JPH0366751A - 高分子正温度特性組成物 - Google Patents

高分子正温度特性組成物

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JPH0366751A
JPH0366751A JP20255089A JP20255089A JPH0366751A JP H0366751 A JPH0366751 A JP H0366751A JP 20255089 A JP20255089 A JP 20255089A JP 20255089 A JP20255089 A JP 20255089A JP H0366751 A JPH0366751 A JP H0366751A
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JP
Japan
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polyether copolymer
weight
composition
temperature
conductive substance
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JP20255089A
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English (en)
Inventor
Shigeru Matsuo
茂 松尾
Shigeru Murakami
滋 村上
Chikafumi Kayano
茅野 慎史
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規なポリエーテル系共重合体を含有する高分
子正温度特性組成物に関し、さらに詳しくは、今までよ
り高い温度領域でも正温度特性を示し、かつ大電流を流
すことのできる高分子正温度特性組成物に関する。
[従来技術および発明が解決しようとする課題]従来、
正温度特性を有する高分子系組成物として、結晶性ポリ
マーとカーボンブラック等の導電性粒子とを含む組成物
か広く知られている。
このような正温度特性を示す組成物は、各種機器の過電
流保護素子や温度保護素子2発熱体などに用いられ、最
近では用途の拡大に応じてさらに高い温度領域で使用し
得るものが要請されている。
しかしながら、前記高分子系組成物においては多くの場
合、前記結晶性ポリマーとしてポリエチレンやポリフッ
化ビニリデン等が用いられているので、いずれの組成物
も比較的低温(通常50〜180℃)でしか正温度特性
を示すことができない。
本発明は上記事情を改善するためになされたものである
すなわち、本発明の目的は、従来の高分子系の正温度特
性組成物よりも高い温度領域にあっても正温度特性を示
し、かつ大電流を流すことのできることなどの優れた特
性を有する高分子正温度特性組成物を提供することにあ
る。
また、本発明の他の目的は、上記特性に加えてさらに耐
電圧性の向上した高分子正温度特性Mi成物を提供する
ことにある。
[前記課題を解決するための手段] 本発明の請求項1の高分子正温度特性紙IIt物は、次
式(I〉; i) で表わされる繰り返し単位および次式(■):で表わさ
れる繰り返し単位を有し、前記式(I)で表わされる繰
り返し単位の組成比がo、15〜0.35士あるととも
に、温度400℃における溶融粘度が:I、000〜1
00.000ボイズであるポリエーテル系共重合体と、
導電性物質とを、前記ポリエーテル系共重合体と前記導
電性物質との合計量を100重量%としたときに、前記
ポリエーテル系共重合体が20〜90重量%になる割合
で配合してなることを特徴とする。
また、本発明の請求項2の高分子正温度特性組成物は、
前記ポリエーテル系共重合体と導電性物質と半導電性物
質とを、上記ポリエーテル系共重合体と上記導電性物質
の合計量を100重量%とじたときに前記ポリエーテル
系共重合体を20〜90重量%とし、かつ上記ポリエー
テル系共重合体と上記導電性物質の合計量100重量部
当たり前記半導電性物質が10〜300重量部になる割
合で配合してなることを特徴とする。
以下、本発明を更に詳しく説明する。
−ポリエーテル系共重合体− 本発明では、高い温度領域でも組r&物の正温度特性を
発揮させるために、請求項1に記載のポリエーテル系共
重合体を欠かすことができない。
すなわち、前記式(I)で表わされる繰り返し単位と前
記式(n)で表わされる繰り返し単位とからなるポリエ
ーテル系共重合体が必要である。
また、この共重合体において重要な点の一つは、前記式
(I)で表わされる繰り返し単位の組成比が0.15〜
0.35の範囲にあることである[したがって、式(I
I)で表わされる繰り返し単位の組成比は0.85〜0
.651゜ 前記式(I)で表わされる繰り返し単位の組成比が0.
