JPH036874Y2 - - Google Patents

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JPH036874Y2
JPH036874Y2 JP1985029242U JP2924285U JPH036874Y2 JP H036874 Y2 JPH036874 Y2 JP H036874Y2 JP 1985029242 U JP1985029242 U JP 1985029242U JP 2924285 U JP2924285 U JP 2924285U JP H036874 Y2 JPH036874 Y2 JP H036874Y2
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swash plate
cylinder
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cylinder block
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、回転斜板式圧縮機に関し、特に斜
板を支持するスラスト軸受によるシリンダブロツ
クの摩耗を減少させるようにしたものである。
(従来の技術) 回転斜板式圧縮機は、シリンダブロツクに形成
の軸孔に駆動軸を挿入し、この駆動軸に固装され
た斜板の回転によりピストンがシリンダボア内を
往復動して圧縮作用を行うもので、前記斜板とシ
リンダブロツクの軸受面との間には、斜板のスラ
スト方向を軸支するスラスト軸受が介在されてい
る。該スラスト軸受は、両側のレースの間にころ
が挾持されて成り、斜板が回転すると、斜板側の
レースが共に回転し、ころが自転及び公転するの
であるが、該ころの回転によつて、シリンダブロ
ツク側のレースも回転し、該レースとシリンダブ
ロツクの軸受面との間にすべりが生じる。
通常、シリンダブロツクはアルミ合金製で、レ
ースは鉄製であるため、前記すべりによつてシリ
ンダブロツクの軸受面が摩耗し、軸受部分に隙間
が生じ、運転中の異音や性能低下の原因となる。
そのため、従来においては、シリンダブロツク
の軸受面とこの軸受面に接触するレースの面との
少なくとも一方に軟質金属よりなるメツキ層を被
覆し、シリンダブロツク側のレースが回転しない
ようにして軸受面の摩耗を防止したり(実公昭58
−46263号公報)、また、レースとシリンダブロツ
クの軸受面との間に鉄製部材を介在し、接触部分
の硬度を増して摩耗を防止したりしている。
しかしながら、従来の手段においては、メツキ
層を被覆したり、鉄製部材を介在したりするの
で、コスト高であるという欠点があつた。
そこで、本出願人は、シリンダブロツクの軸受
面を潤滑して摩耗を防止する考案を出願(実願昭
59−26091号)をした。
(考案が解決しようとする問題点) この例では、シリンダブロツクの軸受面にシリ
ンダボアと軸孔との間を結ぶ溝を形成している
が、単なる直径方向の溝であるのでオイルが溝を
通り軸孔へ流出して、充分なる軸受面の潤滑がで
きにくかつた。
このため、この考案においては、シリンダブロ
ツクの軸受面にオイルを保持させるようにして潤
滑を良好とすることを目的とする。
(問題点を解決するための手段) この考案の要旨は、シリンダブロツクの軸受面
に環状の溝を形成すると共にこの環状の溝を前記
シリンダボア及び軸孔とを連通する連通孔をそれ
ぞれ形成したことにある。
(作 用) したがつて、環状の溝を設けたので、その溝の
体積も増大し、オイルの保有状態が飛躍的に増大
させることができて、潤滑を良好にできるもの
で、前記目的を達成できるものである。
(実施例) 以下、この考案の実施例を図面により説明す
る。
第1図乃至第3図において、圧縮機本体1は、
例えばアルミ合金製で、一対のシリンダブロツク
2a,2bの前側と後側にバルブプレート3a,
3bが固定されていると共に、このバルブプレー
ト3a,3bの外側にさらにシリンダヘツド4
a,4bが固定されて構成されている。
一方のシリンダヘツド4a、バルブプレート3
a,3b及びシリンダブロツク2a,2bには軸
孔5a,5b,5cが形成され、該軸孔5a,5
b,5cに駆動軸6が挿入されており、この駆動
軸6には斜板7が固装されている。
シリンダボア8は、シリンダブロツク2a,2
bとバルブプレート3a,3bとに囲まれ、前記
駆動軸6を中心に例えば120゜間隔に3ケ所形成さ
れており、このシリンダボア8には両頭のピスト
ン9が嵌挿されている。
このピストン9の中央部分は、えぐられてピス
トン9、シリンダブロツク2a,2b等により空
間10が形成され、該空間10に斜板7の周縁部
分が配され、ピストン9はボール12a,12b
とシユー13a,13bとを介してこの斜板7に
係合している。而して、この斜板7が揺動回転す
ると、ピストン9がシリンダボア8内を往復動
し、バルブプレート3a,3b、ピストン9及び
シリンダブロツク2a,2bで囲まれた圧縮室1
4を拡大・縮小して気体の圧縮を行う。また、こ
の圧縮作用によつて、前記空間10には、ピスト
ン9とシリンダブロツク2a,2bとの間隙から
圧縮冷媒ガスが流入し、空間10はある程度高圧
に保持される。
前記シリンダブロツク2a,2bには、シリン
ダボア8の間にそれぞれ扇状の室15a,15
b,15cが形成され、上方の2つの室15a,
15bは下記する前方及び後方の吸入室16a,
16b同士、又は、前方及び後方の吐出室17
a,17b同士をそれぞれ連通する通路として利
用されている。また、下方の室15cはオイル溜
りとして利用されており、斜板7が回転すると下
方の室15cに溜まつているオイルをはね上げて
オイルミストし、このオイルミストがボール12
