JPH0369577A - ムライト質焼結体の製造方法 - Google Patents
ムライト質焼結体の製造方法Info
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Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、ムライト質焼結体の表層の開気孔にSiO□
前駆体を充填し、加熱処理してクリストバライト化する
ことによって、該焼結体の破壊靭性を改良するムライト
質焼結体の製造方法に関する。
前駆体を充填し、加熱処理してクリストバライト化する
ことによって、該焼結体の破壊靭性を改良するムライト
質焼結体の製造方法に関する。
従来、ムライト質焼結体は、耐熱性、耐薬品性等多くの
特徴を有するため、種々の凡用部品への使用が試みられ
ている。
特徴を有するため、種々の凡用部品への使用が試みられ
ている。
そのムライト質焼結体を部品として常用した場合、外力
によりチッピングすることが多く、その都度部品を取替
えねばならい。これは該焼結体の破壊靭性(K、c)が
2.0 MPa−m””程度と著しく低いことに起因し
て起こる現象である。
によりチッピングすることが多く、その都度部品を取替
えねばならい。これは該焼結体の破壊靭性(K、c)が
2.0 MPa−m””程度と著しく低いことに起因し
て起こる現象である。
そのKICを改良しようとして諸々の研究が行われた。
例えば、ムライト質焼結体を製造するにあたって、焼結
時間を長くしたり、あるいは冷却した焼結体を再加熱す
るなどであるが、その結果はほとんど顧みるべきものが
なかった。
時間を長くしたり、あるいは冷却した焼結体を再加熱す
るなどであるが、その結果はほとんど顧みるべきものが
なかった。
また、先に本願出願人は、目的は異なるが、ムライト質
粉末に炭化ケイ素など第三物質を配合した混合物から製
造した焼結体を再加熱する方法(特開昭64−7296
1)を提案したが、この製法で得られた焼結体のKIC
は、2.5〜3.0 MPa−m””程度であった。
粉末に炭化ケイ素など第三物質を配合した混合物から製
造した焼結体を再加熱する方法(特開昭64−7296
1)を提案したが、この製法で得られた焼結体のKIC
は、2.5〜3.0 MPa−m””程度であった。
前述の製法で作られた複合ムライト質焼結体は、ムライ
ト質粉末単味から製造された焼結体に比し、そのKIC
が約1.5倍近く向上し、それなりの効果は認められた
。
ト質粉末単味から製造された焼結体に比し、そのKIC
が約1.5倍近く向上し、それなりの効果は認められた
。
しかしながら、その複合ムライト質焼結体であっても、
依然として前述した各種部品として、例えば可動部の部
品として使用した場合、特に辺においてチッピングがし
ばしば起こり、信頼性にも欠けていたため、ムライト質
焼結体のKICの一層の改良が切望されていた。
依然として前述した各種部品として、例えば可動部の部
品として使用した場合、特に辺においてチッピングがし
ばしば起こり、信頼性にも欠けていたため、ムライト質
焼結体のKICの一層の改良が切望されていた。
そこで、本発明者らは、チッピングが焼結体の表層で起
こる点に着目し、該表層を集中的に補強することを研究
した結果、表層の開気孔をクリストバライトで充填すれ
ば、KICの改良に有効であることを知見して、本発明
を完成させた。
こる点に着目し、該表層を集中的に補強することを研究
した結果、表層の開気孔をクリストバライトで充填すれ
ば、KICの改良に有効であることを知見して、本発明
を完成させた。
すなわち、本発明の要旨は、開気孔率20〜40容量%
のムライト!予備焼結体(以下、単に予備焼結体という
)の開気孔にSiO□前駆体を充填したのち、本焼結し
、1450〜1580℃でアニール処理することにより
、該焼結体の表層に存在するSiO□系ガラス相をクリ
ストバライト化することを特徴とするムライト質焼結体
の製造方法にある。
のムライト!予備焼結体(以下、単に予備焼結体という
)の開気孔にSiO□前駆体を充填したのち、本焼結し