15未満であると、ポリエーテル系共重合体のガラス転
移温度が低くなって耐熱性が低下したり、融点が高くな
って成形性の劣化を招いたりする。
一方、組成比が0.35を超えると、ポリエーテル系共
重合体の結晶性が失われて、耐熱性、耐溶剤性が低下す
る。
また、前記ポリエーテル系共重合体においては、温度4
00℃における溶融粘度か3000〜1011.000
ボイズであることも重要である。
この溶融粘度が3,000ボイズ未満である低分子量の
ポリエーテル系共重合体では、前提条件としての充分な
耐熱性および機械的強度を遠戚することができないから
である。
前記ポリエーテル系共重合体は、たとえば結晶融点が3
30〜400’C程度てあって、結晶性を有するととも
に、充分に高分子量であり、充分な耐熱性を示すととも
に、耐溶剤性、機械的強度に優れるので、電気・電子機
器分野、機械分野等における新たな素材として好適に用
いることができる。
は、たとえば、次式; (たたし、式中、Xはハロゲン原子である。)で表わさ
れる2、6−ジハロゲノベンゾニトリルや、次式ニ ーポリエーテル系共重合体の製造方法「その1」前記ポ
リエーテル系共重合体は、特定使用比率でジハロゲノベ
ンゾニトリルと4,4′−ビフェノールのアルカリ金属
化合物とを中性極性溶媒の存在下に反応させた後、反応
生成物と特定量の4.4’−ジハロゲノベンゾフェノン
との共重合反応を行なうことにより、製造することがで
きる。
上記ジハロゲノベンゾニトリルの具体例とじて(ただし
、式中、Xは前記と同じ意味である。)で表わされる2
、4−ジハロゲノベンゾニトリルなどが挙げられる。
これらの中でも、好ましいのは2.6−ジクロロベンゾ
ニトリル、2.6−ジフルオロベンゾニトリル、2.4
−ジクロロベンゾニトリル、2,4−ジフルオロベンゾ
ニトリルであり、特に好ましいのは2.6−ジクロロベ
ンゾニトリルである。
前記ジハロゲノベンゾニトリルと次式;で表わされる4
、4°−ビフェノールとはアルカリ金属化合物および中
性極性溶媒の存在下で反応させる。
前記アルカリ金属化合物としては、前記4.4’ −ビ
フェノールをアルカリ金属塩にすることのできるもので
あればよく、特に制限はないが、好ましいのはアルカリ
金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩である。
前記アルカリ金属炭酸塩としては、たとえば炭酸リチウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ルビジウム、
炭酸セシウムなどが挙げられる。
これらの中でも、好ましいのは炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウムである。
前記アルカリ金属炭酸水素塩としては、たとえば炭酸水
素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、
炭酸水素ルビジウム、炭酸水素セシウムなどが挙げられ
る。
これらの中でも、好ましいのは炭酸水素ナトリウム、炭
酸水素カリウムである。
上記各種のアルカリ金属化合物の中でも、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウムを特に好適に使用することができる。
前記中性極性溶媒としては、たとえばLN−ジメチルホ
ルムアミド、N、N−ジメチルホルムアくト、N、N−
ジメチルアセトアミド、N、N−ジエチルアセトアミド
、N、N−ジプロピルアセドアくド、 N、N−ジメチ
ル安息香酸アミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−
エチル−2−ピロリドン、N−イソプロピル−2−ピロ
リドン、N−インブチル−2−ピロリドン、 N−n−
プロピル−2−ピロリドン、N−n−ブチル−2−ピロ
リドン、N−シクロヘキシル−2=ピロリドン、N−メ
チル−3−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−3−
メチル−2−ピロリドン、N−メチル−3,4,S−ト
リメチル−2−ピロリドン、N−メチル−2−ピペリド
