。

ちなみに、バックアップリング１１をポリプロピレン製
とし、第１，２図に示すような突部１２を設けたパイプ
継手につき、そこに連結した、外径１３φのパイプの引
抜強度を測定したところ、従来技術に比し、引抜力が２
７％増加した。ところで、この引抜力は、バックアップ
リング１１の材質を、ξネラル強化ナイロンその他の、
機械的強度の高い樹脂または金属とした場合により一層
高まることが確認されている。

（発明の効果） 以上に述べたところから明らかなように、この発明によ
れば、バックアップリングに設けた突部によって、パイ
プ保持リングの爪の、パイプ引抜方向への反り返りを拘
束することにより、パイプの、パイプ継手からの不測の
抜は出しを極めて有効に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の一実施例を示す軸線方向断面図、 第２図は、バックアップリングを示す斜視図、第３〜５
図はそれぞれ、バックアップリングの他の実施例を示す
図、 第６図は、従来例を示す軸線方向断面図、第７図は、パ
イプ保持リングを示す拡大斜視図である。 １・・・パイプ　　　　　　２・・・ソケット３・・・
内径拡大部　　　　４・・・パイプ保持リング６・・・
シールリング　　　７・・・キャップ８・・・爪　　　
　　　　　１１・・・バックアップリング１２・・・突
部　　　　　　　１３・・・本体部分６−−−−シール
リソク゛ ／３−−−−８林音ｆ合 第４図 （ａ） （ｂ　） （Ｃ） 第５図 第６図 第７図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、パイプの差込みを許容するソケットと、このソケッ
   トの、パイプ差込側端部分に設けた内径拡大部と、内径
   拡大部内に、パイプの差込方向前方側から順次に配設し
   たパイプ保持リング、バックアップリングおよびシール
   リングと、ソケットの外周に螺合されて、それぞれのリ
   ングを抜止めするキャップとを具えるパイプ継手におい
   て、 前記パイプ保持リングに、その周方向に間 隔をおいて位置するとともに、パイプの差込方向前方側
   に向く複数の爪を設けるとともに、前記バックアップリ
   ングにそれらの爪の傾斜方向へ突出する突部を設けてな
   るパイプ継手。