、1450〜1580℃でアニール処理することにより
、該焼結体の表層に存在するSiO□系ガラス相をクリ
ストバライト化することを特徴とするムライト質焼結体
の製造方法にある。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明は、予備焼結体の開気孔をクリストバライトで満
たすと共に、周辺に存在するムライトおよび/またはα
−Aj2ZO3と結合させて、その表層を改質し、ムラ
イト質焼結体のKICを改良しようとする方法である。
たすと共に、周辺に存在するムライトおよび/またはα
−Aj2ZO3と結合させて、その表層を改質し、ムラ
イト質焼結体のKICを改良しようとする方法である。
そのクリストバライトは微小な開気孔に直接充填するこ
とはできない。したがって、本発明では液相あるいは気
相のSiO□前駆体を開気孔に充填し、焼結し、アニー
ル処理することにより、究極的に表層にクリストバライ
トとして散在させる方法を用いた。クリストバライトは
化学的には5to2で示され、理論的には1450℃以
上で生威し、急冷することによって安定相となる。
とはできない。したがって、本発明では液相あるいは気
相のSiO□前駆体を開気孔に充填し、焼結し、アニー
ル処理することにより、究極的に表層にクリストバライ
トとして散在させる方法を用いた。クリストバライトは
化学的には5to2で示され、理論的には1450℃以
上で生威し、急冷することによって安定相となる。
本発明で使用する予備焼結体は、常法にしたがって製造
されたものであれば特に限定しないが、開気孔率を大き
くするには、焼結時間を短くするかまたは焼結温度を低
くすればよい。したがって焼結時間または焼結温度を適
宜調節して、20〜40容量%の開気孔率を有する予備
焼結体を得る。
されたものであれば特に限定しないが、開気孔率を大き
くするには、焼結時間を短くするかまたは焼結温度を低
くすればよい。したがって焼結時間または焼結温度を適
宜調節して、20〜40容量%の開気孔率を有する予備
焼結体を得る。
好ましい組成は1.0.70〜80重量%残りが5i0
2からなるムライト(理論組成Afz0371.8重量
%、SiO□28.2重量%)を主とする焼結体である
。開気孔率が40容量%を超えると予備焼結体自体にク
ラックが発生する場合があり、20容量%未満であると
最終焼結体のクリストバライトの生成量が少なすぎてK
ICの改良が見られず、いずれも好ましくない。好まし
い開気孔率は20〜40容量%である。
2からなるムライト(理論組成Afz0371.8重量
%、SiO□28.2重量%)を主とする焼結体である
。開気孔率が40容量%を超えると予備焼結体自体にク
ラックが発生する場合があり、20容量%未満であると
最終焼結体のクリストバライトの生成量が少なすぎてK
ICの改良が見られず、いずれも好ましくない。好まし
い開気孔率は20〜40容量%である。
本発明において、SiO□前駆体を開気孔に充填する方
法としては、溶液含浸法、CVI法、溶融St含浸法、
St蒸気吸着法等など、セラミックス製造業界で慣用に
行われている方法が、またそれぞれの充填方法に適した
Stag前駆体が採用される。例えば、溶液含浸法では
、予備焼結体をシリカゾル、シリコン、アルコキシドな
どの適当な濃度の溶液に浸漬すればよく、もし−回の浸
漬で充填が十分でなければ、浸漬−乾燥を繰り返せばよ
い。また、CVI法では、5iCf4を原料として原焼
結体の開気孔に金属シリコン状態で沈着させることによ
って充填する方法等が示される。ここで使用されるSi
O2前駆体とは、アニール処理後においてクリストバラ
イトとなる化合物である。そのSiO□前駆体及び充填
方法は開気孔の大きさなどを勘案して適宜に採用する。
法としては、溶液含浸法、CVI法、溶融St含浸法、
St蒸気吸着法等など、セラミックス製造業界で慣用に
行われている方法が、またそれぞれの充填方法に適した
Stag前駆体が採用される。例えば、溶液含浸法では
、予備焼結体をシリカゾル、シリコン、アルコキシドな
どの適当な濃度の溶液に浸漬すればよく、もし−回の浸
漬で充填が十分でなければ、浸漬−乾燥を繰り返せばよ