a,12b、シユー13a,13b、ピストン9
等を潤滑する。
前方及び後方の吸入室16a,16bと前方及
び後方の吐出室17a,17bとは、前方及び後
方のシリンダヘツド4a,4bとバルブプレート
3a,3bとの間にそれぞれ設けられ、前方及び
後方の吸入室16a,16b若しくは吐出室17
a,17b同士は、前記扇状の室15a,15b
とバルブプレート3a,3bに形成の孔(図示せ
ず)を介してそれぞれ通じている。
前方の吸入室16aは、シリンダヘツド4aの
軸孔5aの周囲に形成され、バルブプレート3a
及びシリンダブロツク2a,2bに形成の軸孔5
b,5cに連通し、また、後方の吸入室16b
は、後方のバルブプレート3bに形成の軸孔5b
に開口しており、軸孔5a,5b,5cは低圧に
保持されている。
また、前記駆動軸6は、シリンダブロツク2
a,2bとの間にラジアル軸受19a,19bが
介在され、該ラジアル軸受19a,19bにてラ
ジアル方向に軸支されている。
さらに、斜板7のボス部7aとシリンダブロツ
ク2a,2bの軸受面20との間には、スラスト
軸受21a,21bが介在され、該スラスト軸受
21a,21bにより斜板7はスラスト方向に軸
支されている。
前記スラスト軸受21a,21bは、第3図に
詳しく示すように、鉄製のレース22a,22b
の間にころ23が挾持されて成り、外側のレース
面24,24がそれぞれ斜板7のボス部7aと、
シリンダブロツク2a,2bの軸受面20に接触
している。このシリンダブロツク2a,2bの軸
受面20には、環状の溝25が形成されると共
に、この環状の溝25は、直径方向に形成の連通
溝26を介してシリンダボア8に、また直径方向
に形成の連通孔27を介して軸孔5cに連通して
いる。連通溝26及び連通溝27は複数であり、
互いに一直線とならないように形成されている。
上記構成において、圧縮機が作動すると、前記
斜板7の軸推力は、スラスト軸受21a,21b
にて受けられ、斜板7側のレース22a及びころ
23が斜板7の回転に伴なつて回転し、前記ころ
23に回転によりシリンダブロツク2a,2b側
のレース22bも回転し、レース面24とシリン
ダブロツク2a,2bの軸受面20との間にすべ
りが生じる。
一方ピストン9の往復動によりブローバイガス
(オイル混入の冷媒ガス)がシリンダボア8の壁
面に添つて排出されるので、その一部は第3図に
示す矢印のように流れて、レース22bに衝突し
連通溝26を介して環状の溝25に流入して溜ま
り、連通溝27を介して軸孔5cに流出する。環
状の溝25に溜つた冷媒ガス中のオイルがレース
面24に付着し、該オイルがレース面24と軸受
面20の潤滑に供されるものである。
第4図において、この考案の他の実施例が示さ
れ、ボア8に縦溝28を中央からシリンダブロツ
クの軸受面20のレース22bまで延びて形成さ
れている。これにより冷媒ガスの圧縮時に、その
圧縮された冷媒ガスを縦溝28を介して強制的に
連通溝26を介して環状の溝25へ送り込むこと
ができ、潤滑のためのオイルの補給が充分に行な
え、潤滑性の向上及びスラスト軸受の冷却を行な
うことができる。なお、ピストン9は圧縮行程の
1/2程進行すると縦構28は塞がれて強制的な冷
媒ガスの供給は停止される。
(考案の効果) 以上述べたように、この考案によれば、シリン
ダブロツクの軸受面に形成の環状の溝により、オ
イルの保有量を増大して、該シリンダブロツクの
軸受面とスラスト軸受のレース面との間を充分に
潤滑できるために、レースの引きづりにより回転
されても、軸受面の摩耗を防ぐことができ、その
間のスラスト隙間の増大を防ぎ、コンプレツサの
静粛性、耐久性を向上させるものである。
【図面の簡単な説明】
図はこの考案の実施例を示し、第1図は回転斜
板式圧縮機の断面図、第2図はシリンダブロツク
の断面図、第3図は冷媒ガスの流れを示す回転斜
板式圧縮機の要部断面図、第4図は他の実施例を
示す回転斜板式圧縮機の要部断面図である。 2a,2b……シリンダブロツク、5a,5
b,5c……軸孔、6……駆動軸、7……斜板、
8……シリンダボア、9……ピストン、20……
軸受面、21a,21b……スラスト軸受、25
……環状の溝、26,27……連通溝。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 シリンダブロツク2a,2bに形成された軸
    孔5cに駆動軸6を挿入し、この駆動軸6に固
    装された斜板7の回転によりピストン9がシリ
    ンダボア8内を往復動して圧縮作用を行い、且
    つ、前記斜板7とシリンダブロツク2a,2b
    の軸受部20との間にスラスト軸受21a,2
    1bを介在し、該スラスト軸受21a,21b
    にて前記斜板7をスラスト方向に軸支した回転
    斜板式圧縮機において、前記シリンダブロツク
    2a,2bの軸受面20に環状の溝25を形成
    すると共にこの環状の溝25を前記シリンダボ
    ア8及び軸孔5cとを連通する連通溝26,2
    7をそれぞれ形成したことを特徴とする回転斜
    板式圧縮機。 2 少なくとも一つのシリンダボア2a,2bに
    中程からシリンダブロツク2a,2bの軸受面
    20までに縦溝28を形成したことを特徴とす
    る実用新案登録請求の範囲第1項記載の回転斜
    板式圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5834307U (ja) * 1981-08-31 1983-03-05 岩崎電気株式会社 照明器具のグロ−ブ支持構造

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