ン、N−エチル−2−ピペリドン、N−イソプロピル−
2−ピペリドン、N−メチル−6−メチル−2−ピペリ
ドン、N−メチル−3−エチルピペリトン、ジメチルス
ルホキシド、ジエチルスルホキシド、1−メチル−■−
オキソスルホラン、1−エチル−1−オキソスルホラン
、1−フェニル−1−オキソスルホラン、N、N・−ジ
メチルイミダゾリジノン、ジフェニルスルホンなどが挙
げられる。
前記ジハロゲノベンゾニトリルの使用割合は、ジハロゲ
ノベンゾニトリルと4,4°−ジハロゲノベンゾフェノ
ンとの合計量に対するモル比で、前記ジハロゲノベンゾ
ニトリルが、通常、0.15〜0.35、好ましくは0
,20〜0.30の割合であり、前記アルカリ金属化合
物の使用割合は、前記4.4’−ビフェノールの水酸基
1個につき、通常1,01〜2.50当量、好ましくは
1.02〜1.20当量の割合である。
前記中性極性溶媒の使用量については、特に制限はない
か、通常、前記ジハロゲノベンゾニトリルと、前記4,
4゛−ビフェノールと、前記アルカリ金属化合物との合
計100重量部当り、200〜2.000重量部の範囲
で選ばれる。
こうして前記アルカリ金属化合物および前記中性極性溶
媒の存在下で前記ジハロゲノベンゾニトリルと前記4,
4゛−ビフェノールとの反応を行なったら、次にその反
応生成物を前記4,4゛−ジハロゲノベンゾフェノンと
反応させる。
前記4.4′−ジハロゲノベンゾフェノンは、次式: (ただし、Xは前記と同じ意味である。)で表わされる
化合物であり、中でも4,4°−ジフルオロベンゾフェ
ノン、 4.4’−ジクロロベンゾフェノンを特に好適
に使用することができる。
前記4,4°−ジハロゲノベンゾフェノンは、4.4゛
−ジハロゲノベンゾフェノンとジハロゲノベンゾニトリ
ルとの合計量の、前記4.4′−ビフェノールの使用量
に対するモル比が、通常、0.98〜1.02、好まし
くは1.00〜1.01になるような割合で使用する。
請求項1に記載のポリエーテル系共重合体を得る方法を
更に詳しく説明すれば、たとえば、前記中性極性溶媒中
に、前記ジハロゲノベンゾニトリルと、前記4,4゛−
ビフェノールと、前記アルカリ金属化合物とを同時に添
加して、前記ジハロゲノベンゾニトリルと前記4,4°
−ビフェノールの反応を行なわせた後、さらに前記4.
4′〜ジハロゲノベンゾフエノンを添加し、通常は15
0〜380℃、好ましくは180〜330℃の範囲の温
度において一連の反応を行なわせる9反応部度が150
℃未満では、反応速度が遅すぎて実用的ではないし、3
80°Cを超えると、副反応を招くことがある。
また、この一連の反応の反応時間は1通常、0.1〜l
O時間であり、好ましくは1時間〜5時間である。
反応終了後、目的のポリエーテル系共重合体は中性極性
溶媒溶液中に含まれているので、公知の方法に従って、
これを分離、精製することにより、ポリエーテル系共重
合体を得ることができる。
このようにして請求項1に記載のポリエーテル系共重合
体は簡単な工程で効率良く製造することができる。
−ポリエーテル系共重合体の製造方法「その2」請求項
1に記載のポリエーテル系共重合体は、次の方法によっ
ても製造することができる。
すなわち、特定使用比率でジハロゲノベンゾニトリルと
4,4°−ジクロロベンゾフェノンと4.4’−ビフェ
ノールとを、アルカリ金属化合物および中性極性溶媒の
存在下に反応させ、得られる反応生成物と4,4°−ジ
フルオロベンゾフェノンとの共重合反応を行うことによ
り、製造することができる。 上記ジハロゲノベンゾニ
トリルおよびその使用量、前記4,4°−ジクロロベン
ゾフェノン、前記4.4°−ジフルオロベンゾフェノン
、前記アルカリ金属化合物およびその使用量、ならびに
前記中性極性溶媒については「そのl」の方法において
説明したのと同様である。
また、前記ジハロゲノベンゾニトリルと前記4,4.−
ジクロロベンゾフェノンおよび前記4,4°−ジフルオ
ロベンゾフエノンとの合計使用量は、4.4′〜ジハロ
ゲノベンゾノエノンとジハロゲノベンゾニトリルとの合
計使用量の前記4,4′−ビフェノールの使用量に対す
るモル比が、通常、0.98〜1.02、好ましくは1
.00〜1.Olになるような割合である。