い。また、CVI法では、5iCf4を原料として原焼
結体の開気孔に金属シリコン状態で沈着させることによ
って充填する方法等が示される。ここで使用されるSi
O2前駆体とは、アニール処理後においてクリストバラ
イトとなる化合物である。そのSiO□前駆体及び充填
方法は開気孔の大きさなどを勘案して適宜に採用する。
SiO□前駆体を充填された予備焼結体は、必要に応じ
て乾燥した後、1590〜1soo’cで本焼結する。
て乾燥した後、1590〜1soo’cで本焼結する。
こうしてSiO□前駆体はSiO□系ガラス相となる。
上記の場合、常温から昇温しで本焼結温度に上げれば、
前記乾燥工程は省略可能である。
前記乾燥工程は省略可能である。
次いで、1450〜1580℃でアニール処理し、続い
て急冷することにより、表層の5iOz系ガラス相を安
定なりリストパライトとして定着させる。アニール処理
保持時間は、開気孔の大きさ、特に深さと関連して一層
には決められないが、48時間以上保持すれば、はぼ目
的は達せられる。なお、本焼結からアニール処理へ移行
するさい、焼結体を一旦冷却後アニール処理してもよく
、また、温度調節して連続的に行ってもよい。なお、好
ましいアニール処理温度は1500〜1550℃である
。
て急冷することにより、表層の5iOz系ガラス相を安
定なりリストパライトとして定着させる。アニール処理
保持時間は、開気孔の大きさ、特に深さと関連して一層
には決められないが、48時間以上保持すれば、はぼ目
的は達せられる。なお、本焼結からアニール処理へ移行
するさい、焼結体を一旦冷却後アニール処理してもよく
、また、温度調節して連続的に行ってもよい。なお、好
ましいアニール処理温度は1500〜1550℃である
。
焼結、アニール処理をすることにより、SiO□前駆体
は5in2系ガラス相を経由してクリストバライトとな
る。予備焼結体の組成がへ2□03過剰域のときは、開
気孔中のSin、系ガラス相の一部は周辺のAP、20
3 と反応してムライトを生威し、一方SiO2過剰域
のときは、予備焼結体の表層マトリックス中に分散して
いる5i02系ガラス相はクリストバライト化する。そ
れゆえ、A ff 203過剰域、5i02過剰域いず
れの場合においても、本発明は適用でき、特に後者は著
しく過剰になると高温温度を低下させるので好ましくな
いが、5i02が2重量%程度過剰の場合は、むしろK
ICに好影響を与える。
は5in2系ガラス相を経由してクリストバライトとな
る。予備焼結体の組成がへ2□03過剰域のときは、開
気孔中のSin、系ガラス相の一部は周辺のAP、20
3 と反応してムライトを生威し、一方SiO2過剰域
のときは、予備焼結体の表層マトリックス中に分散して
いる5i02系ガラス相はクリストバライト化する。そ
れゆえ、A ff 203過剰域、5i02過剰域いず
れの場合においても、本発明は適用でき、特に後者は著
しく過剰になると高温温度を低下させるので好ましくな
いが、5i02が2重量%程度過剰の場合は、むしろK
ICに好影響を与える。
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
〔実施例]
試製予備焼結体を用いて下記要領で、ムライト質焼結体
を製造し、KICを測定した。
を製造し、KICを測定した。
高純度ムライト粉末(AM−723,日本セメント社製
)にα−Afz03粉末(AL−160−3G−6昭和
電工社製)を3重量%配合し、バインダーを混合して、
加圧成形し、脱脂した後、1600℃1保持時間を変動
させて予備焼結して、第1表に示す様々の開気孔率を有
する予備焼結体を作製した。
)にα−Afz03粉末(AL−160−3G−6昭和
電工社製)を3重量%配合し、バインダーを混合して、
加圧成形し、脱脂した後、1600℃1保持時間を変動
させて予備焼結して、第1表に示す様々の開気孔率を有
する予備焼結体を作製した。
各予備焼結体をSiO2含有量含有量3亢ゾル(口座化
学工業社製「スノーテックスSJ)に浸漬し、500℃
で乾燥してSiO□前駆体を予備焼結体に充填した。こ
