JPH03689Y2

JPH03689Y2 -

Info

Publication number: JPH03689Y2
Application number: JP1984202032U
Authority: JP
Priority date: 1984-12-28
Filing date: 1984-12-28
Publication date: 1991-01-11
Also published as: JPS61116082U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案はコンセントとりわけニユーメデイアに
対応するトータル型のコンセントに関する。

（従来の技術）近時における映像技術の発展にはめざましいも
のがあり、文字多重放送、緊急警報放送、衛星放
送、キヤプテンシステム、双方向CATV、フア
クシミリ放送、高品位テレビ放送、静止画放送シ
ステム、オーダーエントリーサービスなどきわめ
て多重多様な情報サービスや伝送系が開発され、
遂次普及される機運にある。

このような情報化社会へ移行するには、対応す
る接続手段を利用者側が有していることが必要で
あるが、従来では単に個々独立した接続手段しか
ないため、上記のようなニユーメデイアの出現の
たびにいちいち配線工事や接続手段の取付け工事
類を必要としており、これはとくにビルデイング
やマンシヨンなどの共同住宅のような場合に問題
となる大規模でコストのかかる工事を行わなけれ
ばならない不具合があつた。

なお、実開昭58−34527号公報には、TVター
ミナルと電気接続用の受刃を配した容器をボツク
スに納めた埋込みコンセントが提案されている
が、このものではやはりニユーメデイアが出現す
ると別途増設工事を必要とする。しかも、この先
行技術ではいちいち器体ごとに高周波シールドを
施さなければならないため、コストが高くなると
ともに高周波遮蔽性能が不十分になりやすいとい
う問題があつた。

（問題点を解決するための手段）本考案は前記のような事情にかんがみ考案され
たもので、その目的とするところは、単一かつコ
ンパクトな構成で各種ニユーメデイアの機器やシ
ステムと即座に接続することのできるコンセント
を提供することにある。

この目的を達成するため本考案は、内部に高周
波遮蔽壁を介して複数の取付け室を区画したボツ
クスと、該ボツクスに一体的に結合され大きな窓
孔を有する共用プレートと、前記窓孔に嵌装支持
される外囲部と前記高周波遮蔽壁に対応する仕切
部を有する支枠と、前記支枠に固定され各取付け
室に内装される電気用接続器と、電話用接続器
と、光通信用接続器および同軸ケーブル用接続器
と、各接続器を個別的にカバーする内装プレート
とを備えた構成を採用したものである。

（実施例）以下本考案コンセントの実施例を添付図面に基
いて説明する。

第１図と第２図は本考案を埋込み型のコンセン
トに適用した実施例を示すもので、１は共用基体
であり、プレート１１とこれと一体的に結合され
るボツクス１２とからなつている。前記プレート
１１には窓孔１３が形成され、ボツクス１２には
側壁と底部に配線（ケーブル）導出入用部１２１
が形成されている。

前記窓孔１３には外囲部３１とこの外囲部に端
部が連結した複数の仕切部３２とを備えた支枠３
が嵌装固定され、仕切部３２に対応してボツクス
１２内には高周波遮へい壁４，４が設けられ、該
高周波遮へい壁４，４によりボツクス内が複数の
取付け室５ａ，５ｂ，５ｃに区画されている。

高周波遮へい壁４，４は支枠３と一体に垂下し
た枠状体からなつていてもよいし、図示するよう
にボツクスと相似形の周壁を持つ箱状体であつて
もよく、この場合にはボツクス１２に対応するよ
うに配線導入用の打抜き孔を形成する。

６ａは単用又は連用の電気用接続器であり、図
示するものでは一側の取付け室５ａに装入され、
周囲の取付枠により支枠３に固定されると共に、
窓孔付きの内装プレート７ａによりカバーされて
いる。支枠３には内装プレート７ａを係止する係
止部が設けられている。

６ｂは電話用の接続器であり、中央の取付け室
５ｂに装入され、取付枠により支枠３に取付けら
れる。

６ｃは光通信用の接続器（ユニツトターミナ
ル）であり、本実施例では受信用接続器と送信用
接続器が各別に配されているが、送受信兼用の単
一接続器としてもよいのは勿論である。この接続
器６ｃも前記電話用の接続器６ｂとともに内装プ
レート７ｂによりカバーされる。