そして、−段目の反応における4、4゛−ジクロロベン
ゾフェノンの使用量と、最終ポリマー合成時に使用する
4、4′−ジフルオロベンゾフェノンの量とは、60〜
95:5〜40(モル比)にするのが望ましい。
前記中性極性溶媒の使用量、反応温度1反応時間等につ
いても「そのl」の方法において説明したのと同様であ
る。
「そのl」、「その2」のいずれの方法にせよポリエー
テル系共重合体はこれを含む中性極性溶媒溶液から、溶
媒を直接に留去することにより。
嵩高い粉末を製造することができる。
留去する際の蒸留温度としては、中性極性溶媒の種類に
もよるか、通常50〜250°Cであり、好ましくは1
50〜200℃である。
また、留去する際の蒸留圧力としては1通常5〜760
mmHg、好ましくは1(1〜ZOOm m Hgであ
る。
このように溶媒を直接に留去すると、蒸留残渣としてポ
リエーテル系共重合体粉末が得られる。
このポリエーテル系共重合体粉末は、通常の精製操作に
付することができる。
この方法により得られるポリエーテル系共重合体粉末の
嵩密度は通常口、3〜0.6g/cm’である。
嵩密度が前記範囲内にあると、精製操作が容易になり、
生産性が向上する。
なお、この溶媒留去時における中性極性溶媒の回収率は
、96〜99.5%である。この点においてもこの方法
は溶媒回収効率の良い方法である。
−高分子正温度特性組成物rそのIJ−請求項1に記載
の組成物は、必須成分として前記ポリエーテル系共重合
体と下記の導電性物質とを配合してなるものである。
この導電性物質としては、たとえばカーボンブラック、
グラファイト、炭素繊維の粉砕物、鉄。
亜鉛、銅、アルミニウム、ニッケル等の金属粉などか′
挙げられる。中でもカーボンブラックやグラファイトが
好ましく、特に前者が好ましい。
前記の導電性物質は、一種を使用してもよいし、二種以
上を併用してもよい。
本発明では、前記導電性物質の形態については特に制限
はなく、粒状、板状、繊維状のいずれの形態であっても
よいが、その粒径としてはカーボンブラックの場合、通
常10〜200mIL、好ましくは10〜100m7i
であり、カーボンブラック以外の粉体の場合は、10〜
100mpの範囲が好ましい。
前記導電性物質か炭素m!Iなとのarts状である場
合、そのアスペクト比は、通常1〜1,000 、好ま
しくは1〜100である。
本発明において、前記ポリエーテル系共重合体の配合量
は前記ポリエーテル系共重合体と前記導電性物質との合
計量を100重量%としたときに、通常、20〜90重
量%であり(したがって導電性粉体の配合量は80〜1
0重量%)、好ましくは50〜70重量%である。この
配合量が20重量%未満であると、発熱体としての組成
物が充分に発熱しないことがあり、また90重量%を越
える場合は、組成物の正温度特性が充分に得られない。
なお、本発明では発明の巨的を阻害しない限りにおいて
前記必須成分以外にその他の任意成分として1例えば改
質剤などを適宜添加することができる。
前記ポリエーテル系共重合体と導電性物質との配合に際
しては、公知の混合手段や混練り手段か用いられる。そ
の具体例を挙げると、たとえばスクリュウ型押出機、バ
ンバリーミキサ−、ボールミル、二本ロールミル、三木
ロールミル、ペブルミル、サイドグラインダー、アトラ
イター、高速インペラー分散機、高速ストーンミル、高
速度衝撃くル デイスパーニーダ−5高速ミキサーホモ
ジナイザー超音波分散機などが挙げられる。
得られる混合物または混練物は次に公知の成形手段、た
とえばプレス成形、射出成形、押出成形等の方法により
所望の形状に成形される。
そしてこの成形物を過電流保護素子、温度保護素子、発
熱体として使用するには、一般に電極の取り付けが必要
であり、この取り付けには金属箔や金属メツシュ等を圧
着したり、導電性ペーストを塗布または印刷したり、金
属を蒸着したり、金属をメツキすればよい。
なお、電極形成後は一般に外装を施した方か好ましい。
請求項1に記載の組成物は、特定量のポリエーテル系共
重合体と導電性物質とを配合してなるので、高い温度領
域、たとえば250〜350℃という高温領域でも優れ
た正温度特性を示し、しかも大きな電流を流すことがて
きる。の 一高分子正温度特性組成物「その2」−請求項2に記載