の浸漬−乾燥工程の繰り返した。
学工業社製「スノーテックスSJ)に浸漬し、500℃
で乾燥してSiO□前駆体を予備焼結体に充填した。こ
の浸漬−乾燥工程の繰り返した。
引き続き、各予備焼結体について、電気炉で1630℃
4時間本焼結を行い、急冷した後、再び第1表に示す温
度で50時間アニール処理後、空冷した。
4時間本焼結を行い、急冷した後、再び第1表に示す温
度で50時間アニール処理後、空冷した。
急冷された本焼結体については、その一部を裁断した試
験片から薄片を作り、透過電子顕微鏡(TEM)による
電子線回折で各本焼結体の表層のSin.系ガラス相の
存非を調べたところ、全てについて該ガラス相が確認さ
れた。
験片から薄片を作り、透過電子顕微鏡(TEM)による
電子線回折で各本焼結体の表層のSin.系ガラス相の
存非を調べたところ、全てについて該ガラス相が確認さ
れた。
アニール処理後の焼結体についてX線回折を行い、クリ
ストバライトが全ての焼結体に確認された。
ストバライトが全ての焼結体に確認された。
続いて、1M法でKICを測定し、得られた結果を第1
表併記した。
表併記した。
なお、比較例1は予備焼結体について、上記本焼結を行
ったときの焼結体の開気孔率を示した。
ったときの焼結体の開気孔率を示した。
比較例5は本焼結したさい、クラックが発生したので、
5iOz系ガラス相及びクリストバライトの確認ならび
にに,。の測定は行わなかった。
5iOz系ガラス相及びクリストバライトの確認ならび
にに,。の測定は行わなかった。
0
〔発明の効果〕
本発明の方法によって得られるムライト質焼結体の破壊
靭性値は、従来法による複合焼結体のそれをはるかに凌
駕した。
靭性値は、従来法による複合焼結体のそれをはるかに凌
駕した。
本発明の方法によって得られるムライト質焼結体を各種
部品に使用すれば、その部品のチッピングを大巾に減少
させることができる。
部品に使用すれば、その部品のチッピングを大巾に減少
させることができる。
Claims (1)
- 開気孔率20〜40容量%を有するムライト質の予備
焼結体の開気孔にSiO_2前駆体を充填したのち、本
焼結し、得られた焼結体を1450〜1580℃でアニ
ール処理することにより、該焼結体の表層に存在するS
iO_2系ガラス相をクリストバライト化することを特
徴とするムライト質焼結体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1204627A JP2757031B2 (ja) | 1989-08-09 | 1989-08-09 | ムライト質焼結体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1204627A JP2757031B2 (ja) | 1989-08-09 | 1989-08-09 | ムライト質焼結体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0369577A true JPH0369577A (ja) | 1991-03-25 |
JP2757031B2 JP2757031B2 (ja) | 1998-05-25 |
Family
ID=16493606
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1204627A Expired - Lifetime JP2757031B2 (ja) | 1989-08-09 | 1989-08-09 | ムライト質焼結体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2757031B2 (ja) |
-
1989
- 1989-08-09 JP JP1204627A patent/JP2757031B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2757031B2 (ja) | 1998-05-25 |
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