JPH036931Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は文字や絵等の表示装置の改良に関する
ものである。

従来、本考案の対象とするような文字の如き表
示装置は、一般に合成樹脂本体にプリント印刷す
るか、または合成樹脂本体の成形時に凹まし成形
して色テープを貼付したり、色刷り塗装を施すか
している。

これらは表示装置部を手で触られたり、擦すら
れたりする場所で使用されると表示部が消えた
り、剥れたりして表示機能を果せなくなる欠点を
伴つた。

本考案は上記従来の欠点を解消したもので、本
考案を自動車のドアハンドルに実施した一実施例
を第１図ないし第８図に示すが、ドアハンドルだ
けに限定されるものではなく、一般の合成樹脂部
品に実施が可能なものである。

１は文字１ａ等を表わす台座部１ｂを継ぎ部と
して一体に成形した合成樹脂の表示部材、２は台
座部１ｂの裏側に突設した複数本のボス、３は表
示部材１の台座部１ｂのみを隠蔽可能にした合成
樹脂の表面覆部材、４は芯金で、芯金４に穿けら
れた穴４ａをボス２に嵌め込み熱カシメして芯金
４を台座部１ｂの裏面に固定する。５は合成樹脂
の裏面覆部材で、芯金４の裏側に裏打ちされるの
である。

次に本考案の製作順序を図面について説明す
る。

先ず、第１図ａ，ｂ、第２図のように、インジ
エクシヨン成形によつて文字１ａ、台座部１ｂか
らなる表示部材１を作る。

次に、第３図、第４図および第７図ｂの左半分
に示すように、表示部材１の台座部１ｂのみを表
面覆部材３にて隠蔽するよう二重成形により形成
する。この場合、文字１ａを赤色材、表面覆部材
３を黒色材とし、文字１ａと表面覆部材３は面一
にする。

更に、第５図、第６図のように、台座部１ｂの
裏面のボス２に芯金４を嵌め込み、ボス２を熱カ
シメして固定する。

最後に、第７図ａ，ｂ、第８図のように、イン
ジエクシヨン成形にて芯金４の裏側に裏面覆部材
５を裏打ちして自動車のドアハンドルを製作する
のである。

本考案は上記の表示装置であるので、 (1) 表示部材の台座部が芯金と表面覆部材とでサ
ンドイツチされる構成であるから、表示部材の
保持機能が確実に行なわれることとなつて、剥
離や消滅等の不都合をもたらすことがない。

(2) 表示部材の文字や絵等を赤色材とし、表面覆
部材を黒色材として構成しているので、手垢な
どの付着があつても、よごれが目立たず、表示
機能が極端に悪化したように見えることがな
い。

(3) 文字などの表示部をハンドル部にあしらうこ
とによつて、車体の外板面に突起部を作らなく
てすむので、車体の清掃を容易に行なうことが
できると共に、それら表示部材の取付けを別途
設けなくてすむこともあつて、装着のための工
数低減も図れる。

等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第８図は本考案の一実施例で、第
１図ａ、第２図は表示部材の表面、裏面、第１図
ｂは第１図ａのＡ−Ａ断面図、第３図、第４図は
表示部材に表面覆部材を二重成形した表面、裏
面、第５図、第６図は台座部の裏面に芯金を固定
した表面、裏面、第７図ａ，ｂ、第８図は芯金の
裏側に裏面覆部材を裏打ちした表面、裏面を示
す。 １：表示部材、１ａ：文字、１ｂ：台座部、
２：ボス、３：表面覆部材、４：芯金、５：裏面
覆部材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 文字や絵等を表わす台座部を継ぎ部として表
   示部材を一体に形成し、該表示部材の前記台座
   部のみを表面覆部材にて隠蔽可能に形成し、前
   記表示部の台座部裏面に芯金を取り付け、該芯
   金の裏側を裏面覆材にて裏打ちしたことを特徴
   とする表示装置。 ２ 文字や絵を赤色材とし、表面覆部材を黒色材
   として構成した実用新案登録請求の範囲第１項
   記載の表示装置。