の組成物は、前記ポリエーテル系共重合体と前記導電性
物質と以下に説明する半導電性物質とを配合してなるも
のである。
半導電性物質としては、101〜10−6Ω・cmの比
抵抗値を有するものか好ましい。
具体例としては、S i C,B4 C,S i、Ge
、SnO,GaSb、GaP、GaAs、InSb、I
nSe、GaSe、InTe、Li3N、β−A立20
.などがあり、これらは一種を用いてもよいし、二種以
上を用いてもよい。
粒径からみると1本発明には通常300ル以下、好まし
くは100糾以下の半導電性物質か望ましい。
上記半導電性物質を配合すると、それを配合しない場合
に比べて主として耐電圧性か向上し、さらには抵抗安定
性や温度安定性も向上する上記ポリエーテル系共重合体
の配合量は上記ポリエーテル系共重合体と上記導電性物
質の合計量100重量%に対して20〜90重量%であ
り、この範囲を外れた場合の不都合については高分子正
温度特性組成物「そのl」のところで述べたとおりであ
る。
また、上記半導電性物質の配合量は前記ポリエーテル系
共重合体と前記導電性物質の合計】00重量部に対して
通常、10〜300重量部、好ましくは50〜200重
量部である。
配合量が10重量部未満の場合は組Is、物の耐電圧性
の向上が不十分となり、また300重量部を越えると成
形性が悪くなる。
請求項2の組成物を得るには、高分子正温度特性組成物
「その1」のところで述べた混合、混線方法を採用する
ことができ、さらに成形手段、電極の取付け、任意成分
の添加等についても同様でよい。
請求項2の組成物は、前記ポリエーテル系重合体と 前
記導電性物質と上記半導電性物質とを特定量配合してな
るので、正温度特性か優れていること、大電流を流すこ
とかできることなどの特長に加えて、耐電圧か確実に向
上しており、さらには発熱均一性にも優れている。
[実施例] 次に、実施例と比較例を示し、本発明についてさらに具
体的に説明する。
(実施例1〉 一ポリエーテル系共重合体の製造− トルエンを満たしたディーンスタルクトラップ、攪拌装
置およびアルゴンガス吹込管を備えた内容積5文の反応
器に、2,6−シクロロベンゾニトリル32.34 g
(0,188モル) 、 4,4“−ビフェノール13
9.66 g (0,75モル)、炭酸カリウム124
.39g(0,9モル)およびN−メチルピロリドン1
.51を入れ、アルゴンガスを吹込みながら、1時間か
けて室温より195℃まて昇温した。
昇温後、少量のトルエンを加えて生成する木を共沸によ
り除去した。
次いて、温度195℃にて30分間反応を行なった後、
4.4“−ジフルオロベンゾフェノン122.85g(
0,553モル)をN−メチルピロリドン1..5Mに
溶解した溶液を加えて、さらに1時間反応を行なった。
反応終了後、生成物をブレンダー(ワーニング社製)で
粉砕し、アセトン、メタノール、水、アセトンの順に洗
浄を行なってから、乾燥させて、白色粉末状で嵩密度が
0−12g / c m ’のポリエーテル系共重合体
259.:16g (収率98%)を得た。
このポリエーテル系共重合体は、温度400’Cにおけ
る溶融粘度(ゼロ剪断粘度)が13,00(lボイズで
、元素分析の結果より下記の構造の繰り返し単位からな
るものと認められる。
−高分子正温度特性組成物の製造および評価−前記ポリ
エーテル系共重合体の粉末7ON量部。
カーボンブラック[三菱化成(株)製ダイヤブラックE
]30重量部および酸化チタン[日本アエロジル社製、
二酸化チタン、ルチル型とアナターゼ型の混合物、平均
粒径20mp]1重量部を配合し、二軸押出混練機で3
90°Cにて混練した。
この混線組成物を加熱プレス機で380℃にてシートに
成形した後、このシートの上下両面に電解ニッケル箔を
重ねて同様にブレス底形し、厚さ1mmの積層シートを
得た。
この積層シートを230℃で10分間かけてアニルした
後、このシートを3cm角に切り取り、これを素子サン
プルとした この素子サンプルを気流恒温槽中で温度と抵抗の関係を
測定したところ、第1図に示すような特性が得られ、3
30°C以上で急激な抵抗の増大が認められた。
なお、室温における比抵抗は16.2Ω・cmてあった