６ｄは同軸ケーブル用の接続器（直列ユニツ
ト）であり、取付枠により支枠３に固定され、内
装プレート７ｃによりカバーされる。同軸ケーブ
ル用の接続器６ｄは、図示するものでは中波用の
接続器と、FM，VHF，UHF，SHF電波を受信
する接続器とに分割されている。なお、このよう
に接続器が分割されている場合にはこれに対応し
て前記高周波遮へい壁に細分壁を設けることが望
ましい。

本考案は上記のような構造からなるので、マン
シヨン、ビルあるいは一般家屋の建築工事に際し
て壁面に埋込み、必要な配線を施しておけば、一
個所で各メデイアを家内機器と集中的に接続使用
することができる。

すなわち、電気用接続器６ａにより電力の供給
を受けることができ、これに隣接する電話用の接
続器６ｂによりアナログ、デジタルのデータ伝送
を行うことができ、また光通信用の接続器６ｃに
より2.3⁴×10Hz，3.5×10¹⁴Hzの周波数帯域でデー
タを送受信でき、さらに同軸ケーブル用の接続器
６ｄによりAM，FM，VHF，UHF，SHFのす
べての周波数域のデータを送受信することができ
るもので、全体として76〜3.5×10¹⁴Hzまでのき
わめて広範囲にわたるデータを単一のコンセント
ユニツトでカバーできるものである。

そして、前記各接続器６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ
が共用基体１に配設され全体として単一のものと
なつており、しかも共用基体１のプレート１に区
画型支枠３を介して各接続器が各別に取付けられ
ると共に内装プレート７ａ，７ｂ，７ｃによりカ
バーされているので、接続器のメンテナンスや交
換などに際していちいちプレート１を取外す必要
がなく、該当する接続器のプレートを着脱するだ
けで容易に作業を行える。

（効果）以上説明した本考案によるときには、単一のコ
ンセントで電気はもとより電話、光通信、各種テ
レビ放送等の各種ニユーメデイアに対応すること
ができ、いちいち各メデイアごとに各別のコンセ
ントを取り付け、配線する必要がないため、工事
費を安価にすることができる。しかも、共用プレ
ート１１を用い、これの窓孔１３に支枠３を支持
させ、それに電気用接続器６ａ、電話用接続器６
ｂ、光通信用接続器６ｃおよび同軸ケーブル用接
続器６ｄを支持させ、それらを各別の内装プレー
ト７ａ，７ｂ，７ｃでカバーしているため、共用
プレート１１をそのままにして接続器のメンテナ
ンスや交換を簡単に行え、さらに電気用接続器６
ａ、電話用接続器６ｂ、光通信用接続器６ｃおよ
び同軸ケーブル用接続器６ｄを納めるボツクス１
２が単なる空室でなく、高周波遮蔽壁４，４を介
して複数の取付け室５ａ，５ｂ，５ｃに区画され
ているため、各接続器の高周波干渉を確実に防止
することができるなどのすぐれた効果が得られ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るコンセントの一実施例を
部分的に分解状態にして示す斜視図、第２図は同
じくその断面図である。１……共用基体、４……高周波遮へい壁、６ａ
……電気用接続器、６ｂ……電話回線用接続器、
６ｃ……光通信用接続器、６ｄ……同軸ケーブル
用接続器、７ａ〜７ｃ……内装プレート、１１…
…共用プレート、１２……ボツクス、１３……窓
孔、３１……外囲部、３２……仕切部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

内部に高周波遮蔽壁４，４を介して複数の取付
け室５ａ，５ｂ，５ｃを区画したボツクス１２
と、該ボツクス１２に一体的に結合され大きな窓
孔１３を有する共用プレート１１と、前記窓孔１
３に嵌装支持される外囲部３１と前記高周波遮蔽
壁４，４に対応する仕切部３２，３２を有する支
枠３と、前記支枠３に固定され各取付け室５ａ，
５ｂ，５ｃに内装される電気用接続器６ａと、電
話用接続器６ｂと、光通信用接続器６ｃおよび同
軸ケーブル用接続器６ｄと、各接続器６ａ，６
ｂ，６ｃ，６ｄを個別的にカバーする内装プレー
ト７ａ，７ｂ，７ｃとを備えたことを特徴とする
コンセント。