さらに発熱体としての特性を見たところ、(電流)×(
TIL圧)の値か一定となる定常域において、19.0
ワツトの発熱量が認められた。なお、この時の表面温度
は320°Cであった さらに1cm角の素子サンプルを作成し、これに電圧を
印加し、電圧を上昇させて破壊に至る電圧(静的耐電圧
)を測定したところ、 ioo vであった。
(実施例2) 実施例1で得られたポリエーテル系共重合体の粉末62
重量部、カーボンブラック(前出)38重量部、酸化チ
タン1重量部、炭化ケイ素粉末[不二見研磨剤工業(株
)製、商品名S i C# 20001を配合し、この
混合物を二軸押出機で400℃にて混練した。
次にこの混線組成物から400°Cにおいて前記実施例
1と同様にして積層シートを作成した。
この積層シートを230℃で10分間アニールし、3c
m角の素子を製造した。
この素子サンプルの温度と抵抗との関係を測定したとこ
ろ、320°C以上で急激な抵抗の増加が認められた。
また、このものは室温における比抵抗が15.05Ωc
mであった。
次にこの発熱体としての特性を見たところ、(電流X電
圧)の値が一定になる定常域において、20ワツトの発
熱量が認められた。この時の表面温度は312℃であり
、赤外線サーモグラフによる表面温度分布は、実施例1
のサンプルよりも均一な分布な示した。
さらに1cm角の素子サンプルについて測定した静的耐
電圧の値は、150vであった。
(実施例3) 一ポリエーテル系共重合体の製造一 実施例1と同様の装置に2.6−シクロロベンゾニトリ
ル:IO,,952g (0,18モル)、4.4−ジ
クロロベンゾフェノン75.3:13g  (0,30
モル)、4.4−ビフェノール11G、5(19g (
(1,59モル)、炭酸カリウム120.:16g (
0,72モル〉およびN、N−ジメチルイくダシリジノ
ン3文を入れ、アルゴンガスを吹き込みながら1時間か
けて220℃まで昇温させた。
昇温後、少量のトルエンを加えて生成する水を共沸によ
り除去した。
次いで温度220〜224°Cにて2時間反応を行なっ
た後、4,4′ジフルオロベンゾフェノン26.184
 g (0,12モル)をN、N−ジメチルイミダゾリ
ジノン50+njLに溶解した溶液を加えて、さらに1
時間反応を行なった。
反応終了後、実施例1と同様に処理し、白色粉末状のポ
リエーテル系共重合体198.27g (収率97%〉
を得た。
得られたポリエーテル系共重合体は400℃における溶
融粘度が166000ボイズで1元素分析結果より下記
の構造の繰り返し単位からなるものと認められる。
一高分子正温度特性組成物の製造および評価−上記共重
合体の粉末を実施例1と同様にして配合し、二軸押出混
練機で混練して組成物を得た。
この組成物を400℃にて実施例1ど同様に成形するこ
とにより積層シートを得た。これを270°Cで2時間
アニールした後、3cm角の素子サンプルとした。
この素子サンプルの温度と抵抗とを測定したところ、3
40℃以上で急激な抵抗の増大が認められた。
また、室温における比抵抗は10.2Ω・cmであった
さらに発熱体としての特性を見たところ、定常域におい
て22ワツトの発熱が認められた0表面温度は325℃
であった。
(比較例1) エチレン−エチルアクリレート共重合体[日本ユニカー
(株)製rNUcss70J ] 74重N部と実施例
1と同様のカーボンブラック26重量部とをラボブラス
トミルで120℃にて20分間かけて混練し、組m物を
得た。
この組成物を加熱プレス機で170℃にてシートに成形
し、このシートの上下両面に電解ニッケル箔を重ねてブ
レス底形し、厚さ約1mmの積層シートを得た。このシ
ートを3cm角に切取り、これを素子サンプルとした。
次にこれを気流恒温槽中にいれて温度と抵抗との関係を
測定したところ、第1図に示すような特性が認められ、
低温領域で抵抗の増大が見られた。
また、室温での比抵抗は19,5Ω・cmであった。
さらに発熱体としての特性を見たところ、(電流)×(
電圧)の値が一定となる定常域において2.6ワツトの
発熱量が認められた。
表面温度は84℃であった。
(比較例2) 高密度ポリエチレン[出光石油化学(株)製540B1
70重量部と実施例1と同一のカーボンブラック30重
量部とをラボブラストミルで170”Cにて20分間か
けて混練した。
この組成物を加熱プレス機で190℃にてシートに成形
し、その上下両面に電解ニッケル箔を重ねてプレスし、
厚さ約1mmの積層シートを得た。
このシートを3cm角に切取り、これを素子サンプルと
した。
この素子サンプルの温度−抵抗の関係は第1図に示すよ
うになり、低温領域で抵抗の増大が見られた。
また、室温ての比抵抗は15.7Ω・cmであった。
さらに発熱体としての特性は、定常域において3.4ワ
ツトの発熱量か認められた。表面温度は120℃であっ
た。
[発明の効果] (1)請求項1の組成物は、特定のポリエーテル系共重
組合体と導電性物質とをそれぞれ特定量配合してなるの
で、優れた正温度特性を示すと共に大電流を流すことが
てきる。
また、請求項2の組成物は、特定のポリエーテル系共重
合体と導電性物質と半導電性物質とをそれぞれ特定量配
合してなるので、請求項2の組成物の特長に加えて耐電
圧性に優れ、また発熱均一性も向上している。
したがって、本発明の高分子正温度特性組成物は、たと
えば過電流保護素子、温度保護素子、大発熱量発熱体と
して電気、電子、機械等の分野に好適に利用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
!181図は本発明の実施例と比較例において得られた
高分子正温度特性組成物の、温度と抵抗の関係を示す線
図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) 次式( I ); ▲数式、化学式、表等があります▼ ( I ) で表わされる繰り返し単位および次式(II);▲数式、
    化学式、表等があります▼ (II) で表わされる繰り返し単位を有し、前記式( I )で表
    わされる繰り返し単位の組成比が0.15〜0.35で
    あるとともに、温度400℃における溶融粘度が3,0
    00〜100,000ポイズであるポリエーテル系共重
    合体と、導電性物質とを、前記ポリエーテル系共重合体
    と前記導電性物質との合計量を100重量%としたとき
    に、前記ポリエーテル系共重合体が20〜90重量%に
    なる割合で配合してなることを特徴とする高分子正温度
    特性組成物。
  2. (2) 請求項1に記載のポリエーテル系共重合体と導
    電性物質と半導電性物質とを、上記ポリエーテル系共重
    合体と上記導電性物質の合計量を100重量%としたと
    きに前記ポリエーテル系共重合体を20〜90重量%と
    し、かつ上記ポリエーテル系共重合体と上記導電性物質
    の合計量100重量部当たり前記半導電性物質が10〜
    300重量部になる割合で配合してなることを特徴とす
    る高分子正温度特性組成物。
JP20255089A 1989-08-04 1989-08-04 高分子正温度特性組成物 Pending JPH0366751A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012097193A (ja) * 2010-11-02 2012-05-24 Kureha Corp 半導電性樹脂組成物、成形物品、及び、半導電性樹脂組成物の製造方法
JP2012171981A (ja) * 2011-02-17 2012-09-10 Kureha Corp ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂組成物、成形物品、及び、ポリエーテルエーテルケトン樹脂の製造方法

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JP2012171981A (ja) * 2011-02-17 2012-09-10 Kureha Corp ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂組成物、成形物品、及び、ポリエーテルエーテルケトン樹脂の製造方法

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